JPH05220619A - 放電加工用回生回路 - Google Patents
放電加工用回生回路Info
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- JPH05220619A JPH05220619A JP4773192A JP4773192A JPH05220619A JP H05220619 A JPH05220619 A JP H05220619A JP 4773192 A JP4773192 A JP 4773192A JP 4773192 A JP4773192 A JP 4773192A JP H05220619 A JPH05220619 A JP H05220619A
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- Japan
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- electric discharge
- power source
- circuit
- discharge machining
- workpiece
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 伝送回路のインピーダンスに蓄積したエネル
ギーを熱エネルギーに変換せずに解放して、放電加工の
加工効率の低下を排除し、より安全にする。 【構成】 放電加工を行う被加工物11に対してギャッ
プ12をもって対向させた電極13との間に給電を行な
う駆動用直流電源14と、該直流電源の+側から被加工
物までの間に接続した一定周期でオンオフするスイッチ
15と、一次巻線が逆極性の逆流防止用ダイオード22
を介してギャップを構成する被加工物及び電極に対して
並列に接続され、二次巻線が整流用ダイオード23を介
して電源に接続されているパルストランス21を備え、
オフ時に、被加工物及び電極を含む伝送回路のインピー
ダンス16に蓄積されたエネルギーを回生電流としてパ
ルストランス21を介して電源に帰還せしめらるように
し、該回生電流がゼロ近くになる条件下で該回生電流の
通過を遮断する回路を有するように構成する。
ギーを熱エネルギーに変換せずに解放して、放電加工の
加工効率の低下を排除し、より安全にする。 【構成】 放電加工を行う被加工物11に対してギャッ
プ12をもって対向させた電極13との間に給電を行な
う駆動用直流電源14と、該直流電源の+側から被加工
物までの間に接続した一定周期でオンオフするスイッチ
15と、一次巻線が逆極性の逆流防止用ダイオード22
を介してギャップを構成する被加工物及び電極に対して
並列に接続され、二次巻線が整流用ダイオード23を介
して電源に接続されているパルストランス21を備え、
オフ時に、被加工物及び電極を含む伝送回路のインピー
ダンス16に蓄積されたエネルギーを回生電流としてパ
ルストランス21を介して電源に帰還せしめらるように
し、該回生電流がゼロ近くになる条件下で該回生電流の
通過を遮断する回路を有するように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放電加工制御装置に係
り、特に放電加工制御装置における伝送回路に蓄積した
エネルギーのための回生回路に関するものである。
り、特に放電加工制御装置における伝送回路に蓄積した
エネルギーのための回生回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、放電加工制御装置は、例えば図4
に示すように構成されている。即ち、図4において、放
電加工制御装置1は、互いに直列に接続されると共に、
放電加工を行なうべき被加工物2と該被加工物2に対し
て僅かなギャップをもって対向せしめられた電極3との
間に給電を行なう駆動用直流電源4と、この直流電源4
の+側から放電加工すべき被加工物2までの間に接続さ
れた一定周期でオンオフされるべきスイッチ5(例え
ば、FET,トランジスタ等のスイッチング素子)とを
備えている。このように構成された放電加工制御装置1
においては、放電加工すべき被加工物2に対して、僅か
なギャップをもって対向せしめられる電極3との間に、
スイッチ5の動作により間欠的にパルス電流を印加する
ことにより、この被加工物2と電極3との間に放電を行
なわせて、該被加工物2の表面を加工するようにしてい
る。
に示すように構成されている。即ち、図4において、放
