JP2012068468A - プロジェクションディスプレイ用スクリーン - Google Patents

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Abstract

【課題】観察角度によって異なる画像を表示するとともに、画像品位を確保する。
【解決手段】内部に屈折率分布構造に形成され、所定の入射角度領域から入射した光を所定の拡散角度領域へ拡散させる拡散フィルム2が複数枚積層されている。積層された複数枚の拡散フィルム2は、それぞれ入射角度領域が異なるとともに、それぞれ拡散角度領域が異なっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、観察角度によって異なる画像を表示することができるプロジェクションディスプレイ用スクリーンに関する。
観察角度によって異なる画像を表示可能なディスプレイは、観察者の注目を集めることができるため、広告用ディスプレイとして有用とされている。
このようなディスプレイは、ディスプレイ本体とレンズ素子とを用いることで実現可能であるが、表示する画像の数が増えると、その数に反比例して解像度や輝度が減少するという問題がある。
このため、ディスプレイ本体にLCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)のような自発光ディスプレイを用いる場合は、ディスプレイ本体の解像度や輝度を十分高くしなければならず、製造にコストがかかり実現が困難であると考えられる。
これに対し、プロジェクションディスプレイを用いる場合は、プロジェクタを複数台使用することで比較的容易に解像度や輝度の低下を補うことができる。
このとき、プロジェクションディスプレイ用スクリーンに、入射角度依存拡散特性を有し、光軸方向を中心に入射光を拡散させる拡散フィルムを用いる場合、複数のプロジェクタからそれぞれプロジェクションディスプレイ用スクリーンに投影される光(画像)を平行光とする必要がある。
そして、複数のプロジェクタからプロジェクションディスプレイ用スクリーンに投影される光を平行光とするには、複数のプロジェクタをプロジェクションディスプレイ用スクリーン後方の無限遠に設置する方法が考えられるが、プロジェクションディスプレイ用スクリーンとプロジェクタとの間隔は有限であるため現実的ではない。
このため、プロジェクタからプロジェクションディスプレイ用スクリーンに投影された光を、レンズを用いて屈折させ平行光に偏向させる技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、プロジェクタから投影された光を、フレネルレンズを用いて偏向させる技術が開示されている。
特開2008−304586号公報
しかしながら、フレネルレンズは複雑な界面が形成されているため、プロジェクタから投影された画像にこの界面における反射によって多重像および後方散乱が生じてしまい、画像品位が低下するという問題がある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、観察角度によって異なる画像を表示することができるとともに、画像品位を確保することができるプロジェクションディスプレイ用スクリーンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るプロジェクションディスプレイ用スクリーンは、内部に屈折率分布構造が形成され、所定の入射角度領域から入射した光を所定の拡散角度領域へ拡散させる拡散フィルムが、複数枚積層されたプロジェクションディスプレイ用スクリーンであって、前記積層された複数枚の拡散フィルムは、それぞれ前記入射角度領域および前記拡散角度領域が異なっていることを特徴とする。
本発明では、それぞれ入射角度領域および拡散角度領域が異なる拡散フィルムを複数枚積層することにより、異なる入射角度領域からそれぞれ異なる画像(光)を投影することによって、複数の画像(光)は各入射角度領域に対応する異なる拡散角度領域に拡散されるため、拡散角度領域毎に異なる画像を表示することができる。
また、拡散フィルムには、内部に屈折率分布構造が形成されていることにより、プロジェクタから投影された光(画像)を平行光に偏向させるレンズを設ける必要がない。このため、投影された画像にレンズの界面における反射によって多重像および後方散乱が生じることがなく、画像品位を確保することができる。
また、本発明に係るプロジェクションディスプレイ用スクリーンでは、前記拡散フィルムは、前記所定の入射角度領域から入射した光を垂直方向、水平方向および垂直方向と水平方向の合成方向に拡散させるものであってもよい。
