JP2016522046A - 消毒装置およびその使用方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、消毒装置および方法に関する。より詳細には、本発明は、細菌、バクテリア、および/または他の微生物を、バッグ、財布、履物または他の物体、および、衣服をつけていない足、手、動物の足、蹄または他の解剖学的表面など、細菌、バクテリア、および/または他の微生物と接触する物体から著しく減少させ、または除去する装置および方法に関する。本装置および本方法は、装置と適用接触する物体の領域のみを暴露させる殺菌放射線を使用する。本装置の上部プラットホームは仕切られてもよく、その結果、各仕切りが互いに独立して機能し得る。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2012年1月5日付けで出願された米国特許出願第13/344076号明細書の分割出願であり、米国特許法第120条に基づいて、その利益を主張する。
本開示は、消毒装置および方法に関する。より詳細には、本開示は、細菌、バクテリア、および/または他の微生物を、バッグ、財布、履物または他の物体、および、衣服をつけていない足、手、動物の足、蹄または他の解剖学的表面など、細菌、バクテリア、および/または微生物と接触する物体から著しく減少させ、または除去する装置および方法に関する。本装置および本方法は、装置と接触する物体の領域のみを暴露させる殺菌放射線を使用する。本装置は仕切られ、その結果、各仕切りが互いに独立して機能し得る。
バクテリア、ウィルス、細菌、カビ、菌類および他の望ましくない微生物は、それらと接触する人、動物および物体との接触を通して、一領域から別の領域に移動する。
本開示は、望ましくない微生物で汚染された領域に晒された履物および他の物体の外表面、ならびに、手、足、動物の足、蹄および他の解剖学的表面に担持される微生物が広がる問題に関係がある。足裏および踵などの履物の外側底面は、不衛生で、バクテリア、ウィルス、細菌、カビおよび菌類などの微生物で汚染され得る床領域または屋外地面領域と接触し得る。こうした微生物汚染が一般に存在する領域には、緊急治療室などの病院領域、食品市場、レストランなどの食品を扱う領域、リサイクル領域、ごみ捨て場、ならびに、公衆トイレ、公共の歩道および道路、階段およびエスカレータの手すり、公園、公園のベンチ、農場、または一般の人々がよく行く場所が含まれる。望ましくない微生物で汚染された人または物は、容易に、かつ知らないうちに微生物を周りに広め得る。場合によっては、汚染は公衆トイレおよび小便器付近の領域の尿、歩道、道路、芝生などの上の動物の尿および糞便、ならびに人間の唾液から生じ得る。
スーツケース、ハンドバック、財布、書類かばん、包装容器など、国内外の微生物にそれらを晒させ得る空港の浴室、バーおよびレストランなどの汚染領域と接触する他の物体の外表面もまた、汚染されるようになり、それによってさらなる微生物汚染源となる。したがって、履物および他の物体は、微生物を家、オフィス、車または他の個人領域内に運び入れ得る。
さらに、公園、庭などの汚染領域と接触した室内ペットもまた、望ましくない微生物を家に運び入れ得る。家畜領域では、牛、馬、羊などは、望ましくない微生物と絶えず接触し、微生物を動物の足、蹄または人の足に広める。
これらのすべてのシナリオにおいて、人の手もまた、汚染領域に触ることによって汚染されるようになり得る。これにより結果的に、口、目、耳などを続いて触ることによって病原微生物が体内に移動する。同様に、素足で屋外、または更衣室、プール、シャワー室などを歩くと、素足は微生物汚染に晒され、微生物をさらに広め得る。
したがって、これらの微生物を担持する表面から微生物の量をなくし、または著しく減少させることが極めて望ましい。
この問題の解決策が開示されており、この解決策により、流体消毒剤を含む装置によって、スポンジを応用して履物の底部が濡らされ、または消毒剤が履物の底部に噴霧される。この解決策は、靴底が滑りやすく、流体による足跡がつき、消毒剤に関する有毒物質に潜在的に暴露されるなど、他の問題を引き起こす。したがって、乾式法がより望ましいであろう。