電加工制御装置1は、互いに直列に接続されると共に、
放電加工を行なうべき被加工物2と該被加工物2に対し
て僅かなギャップをもって対向せしめられた電極3との
間に給電を行なう駆動用直流電源4と、この直流電源4
の+側から放電加工すべき被加工物2までの間に接続さ
れた一定周期でオンオフされるべきスイッチ5(例え
ば、FET,トランジスタ等のスイッチング素子)とを
備えている。このように構成された放電加工制御装置1
においては、放電加工すべき被加工物2に対して、僅か
なギャップをもって対向せしめられる電極3との間に、
スイッチ5の動作により間欠的にパルス電流を印加する
ことにより、この被加工物2と電極3との間に放電を行
なわせて、該被加工物2の表面を加工するようにしてい
る。
【0003】ここで、スイッチ5がオンされると、図4
の等価回路に示されている伝送回路のインピーダンス6
に、エネルギーが蓄積することになるので、スイッチ5
のオフ時に、該エネルギーを解放するため、該ギャップ
に対して並列に、そして互いに直列に逆流防止用のダイ
オード7及び抵抗8が接続されている。これにより、ス
イッチ5がオフされると、該ダイオード7及び抵抗8を
介して、電流が流れることになり、上記インピーダンス
6に蓄積したエネルギーが解放され得ることになる。
の等価回路に示されている伝送回路のインピーダンス6
に、エネルギーが蓄積することになるので、スイッチ5
のオフ時に、該エネルギーを解放するため、該ギャップ
に対して並列に、そして互いに直列に逆流防止用のダイ
オード7及び抵抗8が接続されている。これにより、ス
イッチ5がオフされると、該ダイオード7及び抵抗8を
介して、電流が流れることになり、上記インピーダンス
6に蓄積したエネルギーが解放され得ることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スイッ
チ5のオフ時に、このような抵抗8に図面にて矢印で示
すように電流を流すことにより、伝送回路のインピーダ
ンス6に蓄積したエネルギーを解放する場合、このエネ
ルギーが上記抵抗8によって熱エネルギーに変換され、
この熱エネルギーが外部に放射せしめられるようになっ
ており、周辺の温度が上昇することになってしまう。一
方、放電加工は、被加工物の表面温度により、その加工
速度が決まることから、周辺温度が上昇することによっ
て、放電加工の加工速度が遅くなり、加工効率が低下し
てしまうという問題があった。
チ5のオフ時に、このような抵抗8に図面にて矢印で示
すように電流を流すことにより、伝送回路のインピーダ
ンス6に蓄積したエネルギーを解放する場合、このエネ
ルギーが上記抵抗8によって熱エネルギーに変換され、
この熱エネルギーが外部に放射せしめられるようになっ
ており、周辺の温度が上昇することになってしまう。一
方、放電加工は、被加工物の表面温度により、その加工
速度が決まることから、周辺温度が上昇することによっ
て、放電加工の加工速度が遅くなり、加工効率が低下し
てしまうという問題があった。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、伝送回路のイ
ンピーダンスに蓄積したエネルギーを熱エネルギーに変
換せずに解放せしめることにより、放電加工の加工効率
が低下することを排除するようにした、より安全な放電
加工制御装置を提供することを目的としている。
ンピーダンスに蓄積したエネルギーを熱エネルギーに変
換せずに解放せしめることにより、放電加工の加工効率
が低下することを排除するようにした、より安全な放電
加工制御装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、互いに直列に接続されると共に、放電加
工を行なうべき被加工物と該被加工物に対して僅かなギ
ャップをもって対向せしめられた電極との間に給電を行
なう駆動用直流電源と、この直流電源の+側から放電加
工すべき被加工物までの間に接続された一定周期でオン
オフされるべきスイッチとを備えている放電加工制御装
置において、一次巻線が逆極性の逆流防止用ダイオード
を介して上記ギャップを構成する被加工物及び電極に対
して並列に接続され、二次巻線が整流用ダイオードを介
して上記駆動用直流電源等の電源に接続されている、パ
ルストランスが備えられており、上記スイッチのオフ時
に、被加工物及び電極を含む伝送回路のインピーダンス
に蓄積されたエネルギーが、回生電流として該パルスト
ランスを介して駆動用直流電源等の電源に帰還せしめら
