JPH05219501A - 画像通信システム - Google Patents

画像通信システム

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JPH05219501A
JPH05219501A JP4135595A JP13559592A JPH05219501A JP H05219501 A JPH05219501 A JP H05219501A JP 4135595 A JP4135595 A JP 4135595A JP 13559592 A JP13559592 A JP 13559592A JP H05219501 A JPH05219501 A JP H05219501A
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image
display surface
display
screen
terminal
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Minoru Kobayashi
稔 小林
Kazuo Arita
一穂 有田
Yutaka Ishii
裕 石井
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Studio Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 相手の顔画像と共有する描画面の画像を、連
続した一つの画像として表示し、表示画面全体を相手の
顔を見るためにも協同描画を行うためにも利用でき、さ
らに、協同描画中も容易に視線一致がはかれる画像通信
端末装置を得る。 【構成】 CRT11に相手側から送信された画像を表
示し、ハーフミラー上のユーザUAの描画像とハーフミ
ラーに反射した画像とを同時にビデオカメラ40で撮影
し、相手側に送信する。また、ビデオカメラ40ではC
RT11の画像表示面10Aに表示された画像は、表示
画像撮影防止手段30である偏光板31,32により、
相手端末に表示され再び自分の端末に表示される画面の
写り込みが無限に繰り返されないことを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ会議システムの
ような互いの顔画像を見ながら会議を行なう画像通信シ
ステムに関し、特に、遠隔地に分散したユーザによる協
同描画を可能とする協同作業支援用システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】画像情報と音声情報のリアルタイム通信
により、遠隔地のユーザと互いの顔や提示された文書を
同時に見ながら会議を行なえる在席型テレビ会議システ
ムがある。また、このような会議システムに提示されて
いる文書に、各ユーザが同時に書き込みを行なったり、
文書のある場所を手やカーソルなどで指示したりする機
能を付加することにより、遠隔地に分散するユーザ間で
の協同作業を可能にするシステムがある(「普及の糸口
を模索する日本のグループウエア」,日経コンピュータ
1991年3月11日号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来存在したこのよう
なシステムにおいては、ユーザの顔画像と、文書資料や
文書に書き込みを行なう手の画像は、図20に示される
ように別々のウインドウに表示されていた。そのため、
これらの従来のシステムでは以下の問題がある。 (1)ユーザの顔画像撮影用と机上の文書画像撮影用の
2つのカメラが必要であり、端末のコストが高くなり構
成も複雑になる。 (2)顔画像と文書画像を別ウインドウに表示するた
め、限られた表示画面スペースを分割せねばならず、そ
れぞれのウインドウに十分なスペースを割り当てること
が困難である。 (3)それぞれのカメラで撮影された画像が表示画面上
の異なるウインドウに表示されるため、顔画像と文書画
像の間に不連続な境界が生じ、端末操作におけるユーザ
の認知的な負荷を高めていた。
【0004】また、互いの顔を見ながらのコミュニケー
ションにおいて、視線一致の機能をハーフミラーや液晶
シャッタを用いて実現した装置は既にあるが(Bill Bux
tonand Tom Maron,“EUROPARC'S Integrated Intaracti
ve Intermedia Facility(IIIF):Early Experiences,Mul
ti-User Interfaces and Applications Elsevier Scien
ce Pubishers 1990,志和新一,大庭有二「新しい視線
一致表示方式の提案」,1990年電子情報通信学会秋
季全国大会論文集参照)、協同作業には不可欠な協同描
画を行ないながら視線一致を可能にした装置は存在して
いない。
【0005】本発明は、前記問題点を解決するためにな
されたものであり、本発明の目的は、1台のビデオカメ
ラでユーザの顔を含む上半身像と画像表示面を撮影し、
その画像を遠隔地の相手端末と相互に伝送・表示するこ
とによって、相手の顔画像と共有する描画面の画像を連
続した一つの画像として表示し、表示画面全体を相手の
顔を見るためにも協同描画を行なうためにも利用でき、
さらに協同描画中も容易に視線一致をはかれるコミュニ
ケーション手段を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明にか
かる画像通信システムは、前記の課題を解決するため
に、通信回線によって接続された画像端末間で、ユーザ
の顔画像と文書や図表などの画像を相互に送受信し同時
に表示しながら会議を行なう画像通信システムを、画像
表示手段と、この画像表示手段の画像表示面全体を撮影
範囲に収め、かつ画像表示面の前方の情景を画像表示面
に反射させて、あるいは画像表示面を通して後方から撮
影する画像撮影手段と、画像表示手段の表示画像が画像
撮影手段によって撮影されることを防ぐ表示画像撮影防
止手段とからなる画像撮影表示装置を端末とし、相手端
末の画像撮影手段によって撮影された画像表示面前方の
