JPH0522090U - 液体の紫外線殺菌装置 - Google Patents

液体の紫外線殺菌装置

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JPH0522090U JP3222191U JP3222191U JPH0522090U JP H0522090 U JPH0522090 U JP H0522090U JP 3222191 U JP3222191 U JP 3222191U JP 3222191 U JP3222191 U JP 3222191U JP H0522090 U JPH0522090 U JP H0522090U
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ultraviolet lamp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を極減すると共に部品単価を低減
し、さらに、組立工数を簡素化して安価に多量生産でき
る構造とする。また、水漏れしない構造とする。 【構成】 液体の流入口4と排出口5とが開口されたケ
ーシング本体13を合成樹脂で一体成形する。紫外線ラ
ンプ1に照射されるケーシング本体13の内面には、金
属製の保護部材12を挿入する。 【効果】 紫外線ランプ1の外側に設けられた金属製の
保護部材12は、両端を水密構造とする必要がない。ま
た、機械的な強度も要求されない。このため、金属製の
保護部材12を簡単かつ容易に、しかも安価に多量生産
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、主として、風呂の温水や水道水等の液体に紫外線を照射して殺菌 する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体の通路に紫外線ランプ1を配設し、紫外線でもって液体を殺菌する装置は 開発されている。図2は、従来から使用されている紫外線殺菌装置の概略断面を 示している。この装置は、紫外線ランプ1と、その外周に液体通路を設けるため の金属筒2と、金属筒2の上下両端を閉塞して、流入口4と排出口5とを設ける 閉塞板3と、閉塞板3を金属筒2の開口端に密着する連結ネジ6とで構成されて いる。さらに、金属筒2の開口端と閉塞板3との間には、水漏れを防止するため にパッキン7を挟んでいる。
【0003】 また、一方の閉塞板3には、紫外線ランプ1を取り付けるために、中心穴を設 け、この中心穴に水密に紫外線ランプ1を挿入している。紫外線ランプ1は、石 英ガラス管1Aとランプ1Bとで構成されている。石英ガラス管1Aは、Oリン グ8を介して、閉塞板3の中心穴に水密に固定されている。ランプ1Bは、石英 ガラス管1Aに出し入れ自在に挿入されている。蓋体9は、外周に雄ネジが設け られており、中心穴の内面には雌ネジが設けられている。蓋体9を中心穴にねじ 込んで、蓋体9を閉塞板3に水密に固定している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この構造の液体の紫外線殺菌装置は、部品コストが高価になり、また、組立に 手間がかかる欠点がある。部品コストが高くなるのは、金属筒2の製造に著しく 手間がかかり、しかも、多数の部品を別々に加工するからである。特に、金属筒 2は、腐食しないように、ステンレス等のパイプを一定の長さに切断し、その内 面を鏡面仕上げし、さらに、切断端をパッキン7に密着させるために平滑に仕上 げしている。金属筒2の内面を研磨して鏡面仕上げするのは、水等の液体に接触 して腐食しないようにするためである。このため、金属筒2の加工に著しく手間 がかかる。また、金属筒2の両端に閉塞板3を締め付けて挟着するので、金属筒 2には充分な強度が要求され、厚いステンレスパイプを使用する必要があって材 料コストも高くなる欠点がある。
【0005】 さらに、この構造の装置は、水漏れを起こしやすい欠点がある。それは、閉塞 板3と、金属筒2の開口端との密着不良が原因で発生する。水漏れ検査のために 、組み立てた装置は、全品水圧試験をする必要があり検査に手間がかかる欠点も ある。さらに、困ったことに、組立時に水漏れを起こさなくても、パッキン7が 経時的に劣化し、あるいは、金属筒2や閉塞板3に歪が発生すると、水漏れの原 因となる。