米国特許出願公開第2010/0193709号明細書に記載されている装置は、靴または足を消毒するために、UVC消毒放射線用途に対して透過性のあるプラットホームを利用する。この透過性のあるプラットホームは、UV光の特定の部分を遮断するガラスからなり、残りの部分の光だけが靴または足を照射する。プラットホームはまた、UVC光を透過させる金属グリッドであってもよい。この出願にはまた、いかなるUVC迷光も逃げないように、足または靴が入るカバーが記載されている。この出願で使用されているガラスは、254nmの消毒UVC波長を遮断し、非消毒UVBおよびUVA波長を透過させるため、消毒用途に適していない。この出願のカバーは、UVC迷光を遮断するには不完全なカバーであると同様に、つまずく危険がある。
米国特許出願公開第2010/0104470号明細書に記載されている装置は、好ましくはプレキシガラスからなるプラットホーム、およびプラットホーム上の「軟質プラスチック材料」と共に、プラスチックとプレキシガラスとの間に、UV光を吸収するゲルを備えたUV光を使用する装置を説明している。靴がプラットホームを踏むと、ゲルが押しのけられ、UVがプレキシガラスおよび「軟質プラスチック材料」を透過し、靴底を照らす。殺菌活性を有する放射線は、ポリメチルメタクリレートであるプレキシガラスを透過しない254nmである。この出願は、プラットホームに他の透過材料を使用し得ることを述べているが、可能な材料が記載されていないため、当業者に、適した材料を見つけるための相当な量の研究を行わせる。さらにこの出願は、消毒放射線を実質的に通す「軟質プラスチック材料」を使用し得ることを述べているが、それらの材料が何であり得るかについて全く示唆しておらず、実施者に、軟質かつ柔軟で、繰り返すが254nmである消毒放射線を通す材料を決定するための相当な量の研究を行わせる。多くのゲルがそこで放射線を吸収するが、いかなるゲルもこの出願に適さない。ゲルは、圧力が加えられると押しのけられるが、圧力が取り除かれると、ゲルが領域に流れ戻り、次の靴を消毒する準備で実質的に均一な厚さを作るよう、高粘度でないように粘度を補正しなければならないことを必要とする。
したがって、望ましくない微生物を適切に除去し、または著しく減少させるためには、より効率的な装置および方法、ならびにより適した材料が必要である。さらにこれらは、手の消毒、室内ペットの消毒、または他の動物の消毒向けには提供されていない。
本発明の目的は、上で述べた先行技術に一般に関連する欠点を克服し、バッグ、財布、履物または他の物体、および、衣服をつけていない足、手、動物の足、蹄または他の解剖学的表面などの物体から、望ましくない微生物を除去し、または著しく減少させる装置および方法を提供することである。
一実施形態では、筐体であって、底部プラットホーム、側壁、および、筐体の上部を囲み、かつ筐体に取り付けられている上部プラットホームを有する筐体を含んでおり、物体から望ましくない微生物を除去し、または著しく減少させるための装置が提供される。上部プラットホームは、変形可能なUVC透過フッ化フィルムからなる上部層と、UVC光を透過させるための多数の穿孔を含む支持層を含む底部層とを有する本質的に等しい2つのセクションに仕切られ、UVC透過材料の層および側壁を任意選択で含んでもよく、UVC吸収液体が、上部層と底部層との間の上部プラットホーム内に含まれている。本装置は、底部プラットホームと上部プラットホームとの間の、筐体内に位置する1つまたは複数のUVC発光装置を有する。
第2の実施形態では、底部プラットホーム、側面、および上部プラットホームを有する筐体を含んでおり、物体から望ましくない微生物を除去し、または著しく減少させるための装置が提供される。上部プラットホームは、変形可能なUVC透過フッ化フィルムからなるセクションに取り外し可能に連結されたバッグと、UVC光を透過させるための多数の穿孔を含む支持層を含む底部層とを有する本質的に等しい2つのセクションに仕切られ、UVC透過材料の層、底部層、および側壁を任意選択で含んでもよく、UVC吸収液体が、上部層と底部層との間の上部プラットホーム内のバッグに含まれている。本装置は、底部プラットホームと上部プラットホームとの間の、筐体内に位置する1つまたは複数のUVC発光装置を有する。
