JPH0521976Y2 - - Google Patents

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JPH0521976Y2
JPH0521976Y2 JP1983063570U JP6357083U JPH0521976Y2 JP H0521976 Y2 JPH0521976 Y2 JP H0521976Y2 JP 1983063570 U JP1983063570 U JP 1983063570U JP 6357083 U JP6357083 U JP 6357083U JP H0521976 Y2 JPH0521976 Y2 JP H0521976Y2
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JP
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flywheel
inductor
retarder
segments
magnetic pole
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【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のリターダに係り、とくにエン
ジンのクランクシヤフトに固着されたフライホイ
ールを回転子とするとともに、このフライホイー
ルの外周側に界磁コイルと電機子コイルとを備え
た固定子を配し、これらによつて誘導子型発電機
を構成し、この発電機の駆動トルクを制動力とし
て利用するようにした自動車のリターダに関す
る。
自動車が長い坂を下りる場合に、エンジンブレ
ーキだけでは制動力が十分でないときには常用ブ
レーキを使用することになるが、常用ブレーキを
長時間に亙つて使用するとその温度が上昇すると
ともに、制動力が低下し、あるいは焼損する可能
性がある。そこで自動車にはエンジンブレーキの
制動力の不足を補うために、エキゾーストブレー
キやリターダが設けられている。
リターダとして従来より一般に用いられている
ものは、渦電流や流体式のものであるが、このよ
うなリターダはトランスミツシヨンと駆動輪の差
動歯車装置との間で駆動力の伝達を行なうプロペ
ラシヤフトに取付けられるようになつており、構
造が複雑で形状も大きく、大きな取付けスペース
を必要とするという欠点がある。このような問題
点に鑑みて、エンジンのクランクシヤフトに固着
されたフライホイールを回転子とし、その外周側
に固定子を配して誘導子型発電機を構成し、この
発電機の駆動トルクを制動力として用いるように
したリターダが考察される。
このようなフライホイールを用いた誘導子型発
電機によつてリターダを構成する場合には、フラ
イホイールの外周部に誘導子磁極を形成する必要
がある。そこでフライホイールを磁性体から構成
するとともに、このフライホイールの外周部に磁
極を一体に突設することも考えられるが、例えば
鋳鉄から成るフライホイールに誘導子磁極を一体
に形成するようにした場合には、磁気抵抗が大き
く、このために発電機の効率が悪くなるととも
に、十分な制動力を得ることができない。
そこで珪素鋼板を打抜いて積層した誘導子磁極
をフライホイールの外周部に取付けることも考察
されるが、フライホイールの大きさと同じ円形の
誘導子磁極を打抜いて作るようにすると、材料に
大きな無駄が生じ、コスト的に不利になる。また
大きなプレス装置を必要とするため、加工のコス
トも高くなるという欠点が生ずることになる。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたも
のであつて、磁気抵抗の少ない磁性鋼板を打抜い
て誘導子磁極を形成する場合にも材料に無駄が生
ずることがなく、また大きなプレス機械を必要と
せず、このために加工費も安価になるようにした
自動車のリターダを提供することを目的とするも
のである。
本考案は、エンジンのクランクシヤフトに固着
されたフライホイールを回転子とするとともに、
フライホイールの外周側に界磁コイルと電機子コ
イルとを備えた固定子を配し、これらによつて誘
導子型発電機を構成し、これをリターダとして利
用するようにした自動車において、円周方向に沿
つて複数個に分割された誘導子磁極をフライホイ
ールに取付けて回転個としたものである。
以下本考案を図示の一実施例につき説明する。
第1図は本実施例に係るリターダを備えた自動車
のエンジンを示すものであつて、このエンジン1
の背面側にはフライホイールハウジング2が設け
られている。そしてこのフライホイールハウジン
グ2の後ろ側にはトランスミツシヨン3が取付け
られている。フライホイールハウジング2内には
第2図に示すようにフライホイール4が配されて
おり、エンジン1の出力軸を構成するクランクシ
ヤフト5に固着されている。そしてこのフライホ
イール4がリターダとして用いられる誘導子型発
電機の回転子を構成しており、これに対してフラ
イホイールハウジング2にはこの発電機の固定子
を収納したケース6が上下に設けられている。そ
してこの固定子に対応してフライホイール4には
その外周部に誘導子磁極7が取付けられている。
つぎに上記フライホイールハウジング2に形成
されたケース6内の固定子の構造について第3図
により説明すると、このケース6の底部は開口に
なつており、ケース6内には円周方向に所定のピ
ツチでポールコア8が配されている。そしてこの
ポールコア8にはそれぞれボビンを介して界磁コ
イル9と電機子コイル10とが巻装されている。
ポールコア8の下端は上記誘導子磁極7に微小な
