JPH06133311A - 表示撮像装置 - Google Patents

表示撮像装置

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JPH06133311A
JPH06133311A JP4279705A JP27970592A JPH06133311A JP H06133311 A JPH06133311 A JP H06133311A JP 4279705 A JP4279705 A JP 4279705A JP 27970592 A JP27970592 A JP 27970592A JP H06133311 A JPH06133311 A JP H06133311A
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image
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video camera
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Tadaaki Masumori
忠昭 増森
Masato Kuriki
真人 久力
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な映像を通して対話者同士の視線を一致
させ、同一場所で対話する感覚を味わえる表示空間を実
現する表示撮像装置を提供する。 【構成】 スクリーン1の裏面斜め後方にプロジェクタ
2を配置して、ビデオカメラ3をスクリーン1裏面に垂
直に配置できるようにし、互いの配置により生じる投射
映像や撮影像の光路の妨害をなくす。この時、スクリー
ン1への斜め後方からの投射映像の台形歪みを、逆台形
歪み補正回路4により予め逆補正し、正しい映像が表示
されるようにする。以上により、投射と撮影の光軸をス
クリーン1面で一致させて対話者5同士の視線を一致さ
せると共に、斜め方向からの投射によって前面の対話者
5にプロジェクタ2の光源等の光が直接入り込まないよ
うにする。又、プロジェクタ2とスクリーン1の間にマ
スク6を設け、撮影期間だけ遮光して光源等の映り込み
を防止し、クリーンな撮影像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ会議等に好適な
表示撮像装置に関し、詳しくは、対話する人同士の視線
を一致させながら、あたかも、実空間にいる感覚で対話
できる表示撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遠隔地通信等では、テレビ会議シ
ステムが構築され、実用化されている。これに用いられ
ている一般的な表示撮像装置は表示面とビデオカメラの
位置が異なるため、相手方の映像を表示した表示面を見
つめると自分の視線はビデオカメラでなく表示面を向く
ことになり、視線のずれた映像が撮影されて相手方の表
示面に表示される。このため、互いに、視線のずれた表
示映像を見ることになる。
【0003】テレビ放送において、テレビ局のアナンサ
ーがニュースを読む場合、度々、アナンサーの目がテレ
ビカメラのレンズ面からはずれて机上に置かれた原稿や
表示映像をみる。このとき、アナンサーの顔の映像をテ
レビを通して視聴者が見ると、アナンサーとの視線が一
致しないことになる。
【0004】そこで、テレビ放送では、ニュースアナン
サー等が視聴者との視線の一致を実現するために、表示
映像等の表示面前にハーフミラーを配置した表示撮像装
置が利用されている。この表示撮像装置では、表示面の
前面にハーフミラーを斜めに配置して、表示映像等を表
示面からハーフミラーを斜めに通して見つめ、一方、こ
の表示映像に向けられた視線の映像はハーフミラーの斜
め配置によって表示面方向とは異なる方向に曲げられて
ビデオカメラに導かれる。このために表示映像と撮影像
の視線を一致させることができる。
【0005】一方、図6に示すように、スクリーン1を
投射映像の表示面にし、このスクリーン1に液晶・高分
子複合体シート等を利用して、時分割に透過/散乱状態
に制御し、スクリーン1の裏面にプロジェクタ2とビデ
オカメラ3を設置した装置が提案されている。スクリー
ン1は、プロジェクタ2の投射表示期間に散乱状態に制
御され、投射表示期間と次の投射表示期間の間で透過状
