JP2020162716A - 除菌装置、及び手摺り - Google Patents

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優 大谷
美穂 榛葉
Miho Shimba
美穂 榛葉
由季 岡野
Yoshiki Okano
由季 岡野
原田 和信
Kazunobu Harada
和信 原田
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Abstract

【課題】手摺りの把持棒を、人手を要さず、効果的に除菌することができる除菌装置、及び該除菌装置を装備した手摺りを提供する。【解決手段】除菌装置2は把持棒10の長さ方向に移動する移動部と、紫外線を発光する紫外線照射器23と、移動部と紫外線照射器23を内部に支持するハウジング20とを備える。紫外線照射器23から把持棒10の表面に紫外線を照射して把持棒10の表面を除菌する。移動部と紫外線照射器23とは移動部の移動方向に離隔して配されているので、紫外線による移動部の劣化が低減される。【選択図】図2

Description

本開示は、手摺りの把持棒の除菌に用いられる除菌装置、及び該除菌装置を装備した手摺りに関する。
多くの人が利用する公共施設では、各種の病原菌、ウイルスによる感染リスクの低減を図るために、利用者の身体に触れる箇所を対象とした除菌対策が重要である。除菌は、例えば、アルコール、次亜塩素酸水等の消毒液を用い、対象箇所を洗浄することにより実現されるが、除菌効果が限定的であるという問題がある。
特許文献1、2には紫外線(UV)を利用した除菌装置が開示されている。この除菌装置は、床面上を走行する走行機体に紫外線の照射器を搭載し、該照射器の動作により走行経路の周辺に紫外線を照射するように構成されている。紫外線、特に280nm以下の短波長を有する紫外線(UV−C)は生物のDNAに作用して破壊する機能を有しており、あらゆる種類の病原菌、ウイルスを短時間で有効に死滅させることができ、良好な除菌効果が得られる。
特開2005−046592号公報 特開2015−112439号公報
多くの公共施設、特に、病院、介護施設では、廊下、階段、室内の各所に、歩行を補助するための手摺りが設置されている。これらの手摺りは、利用者が能動的に把持する把持棒を有しており、この把持棒の定期的な除菌が不可欠である。
特許文献1、2に記載の除菌装置は、床面を除菌対象として構成されており、手摺りの除菌に適用することはできない。また紫外線は有機物を分解するので、有機物である樹脂等により形成された除菌装置の構成部材及び除菌対象が劣化、変色する虞もある。なお、特許文献2においては、除菌範囲の拡大を目的として走行機体の下面及び側面から紫外線を照射しているが、紫外線、特にUV−Cは人体に対しても有害であり、周囲の有機物の劣化を生じるので、側面からの出射は好ましくない。
このような事情により手摺りの除菌は、一般的に、前述した消毒液を用いた把持棒の洗浄により実施されており、除菌効果が限定される上、長大な手摺りの除菌に多大の手間を要するという問題がある。また近年、手持ち式の紫外線照射装置が実用化されており、この装置を把持棒の除菌に使用することも可能であるが、この場合にも人手を必要とし、有害な紫外線に対する防護を含めた作業者の労力負担が大きいという問題がある。
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、手摺りの把持棒を、人手を要さず、効果的に除菌することができる除菌装置、及び該除菌装置を装備した手摺りを提供することを目的とする。
本開示に係る除菌装置は、手摺りの把持棒に載置され、該把持棒の表面を除菌する除菌装置であって、前記把持棒の長さ方向に、前記把持棒に沿って移動する移動部と、前記把持棒の表面に紫外線を照射する紫外線照射器と、前記移動部及び紫外線照射器を内部に支持するハウジングとを備え、前記移動部と前記紫外線照射器とは、前記移動部の移動方向に離隔されている。
本開示によれば、移動部が手摺りの把持棒の長さ方向に沿って移動し、この移動の間にハウジングの内部に支持された紫外線照射器が動作して把持棒の表面に紫外線を照射する。従って、把持棒の表面に付着する病原菌、ウイルスを紫外線の作用にて死滅させ、手摺りの把持棒を、人手を要さずに効果的に除菌することができる。移動部と紫外線照射器とは移動部の移動方向に離隔されているので、紫外線の照射による移動部の劣化を低減できる。
また前記移動部は、前記把持棒の周面に転接する第1の駆動輪と、該第1の駆動輪と異なる周方向位置で前記把持棒の周面に転接する第2の駆動輪又は従動輪とを備え、前記第1の駆動輪及び第2の駆動輪又は従動輪によって、前記把持棒に掴持されている。
把持棒の周面に転接する第1の駆動輪と、第1の駆動輪とは異なる周方向位置で把持棒の周面に転接する第2の駆動輪又は従動輪とは把持棒を安定的に掴持している。第2の駆動輪は、少なくとも1つ又は2つ以上であっても良い。この状態での駆動輪の回転により移動部は移動する。駆動輪又は従動輪を弾接する場合は、例えば、夫々の支持位置に介装したばねにより把持棒の周面に向かう付勢力を加えることで実現し得る。
