JPH05219087A - 通信ネットワークの監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信ネットワークにおける監視装置に関し、
アナログ回線とデジタル回線が混在する通信ネットワー
クの回線を制御する監視装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 最上位の主監視装置１と、これとツリー状に
接続された複数の従監視装置２ｉとを有し、上記装置２
ｉの上位に接続された装置２ｉとはモデム部７を介して
アナログ回線で接続され、かつ、下位の装置２ｉとは少
なくとも一のデジタル回線を介して接続され、ポーリン
グにより通信を行う通信ネットワークであって、上記装
置２ｉは、この下位にデジタル回線で接続されている装
置２ｉのアドレス情報を登録した接続構成登録部６と、
ポーリングデータから送信先のアドレス情報を取出す受
信解析部３と、これが接続構成登録部６に登録されてい
るかどうかを判別するアドレス判別部４と、モデム部７
に対してキャリアの立上げを指示するキャリア指示部５
とを備えた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、通信ネットワークにお
けるノードとして回線を制御する監視装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の通信ネットワークの監視装置で
は、この監視装置に接続される通信回線としてはアナロ
グ回線のみか或いはデジタル回線のみの単一なインター
フェイスの回線しか接続されていなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、上記従来の通
信ネットワークの監視装置では、複数種類のインタフェ
ースが混在する複雑なネットワークに対しては、各イン
タフェース毎に別な監視装置又はインターフェイス変換
装置を設置する必要があった。また、たとえ上記監視装
置にアナログ回線とデジタル回線とを混在させて接続し
ても、ポーリングに対する応答時にアナログ回線からの
データをアナログ回線に返す場合には当該監視装置は単
に通過するのみであるので問題はないが、デジタル回線
からのデータを上位のアナログ回線で接続された監視装
置に送る場合には、このデータを単にモデムでアナログ
信号に変換するのみでは伝送は行えず、更にキャリアの
制御を行うことが必要である。本発明は上記問題点に鑑
みてなされたものであり、通信ネットワークにアナログ
回線とデジタル回線とを混在させても、これらの回線を
適切に制御できる監視装置を提供することを目的として
いる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明の手段は図１に示すように、最上位の
主監視装置１と、これから下位に向けてツリー状に接続
された複数の従監視装置２ｉ（ｉ＝ａ，〜ｎ）とを有
し、上記従監視装置２ｉは、これと上位の主監視装置１
或いは従監視装置２ｉとはモデム部７を介してアナログ
回線で接続され、かつ、下位には一または複数の従監視
装置２ｉがそれぞれ回線を介して接続され、これらの回
線には少なくとも一のデジタル回線を含み、上記主監視
装置１からのポーリングサービスに基づいて通信を行う
通信ネットワークであって、上記従監視装置２ｉは、こ
の従監視装置２ｉの下位にデジタル回線で接続されてい
る従監視装置２ｉのアドレス情報を登録した接続構成登
録部６と、この従監視装置２ｉを経由するデータを取り
込み解析し、これに含まれる送信先のアドレス情報を取
出す受信解析部３と、上記送信先のアドレス情報が、上
記接続構成登録部６に登録されたアドレス情報に該当す
るかどうかを判別するアドレス判別部４と、このアドレ
ス判別部４で上記該当していることを判別したときに
は、モデム部７に対してキャリアの立上げを指示するキ
ャリア指示部５とを備えたことである。

【０００５】

【作用】上記手段の作用を説明する。ここでは説明を分
かり易くするため、たとえば、本発明の対象とする従監
視装置２ａは、上位にはアナログ回線を経由して主監視
装置１が接続され、下位にはデジタル回線を経由して従
監視装置２ｂが、またアナログ回線を経由して従監視装
置２ｃが接続されたものを想定する。

【０００６】そして、各従監視装置２ａ，２ｂ，２ｃに
はそれらの装置を特定するアドレス情報が付与されてお
り、また、上記従監視装置２ａにおける接続構成登録部
６には、この下位にデジタル回線で接続されている従監
視装置２ｂのアドレス情報が予め登録されている。そし
て、通信が開始されると、主監視装置１からこれに接続
された各従監視装置２に対して、ポーリングのサービス
が行われる。このサービスは例えば従監視装置２ａ，２
ｂ，２ｃの順にアドレスを指定して行われ、一方各従監
視装置２ａ，２ｂ，２ｃではこのポーリングのデータに
含まれるアドレス情報が自装置に該当するときのみこれ
に対して応答する。