態に制御されて被写体である対話者5の像を透過させ、
ビデオカメラ3による撮像を可能にしている。ここで、
プロジェクタ2の投射光軸7をビデオカメラ3の入射光
軸8と同一軸上に配置することによって、この表示撮像
装置の対話者5がそこに表示される投射映像の対話者と
視線を一致させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
一般的なテレビ会議システムにおいては、視線の一致し
ない映像を互いに見ながら会話を行っており、映像を用
いているにもかかわらず、遠隔地間の会議なので臨場感
に欠けてもやむをえないと考えられていた。
【0007】テレビ放送において、ニュースアナンサー
等が視聴者との視線の一致を実現するために用いられて
いる表示面前にハーフミラーを配置した表示撮像装置で
は、ハーフミラーが表示面に対して斜めに配置されるた
め表示面が大きくなるとハーフミラーの占める容積は大
きくなる。したがって、ハーフミラーを用いるこの視線
一致の方法は比較的小型の装置にしか適用することがで
きない。
【0008】一方、撮影時に透過状態、映像表示時に散
乱状態にできるスクリーンを表示面に適用し、ビデオカ
メラ3とプロジェクタ2をスクリーン1の裏面に設置し
た図6の表示撮像装置による視線一致の方法では、プロ
ジェクタ2とビデオカメラ3を同一光軸に配置している
ため、互いの配置により生じる投射映像や撮影像の光路
を妨害して、表示映像の一部がビデオカメラ3の影にな
ったり、スクリーン1に対してビデオカメラ3とプロジ
ェクタ2の位置を入れ換えた配置では撮影像の一部にプ
ロジェクタ2の影が映り込んだりしてしまう問題があ
る。そこで、図7の表示撮像装置のように、プロジェク
タ2とビデオカメラ3をできる限り接近させて平行に配
置することが考えられるが、プロジェクタ2やビデオカ
メラ3には固有の容積があるために、容易に、互いの光
軸7,8を合わせる事は出来ない。
【0009】以上のように、図6,図7の表示撮像装置
を適用しても、スクリーン1に対するプロジェクタ2の
投射光軸とビデオカメラ3の入射光軸を互いに近づける
ことは出来ても一致させることはできず、また、ビデオ
カメラ3とプロジェクタ2の配置位置によってはビデオ
カメラ3がプロジェクタ2の投射映像を一部妨害した
り、プロジェクタ2がビデオカメラ3の撮影像を一部妨
害したりするなど、視線一致は不十分であった。さら
に、撮影時にスクリーン1を透明にしたときプロジェク
タ2の高輝度発光部分(光源、発光体等)が対話者に見
えてしまう欠点があり、光軸をずらすなどの工夫をとっ
ているため、この点からも視線一致は不十分であった。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、良好な映像を通して
対話者同士の視線を一致させ、同一場所で対話する感覚
を味わえる表示空間を実現する表示撮像装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の表示撮像装置は、投射映像を表示するスク
リーンと該スクリーンに映像を投射表示するプロジェク
タと該スクリーンの裏面後方に配置して該スクリーン前
面の被写体を撮影するビデオカメラとを備えたものであ
って、請求項1の発明は、特に、プロジェクタの映像表
示体であるブラウン管や液晶パネルなどに映像を表示す
る前に逆台形歪み補正回路で歪み補正処理を行い、前記
プロジェクタはスクリーンに対して斜め後方に配置し、
ビデオカメラの光軸を前記スクリーンに対して垂直にな
るように配置することを特徴とする。
【0012】また、請求項2の発明では、特に、スクリ
ーンが、斜め入射光に対しては常時半遮光特性ないし散
乱特性を有し、垂直入射光に対して透過特性を常時有す
るスクリーンであり、かつ、投射表示期間に透過状態に
し、撮影期間に遮光状態にするマスクをプロジェクタと
前記スクリーンの間に設けることを特徴としている。
【0013】さらに、請求項3の発明では、特に、スク
リーンが、時分割制御によって散乱状態から透過状態お
よび透過状態から散乱状態へ状態遷移するスクリーンで
あって、投射表示期間に散乱状態にし、撮影期間に透過
状態にするスクリーンであり、かつ、前記投射表示期間
に透過状態にし、前記撮影期間に遮光状態にするマスク
をプロジェクタと前記スクリーンの間に設けることを特
徴とする。
【0014】
