JPH05220715A - 改良木質ボードの製造方法 - Google Patents
改良木質ボードの製造方法Info
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- JPH05220715A JPH05220715A JP8605891A JP8605891A JPH05220715A JP H05220715 A JPH05220715 A JP H05220715A JP 8605891 A JP8605891 A JP 8605891A JP 8605891 A JP8605891 A JP 8605891A JP H05220715 A JPH05220715 A JP H05220715A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- board
- gas
- wood
- density
- sulfur dioxide
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- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 中比重木質ボードの吸水または脱水による寸
法変化が少なく、しかも湿潤の剛性を高めて強度の低下
を防止した新規な改良木質ボードを製造する。 【構成】 木材を解繊または破砕して得たボード原料
に、接着剤を塗布し、または接着剤を塗布せずして熱圧
成板した中比重木質ボードを、ガス循環系の反応装置内
にセットし、該装置内にホルムアルデヒド源と二酸化イ
オウの混合ガスを導入・循環させながらボード内部に及
んでホルマール化処理を施す。
法変化が少なく、しかも湿潤の剛性を高めて強度の低下
を防止した新規な改良木質ボードを製造する。 【構成】 木材を解繊または破砕して得たボード原料
に、接着剤を塗布し、または接着剤を塗布せずして熱圧
成板した中比重木質ボードを、ガス循環系の反応装置内
にセットし、該装置内にホルムアルデヒド源と二酸化イ
オウの混合ガスを導入・循環させながらボード内部に及
んでホルマール化処理を施す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はボードの吸水または脱
水による寸法変化が少なく、しかも湿潤時の剛性を高め
て強度の低下を防止した新規な改良木質ボードの製造方
法に関する。
水による寸法変化が少なく、しかも湿潤時の剛性を高め
て強度の低下を防止した新規な改良木質ボードの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】一般の木質系ボードは、湿気
や水または乾燥によってボードが伸びたり、縮んだり若
しくは膨らんだりして、その寸法が大きく変化し、特に
湿潤時にはボードの物性が著しく低下するものであっ
た。
や水または乾燥によってボードが伸びたり、縮んだり若
しくは膨らんだりして、その寸法が大きく変化し、特に
湿潤時にはボードの物性が著しく低下するものであっ
た。
【0003】その為、木質系ボードの使用に当たって
は、屡々それらに起因するトラブルが発生したり、また
用途の制限を受けるなどの問題があった。
は、屡々それらに起因するトラブルが発生したり、また
用途の制限を受けるなどの問題があった。
【0004】そこで従来、このような問題を解決しよう
として、ボードの製造時にワックス等の撥水剤を添加す
るか、或いは耐水性の良い接着剤を使用するなどして対
応していたが、その効果を期待して、前者即ち撥水剤を
多量に添加すると、該ボードの強度を著しく低下させ、
又後者の場合では変色を起したり、コストの大幅な上昇
を招くという問題が見られた。
として、ボードの製造時にワックス等の撥水剤を添加す
るか、或いは耐水性の良い接着剤を使用するなどして対
応していたが、その効果を期待して、前者即ち撥水剤を
多量に添加すると、該ボードの強度を著しく低下させ、
又後者の場合では変色を起したり、コストの大幅な上昇
を招くという問題が見られた。
【0005】一方、材木や紙質の寸法安定化手段とし
て、これまでにもホルマール化処理が試みられては来た
が、従来の処理方法は触媒として塩化水素、塩化亜鉛、
塩化アンモニウム、塩化アルミニウムまたはスルフォン
酸塩化物など、強酸性薬品が用いられていた関係上、木
質等の劣化が目立つ他、変色が生じる等の不都合があっ
たし、又単なるガス処理では薬剤を内部に深く浸透させ
ることが困難で、長時間をかけても表面のみの処理に止
まり、その利用は一部の極く薄い木板か紙または布の範
囲に限られるものであった。
て、これまでにもホルマール化処理が試みられては来た
が、従来の処理方法は触媒として塩化水素、塩化亜鉛、