【０００７】さて、本従監視装置２ａがポーリングを受
けると、これを本装置２ａに取り込むと共に、このポー
リングデータを分岐してそのままアナログ回線で接続さ
れた従監視装置２ｃに送出する。これと同時に、本装置
２ａに取り込んだポーリングデータは、モデム部７を介
してこれを復調してデジタルデータに変換し、これを分
岐してデジタル回線を介して従監視装置２ｂに送ると共
に、本装置２ａ内の受信解析部３に取り入れる。この受
信解析部３では、ポーリングデータに含まれるアドレス
情報を取出してこれをアドレス判別部４に渡す。

【０００８】上記アドレス情報を受けたアドレス判別部
４では、接続構成登録部６を検索してこのアドレス情報
に該当するものの登録があるかどうかを判別する。この
とき、ポーリングのサービスが従監視装置２ｂに対する
ものであれば、このアドレス情報が接続構成登録部６に
登録されているのでこれを判別する。そして、この登録
の判別があれば、キャリア指示部５はモデム部７に対し
てキャリアの立上げを指示し、モデム部７はキャリアの
搬送を開始する。

【０００９】一方、上記ポーリングサービスを受けた従
監視装置２ｂでは、このポーリングサービスに対する応
答電文を返送する。この応答電文はデジタル回線を経由
して本装置２ａに送られてくる。すると、この応答電文
はそのままモデム部７に送られ、このモデム部７では上
述したように既にキャリアを立ち上げてあるので、上記
従監視装置２ｂからの応答電文はこのキャリアと共にア
ナログ信号に変調されアナログ回線を経由して主監視装
置１に送られる。

【００１０】尚、ポーリングサービスが従監視装置２ｃ
に対するものであれば、このアドレス情報は接続構成登
録部６に登録されていないので、本装置２ａは何もせ
ず、このポーリングデータ及び従監視装置２ｃからの応
答データは単に本装置２ａを通過するのみとなる。ま
た、ポーリングサービスが本装置２ａに対するものであ
れば、本装置２ａ内部でこのポーリングに対する応答電
文を作成し、キャリア指示部５を介してモデム部７に対
してキャリアの立上げを指示すると共に、この応答電文
を返送する。

【００１１】

【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。図２は、本実施例に係る通信ネットワ
ーク監視装置のネットワーク構成を示したものである。
このネットワーク構成では、最上位に主監視装置２１が
配置され、この主監視装置２１の下位には音声回線を介
して従監視装置２２ａが配置されている。またこの従監
視装置２２ａの下位には、音声回線を介して従監視装置
２２ｂ，２２ｃが接続され、デジタル回線を介して従監
視装置２２ｄ，２２ｅが接続されており、更に下位に
は、図に示すように従監視装置２２ｆ，〜２２ｊが音声
回線或いはデジタル回線を介してツリー状に接続されて
いる。

【００１２】図３及び図４に示すのは、上記従監視装置
２２ａの内部の構成図である。この装置は、音声回線と
インタフェースするトランス部３０と、信号を増幅する
アンプ３１と、インタフェース変換を行うインタフェー
ス変換部３２と、データを変復調するモデム部２７と、
ＣＰＵを中心に構成され上記モデム部２７にキャリアの
立ち上げを指示する制御部２９とを有している。

【００１３】上記制御部２９の詳細については、図５の
ブロック図に示すように、この監視装置２２ａの下位に
デジタル回線で接続されている監視装置のアドレス情報
を登録した接続構成登録部２６と、データを取り込み解
析しこれに含まれる送信先のアドレス情報を取出す受信
解析部２３と、アドレス情報を判別するアドレス判別部
２４と、モデム部２７に対してキャリアの立上げを指示
するキャリア指示部２５と、所定の通信データを作成す
るデータ処理部２８と、データの送信制御を行う送信制
御部３３とを有している。

【００１４】上記通信ネットワークにおける各従監視装
置２２ａ，〜２２ｊには前もってアドレスが付与されて
いる。そして、主監視装置２１から上記アドレスを指定
したポーリングのサービスが行われ、これに基づいて通
信が行われる。また、上記接続構成登録部２６には、本
装置２２ａの下位にデジタル回線で接続されている従監
視装置、即ち従監視装置２２ｄ，２２ｅのアドレス情報
が予め登録されている。