【作用】本発明においては、投射映像を表示するスクリ
ーンの裏面斜め後方にプロジェクタを配置してスクリー
ンに映像投射することにより、ビデオカメラをスクリー
ンに垂直に配置できるようにし、互いの配置により生じ
る投射映像や撮影像の光路の妨害を防止し、かつ、投射
の光軸と撮影の光軸をスクリーン面で一致させることに
よって対話者同士の視線を一致させるとともに、その斜
め投射によってスクリーン前面の対話者にプロジェクタ
の高輝度な光源または発光体の光が入り込まないように
している。
【0015】このとき、スクリーンの裏面斜め後方より
投射することによって生じるスクリーン上の投射映像の
台形歪みを、逆台形歪み補正回路の画像処理によって予
め逆補正し、正しい映像がスクリーンに表示されるよう
にする。
【0016】なお、請求項2および請求項3の発明で
は、特に、プロジェクタとスクリーンの間に設けたマス
クをビデオカメラの撮影期間だけ遮光状態にし、撮影時
にプロジェクタの光源等の透過を阻止してビデオカメラ
への映り込みを防止し、より一層クリーンで良好な撮影
像が得られるようにしている。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳
細に説明する。
【0018】図1は本発明の表示撮像装置の一実施例を
示す構成図である。本実施例による表示撮像装置10
は、投射映像を表示するスクリーン1と、スクリーン1
に映像を投射表示するプロジェクタ2と、スクリーン1
の裏面後方に配置してスクリーン1前面の被写体を撮像
するビデオカメラ3を備え、プロジェクタ2内のブラウ
ン管や液晶パネルなどのプロジェクタ映像表示体に表示
する映像に前もって逆台形歪み補正回路4を通して補正
を行い、プロジェクタ2の投射映像がスクリーン1に対
して斜め投射しても正常な表示になるようにして、プロ
ジェクタ2をスクリーン1の斜め後方に配置可能とし、
ビデオカメラ3の入射光軸をスクリーン1に対して垂直
になるようにビデオカメラ3を配置した構成とする。ス
クリーン1前方の対話者5を撮像したビデオカメラ3の
映像は、他地点に配置した同一構成の表示撮像装置のプ
ロジェクタ2に導かれる。
【0019】まず、図1の構成における逆台形歪み補正
回路4の構成と機能について説明する。
【0020】プロジェクタ2からスクリーン1へ斜め投
射すると、プロジェクタ2内の映像表示体とレンズの距
離a、レンズとスクリーン1の距離b、レンズの焦点距
離fのとき、ニュートンの式1/a+1/b=1/fよ
り、映像表示体上の図形はレンズからスクリーン1上で
遠い箇所では大きく拡大投射され、近い箇所では前記に
比べ小さい拡大率で投射される。したがって、映像表示
体上の図形が例えば正方形の時は、スクリーン上では台
形になってしまう。そこで、予め逆台形歪み補正回路4
で映像信号に対して逆台形に信号処理して、映像表示体
に表示させると、例えば、正方形の映像信号が入力され
たときは斜めに配置したスクリーン1上でも正しい正方
形の図形が表示できる。
【0021】このような機能を有する逆台形歪み補正回
路4は、以下のような処理手段を用いることにより実現
できる。すなわち、入力する映像信号の水平方向に対す
る処理手段により、水平方向の映像表示期間の中央を基
準にして映像表示間の開始時間と終了時間を中央の基準
に向かって圧縮し、この圧縮の度合いを垂直方向(下辺
方向)に走査するにつれて小さくなるように処理する。
さらに、垂直方向に対する処理手段により、上辺の水平
の映像を下辺に向けて圧縮し、その圧縮の割合を、下辺
に向かうにつれて小さくする。具体例としては、フレー
ムメモリを備え、これに映像信号をデータとして書き込
むとき、映像信号を画素クロックで水平方向へ、水平同
期信号数で垂直方向へ、それぞれ補進して書き込む。こ
れをフレームメモリから読み出す場合、圧縮の度合いに
応じて水平アドレスと画素クロックの対応を変え、か
つ、垂直アドレスと水平同期信号数の対応を変える。言
い換えれば、画素クロック数や水平同期信号数の補進に
対応して、圧縮する部分はフレームメモリのアドレスの
補進を止めたり、アドレスを飛ばして補進してフレーム
メモリからデータを読み出すことによって実現できる。
これによって、映像表示体上では上辺と下辺が平行にな
る逆台形補正を行った表示になる。スクリーン1に対す
るプロジェクタ2の斜め配置の関係を、90°回転した