塩化アンモニウム、塩化アルミニウムまたはスルフォン
酸塩化物など、強酸性薬品が用いられていた関係上、木
質等の劣化が目立つ他、変色が生じる等の不都合があっ
たし、又単なるガス処理では薬剤を内部に深く浸透させ
ることが困難で、長時間をかけても表面のみの処理に止
まり、その利用は一部の極く薄い木板か紙または布の範
囲に限られるものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような実情に鑑み本
発明は、一定密度の多孔性木質ボード(以下単に「ボー
ド」と呼ぶ)の表面層若しくは内部まで短時間で均一
に、且つ効率よくホルマール化処理が行えて湿潤時の物
性低下を防止し、しかもボードの変色や吸・脱水時の寸
法安定性を確実に向上させ得るボードの製法を提供しよ
うとするものである。
発明は、一定密度の多孔性木質ボード(以下単に「ボー
ド」と呼ぶ)の表面層若しくは内部まで短時間で均一
に、且つ効率よくホルマール化処理が行えて湿潤時の物
性低下を防止し、しかもボードの変色や吸・脱水時の寸
法安定性を確実に向上させ得るボードの製法を提供しよ
うとするものである。
【0007】即ち、木材を繊維状に解繊し、又は削片や
粉粒状に破砕して得たボード原料に接着剤を塗布し、又
は塗布せずして常法によって熱圧成板し、密度0.2〜
0.9g/cm3 のボードとした上、該ボードをガス循環
系の反応装置内にガス流を縦断してセットし、気相でト
リオキサン、テトラオキサン、パラホルムアルデヒド等
のホルムアルデヒド源と触媒として二酸化イオウの混合
ガスを装置内に導き、該ガスをボードの厚さ方向に表面
または/および裏面から貫通させながら循環させること
で、短時間にボードの内部までホルマール化処理を行う
という手段を用いた。又、ガス循環系の反応装置内にガ
ス流方向にセットした前記のボードに対し、装置内に導
入された上記ホルムアルデヒドと二酸化イオウの混合ガ
スをボードの表裏両面に噴射、接触させることによって
ボードの両表面層の近傍を効率よくホルマール化すると
いう手段も用いた。
粉粒状に破砕して得たボード原料に接着剤を塗布し、又
は塗布せずして常法によって熱圧成板し、密度0.2〜
0.9g/cm3 のボードとした上、該ボードをガス循環
系の反応装置内にガス流を縦断してセットし、気相でト
リオキサン、テトラオキサン、パラホルムアルデヒド等
のホルムアルデヒド源と触媒として二酸化イオウの混合
ガスを装置内に導き、該ガスをボードの厚さ方向に表面
または/および裏面から貫通させながら循環させること
で、短時間にボードの内部までホルマール化処理を行う
という手段を用いた。又、ガス循環系の反応装置内にガ
ス流方向にセットした前記のボードに対し、装置内に導
入された上記ホルムアルデヒドと二酸化イオウの混合ガ
スをボードの表裏両面に噴射、接触させることによって
ボードの両表面層の近傍を効率よくホルマール化すると
いう手段も用いた。
【0008】
【作用】本発明は、密度0.2〜0.9g/cm3 の多孔
性ボード即ち、木材を繊維状或いは削片状に破砕して表
面積が非常に大きく保たれたボードに対して、ガス循環
系内でホルムアルデヒドと二酸化イオウの混合ガスをボ
ードの表面層又は内部に浸透若しくは貫通させることに
より、処理ガスと接触する木材中のセルローズとが容易
に結合して短時間でボードのホルマール化処理が得られ
るという格別の作用を有する。
性ボード即ち、木材を繊維状或いは削片状に破砕して表
面積が非常に大きく保たれたボードに対して、ガス循環
系内でホルムアルデヒドと二酸化イオウの混合ガスをボ
ードの表面層又は内部に浸透若しくは貫通させることに
より、処理ガスと接触する木材中のセルローズとが容易
に結合して短時間でボードのホルマール化処理が得られ
るという格別の作用を有する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の製法を1〜2の実施例に基づ
いて更に詳述する。
いて更に詳述する。
【0010】実施例 広葉樹材を解繊してなるファイバーに尿素樹脂接着剤を
塗布して常法によって密度が0.67g/cm3 、厚さ9
mmのボードを熱圧成板し、このボードをガス循環系の反
応装置内に処理ガスの流れ方向を縦断してセットし、テ
トラオキサンガスと亜硫酸ガスを上記反応装置内に導入
し、120℃の温度下でボード表面から裏面に向けて9
0分間上記ガスを貫通循環させてホルマール化処理を行
ったものである。
塗布して常法によって密度が0.67g/cm3 、厚さ9
mmのボードを熱圧成板し、このボードをガス循環系の反
応装置内に処理ガスの流れ方向を縦断してセットし、テ
トラオキサンガスと亜硫酸ガスを上記反応装置内に導入