上記の各実施形態では、ごみ屑を除去するための装置が、筐体に取り付けられてもよい。
上記の各実施形態では、UVC吸収液体の粘度が、約1〜約500センチポイズである。
上記の各実施形態では、底部層の任意のUVC透過層が、UVC透過フィルム、石英、ガラスまたはプラスチックのうちの少なくとも1つである。
上記の各実施形態では、上部層が、UVC放射線を遮断するセクションをさらに含み、UVCを透過させる選択領域を可能にしてもよい。
上記の各実施形態では、本装置が、タイマ、光スイッチ、放射線モニタ、信号灯または圧力スイッチのうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。
上記の各実施形態では、上部プラットホームを支持するための支持構造があってもよい。
装置の上部プラットホーム、底部プラットホームおよび側壁を示す、例示的実施形態のうちの1つの側面図である。 上部層26、底部層20、底部層の穿孔22およびUVC吸収液体28を示す、上部プラットホームのみの断面図である。 仕切り40、UVC放射線を通さない領域42、およびUVC放射線を通す領域46を含む上部プラットホームの上部層の上面図を示す。 取外可能バッグ50と、バッグを上部プラットホームのフレームに取り付けるためのタブ52とを含む上部プラットホームの上部層の上面図を示す。 物体が配置され、UVC液が除去された領域の下に位置付けされた時のUVC発光装置の位置を示す。 物体が配置され、UVC液が除去された領域に対して斜角に位置付けされた時のUVC発光装置の位置を示す。
本明細書で用いる場合、UVCという用語は、包括的に200〜280ナノメートルの範囲の波長を有する電磁放射線を指す。
本明細書で用いる場合、フッ素ポリマー、フッ化フィルムおよびパーフルオロポリマーフィルムという用語は、ポリマーおよび/またはフィルム中に炭素と結合したフッ素原子を含む材料を指す。
本明細書で用いる場合、吸収という用語は、材料の選択された厚さにおいて、特定の放射線波長の少なくとも85%が透過しないようにする材料の特性を指す。
また本明細書で用いる場合、UVC放射線を通す層を述べる時、透過させる放射線の量またはパーセントを制限することなく、UVC放射線を透過させる材料を説明することを意味する。実際には、透過させる放射線量、および、UVC放射線を透過させる時間によって消毒効率が決まる。25%のUVC光を透過させる層は、50%のUVC放射線を透過させる層と比較して、より長い暴露時間を必要とする。
図1は、上部プラットホーム10、底部プラットホーム12および側壁14の本開示の例示的実施形態、ならびに1つまたは複数のUVC発光ランプ16を示す。筐体の底部プラットホームおよび側壁は、例えば、プラスチック、金属、木材および他の構造材料を含む、当技術分野においてよく知られている多くの構造材料のいずれから作られてもよい。1つまたは複数のUVCランプ16は、主に254nmの波長を発する。側壁は、装置の所望の設計に応じて、垂直になり得、または内側もしくは外側に傾斜し得るであろう。本装置は、例えば、円形、楕円形、正方形、長方形、三角形または他の多角形形状を含む任意の望ましい幾何形状であってもよい。
微生物を死滅させ、または不活性化するための最も効果的な波長は100〜290nmの範囲であり、これはUVC波長帯域である。UVC波長帯域は、200〜280nmの短波長からなる。最も市場で入手可能なUVCランプは、254nmの波長を発する低圧水銀ランプであり、254nmの波長は、微生物を死滅させ、または不活性化するのにほぼ最適である。低圧水銀ランプは通常、短波長光を透過させるために石英バルブで作られる。天然石英は、254nmの波長を透過させるが、184nmの波長を遮断する。184nmの波長を透過させる合成石英も使用されてよいが、184nmはオゾンを生成し得る。ランプは一般に、低圧水銀ランプ中の184nmの波長を抑制または除去する材料でドープされている。