れるようにすると共に、該回生電流がゼロ近くになる条
件下で該回生電流の通過を遮断する回路を有するように
構成されている。
め、本発明は、互いに直列に接続されると共に、放電加
工を行なうべき被加工物と該被加工物に対して僅かなギ
ャップをもって対向せしめられた電極との間に給電を行
なう駆動用直流電源と、この直流電源の+側から放電加
工すべき被加工物までの間に接続された一定周期でオン
オフされるべきスイッチとを備えている放電加工制御装
置において、一次巻線が逆極性の逆流防止用ダイオード
を介して上記ギャップを構成する被加工物及び電極に対
して並列に接続され、二次巻線が整流用ダイオードを介
して上記駆動用直流電源等の電源に接続されている、パ
ルストランスが備えられており、上記スイッチのオフ時
に、被加工物及び電極を含む伝送回路のインピーダンス
に蓄積されたエネルギーが、回生電流として該パルスト
ランスを介して駆動用直流電源等の電源に帰還せしめら
れるようにすると共に、該回生電流がゼロ近くになる条
件下で該回生電流の通過を遮断する回路を有するように
構成されている。
【0007】
【作用】上記構成によれば、スイッチのオフ時に、伝送
回路のインピーダンスに蓄積されたエネルギーが、パル
ストランスを介して電源に帰還せしめられるので、従来
のように、抵抗によって熱エネルギーに変換して放熱さ
れないことから、周辺の温度が上がるようなことがな
く、従って放電加工が比較的低い温度にて効率良く行な
われ得ることになる。また、上記エネルギーが抵抗によ
り熱エネルギーとして消費されずに電源に帰還せしめら
れることから、電源の受電容量が減少せしめられ、より
一層安全な回路となる。
回路のインピーダンスに蓄積されたエネルギーが、パル
ストランスを介して電源に帰還せしめられるので、従来
のように、抵抗によって熱エネルギーに変換して放熱さ
れないことから、周辺の温度が上がるようなことがな
く、従って放電加工が比較的低い温度にて効率良く行な
われ得ることになる。また、上記エネルギーが抵抗によ
り熱エネルギーとして消費されずに電源に帰還せしめら
れることから、電源の受電容量が減少せしめられ、より
一層安全な回路となる。
【0008】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて、本発
明を詳細に説明する。図1は本発明による放電加工用回
生回路を備えた放電加工制御装置の一実施例の構成を示
しており、この放電加工制御装置10は、互いに直列に
接続されると共に、放電加工を行なうべき被加工物11
とこの被加工物11に対して僅かなギャップ12をもっ
て対向せしめられた電極13との間に給電を行なう駆動
用直流電源14と、この直流電源14の+側から放電加
工すべき被加工物2までの間に接続された一定周期でオ
ンオフされるべきスイッチ15(例えば、FET,トラ
ンジスタ等のスイッチング素子)とを備えている。
明を詳細に説明する。図1は本発明による放電加工用回
生回路を備えた放電加工制御装置の一実施例の構成を示
しており、この放電加工制御装置10は、互いに直列に
接続されると共に、放電加工を行なうべき被加工物11
とこの被加工物11に対して僅かなギャップ12をもっ
て対向せしめられた電極13との間に給電を行なう駆動
用直流電源14と、この直流電源14の+側から放電加
工すべき被加工物2までの間に接続された一定周期でオ
ンオフされるべきスイッチ15(例えば、FET,トラ
ンジスタ等のスイッチング素子)とを備えている。
【0009】以上の構成は、図4に示した従来の放電加
工制御装置と同様の構成であるが、本発明による放電加
工制御装置10においては、さらに、一次側が逆極性と
なるようにギャップ12を構成する被加工物11及び電
極13に対して、並列に接続され、また二次側が同極性
となるように上記駆動用直流電源14に接続された回生
回路20が備えられている。
工制御装置と同様の構成であるが、本発明による放電加
工制御装置10においては、さらに、一次側が逆極性と
なるようにギャップ12を構成する被加工物11及び電
極13に対して、並列に接続され、また二次側が同極性
となるように上記駆動用直流電源14に接続された回生
回路20が備えられている。
【0010】この回生回路20は、例えば図2に示すよ
うに、一次巻線21aが逆極性の逆流防止用ダイオード
22を介して上記ギャップ12を構成する被加工物11
及び電極13に対して並列に接続され、二次巻線21b
が整流用ダイオード23及びコンデンサ24からなる平
