JPH05219011A - スライディング相関器 - Google Patents

スライディング相関器

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JPH05219011A
JPH05219011A JP2034692A JP2034692A JPH05219011A JP H05219011 A JPH05219011 A JP H05219011A JP 2034692 A JP2034692 A JP 2034692A JP 2034692 A JP2034692 A JP 2034692A JP H05219011 A JPH05219011 A JP H05219011A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】同期捕捉を高速に実現可能でかつ小型化、ロー
コスト化する。 【構成】送信機は受信機が同期捕捉確立するまで固定値
データしか送信せず、同期捕捉確立後実際のデータを送
信する。受信機は、スライディング相関器のカウンタ13
を擬似雑音系列長の最終までカウント動作させることな
く、カウント数を常時出力させてカウンタ13出力の不一
致カウント数または一致カウント数がスレッシュレベル
記憶部14の初期スレッシュレベルあるいは更新スレッシ
ュレベル以上になった時点で擬似雑音系列発生部11の位
相制御を行うことにより、高速に同期捕捉が可能でかつ
小型化、ローコスト化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スペクトラム拡散方式
の受信機におけるスライディング相関器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、スペクトラム拡散方式の受信機の
同期捕捉にスライディング相関器が多く用いられるよう
になってきた。
【0003】以下、図面を参照しながら従来のスライデ
ィング相関器について説明する。ここでは、2値化され
たベースバンド信号は127 個の初期位相を持つ1周期12
7 チップ長の擬似雑音系列により拡散されているものと
する。
【0004】図4は従来のスライディング相関器のブロ
ック図である。図4において、擬似雑音系列発生部1は
受信機側で擬似雑音系列を発生させる。入力端子aおよ
び擬似雑音系列発生部1が接続される乗算器2はカウン
タ3に接続され、2値化されたベースバンド信号と受信
側擬似雑音信号を乗算して一致信号をカウンタ3に出力
する。このカウンタ3では乗算器2からの一致信号の数
をカウントする。カウンタ2に接続される減算部4は比
較選択部5に接続され、カウンタ2出力を減算して不一
致カウント数を比較選択部5に出力する。また、カウン
タ2および減算部4に接続される比較選択部5はスレッ
シュレベル記憶部6および比較部7に接続され、カウン
タ2および減算部4からの出力により一致カウント数と
不一致カウント数の大きい方を出力する。比較選択部5
に接続されるスレッシュレベル記憶部6はスレッシュレ
ベル(しきい値)を比較選択部5からの出力に更新する
ことができる。比較選択部5およびスレッシュレベル記
憶部6が接続される比較部7は初期スレッシュレベルま
たは更新スレッシュレベルと比較選択部4からの出力を
比較する。
【0005】また、比較部7が接続される制御部8は擬
似雑音系列発生部1およびスレッシュレベル記憶部6に
接続され、主に擬似雑音系列とスレッシュレベル記憶部
6の制御をする。また、この制御部8が接続される同期
保持部9は同期捕捉確立後その状態を保持する。さら
に、1周期検出部10は制御部8に接続され、擬似雑音系
列の1周期を検出する。さらに、制御部8と接続される
127 チップスライディング信号検出部9は1チップスラ
イディング信号が127 回出力されたことを検出する。以
上によりスライディング相関器が構成される。
【0006】以上のように構成された従来のスライディ
ング相関器について、以下その動作を説明する。まず、
スライディング相関器の乗算器2に2値化されたベース
バンド信号の1チップと擬似雑音系列発生器1から出力
された擬似雑音系列の1チップが一致したとき、乗算器
2から一致信号が出力される。カウンタ3では、この一
致信号の数をカウント(一致カウント数)して擬似雑音
系列1周期毎に出力し、減算部4では、{不一致カウン
ト数}=127 (擬似雑音系列1周期のチップ数)−{一
致カウント数}を出力する。さらに、比較選択部5でカ
ウンタ3の出力である一致カウント数と、減算部4の出
