JPH06253303A - 撮影表示装置 - Google Patents

撮影表示装置

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JPH06253303A
JPH06253303A JP5035889A JP3588993A JPH06253303A JP H06253303 A JPH06253303 A JP H06253303A JP 5035889 A JP5035889 A JP 5035889A JP 3588993 A JP3588993 A JP 3588993A JP H06253303 A JPH06253303 A JP H06253303A
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JP5035889A
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English (en)
Inventor
Tadaaki Masumori
忠昭 増森
Masato Kuriki
真人 久力
Shigenobu Sakai
重信 酒井
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 TV会議システム等における多数の対話者同
士の視線の一致をはかる撮影表示装置において、表示映
像の画質を向上させる。 【構成】 複数の撮影装置Xij(i=a,b,c、j
=R,C,L)によって、同一対話者Xa,Xb,Xc
を異なる場所から撮影することにより、異なる角度から
撮影した複数の映像を得る。これらの映像を遠隔地にお
いて投射装置PXijにより表示スクリーンY1,Y2,
Y3の一つに投射表示するとき、光の入射角度によって
散乱度が異なるスクリーンを用い、投射装置PXijの表
示スクリーンY1,Y2,Y3への投射角度を撮影の方
角に対応させ、かつ散乱度が大きい角度にして投射表示
する。これにより、前記撮影に対応する方角に投射映像
を分離して表示する。ここで、分離表示される各映像
は、それぞれ一台の投射装置から画像分割されることな
く投射表示されるため、解像度や輝度の低下がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ会議等に用いら
れる撮影表示装置に関し、異なる場所または異なる方角
から撮影した多映像を表示する場合、表示映像を見る位
置によって、あたかも、同一空間にいる感覚でその撮影
した場所または撮影した方角を再現した映像を表示装置
を通して見ることができる撮影表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、画像符号化技術等の通信技術の発
展により、遠隔地間を映像・音声通信網で結んだTV電
話やTV会議システム等の双方向映像通信が急速に普及
してきている。今後は、ISDN網の充実と伝送網の高
帯域化等により、より高臨場感に溢れた映像がサービス
できることが期待されている。
【0003】現在、双方向映像通信に用いられている表
示・撮像装置は、図5に示すように、撮影装置1がCR
Tディスプレイ等の表示装置2の周辺に配置して使用者
3を撮像している。このような装置の使用者3は、通
常、表示装置2を見ているために撮像装置1には視線が
向けられておらず、ISDN網の充実や伝送網の高帯域
化等によって、より高臨場感に溢れる映像等の送信が可
能な状況になっても、このような表示・撮像装置の配置
および機能のため、対話者同士の視線が一致しない不自
然な会話になるという欠点があった。
【0004】これを解決して、対話者同士の視線を一致
させ、かつ、TV会議システムなどに用いる大画面表示
にも適用可能な装置に、透過状態と散乱状態を時間的に
交互に制御できる表示スクリーンを用いて制御回路によ
って時分割駆動する装置が提案されている(特開平2−
228893号)。この装置では、図6に示すように、
前記した機能を有する表示スクリーン4と投射装置5と
撮像装置1および制御回路6より構成されており、表示
スクリーン4が散乱状態のとき、投射装置5により投射
された映像を表示し(表示期間)、透過状態では表示ス
クリーン4を通して被写体である使用者3を撮像装置1
により撮像する(撮像期間)ことによって、視線一致を
実現している。
【0005】以上、図5、図6に示した上記の例では会