また、本発明に係るプロジェクションディスプレイ用スクリーンでは、前記拡散フィルムは、前記所定の入射角度領域から入射した光を一つの面内方向にのみ拡散させるものであってもよい。
このように、拡散フィルムは、所定の入射角度領域から入射した光を所望の方向へ拡散させることにより、所定の拡散角度領域毎に異なる画像を表示することができる。
また、本発明に係るプロジェクションディスプレイ用スクリーンでは、前記複数枚の拡散フィルムの拡散角度領域が一方向にのみ配列され、前記拡散フィルムは、前記所定の入射角度領域から入射した光を前記一方向にのみ拡散させるものであるとともに、前記拡散角度領域の配列方向に直交する方向の拡散を前記一方向に拡散する角度の半値幅±5°以上拡散させる一方向性拡散フィルムであってもよい。
このように、複数枚の拡散フィルムの拡散角度領域が一方向にのみ配列され、拡散フィルムは、所定の入射角度領域から入射した光を前記一方向にのみ拡散させるものであるとともに、拡散角度領域の配列方向に直交する方向の拡散を一方向に拡散する角度の半値幅±5°以上拡散させる一方向性拡散フィルムとすることによって、プロジェクタから投影された光(画像)を拡散角度領域の配列方向のみに拡散させることができる。
また、本発明に係るプロジェクションディスプレイ用スクリーンでは、積層された複数枚の拡散フィルムにおける入射側には、プリズムアレイまたはフレネルレンズが配置されていてもよい。
このように、積層された複数枚の拡散フィルムにおける入射側には、プリズムアレイまたはフレネルレンズが配置されていることにより、画像(光)を投影するプロジェクタなどの投影手段とプロジェクションディスプレイ用スクリーンとの間の距離を短縮することができる。
本発明によれば、複数枚の拡散フィルムは、それぞれ入射角度領域および拡散角度領域が異なることにより、異なる入射角度領域からそれぞれ異なる画像(光)を投影することによって、各入射角度領域に対応する異なる拡散角度領域に拡散されるため、拡散角度領域毎に異なる画像を表示することができる。
また、拡散フィルムには、内部に屈折率分布構造が形成されていることにより、プロジェクタから投影された光(画像)を平行光に偏向させるレンズを設ける必要ないため、投影された画像にレンズの界面における反射によって多重像および後方散乱が生じることがなく、画像品位を確保することができる。
第1実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーンの一例を示す上面図である。 プロジェクションディスプレイ用スクリーンの一例を示す斜視図である。 (a)は拡散フィルムを説明する図、(b)は拡散フィルム内部の屈折率分布構造を説明する図である。 拡散フィルムを説明する斜視図である。 第2実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーンの一例を示す斜視図である。 第3実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーンの第一拡散フィルムの一例を示す斜視図である。 第3実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーンの第2拡散フィルムの一例を示す斜視図である。 第3実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーンの拡散フィルム積層体の一例を示す斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーンについて、図1乃至図4に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、第1実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーン1Aは、2枚の拡散フィルム2(2a,2b)が積層されて形成されている。
図3(a)および図4に示すように、拡散フィルム2は、内部に微細な屈折率分布構造が形成されていて、所定の入射角度領域ω から入射した光Lを、所定の拡散角度領域ω に拡散する入射角度無依存拡散特性を有している。図3(b)に示すように、本実施形態による拡散フィルム2は、異なる屈折率n1と屈折率n2の領域が交互に配列されることで屈折率分布構造が形成されている。