また前記ハウジングの内面には、該ハウジングを紫外線から保護する保護層が形成されている。
保護層は、紫外線照射器からハウジングの内面へと向かう紫外線を遮蔽し、ハウジングを紫外線から保護する。従って、ハウジングの紫外線による劣化を防止し、ハウジングの長寿命化を図ることができる。
また前記保護層は、紫外線を反射する機能を備える。
保護層は紫外線を反射し、反射された紫外線は把持棒へと照射される。これにより、把持棒へと照射される紫外線量は増加するので、把持棒の除菌効果を向上できる。
また前記ハウジングの内部には、前記紫外線照射器と前記移動部との間に、紫外線を遮蔽する遮蔽部材が設けられている。
遮蔽部材は、紫外線照射器から移動部へと向かう紫外線を遮蔽する。従って、移動部の紫外線による劣化を防止し、移動部の長寿命化を図ることができる。
また前記遮蔽部材は、前記移動方向において、前記紫外線照射器の両側に設けられている。
遮蔽部材は、紫外線照射器から、前記移動方向において紫外線照射器の両側に設けられている前述の移動部及び他の除菌装置の構成部材へと向かう紫外線を遮蔽する。従って、移動部及び他の構成部材の紫外線による劣化を防止し、移動部及び他の構成部材の長寿命化を図ることができる。
また前記遮蔽部材は、板状である。
遮蔽部材を板状とすることで、紫外線を効果的に遮蔽することができる。
また前記遮蔽部材の表面には、該遮蔽部材を紫外線から保護する保護層が形成されている。
遮蔽部材の表面に形成された保護層は、紫外線照射器から遮蔽部材へと向かう紫外線を遮蔽し、遮蔽部材を紫外線から保護する。従って、遮蔽部材の紫外線による劣化を防止し、遮蔽部材の長寿命化を図ることができる。
また前記保護層は、紫外線を反射する機能を備える。
遮蔽部材の表面に形成された保護層は紫外線を反射し、反射された紫外線は把持棒へと照射される。これにより、把持棒へと照射される紫外線量は増加するので、把持棒の除菌効果を向上できる。
また前記ハウジングの外部には、前記紫外線照射器が紫外線を照射中であることを示す表示部が設けられている。
ハウジングの内部における紫外線照射器による紫外線の照射の有無を、ハウジングの外部から確認できる。
また前記手摺りに正しく載置されているか否かを感知する感知部を備え、該感知部の感知に応じて、前記紫外線照射器による紫外線の照射を禁じる。
除菌装置が正しく載置されていない場合、紫外線照射器から紫外線は照射されない。従って、除菌装置の安全性を向上することができる。
更に本開示に係る手摺りは、表面に光触媒層が形成された把持棒と、前記把持棒に装備された上記の除菌装置とを備える。
本開示によれば、除菌装置が把持棒に紫外線を照射すると、光触媒層は紫外線を吸収して有機物の分解を行い除菌効果を生じる。従って、紫外線による除菌に加えて光触媒層による除菌により、除菌効果を向上できる。
また前記把持棒の表面と前記光触媒層との間に、光触媒作用による分解から前記把持棒を防護する防護層が形成されている。
例えば、樹脂又は木材製である把持棒は、光触媒作用による分解によって劣化する虞がある。光触媒作用による分解に耐え得る防護層が把持棒の表面と光触媒層との間に形成されることにより、把持棒の劣化を防止し、把持棒の長寿命化を図ることができる。
また前記光触媒層は、200nm以上の波長を有する紫外線及び780nm以下の波長を有する可視光線を吸収して、有機物を分解する光触媒を含む。
光触媒層は、除菌装置から照射される紫外線に加えて、把持棒の周囲の太陽光、照明光等の可視光線を吸収して光触媒作用により把持棒の除菌を行うことができる。
本開示によれば、利用者により把持される把持棒を、人手を要さず、効果的に除菌することができる。
実施の形態1に係る除菌装置の使用状態を示す模式図である。 除菌装置の内部構成を略示する縦断面図である。 除菌装置の内部構成を略示する図1のIII−III線による横断面図である。 除菌装置の内部構成を略示する図1のIV−IV線による横断面図である。 除菌装置の制御系の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る除菌装置の縦断面図である。 実施の形態3に係る除菌装置の横断面図である。 窓孔の周辺における紫外線及び蛍光の動きを説明する説明図である。 実施の形態4に係る除菌装置の横断面図である。 実施の形態5に係る除菌装置の横断面図である。 実施の形態6に係る除菌装置の使用状態を示す模式図である。 実施の形態6に係る除菌装置の縦断面図である。 分割されたハウジングが蛇腹状の連結体により連結される除菌装置の模式図である。 実施の形態7に係る除菌装置の横断面図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は実施の形態1に係る除菌装置の使用状態を示す模式図である。図中1は、除菌対象となる手摺りであり、利用者が把持する把持棒10を、長さ方向複数箇所のブラケット11、11により廊下、階段室等の側壁14(図3参照)に固定支持して構成されている。把持棒10には、除菌装置2が把持棒10を跨ぐように載置されている。
図2は除菌装置2の内部構成を略示する縦断面図である。図3は除菌装置2の内部構成を略示する図1のIII−III線による横断面図、図4は除菌装置2の内部構成を略示する図1のIV−IV線による横断面図である。
