JPH05220805A - 長尺積層品の製造方法 - Google Patents

長尺積層品の製造方法

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JPH05220805A
JPH05220805A JP4022552A JP2255292A JPH05220805A JP H05220805 A JPH05220805 A JP H05220805A JP 4022552 A JP4022552 A JP 4022552A JP 2255292 A JP2255292 A JP 2255292A JP H05220805 A JPH05220805 A JP H05220805A
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JP
Japan
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sheet
molten resin
corner
roll
long
Prior art date
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Pending
Application number
JP4022552A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Hayashi
仁司 林
Hiroshi Abe
弘 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP4022552A priority Critical patent/JPH05220805A/ja
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】表面硬度に優れ、且つ表面加飾や、耐候性等の
加飾性に優れた被膜を被覆し、特にコーナー部の表面に
も空気等を巻き込むことなく被膜を密着せしめる、長尺
積層品の製造方法を提供することを目的とする 【構成】押出機11の金型12より、塩化ビニル樹脂を
用いて、縦断面形状がコ字状のコーナー部を有する溶融
樹脂2を押し出した。被覆用シート6として、表面に木
目を印刷した塩化ビニル樹脂シートを繰り出し、エッジ
ロール9により、コーナー部に対応する位置にくさび型
の溝部61を長手方向に沿って連続的に設けたものを用
いて、頂面貼付ロール81、コーナー貼付ロール82及
び側面貼付ロール83により溶融樹脂2の表面に貼付
し、冷却サイジング装置13により冷却して、引取ロー
ル14にて引き取り、切断して、長尺積層品4を製造し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波板、デッキ材、パイ
プ、窓枠等のコーナー部を有する長尺成形品の表面に被
膜を被覆し、特にコーナー部の表面にも空気等を巻き込
むことなく密着せしめることのできる、長尺積層品の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】波板、デッキ材、パイプ、窓枠等の熱可塑
性樹脂又は熱硬化性樹脂成形品の長尺成形品は、一般に
押出成形により製造されている。
【0003】これらの長尺成形品の加飾は、従来、成形
用樹脂組成物中に予め顔料を混合して単色の加飾を行う
か、一旦長尺成形品を製造し、その長尺成形品の表面に
別工程にて印刷を施す方法等が採用されてきた。ところ
が、近年では、これらの長尺成形品は、形状がより複雑
化している上に、加飾状態が木目模様や水玉模様等をは
じめとして、よりカラフルな高付加価値を有する長尺成
形品への需要が増加してきている。このような長尺成形
品を製造するためには、上記の従来の方法では対応する
ことができなくなってきている。
【0004】しかして、このような点に対処するため、
熱可塑性樹脂と粘着剤とで構成される加飾シート(マー
キングシート)を成形品の表面に貼付するものや、成形
品の表面へのシートの貼付方法が提案されている。前者
の例としては、例えば、特開昭57─21473号公報
に記載の如く、アクリル系粘着剤と顔料粒子を混練分散
した着色粘着剤の薄層を、耐候性の良い透明フィルムと
離型紙との間に挟持した耐候性に優れる着色粘着シート
が提案されている。後者の例としては、例えば、特公昭
62─25107号公報に記載の如く、基材の断面形状
として鋭角的な凹部や落とし込みのある基材に、機械的
手段によってポリ塩化ビニル等の合成樹脂化粧紙等の表
装シートを貼る方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭57─
21473号公報のシートを用い、コーナー部を有する
長尺成形品の表面にこのシートを貼付した場合に、コー
ナー部に空気等を巻き込み、コーナー部の表面にシート
を密着させることができないという問題点がある。ま
た、特公昭62─25107号公報の如きのシートを貼
る方法では、貼付工程に大きな口数を要するし、また、
表面硬度が高いシートを用いたのでは、この貼付方法を
採用することができないという問題点がある。
【0006】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、表面硬度に優れ、且つ表面加飾や、耐候性等の加飾
性に優れた被膜を被覆し、特にコーナー部の表面にも空
気等を巻き込むことなく被膜を密着せしめる、長尺積層