し、120℃の温度下でボード表面から裏面に向けて9
0分間上記ガスを貫通循環させてホルマール化処理を行
ったものである。
【0011】この場合のテトラオキサンの濃度は、ホル
ムアルデヒドに換算してボード重量の約13w%とし、
亜硫酸ガスの量は換算ホルムアルデヒド重量の約22w
%とした。
ムアルデヒドに換算してボード重量の約13w%とし、
亜硫酸ガスの量は換算ホルムアルデヒド重量の約22w
%とした。
【0012】尚、上記ホルマール化処理に用いられるホ
ルムアルデヒド源は、ホルムアルデヒドガスやホルマリ
ン、パラホルムアルデヒド、トリオキサン、テトラオキ
サンの加熱によって得られるガス等が使用でき、各々単
独で又は2以上を併用してもよく、更に二酸化イオウ
は、亜硫酸ガスや液化二酸化イオウが用いられる。
ルムアルデヒド源は、ホルムアルデヒドガスやホルマリ
ン、パラホルムアルデヒド、トリオキサン、テトラオキ
サンの加熱によって得られるガス等が使用でき、各々単
独で又は2以上を併用してもよく、更に二酸化イオウ
は、亜硫酸ガスや液化二酸化イオウが用いられる。
【0013】実施例 針葉樹材を実施例と同様に解繊して得たファイバーに
尿素樹脂接着剤を塗布して密度が0.65g/cm3 、厚
さ9mmのボードを常法によって成板し、このボードをガ
ス循環系の反応装置内に処理ガスの流れ方向にセットし
て該装置内に上述した混合ガスを導入し、120℃の温
度下でボードの表裏面に噴射させながら8時間処理し
て、ボードの表裏層部分のみのホルマール化処理を行っ
たものである。
尿素樹脂接着剤を塗布して密度が0.65g/cm3 、厚
さ9mmのボードを常法によって成板し、このボードをガ
ス循環系の反応装置内に処理ガスの流れ方向にセットし
て該装置内に上述した混合ガスを導入し、120℃の温
度下でボードの表裏面に噴射させながら8時間処理し
て、ボードの表裏層部分のみのホルマール化処理を行っ
たものである。
【0014】実施例 広葉樹材を解繊してなるファイバーに尿素樹脂等の接着
剤を塗布せずにフォーミングしたマットを常法によって
熱圧し、原料繊維を木材成分中のヘミセルローズやリグ
ニンで接着させて密度が0.63g/cm3 、厚さ9mmの
ボードを得た後、このボードをガス循環系の反応装置内
に処理ガスの流れ方向を縦断してセットし、上例と同じ
くテトラオキサンガスと亜硫酸ガスを上記反応装置内に
導入して、130℃の温度下でボード表面から裏面に向
けて90分間、処理ガスを貫通循環させ、更に該ボード
の裏面から表面に向けて90分間ガスを貫通させてホル
マール化したものである。
剤を塗布せずにフォーミングしたマットを常法によって
熱圧し、原料繊維を木材成分中のヘミセルローズやリグ
ニンで接着させて密度が0.63g/cm3 、厚さ9mmの
ボードを得た後、このボードをガス循環系の反応装置内
に処理ガスの流れ方向を縦断してセットし、上例と同じ
くテトラオキサンガスと亜硫酸ガスを上記反応装置内に
導入して、130℃の温度下でボード表面から裏面に向
けて90分間、処理ガスを貫通循環させ、更に該ボード
の裏面から表面に向けて90分間ガスを貫通させてホル
マール化したものである。
【0015】この場合のテトラオキサンの濃度や亜硫酸
ガスの量は、前記実施例と同様とした。
ガスの量は、前記実施例と同様とした。
【0016】尚、上記各実施例では木質ファイバーを原
料に使用したものについて述べたが、本発明に係るボー
ドの製造方法は、それが削片状でも粉粒状であっても、
一定の密度に成板された多孔性のボードであれば目的と
するホルマール化処理が達成できるのである。
料に使用したものについて述べたが、本発明に係るボー
ドの製造方法は、それが削片状でも粉粒状であっても、
一定の密度に成板された多孔性のボードであれば目的と
するホルマール化処理が達成できるのである。
【0017】また原料となる樹種にしても普通に得られ
る広葉樹、針葉樹のいづれでもよく、それらが混合され
ていてもよいし、木材以外の植物性材料、鉱物性材料な
どを一部混入しても差し支えはない。更にこの他、ボー
ドの成板に使用される接着剤に関しても、一般のこの種
ボードに用いられる接着剤であれば、全て適用できるの
である。
る広葉樹、針葉樹のいづれでもよく、それらが混合され
ていてもよいし、木材以外の植物性材料、鉱物性材料な
どを一部混入しても差し支えはない。更にこの他、ボー
ドの成板に使用される接着剤に関しても、一般のこの種
ボードに用いられる接着剤であれば、全て適用できるの
である。
【0018】以上要するに本発明のボードに対するホル
マール化処理は、循環系内にボードをセットして上記の
処理ガスを貫通乃至は浸透させることにより、多孔性の
ボードを構成する内部のファイバーや削片をホルムアル