理論にとらわれないが、波長が254nmのUVは、微生物のDNA内における分子結合を破壊して、それらのDNA中にチミン2量体を生成することによって微生物を殺し、無害にし、または成長および繁殖を防止する。これは、より長い波長UVBの人間に対するUVの影響に類似した工程である。しかしながらUVBおよびUVAは、消毒放射線として作用しない。
例として、市販のT5サイズのUVC殺菌ランプの入力電力は、長さ11.3インチの管では約7〜16ワットである。主に254nmの発光からなるこれらのランプの出力ワット数は約2〜4ワットであり、管から1メートルの距離での効率評価は約20〜約40μW/cmである。バルブ表面から2インチの距離での測定では、約1400〜2800μW/cmのパワー強度が達成される。
再び理論にとらわれないが、99%の炭疽菌殺菌率に達するためには、8,700μW秒/cmの線量が必要であることが報告されている。したがってこの例では、式:強度×暴露時間=μW秒/cmを使用して、バルブ表面から2インチにおける最小パワー強度が1400μ/cmのランプで7秒未満の暴露時間が必要である。言うまでもなく、時間が長いほど、炭疽菌の殺菌率は向上する。他の顕著な殺菌率99%のUVC暴露要件(μW/cmで測定)は、大腸菌=6500、腸チフス菌=6000、赤痢=4200およびコレラ=6500である。この例では、前述のバクテリアすべての99%殺菌率を提供するには7秒の暴露で十分であろうことに留意すべきである。ウィルスもまた、UVCによって死滅し、最も強いものにはポリオウィルスおよびロタウィルスがあり、それらは、99%の殺菌率を得るのに21,000μW/cmを必要とする。したがって、上記の例のランプを使用して15秒暴露することによって、99%の殺菌率が提供されるであろう。また、カビおよび酵母もUVC暴露によって死滅させることができる。
図2は、本開示の例示的実施形態の上部プラットホーム10と、このプラットホームの、穿孔22を含む底部支持層20と、側壁24と、上部層26と、UVC透過層30と、UVC吸収液体28のタンクとを示す。
任意選択で、スイッチが、上部プラットホームに圧力が加えられた時に1つまたは複数のUVCランプをつける装置の一部であってもよい。スイッチによってまた、圧力が取り除かれた時にUVCランプが消える。任意選択で、スイッチが押圧される時と、ランプがつく時との間に時間遅れがあってもよく、こうした遅れにより、上部プラットホームが閉まり、UVC吸収液体が、UVC発光を通すつもりのない領域の周りを流れることができる。装置が作動しており、UVCランプが放射線を発していることをユーザに警告する信号灯が含まれてもよく、信号灯はまた、光が消えた時に、消毒している物体を取り出しても安全であることをユーザに知らせる。信号灯はまた、聴覚信号であってもよい。また、ランプが係合される時に放出されるUVCエネルギーの量を測定し、それによって放射線の所望量を測定するセンサが存在してもよい。センサは、所望のレベルの放射線が得られると光を遮断し得る制御装置につながれてもよい。
上部プラットホーム10は、動作中、上部層26上に配置されるいかなる物体も所望の放射線量を受けるように、254nmの放射線を通すようになる。上部層26は、動作中、圧力が加えられた時に上部層がUVC吸収液体を押しのけ、UVC透過層30に達するよう変形可能である。上部層26は、繰り返される摩耗に耐えるように機械的に強靭で、かつUVC放射線を通すフィルムのいずれであってもよい。典型的な材料は、Teflon(登録商標)およびFEP(フッ化エチレンプロピレン)フィルムなどの、DuPont(登録商標)から入手可能なパーフルオロポリマーフィルムである。Teflon(登録商標)は厚くなるにつれ、その外観が可視光に対して「乳白色」となる。FEPフィルムは、Teflon(登録商標)より透明なフィルムであり、散乱を前提としていない。このフィルムは、機械的に強靭で伸縮性があり、本装置の製造に容易に適合し得る。これらのフィルムのいずれかを、本開示の装置に使用してもよい。