力である不一致カウント数を比較し、大きい方のカウン
ト数を選択して出力する。
【0007】たとえば、擬似雑音系列の1周期が終わっ
た時点で、擬似雑音系列発生器1から出力される擬似雑
音系列と同じ擬似雑音系列で拡散されている2値化され
たベースバンド信号の任意の擬似雑音系列1周期の情報
が“1”の場合、同期捕捉確立の際、擬似雑音系列発生
器1から出力される擬似雑音系列の位相と2値化された
ベースバンド信号の擬似雑音系列の位相は同位相とな
り、カウンタ3の出力(一致カウント数)は127 近辺に
なり、減算部4の出力(不一致カウント数)は0近辺に
なる。また、擬似雑音系列発生器1から出力される擬似
雑音系列と同じ擬似雑音系列で拡散されている2値化さ
れたベースバンド信号の任意の擬似雑音系列1周期の情
報が“0”の場合、同期捕捉確立の際、擬似雑音系列発
生器1から出力される擬似雑音系列の位相と2値化され
たベースバンド信号の擬似雑音系列の位相はちょうど反
転した位相となっており、カウンタ3の出力(一般カウ
ント数)は0近辺になり、減算部4の出力(不一致カウ
ント数)は127 近辺になる。
【0008】さらに、スレッシュレベル記憶部6には、
初期設定として初期スレッシュレベル(しきい値)が設
定されており、制御部7から出力されるスレッシュレベ
ル更新信号により、スレッシュレベル記憶部6の値は比
較選択部5からの出力に更新可能である。ここでは説明
のため、初期スレッシュレベルを97に設定しておく。
【0009】比較部7で、まず、スレッシュレベル記憶
部6の初期スレッシュレベル97と、比較選択部5の出力
を比較する。このとき、{初期スレッシュレベル97}>
{比較選択部5の出力}ならば、この情報により、制御
部8からスレッシュレベル更新信号は出力されず、スレ
ッシュレベル記憶部6の値は更新記録されない。また、
{初期スレッシュレベル97}<{比較選択部5の出力}
ならば、この情報により、制御部8からスレッシュレベ
ル更新信号が出力され、スレッシュレベル記憶部6の値
は比較選択部5の出力に記録更新(更新スレッシュレベ
ルm)される。記録更新後も、初期スレッシュレベル97
のときと同様に動作する。この動作を127 チップスライ
ディング信号検出部11から127 チップスライディング完
了信号が出力されるまで繰り返す。
【0010】制御部8で1周期検出部10から出力される
1周期検出信号を入力し、1チップスライディング信号
を出力する。位相制御信号である1チップスライディン
グ信号が入力され、擬似雑音系列発生部1は擬似雑音系
列の初期位相を1チップだけシフトする。127 チップス
ライディング信号検出部11は制御部8からの1チップス
ライディング信号を127 回入力すると、127 チップスラ
イディング完了信号を出力する。制御部8はこの127 チ
ップスライディング完了信号を入力し、スレッシュレベ
ル更新信号を出力してなければ、上記動作を繰り返し、
スレッシュレベル更新信号を出力していれば、最大検出
タイミング信号を同期保持部9に出力することにより、
同期捕捉が確立する。
【0011】この同期保持部7は最大検出タイミング信
号を入力し、最後にスレッシュレベル記憶部6に記録更
新したときの擬似雑音系列の初期位相のタイミングによ
り同期捕捉確立後さらに緻密に同期を合わせ、かつ同期
が外れないように同期を保持する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスライディング相関器では、送信機は受信機が同期
捕捉確立するまで“0”と“1”のデータをスペクトラ
ム拡散してランダムに送信しており、スライディング相
関器はその“0”と“1”のデータを区別して同期捕捉
せねばならなかったため回路規模が大きくなり、擬似雑
音系列発生部1から出力される擬似雑音系列の1周期
と、同じ擬似雑音系列で拡散されている2値化されたベ
ースバンド信号の擬似雑音系列の1周期の全位相を比較
し、1周期検出部10から出力される1周期検出信号によ
り1チップスライディング信号を出力するために、同期
捕捉に時間がかかるという問題を有していた。
【0013】本発明は上記従来の問題を解決するもの
で、小型化およびローコスト化できかつ高速に同期捕捉
可能なスライディング相関器を提供することを目的とす
るものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のスライディング相関器は、スペクトラム拡散
方式において、同期捕捉モードと通常モードを持つ受信
機と、この受信機が同期捕捉確立するまで固定値データ