滑回路を介して上記駆動用直流電源14に接続されてい
る、パルストランス21から構成されている。
うに、一次巻線21aが逆極性の逆流防止用ダイオード
22を介して上記ギャップ12を構成する被加工物11
及び電極13に対して並列に接続され、二次巻線21b
が整流用ダイオード23及びコンデンサ24からなる平
滑回路を介して上記駆動用直流電源14に接続されてい
る、パルストランス21から構成されている。
【0011】このように構成された放電加工制御装置1
0によれば、放電加工すべき被加工物11に対して、僅
かなギャップ12をもって対向せしめられる電極13と
の間に、スイッチ15の動作により間欠的にパルス電流
を印加することにより、該被加工物11と電極13との
間に放電を行なわせて、被加工物11の表面が加工され
るようになっている。
0によれば、放電加工すべき被加工物11に対して、僅
かなギャップ12をもって対向せしめられる電極13と
の間に、スイッチ15の動作により間欠的にパルス電流
を印加することにより、該被加工物11と電極13との
間に放電を行なわせて、被加工物11の表面が加工され
るようになっている。
【0012】ここで、スイッチ15のオフ時には、伝送
回路のインピーダンス16に蓄積されたエネルギーは、
回生回路20を介して直流電源14に帰還せしめられ
る。即ち図2において、この伝送回路のインピーダンス
16に蓄積されたエネルギーはダイオード22を通って
パルストランス21の一次巻線21aを流れることにな
り、このパルストランス21の一次巻線21aと二次巻
線21bの巻線比に基づいて、該パルストランス21の
二次巻線21bに電流が流れて、該電流がダイオード2
3及びコンデンサ24による平滑回路を介して、直流電
源14に帰還せしめられることになる。その際、当該パ
ルストランス21の一次巻線21aに生ずる一次電圧
は、二次巻線21bに印加される二次電圧が該直流電源
14によって一定に保持され得ることから、同様に一定
電圧となる。このため、上記エネルギーは、一定の該一
次電圧で解放されることになるので、直線的に減少せし
められる。かくして、上記エネルギーは、パルストラン
ス21を介することによって異なる電圧の電源に対して
帰還され得ることとなる。
回路のインピーダンス16に蓄積されたエネルギーは、
回生回路20を介して直流電源14に帰還せしめられ
る。即ち図2において、この伝送回路のインピーダンス
16に蓄積されたエネルギーはダイオード22を通って
パルストランス21の一次巻線21aを流れることにな
り、このパルストランス21の一次巻線21aと二次巻
線21bの巻線比に基づいて、該パルストランス21の
二次巻線21bに電流が流れて、該電流がダイオード2
3及びコンデンサ24による平滑回路を介して、直流電
源14に帰還せしめられることになる。その際、当該パ
ルストランス21の一次巻線21aに生ずる一次電圧
は、二次巻線21bに印加される二次電圧が該直流電源
14によって一定に保持され得ることから、同様に一定
電圧となる。このため、上記エネルギーは、一定の該一
次電圧で解放されることになるので、直線的に減少せし
められる。かくして、上記エネルギーは、パルストラン
ス21を介することによって異なる電圧の電源に対して
帰還され得ることとなる。
【0013】図3は回生回路の他の構成例を示してい
る。図3において、回生回路30は、パルストランス3
1が二つの一次巻線31a,31bと三つの二次巻線3
1c,31d,31eを有しており、各一次巻線31
a,31bに対して放電加工制御装置のギャップ部が接
続されていると共に、第三の二次巻線31eに対して遮
断回路32が接続されており、一次巻線31a,31b
に対して、それぞれ直列に接続されることにより所謂ス
ナバーを構成している抵抗及びコンデンサが備えられて
いることを除いては、ほぼ図2の回生回路20と同様の
構成である。この遮断回路32は、二次巻線31bに対
して直列に接続されたスイッチング素子、図示の場合F
ET33と、このFET33のゲート・ソース間に接続
された定電圧ダイオード34と、パルストランス31の
二次巻線31eに対して並列に接続され且つ一端が該F
ET33のゲートに接続された抵抗35及びコンデンサ
36と、該FET33のゲートに対してダイオード37
を介して接続され且つドレーンに対して直接に接続され
た抵抗38及びコンデンサ39とから構成されている。
る。図3において、回生回路30は、パルストランス3
1が二つの一次巻線31a,31bと三つの二次巻線3