デヒドガスと亜硫酸ガスに接触させてセルローズとの結
合を促進し、効率よくホルマール化処理を行おうとする
ものであるから、循環系内を循環する処理ガスは流れ方
向に僅かなガス差圧(通常0.5kg/cm2 )を設ければ
充分であり、また必要に応じてボードに対するガス流方
向を逆にして一定時間処理するのが効果的であった。
マール化処理は、循環系内にボードをセットして上記の
処理ガスを貫通乃至は浸透させることにより、多孔性の
ボードを構成する内部のファイバーや削片をホルムアル
デヒドガスと亜硫酸ガスに接触させてセルローズとの結
合を促進し、効率よくホルマール化処理を行おうとする
ものであるから、循環系内を循環する処理ガスは流れ方
向に僅かなガス差圧(通常0.5kg/cm2 )を設ければ
充分であり、また必要に応じてボードに対するガス流方
向を逆にして一定時間処理するのが効果的であった。
【0019】更に、本発明の方法における上記ホルムア
ルデヒドの濃度は、ボード重量に対して積算量として5
%以上あることが好ましく、又二酸化イオウの濃度は、
常時ホルムアルデヒド濃度の1/20以上に保つのが望
ましい。その理由は、ホルムアルデヒドおよび二酸化イ
オウが上記濃度より低くても、ホルマール化処理は可能
ではあるが、本発明の目的を充分に発揮し得ないことに
よる。
ルデヒドの濃度は、ボード重量に対して積算量として5
%以上あることが好ましく、又二酸化イオウの濃度は、
常時ホルムアルデヒド濃度の1/20以上に保つのが望
ましい。その理由は、ホルムアルデヒドおよび二酸化イ
オウが上記濃度より低くても、ホルマール化処理は可能
ではあるが、本発明の目的を充分に発揮し得ないことに
よる。
【0020】この他、ホルマール化処理の温度は60℃
〜150℃の範囲が適当であり、150℃より高くして
も効果の改善は余り望めず、寧ろ高温処理による物性の
低下が見られ、また60℃以下の温度になると、反応が
遅く処理に時間が掛かり過ぎて不利であった。
〜150℃の範囲が適当であり、150℃より高くして
も効果の改善は余り望めず、寧ろ高温処理による物性の
低下が見られ、また60℃以下の温度になると、反応が
遅く処理に時間が掛かり過ぎて不利であった。
【0021】
【発明の効果】次に、本発明の効果について述べると、
上記実施例およびによって得られたボードと、これ
らと同じ材料を用いて成板された無処理のボードとにつ
いて、それぞれ10時間水中に浸漬した場合の寸法安定
性(厚さと長さ別の膨張率)と物性(剛性と曲げ強度)
を比較して示すと表1の通りであった。
上記実施例およびによって得られたボードと、これ
らと同じ材料を用いて成板された無処理のボードとにつ
いて、それぞれ10時間水中に浸漬した場合の寸法安定
性(厚さと長さ別の膨張率)と物性(剛性と曲げ強度)
を比較して示すと表1の通りであった。
【0022】また上記実施例によって得られたボード
と、実施例と同じ材料を用いて成板された無処理のボ
ードとについて24時間水中に浸漬した場合の寸法安定
性を比較して示すと表2の通りであった。
と、実施例と同じ材料を用いて成板された無処理のボ
ードとについて24時間水中に浸漬した場合の寸法安定
性を比較して示すと表2の通りであった。
【0023】本発明のボードは、気相でホルムアルデヒ
ド源および二酸化イオウがボード内部に入り、表面積の
大きい木質繊維等に接触してセルローズと結合し、効率
的に、しかも全体均一にホルマール化処理を進めるもの
であるから、これを無処理のボードと比較すれば、その
差は一見して明らかである。即ち表1〜2によると、本
発明の処理済ボードは吸・脱水による寸法変化並びに物
性の低下が大幅に改善されるだけでなく、飽水状態のも
とでもボードの剛性が著しく向上することが明瞭であ
る。この他、本発明の処理手段では、他の薬品処理に比
べてボードの重量増加が極めて少なく、また処理による
ボードの変色が殆ど認められない等、顕著の効果が得ら
れるものである。尚、上記実施例、のボードは、実
施例のものに比べるとボード内部までホルマール化処
理が行え、しかも処理時間が大幅に短い点で一層有利で
ある。
ド源および二酸化イオウがボード内部に入り、表面積の
大きい木質繊維等に接触してセルローズと結合し、効率
的に、しかも全体均一にホルマール化処理を進めるもの
であるから、これを無処理のボードと比較すれば、その
差は一見して明らかである。即ち表1〜2によると、本
発明の処理済ボードは吸・脱水による寸法変化並びに物
性の低下が大幅に改善されるだけでなく、飽水状態のも
とでもボードの剛性が著しく向上することが明瞭であ
る。この他、本発明の処理手段では、他の薬品処理に比
べてボードの重量増加が極めて少なく、また処理による
