JPH05221762A - 反射防止層を設けたセラミック写真 - Google Patents

反射防止層を設けたセラミック写真

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JPH05221762A
JPH05221762A JP2922192A JP2922192A JPH05221762A JP H05221762 A JPH05221762 A JP H05221762A JP 2922192 A JP2922192 A JP 2922192A JP 2922192 A JP2922192 A JP 2922192A JP H05221762 A JPH05221762 A JP H05221762A
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JP
Japan
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layer
ceramic
pigment
thickness
glass layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP2922192A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuji Kitamoto
達治 北本
Seiichi Taguchi
誠一 田口
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2922192A priority Critical patent/JPH05221762A/ja
Publication of JPH05221762A publication Critical patent/JPH05221762A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画質の優れたセラミック写真を提供す
る。 【構成】 セラミック基板上に写真画像を有し、そ
の最外表面に反射防止層を設けたセラミック写真。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミック写真の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、セラミックの装飾あるいは特殊な
写真として、セラミックの表面にカラー写真を付するこ
とが行なわれている。このようにセラミックの表面に写
真を付したセラミック写真は、セラミックの有する不変
色性、不燃性、耐水性、並びに写真の有する画像の精密
さが相まって、美しい画像を半永久的に保存できるとい
う優れた効果がある。特に、カラー写真を付したセラミ
ック写真は利用価値が高く、各種分野での利用が期待さ
れている。
【0003】ここでセラミックにカラー画像を再現する
ためには、通常、マゼンタ、イエロー、シアン(及びブ
ラック)の顔料が用いられている。すなわち、例えば平
板状の陶板上に、イエロー、マゼンタ、シアンの各画像
に応じて各色の顔料が分布している各顔料層を積層して
焼成することによって、あるいは各々の顔料層を積層す
るごとに焼成することを繰り返すことによってカラー画
像が再現されたセラミック写真が得られている。セラミ
ック写真では、各顔料層の間に透明なガラス層を介在さ
せて、各顔料の混色や異色顔料間の反応による変色等を
防止し、あるいはマゼンタ顔料の代わりに特色赤の顔料
を使用することによって鮮やかな色、特に鮮やかな赤を
再現できるようにしたものも提案されている。このよう
なセラミック写真については、特開昭60−13188
0号公報、同第62−246887号公報および特開平
2−252683号公報等にも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】セラミック写真の表面
にあるガラス層あるいはプラスチック層は写真画像の保
護のために必要なものであるが、観測する際の観測者の
後方の光源、例えば蛍光灯や明るい窓からの光がこのガ
ラス面やプラスチック面上で反射することにより、透明
な基板を用いた後方照明型のセラミック写真に於いては
この反射が目障りになり、不透明な基板を用いる反射型
では全体に白っぽく、黒等の濃い色の締りのない、階調
の乏しいものとなっていた。したがって、本発明の目的
は上記のような障害あるいは画質の低下を防止したセラ
ミック写真を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、透明な、
または表面が白色不透明なセラミック基板上に写真画像
を有し、その最外表面に反射防止層を設けたことを特徴
とするセラミック写真によって効果的に達成される。
【0006】以下、本発明のセラミック写真の好ましい
実施態様について詳細に説明する。本明細書において、
セラミック基板とは、フアインセラミック、焼物、タイ
ル、透明なガラスや石英板等を含む意味で用いられてい
る。セラミック基板上には、直接またはガラス層を介し
てネガフィルムを通しての露光によって得られる、画像
状に顔料の分布する顔料層が形成されている。その上に
は白黒画像の場合は保護膜として、またカラー画像の場
合は色分離膜として顔料と反応しない透明ガラス層が形
成されている。フルカラー画像の場合は、さらに三原色
の残りの2色について、同様に顔料層および透明ガラス
層が繰り返し形成されている。ここで異なる色の顔料が
直接接触しても混色、濁り、変色等を生じない場合には
色分離膜や保護膜としてのガラス層は設けなくともよ
い。保護膜を設けるには、ガラス層の替りにポリエステ
ルやポリエチレン等のプラスチックフィルム膜をラミネ
ートしてもよい。また、マゼンタ、イエローおよびシア
ンの重ね合わせによって表現される原色では、黒色度に
欠ける場合には、シアン顔料層の上面にブラック顔料層
を形成するのが好ましい。
【0007】また、これらの顔料層と透明ガラス層はそ
れぞれ1〜4μmの厚さを有しており、全体としては5
〜20μmの厚さとなっているのがよいが、本発明は特
にこれに限定されるわけではない。また、3原色の各顔
料をセラミック基板上に形成する順序は、特に制限はな
いが、イエローとマゼンタの顔料層をシアン顔料層の下
層とするのがよい。この理由は、イエローとマゼンタは
隠蔽力が強いため、シアンの上層にすると、シアンを隠
してしまうためである。
【0008】本発明において、写真画像の最外表面上に
反射防止層を設けるには、酸化ジルコニウム、フッ化マ
グネシウムやフッ化カルシウム、或いは酸化硅素等の無
機物を表面保護層に蒸着させたり、メチルトリエトキシ
シラン系縮合物などのガラスレジンを含む塗布液を塗布
したりすることによって効果的に達成できる。
【0009】
【実施例】
実施例1 表面が不透明のセラミック基板上に透明ガラス層を2〜
