JPH052199Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、プローブにレーザーダイオードを
内蔵した小形のレーザ治療器のプローブホルダに
関する。

〔従来の技術〕 プローブにレーザダイオードを内蔵した小形の
レーザ治療器は、オペレータが手でもつてレーザ
を患部に照射操作するためのプローブと、電源
部、制御部および表示部等を備えた本体とが接続
コードで結合されている。またレーザ治療器の本
体には、使い勝手がよいようにレーザ照射端を嵌
め込むことによりプローブを保持するプローブホ
ルダが形成されている他、レーザ出力の低下を測
定するためのセンサ部がレイアウトされ、このセ
ンサ部に治療していない時のプローブのレーザ照
射端を当てることによりレーザ出力をチエツクす
る測定装置が設けられている。

〔考案が解決しようとする課題〕

前記したようにこの種の従来のレーザ治療器
は、本体に電源部、制御部および表示部の他、プ
ローブホルダやレーザ出力の測定装置が設けられ
ているために必然的に装置が大きくなつてしまい
小形化や低コスト化に限界があつた。しかもオペ
レータはプローブを手でもつてプローブのレーザ
照射口を測定装置のセンサ部に当てなければなら
ず作業もやりづらくプローブとセンサの距離や角
度がバラツキ測定値の信頼性にも影響があつた。
また測定装置のセンサ上面にほこりや汚れが付着
してセンサの感度を低下させ正確なレーザ出力の
測定ができないという問題もあつた。

この考案は、レーザダイオードの経年変化によ
る劣化とレーザを集光する光学部品の汚れが原因
となつて生じるレーザ出力低下の検出が精度よく
行なえる小型で安価な装置を提供するとともにプ
ローブを装着しないときはセンサをシヤツタで塞
ぎセンサの汚れやほこりの付着を防ぐことのでき
る測定装置を兼ねたプローブホルダを提供するこ
とを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案は上記目的を、電源部と制御部と表示
部とを少なくとも備えた本体と、該本体とコード
で接続され内蔵しているレーザダイオードを駆動
することによりレーザを照射するプローブとから
なるレーザ治療器のプローブホルダであつて、か
つレーザ治療器が治療に直接用いられていないと
きに前記本体に保持可能なように本体の一部にプ
ローブのレーザ照射端部を保持するごとく形成さ
れてなるプローブホルダにおいて、該プローブホ
ルダが前記プローブの保持装着を検知する検知手
段と、前記レーザダイオードの出力を測定するセ
ンサとを備えているプローブホルダによつて達成
しようとするものであり、センサに照射されるレ
ーザをしやへいする位置にシヤツタを設け該シヤ
ツタがプローブの装着を検知する検知手段と連動
しているとさらによい。

〔作用〕

プローブホルダにレーザ出力を測定する手段を
設けたのでプローブをホルダに固定した状態でレ
ーザ出力の測定が可能となり測定精度が向上す
る。またプローブホルダとセンサが一体に構成で
きることにより装置の小型化がはかれ、プローブ
をホルダに装着したらセンサのシヤツタが開くの
でセンサにほこりや汚れが付着しない。

〔実施例〕

以下実施例を示す図面によりこの考案を説明す
る。第１図ないし第３図はこの考案の実施例を示
すもので、第１図はそのプローブを装着したとき
の要部正面図、第２図はそのプローブの内部構造
を示す要部断面図、第３図はそのレーザ出力測定
回路のブロツク図である。この考案を適用するプ
ローブは第２図に示すように、レーザダイオード
１２から発せられたレーザがレンズ３により集光
されガラス１４を通過して治療部位１７に照射さ
れるよう構成されている。レーザは拡散光である
からこれを集光させるためにレンズ１３を用い、
またプローブ１の内部にレーザの出力を低下させ
るようなほこりやその他の汚れが入らないように
照射孔はガラス１４で蓋われている。なおスペー
サ１５がレーザダイオード１２とレンズ１３との
距離を一定に保つために設けられ、レーザダイオ
ード１２とレンズ１３は締付具１６によつて本体
１１内部に固定されている。