情景が自端末に左右反転した鏡像として表示されるよう
に制御する画像制御手段を具備したものである。
【0007】本発明の第2の発明にかかる画像通信シス
テムは、上記の第1の発明の画像通信システムに、指示
手段により指示された画像表示面上の位置を検出する位
置検出手段と、各端末の位置検出手段の出力を入力処理
するコンピュータシステムと、このコンピュータシステ
ムの出力画像と撮影手段の出力画像を合成する画像合成
手段を付加し、画像合成手段の出力画像を画像表示手段
に表示するものである。
【0008】そして、本発明の第3の発明にかかる画像
通信システムは、画像撮影表示装置を、画像表示手段
と、この画像表示手段の画像表示面上に重ねられたハー
フミラーと、このハーフミラーの表面とハーフミラーに
反射した画像を同時に撮影する画像撮影手段と、画像表
示手段の表示画像が画像撮影手段によって撮影されるこ
とを防ぐ表示画像撮影防止手段とによって構成したもの
である。
【0009】また、本発明の第4の発明にかかる画像通
信システムは、画像撮影表示装置を電気的に制御され、
透明,不透明の状態を取り得る液晶スクリーンと、スク
リーンの背後に位置しスクリーンに画像を投影する画像
投影手段と、スクリーンの背後に位置しスクリーン全体
を撮影範囲に収める画像撮影手段と、スクリーンを透
明,不透明の状態を交互にとるように制御し、スクリー
ンの状態に同期して画像撮影手段による画像の撮影と投
影を交互に行なうように連動制御する制御手段とによっ
て構成したものである。
【0010】
【作用】本発明においては、端末装置の画像表示手段に
は、相手端末から伝送された相手端末上に相手ユーザが
描いた描画像と、反射した画像(例えば相手ユーザの手
や顔の画像)とが一つの画像として表示され、ユーザ自
らが自分の端末装置の画像表示面上に行なった描画像と
重なり、ユーザの位置からは相手端末と自分の端末の各
々の画面上の描画像が重なった画像と、相手ユーザの手
や顔の画像が1枚の画像として見える。
【0011】また、本発明においては、撮影手段は画像
表示面全体を撮影範囲に収めるが、表示画像撮影防止手
段により表示画像の撮影されることが防げるので、画像
撮影手段により撮影された表示画像が相手端末に表示さ
れ、再び自分の端末に表示されることで画面の映り込み
が無限に繰り返されることは起こらない。
【0012】また、画像表示面を通して撮影した場合に
は、撮影される画像表示面の像はユーザの位置から見た
ものと左右が逆の鏡像になるが、画像制御手段によっ
て、撮影像を左右反転して表示するように制御すること
によって、ユーザの位置から見たものと同じ向きの像が
表示される。
【0013】さらに、本発明では、指示手段によって指
示された表示面上の位置が、位置検出手段によってコン
ピュータシステムに入力され、演算処理され、コンピュ
ータシステムの出力画像が、相手端末の撮影手段の撮影
画像と合成・表示されるので、上記の作用に加えて、表
示面を見ながら表示面上で指示を行なうことでコンピュ
ータシステムの操作が可能になる。
【0014】
【実施例】はじめに、図2,図3により本発明の原理的
説明を行う。図2に示すように、本発明の第1の発明に
かかる画像通信システムは、各端末の画像撮影手段が撮
影した出力画像を、通信網を介して相互に伝送し、相手
端末の画像表示手段に表示する。図2中の10は画像表
示手段、40は画像撮影手段としてのビデオカメラ、1
00は画像通信端末装置、200は通信網、60は通信
インタフェース、UA,UBはユーザである。
【0015】図2の画像通信システムの画像通信端末装
置100の画像表示手段10の画像表示面に、各ユーザ
が直接フェルトペン等を用いて描画を行なうと、図3
(a)に示されるように、画像通信端末装置100の画
像表示手段10には、相手端末のビデオカメラ40が画
像表示面を通してあるいは画像表示面に反射して撮影し
た、画像表示面上に相手が行なった描画像と、相手ユー
ザの手や顔を含む相手端末の画像表示面の前方の情景と
が一つの画像P10として表示される。
【0016】そして、画像P10とユーザUAが自分の
画像通信端末装置100の画像表示手段10の面上に行
なった描画像P20と重なり、ユーザUAの位置からは
相手端末と自分の端末の各々の画像表示面上の描画像が
重なった画像と、相手ユーザの手や顔の画像が1枚の画
像として図3(b)画像P30のように見える。その結
果、(1)相手の描画像に対する指等を用いた指示操作
や、(2)相手の描画像に対するコメント操作を、自分
の端末上に表示されている画像に対して指示や書き込み
を行なうことでリアルタイムに行なうことができ、画面
上の描画像を用いた協同作業を行なうことができる。ま
た、ユーザの顔や手の像が画像表示面を通して、あるい
は画像表示面に反射して画像表示面上になされた描画像
と同時に撮影され表示されるので、(3)顔の表情や身
体のゼスチャーを用いたコミュニケーションが実現でき
る。その際、画像撮影手段は画像表示面を通した、ある
いは表示画面に反射した像を撮影するので、ユーザが相
手の顔の映っている画面の方向を向いたときに丁度ユー
ザが正面を向いたように撮影されることで、(4)視線
一致したコミュニケーションが可能になる。前述した手
段では連続した1つの画面によって顔や手の画像と描画
像を表示できるので、(1)(2)を用いた協同作業を
行ないながら(3)(4)による視線一致したコミュニ
ケーションを実現できる。
【0017】画像撮影手段が画像表示面に反射して撮影
する場合には、画像表示面上になされた描画像は、直接
画像撮影手段によって撮影されるので、ユーザが見るも
のと同じ向きに撮影されるが、画像表示面前方の情景は
一度反射して撮影されるのでユーザが見たものとは左右
が反転した鏡像として撮影される。
【0018】一方、画像撮影手段が画像表示面を通して
撮影する場合には、画像表示面上の描画像はユーザが見
る側とは逆側から撮影されるので左右が反転した鏡像と
なり、表示面前方の情景は左右正像となる。このよう
に、画像表示面を通して、あるいは表示面に反射して、
表示面と表示面前方の情景を撮影する場合には、前方の