【0006】 この欠点は、金属筒2を合成樹脂の成形品とすることによ解消できる。合成樹 脂の成形品は、金属パイプに比較して、水漏れを起こし難い形状に成形できるか らである。しかしながら、合成樹脂製のケーシングを使用すると、紫外線の利用 効率を高くできない欠点がある。それは、金属に比較すると、合成樹脂は表面の 紫外線反射率が低いことが理由である。紫外線の利用効率を高くするには、紫外 線ランプ1の外側に設けれた液体通路の外側の紫外線反射率を高くする必要があ る。ここで紫外線が効率よく反射されると、紫外線ランプ1から放射された紫外 線は、金属筒2で反射されて、液体通路を何回も透過するからである。紫外線ラ ンプ1の外側に金属筒2を配設して紫外線の反射率を高くできる。
【0007】 この考案は、従来の液体の紫外線殺菌装置が有するこれ等の欠点を解決するこ とを目的に開発されたもので、この考案の重要な目的は、部品点数を極減すると ともに、部品単価を著しく低減し、さらに、組立工数を簡素化して安価に多量生 産できる液体の紫外線殺菌装置を提供するにある。
【0008】 また、この考案の他の重要な目的は、水漏れを極減できると共に、検査工程も 簡素化できる液体の紫外線殺菌装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案の液体の紫外線殺菌装置は、前述の目的を達成するために、下記の構 成を備えている。 (a) 紫外線殺菌装置は、液体通路11を形成するケーシング10と、液体通 路11内に水密に配設された紫外線ランプ1とを備えている。 (b) ケーシング10は、ケーシング本体13と、ケーシング本体13の開口 部を閉塞する蓋体9とで構成されている。 (c) ケーシング本体13は、従来の装置のように、閉塞板3で両端を塞ぐこ となく、それ自体に液体の流入口4と、排出口5とを開口している。 (d) ケーシング本体13は、従来の閉塞板3の部分を含んで全体を合成樹脂 で一体成形している。 (e) 合成樹脂で成形されたケーシング本体13は、紫外線に照射されると劣 化する。したがって、ケーシング本体13の紫外線ランプ1に照射される内面に は、金属製の保護部材12を挿入している。金属製の保護部材12は、従来のよ うに、水密構造とする必要はない。それは、保護部材12をケーシング本体13 内に配設していることが理由である。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。但し、以下に示す実施例 は、この考案の技術思想を具体化する為の液体の紫外線殺菌装置を例示すもので あって、この考案の紫外線殺菌装置は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下 記の構造に特定するものでない。この考案の紫外線殺菌装置は、実用新案登録請 求の範囲に於て、種々の変更を加えることができる。
【0011】 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲を理解し易いように、実施例に 示される部材に対応する番号を、「実用新案登録請求の範囲」、および「課題を 解決する為の手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、実用新案登録請 求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0012】 図1に示す液体の紫外線殺菌装置は、液体通路11を形成するケーシング10 と、液体通路11内に水密に配設された紫外線ランプ1とを備えている。
【0013】 ケーシング10は、ケーシング本体13と、ケーシング本体13の開口部を閉 塞する蓋体9とで構成されている。ケーシング本体13は、全体の形状が円筒状 で、上下の端部に横方向に、液体の流入口4と、排出口5とを設けている。図に 示すケーシング本体13は、上端を開口し、底を閉塞している。上端の開口部は 内面を雌ネジ加工し、この雌ネジに、蓋体9をねじ込んで固定している。ケーシ ング本体13の底には、紫外線ランプ1の石英ガラス管1Aを載せる台14を設 けている。
【0014】 ケーシング本体13は、全体を合成樹脂でもって一体成形している。ケーシン グ本体13を成形する合成樹脂は、ポリエチレン、ナイロン、EVA、ポリプロ ピレン、塩化ビニル、ポリプロピレン等の合成樹脂が使用できる。
【0015】 合成樹脂で成形されたケーシング本体13は、紫外線照射に起因する劣化を防 止するために、紫外線に照射される部分の内面に、金属製の保護部材12を挿入 している。金属製の保護部材12は、従来のように、水密構造とする必要はない 。単に、ケーシング本体13の内面に紫外線が照射されるのを阻止するのみで充 分である。したがって、保護部材12には、一定の長さに切断した金属パイプ、 あるいは、筒状に湾曲した金属板等が使用できる。