場合は、上記逆台形歪み補正を行うとき、上記の水平と
垂直を入れ換えて補正すればよい。
【0022】以上のように、本実施例の表示撮像装置で
は、ビデオカメラ3の映像信号を他地点に配置した表示
撮像装置内のプロジェクタ2に入力する前に逆台形歪み
補正回路4を通してから、プロジェクタ2で斜め投射す
ることによって、斜め投射による台形歪みを予め打ち消
すことにより、プロジェクタ2をスクリーン1に対して
斜め方向に配置できるようにしている。これにより、互
いの光軸を同一軸とすることなくビデオカメラ3をスク
リーン1に垂直に配置することができ、互いの配置によ
り生じる投射映像や撮影像の光路の妨害を防止し、か
つ、ビデオカメラ3の光軸をスクリーン1面に垂直にし
て投射映像を見る対話者5を正面から撮影することがで
き、対話者同士の視線を一致させることができる。ま
た、プロジェクタ2の光軸がスクリーン前面の対話者5
に対して斜め方向になるため、プロジェクタ2の高輝度
な光源または発光体の光が対話者5に直接入り込まな
い。
【0023】次に、スクリーンの構成について説明す
る。表示撮像装置の対話者5が斜め投射した投射映像光
をスクリーン上で映像として見るためには、スクリーン
1が半遮光状態または散乱状態であることが必要であ
り、スクリーン1の裏面にあるビデオカメラ3で対話者
5を撮影するには透過状態であることが必要である。
【0024】この条件を満たすには視角依存散乱板をス
クリーンに用いることであり、入射光の入射角度によっ
て透過したり、散乱する性質を有する板を用いるとよ
い。具体的には、例えば、透明なシリコーンゴム内に黒
色の微細なシリコーンゴム帯状が並行配列で配置され、
表裏を2枚のポリカーボネートフィルムで一体化された
構造をとる信越ポリマー(株)のVC(VIEW CO
NTROL)フィルムとか、相分離光重合膜と言われる
ある種のアクリアートを特殊な条件で光硬化させること
により、特異な相分離構造の膜を構成することによっ
て、この高分子膜に入射する光が入射角度により透過し
たりガラス状に不透明になるシート(Polymer
Preprints,Japan,Vol.38,N
o.10,1989)等がある。これらの、視角依存散
乱板の透過/散乱は光の入射角度によって変化するもの
であり、図2のタイミング説明図に示すように、時間的
に透過/散乱の状態は変化しない。なお、図中のtは時
間経過を示す(以下同じ)。
【0025】これに対して、上記条件を満たす他の1つ
には、時間的に透過状態と散乱状態に変化する性質を有
する板があり、これをスクリーンに用いるとよい。具体
的には、例えば、液晶・高分子複合体シートであり、透
明導電膜で加工した表裏2枚のフィルム内に、ネマティ
ク液晶を水ベースのエマルジョンにしてその周辺をポリ
マーで被覆した後、水を除去することによったり、ネマ
ティク液晶を熱か溶媒で相変化させてモノマー等に溶解
させた後、重合化することによったりして作製されるシ
ートである。この時、液晶とポリマーの屈折率を揃えて
おき、このシートの透明電極を電圧制御して透明電極間
の液晶分子を電界方向に整列させることによって、この
シートの法線方向の入射光は透過になり、一方、電界を
印加しないことによって、液晶分子がランダムになり、
このシートへのあらゆる方向の入射光は散乱される。従
って、このように時間的に散乱状態と透過状態に制御で
きる性質を有する板をスクリーン1に用い、図3のタイ
ミング説明図に示すように、プロジェクタ2でスクリー
ン1に斜め投射する投射表示時間に同期させてスクリー
ン1を散乱状態にして表示を可能にし、ビデオカメラ3
で撮影する期間に同期させてスクリーン1を透過状態に
制御して撮影を可能にする。
【0026】なお、投射映像を表示するスクリーンが反
射する性質を有するとき、スクリーンに(1)時間的に
透過/散乱の状態変化しない視度依存散乱板や、(2)
時間的に透過状態と散乱状態に変化する性質を有する板
の、いずれを用いる場合にも、図1に示すようにプロジ
ェクタ2とスクリーン1の間にマスク6を設ければよ
い。このマスク6を、図4,図5のタイミング説明図に
示すように、ビデオカメラ3の撮影時間に同期して時分
割制御し、ビデオカメラ3の撮影期間(シャッタを開く
とき)にマスク6を光遮断状態にし、投射映像をスクリ
ーンに表示する期間にマスクを透過状態にして、ビデオ