情景の像または表示面の像のどちらか一方が左右が反転
した鏡像となる。
【0019】画面上の描画像を用いた協同作業を行なう
ためには、左右反転した鏡像は、例えば文字を書く場合
には読みづらく不都合であるので、各ユーザが見る描画
像は同じ向きであることが必要だが、本発明の装置で
は、画像制御手段によって、相手端末の画像撮影手段に
よって撮影された画像表示面前方の情景が自端末に左右
反転した鏡像として表示されるように制御することで、
表示面の像に関して各ユーザが左右が反転しない同じ向
きの画像を見ることができる。
【0020】〔実施例1〕次に、本発明の実施例につい
て述べる。図1は本発明の実施例1の構成を示す模式図
である。本実施例は、請求項1に記載の画像通信システ
ムに対応するもので、画像表示手段としてCRTを用
い、画像撮影手段として画像表示手段10の上方に設置
したビデオカメラと画像表示装置表面に設置したハーフ
ミラーを用い、表示画像撮影防止手段として撮影側,表
示側の偏光板を用いた場合を述べる。
【0021】図1において、40はビデオカメラ、11
はCRT、31は前記CRT11の画像表示面上に設置
された表示側の偏光板、32は前記ビデオカメラ40の
レンズ部に取り付けられた前記偏光板31と直交する偏
光軸方向(偏光板を透過する光の電界振動の方向)をも
つ撮影側の偏光板で、両偏光板31,32で表示画像撮
影防止手段30が構成されている。20は前記偏光板上
に設置されたハーフミラーで、前記ビデオカメラ40と
ハーフミラー20によって、画像表示手段の画像表示面
全体を撮影範囲に収め、かつ画像表示面10Aの前方の
情景を画像表示面に反射させて撮影する画像撮影手段が
構成される。50は画像変形装置である。
【0022】本実施例では、図1に示されるように、C
RT11の画像表示面を鉛直方向に対して約45度傾け
て設置し、CRT11の上方にビデオカメラ40を設置
することによって画像表示面10A全体を撮影範囲に収
めながら端末機の前方の情景(ユーザの顔や腕などを含
む)を、ハーフミラー20に反射した像として撮影し相
手端末に伝送する。相手端末から伝送されてきた画像は
CRT11に表示される。各ユーザUA,UBがハーフ
ミラー20の上にフェルトペン等を用いて描画を行なえ
ば、ユーザはその画像中の顔画像を見ることで、視線一
致したコミュニケーションを行ないながら、同じ画像中
の描画像を指さしたり、描画像に重ねてハーフミラー2
0上に描画を行なうことで協同作業には必要不可欠な協
同描画を行なうことができる。画像変形装置50は画像
受信側のCRT1の前段に入れても同様の効果を得られ
る。
【0023】このような協同描画を行なうためには、ハ
ーフミラー20上に描かれた描画像が相手端末上でも同
じ形・同じ大きさで表示されることが必要であるが、本
実施例においては、ハーフミラー20上の描画像の上側
はビデオカメラ40に近いために、描画像の下側よりも
大きく撮影され、上下方向の長さも縮んで撮影されるの
で、結果として図4(a)のような形状のハーフミラー
20上の描画像が図4(b)のような形状に歪んで撮影
される。本実施例の装置では、ビデオカメラ40の出力
画像を画像変形装置50によって画像上側を縮小し、画
像下側を拡大し上下方向に伸長して前述した歪を除去す
ることで、ハーフミラー20の描画像を相手端末上にも
同じ形と大きさで再現することを可能としている。
【0024】また、CRT11の表示画像をビデオカメ
ラ40が撮影すると、その画像が相手端末のCRT11
に表示され、相手端末のビデオカメラ40で撮影され、
再び自端末のCRT11に表示されて画面の映り込みが
無限に繰り返される。CRT11の表示画像がビデオカ
メラ40により撮影されることを防ぎ、映り込みを防ぐ
ために、本実施例では、CRT11の画像表示面10A
上に偏光板31を設置し、CRT11から出力される光
線を特定の偏光成分だけにフィルタリングし、この偏光
板31と直交する偏光軸方向を持つ偏光板32が直交す
る偏光成分のみを持つ偏光板31でフィルタリングされ
た光線を透過しない性質を利用して、CRT11の画像
がビデオカメラ40によって撮影されないようにしてい
る。一方、ハーフミラー20上の描画像やハーフミラー
20に反射した画像などは偏光板31によって特定の偏
光成分だけにフィルタリングされないので、偏光板32
に遮られることなく、ビデオカメラ40で撮影される。
【0025】本実施例では、画像表示面前方の情景を、
画像表示面10A上のハーフミラー20に反射させて撮
影することによって、画像表示面10A前方の情景を左
右反転した鏡像として表示されるようにすることで、相
手端末のビデオカメラ40によって撮影された画像表示
面10A前方の情景が自端末に左右反転した鏡像として
表示されるように制御する画像制御手段は満たされてい
る。
【0026】〔実施例2〕図5は本発明の実施例2の構
成を示す模式図である。本実施例は「表示画像撮影防止
手段30」として前記実施例1の偏光板31,32の代
わりに液晶シャッタを用いたものである。
【0027】図5において、33は前記CRT11の上
に設置された表示面側液晶シャッタ、34は前記ビデオ
カメラ40のレンズ部に設置された撮影側液晶シャッ
タ、35は前記両液晶シャッタの駆動制御装置であり、
これらで表示画像撮影防止手段30が構成される。ただ
し、図5は一方のユーザの端末装置のみを示している。
その他の部分は図1と同じである。
【0028】本実施例の装置では、電気的に制御して透
明または不透明な状態をとることができる液晶パネルで
構成した両液晶シャッタ33,34をCRT11の画像
表示面10A上とビデオカメラ40のレンズ部に設置
し、ビデオカメラ40及びCRT11の撮影・表示周期
に同期を取りながら、表示面側の液晶シャッタ33と撮
影側の液晶シャッタ34を駆動制御装置35によって、
図6に示すようなタイムチャートにしたがって透明また
は不透明にすることによって、CRT11に画像が表示
されているときには撮影を行なわず(図6のタイムチャ
ートの中のT2 の期間)、ビデオカメラ40によって撮
影が行なわれているときには画像表示を行なわない(図