1c,31d,31eを有しており、各一次巻線31
a,31bに対して放電加工制御装置のギャップ部が接
続されていると共に、第三の二次巻線31eに対して遮
断回路32が接続されており、一次巻線31a,31b
に対して、それぞれ直列に接続されることにより所謂ス
ナバーを構成している抵抗及びコンデンサが備えられて
いることを除いては、ほぼ図2の回生回路20と同様の
構成である。この遮断回路32は、二次巻線31bに対
して直列に接続されたスイッチング素子、図示の場合F
ET33と、このFET33のゲート・ソース間に接続
された定電圧ダイオード34と、パルストランス31の
二次巻線31eに対して並列に接続され且つ一端が該F
ET33のゲートに接続された抵抗35及びコンデンサ
36と、該FET33のゲートに対してダイオード37
を介して接続され且つドレーンに対して直接に接続され
た抵抗38及びコンデンサ39とから構成されている。
【0014】このように構成された回生回路30によれ
ば、スイッチ15のオフ時に、伝送回路のインピーダン
スに蓄積されたエネルギーにより誘引された電圧が、一
組の入力端子40,41に印加されると、抵抗38及び
コンデンサ39を介してFET33のゲートに電圧が印
加されることになり、これによって該FET33のドレ
ーン・ソース間がオンとなる。従って、上記誘引電圧
は、パルストランス31の一次巻線31a,31bに印
加されることとなり、これに対応して該パルストランス
31の二次巻線31c,31d,31eに二次電圧が生
ぜしめられることとなり、ダイオード23,23’及び
コンデンサ24によって整流された後、出力端子から図
示しない電源に帰還せしめられると共に、該パルストラ
ンス31の二次巻線31eに生ぜしめられた電圧が抵抗
35及びコンデンサ36を介してFET33のゲートに
印加されることにより、該FET33がオン状態に保持
され得るようになっている。
ば、スイッチ15のオフ時に、伝送回路のインピーダン
スに蓄積されたエネルギーにより誘引された電圧が、一
組の入力端子40,41に印加されると、抵抗38及び
コンデンサ39を介してFET33のゲートに電圧が印
加されることになり、これによって該FET33のドレ
ーン・ソース間がオンとなる。従って、上記誘引電圧
は、パルストランス31の一次巻線31a,31bに印
加されることとなり、これに対応して該パルストランス
31の二次巻線31c,31d,31eに二次電圧が生
ぜしめられることとなり、ダイオード23,23’及び
コンデンサ24によって整流された後、出力端子から図
示しない電源に帰還せしめられると共に、該パルストラ
ンス31の二次巻線31eに生ぜしめられた電圧が抵抗
35及びコンデンサ36を介してFET33のゲートに
印加されることにより、該FET33がオン状態に保持
され得るようになっている。
【0015】尚、定電圧ダイオード34は、該FET3
3のゲート・ソース間に印加される電圧が一定値以上に
なることを防止し、またダイオード37は、パルストラ
ンス31の二次巻線31eからの電流が抵抗38及びコ
ンデンサ39に流れることを防止している。さらに、F
ET33のドレーン・ソース間には、異常電圧を吸収す
るためのダイオード、例えばアバランシェ特性を有する
サージ吸収用ダイオード33aが接続されている。
3のゲート・ソース間に印加される電圧が一定値以上に
なることを防止し、またダイオード37は、パルストラ
ンス31の二次巻線31eからの電流が抵抗38及びコ
ンデンサ39に流れることを防止している。さらに、F
ET33のドレーン・ソース間には、異常電圧を吸収す
るためのダイオード、例えばアバランシェ特性を有する
サージ吸収用ダイオード33aが接続されている。
【0016】ここで、伝送回路のインピーダンスに蓄積
されたエネルギーが減少してゼロに近くなると、パルス
トランス31の二次巻線31eに生ぜしめられる二次電
圧も低下することとなり、従ってFET33のゲートに
印加される電圧も低下することから、ゲート電圧が所定
値以下になったときこのFET33はオフとなり、パル
ストランス31の一次巻線31a,31bへのエネルギ
ー伝達が遮断されることになる。これによって、パルス
トランス31の一次巻線31a,31bに印加される電
圧が低下したときに、該一次巻線31a,31bの等価
的な電圧分担がゼロに近づいて回生電流がいつまでも流
れることが防止され得るようになっている。
されたエネルギーが減少してゼロに近くなると、パルス