エアギヤツプをもつて対向するとともに、ポール
コア8の上端は共通の固定子ヨーク11に結合さ
れており、磁気回路を構成するようになつてい
る。そしてケース6にはその上に蓋板12が取付
けられるようになつており、この蓋板12によつ
て上部開口13が閉塞されている。そしてこの蓋
板12に固定用ボルト14を介して上記固定子ヨ
ーク11とポールコア8とが固着されるようにな
つている。さらに第3図から明らかなように、界
磁コイル9はそれぞれのポールコア8について
別々に巻装されているのに対して、電機子コイル
10は2つのポールコア8に跨つて巻装されてい
る。
つぎに上記フライホイール4の外周面に取付け
られている誘導子磁極7の構造について第4図〜
第6図につき説明する。誘導子磁極は第4図に示
す形状に打抜かれた珪素鋼板25から構成されて
いる。この珪素鋼板25はフライホイール4の全
周に亙つて連続するように円形に打抜かれたもの
ではなく、これを複数個に分割するうように打抜
かれている。そして珪素鋼板25には所定のピツ
チで半径方向外方に突出するように磁極部分26
が形成されており、しかも2つおきの磁極部分2
6の中央部が分割面を構成するようになつてい
る。そして磁極部分26の中央にはボルト挿通孔
27が形成されている。従つて分割された両端の
磁極部分26においては、半円形のボルト挿通孔
27が形成されることになる。このような珪素鋼
板25は第5図に示すように、これらが互に複数
枚積層され、これによつてセグメント15が形成
されている。そしてこのようなセグメント15が
上記フライホイール4の外周面に連続して取付け
られるようになつている。
セグメント15の取付けは第6図に示すように
なつており、セグメント15はこれらを2列にし
てフライホイール4の外周面上に配列するように
なつている。ここで2列のセグメント15の接合
部は互に円周方向にその長さの1/2だけずれるよ
うになつて取付けられている。そしてセグメント
15はボルト16およびカラー17によつて、フ
ライホイール4の外周面に形成された取付け部1
8に固着されるようになつている。ボルト挿通孔
27とボルト16との間に介装されるカラー17
は、両者の隙間を無くしてセグメント15の半径
方向の位置決めを行なうようになつている。そし
てこのボルト16によつてクラツチカバー28も
一緒に固着されるようになつている。またフライ
ホイール4の外周面であつて、このセグメント1
5の取付け部18に対して反対側にはリングギヤ
19が取付けられるようになつている。
つぎに以上のようにして構成されたセグメント
15から成る誘導子磁極7およびフライホイール
ハウジング2に取付けられた固定子によつて構成
される誘導子型発電機の動作を第7図〜第9図に
つき説明する。運転席に設けられたリターダスイ
ツチを閉成するとともに、ブレーキペダルを踏込
んでブレーキスイツチを切換えることにより、第
2図に示すコントローラ20を介して、バツテリ
21と固定子の界磁コイル9とが接続されること
になる。従つて界磁コイル9に励磁電流が流れて
このコイル9が励磁される。界磁コイル9は第7
図に示すように、ポールコア8を2つおきに交互
に逆の方向に磁化するように上記バツテリ21と
接続されている。すなわち互に隣接する一対ずつ
のポールコア8の磁極が同じ極となるようにポー
ルコア8が界磁コイル9によつて励磁されること
になる。さらにこの発電機の誘導子磁極7の磁極
部分26はポールコア8の2倍のピツチで設けら
れている。
従つてある瞬間においては第7図に示すように
磁気回路22が形成される。この磁気回路22は
ポールコア8から誘導子磁極7を通り、2つ先の
ポールコア8および固定子ヨーク11を通つて元
のポールコア8に戻る回路である。そしてフライ
ホイール4がポールコア8のピツチに相当する角
度だけ回転した場合には、今度は第8図に示すよ
うな磁気回路22が形成されることになる。第7
図と第8図との比較から明らかなように、これら
の磁気回路22を通りかつ同一の電機子コイル1
0と鎖交する磁束の向きは反転することになり、
この磁束の反転に伴なつて電機子コイル10に起
電力が誘起されてこの発電機が発電を行なう。
この誘導子型発電機による発電はフライホイー
ル4の仕事によつてなされるために、発電が行な
われることによつてエンジン1に負荷が加えられ
ることにより、この結果エンジン1あるいはこの
エンジン1を搭載した車両が制動力を受けること
になる。従つてこの制動力を利用して車両を減速
することが可能となる。なお発電によつて生じた
電力は第2図に示す冷却箱23内の抵抗によつて
消費されることになる。そしてこの抵抗に生じた
熱を冷却するために、冷却箱23には送水パイプ
24によつて冷却水が還流されるようになつてお
り、発熱した抵抗が冷されることになる。
このようにして自動車の制動を行なうリターダ
を構成する誘導子型発電機は、その回転子がフラ
イホイール4と兼用されており、このフライホイ
ール4の外周部に誘導子磁極7を取付けるように
なつている。しかもこの誘導子磁極7は第4図に
示すような打抜かれた珪素鋼板25の積層体から
構成されているために、発電機の磁気回路の磁気
抵抗が小さくなる。従つて発電機の効率が向上す
るとともに、大きな制動力を発生することのでき
るリターダを提供することが可能となる。しかも
誘導子磁極7を構成する珪素鋼板25は、フライ
ホイール4の全周に及ぶ円形の形状をなしておら
ず、これを複数個に分割した第4図に示す形状に
なつているために、珪素鋼板25を打抜く際にお
ける無駄が少なくなつて材料費を安くすることが
可能となる。また複数個に分割した珪素鋼板25