6のタイムチャートの中のT1 の期間)ようにし、さら
に、表示を行なう期間T2 では、必ず相手端末から画像
が伝送されてきているようにするために、相手端末と同
期をとるか、または画像の記憶装置に記憶して、いつで
も取り出して表示できるようにすることで、CRT11
の表示画像がビデオカメラ40によって撮影されること
を防いでいる。
【0029】〔実施例3〕図7は本発明の実施例3の構
成を示す模式図である。本実施例は、画像表示手段とし
て前記実施例1および実施例2のCRT11の代わりに
ビデオプロジェクタと半透明スクリーンを用いた場合で
ある。
【0030】図7において、12はビデオプロジェク
タ、13は前記ビデオプロジェクタ12の投影像を結像
する背面投影用の半透明スクリーンであり、その他は図
7と同じである。ただし、本実施例では、表示画像撮影
防止手段30として偏光板31,32を用いた例を示し
た。ビデオプロジェクタ12は、本実施例では背面投影
用のものを用いたが、正面撮影用のものを用いる場合に
は、画像の左右を反転させて投影する必要があることは
言うまでもない。
【0031】本実施例では、半透明スクリーン13にビ
デオプロジェクタ12から画像を投影することによって
画像を表示している。上方に設置されたビデオカメラ4
0は、実施例1及び実施例2の場合と同様に、斜め約4
5度に傾いた画像表示面10A上のハーフミラー20に
反射した端末機の前方の情景を撮影する。実施例1及び
実施例2の場合、ビデオカメラ40にはハーフミラー2
0上に描かれた描画像の上側は大きく、下側は小さく撮
影され、縦方向に縮み歪が生ずるので、画像の上側を縮
小し、画像の下側を拡大して、縦方向に伸長し、歪を除
去する必要があったが、本実施例では、画像表示装置を
ビデオプロジェクタ12と傾いた半透明スクリーン13
によって構成することにより、その必要性は生じない。
すなわち、光軸を水平方向に設定したビデオプロジェク
タ12から鉛直方向に対して45度傾いた半透明スクリ
ーン13に投影することによって、画面上側はビデオプ
ロジェクタ12と半透明スクリーン13が近いために縮
小されて結像し、一方、画面下側は遠いために拡大され
て結像し、ビデオカメラ40で撮影するときに生じた歪
と相殺し、画像表示面上の書き込みを相手端末上にも同
じ形と大きさで再現することができる。
【0032】〔実施例4〕図8は、本発明の実施例4の
構成を示す模式図である。本実施例は、請求項2に記載
の画像通信システムに対応するもので、画像表示手段と
してCRTを用い、この電磁式位置検出手段として電磁
式ディジタイザを用い、ディジタイザに対して複数の入
力インタフェースを備えた単一のコンピュータにより構
成されるコンピュータシステムを用いた場合である。
【0033】図8において、90はディジタイザであ
り、PAおよびPBはペン型カーソル、70は画像合成
手段、81Aと81Bは入力インタフェース、82は画
像出力インタフェース、83は演算処理部、80は前記
81A,81B,82,83により構成されるコンピュ
ータシステムである。その他の部分は図1と同じであ
る。
【0034】本実施例で用いる、電磁式ディジタイザ9
0は透明なガラス板に埋め込まれたコイルに流れる電流
と、ユーザが指示器として用いるペン型カーソルPA,
PBに埋め込まれたコイルとの間の相互作用によって、
ディジタイザ90上のペン型カーソルの位置を検出す
る。検出された位置情報は、コンピュータシステム80
の入力インタフェース81A,81Bを介して演算処理
部83に伝えられ、演算処理部83はその入力情報をも
とに演算処理を行ない、結果を画像出力インタフェース
82を介して画像信号として出力する。
【0035】画像合成装置70は、コンピュータシステ
ム80の出力画像P40と、相手端末からビデオネット
ワークを介して伝送されてきた画像P50とを合成し、
CRT11は画像合成装置70の出力画像を表示する。
【0036】前記コンピュータシステム80において、
複数のディジタイザ90からの情報をもとに描画を行な
う協同描画プログラムを実行することにより、相手の表
情や挙動を見ながらコンピュータの機能を用いた協同描
画が可能となる。
【0037】図9は、前記コンピュータシステム80で
実行する協同描画プログラムの実施例で、実施例4のコ
ンピュータシステムを、ネットワークを介して接続され
た2台のコンピュータにより構成する場合に使用する協
同描画プログラムの処理手順を示すフローチャートであ
る。本プログラムは、実行が開始されると、まず、ユー
ザUAおよびユーザUBが操作する端末のペン型カーソ
ルPAならびにPBのスイッチの状態を調べる。ペン型
カーソルPAあるいはPBのスイッチがONの状態の時
(すなわち、ユーザが描画を行なっていると判断される
時)、ペン型カーソルPA,PBのディジタイザ90上
のX,Y座標を取得し、これをコンピュータディスプレ
イの座標系へ座標変換する。
【0038】前記座標変換は、ディジタイザ90の任意
の座標を(X,Y)、ディジタイザ90の座標系からコ
ンピュータディスプレイの座標系への写像をfとする
と、(X,Y)に対応するディスプレイ上の座標
(X’,Y’)は、 (X’,Y’)←(X,Y) で与えられる。
【0039】次に、本協同描画プログラムは前記コンピ
ュータディスプレイ上の座標(X’,Y’)上に点を描
画する。以上を繰り返すことによりユーザUAおよびU
Bが同時並行的に協同で描画を行なうことを可能とす
る。
【0040】前記描画プログラムを実行しているコンピ
ュータの出力画像P40に、クロマキー手法あるいはビ
デオバーレイ手法によって相手端末から伝送された画像
P50を合成すれば、実施例1においてペンで描画した
のと同様に、 1)協同描画を行なうことが可能 2)視線一致を伴う対面対話が可能 という効果が得られる。
【0041】なお、本実施例においては、前記コンピュ
ータシステム80を1台のコンピュータによって構成さ
れるものとして説明したが、該コンピュータシステムが
ネットワークを介し接続された複数台のコンピュータよ
り構成可能であることはいうまでもない。