トランス31の二次巻線31eに生ぜしめられる二次電
圧も低下することとなり、従ってFET33のゲートに
印加される電圧も低下することから、ゲート電圧が所定
値以下になったときこのFET33はオフとなり、パル
ストランス31の一次巻線31a,31bへのエネルギ
ー伝達が遮断されることになる。これによって、パルス
トランス31の一次巻線31a,31bに印加される電
圧が低下したときに、該一次巻線31a,31bの等価
的な電圧分担がゼロに近づいて回生電流がいつまでも流
れることが防止され得るようになっている。
【0017】なお、パルストランス31の一次巻線31
a,31bの間には、各一次巻線31a,31bの一端
に対して抵抗42及びコンデンサ43が互いに並列に接
続され、該抵抗42及びコンデンサ43の他端が、互い
に対向して接続されたダイオード44,45の間に接続
されている。これによって、パルストランス31の鉄芯
に蓄積された励磁状態の磁気エネルギーがコンデンサ4
3に移動して、抵抗42にて熱エネルギーに変換される
ことにより解放されて、次の放電加工のためのパルス電
流が印加される間に消滅せしめられ得るようになってい
る。
a,31bの間には、各一次巻線31a,31bの一端
に対して抵抗42及びコンデンサ43が互いに並列に接
続され、該抵抗42及びコンデンサ43の他端が、互い
に対向して接続されたダイオード44,45の間に接続
されている。これによって、パルストランス31の鉄芯
に蓄積された励磁状態の磁気エネルギーがコンデンサ4
3に移動して、抵抗42にて熱エネルギーに変換される
ことにより解放されて、次の放電加工のためのパルス電
流が印加される間に消滅せしめられ得るようになってい
る。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ス
イッチのオフ時に、伝送回路のインピーダンスに蓄積さ
れたエネルギーが、パルストランスを介して電源に帰還
せしめられるので、従来のように、抵抗によって熱エネ
ルギーに変換して放熱されないことから、周辺の温度が
上がるようなことがなく、従って放電加工が比較的低い
温度にて効率良く行なわれ得る。さらに、上記エネルギ
ーが抵抗により熱エネルギーとして消費されずに電源に
帰還せしめられることから、電源の受電容量が減少せし
められ、より一層安全な回路となる。かくして、本発明
によれば、伝送回路のインピーダンスに蓄積したエネル
ギーを熱エネルギーに変換せずに解放せしめることによ
り、放電加工の加工効率が低下することを排除するよう
にした、より安全な、極めて優れた放電加工制御装置が
提供される。
イッチのオフ時に、伝送回路のインピーダンスに蓄積さ
れたエネルギーが、パルストランスを介して電源に帰還
せしめられるので、従来のように、抵抗によって熱エネ
ルギーに変換して放熱されないことから、周辺の温度が
上がるようなことがなく、従って放電加工が比較的低い
温度にて効率良く行なわれ得る。さらに、上記エネルギ
ーが抵抗により熱エネルギーとして消費されずに電源に
帰還せしめられることから、電源の受電容量が減少せし
められ、より一層安全な回路となる。かくして、本発明
によれば、伝送回路のインピーダンスに蓄積したエネル
ギーを熱エネルギーに変換せずに解放せしめることによ
り、放電加工の加工効率が低下することを排除するよう
にした、より安全な、極めて優れた放電加工制御装置が
提供される。
【図1】本発明による放電加工用回生回路を備えた放電
加工制御装置の概略を示す配線図である。
加工制御装置の概略を示す配線図である。
【図2】本発明による放電加工用回生回路の一実施例を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図3】本発明による放電加工用回生回路の他の実施例
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図4】従来の放電加工制御装置の一例を示す回路図で
ある。
ある。
10 放電加工制御装置 11 被加工物 12 ギャップ 13 電極 14 直流電源 15 スイッチ 16 伝送回路のインピーダンス 20 回生回路 21 パルストランス 22 逆流防止用ダイオード 23 整流用ダイオード 24 コンデンサ 30 回生回路 31 パルストランス 32 遮断回路 33 FET 34 定電圧ダイオード 35 抵抗 36 コンデンサ 37 ダイオード 38 抵抗 39 コンデンサ 40 入力端子 41 入力端子 42 抵抗 43 コンデンサ 44 ダイオード 45 ダイオード