話する対話者は1対1の場合であるが、TV会議の場合
には通常1対1ではなく多人数同士で会話するため、複
数の対話者同士の視線を一致させることが重要になる。
【0006】図7により、従来の2地点X,Y間の映像
による複数の対話者同士の遠隔通信会議(テレビ会議)
の場合について述べる。両地点には、各々、1〜複数台
の撮影装置と表示装置が設置されており、例示ではX地
点の撮影装置Xa,Xb,XcとY地点の表示装置Y
1,Y2,Y3が対応し、Y地点の撮像装置Ya,Y
b,YcとX地点の表示装置X1,X2,X3が対応し
ている。便宜上、撮影装置Xa,Xb,Xcではその前
にいる対話者XA,XB,XCを撮影して、Y地点にあ
る表示装置Y1,Y2,Y3に対話者XA,XB,XC
を個別に表示するものとする。
【0007】図8(a),(b)は、上記構成による対
話の様子を示す説明図である。Y地点の表示装置Y1,
Y2,Y3の前にいる対話者YA,YB,YCは、前記
の表示装置Y1,Y2,Y3を見て、それぞれX地点の
対話者XA,XB,XCと見つめ合うことになる。例え
ば、対話者YBがXBと対話する場合は、互いに正面の
姿を(図8の(a)のように対話者YBは表示装置Y
2、対話者XBは表示装置X2を通して)見つめ合いな
がら対話できる。しかし、図7の破線で示すように、対
話者YBが対話者XCと対話する場合は、Y2の表示装
置ではなく、首を右に振ってY3の表示装置に表示され
ている対話者XCを見ることになる。対話者XCは表示
装置X2の方を向くことによって、撮影装置Xcによっ
て撮影される対話者XCの映像は図8(b)のように表
示装置Y3に横向きに表示され、対話者YBはこの横向
きに表示された対話者XCと視線を合わせることなく対
話することになる。
【0008】対話者同士の視線がこのようにはずれてし
まうことを補い、複数の対話者同士の視線を一致させる
装置として、微小プリズムシートをスクリーンに用いる
装置が提案されている(特願平4−21542号)。図
9はこの装置の説明図であって、これによる視線一致の
方法は、まず、複数の撮像装置(XaC,XbL)、(X
R,XbC,XcL)、(XbR,XcC)((YaC,Y
L)、(YaL,YbC,YcR)、(YbL,YcC))
によって異なる場所から異なる方角にある同一被写体
(例えば、撮影装置XaR,XbC,XcLによって対話
者Xb)を撮影し、次に遠隔地にある、例えば一台の投
射装置と一つのスクリーンX1,X2,X3(Y1,Y
2,Y3)から構成される表示装置に表示する際に、各
撮影装置からの映像を各々縦分割し、この縦分割した映
像を組み合わせて合成映像(例えば、撮影装置XaR
XbC,XcLの合成映像)をつくり、次に、表示装置に
おいて微小プリズムシートのスクリーン(上記組み合わ
せ例では、スクリーンY2)を透過させることにより、
撮影に対応する方角に分離して表示する装置である。
【0009】この装置では同一のスクリーンを異なる方
角から見ると、異なる方角の映像を見ることができる。
例えば、図9に示すように、X地点の対話者XA,X
B,XCとY地点の対話者YA,YB,YCがこの装置
でTV会議を行っている場合、XCとYBが議論をして
いるとき、XCはスクリーンX2を、YBはスクリーン
Y3を見れば、XCは撮影装置YcRからの映像を、Y
Bは撮影装置XbRからの映像を見ることができるた
め、互いに視線を一致させることができる。勿論、XB
とYBが議論する場合には同様に、XBはスクリーンX
2を、YBはスクリーンY2を見れば、XBは撮影装置
YbCからの映像を、YBは撮影装置XbCからの映像を
見ることによって視線を一致させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9で
説明した従来の撮影表示装置では、撮影する方角の異な
る映像を分割して一つのスクリーンに表示するため、表
示映像の解像度が劣化することになる。例えば、3方向
から撮影を行った場合、スクリーンの微小プリズムの形
状は台形になり、台形底辺を除く3面のプリズム面に対
応させて分割合成した最小単位の組映像を投射装置によ
って微小プリズムよりなる表示スクリーンに投射するこ
とになる。このため、各々投射される表示映像の解像度
は1/3になり、撮影装置に3倍の解像度を有する投射
装置を用いなければ、画質が劣化してしまう欠点があっ
た。また、たとえ微小プリズムの各々のプリズム面に対
