JPH05220743A - プリプレグの製造装置 - Google Patents

プリプレグの製造装置

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Publication number
JPH05220743A
JPH05220743A JP2871892A JP2871892A JPH05220743A JP H05220743 A JPH05220743 A JP H05220743A JP 2871892 A JP2871892 A JP 2871892A JP 2871892 A JP2871892 A JP 2871892A JP H05220743 A JPH05220743 A JP H05220743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass cloth
drying tower
prepreg
roller
resin liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP2871892A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Iwakura
正美 岩倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2871892A priority Critical patent/JPH05220743A/ja
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥処理中にガラス布にしわが発生するのを
防止する。 【構成】 樹脂液を含浸したガラス布を巻回して搬送す
る乾燥塔3内の少なくとも始端側の伸延用凸部付きトッ
プ・ロール20の表面に、ガラス基材の搬送方向と直交
する幅方向にガラス布1を伸延する幅方向の伸延用凸部
21を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多層プリント配線板
の製造において使用されるプリプレグを、平坦性よく作
製するのに好適な製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多層プリント配線板の製造におい
ては、内層回路板と外層用の銅張板または銅はく間にプ
リプレグを介在させて積層し、その後に加熱加圧して各
層間の絶縁性を確保しつつ一体的に接着させている。そ
して、このようにして多層化した積層板の最外層に外層
回路の加工を施して、いわゆる多層プリント配線板が作
製されるのであるが、従来のプリプレグは、0.1mm
t以上の厚さのものが用いられている。
【0003】ところで、このようなプリプレグの製造に
際しては、図4に示す製造装置のように、ガラス布1を
ロール1b・・を有する樹脂液タンク2内を通過させて
樹脂液2aを含浸させた後、縦型乾燥塔3内に送入し不
要な溶剤分を加熱器6により加熱して揮発させ半硬化の
状態とするものである。
【0004】この際、樹脂液2aを含んだガラス布1は
乾燥塔3内を始めは上昇し、乾燥塔3内の上部側に設け
られているロール(トップ・ロール)4,5に巻回され
た後に下降され、冷却ゾーン8を通過させられた後にプ
リプレグ11として取り出されている。なお、7は乾燥
塔3の終端側(出口側)に設けられたロールであり、8
は切断刃10の前段側に設けられたロールである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におけ
る電子部品などは小形・薄型化指向にあり、したがっ
て、これらに使用される多層プリント配線板のプリプレ
グの厚さも、より薄型のものが要求されるようになって
いる。例えば、上記したようにこの種のプリプレグは、
従来は0.1mm以上の厚さのものが用いられていた
が、上述したような指向性による技術的,設計的変化か
ら、0.06mm以下の厚さのプリプレグがしばしば用
いられるようになっている。
【0006】しかしながら、プリプレグはそのガラス布
基材の幅方向の剛性が小さいため、張力の作用する方向
にしわが発生するという欠点を有している。例えば、図
4の場合についてこれを説明すれば、特にガラス布1が
薄い場合には、樹脂液2aを含んだ状態で乾燥塔3内を
上昇する際、その重量が重くなっているために大きな張
力が働き、ガラス布1の搬送方向に沿って縦じわが発生
し、満足できる平坦なプリプレグ11の製造が難しいと
いう問題点を有している。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであり、乾燥処理中にガラス布のしわの発生を
防止し、平坦性に優れたプリプレグを作製することが可
能な製造装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な目的を達成するために、樹脂液タンク中にガラス布を
通過させて樹脂液を含浸させるとともに、その後にこの
ガラス布を複数のロールを介して搬送しつつ乾燥塔内に
おいて加熱・乾燥処理するプリプレグの製造装置におい
て、樹脂液を含浸したガラス布を巻回して搬送する乾燥
塔内の少なくとも始端側のトップ・ロールには、その表
面にガラス布基材の搬送方向と直交する幅方向にガラス
布を伸延するように配置される伸延用凸部あるいは伸延
用曲面を設けることを特徴とする。
【0009】
【作用】この発明によれば、ガラス布に樹脂液を含浸し
た後にこれを乾燥処理するプリプレグの製造に際し、ガ
ラス布を巻回して搬送する乾燥塔内におけるロールの表
面に設けられた伸延用凸部あるいは伸延用曲面により、
このガラス布はその搬送方向と直交する幅方向に伸延さ
れ、ガラス布に生ずるしわの発生を防止し、平坦性に優
れたプリプレグを作製する。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。なお、プリプレグの製造装置における概略
構成は、図4に示した従来のものと略同様であるので同
図を用いて説明し、かつ同一部材には同一符号を付して
説明する。
【0011】つまり、この製造装置は樹脂液2aが貯蔵
されるとともに、搬送用ロール2b・・を有する樹脂液
タンク2と、その上部側に配置され樹脂液タンク2内を
通過したガラス布1が送入されて、これを加熱・乾燥処
理する乾燥塔3とにより構成されている。そして、乾燥
塔3の上部側には後述するが図1あるいは図2に示すよ
うなトップ・ロール20,30が取付けられており、そ
の下部側より樹脂液2aの含浸されたガラス布1が乾燥
塔3を上昇しつつ送入され、このトップ・ロール20,
30を介して巻回されつつ搬送されて乾燥塔3内を下降
し、乾燥塔3の終端側(出口側)に配置されたロール7
を介して乾燥塔3外に引き出され、冷却ゾーン8および
ロール9を通過しつつ切断刃10により所定寸法に切断
されてプリプレグ11を得る。
【0012】次に、この実施例における具体的なトップ
・ロール20,30の構成を、図1および図2に示す。
図1に示すようにトップ・ロール20の表面には、プリ