底部層20は、例えば300ポンド以上などの、装置上に立っている人などの物体の重量に耐える強度を有する。驚くべきことに、前に説明したプレキシガラス、すなわちポリメチルメタクリレートは、300ポンド以上に耐えることはできるが、対象の微生物を死滅させるのに必要なUVC波長を吸収するため、消毒用途に適さないことが分かった。高性能非晶性エチレン共重合体などのいくつかの特殊ポリマーフィルムは、2mmの厚さでUVCを20%通す。しかしながら、支持層20内で使用するには、厚さは著しくより大きい必要がある。ランベルト・ベールの法則などの物理法則によれば、材料の吸光度は材料の厚さに比例して増加し、それに関連して透過率は低下する。板ガラスまたはホウケイ酸ガラスなどの通常のガラスは、本質的に有用なUVC放射線をすべて遮断するために、消毒装置になるよう設計された装置には使用することができない。しかしながらこれらの材料は、UVC放射線を上部プラットホームの上部層まで透過させる穿孔が設けられているならば、底部層20として使用することができる。
研究により、石英が支持層20または任意の層30のどちらかとして、装置に適した材料であることが分かった。石英は、十分に厚い場合、300ポンド以上に耐えることができ、UVC放射線を95%以上通す。
支持層20は、UVC光を透過させるために穿孔される。支持層20の厚さは、上部プラットホームに強度を加え、例えば石英層などの任意の層30の厚さを薄くすることができるように選択される。支持層20は、例えば、ハニカム、または、円もしくはオープンクロスハッチの配列として構成され、例えば1cmの厚さであってもよい。支持層20の厚さは、装置が支持する必要がある重量に応じて変わってもよい。支持層20は、支持層20を透過し、消毒すべき表面に達するUVC放射線の量を最適化するように設計される。支持層が大重量を保持することができるため、UVC透過フィルム、ガラス、プレキシガラス、ポリマーフィルムおよびプラスチック層は、UVC放射線を透過させるのに十分薄ければ、UVC透過層30として使用してもよい。
例えば、図1の、中央仕切りに取り付け得る支持柱またはビーム32などの他の支持機構が、本明細書で開示される。
図3は、上部プラットホーム10の上部層の上面図を示し、請願40、UVC放射線を遮断する上部層中のセクション42、および、UCV放射線を透過させる領域46を示す。UVC光を透過させる領域は、上部プラットホームの仕切りおよび側壁によって画定されたセクションの寸法によってのみ制限される任意の所望の寸法および形状であり得る。
UVC吸収材料28は、圧力が加えられた時に容易に流れることができ、本質的にUVC放射線を吸収する任意の液体である。この液体は1〜500センチポイズであり、これによって、圧力が加えられた時、または重力がこの液体を流れるようにさせた時に、流体が流れることが可能となる。UVC吸収液体としては、シリコン流体などの材料が適している。
上部プラットホームは、例えば、DuPontから入手可能なTeflon(登録商標)およびFEPフィルムを含むUVC透過フッ素ポリマーから作られた、図4に示す取外可能バッグ50を含んでもよい。このバッグは、図4の、取付点52で示す上部プラットホームの構造に取り外し可能に取り付けることができる。バッグは、圧力に応答して液体が動き回ることができる粘度を再び有し、圧力が取り除かれると、その元の位置に戻るUVC吸収液体を含む。取外可能バッグは、必要な時、例えば、表面が傷つき、消毒工程が非効率的になる場合、例えば、UVC発光が吸収されるようになり、またはその意図したターゲットから遠ざかるように拡散されるようになると、交換することができるであろう。また、上部プラットホームのどこかに漏れがある場合、この問題を解決するために交換バッグが使用されてもよい。このバッグは、装置に取り付けるための手段を含み、底部層および側壁によって画定された領域に嵌まるのに十分大きい容積を有してもよい。例として、例示的底部層は18インチ×18インチで、側壁は0.25インチである。したがって容積は、648立方インチ、すなわち1325ミリリットルである。