応して、投射装置を複数用意しても、各々の投射装置は
対応するプリズム面を選択して表示光を投射して透過さ
せるため、表示装置の光量は〔1/プリズム面数〕以下
に低下し、投射表示映像の輝度が低下する欠点があっ
た。
【0011】本発明は、上記の欠点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、TV電話やTV会議シ
ステム等において、多人数の対話者同士の視線一致を可
能にするとともに、表示映像の画質向上をはかる撮影表
示装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の撮影表示装置において、請求項1記載の発
明では、異なる場所から異なる方角にある同一被写体を
撮影するために該異なる場所に複数の撮影装置を配置
し、前記撮影した映像を表示するために複数の投射装置
および表示スクリーンから構成される投射表示装置を遠
隔地に配置し、前記表示スクリーンに光の入射角度によ
って光の散乱度が異なる機能のスクリーンを用い、前記
複数の撮影装置で撮影する方角に対応させた前記散乱度
の大きい投射角度で前記複数の投射装置から前記表示ス
クリーンに投射表示させることを特徴とし、請求項2記
載の発明では、上記構成の撮影表示装置において、表示
スクリーンの前方に半透過鏡を設置し、前記半透過鏡か
らの被写体の反射像を撮影可能に撮影装置を前記表示ス
クリーンの周囲に設置したことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の請求項1記載の撮影表示装置では、複
数の撮影装置によって異なる場所から異なる方角にある
同一被写体を撮影することにより、同一被写体について
異なる角度から撮影した複数の映像を得、これらの映像
を遠隔地において投射装置により表示スクリーンに投射
表示するとき、光の入射角度によって光の散乱度が異な
る機能を有する表示スクリーンを用い、投射装置から表
示スクリーンに投射表示する際の投射角度を撮影装置で
撮影する方角に対応させ、かつ、散乱度の大きい角度と
することによって、前記撮影に対応する方角に投射映像
を分離して表示する。ここで、一つの表示スクリーンで
分離表示される各映像は、それぞれ一台の投射装置から
画像分割されることなく投射表示されるため、解像度や
輝度の低下がない。
【0014】また、本発明の請求項2記載の撮影表示装
置では、上記の表示スクリーンの前方に設置した半透過
鏡の反射像を撮影装置で撮影して、異なる場所から異な
る方角にある同一被写体の撮影を行うことにより、当該
表示スクリーンを見ている対話者の視線方向からの撮影
を実現し、対話者同士の視線を一致させる。
【0015】以上によって、複数の対話者が表示装置に
表示された映像を異なる場所から、すなわち、異なる角
度から見た場合には、撮影装置が設置されている地点に
おいて被写体を撮影する角度と、表示装置の設置されて
いる地点において表示映像を見る角度とを対応させ、あ
たかも、直接、被写体を見る感覚、すなわち同一場所
(実空間)にいる感覚を与える。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳
細に説明する。
【0017】図1は本発明の撮影表示装置による第1の
実施例を示す構成図である。本実施例は請求項1の発明
の一実施例を示している。複数の対話者同士のテレビ会
議システムにおいて、説明の簡素化のために、特に、2
地点X、Y間の会議を取り上げ、地点Xで撮影した映像
を地点Yで表示する場合について述べる。実際には双方
向映像通信であるため、地点Yで撮影した映像を地点X
で表示することも必要であるが、本実施例の説明におい
て地点Xと地点Yを入れ換えて同様に考えればよい。
【0018】地点Xにおける被写体XA,XB,XCを
各々同一被写体として異なる場所から異なる方角で撮影
する複数の撮影装置(XaC,XbL)、(XaR,X
C,XcL)、(XbR,XcC)を配置する。ここで、
撮影装置の添字Cは正面の方向を撮影し、添字Lは左の方
向を撮影し、添字Rは右の方向を撮影することを示す。
さらに、a,b,cは自己側の表示装置に対応した撮影
装置の設置場所を示している。
【0019】本実施例では、地点Xの複数の撮影装置X
j(i=a,b,c、j=R,C,L)で撮影した被
写体の映像を、地点Yにある複数の投射装置に伝送して