図2から図4に示す除菌装置2は、円形断面の把持棒10を除菌対象としており、周方向の一部を欠落させた薄肉円筒形のハウジング20を備えている。ハウジング20の内部には、ハウジング20の長さ方向の一側に駆動輪21及び2つの従動輪22が、長さ方向の中央部に3つの紫外線照射器23が設けられている。把持棒10は円形断面に限らず、例えば、矩形断面を有していても良い。駆動輪21及び従動輪22並びに紫外線照射器23の数及び配置は一例であり、本実施の形態に示す数及び配置に限らず適宜に設定可能である。
図3は駆動輪21及び従動輪22のある位置の断面を示している。駆動輪21は、ハウジング20の内面の周方向中央部に、ハウジング20の長さ方向及び径方向に直交する軸周りの回転を可能として支持されている。この駆動輪21は、支持位置の一側に固定された移動モータ24に連結されており、該移動モータ24により回転駆動される。駆動輪21及び従動輪22と移動モータ24とが移動部に相当する。
2つの従動輪22は、ハウジング20の内面の周方向両端部に、ハウジング20の長さ方向及び径方向に直交する軸周りの回転を可能として夫々支持されている。これらの従動輪22は、夫々の支軸とハウジング20の内面との間に介装された付勢ばね25の付勢力により径方向内向きに付勢されている。2つの従動輪22の一方又は両方の代わりに、駆動輪21が支持されていても良い。
図4は紫外線照射器23のある位置の断面を示している。紫外線照射器23は、紫外線、特に、200nm以上280nm以下の短波長を有し、優れた除菌効果を有する紫外線(UV−C)を発光する発光素子又は紫外線ランプである。3つの紫外線照射器23は周方向に適宜の間隔を隔ててハウジング20の内面に固定され、ハウジング20の中心部に向けて紫外線を照射する。
ハウジング20の内部には、長さ方向の他側に、複数の従動輪22と移動モータ24及び紫外線照射器23の電源となる電池26とが取り付けられている。複数の従動輪22は、例えば、ハウジング20の周方向中央部、及びハウジング20の内面の周方向両端部に、ハウジング20の長さ方向及び径方向に直交する軸周りの回転を可能として支持されている。これらの従動輪22は、夫々の支軸とハウジング20の内面との間に介装された付勢ばね25の付勢力により径方向内向きに付勢されている。移動モータ24と電池26、紫外線照射器23と電池26とは配線27により電気的に接続されている。
以上の如き除菌装置2は、図2に示すように、ハウジング20の長さ方向の一側に設けられる駆動輪21及び2つの従動輪22と、ハウジング20の長さ方向の他側に設けられる複数の従動輪22とを把持棒10の周面に転接させてセットされる。夫々の従動輪22は、付勢ばね25の付勢力により把持棒10の周面に弾接しており、該周面に押し付けられている。ハウジング20の長さ方向の一側に設けられる2つの従動輪22の弾接位置は、駆動輪21の転接位置の両側に夫々90°以上離れており、付勢ばね25の付勢力は、駆動輪21を把持棒10の周面に押し付ける作用もなす。従って把持棒10は、周面に転接する駆動輪21と、周面に弾接する2つの従動輪22とにより掴持される。移動部が移動モータ24の駆動による駆動輪21の回転に応じて把持棒10に沿って移動し、除菌装置2は、図1中に白抜矢符により示すように移動する。ハウジング20の長さ方向の他側に設けられる複数の従動輪22は、ハウジング20の長さ方向の一側に設けられる2つの従動輪22と同様に把持棒10の周面に弾接し、把持棒10を掴持する。ハウジング20の長さ方向の一側に設けられる駆動輪21及び2つの従動輪22による把持棒10の掴持に加え、ハウジング20の長さ方向の他側に設けられる複数の従動輪22が把持棒10を掴持することにより、除菌装置2は、安定して移動することができる。なおハウジング20の欠落部は、ブラケット11を側壁14に支持する支持脚(図3、図4中に二点鎖線により示す)の通過を可能とするために必要である。
図4に示すように、ハウジング20の内面に取り付けられた3つの紫外線照射器23は把持棒10に対面しており、夫々の紫外線照射器23が発光する紫外線は把持棒10の周面に照射される。把持棒10の表面は移動する除菌装置2のハウジング20の内側での紫外線照射により、移動範囲の略全長に亘って人手を要さず効果的に除菌される。
ハウジング20は、紫外線照射器23の周辺部分を外側から囲っており、把持棒10に照射される紫外線を遮蔽する遮蔽部材としても機能する。これにより、人体に有害な紫外線が外部に漏れ出すことを防止できる。
駆動輪21及び従動輪22と紫外線照射器23とは、ハウジング20の長さ方向、即ち移動部の移動方向に離隔しているので、駆動輪21及び従動輪22に照射される紫外線量は少ない。従って、駆動輪21及び従動輪22の紫外線による劣化を低減できる。
更に除菌装置2は図2に示すように、紫外線照射器23と駆動輪21及び従動輪22との間と、紫外線照射器23と電池26との間に設けられた遮蔽部材28を備えている。遮蔽部材28は、ハウジング20の内面の全周において、把持棒10の近傍まで径方向へと突き出した板である。