を用いるようにしているために、大きなプレス機
械を必要とせず、このために加工も容易となり、
また加工費も安価になる。
さらに本実施例に係るリターダを構成する誘導
子型発電機においては、その誘導子が珪素鋼板2
5を積層したセグメント15から構成されてお
り、しかもこれらのセグメント15は2列に互に
接合部が交互にその長さの半分の長さだけずれる
ようにフライホイール4に取付けられるようにな
つているために、各磁極部分26における磁気抵
抗のバラツキが非常に小さくなり、このために制
動力が周期的に変化することを防止することが可
能になる。
さらにこのような2列のセグメント15をボル
ト16によつてフライホイール4の取付け部18
に取付ける際に、セグメント15のボルト挿通孔
27とボルト16との間にカラー17を介装する
ようにしており、しかもこのボルト16によつて
クラツチカバー28を共締めするようになつてい
るために、セグメント15のガタツキを少なくす
ることができ、誘導子磁極7の磁極部分26とポ
ールコア8の先端との間のエアギヤツプを正しく
規制することが可能となる。またカラー17によ
つてボルト16のボルト挿通孔27との間のガタ
ツキを無くすようにしているために、遠心力に対
して強い構造を有することになる。
以上本考案を図示の一実施例につき述べたが、
本考案は上記実施例によつて限定されることな
く、本考案の技術的思想に基づいて各種の変更が
可能である。例えば上記実施例においては、誘導
子磁極7を構成するセグメント15は1つおきの
誘導子部分26の中央が分割面になつているが、
磁極部分26のピツチや分割面の位置については
任意に設計変更が可能である。またこの実施例に
おいては発電機を構成するリターダによつて生じ
た起電力を、冷却箱23内の抵抗によつて消費す
るようになつているが、この電力を他の用途、例
えばハツテリの充電等に用いることも可能であ
る。
以上に述べたように本考案は、リターダを構成
する誘導子型発電機の回転子をエンジンのクラン
クシヤフトに固着されたフライホイールによつて
構成するとともに、円周方向に沿つて複数個に分
割された誘導子磁極を上記フライホイールに取付
けて回転子としたものである。従つて誘導子磁極
のみを磁気抵抗の少ない材料から構成することが
でき、これによつて大きな制動力を得ることが可
能となる。また複数個に分割された誘導子磁極を
用いるようにしているために、これを打抜いて形
成する場合においても材料の無駄が少なくなると
ともに、打抜くための装置をも小型に構成するこ
とができ、これによつて加工費をも低減すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るリターダを備
えたエンジンの側面図、第2図はこのエンジンに
設けられたリターダの斜視図、第3図はこのリタ
ーダの固定子の分解斜視図、第4図は同リターダ
の誘導子磁極を構成する鋼板の正面図、第5図は
この鋼板を積層して成るセグメントの斜視図、第
6図はこのセグメントの取付け構造を示す分解斜
視図、第7図は第3図における〜線断面図、
第8図はフライホイールが回転したときの第7図
と同様の断面図、第9図は第7図における〜
線断面図である。 なお図面に用いた符号において、4……フライ
ホイール、7……誘導子磁極、9……界磁コイ
ル、10……電機子コイル、15……セグメン
ト、25……珪素鋼板、26……磁極部分、であ
る。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 エンジンのクランクシヤフトに固着されたフ
    ライホイールを回転子とするとともに、前記フ
    ライホイールの外周側に界磁コイルと電機子コ
    イルとを備えた固定子を配し、これらによつて
    誘導子型発電機を構成し、これをリターダとし
    て利用するようにした自動車において、円周方
    向に沿つて複数個に分割された誘導子磁極を前
    記フライホイールに取付けて回転子としたこと
    を特徴とする自動車のリターダ。 2 磁性鋼板を打抜いて積層したセグメントによ
    つて誘導子磁極を構成し、このセグメントを前
    記フライホイールの外周部に固着するようにし
    たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項に記載の自動車のリターダ。 3 前記セグメントを前記フライホイールの外周
    部に2列に配列するとともに、これらのセグメ
    ントの接合部が互にずれるようにしたことを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第2項に記載
    の自動車のリターダ。
JP6357083U 1983-04-27 1983-04-27 自動車のリタ−ダ Granted JPS59169579U (ja)

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JPS59169579U JPS59169579U (ja) 1984-11-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS534410Y2 (ja) * 1973-11-20 1978-02-03

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JPS59169579U (ja) 1984-11-13

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