表示スクリーンY1,Y2,Y3に映像表示する。この
場合、前記したように、同一の被写体を複数の撮影装置
によって撮影しており、同一の被写体を撮った複数の映
像を他地点の表示装置に重ねて投射・表示させる。この
撮影した映像と投射装置と表示スクリーンの対応関係
は、被写体XAを撮影した映像を投射装置PXaL,PXbL
によって表示スクリーンY1に、被写体XBを投射装置
XaR,PXbC,PXcLによって表示スクリーンY2に、
被写体XCを投射装置PXbR,PXcCによって表示スクリ
ーンY3にそれぞれ対応させて表示させる。ここで、投
射装置で投射表示する映像は、「投射装置PXij(i=
a,b,c、j=R,C,L)の添字に示したと同一名
の他地点の撮影装置Xijからの映像」である。投射装
置PXijの表示スクリーンに対する投射角度は、添字C
表示スクリーン裏面へ垂直に投射することを示し、添字
Lは左の方角から、添字Rは右の方角から表示スクリーン
裏面に投射することを示す。ここで、表示スクリーンY
1,Y2,Y3には、後記で例示する「光の入射角度に
よって光の散乱度が異なる機能を有したスクリーン」を
用いる。
【0020】図2は、表示スクリーンY2を中心にした
投射装置PXaR,PXbC,PXcLと対話者YA,YB,Y
Cの関係を示している。対話者YAは首を右に振り表示
スクリーンY2を見ると投射装置PXaRからの映像20
が見え、この映像は地点Xにおいて撮影装置XaRで撮
影した映像である。対話者YBは正面を向いて表示スク
リーンY2を見ると投射装置PXbCからの映像21が見
え、この映像は地点Xにおいて撮影装置XbCで撮影し
た映像である。対話者YCは首を左に振り表示スクリー
ンY2を見ると投射装置PXcLからの映像22が見え、
この映像は地点Xにおいて撮影装置XcLで撮影した映
像である。この様に図2は、表示スクリーンY2に表示
されるX地点の対話者XBと地点Yの対話者YA,Y
B,YCが対話するとき、対話者YA,YB,YCがそ
れぞれの位置から首を右に振ったり、正面を向いたり、
首を左に振ったりすることによって、見合わせながら対
話ができる様子を示している。首の振る最適方向角度γ
は、表示スクリーンの裏面から投射装置で映像投射する
ときの投射角度に対応しており、さらに、これは他地点
で撮影したときの被写体に対する撮影角度に対応してい
る。
【0021】本実施例では、表示スクリーンY1,Y
2,Y3に「光の入射角度によって光の散乱度が異なる
機能を有したスクリーン」を用い、かつ、表示スクリー
ンY1,Y2,Y3の裏面方向から斜めあるいは垂直に
投射装置PXijにより表示スクリーンY1,Y2,Y3
に投射表示することによって、表示スクリーンY1,Y
2,Y3前面にいる対話者YA,YB,YCは、各々首
を角度γ,0,−γだけ振って地点Xの対話者と対面し
て会話できる。ここで、一つの表示スクリーンで分離表
示される各映像は、それぞれ一台の投射装置から画像分
割されることなく重ねて投射表示されるため、解像度や
輝度の低下がない。なお、表示スクリーンへ投射装置に
より映像を斜めに投射表示することによって表示映像が
歪まないようにするには、投射装置の光学系で補正する
か、投射装置に入力する映像信号にあらかじめ歪み補正
した信号を利用すればよい。
【0022】上記した「光の入射角度によって光の散乱
度が異なる機能を有したスクリーン」とは、図3(a)
のスクリーン特性の説明図に示すように、スクリーン1
00の任意の点へ投射装置101から任意の入射角θで
投射した光がスクリーン100上で結像して、測定点1
02で映像が確認でき、この時の透過光分布曲線が図3
(a)における曲線103のように特定の角度でピーク
をもつ指向性の強い特性を有する拡散板である。言い換
えると、入射角θを固定にして測定点102を移動しな
がら出射角βを変えてスクリーン100上の前記投射光
映像の輝度を測定したとき、図3(b)に示すように、
一定の角度幅Δ1,Δ2,Δ3で投射光映像の輝度が大
きな値を示し、このΔ1〜Δ3を外れた角度で投射光映
像の輝度が急激に低下する投射光輝度特性を示す拡散板
である。この一例は、以下に示すような半透過性の拡散
板である。これは、スクリーンに向かって裏面から光を
入射角θ=θi(θiは任意)で入射した場合、透過する
散乱光の強度が入射角θiとほぼ同一の方向角で最大に
なる指向性を有する拡散板であり、全光線透過率が高