【0042】図10は、前記コンピュータシステムがネ
ットワークを介して接続された2台のコンピュータより
構成された場合の協同描画プログラムの実施例の場合の
処理手順を示すフローチャートである。本実施例におい
ては、ユーザUA側のプログラムの動作について説明す
る。本プログラムは、実行が開始されるとまず、ユーザ
UAが操作する端末のペン型カーソルPAのスイッチの
状態を調べる。ペン型カーソルPAのスイッチがONの
状態の時、ペン型カーソルPAのディジタイザ上のX,
Y座標を取得し、該座標(X,Y)を通信回線を介して
接続されたユーザUB側のコンピュータへ送信する。次
に、前記座標(X,Y)をコンピュータディスプレイの
座標系へ座標変換して、座標(X’,Y’)を取得し、
該座標(X’,Y’)に点を描画する。
【0043】次に、通信回線を介して接続されたユーザ
UBの端末からの入力を調べ、ペン型カーソルPBの入
力であれば、ユーザUBのペン型カーソルPBのX,Y
座標を取得し、これをコンピュータディスプレイの座標
系へ座標変換を行い(X’,Y’)を得て、該座標
(X’,Y’)に点を描画する。以上を繰り返すことに
より、ネットワークを介して接続した2台の端末間にお
いて、ユーザUAおよびユーザUBが同時並行的に協同
で描画を行なうことを可能とする。
【0044】また、位置検出手段としては本実施例に示
した電磁式のディジタイザ90の他に、感圧式のディジ
タイザや、ビデオカメラで入力した映像から画像処理に
よってペン先を抽出して位置を検出する装置等、さまざ
まな座標検出のための装置を使用可能であることはいう
までもない。
【0045】図11は、本実施例の端末装置のCRT1
1の代りにビデオプロジェクタと背面投影用半透明スク
リーンを使用した場合の画面の構成を示している。
【0046】〔実施例5〕図12は実施例5の構成を示
す模式図である。本実施例は、実施例4の画像表示手段
であるCRT11および画像合成手段70を、背面投影
用半透明スクリーン13と、2台のビデオプロジェクタ
14,15から構成した場合である。図12において、
14はビデオ側のビデオプロジェクタ、15はコンピュ
ータ側のビデオプロジェクタである。なお、図12は、
ユーザUA側の端末装置を示し、相手ユーザUB側は省
略している。その他の部分は図8と同じである。
【0047】ビデオ側のビデオプロジェクタ14は相手
端末からビデオネットワークを介して伝送されてきた画
像P50を、コンピュータ側のビデオプロジェクタ15
はコンピュータシステムの出力画像P40を、半透明ス
クリーン13に対して投影する。その結果半透明スクリ
ーン13上には画像P40とP50とが重なり合った合
成画像が表示される。ただし、本構成では光は加算的に
混合されるので、ビデオプロジェクタ14,15のどち
らかが輝度の高い画像を投影すると他方の画像が消され
てしまう。これを防ぐためにはぼビデオ側の画像P50
は背景を暗くする等して全体に暗くし、コンピュータ側
の画像P40は、文字や線を明色に背景を暗色に配色す
る必要がある。
【0048】〔実施例6〕図13は実施例6の構成を示
す模式図である。この実施例6は、画像合成手段として
入力される2つの画像信号から1つの画像信号を選択し
て出力する画像信号スイッチ装置を用いた場合である。
【0049】図13において、P50は相手端末から通
信回線を介して伝送された画像、P40はコンピュータ
システムの出力される画像、71は前記画像P40,P
50の内どちらか片方を高速に切り替えながら選択して
出力する画像信号スイッチ装置である。図13はユーザ
UA側のみ示し、相手ユーザUB側は省略してある。そ
の他の部分は図8と同じである。
【0050】〔実施例6−1〕本実施例では、ユーザU
A側と相手ユーザUB側の画像信号スイッチ装置を図1
4(a)のように切り替えながら、2種類の画像を交互
に表示する。図14(a)の期間T1において、ユーザ
UA側の画像通信端末装置は、コンピュータシステムの
出力画像P40を表示する。ユーザUA側のビデオカメ
ラは表示されている画像P40と表示面前方の情景とが
重なった像を撮影し、その画像はユーザUB側に伝送さ
れ表示される。
【0051】図14(a)の期間T2においては、ユー
ザUA側の画像表示面にはユーザUB側から伝送された
画像P50が表示される。ユーザUA側のビデオカメラ
40は画像P50と表示面前方の情景とが重なった像を
撮影するが、期間T2ではユーザUB側はコンピュータ
システム80の画像を表示するのでこの画像は表示され
ることはない。
【0052】このように、 (1)コンピュータシステム80の画像P40 (2)相手端末から伝送された画像P50(コンピュー
タシステム80の出力画像P40と相手端末の画像表示
面前方の情景が重なった像) とを交互に高速に切り替えながら表示することで、ユー
ザの目にはこれらの画像が混合されたように見え、画像
を合成することができる。
【0053】また、本実施例では、片方の端末が相手端
末から伝送されたビデオ画像を表示している期間におい
ては、もう一方の端末ではコンピュータシステム80の
画像P40が表示されるので、表示画像が撮影され相手
端末で再び表示され撮影されることが無限に繰り返され
ることを防止する表示画像撮影防止手段は実現されてい
る。
【0054】〔実施例6−2〕また、図14(b)のよ
うに、画像信号スイッチ装置71の動作とビデオカメラ
40の動作を連動して制御することによっても、画像の
合成を行なうことができる。
【0055】図14(b)の期間T1では、コンピュー
タシステム80の画像P40を表示し、ビデオカメラ4
0はコンピュータシステム80の画像P40と相手端末
の画像表示面前方の情景が重なった像P60を撮影す
る。それに引き続く期間T2では、相手端末から伝送さ
れた画像P50を表示し、ビデオカメラ40はこの期間
は撮影を行なわず前の期間T1の時の像P60を引き続
き出力する。このように、 (1)コンピュータシステム80の画像P40 (2)相手端末から伝送された画像P50(コンピュー
タシステム80の画像と相手端末の画像表示面前方の情