遮蔽部材28は、紫外線照射器23から駆動輪21及び従動輪22並びに電池26の配設位置へと向かう紫外線を遮蔽する。従って、駆動輪21及び従動輪22並びに電池26の紫外線による劣化を防止できる。
遮蔽部材28は、板状以外の形状、例えば、ブラシ状又はシート状としても良く、形状はこれらに限定されない。
紫外線照射器23の紫外線の照射方向を変更して、駆動輪21及び従動輪22又は電池26に紫外線が照射しないようにできるならば、夫々の遮蔽部材28はなくしても良い。
図5は、除菌装置2の制御系の構成を示すブロック図である。後述する制御動作により除菌装置2の運転を制御する制御部3は、例えばハウジング20の内部に設けられ、CPU30、ROM31及びRAM32を備え、ROM31に格納された制御プログラムに従うCPU30の動作により移動モータ24及び紫外線照射器23を制御する。
制御部3には、制御対象となる移動モータ24及び紫外線照射器23が各別の駆動回路を介して接続されている。また制御部3には、駆動輪21の支軸にかかる軸荷重を検出する圧力センサ33と、移動経路上の障害物の有無を検出する障害物センサ34と、除菌装置2周辺の画像(動画又は静止画)を撮像する撮像部35と、外部機器への送信を行う送信部36とが接続されている。
制御部3は、起動操作に応じて動作を開始し、移動モータ24及び紫外線照射器23に動作指令を与え、移動モータ24を駆動し、紫外線照射器23を動作させる。起動操作は、例えば、除菌装置2に設けた起動スイッチ(図示せず)の操作である。起動操作は、制御部3との間での通信が可能な外部機器の操作であっても良い。
圧力センサ33は、検出される軸荷重を制御部3に送信する。制御部3は、圧力センサ33から送信される軸荷重に基づいて、除菌装置2が手摺り1に正しく載置されているか否かを判定する。制御部3は、例えば、圧力センサ33から送信される軸荷重が閾値よりも小さい場合、除菌装置2が手摺り1に正しく載置されていないと判定し、圧力センサ33から送信される軸荷重が閾値以上である場合、除菌装置2が手摺り1に正しく載置されていると判定する。
制御部3及び圧力センサ33は、除菌装置2が手摺り1に正しく載置されているか否かを感知する感知部として機能する。除菌装置2が手摺り1に正しく載置されていないと感知された場合、制御部3は紫外線照射器23による紫外線の照射を禁じる。除菌装置2が手摺り1に正しく載置されていると感知された場合、制御部3は紫外線照射器23による紫外線の照射を許す。従って、除菌装置2の安全性を向上することができる。
なお除菌装置2が手摺り1に正しく載置されていない場合、制御部3は、更に移動モータ24の駆動を禁じても良い。
本実施形態では、制御部3と圧力センサ33とが駆動輪21の支軸にかかる軸荷重に基づいて感知を行う構成としたが、感知の方法はこの方法に限らない。制御部3は、紫外線照射器23が照射する紫外線の量を低減しても良い。
障害物センサ34は、例えば、ハウジング20の外面に取り付けられ、除菌装置2の移動方向の前方に向けて光を発する発光部、及び障害物からの反射光を受光する受光部とを備える光センサである。
移動モータ24及び紫外線照射器23の動作中、制御部3は、障害物センサ34の出力を逐次取り込み、移動経路の前方の障害物の有無を判定し、障害物ありと判定された場合、移動モータ24及び紫外線照射器23に停止指令を与え、移動モータ24及び紫外線照射器23を停止させる制御動作を行う。制御部3は、予め設定された待機時間の経過を待ち、待機時間の経過後に障害物が検出されなくなった場合には移動モータ24及び紫外線照射器23の停止を解除し、待機時間経過後も障害物の検出が継続している場合には制御動作を終了する。
障害物は、例えば、把持棒10を把持する利用者の手指である。この場合、制御部3の前述した動作により除菌装置2が停止するから、利用者への衝突を未然に回避することが できる。また紫外線照射器23も動作を停止するから、利用者への紫外線の影響を排除することができる。待機時間は、利用者の移動に十分な時間(例えば数分間)に設定しておけばよく、待機時間の経過後に移動モータ24及び紫外線照射器23の停止が解除されるから、除菌装置2の運転を自動的に再開することができる。
障害物は、例えば、移動経路の終端に設けたストッパである。この場合、制御部3の前述した動作により移動モータ24及び紫外線照射器23が停止され、この状態が待機時間の経過後も継続するから、除菌装置2の運転を終端位置で自動停止させることができる。
撮像部35は、例えば、ハウジング20の外面に取り付けられ、全方向の撮像が可能な全方向型カメラである。
撮像部35は、制御部3からの動作指令に応じて動作し、除菌装置2周辺の画像を撮像する。制御部3は、撮像部35の撮像画像を取り込み、送信部36を介して外部機器に送信する。使用者は、外部機器に送信される撮像画像を視認し、除菌装置2の移動位置周辺の状況を適宜に把握することができる。例えば、病院、介護施設等公共施設において除菌装置2の運転を夜間に実施する場合、撮像画像は、施設の保安情報として有効に利用され得る。撮像部35の撮像画像は、除菌装置2が備える着脱自在の記憶媒体に記憶させておき、運転終了後に記憶媒体を取り出し、撮像画像を再生することで周辺状況を確認することも可能である。