しか送信せず、受信機が同期捕捉確立した時点から実際
のデータを送信する送信機とを有するスペクトラム拡散
通信装置の前記受信機におけるスライディング相関器で
あって、前記送信機からの信号を受信した受信信号であ
る、n個の初期位相を持つ1周期nチップ長の擬似雑音
系列により拡散されている2値化されたベースバンド信
号と同様の同相または逆相の受信側擬似雑音信号を、位
相制御信号により位相制御して出力する擬似雑音系列発
生部と、前記ベースバンド信号の1チップと前記擬似雑
音系列発生部から出力された擬似雑音系列の1チップが
一致してるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段
で判定した不一致した数をカウント(不一致カウント
数)して順次出力するカウンタと、あらかじめ初期スレ
ッシュレベル(しきい値)が設定されておりスレッシュ
レベル更新信号により前記カウンタの出力(更新スレッ
シュレベル)に更新記録するスレッシュレベル記憶部
と、前記スレッシュレベル記憶部の初期スレッシュレベ
ルまたは更新スレッシュレベルと前記不一致カウント数
を比較する比較部と、擬似雑音系列の1周期を検出した
とき前記スレッシュレベル更新信号を出力し、かつ擬似
雑音系列の1周期を検出したとき、または前記比較部の
比較結果により前記不一致カウント数が初期スレッシュ
レベルまたは更新スレッシュレベルより大きいとき前記
位相制御信号を前記擬似雑音系列発生部に出力する制御
手段とを備え、n回位相制御信号を検出するとともに擬
似雑音系列の1周期を検出して同期捕捉を確立する構成
としたものである。
【0015】また、本発明のスライディング相関器は、
スペクトラム拡散方式において、同期捕捉モードと通常
モードを持つ受信機と、この受信機が同期捕捉確立する
まで固定値データしか送信せず、受信機が同期捕捉確立
した時点から実際のデータを送信する送信機とを有する
スペクトラム拡散通信装置の前記受信機におけるスライ
ディング相関器であって、前記送信機からの信号を受信
した受信信号である、n個の初期位相を持つ1周期nチ
ップ長の擬似雑音系列により拡散されている2値化され
たベースバンド信号と同様の同相または逆相の受信側擬
似雑音信号を、位相制御信号により位相制御して出力す
る擬似雑音系列発生部と、前記ベースバンド信号の1チ
ップと前記擬似雑音系列発生部から出力された擬似雑音
系列の1チップが一致してるか否かを判定する判定手段
と、前記判定手段で判定した一致した数をカウント(一
致カウント数)して順次出力するカウンタと、あらかじ
め初期スレッシュレベル(しきい値)が設定されており
スレッシュレベル更新信号により前記カウンタの出力
(更新スレッシュレベル)に更新記録するスレッシュレ
ベル記憶部と、前記スレッシュレベル記憶部の初期スレ
ッシュレベルまたは更新スレッシュレベルと前記一致カ
ウント数を比較する比較部と、擬似雑音系列の1周期を
検出したとき前記スレッシュレベル更新信号を出力し、
かつ擬似雑音系列の1周期を検出したとき、または前記
比較部の比較結果により前記一致カウント数が初期スレ
ッシュレベルまたは更新スレッシュレベルより大きいと
き前記位相制御信号を前記擬似雑音系列発生部に出力す
る制御手段とを備え、n回位相制御信号を検出するとと
もに擬似雑音系列の1周期を検出して同期捕捉を確立す
る構成としたものである。
【0016】
【作用】上記構成により、スペクトラム拡散通信装置の
送信機は、発呼してからある一定時間固定値データしか
送信しないため、ランダムデータに対する回路を省くこ
とにより、回路規模を小型化でき、ローコスト化が可能
となる。また、擬似雑音系列発生部から出力される擬似
雑音系列の1周期と、同じ擬似雑音系列で拡散されてい
る2値化されたベースバンド信号の擬似雑音系列の1周
期の全位相を比較しなくても、たとえば不一致カウント
数が初期スレッシュレベルまたは更新スレッシュレベル
以上になったとき、1チップスライディング信号が出力
されるため、従来に比べて高速な同期捕捉が実現する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同様に、2値化され
たベースバンド信号は127 個の初期位相を持つ1周期12
7チップ長の擬似雑音系列により拡散されているものと
する。
【0018】図1は本発明の一実施例のスペクトラム拡
散通信装置の受信機におけるスライディング相関器のブ
ロック図である。図1において、擬似雑音系列発生部11
は、127 個の初期位相を持つ1周期127 チップ長の擬似