【００１５】ここで本実施例に係る通信ネットワーク監
視装置の動作を図６に示すフローチャートに基づいて説
明する。主監視装置２１からのポーリングサービスに係
るポールデータは、これの下位に接続されている全ての
従監視装置２２ａ，〜２２ｊに対して同時に送られ（Ｓ
Ｔ１）、一方、従監視装置側では、このポールデータに
含まれるアドレスに該当する従監視装置のみがこれに対
して応答する。このため上記ポールデータは、これを一
の従監視装置で受信すれば、ここから更にこの従監視装
置の下位に接続されている他の従監視装置へも送られる
（図３参照）。また、音声回線を経由して伝送する場
合、キャリアどうしの衝突を防ぐため、ポーリングサー
ビスに対して応答するときのみキャリアを出力する。

【００１６】上記従監視装置２２ａがポールデータを受
けると、これをトランス部３０ａを介して本装置２２ａ
に取り込むと共に、このポーリングデータを分岐してア
ンプ３１で増幅し、更にトランス部３０ｂを介してアナ
ログ回線で接続された従監視装置２２ｂ，２２ｃに送出
する。これと同時に、本装置２２ａに取り込んだポーリ
ングデータは、モデム部７を介してこれを復調してデジ
タルデータに戻し、更にこれを分岐しインタフェース変
換部３２を介して送出し、デジタル回線を経由して従監
視装置２２ｄ，２２ｅに送ると共に、このデータを本従
監視装置２２ａ内の受信解析部２３に取り入れる（ＳＴ
２）。この受信解析部２３では、データに含まれるアド
レス情報を取出してこれをアドレス判別部２４に渡す。

【００１７】上記アドレス情報を受けたアドレス判別部
２４では、まず、このポーリングのサービスが本装置２
２ａに対するものであるかどうかを調べ（ＳＴ３）、こ
れが他の装置に対するものであれば、接続構成登録部２
６を検索してこのアドレス情報に該当するものの登録が
あるかどうかを判別する（ＳＴ４）。このとき、ポーリ
ングのサービスが従監視装置２２ｄに対するものであれ
ば、このアドレス情報が接続構成登録部２６に登録され
ているので、これを判別する。そして、この登録の判別
があれば、キャリア指示部２５はモデム部２７に対して
キャリアの立上げを指示し、モデム部２７はキャリアの
搬送を開始する（ＳＴ５）。

【００１８】一方、上記ポーリングサービスを受けた従
監視装置２２ｄでは、このポーリングサービスに対する
応答電文を返送する。この応答電文はデジタル回線を経
由して本装置２２ａに送られてくる。すると、この応答
電文はインタフェース変換部３２を介してモデム部２７
に送られ、このモデム部２７では上述したように既にキ
ャリアを立ち上げてあるので、応答電文はこのキャリア
と共にアナログ信号に変調されトランス部３０ａを介し
て送出され、アナログ回線を経由して主監視装置２１に
送られる（ＳＴ６）。そして応答電文の送信が終了すれ
ば、キャリア指示部２５はモデム部２７に対してキャリ
アの停止を指示し、モデム部２７はキャリアの搬送を停
止する（ＳＴ７）。

【００１９】また、ポーリングのサービスが本装置２２
ａに対するものであれば（ＳＴ３）、アドレス判別部２
４に渡されたポールデータを判別してこれに含まれるア
ドレスが本装置２２ａに対するものであることを認識す
る。そして、データ処理部２８でこのポーリングに対す
る応答電文を作成し（ＳＴ８）、モデム部２７に対して
キャリアの立上げを指示（ＳＴ９）すると共に、本装置
２２ａで作成した応答電文を送信制御部３３を介して送
信し（ＳＴ１０）、この応答電文の送信が終了すればキ
ャリア指示部２５のキャリア停止の指示により、モデム
部２７はキャリアの搬送を停止する（ＳＴ１１）。

【００２０】また、ポーリングのサービスが、本装置２
２ａとは音声回線で接続された従監視装置２２ｃに対す
るものであれば、このアドレスは接続構成登録部２６に
登録されていないので、本装置２２ａではアンプ３１で
増幅すること以外は何もせず、このポーリングデータ及
び従監視装置２２ｃからの応答データは単に本装置２２
ａを通過するのみとなる。