送信部36は、除菌装置2の移動位置を送信する機能も果たす。移動位置は、例えば、GPS信号、ビーコン信号として送信され得る。使用者は、外部機器に送信される周辺情報から除菌装置2の移動位置を随時確認し、除菌装置2の運転状況を監視することができ、例えば、故障、動作不良の発生時における速やかな回収、点検が可能となる。
除菌装置2は、上下方向に延びる手摺り1に装備される場合、下方向への移動を重力に行わせることができる。この場合、移動モータ24を回生ブレーキとして利用し、移動速度を抑えることができる。移動モータ24が発生する回生電力を電池26に充電することができる。移動中に回生電力による充電を行うので、電池26の充電頻度を少なくすることができる。除菌装置2は、例えば、階段室に設けられる床面に対して傾斜している手摺り1に装備されていても良い。除菌装置2が上の階から下の階へ移動する際に、電池26が充電される。
例えば、樹脂製又は木材製である把持棒10に対して除菌のために紫外線を照射すると、紫外線により把持棒10が劣化する虞があるので、把持棒10の表面には紫外線による分解に耐え得る層が形成されていることが望ましい。
以上の如く構成された除菌装置は、連続する把持棒10の適宜位置に予め装備された手摺り1として提供され得る。また、既存の手摺り1に後付けすることも可能である。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2に係る除菌装置2の縦断面図である。実施の形態2に係る構成の内、実施の形態1と同様な構成部材については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
ハウジング20及び遮蔽部材28が樹脂製である場合、これらは紫外線照射器23の発光する紫外線により劣化する虞があるので、ハウジング20及び遮蔽部材28を紫外線から保護する保護層が必要である。
実施の形態2の除菌装置2において、遮蔽部材28に挟まれるハウジング20の内面には、全周に亘って保護層201が形成されている。また実施の形態2の遮蔽部材28の夫々の紫外線照射器23に対向する面には、保護層281が形成されている。なお図6中の保護層201及び保護層281は存在を明示するために実際よりは厚くして示してある。
保護層201及び保護層281は、紫外線による分解に耐え得る材料からなる又は該材料を含む層である。前記材料は、例えば、鉄、アルミニウム、銅等の金属、ステンレス、真鍮等の合金、アルミナ、アパタイト、炭化ケイ素、炭酸カルシウム、石灰、ケイ酸塩ガラス等のセラミックスである。これらの材料は組み合わせて用いられても良い。保護層201及び保護層281は、前記材料を含むコーティング液によるコーティング、前記材料を含むシートによる被覆等の方法により形成される。前記材料として前記金属を用いる場合、保護層201及び保護層281は蒸着によっても形成される。保護層201及び保護層281の形成方法はこれらに限るものではない。
保護層201は、紫外線照射器23からハウジング20の内面へと向かう紫外線を遮蔽し、保護層281は、紫外線照射器23から遮蔽部材28へと向かう紫外線を遮蔽する。これらにより、ハウジング20及び遮蔽部材28の紫外線による劣化を防止できる。
前記材料の中でも紫外線の反射率の高い材料、例えば、アルミニウム等の金属、アルミナ、炭酸カルシウムを用いると、保護層201及び保護層281の紫外線を反射する機能が高くなり、反射された紫外線が把持棒10へと照射されて把持棒10の除菌効果が向上するので望ましい。
ハウジング20及び遮蔽部材28が前述した紫外線による分解に耐え得る材料製である場合、保護層201及び保護層281は不要である。
紫外線照射器23が発光する紫外線は、2つの遮蔽部材28の間にある配線27の一部分にも照射され得る。該配線27の絶縁被覆が紫外線により劣化して漏電することを防ぐために、前記配線27の絶縁被覆の上に前述した紫外線による分解に耐え得る材料を含む被覆が行われることが望ましい。
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3に係る除菌装置2の横断面図である。実施の形態3に係る構成の内、実施の形態1と同様な構成部材については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお図7は、紫外線照射器23のある位置の断面を示している。
実施の形態3の除菌装置2において、ハウジング20には、ハウジング20の周壁を貫通する窓孔29が設けられている。ハウジング20の外面には、窓板4が窓孔29を覆うようにして固定されている。窓板4は、可視光線に対する透過性を有し、紫外線をカットする機能を有する。窓板4は、例えば可視光線の透過が可能である樹脂又はガラス製の板の一面にUVカットフィルムを貼付することで構成し得る。
窓板4のハウジング20の内側の面には、蛍光体5が固定されている。蛍光体5は、紫外線の照射により可視光域の波長を有する蛍光を発生する機能を有する。蛍光体5は、例えば紫外線の照射により可視光域の波長を有する蛍光を発生する材料製のフィルムである。