【0016】 保護部材12には、表面を鏡面仕上げしたステンレスパイプが使用される。保 護部材12は、ステンレスパイプに代わって、チタン、シンチュウ、銅、あるい は、表面にクローム鍍金した薄い金属パイプ、あるいは、金属板を筒状に湾曲し たものも使用できる。保護部材12の厚さは、好ましくは、0.1〜1mmの範 囲に調整される。保護部材12は、ケーシング本体13の内面に、上端の開口部 から挿入される。挿入された保護部材12は、好ましくは、ケーシング本体13 に交換できる状態で挿入される。
【0017】 蓋体9は、下端の外周に雄ネジが設けられており、中心を上下に貫通して中心 穴を開口している。外周の雄ネジの上端には、鍔16を設けている。鍔16の下 面には、Oリング15を挿入している。蓋体9の雄ネジ部をケーシング本体13 の上端にねじ込み、ケーシング本体13の上端と、鍔16との間のOリング15 でケーシング本体13と蓋体9とを水密に連結する。
【0018】 蓋体9の中心穴には、紫外線ランプ1の石英ガラス管1Aを水密に挿入する。 したがって、中心穴には、上下に離されて環状溝を設けている。環状溝にはOリ ング8をはめ込み、Oリング8を石英ガラス管1Aの外周に密着して水密に連結 している。
【0019】 紫外線ランプ1は、石英ガラス管1Aとランプ1Bとで構成されている。ラン プ1Bは、筒状で放電して紫外線を放射する。ランプ1Bは、石英ガラス管1A に出し入れ自在に挿入されいる。
【0020】
【考案の効果】
この考案の液体の紫外線殺菌装置は、流入口と排出口とを装備するケーシング 本体を合成樹脂で一体成形し、ケーシング本体の内面に金属製の保護部材を配設 している。この構造の紫外線殺菌装置は、金属製の保護部材の両端を水密構造に 連結する必要がない。また、保護部材は、機械的な強度も要求されない。このた め、金属製の保護部材を簡単かつ容易に、しかも安価に多量生産できる。それは 、薄い金属を、所定に長さに切断して使用できるからである。
【0021】 また、この考案の装置は、従来のように、金属筒の両端を水密に連結する必要 がなく、ケーシング本体に、流入口と排出口を合成樹脂で一体成形している。こ のため、この考案の装置は、ケーシング本体に蓋体を連結して開口部を閉塞し、 蓋体に紫外線ランプを連結して組立できる。このため、この考案の装置は、組立 工程を著しく簡素化できると共に、部品点数を従来の数分の1に極減して安価に できる特長がある。
【0022】 さらにまた、この構造の液体の紫外線殺菌装置は、金属筒を水密構造としない で、水漏れを極減できる特長がある。それは、金属製の保護部材を水密構造のケ ーシング本体に内蔵させることによって、保護部材の外側を水密構造としている からである。したがって、この構造の紫外線殺菌装置は、組立工程における水圧 検査が必要なく、また、従来のように経時的にパッキンが劣化して発生した水漏 れを解消できる特長を実現する。 すなわち、この考案の液体の紫外線殺菌装置は、簡単かつ容易に、著しく安価 に多量生産でき、しかも、水漏れを理想的な状態に極減できる特長を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す紫外線殺菌装置の断
面図
【図2】従来の紫外線殺菌装置を示す断面図
【符号の説明】
1…紫外線ランプ 1A…石英ガラス管 1B
…ランプ 2…金属筒 3…閉塞板 4
…流入口 5…排出口 6…連結ネジ 7…
パッキン 8…Oリング 9…蓋体 10…
ケーシング 11…液体通路 12…保護部材 1
3…ケーシング本体 14…台 15…Oリング 1
6…鍔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構成を有する液体の紫外線殺菌装
    置。(a) 紫外線殺菌装置は、液体通路(11)を形成す
    るケーシング(10)と、液体通路(11)内に水密に配設され
    た紫外線ランプ(1)とを備えている。 (b) ケーシング(10)は、ケーシング本体(13)と、ケ
    ーシング本体(13)の開口部を閉塞する蓋体(9)とで構成
    されている。 (c) ケーシング本体(13)は、液体の流入口(4)と、
    排出口(5)とが開口されている。 (d) ケーシング本体(13)は、合成樹脂で一体成形さ
    れている。 (e) 紫外線ランプ(1)に照射されるケーシング本体
    (13)の内面には、金属製の保護部材(12)が挿入されてい
    る。
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