ボードの変色が殆ど認められない等、顕著の効果が得ら
れるものである。尚、上記実施例、のボードは、実
施例のものに比べるとボード内部までホルマール化処
理が行え、しかも処理時間が大幅に短い点で一層有利で
ある。
【表1】 実施例およびのボードと、これらと同一材料からな
り、ホルマール化処理を施さないボードとの膨張率およ
び飽水状の比較表。
り、ホルマール化処理を施さないボードとの膨張率およ
び飽水状の比較表。
【表2】 実施例のボードと、これと同一材料からなり、ホルマ
ール化処理を施さないボードとの膨張率の比較表。
ール化処理を施さないボードとの膨張率の比較表。
Claims (3)
- 【請求項1】木材を解繊または破砕して得たボード原料
に、接着剤を塗布して熱圧成板した密度0.2〜0.9
g/cm3 の多孔性木質ボードを、ガス循環系の反応装置
内にガス流を縦断してセットし、該装置内にホルムアル
デヒド源と二酸化イオウの混合ガスを導入・循環させな
がら、ボードの表面または/および裏面から、その厚さ
方向に貫通させ、ボード内部に及んでホルマール化処理
を施すことを特徴とした改良木質ボードの製造方法。 - 【請求項2】木材を解繊または破砕して得たボード原料
に、接着剤を塗布して熱圧成板した密度0.2〜0.9
g/cm3 の多孔性木質ボードを、ガス循環系の反応装置
内にガス流方向にセットし、該装置内にホルムアルデヒ
ド源と二酸化イオウの混合ガスを導入してボードの表裏
両面に噴射、循環させ、両表面層をホルマール化処理す
ることを特徴とした改良木質ボードの製造方法。 - 【請求項3】木材を解繊または破砕して得たボード原料
を、そのまま熱圧成板した密度0.2〜0.9g/cm3
の多孔性木質ボードを、ガス循環系の反応装置内にガス
流を縦断してセットし、該装置内にホルムアルデヒド源
と二酸化イオウの混合ガスを導入・循環させながら、ボ
ードの表面または/および裏面から、その厚さ方向に貫
通させ、ボード内部に及んでホルマール化処理を施すこ
とを特徴とした改良木質ボードの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8605891A JPH05220715A (ja) | 1990-03-29 | 1991-03-25 | 改良木質ボードの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-84295 | 1990-03-29 | ||
JP8429590 | 1990-03-29 | ||
JP8605891A JPH05220715A (ja) | 1990-03-29 | 1991-03-25 | 改良木質ボードの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05220715A true JPH05220715A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=26425349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8605891A Pending JPH05220715A (ja) | 1990-03-29 | 1991-03-25 | 改良木質ボードの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05220715A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52103595A (en) * | 1976-02-26 | 1977-08-30 | Jujo Paper Co Ltd | Imparting method of water repelency |
JPH01157801A (ja) * | 1987-12-15 | 1989-06-21 | Aica Kogyo Co Ltd | 改良木材の製法 |
-
1991
- 1991-03-25 JP JP8605891A patent/JPH05220715A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52103595A (en) * | 1976-02-26 | 1977-08-30 | Jujo Paper Co Ltd | Imparting method of water repelency |
JPH01157801A (ja) * | 1987-12-15 | 1989-06-21 | Aica Kogyo Co Ltd | 改良木材の製法 |
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