【００２１】さて、デジタルデータはこれを単にモデム
部２７で音声信号に変換するのみではこれを伝送するこ
とができず、これとは別にキャリア制御を行い、この搬
送波に上記音声信号を与えて変調する必要がある。本実
施例では、予め従監視装置２２ａ内の接続構成登録部２
６に回線構成を登録しておき、本装置２２ａが応答電文
を返す時はもちろん、本装置２２ａとはデジタル回線で
接続された従監視装置２２ｄ，２２ｅが応答電文を返す
時にもキャリアを出力するようにしている（図７参
照）。

【００２２】従って、上記実施例における従監視装置２
２ａでは、これとデジタル回線で接続された従監視装置
２２ｄ等からの応答電文に対して、適切にモデム部２７
のキャリヤ制御が行われるので、この応答電文をアナロ
グ回線で接続された上位の主監視装置２１に送信するこ
とができる。このため、音声回線とデジタル回線とが同
一の従監視装置に混在できるので、最小限の監視装置の
数で効果的に通信ネットワークが構成できるといった効
果がある。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
最上位の主監視装置１と、これから下位に向けてツリー
状に接続された複数の従監視装置２ｉとを有し、上記従
監視装置２ｉの上位の主監視装置１或いは従監視装置２
ｉとはモデム部７を介してアナログ回線で接続され、か
つ、下位の従監視装置２ｉとは少なくとも一のデジタル
回線を介して接続され、上記主監視装置１からのポーリ
ングサービスに基づいて通信を行う通信ネットワークで
あって、上記従監視装置２ｉは、この下位にデジタル回
線で接続されている従監視装置２ｉのアドレス情報を登
録した接続構成登録部６と、ポーリングデータから送信
先のアドレス情報を取出す受信解析部３と、このアドレ
ス情報が、接続構成登録部６に登録されたアドレス情報
に該当するかどうかを判別するアドレス判別部４と、モ
デム部７に対してキャリアの立上げを指示するキャリア
指示部５とを備えた構成を採用したから、アナログ回線
とデジタル回線とを同一の従監視装置に混在させて接続
することができるので、最小限の監視装置の数で効果的
に通信ネットワークが構成できるといった効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理構成図である。

【図２】本発明の実施例に係る通信ネットワーク構成を
示す図である。

【図３】実施例に係り、主監視装置からポーリングをう
けるときの従監視装置の構成図である。

【図４】実施例に係り、主監視装置からのポーリングに
応答するときの従監視装置の構成図である。

【図５】実施例に係る従監視装置が備えた制御部の構成
図である。

【図６】実施例に係る従監視装置の動作を示すフローチ
ャートである。

【図７】実施例に係り、主監視装置と従監視装置との通
信におけるキャリア制御を示す図である。

【符号の説明】

１ 主監視装置 ２ｉ 従監視装置 ３ 受信解析部 ４ アドレス判別部 ５ キャリア指示部 ６ 接続構成登録部 ７ モデム部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 最上位の主監視装置（１）と、これから
   下位に向けてツリー状に接続された複数の従監視装置
   （２ｉ，ｉ＝ａ，〜ｎ）とを有し、 上記従監視装置（２ｉ）は、これと上位の主監視装置
   （１）或いは従監視装置（２ｉ）とはモデム部（７）を
   介してアナログ回線で接続され、かつ、下位には一また
   は複数の従監視装置（２ｉ）がそれぞれ回線を介して接
   続され、これらの回線には少なくとも一のデジタル回線
   を含み、 上記主監視装置（１）からのポーリングサービスに基づ
   いて通信を行う通信ネットワークであって、 上記従監視装置（２ｉ）は、 この従監視装置（２ｉ）の下位にデジタル回線で接続さ
   れている従監視装置（２ｉ）のアドレス情報を登録した
   接続構成登録部（６）と、 この従監視装置（２ｉ）を経由するデータを取り込み解
   析し、これに含まれる送信先のアドレス情報を取出す受
   信解析部（３）と、 上記送信先のアドレス情報が、上記接続構成登録部
   （６）に登録されたアドレス情報に該当するかどうかを
   判別するアドレス判別部（４）と、 このアドレス判別部（４）で上記該当していることを判
   別したときには、モデム部（７）に対してキャリアの立
   上げを指示するキャリア指示部（５）とを備えたことを
   特徴とする通信ネットワークの監視装置。