景が重なった像) とを交互に高速に切り替えながら表示することで、ユー
ザの目にはこれらの画像が混合されたように見え、画像
を合成することができる。
【0056】また、このように制御することで、相手端
末に伝送される画像は常にコンピュータシステム80の
画像P40とハーフミラーに反射した画像表示面前方の
情景が重なった像となり、相手端末から伝送された画像
が撮影されることはないので、表示画像撮影防止手段は
実現されている。
【0057】ただし上記実施例6−1および実施例6−
2の装置では、交互に表示される (1)コンピュータシステム80の画像P40 (2)相手端末から伝送された画像P50 の双方にコンピュータの出力画像を含むので双方に含ま
れるコンピュータシステム80の画像P40の形状,大
きさ,位置が正確に合っていないと画像が不鮮明にな
る。
【0058】本実施例の装置では、上記実施例6−1お
よび実施例6−2で示したように表示画像撮影防止手段
は実現されているが、上記実施例1および上記実施例2
で示したような表示画像撮影防止手段を図13の装置に
付加することで、より鮮明な画像を得る事が可能と成
る。
【0059】図13から、コンピュータシステム80,
座標検出手段を取り除き、画像信号スイッチ装置71の
コンピュータシステム80の画像P40側の入力に画像
を入力しなければ、本構成の装置は、コンピュータシス
テムを持たない図1の実施例1のようなシステムにおけ
る表示画像撮影防止手段30として機能する。
【0060】〔実施例7〕図15は本発明の実施例7の
構成を示す模式図である。本実施例は、実施例1乃至6
において、45度とした画像表示手段10の表示面の角
度を、45度以外の角度にした場合の装置の構成法につ
いて述べる。
【0061】図15において、10Aは画像表示面であ
り、表面にハーフミラー20を重ねてある。P10は前
記画像表示面10Aに表示された相手ユーザ像、UAは
ユーザ、θは前記画像表示面10Aが水平面となす角で
ある。点Aはユーザの目の位置、点Bは相手ユーザ像を
見ているユーザの視点、点Cはビデオカメラの位置、点
Dは直線AB上で点Bに関して点Aとは反対側にある点
である。
【0062】画像表示面10Aは長方形で、その底辺は
水平になるように設置される。点Bを通過し、画像表示
面10Aの底辺と垂直な画像表示面10A上の線分の両
端を図15中に示すように点E及び点Fとする。また、
点Bを通過する画像表示面10Aの法線上の一点を図1
5に示すように点Gとする。
【0063】画像表示面10Aに書き込まれた描画像を
撮影し、同時に通信相手と視線を一致した対話を実現す
るためには、画像表示面10A上の相手ユーザ像P10
を見るユーザの視線(線分AB)の延長上に(例えば図
15中の点Dの位置に)ビデオカメラ40が位置する必
要がある。本実施例および実施例1乃至6では、点Dの
位置にビデオカメラ40を置く代りに、点Dとは画像表
示面10Aに関して面対称の位置である点Cにビデオカ
メラを置くことにより、点Dにビデオカメラを置いたの
と鏡像である点を除いて等価な画像を、画像表示面10
Aに重ねられたハーフミラー20に反射した像として撮
影することができる。
【0064】最初に、ユーザの視線(線分AB)が水平
となるような装置構成をした場合について述べる。ユー
ザUAの視線の画像表示面10Aに対する入射角∠AB
Eをθ2とする。∠DBFは∠ABEは互いに対角なの
で∠DBF=∠ABE=θ2である。ビデオカメラは表
示面に対して点Dと対称な位置(点C)に置けばよいの
で、その位置は点Bを通過する法線BGを含む平面上の
∠CBF=θ2になるような点で、表示面全体を撮影で
きるような位置である。ユーザの視線(線分AB)が水
平となる場合には、画像表示面10Aの傾き角度の大き
さをθ1とすれば、θ2=θ1(錯角の関係)である。
【0065】図16は本実施例におけるθ1の取り得る
値の範囲を示すために、本実施例の装置の側面の模式図
を表示面の傾きθ1を色々変えて示したものである。前
述したような点Cにビデオカメラを置けば、画像表示面
10Aに書き込まれた描画像を撮影し、同時に通信相手
と視線を一致した対話を実現することができるが、画像
表示面10Aの傾きθ1が図16(a)のように大きい
場合には、画像表示面10Aの内ユーザの陰になってビ
デオカメラ40が撮影できない部分が大きくなるので不
適当である。
【0066】また、画像表示面10Aの傾きθ1が小さ
く0度以下の場合には、表示面の陰になって画像表示面
10Aを撮影することができなくなるので不適当であ
る。θが0度以上でも、その値が小さく、図16(b)
のような場合にはビデオカメラ40に撮影される画像表
示面10Aの像の歪が大きくなるために画質が悪化し不
適当である。θ1の値は、図16(a)に示すような不
都合が起こる程大きくなく、図17(b)に示すような
不都合が起こるほど小さくない範囲の値をとる必要があ
る。
【0067】次に、ユーザの視線(線分AB)が水平に
ならないような装置構成をした場合、例えば図16
(c)に示すようにユーザが画面を見下ろすように表示
面を配置しユーザの視線が下向きになる場合について述
べる。この場合にはθ1=θ2の関係は成り立たず、双
方を独立に設定できる。
【0068】図16(a),(b)の場合と同様に、画
像表示面10Aの水平になす角度を上記のθ1とし、ユ
ーザの視点Aと画像中の相手ユーザの目の位置Bを結ん
だ直線が画像表示面10Aとなす角度∠ABEをθ2と
する。画像表示面10Aに書き込まれた描画像を撮影
し、同時に通信相手と視線を一致した対話を実現するた
めには、上記の図16(a),(b)の場合と同様に、
ビデオカメラ40は図16(c)中の点Cの位置にある
必要がある。
【0069】この構成では、θ2を大きく取ることでビ
デオカメラ40に撮影される画像表示面10Aの像の歪
みは小さく取ることができる。θ1,θ2双方が大きい
場合には、図16(a)のように画像表示面10Aの内
でユーザの身体の陰になってビデオカメラ40が撮影で
きない部分が大きくなり不適当であるが、θ1を小さく
θ2を大きく取れば、図中に点の網かけで示した装置の