そして、図4に示すように、拡散フィルム2は、特定の入射角度領域ω から入射した光Lを水平方向、垂直方向および水平方向と垂直方向の合成方向(立体的)に拡散させている。このため、拡散角度領域ω は、拡散フィルム2側を頂部とする略錐状体に形成されており、本実施形態では略四角錐に形成されている。なお、拡散角度領域ω は、円錐や、四角錐以外の多角錐に形成されるような特性を有していてもよい。
本実施形態の拡散フィルム2に適したフィルムとしては、例えば、株式会社巴川製紙所製のマイクロピラー(登録商標)を挙げることができ、このフィルムは、その拡散角度領域ω が略円錐に形成されている。
ここで、積層された2枚の拡散フィルム2のうち一方を第1拡散フィルム2a、他方を第2拡散フィルム2bとして以下説明する。
図1および図2に示すように、第1拡散フィルム2aは第1入射角度領域ωp1から入射された光L1を第1拡散角度領域ωd1に拡散させ、第2拡散フィルム2bは第2入射角度領域ωp2から入射された光L2を第2拡散角度領域ωd2に拡散させている。そして、この第1入射角度領域ωp1と第2入射角度領域ωp2とは異なる領域となるように構成され、第1拡散角度領域ωd1と第2拡散角度領域ωd2とは異なる領域となるように構成されている。
また、第1入射角度領域ωp1と第2入射角度領域ωp2とは水平方向に隣接しており、第1拡散角度領域ωd1と第2拡散角度領域ωd2とは水平方向に隣接している。
なお、第1入射角度領域ωp1と第2入射角度領域ωp2とは、鉛直方向や斜め方向に隣接していてもよく、第1入射角度領域ωp1と第2入射角度領域ωp2との間に間隔があってもよい。また、第1拡散角度領域ωd1と第2拡散角度領域ωd2とは、鉛直方向や斜め方向に隣接していてもよく、第1拡散角度領域ωd1と第2拡散角度領域ωd2との間に間隔があってもよい。
図1に示すように、プロジェクションディスプレイ用スクリーン1Aの一方の面1aと所定の間隔をあけた位置に、第1プロジェクタ3aおよび第2プロジェクタ3bがプロジェクションディスプレイ用スクリーン1Aの面方向に互いに間隔をあけて設置されている。
第1プロジェクタ3aは、第1入射角度領域ωp1からプロジェクションディスプレイ用スクリーン1Aへ第1画像4aを投影することができ、第2プロジェクタ3bは第2入射角度領域ωp2からプロジェクションディスプレイ用スクリーン1Aへ第2画像4bを投影することができる。
すると、プロジェクションディスプレイ用スクリーン1Aの他方の面1b側における第1拡散角度領域ωd1に対向する位置に居る第1観察者5aは、第1プロジェクタ3aから投影された第1画像4aを見ることができる。
また、プロジェクションディスプレイ用スクリーン1Aの他方の面1b側における第2拡散角度領域ωd2に対向する位置に居る第2観察者5bは、第2プロジェクタ3bから投影された第2画像4bを見ることができる。
本実施形態では、第1プロジェクタ3aによって第1入射角度領域ωp1からプロジェクションディスプレイ用スクリーン1Aへ第1画像4aが投影されると、第1画像4aが第1拡散フィルム2aによって、第1拡散角度領域ωd1に拡散される。これにより、第1観察者5aが、第1画像4aを観察することができる。
また、第2プロジェクタ3bによって第2入射角度領域ωp2からプロジェクションディスプレイ用スクリーン1Aへ第2画像4bを投影すると、第2画像4bは、第2拡散フィルム2bによって、第2拡散角度領域ωd2に拡散される。これにより、第2観察者5bは第2画像4bを観察することができる。
上述した第1実施形態によれば、プロジェクションディスプレイ用スクリーン1Aを用いて、ある位置に配された第1観察者5aが第1画像4aを観察することができ、第1観察者5aと異なる位置に配された第2観察者5bが第1画像4aと異なる第2画像4bを観察することができる。
このことから、第1実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーン1Aによれば、拡散角度領域ωd1,ωd2毎に異なる画像4a、4bを表示することができる。
また、拡散フィルム2は、内部に微細な屈折率分布構造が形成されていて、特定の入射角度領域ω から入射した光Lを、特定の拡散角度領域ω に拡散する入射角度無依存拡散特性を有していることにより、第1プロジェクタ3aおよび第2プロジェクタ3bからそれぞれ投影された第1画像4aおよび第2画像4bを平行光とするフレネルレンズなどのレンズを設ける必要がないため、画像品位を確保することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