プレグの表面平滑性をそこなわない程度にガラス布1を
その搬送方向と直交する幅方向へと伸延させるような伸
延用凸部21・・が設けられている。この凸部21・・
の形成態様としては、同図に示したようにトップ・ロー
ル20のほぼ中央部分から左右領域にトップ・ロール2
0の回転方向に対してハ字状となるように突出形成され
ている。
【0013】また、他の構成例としては、図2に示すよ
うにトップロール30の表面に大きな曲率の弓状の伸延
用曲面31を形成させる。これにより、上記と同様にガ
ラス布1は、その搬送方向と直交する幅方向へと伸延さ
れる。したがって、乾燥塔3内で軟化状態にある樹脂液
2aの含浸されたガラス布1に伸延性を付与することが
でき、縦じわのない平坦性に優れた良好なプリプレグを
得ることができる。
【0014】次に、この装置を用いた場合の実験例を示
す。まず、実験例1としては、図1に示したトップ・ロ
ール20を用いる場合であり、トップ・ロール20の回
転方向に対してハ字状になる高さ5〜10μmの伸延用
凸部21・・を一定間隔で突出形成する。次いで、0.
03mmの厚さのガラス布にエポキシ樹脂液を含浸した
ものを、140〜150°Cの温度に加熱されている乾
燥塔3内を通過させ、トップ・ロール20を経由させた
後に冷却させて半硬化状態のプリプレグを得る。
【0015】次に、実験例2としては、図2に示したト
ップ・ロール30を用いる場合であり、しかもこのトッ
プ・ロール30,30間には3本以上の多段ロール30
a,30b.30c・・を配置するように構成する(図
3参照)。そして、上記実験例1と同様に処理してプリ
プレグを得る。但し、この際のトップ・ロール30,3
0間におけるガラス布の通過は、各ロールの上面接触と
下面接触とが交互に行われるように通過させる。
【0016】なお、この時の伸延用曲面31は、トップ
・ロール30の直線径200mmに対し、その曲面径を
202mmとした。この場合、トップ・ロール30の近
くに至るまでに幅方向の伸延性をもたせる必要があり、
通常はトップ・ロール30に伸延用曲面31を設けて伸
延性を付与するのであるが、薄手のガラス布(0.05
mm以下)の場合には、さらに物理的に伸延力を大きく
する必要があり、そこでトップ・ロール30の表面に凹
凸面を形成し、ガラス布が進行するにしたがって幅方向
に伸延力が良好に作用するようにし、タテじわの発生を
防止させる。
【0017】以上の実験例の結果から次のことが判明し
た。プリプレグの製造においては、一般的に使用されて
いる0.1mm厚さ以上のガラスクロスを用いたもの
は、ガラス布自体の剛性によって縦じわの発生を防止で
きている。しかし、樹脂液の含浸が多くなると自重が大
となり、ガラス布が厚いものでも縦じわの発生が確認さ
れることがある。
【0018】そして、0.05mm以下のガラス布を用
いたプリプレグの製造においては、乾燥塔内のトップ・
ロールの形状を変えることによって幅方向の伸延力が作
用し、縦じわ発生のない平坦性を有する良好なプリプレ
グが得られる。また、通常の平行面を有するトップ・ロ
ールを用いた場合には、0.03mmのガラス布では、
無数の縦じわが発生し、平坦性を有する良好なプリプレ
グを得ることができない。
【0019】さらに、この発明による効果として、0.
01mm以上のガラス布の場合でも付着樹脂分が55%
を越える場合に有効であることも確認された。なお、含
浸塗布する樹脂液は、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、
フェノール樹脂、その他の熱硬化性樹脂を用いることが
主流であるが、特にこれに限定されるものではない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ガラス布に樹脂液を含浸して加熱・乾燥処理するプ
リプレグの製造に際し、ガラス布はロールに設けられた
伸延用凸部あるいは伸延用曲面によりその搬送方向と直
交する幅方向に伸延される。このため、ガラス布に生ず
るしわの発生を防止し、平坦性に優れたプリプレグを作
製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るトップ・ロールの1例を示す斜
視図。
【図2】この発明に係るトップ・ロールの他の例を示す
斜視図。
【図3】図2に示すトップ・ロールを多段に配置した場
合の1例を示す説明図。
【図4】従来のプリプレグ作製に用いられる加熱・乾燥
処理用装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 ガラス布 3 乾燥塔 11 プリプレグ 20 伸延用凸部付きトップ・ロール 21 伸延用凸部 30 伸延用曲面付きトップ・ロール 31 伸延用曲面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:08 B29L 7:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂液タンク中にガラス布を通過させて
    樹脂液を含浸させるとともに、その後にこのガラス布を
    複数のロールを介して搬送しつつ乾燥塔内において加熱
    ・乾燥処理するプリプレグの製造装置において、 樹脂液を含浸したガラス布を巻回して搬送する乾燥塔内
    の少なくとも始端側のトップ・ロールには、その表面に
    ガラス布の搬送方向と直交する幅方向にガラス布を伸延
    するように配置される伸延用凸部あるいは伸延用曲面を
    設けることを特徴とするプリプレグの製造装置。
JP2871892A 1992-02-17 1992-02-17 プリプレグの製造装置 Pending JPH05220743A (ja)

Priority Applications (1)

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JP2871892A JPH05220743A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 プリプレグの製造装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP2871892A JPH05220743A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 プリプレグの製造装置

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JPH05220743A true JPH05220743A (ja) 1993-08-31

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JP2871892A Pending JPH05220743A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 プリプレグの製造装置

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