図8は、窓孔29の周辺における紫外線及び蛍光の動きを説明する説明図である。紫外線照射器23が発光する紫外線の一部は、図8中に一点鎖線の矢印で示すように蛍光体5に照射され、蛍光体5は蛍光を発生する。この蛍光の一部は、図8中に実線の矢印で示すように窓板4を透過し、ハウジング20の外部に放出される。
除菌装置2の周囲にいる人は、蛍光を視認することにより、ハウジング20の内部での紫外線照射の有無を知ることができる。すなわち蛍光体5と窓孔29とは、紫外線照射器23が紫外線を照射中であることを示す表示部として機能する。一部の紫外線は、蛍光体5を透過し、窓板4により反射される。紫外線は、窓板4を透過せず、ハウジング20の外部に漏れ出さないので、除菌装置2の周囲にいる人は紫外線による影響を受けない。
ハウジング20の内側に蛍光体5が固定される窓板4が固定される箇所はハウジング20の外面に限定されない。ハウジング20の内側に蛍光体5が固定される窓板4は、例えばハウジング20の内面に固定されても良い。蛍光体5が固定される箇所は一例であり、本実施の形態に示す箇所に限らず適宜に設定可能である。蛍光体5は、窓板4よりもハウジング20の内側に配置され、例えば、ハウジング20の内面に窓孔29を覆うようにして固定されても良く、窓孔29から見通し可能なハウジング20の内面の位置に固定されても良く、ハウジング20の内面全体に固定されても良い。ハウジング20の内面には蛍光体5として、紫外線により蛍光を発生するシートが貼付されても良く、紫外線により蛍光を発生する蛍光塗料が塗布されても良い。除菌装置2は、窓孔29を覆うようにしてハウジング20の外面に固定され、紫外線により蛍光を発生する蛍光物質を含む樹脂製の板を備え、該板のハウジング20の外側の一面にUVカットフィルムが固着される構成であっても良い。蛍光物質を含む樹脂製の板が固定される箇所は、ハウジング20の外面に限定されない。
紫外線が照射中であることを示す表示部は、他の構成により実現しても良い。例えば、ハウジング20の全体または一部を、可視光線に対する透過性を有し、紫外線をカットする材料製とし、該ハウジング20の内部の適宜位置に蛍光体5を配置する。この構成によれば、紫外線の照射により蛍光体5が発生する蛍光をハウジングを通して外部から視認することで紫外線が照射中であることがわかる。
また紫外線照射器23の発光に連動して点灯するように構成されたLED(Light Emitting Diode)ランプが、ハウジング20の外面に設けられていても良い。LEDランプは表示部として機能する。
(実施の形態4)
図9は、実施の形態4に係る除菌装置2の横断面図である。実施の形態4に係る構成の内、実施の形態1と同様な構成部材については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお図9は、駆動輪21及び2つの従動輪22のある位置の断面を示している。
実施の形態4の除菌装置2において、ハウジング20は、一方の従動輪22の支持位置を含む一部を他部と分離させた分体20aを備えている。この分体20aは、外周側の蝶番20bを介して他部と連結されており、該蝶番20bを中心として揺動し、図9中に二点鎖線により示す如く、内側の従動輪22と共に外向きに開く。分体20aを開いた場合、ハウジング20の欠落部の幅が増大するから、除菌装置2は、把持棒10の上方からハウジング20を被せ、その後に分体20aを閉じ、駆動輪21及び2つの従動輪22により把持棒10を掴持させてセットすることができる。除菌装置2を把持棒10の適宜位置に容易にセットすることができ、点検整備のための手摺り1からの着脱、更には既存の手摺り1への後付けに好便に対応可能である。分体20aの大きさ及び蝶番20bの位置は、図9に示す大きさ及び位置に限らず、必要に応じて適宜に変更可能である。
除菌装置2は、分体20aの開閉状態を検出する開閉センサ6を備えている。開閉センサ6は、制御部3と通信可能であり、検出される分体20aの開閉状態を制御部3に送信する。制御部3は、開閉センサ6から送信される分体20aの開閉状態に基づいて、除菌装置2が手摺り1に正しく載置されているか否かを判定する。制御部3は、例えば、分体20aが開いている場合、除菌装置2が手摺り1に正しく載置されていないと判定し、分体20aが閉じている場合、除菌装置2が手摺り1に正しく載置されていると判定する。制御部3及び開閉センサ6は、除菌装置2が手摺り1に正しく載置されているか否かを感知する感知部として機能する。
(実施の形態5)
図10は、実施の形態5に係る除菌装置2の横断面図である。実施の形態5に係る構成の内、実施の形態1と同様な構成部材については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお図10は、紫外線照射器23のある位置の断面を示している。
紫外線照射器23は、紫外線を発光する際に熱を発生する。この熱の一部は、ハウジング20の外面から大気へと放熱され、残りの熱はハウジング20の内部にこもる。紫外線を長時間照射する場合、ハウジング20の内部にこもる熱によりハウジング20の内部の温度が上昇し、紫外線照射器23、移動モータ24等の除菌装置2の構成部材が誤動作を起こす虞がある。従って、紫外線照射器23が発生する熱を大気へと放熱する性能の向上が望まれる。