品の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、押出機よりコ
ーナー部を有する溶融樹脂を連続的に押し出し、押出成
形中又は押出成形直後に、溶融樹脂の表面に合成樹脂製
被覆用シートを貼付する長尺積層品の製造方法におい
て、被覆用シートとして溶融樹脂のコーナー部に対応す
る位置に貼付する部分を他の部分よりも薄くしたものを
用いる長尺積層品の製造方法である。
【0008】押出成形に使用する成形用樹脂としては、
通常用いられる材料ならばどの様な材料でも用いること
ができ、例えば、ポリスチレン、アクリル系樹脂、ポリ
カーボネート、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、アクリロニトリル─ブタジエン─スチレン共
重合体(ABS)、変性ポリフェニレンオキシド、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン
等が使用される。
【0009】被覆用シートに使用する合成樹脂として
は、例えば、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂等が挙げられ
るが、表面硬度や、表面加飾や、耐候性等の加飾性に優
れた被膜を形成する合成樹脂ならばどの様な材料でも用
いることができる。
【0010】成形用樹脂と被覆用シートの組み合わせと
しては、例えば、塩化ビニル樹脂と塩化ビニル樹脂シー
ト、アクリル樹脂とフッ素樹脂シート、アクリロニトリ
ル─ブタジエン─スチレン共重合体(ABS)と塩化ビ
ニル樹脂シート等を挙げることができが、特に限定され
るものではない。
【0011】本発明においては、貼付する前に被覆用シ
ートとして、溶融樹脂のコーナー部に対応する位置に貼
付する部分を他の部分よりも薄くする必要がある。溶融
樹脂のコーナー部に対応する位置に貼付する部分の他に
部分に対する厚さは、4/5〜1/5になるようにする
ことが望ましい。4/5を越える場合には、積層品のコ
ーナー部が鋭角とならず、又空気を巻き込むおそれがあ
る。逆に、1/5未満の場合には、薄くした部分で被覆
用シートが破れ易くなる。
【0012】被覆用シートの溶融樹脂のコーナー部に対
応する部分を他の部分よりも薄くする方法としては、例
えば、被覆用シートを繰り出した後の位置に、エッジロ
ール、カッター等により、長手方向に連続的に溝を設け
る方法等を用いることができるが、予め長手方向に溝が
設けられたものを用いてもよい。
【0013】
【作用】本発明の長尺積層品の製造方法は、被覆用シー
トとして溶融樹脂のコーナー部に対応する位置に貼付す
る部分を他の部分よりも薄くした合成樹脂シートを用い
ることにより、コーナー部を被覆する際に、空気を巻き
込むことなく、コーナー部の表面に沿って、被膜を密着
せしめた長尺積層品を製造することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により図面を参照して
説明する。図1は本発明の長尺積層品の製造方法の一実
施例を説明する斜視図、図2はその要部を説明する斜視
図である。
【0015】1は押出成形装置であり、押出機11の先
端に金型12が設けられている。金型12より連続的に
押し出された溶融樹脂2は、縦断面形状がコ字状の開口
部が下方を向くようなコーナー部を有し、同様なコーナ
ー部を有する柱状の支持材3の上に沿わされ、冷却サイ
ジング装置13により冷却されて、引取ロール14によ
り引き取られ、適当な長さに切断されて、長尺積層品4
とされる。
【0016】5は被覆用シート繰出機であり、被覆用シ
ート6がセットされている。繰出機5より連続的に繰り
出された被覆用シート6はターンロール7を経て、金型
12と冷却サイジング装置13との間であって、金型1
2より押し出された溶融樹脂2に接触するように設けら
れた上面貼付ロール81、コーナー貼付ロール82及び
側面貼付ロール83に導かれ、連続的に押し出される溶
融樹脂2の表面、コーナー部及側面に連続的に貼付さ
れ、図3に示す如き、積層品本体41の表面に被覆層4
2が形成された長尺積層品4とされる。
【0017】ターンロール7に相対してエッジロール9
が設けられており、連続的に繰り出されてくる貼付前の
被覆用シート6をターンロール7とエッジロール9との
間に挟持して、被覆用シート6の溶融樹脂2のコーナー
部に対応する位置に貼付する部分にくさび型の溝部61
を長手方向に連続的に設けるようにされている。
【0018】溝部61の形状等はくさび型に限定される
ことなく、コーナー部の形状、被覆用シートの材質、厚
さ等により好適なものとすればよい。溝の深さは、被覆
用シート6の厚さの1/5〜4/5が望ましい。溝の深
さが被覆用シート6の厚さの1/5未満の場合には、溶
融樹脂2のコーナー部に空気を巻き込むことなく被覆用
シート6を被覆することが難しく、4/5を越える場合
には、コーナー部で被覆用シート6が破れ易くなる傾向
がある。
【0019】一例として、溶融樹脂2のコーナー部が直
角をなす場合であって、溝部61の形状がくさび型の場
合には、その角度は20〜90度が望ましい。20度未
満の場合には、溶融樹脂2のコーナー部に被覆用シート
6を直角をなすように被覆することが難しく、90度を
越える場合には、被覆用シート6を溶融樹脂2に貼付し
た後に溝部61の内部が空洞となるおそれがある。
【0020】尚、上記の実施例においては、金型12か
ら押し出された溶融樹脂2の表面に被覆用シート6を貼
付したが、押出成形中に金型内に被覆用シートを導入し