次に第１図によつてこの考案を説明する。第１
図において２１はプローブ１を保持するためのプ
ローブのホルダである。このプローブホルダには
レーザ出力を測定するためのセンサ２７が設けら
れている。このセンサ２７の固定はホルダ２１と
一体に構成されているセンサ保持板２６で行な
い、一方プローブ１とレーザ治療器本体７とは固
定爪２２によりワンタツチで脱着できる。２３は
プローブ１がプローブホルダ２に装着されたこと
を検知するスイツチ２５を固定するためのスイツ
チ保持板、２４はそのスイツチ２５を開閉するア
クチユエータでバネ材で形成されておりプローブ
１が装着されていない状態ではその先端がスイツ
チを押さない。このスイツチはレーザ出力の測定
を自動で行なう場合にはプローブがプローブホル
ダに装着されていることを検知してレーザを照射
させその出力の測定を行なうためのものである。
この実施例ではマイクロスイツチを使用している
が他の機械的な方法や光や磁気を応用したスイツ
チ等を用いてもよい。なお、プローブをプローブ
ホルダに装着するときというのは治療動作以外の
状態のときである。

また第３図はこの考案による装着のレーザ出力
測定回路のブロツク図である。レーザはセンサ２
７で電気信号に変換されこれをレベル判定器３で
増幅しその値が所定レベル以下の場合は信号を発
しコントローラ４で受ける。この信号がコントロ
ーラ４に入つたときに所定の時間だけレーザダイ
オードコントロール部６にレーザ照射信号を出し
レーザダイオードコントロール部６でレーザ出力
コントロールやレーザの駆動を行ないレーザダイ
オード１２よりレーザを照射する。このレーザを
センサ２７とレベル判定器３で判定し、出力が低
下している場合には表示部５にアラームとして表
示する。またレベル判定器３をＡ／Ｄ変換回路に
変えることによりコントローラ４を介して表示部
５にレーザ出力の実測値を表示させることも可能
である。なお、アラームは表示だけでなく音声な
どであつてもよい。

第４図はこの考案の異なる実施例を示すもので
あつて、この場合スイツチ２５を開閉させるアク
チユエータ２４の先端がシヤツタ２８としてアク
チユエータ２４と一体化されており、プローブ１
をプローブホルダ２に装着させたときシヤツタ２
８が開き、プローブを装着しないときはシヤツタ
は閉じている。したがつてセンサにほこりや汚れ
が付着することが防げる。

〔考案の効果〕

この考案によれば、プローブホルダにレーザ出
力検知手段を一体に設けたので操作が簡単でしか
も定期的に精度よくレーザ出力を自動的に測定す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図はこの考案の実施例を示す
もので、第１図はそのプローブを装着したときの
要部正面図、第２図はそのプローブの内部構造を
示す要部断面図、第３図はそのレーザ出力測定回
路のブロツク図、第４図は異なる実施例のプロー
ブを装着したときの要部正面図である。 １……プローブ、２……プローブホルダ、３…
…レベル判定器、４……コントローラ、５……表
示部、６……レーザダイオードコントロール部、
７……本体、１１……本体、１２……レーザダイ
オード、１３……レンズ、１４……ガラス、１５
……スペーサ、１６……締付具、１７……治療部
位、２１……ホルダ、２２……固定爪、２３……
スイツチ保持板、２４……アクチエータ、２５…
…スイツチ、２６……センサ保持板、２７……セ
ンサ、２８……シヤツタ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １） 電源部と制御部と表示部とを少なくとも備
   えた本体と、該本体とコードで接続され内蔵し
   ているレーザダイオードを駆動することにより
   レーザを照射するプローブとからなるレーザ治
   療器のプローブホルダであつて、かつレーザ治
   療器が治療に直接用いられていないときに前記
   本体に保持可能なように本体の一部にプローブ
   のレーザ照射端部を保持するごとく形成されて
   なるプローブホルダにおいて、該プローブホル
   ダが前記プローブの保持装着を検知する検知手
   段と、前記レーザダイオードの出力を測定する
   センサとを備えていることを特徴とするレーザ
   治療器のプローブホルダ。 ２） 実用新案登録請求の範囲第１項に記載のも
   のにおいて、センサに照射されるレーザをしや
   へいする位置にシヤツタを設け、該シヤツタが
   プローブの装着を検知する検知手段と連動して
   いることを特徴とするレーザ治療器のプローブ
   ホルダ。