く、かつ、散乱光透過率も比較的高く、散乱層が比較的
薄く微細である半透過性の拡散板であり、例えば、三菱
レーヨン(株)製アクリライト・シルキーマットN1
01やファインマットK3001等が比較的この条件を
満たしている。
【0023】他方、ある入射方向の光に対して散乱し、
従って不透明になり、別な入射方向の光に対しては透過
する性質を有し、入射角θに対する散乱指向性ピークを
もつ基板で、例えば日本板硝子(株)製アングル21や
住友化学工業(株)製ルミスティと呼称されている視界
制御板がある。散乱指向性ピーク特性を示す入射角θは
前記半透過性の拡散板では任意の入射角であったが、こ
の視界制御板では製作条件によって限定される。しか
し、この視界制御板でも、投射光輝度の特性は限定され
た入射角θに対して図3(b)に示すような特性を有し
ている。この視界制御板はある角度方向の視界に対する
目隠しスクリーンとしての応用には優れた性質を示して
いるが、本発明に使用する投射光を表示するスクリーン
としては、表示映像となる投射光の散乱方向が1次元的
であり、例えば左右方向に優れた散乱性を有する視界制
御機能を示す場合は上下方向の散乱性は劣り、表示映像
は横方向に帯び状の輝度を呈する表示になるため、この
視界制御板のみでは本発明の表示スクリーン機能として
は不十分である。この不十分さを補い表示映像を四方に
均一に表示させるには、前記半透過性の拡散板を併用す
ることにより実現できる。
【0024】なお、前記した対話者の首の振る最適方向
角度γ、投射角度、撮影角度との関係は必ずしも一致す
る必要はなく、図3(b)の投射光輝度・出射角の特性
で示した出射光の角度幅Δのマージン内に設定できれば
よい。
【0025】図1における実施例では、地点Xで撮影し
た映像を地点Yで投射表示するものとして説明したが、
双方向映像通信を行うためにはこの逆に地点Yで撮影し
た映像を地点Xで投射表示する必要があり、図1の実施
例のXとYを入れ換えた撮影・表示構成を合わせて用い
る。
【0026】なお、図2の説明では投射装置から表示ス
クリーンへ映像を直接投射する様子を示したが、投射装
置と表示スクリーンの間に反射ミラーを設置して投射し
てもよいことは明らかである。
【0027】次に、本発明の第2の実施例を示す。本実
施例は請求項2の発明の一実施例を示している。
【0028】図1の実施例では地点Xにおいて撮影装置
と被写体の設置位置、撮影方角を例示したが、実際に
は、同じ地点Xにおいて表示スクリーンと投射装置を設
定して地点Yの撮影映像を表示する。このため、撮影は
表示スクリーンへの投射表示を妨害しないように行わな
ければならない。本実施例はこの点を考慮したものであ
る。
【0029】本実施例の撮影表示装置の構成図を図4に
示す。図4(a)は上方から見た構成図であり、図4
(b)は横方向から見た構成図である。各被写体(対話
者)XA,XB,XCの前にそれぞれ表示スクリーンX
1,X2,X3があり、表示スクリーンX1,X2,X
3の被写体側に半透過鏡M1,M2,M3が設置されて
いる。この半透過鏡M1,M2,M3に撮影方向を向け
て表示スクリーンX1,X2,X3の周囲、すなわち、
上部、または下部、または左部、または右部に、被写体
XA,XB,XCの映像を、半透過鏡M1,M2,M3
の反射像として異なる場所から異なる方角で撮影可能
に、撮影装置(XaC,XaR)、(XbL,XbC,Xb
R)、(XcL,XcC)を配置する。これにより、表示
スクリーンX1,X2,X3上に表示された表示映像は
半透過鏡を通して図1、図2で説明したように対話者X
A,XB,XCが対話する方向に首を振って見ることが
できるとともに、対話者の視線方向から撮影を行うこと
ができる。図4の半透過鏡としては、BHM(SID’
92 DIGEST of TECHNICAL PA
PERS pp,149で提示されているblazed
half transparent mirror)
を適用することができる。
【0030】なお、図4の第2の実施例において、半透
過鏡としては、上記以外に例えば通常のハーフミラーを
適用してもよい。また、第2の実施例では、被写体を撮
影するとき半透過鏡の反射像を撮影装置で撮影する構成
を示したが、半透過鏡と撮影装置の間にさらに反射鏡を
設置して、前記半透過鏡の反射像をこの反射鏡で反射さ
せた映像を撮影する構成でもよい。言い換えれば、表示
スクリーンと被写体の間に半透過鏡を設置してあればよ