長さ18インチ、幅18インチ、深さ0.25インチの寸法のバッグは、1325ミリリットルのUVC吸収液体を保持し、底部層および側壁によって画定された上部プラットホームのキャビティにぴったり嵌まる。上部プラットホームが傾斜した位置にある場合、液体は、バッグのより低い端部に向かって流れ、そこに溜まる。バッグは、上部プラットホームの側壁に取り付けられたままにしておくのに十分可撓性であるが、液体がタンクに流れ込んだり、タンクから流れ出たりできるように変形する。バッグは、穿孔された支持底部層のみと、または、例えば石英、ガラス、プレキシガラス、ポリマー、もしくはプラスチックなどのUVC透過層と共に使用されてもよい。取外可能バッグが使用される時には、取外可能バッグの底部が層30として機能するためUVC透過層30は必要ない。
UVCランプ16は、図5、領域消毒すべき物体の真下に位置してもよく、または図6にあるような領域からある角度で位置してもよい。ランプの位置は、多少のUVC光が筐体から漏れることができるように選択される。
本装置は、任意選択で、例えばマット、クロスまたは別の領域などの洗浄面を含んでもよく、洗浄面は、汚れ、ダクト、および、UVC発光による消毒対象物体の表面の暴露を妨害し得るであろういかなるごみ屑も除去するように設計されている。
本装置は、外部からのいかなるUVC放射線も漏れないように支援するために、上部プラットホームの側壁の外側に取り付けられたフラップをさらに備えてもよい。
消毒すべき物体は、装置の上部プラットホームの上面に配置され、物体の圧力、または、例えば、物体を保持している人が物体を押し下げる時などの補助圧力、すなわち十分な圧力が加えられて、UVC吸収液体がこれらの圧力領域から遠ざかるように流れ、上部層が完全に、または部分的に底部層と接触することができる。スイッチによってUVCランプがつき、消毒放射線に底部層およびフッ素ポリマー上部層を透過させ、物体の底面を暴露させ、それによって予め選択した所望のレベルまで微生物を死滅させてもよい。UVC光が直接当たる筐体内部にある任意のセンサによって、放射線量を測定し、所望の線量に達した時に、ランプを消してもよい。UVCランプがつくと任意の表示灯が点灯し、または、聴覚信号装置が存在する場合にはノイズを発生させてもよく、UVCランプが消えると表示灯も消えてもよい。
本開示の上部プラットホームの底部層は、UVC透過層を全く含まなくてもよい。この場合、穿孔された支持層が、上部プラットホームの唯一の底部層であり、前述のものと同じ特性を有する。例えば、DuPontから入手可能なTeflon(登録商標)およびFEPフィルムを含むUVC透過フッ素ポリマーから作られた図4に示す取外可能バッグが、支持層上に位置付けされる。支持層の穿孔は、バッグフィルム材料が支持層の開口部に広がることができるように設計され位置している。
本装置および本方法によって消毒し得る物体には、バッグ、ハンドバック、財布、履物または他の物体、および、衣服をつけていない足、手、動物の足、蹄または他の解剖学的表面が含まれる。本装置および本方法はまたは、室内ペット、および馬などの家畜に適している。

Claims (14)

  1. a)筐体であって、底部プラットホーム、前記筐体の側面を囲む側壁、および、前記筐体の上部を囲み、かつ前記筐体に構造的に取り付けられている上部プラットホームを備え、前記上部プラットホームが、
    i)UVC光を前記上部プラットホーム内に透過させる穿孔を備える支持層を備える底部層、
    ii)前記底部層上方のUVC透過層、
    iii)前記上部プラットホームを囲む側壁、
    iv)前記上部プラットホームの一側壁から前記上部プラットホームの対向側壁まで整列し、前記上部プラットホームを本質的に等しい2つのセクションに分割する仕切り、
    v)変形可能なUVC透過フッ化フィルムを備える上部層であって、前記上部層および前記底部層が、選択された厚さで分離されている上部層、ならびに
    vi)約1〜約500センチポイズの粘度範囲を有し、前記上部層フィルムと、前記底部層との間に位置するUVC吸収流体であって、前記流体の量が、選択された厚さを提供するように選択されるUVC吸収流体