図5に示すように、第2実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーン1Bは、4枚の拡散フィルム2(2a,2b,2c,2d)が積層されて形成されている。4枚の拡散フィルム2は、それぞれ入射角度領域ω および拡散角度領域ω が異なっている。
ここで、4枚の拡散フィルム2を第1〜第4拡散フィルム2a〜2dとし、各入射角度領域ω を第1〜第4入射角度領域ωp1〜ωp4、各拡散角度領域ω を第1〜第4拡散角度領域ωd1〜ωd4として以下説明する。
第1〜第4拡散角度領域ωd1〜ωd4は、第1〜第4拡散フィルム2a〜2dが積層された際に、鉛直方向に2段、水平方向にそれぞれ2列に配列するように構成されている。そして、上段に第1拡散角度領域ωd1と第2拡散角度領域ωd2とが水平方向に隣接して配され、下段に第3拡散角度領域ωd3と第4拡散角度領域ωd4とが水平方向に隣接して配されている。
本実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーン1Bには、第1〜第4画像4a〜4dが、それぞれ第1〜第4入射角度領域ωp1〜ωp4から投影される。
そして、プロジェクションディスプレイ用スクリーン1Bに、第1〜第4画像4a〜4dが投影されると、第1〜第4画像4a〜4dは、それぞれ第1〜第4拡散角度領域ωd1〜ωd4に拡散され、観察者(不図示)は第1〜第4拡散角度領域ωd1〜ωd4から第1〜第4画像4a〜4dを観察することができる。
第2実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーン1Bでは、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、水平方向や鉛直方向に異なる拡散角度領域ωd1〜ωd4毎に異なる画像4a〜4dを表示することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーンは、図6および図7に示すような入射された光Lをある一つの面内方向(平面的)に拡散させる拡散フィルム12が複数積層されている。
図6に示す第1拡散フィルム12aは、入射角度領域ω´ から入射された光L1を鉛直面である拡散角度領域ω´ に拡散させている。また、図7に示す第2拡散フィルム12bは、入射角度領域ω″ から入射された光L2を水平面である拡散角度領域ω″ に拡散させている。
入射光を平面的に拡散させる拡散フィルム12としては、住友化学工業株式会社製のルミスティ(登録商標)が挙げられる。
第3実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーンでは、第1拡散フィルム12a(図6参照)と、第2拡散フィルム12b(図7参照)とを積層し、図8に示すような入射された光L3を立体的(水平方向、鉛直方向および水平方向と鉛直方向の合成方向)に拡散させる拡散フィルム積層体13を形成している。
光L3は、入射角度領域ω´(図6参照)および入射角度領域ω″(図7参照)をあわせた入射角度領域ω から入射された光を示している。そして、光L3は、拡散角度領域ω´(図6参照)および拡散角度領域ω″(図7参照)をあわせた拡散角度領域ω に拡散される。
本実施形態では、拡散フィルム積層体13が第1実施形態の拡散フィルム2(図1参照)に相当している。このため、拡散角度領域ω が異なる複数のフィルム積層体13を積層させることによって、プロジェクションディスプレイ用スクリーンが形成される。
なお、本実施形態では、入射光を平面的に拡散させる方向が鉛直方向である第1拡散フィルム12a(図6参照)と、水平方向である第2拡散フィルム12b(図7参照)を使用しているが、拡散フィルム12の入射光を平面的に拡散させる方向は、水平方向や鉛直方向以外でもよく、また、直交していなくてもよい。
(第4実施形態)
第4実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーンは、図6および図7に示すような所定の入射角度領域ω´ ω″から入射した入射光を一つの面内方向(平面的)に拡散させる拡散フィルム12と、所定の入射角度領域から入射した光を一方向に拡散させる一方向性拡散フィルム(不図示)とが積層されている。
本実施形態では、拡散フィルム12は、所定の入射角度領域から入射した入射光を一つの面内方向である第1方向に拡散させている。そして、一方向拡散フィルムは、入射角度無依存特性はなく、この第1方向に直交する第2方向へ、第1方向に拡散する角度の半値幅±5°以上拡散させている。
このような一方向性拡散フィルムとしては、例えば、Lumimit社製レンズ拡散板(LSD:Light Shaping Diffusers)が挙げられる。