カメラ3のシャッタを閉じるようにする。
【0027】(1)の視角依存板を用いたときは図4に
示すようにビデオカメラ3まで被写体の映像は常時到達
しているが、ビデオカメラ3の撮影はプロジェクタ2の
投射光がマスク6で光遮断されている期間のみ行う。し
たがって、投射映像のスクリーン1での反射像やプロジ
ェクタ2の高輝度な光源または発光体(例えば液晶プロ
ジェクタの場合は光源部、CRTプロジェクタの場合は
ブラウン管発光体)の反射像が被写体の撮影像とともに
ビデオカメラ3に入力することはない。さらに、投射映
像や高輝度な光源または発光体がスクリーン1に投射さ
れたとき、スクリーン1内部で散乱することによりスク
リーン1を透過してくる撮影像に濁りが生じても、ビデ
オカメラ3が映像を取り込むときはマスクされてスクリ
ーン1に上記投射映像や高輝度な光源または発光体の光
が投射されないために、濁りが生じないクリーンな撮影
像を撮影できる。
【0028】一方、(2)の時間的に透過状態と散乱状
態に変化する性質を有する板を用いたときは、図7に示
すようにビデオカメラ3のシャッタ開閉とスクリーン1
の透過/散乱を合わせ、マスク6の開閉(透過/光遮
断)とシャッタの開閉は逆相にするために、マスク6の
開閉(透過/光遮断)はスクリーン1の散乱/透過とな
る。したがって、(1)の場合と同様に投射映像のスク
リーン1による反射像、プロジェクタ2の高輝度な光源
または発光体の反射像が撮影像とともにビデオカメラ3
に入力することはない。
【0029】次に、本実施例のプロジェクタについて説
明する。プロジェクタ2の映像表示体としては、先にも
述べたようにブラウン管(CRTバルブ)や光源部とペ
アの液晶パネル(LCDバルブ)等を用いることができ
る。プロジェクタ2は、このような映像表示体の図形を
レンズによってスクリーン1上に投射結像させる。ここ
で、スクリーン1がプロジェクタ2に対して斜めに配置
されるとき、斜め角度の程度によってはレンズの焦点深
度だけで投射映像全体のピントを合わせることができな
いことがある。このときの解決方法としては、例えば、
レンズの主平面(光軸に対して直交するレンズ中心の
面)をはさんでスクリーン1の傾きと逆の傾きに僅かに
映像表示体を傾ければよい。さらに、斜めスクリーン1
上でレンズ面から近い箇所では遠い箇所よりも明るくな
る。これを防止するには、必要に応じて、例えば、CR
Tバルブの場合は輝度分布勾配を付けて表示したり、L
CDバルブの場合は光源反射板に反射率勾配をつけた
り、光源光の進路に透過率勾配をつけたフィルタを置い
たりする等の光学的な光強度補正の処理を行えばよい。
【0030】なお、本発明の実施例ではスクリーン1に
対してプロジェクタ2を斜め上方から投射する配置を示
して説明したが、プロジェクタ2を斜め下方、斜め横方
向に配置して斜め投射を行うなど、どの方向からでもよ
く、その時の投射映像に生ずる台形歪みを逆台形歪み補
正回路で処理することは前記実施例と同様である。
【0031】また、本発明の上記実施例では逆台形歪み
補正回路をプロジェクタの入力部分に配置して説明した
が、特に、本回路をビデオカメラの出力部分に配置した
構成でもよく、ある地点のビデオカメラから他地点のプ
ロジェクタまでの間に配置すれば、どちらの構成でもよ
いことは明らかである。
【0032】また、投射映像を表示するスクリーンが反
射する性質を有するときは、撮影時に不要な反射像がビ
デオカメラに入射しないようにマスク6を用いたが、本
発明においてスクリーンが反射しないようなスクリーン
表面や裏面、2枚のポリカーボネートフィルム表裏面や
透明導電膜表裏面等で反射しない表面加工処理を施せば
マスクが不要になることがある。
【0033】さらに、本発明におけるマスクとして映像
信号の各フィールド周期ごとに数ms以下のスイッチン
グ速度で透過/光遮断する必要があり、耐久性、高速
性、光透過性、および、光散乱性(光遮断性)に優れた
特性が必要である。例えば、上記スクリーンの説明で示
した液晶・高分子複合体シートの他に、強誘電性液晶板
等があげられる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表示撮像
装置では、スクリーンに映像を投射するプロジェクタを
スクリーン面に対して斜め後方に配置してスクリーンに
斜め投射するため、スクリーンの前面で投射映像を見る