    を備える筐体と、
    b)前記底部プラットホームと、前記上部プラットホームの前記底部層との間に位置付けされたUVC発光装置と
    を備える、物体を消毒するための装置。
  2. 前記底部層上方の前記UVC透過層が、UVC透過フィルム、石英、ガラスまたはプラスチックのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の装置。
  3. 前記上部層が、UVC放射線を遮断するセクションをさらに備え、UVCを透過させる選択領域を可能にする、請求項2に記載の装置。
  4. タイマ、光スイッチ、放射線モニタ、信号灯、聴覚信号または圧力スイッチのうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項3に記載の装置。
  5. 前記底部プラットホームと、前記上部プラットホームの前記底部層との間に位置する、1以上の支持構造をさらに備える、請求項2に記載の装置。
  6. 前記装置が、円形、楕円形、正方形、長方形、三角形または他の多角形形状の幾何形状を有し、側壁が水平であり、または内側もしくは外側に傾斜している、請求項2に記載の装置。
  7. 消毒すべき物体の表面からごみ屑を除去するための装置が、前記筐体に取り外し可能に取り付けられている、請求項2に記載の装置。
  8. a)筐体であって、底部プラットホーム、前記筐体の側面を囲む側壁、および、前記筐体の上部を囲み、かつ前記筐体に構造的に取り付けられている上部プラットホームを備え、前記上部プラットホームが、
    i)UVC光を前記上部プラットホーム内に透過させる穿孔を備える支持層を備える底部層、
    ii)前記底部層上方のUVC透過層、
    iii)前記上部プラットホームを囲む側壁、
    iv)前記上部プラットホームの一側壁から前記上部プラットホームの対向側壁まで整列し、前記上部プラットホームを本質的に等しい2つのセクションに分割する仕切り、
    v)変形可能なUVC透過フッ化フィルムを備える上部層であって、前記上部層および前記底部層が、選択された厚さで分離されている上部層、ならびに
    vi)約1〜約500センチポイズの粘度範囲を有し、前記上部層フィルムと、前記底部層との間に位置するUVC吸収流体であって、前記流体の量が、選択された厚さを提供するように選択されるUVC吸収流体
    を備える筐体と、
    b)前記底部プラットホームと、前記上部プラットホームの前記底部層との間に位置付けされたUVC発光装置と
    を備え、
    前記仕切りが、動作中に前記UVC吸収流体を、前記上部プラットホームの一方のセクションから、前記上部プラットホームの他方のセクションまで通過させる1つまたは複数の導管からなる、
    物体を消毒するための装置。
  9. 前記底部層上方の前記UVC透過層が、UVC透過フィルム、石英、ガラスまたはプラスチックのうちの少なくとも1つである、請求項8に記載の装置。
  10. 前記上部層が、UVC放射線を遮断するセクションをさらに備え、UVCを透過させる選択領域を可能にする、請求項9に記載の装置。
  11. タイマ、光スイッチ、放射線モニタ、信号灯、聴覚信号または圧力スイッチのうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項10に記載の装置。
  12. 前記底部プラットホームと、前記上部プラットホームの前記底部層との間に位置する、1以上の支持構造をさらに備える、請求項9に記載の装置。
  13. 前記装置が、円形、楕円形、正方形、長方形、三角形または他の多角形形状の幾何形状を有し、側壁が水平であり、または内側もしくは外側に傾斜している、請求項9に記載の装置。
  14. 消毒すべき物体の表面からごみ屑を除去するための装置が、前記筐体に取り外し可能に取り付けられている、請求項9に記載の装置。
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