実施の形態5の除菌装置2において、ハウジング20の外面には、夫々の紫外線照射器23の取り付け位置に対応する位置に複数の放熱フィン7が設けられている。放熱フィン7により、除菌装置2が大気と接する面積が増え、紫外線照射器23が発生する熱は効果的に大気へ放熱される。従って、ハウジング20の内部の温度上昇が抑制され、除菌装置2の構成部材の誤動作を抑制することができる。放熱フィン7の数及び配置は一例であり、本実施の形態に示す数及び配置に限らず適宜に設定可能である。放熱フィン7の代わりに、ハウジング20の外面に溝が設けられても良く、熱伝導率が高いシート、例えば金属製のシートがハウジング20の外面に固着されても良い。
(実施の形態6)
図11は、実施の形態6に係る除菌装置2の使用状態を示す模式図である。図12は、実施の形態6に係る除菌装置2の縦断面図である。実施の形態6に係る構成の内、実施の形態1と同様な構成部材については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
実施の形態6の除菌装置2において、ハウジング20は、第1機体20c、第2機体20d、第3機体20eの3つに除菌装置2の移動方向に分割されている。除菌装置2の移動方向の両端部に配置される第1機体20c及び第3機体20eの内部には、駆動輪21(従動輪22)が取り付けられる。除菌装置2の移動方向の中央部に配置される第2機体20dの内部には、紫外線照射器23が取り付けられ、紫外線照射器23の両側には遮蔽部材28が夫々設けられている。第1機体20cと第2機体20d、第2機体20dと第3機体20eとは、周方向における中央部において、例えば樹脂製の弾性体20fによって夫々連結されている。従って、ハウジング20は、除菌装置2の移動方向に直交する方向に撓み変形が可能である。
第1機体20c、第2機体20d、第3機体20eは除菌装置2の移動方向に直交する方向に撓み変形可能な蛇腹状の外装体8によって覆われている。該外装体8における除菌装置2の移動方向の両端部は、第1機体20cの外面及び第3機体20eの外面に固着されている。
ハウジング20及び外装体8は、除菌装置2の移動方向に直交する方向に撓み変形可能なので、除菌装置2は、例えば階段の踊り場に設けられる把持棒10の屈曲部においても、ハウジング20及び外装体8の変形を伴って移動することができる。第1機体20cと第2機体20dと第3機体20eと弾性体20fとは、一体に成形されても良い。除菌装置2には、防汚のために外装体8の外側を覆うカバーが取り付けられても良い。除菌装置2は、除菌装置2の移動方向に2つに分割されたハウジング20が、移動方向に直交する方向に撓み変形可能な蛇腹状の連結体によって連結される構成であっても良い。図13は、分割されたハウジング20が蛇腹状の連結体により連結される除菌装置2の模式図である。除菌装置2は、前述の3つに分割されたハウジング20と蛇腹状の外装体8とを備える構成の場合、前述の2つに分割されたハウジング20が蛇腹状の連結体により連結される構成の場合に比べ、嵩が小さくなる。
(実施の形態7)
図14は、実施の形態7に係る除菌装置2の横断面図である。実施の形態7に係る構成の内、実施の形態1と同様な構成部材については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお図14は、紫外線照射器23のある位置の断面を示している。
実施の形態7の把持棒10の表面には、防護層12を介して光触媒層13が形成されている。なお図14中の防護層12及び光触媒層13は存在を明示するために実際よりは厚くして示してある。
光触媒層13は、200nm以上の波長を有する紫外線及び780nm以下の波長を有する可視光線を吸収して有機物を分解する光触媒からなる又は該光触媒を含む層である。
光触媒は、例えば、酸化チタン、酸化タングステンである。光触媒は、光触媒への金属イオンのドープ、光触媒への金属の担持により活性を向上又は光波長域を制御されていても良い。光触媒層13は、前記光触媒を含むコーティング液によるコーティング、前記光触媒を含むシートによる被覆、前記光触媒を混錬した樹脂による成形等の方法により形成される。光触媒層13の形成方法はこれらに限るものではない。
実施の形態7において利用者が把持する光触媒層13の表面は、除菌装置2から照射された紫外線に加えて、紫外線を吸収した光触媒層13の光触媒作用により除菌される。これにより把持棒10の除菌効果を向上できる。光触媒層13は、可視光線の照射によっても活性を示すので、太陽光、照明光等の可視光線を吸収した光触媒層13の光触媒作用によっても、光触媒層13の表面は除菌される。
防護層12は光触媒作用による分解に耐え得る材料からなる又は該材料を含む層である。前記材料は、例えば、鉄、アルミニウム、銅等の金属、ステンレス、真鍮等の合金、アルミナ、アパタイト、炭化ケイ素、炭酸カルシウム、石灰、ケイ酸塩ガラス等のセラミックスである。これらの材料は組み合わせて用いられても良い。防護層12は、前記材料を含むコーティング液によるコーティング、前記材料を含むシートによる被覆、前記材料を混錬した樹脂による成形等の方法により形成される。前記材料として前記金属を用いる場合、防護層12は蒸着によっても形成される。防護層12の形成方法はこれらに限るものではない。