対話者に直接プロジェクタの高輝度な光源または発光体
の光が入り込まず、かつ、斜め投射によって生じる投射
像の台形歪みを予め逆台形歪み補正回路で画像処理を行
うことによって歪みの無い投射映像を見ることができ
る。
【0035】さらに、プロジェクタをスクリーンの裏面
斜め後方に配置できるので、ビデオカメラをスクリーン
の裏面垂直後方に配置することができるため、互いの配
置により生じる投射映像や撮影像の光路の妨害を防止し
て動作できる。したがって、ビデオカメラの光軸をスク
リーンに対して垂直に配置することによってスクリーン
を見ている対話者を正面から撮影することになり、この
撮影映像を他地点に設置された本表示撮像装置で表示す
ると、上記のようにプロジェクタによって斜め投射して
も歪み補正を行っているために、スクリーンに垂直にあ
たかもビデオカメラの方角から投射した映像となり、映
像と対話者の視線を一致させることができる。
【0036】また、請求項2または請求項3の発明によ
れば、撮影期間に遮光状態に時分割制御できるマスクを
プロジェクタとスクリーンの間に用いることによって、
スクリーンに投射した表示映像等の反射によるビデオカ
メラへの不要像の入力が防止でき、良好な撮影像が得ら
れる。
【0037】以上により、大形の表示部を有し、表示部
前面にハーフミラー等のデッドスペースのない臨場感の
高い視線一致を可能にする表示撮像装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図
【図2】上記実施例のスクリーンに視角依存散乱板を適
用した場合の動作タイミングを説明する図
【図3】上記実施例のスクリーンに時間的に透過状態と
散乱状態に変化する性質を有する板を適用した場合の動
作のタイミングを説明する図
【図4】上記実施例のスクリーンに視角依存散乱板を用
い、かつプロジェクタとスクリーンとの間にマスクを適
用した場合の動作タイミングを説明する図
【図5】上記実施例のスクリーンに時間的に透過状態と
散乱状態に変化する性質を有する板を用い、かつプロジ
ェクタとスクリーンとの間にマスクを適用した場合の動
作のタイミングを説明する図
【図6】従来の表示撮像装置の構成図
【図7】従来の表示撮像装置の問題点を説明する図
【符号の説明】
1…スクリーン 2…プロジェクタ 3…ビデオカメラ 4…逆台形歪み補正回路 5…対話者、被写体 6…マスク 7…プロジェクタの投射光軸 8…ビデオカメラの入射光軸 10…表示撮像装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投射映像を表示するスクリーンと該スク
    リーンに映像を投射表示するプロジェクタと該スクリー
    ンの裏面後方に配置して該スクリーン前面の被写体を撮
    影するビデオカメラとを備えた表示撮像装置において、
    前記プロジェクタの映像表示体に映像を表示する前に逆
    台形歪み補正を行う逆台形歪み補正回路を備え、前記プ
    ロジェクタを前記スクリーンの斜め後方に配置し、前記
    ビデオカメラの光軸を前記スクリーンに対して垂直にな
    るように配置することを特徴とする表示撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表示撮像装置において、
    スクリーンが、斜め入射光に対しては常時半遮光特性な
    いし散乱特性を有し、垂直入射光に対して透過特性を常
    時有するスクリーンであり、かつ、投射表示期間に透過
    状態にし、撮影期間に遮光状態にするマスクをプロジェ
    クタと前記スクリーンの間に設けることを特徴とする表
    示撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の表示撮像装置において、
    スクリーンが、時分割制御によって散乱状態から透過状
    態および透過状態から散乱状態へ状態遷移するスクリー
    ンであって、投射表示期間に散乱状態にし撮影期間に透
    過状態にするスクリーンであり、かつ、前記投射表示期
    間に透過状態にし、前記撮影期間に遮光状態にするマス
    クをプロジェクタと前記スクリーンの間に設けることを
    特徴とする表示撮像装置。
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