下端より前方の領域にユーザが身体を進めることはでき
ないので、画像表示面10Aがユーザの身体によってカ
メラの陰になることがなく、画像表示面10Aの撮影像
の歪みを小さく抑えつつ、同時に画像表示面10Aがユ
ーザの身体の陰になることを防いだ構成を取ることがで
きる。
【0070】また、実施例1のように相手端末から伝送
された画像中の描画像と自端末の上に行なった描画像と
を重ね合せて見ることによって協同描画を実現した場合
には、相手端末の画像表示面10Aの像が正確に自端末
の画像表示手段10に再現される必要があったが、実施
例4のようにコンピュータシステム80によって協同描
画を実現する場合で、フェルトペン等を用いた描画を行
なわない場合には、座標情報は位置検出手段によって正
確に入力され伝送されるので、相手端末から伝送された
画像とコンピュータシステム80の画像P40とは、必
ずしも正確に重なり合う必要はなく、ある程度の誤差が
許容される。よって、図16(c)のようなθ1が小さ
くθ2が大きい構成をとることで、撮影される画像表示
面10Aの像の歪みを小さく抑えれば、実施例4乃至6
では必要であった画像変形装置50を省略できる。
【0071】〔実施例8〕図17は本発明の実施例8の
構成を示す模式図で、請求項4に対応するものである。
本実施例は画像表示手段10としてビデオプロジェクタ
と電気的に制御して透明または不透明な状態をとること
ができる液晶スクリーンを用い、画像撮影手段として前
記液晶スクリーンの背後に液晶スクリーン全体をその撮
影領域に収めるように設置したビデオカメラを用いた場
合である。
【0072】図17において、12はビデオプロジェク
タ、40はビデオカメラ、16は液晶スクリーン、17
は前記ビデオプロジェクタ12と前記ビデオカメラ40
と前記液晶スクリーン16を連動制御する液晶スクリー
ン駆動制御装置である。その他の部分は図8と同じであ
る。
【0073】本実施例では、図18に示すようなタイム
チャートに従い、液晶スクリーン16を交互に透明・不
透明にするのと同期して、撮影・表示を行なう。液晶ス
クリーン16が透明な期間T1においては、ビデオカメ
ラ40は画像表示面たる液晶スクリーン16前方の情景
をスクリーン面を通して撮影する。
【0074】液晶スクリーン16が不透明な期間T2に
おいては、ビデオプロジェクタ12は画像合成装置70
の出力画像を液晶スクリーン16に向かって投影し、液
晶スクリーン16上に結像・表示する。このように (1)画像表示面を通した撮影と (2)画像の表示 を交互に行なう。
【0075】本実施例においては、ビデオカメラ40が
撮影を行なう期間T1には液晶スクリーン16を透明に
することで、表示画像がビデオカメラ40によって撮影
されることを防ぎ、表示画像撮影防止手段が実現してい
る。
【0076】また、実施例1乃至7では、画像表示面1
0Aに対して斜めから撮影したので画像表示面10Aが
台形状に歪んで撮影され、その歪みを画像変形装置50
を用いて補正する必要が合ったが、本実施例の装置で
は、画像表示面に対して垂直方向から撮影を行なうの
で、歪みは生じず画像変形装置50は必要ない。
【0077】また、本実施例ではコンピュータシステム
80を含んだシステムを示したが、液晶スクリーン16
とビデオプロジェクタ12を用いた本実施例の方法は、
コンピュータシステム80を持たない図1のようなシス
テムの画像表示撮影の手段としても適用可能であること
は明らかである。
【0078】〔実施例9〕図19は本発明の実施例9の
構成を示すブロック図である。本実施例は、3人または
それ以上の人数で本発明の画像通信システムを用いる場
合を述べる。
【0079】図19において、100−1,100−
2,100−3は本発明の画像通信端末装置、P1,P
2,P3は各画像通信端末装置100の出力画像、70
−1,70−2,70−3は2枚の画像を半透明に重ね
合わせる画像合成装置、P11,P12,P13は各画
像端末への入力画像、U1,U2,U3はユーザであ
る。
【0080】本実施例では、複数の相手を画像表示手段
に表示するために、複数の相手の画像を画像合成装置7
0−1,70−2,70−3によって半透明状に合成し
て重ね合わせて表示する。図19に従って説明すると、
例えばユーザU1の画像表示手段10に表示される入力
画像P11は、他の2人のユーザ(ユーザU2とユーザ
U3)の出力画像P2とP3を半透明状に合成すること
によって得られる。
【0081】半透明状に合成する装置として、本実施例
では、放送局等で用いられているようなビデオエフェク
タを用いているが、例えば2台のビデオプロジェクタを
用いて光学的に合成する等、多様な方法が可能であるこ
とは言うまでもない。
【0082】このように合成した画像を表示すること
で、複数のユーザの顔や身体を含む映像と、端末機のハ
ーフミラー20上に描いた描画像とが重なって画像表示
手段に表示されるので、複数のユーザを相手に協同描画
と視線一致した対話を行なうことができる。図19で
は、特に3人の場合を示したが、それ以上の人数の場合
も通信相手の画像を合成することで、本発明を適用した
画像通信が可能であることはいうまでもない。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分散したユーザが画面上で共有され、描画像に対してリ
アルタイムに指示操作やコメント操作を行いながらの協
同作業ができ、かつ視線一致したコミュニケーションを
実現できる。
【0084】また、1台のビデオカメラによって画面上
の描画像と顔画像を同時に1つの連続した画像として撮
影することができるので、端末機を安価に構成でき、顔
画像と手の画像を含む描画像が別々の画面表示される場
合に存在した端末操作時のユーザの認知的負荷を除去で
き、表示画面全体を相手の顔を見るためにも協同描画行
なうためにも利用できるので、限られたスペースを有効
に利用できる。
【0085】また、本発明は、各端末の位置検出の出力
を入力処理するコンピュータシステムを用いたので、上
記の効果に加えてコンピュータを用いた協同作業を行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施例1の構成を示す模式図で