て、溶融樹脂の表面に被覆用シートを貼付するようにし
てもよい。
【0021】又、上記の実施例においては、縦断面形状
がコ字状等の異形断面形状を有する場合について説明し
たが、これに限定されず、縦断面形状が横長四角柱状、
板状等のコーナー部を有し、その表面に被覆用シート6
を貼付することが可能であれば、適宜適用することがで
きる。
【0022】実施例1 図1及び図2に示す装置及び方法により、溶融樹脂の表
面に被覆用シートを貼付し、長尺積層品の製造を行っ
た。
【0023】押出機11の金型12より、成形用樹脂と
して塩化ビニル樹脂を用いて、幅3cm、高さ2.5c
mの縦断面形状がコ字状の開口部が下方に開口する溶融
樹脂2を押し出した。
【0024】被覆用シート6として、表面に木目を印刷
し、裏面にホットメルト接着剤を塗布した幅5cm、厚
さ0.2mmの塩化ビニル樹脂シートを繰り出し、エッ
ジロール9により、深さ0.15mmの角度60度のく
さび型溝部61を、溶融樹脂2の直角をなすコーナー部
に対応する2箇所の位置に長手方向に設けた。
【0025】溝部61を長手方向に連続的に設けた被覆
用シート6を、頂面貼付ロール81、コーナー貼付ロー
ル82及び側面貼付ロール83に沿わせて、溶融樹脂2
の頂面、コーナー部及び側面に貼付し、冷却サイジング
装置13により冷却して、引取ロール14にて引き取
り、切断装置により切断して、本体41の頂面、コーナ
ー部及び側面を被膜42にて被覆した長尺積層品4を製
造した。
【0026】得られた長尺積層品4のコーナー部の直角
の度合いを観察したところ、長尺積層品4の本体41の
コーナー部には被膜が直角に折れ曲がる状態を保って密
着していた。
【0027】比較例1 被覆用シート6をエッジロール9により溝部を設けなか
ったこと以外は、実施例1と同様にして、長尺積層品4
の製造を行った。
【0028】得られた長尺積層品4のコーナー部の直角
の度合いを観察したところ、長尺積層品4の本体41の
コーナー部には被膜42が密着せずに空気を巻き込んだ
丸まった状態でしか被覆されていなかった。
【0029】
【効果】本発明の長尺積層品の製造方法は、上記の如き
構成とされているので、特にコーナー部に空気を巻き込
まこむことなく、長尺体のコーナー形状に充分追随して
被膜が密着した長尺積層品を製造することができる。被
覆用シートとして、表面硬度に優れ、且つ表面加飾や、
耐候性等の加飾性に優れたものを用いると、かかる特性
を有する被膜がコーナー部に充分密着した積層品が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する斜視図である。
【図2】図1に示す実施例の要部を説明する斜視図であ
る。
【図3】本発明の方法により製造した長尺積層品の一部
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 押出成形装置 2 溶融樹脂 3 支持材 4 長尺積層品 5 繰出機 6 被覆用シート 7 ターンロール 9 エッジロール 11 押出機 12 金型 13 冷却サイジング装置 14 引取ロール 41 積層品本体 42 被覆層 81 頂面貼付ロール 82 コーナー貼付ロール 83 側面貼付ロール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機よりコーナー部を有する溶融樹脂
    を連続的に押し出し、押出成形中又は押出成形直後に、
    溶融樹脂の表面に合成樹脂製被覆用シートを貼付する長
    尺積層品の製造方法において、被覆用シートとして溶融
    樹脂のコーナー部に対応する位置に貼付する部分を他の
    部分よりも薄くしたものを用いることを特徴とする長尺
    積層品の製造方法。
JP4022552A 1992-02-07 1992-02-07 長尺積層品の製造方法 Pending JPH05220805A (ja)

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JP4022552A JPH05220805A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 長尺積層品の製造方法

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JP4022552A JPH05220805A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 長尺積層品の製造方法

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JPH05220805A true JPH05220805A (ja) 1993-08-31

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JP4022552A Pending JPH05220805A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 長尺積層品の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100801959B1 (ko) * 2006-04-14 2008-02-12 이순노 알루미늄 샤시의 원목테이프 접착방법

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