く、この半透過鏡の反射像を撮影装置で直接撮影して
も、さらに、他の反射鏡を介してから撮影してもよい。
【0031】図1および図4の実施例で地点Xの撮影に
おいて、被写体XA,XB,XCを各々撮影する撮影装
置として、各被写体の前に(XaC,XaR)、(X
L,XbC,XbR)、(XcL,XcC)を設置して、
撮影方向を変えた(XaC,XbL)、(XaR,XbC
XcL)、(XbR,XcC)によって各々、被写体X
A,XB,XC撮影し、各々の映像を他地点の投射装置
で投射表示するように説明した。しかし、比較的広角な
レンズを用いた撮影装置を適用するときは、各々の被写
体の前に撮影装置XaC,XbC,XcCを設置して撮影
装置の数を減らすことができる。これらの撮影装置Xa
C,XbC,XcCで撮影した各々の映像を他地点の投射
装置(PXaC,PXaR)、(PXbL,PXbC,PXbR)、
(PXcL,PXcC)に伝送し表示すればよい。したがっ
て、他地点にある投射装置に接続する撮影装置の映像
は、図1の実施例で説明した「投射装置Pの添字に示し
たと同一名の他地点の撮影装置からの映像」であるにお
いて、撮影装置を(XaC=XaR)、(XbL=XbC
XbR)、(XcL=XcC)と考えればよい。
【0032】また、本発明の図1の実施例では、撮影装
置について同一の撮影場所(設置位置)から正面と左右
の3方角を撮影するように撮影装置を配置して説明し、
他地点で投射表示するときは同一の表示スクリーンに対
して3つの異なる投射角度になるように設置した3台の
投射装置から前記表示スクリーンに投射する場合を説明
した。さらに、撮影装置に広角レンズを適用する場合は
同一の撮影場所(設置位置)には1つの撮影装置を設置
して、異なる設置位置の撮影装置で撮影した映像を他地
点で投射表示するとき、同一の表示スクリーンに対して
3つの異なる投射角度になるように設置した3台の投射
装置から前記表示スクリーンに投射する場合を説明し
た。しかし、本発明は、同一の撮影場所(設置位置)に
設置する撮影装置の撮影する方角を3種に限定するもの
ではなく、同一の表示スクリーンに対して投射する場合
も投射角度の異なる投射装置を3台に限定するものでは
なく、また、広角レンズを用いた撮影装置で撮影する場
合も、同一の撮影場所(設置位置)に設置する撮影装置
と撮影角度を一つに限定するものではなく、他地点の表
示スクリーンに投射表示するときは、一撮影場所におけ
る撮影装置数(撮影方角数)と、撮影場所(設置位置)
数を考えて、異なる投射方角から投射表示すればよい。
言い換えれば、本発明の要旨は、異なる撮影場所(設置
位置)、異なる方角から同一被写体を撮影した映像を、
投射角度によって分離して表示する機能を有する同一表
示スクリーンに、異なる方角から投射表示することにあ
る。
【0033】本発明の撮影表示装置による映像通信にお
いては、説明の簡素化のために2地点間の会議の場合を
取り上げ、話し合う相手同士の視線が一致できることを
説明したが、特に通信地点の数を限定するものでない。
【0034】また、上記実施例では、複数の対話者同士
のテレビ会議システムを基にして説明したが、特に、テ
レビ会議システムに限定するものではなく、映像による
異なる地点間通信において、複数の視点を変えた映像を
異なる地点にある表示装置を通して見る場合、表示装置
を見る方向が撮影装置から被写体を撮影する方向に対応
し、言い換えれば、撮影装置の設置点から被写体を見る
かの如く臨場感あふれる映像通信を実現するものであ
る。
【0035】本実施例では各地点の撮影装置設置場所数
や表示スクリーン数を3として説明したが、特に、この
数を限定するものではない。同一の表示スクリーンに投
射角度を変えて投射表示する投射装置の数、表示スクリ
ーン数、撮影装置の設置点数を考慮して任意に設定すれ
ばよい。この時、表示スクリーンに視界制御板を適用す
る場合は入射角に対する散乱指向性ピーク数が投射装置
と対応していなければならない。
【0036】以上のように、本発明はその主旨に沿って
種々に応用され種々の実施態様を採り得るものである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の撮影表示
装置における請求項1記載の発明によれば、複数の撮影
装置を用いて異なる場所から異なる方角にある同一映像
を、遠隔地にある投射装置から表示スクリーンに表示す