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに直列に接続されると共に、放電加
工を行なうべき被加工物と該被加工物に対して僅かなギ
ャップをもって対向せしめられた電極との間に給電を行
なう駆動用直流電源と、該直流電源の+側から放電加工
すべき被加工物までの間に接続された一定周期でオンオ
フされるべきスイッチとを備えている放電加工制御装置
において、 一次巻線が、逆極性の逆流防止用ダイオードを介して上
記ギャップを構成する被加工物及び電極に対して並列に
接続され、二次巻線が、整流用ダイオードを介して上記
駆動用直流電源等の電源に接続されている、パルストラ
ンスが備えられており、 上記スイッチのオフ時に、上記被加工物及び電極を含む
伝送回路のインピーダンスに蓄積されたエネルギーが、
回生電流として上記パルストランスを介して上記駆動用
直流電源等の電源に帰還せしめられるようにしたことを
第1の特徴とすると共に、 該回生電流がゼロ近くになる条件下で該回生電流の通過
を遮断する回路を有することを第2の特徴とする、放電
加工用回生回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4773192A JPH05220619A (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 放電加工用回生回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4773192A JPH05220619A (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 放電加工用回生回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05220619A true JPH05220619A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=12783490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4773192A Pending JPH05220619A (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 放電加工用回生回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05220619A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011240486A (ja) * | 2011-09-05 | 2011-12-01 | Mitsubishi Electric Corp | 放電加工装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58196923A (ja) * | 1982-05-10 | 1983-11-16 | Mitsubishi Electric Corp | 放電加工装置 |
JPS63134114A (ja) * | 1986-11-17 | 1988-06-06 | アクチエンゲゼルシヤフト フユール インヅストリエル エレクトロニク アギー ローソネ バイ ロカルノ | スパーク浸食材料加工用パルス発生器 |
-
1992
- 1992-02-05 JP JP4773192A patent/JPH05220619A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58196923A (ja) * | 1982-05-10 | 1983-11-16 | Mitsubishi Electric Corp | 放電加工装置 |
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Cited By (1)
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JP2011240486A (ja) * | 2011-09-05 | 2011-12-01 | Mitsubishi Electric Corp | 放電加工装置 |
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