4μの厚さで設けて表面の平滑化をはかる。この上に感
光性フィルム−デュポン社のクロマリンフィルム(商品
名)を保護シートを剥して貼りつける。この上にネガフ
ィルムからまずイエロー顔料層の露光をする。露光部分
は粘着性を失うので、もう一方の保護シートを剥してイ
エローの顔料微粉を乗せ、クロマリンフィルムの粘着部
分に付着しなかった過剰部分を取り去り、800〜10
00℃で焼成イエロー顔料層を形成する。加熱昇温の段
階でクロマリンフィルムの粘着層は分解してなくなる。
この上に透明ガラス層を2〜4μの厚さで乗せる。以後
この操作をマゼンタ層の露光とマゼンタ顔料を付けての
焼成によりマゼンタ顔料層の形成、その上に透明ガラス
層を2〜4μの厚さに形成、さらにシアン層の露光とシ
アン顔料を付けての焼成によりシアン顔料層を形成しそ
の上に透明ガラス層を10〜15μ形成する。この最上
層の透明ガラス層は保護層としての役割と着色層による
表面の凹凸を平滑化する効果もある。このためには10
〜15μで充分なことが多い。このようにして作製され
た従来のセラミック写真を試料Aとする。次に、この試
料Aと同じ試料の表面ガラス層上に酸化ジルコニウムを
50mμの厚みに蒸着、更にフッ化マグネシウムを12
5mμの厚み蒸着し、更にその上に酸化硅素を30mμ
の厚みに蒸着して反射防止層を形成して試料Bを作製し
た。
【0010】また、試料Aと同じ試料の表面ガラス層上
に酸化ジルコニウムを125mμの厚みに蒸着し、更に
一酸化硅素を酸化させながら125mμ蒸着させて反射
防止層を形成し、試料Cを作製した。また、試料Aと同
じ試料の表面ガラス層上にメチルトリエトキシシラン系
縮合物(オーエンス・イリノイズ社・ガラス・レジ
ン)、18・ジアゼビシクロ(5.4.0)ウンデセン
−7のフェノール塩及び酢酸からなる塗布液をエア・ナ
イフコートにより塗膜し、加熱して硬化し膜厚約4μm
の反射防止層を設けた。更にこの表面に10-6トールの
高真空下でフッ化マグネシウムを蒸着して試料Dを作製
した。本発明の試料B、CおよびDの分光反射率(約5
00nm)は、それぞれ0.5%、0.2%および4%
であって、いずれも従来の試料A(約7%)に比べて大
幅に低下することが確認された。しかも本発明の試料B
〜Dは、いずれも濃い色の締まりや階調等の画質の点で
従来の試料Aよりも顕著に優れていることが確認され
た。ここでは、写真画像層の製造方法として、セラミッ
ク基板の表面にフィルムを付着させた後、このフィルム
を露光して粘着性の有無として現れた画像、または露光
・現像し、現れた画像に応じて順次顔料を乗せて焼成す
る、いわゆる直接法を採用しているが、本発明はこれに
限定されず、予め、露光し、必要なら現像し、次いで画
像上に顔料を乗せたフィルムまたは透明ガラス層となる
ガラス板などを順次セラミック基板に位置合わせして付
着または接着して焼成する間接法で行なってもよい。こ
の他、電子写真方式によって光導電体などを有する感光
体ドラム上に露光現像した後、粘着性フィルムなどの中
間転写体を用いてセラミック基板や透明ガラス層に顔料
像を直接再転写して焼成する方法、これらに付着させる
フィルムやガラス層に再転写した後にこれらに付着して
焼成する方法、さらには顔料像を付着している前記粘着
フィルムをセラミック基板や透明ガラス層に付着した後
に焼成する方法など、従来公知のセラミック写真の製造
方法はすべて用いることができる。
【0011】
【発明の効果】本発明によって、表面反射による目障り
がなくなるばかりでなく、画像部の濃い色の締りが改良
され、更に階調の低下のない優れた画質のセラミック写
真が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な、または表面が白色不透明なセラ
    ミック基板上に写真画像を有するセラミック写真におい
    て、該写真画像を有する側の最外層に反射防止層を設け
    たことを特徴とするセラミック写真。
JP2922192A 1992-02-17 1992-02-17 反射防止層を設けたセラミック写真 Pending JPH05221762A (ja)

Priority Applications (1)

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JP2922192A JPH05221762A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 反射防止層を設けたセラミック写真

Applications Claiming Priority (1)

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JP2922192A JPH05221762A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 反射防止層を設けたセラミック写真

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JPH05221762A true JPH05221762A (ja) 1993-08-31

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ID=12270156

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JP2922192A Pending JPH05221762A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 反射防止層を設けたセラミック写真

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JP (1) JPH05221762A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2002081392A1 (ja) * 2001-04-02 2004-07-29 三星ダイヤモンド工業株式会社 カッターホイール及びそのカッターホイールを用いたスクライブ装置、スクライブ方法及び貼り合わせ基板の分断方法、並びにカッターホイールを製造するカッターホイール製造方法と製造装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2002081392A1 (ja) * 2001-04-02 2004-07-29 三星ダイヤモンド工業株式会社 カッターホイール及びそのカッターホイールを用いたスクライブ装置、スクライブ方法及び貼り合わせ基板の分断方法、並びにカッターホイールを製造するカッターホイール製造方法と製造装置

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