そして、この拡散フィルムと一方向拡散フィルムとが積層された複数の拡散フィルム積層体が、これらの拡散角度領域が第1方向に配列されるように積層されて、プロジェクションディスプレイ用スクリーンが形成される。
このように形成されたプロジェクションディスプレイ用スクリーンは、第1方向に対して入射角度無依存拡散特性を有しており、第2方向に対しては、入射角度無依存拡散特性を有していないことになる。
第4実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーンでは、プロジェクタから投影された画像を拡散角度領域の配列方向のみに拡散させることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーンは、上述した第1乃至第4実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーンにおいて、プロジェクションディスプレイ用スクリーンのプロジェクタ側にプリズムアレイまたはフレネルレンズを設置するものである。
このように、プロジェクションディスプレイ用スクリーンのプロジェクタ側にプリズムアレイまたはフレネルレンズを設置することによって、プロジェクタから斜め方向に画像が投射された場合に対応することができる。
第5実施形態によるプロジェクションディスプレイ用スクリーンでは、プリズムアレイまたはフレネルレンズによってプロジェクタとスクリーンとの間の距離を大幅に短縮することができる。
以上、本発明によるプロジェクションディスプレイ用スクリーンの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、拡散フィルム2を2枚又は4枚積層させているが、観察角度に併せて3枚や5枚以上積層させてもよい。
また、上述した実施形態では、入射角度領域ω や拡散角度領域ω が水平方向や鉛直方向に配列されているが、斜め方向に配列されていてもよく、隣接する入射角度領域ω との間や隣接する拡散角度領域ω との間に間隔があってもよい。
1A,1B プロジェクションディスプレイ用スクリーン
2,12 拡散フィルム
2a,12a 第1拡散フィルム
2b,12b 第2拡散フィルム
2c 第3拡散フィルム
2d 第4拡散フィルム
3a 第1プロジェクタ
3b 第2プロジェクタ
4a 第1画像
4b 第2画像
5a 第1観察者
5b 第2観察者
ω,ωp1,ωp2,ωp3,ωp4 入射角度領域
ω,ωp1,ωp2,ωp3,ωp4 拡散角度領域

Claims (5)

  1. 内部に屈折率分布構造が形成され、所定の入射角度領域から入射した光を所定の拡散角度領域へ拡散させる拡散フィルムが、複数枚積層されたプロジェクションディスプレイ用スクリーンであって、
    前記積層された複数枚の拡散フィルムは、それぞれ前記入射角度領域および前記拡散角度領域が異なっていることを特徴とするプロジェクションディスプレイ用スクリーン。
  2. 前記拡散フィルムは、前記所定の入射角度領域から入射した光を垂直方向、水平方向および垂直方向と水平方向の合成方向に拡散させるものであることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクションディスプレイ用スクリーン。
  3. 前記拡散フィルムは、前記所定の入射角度領域から入射した光を一つの面内方向にのみ拡散させるものであることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクションディスプレイ用スクリーン。
  4. 前記複数枚の拡散フィルムの拡散角度領域が一方向にのみ配列され、
    前記拡散フィルムは、前記所定の入射角度領域から入射した光を前記一方向にのみ拡散させるものであるとともに、前記拡散角度領域の配列方向に直交する方向の拡散を前記一方向に拡散する角度の半値幅±5°以上拡散させる一方向性拡散フィルムであることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクションディスプレイ用スクリーン。
  5. 積層された前記複数枚の拡散フィルムにおける入射側には、プリズムアレイまたはフレネルレンズが配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプロジェクションディスプレイ用スクリーン。

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