るとき、光の入射角度によって光の散乱度が異なる機能
のスクリーンを用い、各異なる方角の映像を別々の投射
装置から投射角度を撮影の角度に対応させて重ねて投射
しているので、解像度や輝度を低下させることなく、表
示映像を撮影に対応する方角に分離し、この表示スクリ
ーン上の表示映像を異なる場所、異なる角度から見る
と、前記撮影装置が設置されている地点から、解像度や
輝度を低下を抑えてあたかも、直接見るがごとく表示映
像を見ることができる。
【0038】また、請求項2記載の発明によれば、表示
スクリーンの前方に半透過鏡を設置し、この半透過鏡か
らの反射像を表示スクリーンの周囲に設置された撮影装
置で撮影を行うので、対話者同志の視線を一致させるこ
とができる。さらに、スクリーン状態を散乱・透過状態
とする時分割制御回路方式に比較して、時分割を制御す
るための高価な回路やスクリーンが不要なため、安価に
実現できる利点もある。
【0039】以上により、前記被写体として複数の対話
者を適用した場合は、目の前の対話者とは正面の映像
を、斜め横前方の対話者とは実際に対話する人と見つめ
合う動作、すなわち、首や体を対話者の方へ動かすこと
によって、映像を通して対話者同士の視線を一致させ、
あたかも、眼前に実在しているような表示が実現でき、
同一場所で対話する感覚を味わえることが可能になる。
すなわち、表示装置上に実空間(同一空間)で対話して
いる感覚が出せる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図
【図2】上記第1の実施例における投射表示装置構成の
詳細説明図であり、半透過性拡散板または視界制御板ま
たはこれら2つの板を用いた表示スクリーンに投射した
3方向映像が分離される様子を示す説明図
【図3】(a),(b)は上記第1の実施例の表示スク
リーンに用いられる半透過性拡散板または視界制御板の
スクリーン特性を説明する図
【図4】(a),(b)は本発明の第2の実施例の構成
を示す図
【図5】現在、双方向映像通信に用いられている表示・
撮像装置を示す図
【図6】透過状態と散乱状態を時分割制御できる表示ス
クリーンを用いた従来の視線一致システムを示す図
【図7】従来の2地点X,Y間の映像による複数の対話
者同士の遠隔通信会議(テレビ会議)を示す図
【図8】(a),(b)は、従来のテレビ会議におい
て、斜め横方向の人と対話するとき視線がずれてしまっ
たり、表示装置上の横顔の表示映像を見ながら対話した
りする様子を示す説明図
【図9】表示スクリーンに微小プリズムスクリーンを用
いた従来の複数の対話者同士の遠隔地通信会議(テレビ
会議)を示す図
【符号の説明】
Y1,Y2,Y3…表示スクリーン Xij(i=a,b,c,J=R,C,L)…撮影装置 PXij(i=a,b,c,J=R,C,L)…投射装
置、 XA,XB,XC,YA,YB,YC…対話者 20,21,21…映像 100…表示スクリーン 101…投射装置 102…測定点 103…透過光分布曲線 M1,M2,M3…半透過鏡

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる場所から異なる方角にある同一被
    写体を撮影するために該異なる場所に複数の撮影装置を
    配置し、前記撮影した複数の映像を表示するために複数
    の投射装置および表示スクリーンから構成される投射表
    示装置を遠隔地に配置し、前記表示スクリーンに光の入
    射角度によって光の散乱度が異なる機能のスクリーンを
    用い、前記複数の撮影装置で撮影する方角に対応させた
    前記散乱度の大きい投射角度で前記複数の投射装置から
    前記表示スクリーンに投射表示させることを特徴とする
    撮影表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の撮影表示装置において、
    表示スクリーンの前方に半透過鏡を設置し、前記半透過
    鏡からの被写体の反射像を撮影可能に撮影装置を前記表
    示スクリーンの周囲に設置したことを特徴とする撮影表
    示装置。
JP5035889A 1993-02-25 1993-02-25 撮影表示装置 Pending JPH06253303A (ja)

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