光触媒層13が例えば、樹脂製又は木材製である把持棒10の表面に直接形成されていると、光触媒作用によって把持棒10が劣化する虞がある。把持棒10の表面と光触媒層13との間に防護層12が形成されていることにより、光触媒作用による把持棒10の劣化を防止できる。
また以上の実施の形態において、除菌対象は屋内に設置された手摺りに限らず、屋外に設置された手摺りでも良い。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
1 手摺り
2 除菌装置
3 制御部
4 窓板
5 蛍光体
6 開閉センサ
7 放熱フィン
8 外装体
10 把持棒
11 ブラケット
12 防護層
13 光触媒層
14 側壁
20 ハウジング
20a 分体
20b 蝶番
20c 第1機体
20d 第2機体
20e 第3機体
20f 弾性体
21 駆動輪
22 従動輪
23 紫外線照射器
24 移動モータ
25 付勢ばね
26 電池
27 配線
28 遮蔽部材
29 窓孔
30 CPU
31 ROM
32 RAM
33 圧力センサ
34 障害物センサ
35 撮像部
36 送信部
201 保護層
281 保護層

Claims (14)

  1. 手摺りの把持棒に載置され、
    該把持棒の表面を除菌する除菌装置であって、
    前記把持棒の長さ方向に、前記把持棒に沿って移動する移動部と、
    前記把持棒の表面に紫外線を照射する紫外線照射器と、
    前記移動部及び紫外線照射器を内部に支持するハウジングとを備え、
    前記移動部と前記紫外線照射器とは、前記移動部の移動方向に離隔されている
    ことを特徴とする除菌装置。
  2. 前記移動部は、
    前記把持棒の周面に転接する第1の駆動輪と、
    該第1の駆動輪と異なる周方向位置で前記把持棒の周面に転接する第2の駆動輪又は従動輪とを備え、
    前記第1の駆動輪及び第2の駆動輪又は従動輪によって、前記把持棒に掴持されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の除菌装置。
  3. 前記ハウジングの内面には、該ハウジングを紫外線から保護する保護層が形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の除菌装置。
  4. 前記保護層は、紫外線を反射する機能を備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の除菌装置。
  5. 前記ハウジングの内部には、前記紫外線照射器と前記移動部との間に、紫外線を遮蔽する遮蔽部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の除菌装置。
  6. 前記遮蔽部材は、前記移動方向において、前記紫外線照射器の両側に設けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載の除菌装置。
  7. 前記遮蔽部材は、板状である
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の除菌装置。
  8. 前記遮蔽部材の表面には、該遮蔽部材を紫外線から保護する保護層が形成されている
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1つに記載の除菌装置。
  9. 前記保護層は、紫外線を反射する機能を備える
    ことを特徴とする請求項8に記載の除菌装置。
  10. 前記ハウジングの外部には、前記紫外線照射器が紫外線を照射中であることを示す表示部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の除菌装置。
  11. 前記手摺りに正しく載置されているか否かを感知する感知部を備え、
    該感知部の感知に応じて、前記紫外線照射器による紫外線の照射を禁じる
    ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1つに記載の除菌装置。
  12. 表面に光触媒層が形成された把持棒と、
    前記把持棒に装備された請求項1から請求項11のいずれか1つに記載の除菌装置とを備える
    ことを特徴とする手摺り。
  13. 前記把持棒の表面と前記光触媒層との間に、光触媒作用による分解から前記把持棒を防護する防護層が形成されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の手摺り。
  14. 前記光触媒層は、
    200nm以上の波長を有する紫外線及び780nm以下の波長を有する可視光線を吸収して、有機物を分解する光触媒を含む
    ことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の手摺り。
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