ある。
【図2】本発明の原理説明のための画像通信システムの
概略を示す図である。
【図3】本発明の原理説明のための図で、相手端末から
伝送された画像とユーザが自分の端末機の画面上に行な
った描画像が重なって見えることを説明するための模式
図である。
【図4】図1の実施例1で描画像がビデオカメラに撮影
されるときの歪み方を示す図である。
【図5】本発明の実施例2の構成を示す模式図である。
【図6】本発明の実施例2の液晶シャッタの駆動タイム
チャートである。
【図7】本発明の実施例3の構成を示す模式図である。
【図8】本発明の実施例4の構成を示す模式図である。
【図9】本発明の実施例4のコンピュータシステムを、
2つのディジタイザからの入力を受け付ける1台のコン
ピュータにより構成する場合に使用する協同描画プログ
ラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施例4のコンピュータシステム
を、ネットワークを介して接続された2台のコンピュー
タにより構成する場合に使用する協同描画プログラムの
処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例4におけるCRTの代りにビ
デオプロジェクタと背面投影用の半透明スクリーンを使
用した場合の画面の構成を示す図である。
【図12】本発明の実施例5の構成を示す模式図であ
る。
【図13】本発明の実施例6の構成を示す模式図であ
る。
【図14】本発明の実施例6のビデオスイッチおよびビ
デオカメラの動作を示すタイムチャートである。
【図15】本発明の実施例7の構成を示す模式図であ
る。
【図16】本発明の実施例7の表示面の傾きの角度の適
当な範囲を示す図である。
【図17】本発明の実施例8の構成を示す模式図であ
る。
【図18】本発明の実施例8の液晶スクリーンの動作を
示すタイムチャートである。
【図19】本発明の実施例9の3人で用いる場合の構成
を示すブロック図である。
【図20】従来の画像端末の画面の例を示す図である。
【符号の説明】
10 画像表示装置 10A 画像表示面 11 CRT 12 ビデオプロジェクタ 13 半透明スクリーン 14 ビデオ側のビデオプロジェクタ 15 コンピュータ側のビデオプロジュエクタ 16 液晶スクリーン 17 液晶スクリーン駆動制御回路 20 ハーフミラー 30 表示画像撮影防止手段 31 表示面側の偏光板 32 撮影側の偏光板 33 表示面側の液晶シャッタ 34 撮影側の液晶シャッタ 35 駆動制御装置 40 ビデオカメラ 50 画像変形装置 60 通信インタフェース 70 画像合成装置 71 画像信号スイッチ装置 72 画像信号スイッチ装置とビデオカメラの同期制
御装置 80 コンピュータシステム 81A コンピュータシステムの入力インタフェース部 81B コンピュータシステムの入力インタフェース部 82 コンピュータシステムの画像出力インタフェー
ス部 83 コンピュータシステムの演算処理部 90 ディジタイザ 100 画像通信端末装置 200 通信網

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信回線によって接続された画像端末間
    で、画像を相互に送受信し同時に表示しながら会議を行
    なう画像通信システムにおいて、画像表示手段と、この
    画像表示手段の画像表示面全体を撮影範囲に収め、かつ
    画像表示面の前方の情景を画像表示面に反射させて、あ
    るいは画像表示面を通して後方から撮影する画像撮影手
    段と、前記画像表示手段の表示画像が前記画像撮影手段
    によって撮影されることを防ぐ表示画像撮影防止手段と
    からなる画像撮影表示装置を端末とし、相手端末の画像
    撮影手段によって撮影された画像表示面前方の情景が自
    端末に左右反転した鏡像として表示されるように制御す
    る画像制御手段とを具備したことを特徴とする画像通信
    システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像通信システムにおい
    て、指示手段により指示された画像表示面上の位置を検
    出する位置検出手段と、各端末の位置検出手段の出力を
    入力処理するコンピュータシステムと、このコンピュー
    タシステムの出力画像と撮影手段の出力画像を合成する
    画像合成手段を付加し、画像合成手段の出力画像を画像
    表示手段に表示することを特徴とする画像通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の画像通信
    システムにおいて、画像撮影表示装置は、画像表示手段
    と、この画像表示手段の画像表示面上に重ねられたハー
    フミラーと、このハーフミラーの表面とこのハーフミラ
    ーに反射した画像を同時に撮影する画像撮影手段と、前
    記画像表示手段の表示画像が前記画像撮影手段によって
    撮影されることを防ぐ表示画像撮影防止手段とからなる
    ことを特徴とする画像通信システム。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2に記載の画像通信
    システムにおいて、画像撮影表示装置は電気的に制御さ
    れ、透明,不透明の状態を取り得る液晶スクリーンと、
    このスクリーンの背後に位置しスクリーンに画像を投影
    する画像投影手段と、前記スクリーンの背後に位置しス
    クリーン全体を撮影範囲に収める画像撮影手段とからな
    り、画像制御手段は前記スクリーンを透明,不透明の状
    態を交互にとるように制御し、前記スクリーンの状態に
    同期して前記画像撮影手段による画像の撮影と投影を交
    互に行なうように連動制御することを特徴とする画像通
    信システム。
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