雑音系列により拡散されている2値化されたベースバン
ド信号と同様の同相または逆相の擬似雑音系列を、位相
制御信号により位相制御して発生する。入力端子aおよ
び擬似雑音系列発生部11が接続される、一致および不一
致を判定する判定手段としての乗算部12はカウンタ13に
接続され、2値化されたベースバンド信号の1チップと
擬似雑音系列発生部11から出力された擬似雑音系列の1
チップを乗算して不一致信号をカウンタ13に出力する。
このカウンタ13では、不一致した数をカウント(不一致
カウント数)して順次出力する。カウンタ13が接続され
るスレッシュレベル記憶部14は、あらかじめ初期スレッ
シュレベル(しきい値)が設定されており、スレッシュ
レベル更新信号によりカウンタの出力(更新スレッシュ
レベル)に更新記録することができる。また、カウンタ
13およびスレッシュレベル記憶部14が接続される比較部
15は、スレッシュレベル記憶部の初期スレッシュレベル
または更新スレッシュレベルと不一致カウント数を比較
する。
【0019】さらに、比較部15が接続される制御部16は
擬似雑音系列発生部11およびスレッシュレベル記憶部14
に接続され、主に擬似雑音系列とスレッシュレベル記憶
部14の制御をする。また、制御部16が接続される同期保
持部17は同期捕捉確立後その状態を保持する。さらに、
制御部16と接続される1周期検出部18は擬似雑音系列の
1周期を検出する。さらに、制御部16と接続される127
チップスライディング信号検出部19は1チップスラディ
ング信号が127 回出力されたことを検出する。以上の制
御部16 同期保持部17、1周期検出部18および127 チッ
プスライディング信号検出部19により制御手段を構成
し、1周期検出部18で擬似雑音系列の1周期を検出した
ときスレッシュレベル更新信号を出力し、かつ擬似雑音
系列の1周期を検出したときまたは不一致カウント数が
初期スレッシュレベルまたは更新スレッシュレベルより
大きいとき位相制御信号を出力し、かつn回位相制御信
号を検出したときと擬似雑音系列の1周期を検出したと
き最大検出タイミング信号を出力して同期捕捉を確立す
る。
【0020】以上のように構成されたスペクトラム拡散
通信装置の受信機におけるスライディング相関器につい
て、以下その動作を説明する。ここで示すスペクトラム
拡散通信装置は一方向通信用とする。図2に示すよう
に、送信機は発呼してからある一定時間だけ“1”のデ
ータしか送信せず、この一定時間以上経過すると実際の
ランダムなデータを送信する。この一定時間以内に、受
信機は同期捕捉確立するものとする。すなわち、送信機
は、受信機が同期捕捉確立するまで固定値データしか送
信せず、受信機が同期捕捉確立した時点から実際のデー
タを送信するものとする。
【0021】まず、受信機のスライディング相関器の乗
算器12に、2値化されたベースバンド信号の1チップと
擬似雑音系列発生器11から出力された擬似雑音系列の1
チップが入力されて乗算され、これらが一致していない
とき、乗算部2から不一致信号が出力される。カウンタ
13では不一致信号の数をカウントし、擬似雑音系列分の
1周期(127 チップ長)以下のカウント値である不一致
カウント数が出力され、不一致カウント数は比較部15と
スレッシュレベル記憶部5に入力される。
【0022】ここで、同期捕捉確立まで2値化されたベ
ースバンド信号の任意の1ビットは“1”だから、擬似
雑音系列発生器11から出力される擬似雑音系列の位相と
2値化されたベースバンド信号の擬似雑音系列の位相は
同位相となり、同期捕捉確立の際カウンタ13の出力は0
近辺になる。
【0023】スレッシュレベル記憶部14には、初期設定
として初期スレッシュレベル(しきい値)が設定されて
おり、制御部16から出力されるスレッシュレベル更新信
号により、スレッシュレベル記憶部14の値は不一致カウ
ント数に更新可能である。ここでは説明のため、図3に
示すように、初期スレッシュレベルを30に設定してお
く。ここで、不一致カウント数とカウンタ13の関係を説
明すると、斜線部Aは1チップスライディング信号発生
領域である。不一致カウント数が初期スレッシュレベル
の30を越え、この1チップスライディング信号発生領域
Aに入ると、これ以上不一致カウント数をカウントして
も初期スレッシュレベルより小さくなり得ない。したが
って、この時点でカウントを止め、次の初期位相の擬似
雑音系列で比較しても良いことになる。したがって、カ
ウンタ13のカウント数を常時出力するように設定してお
く。比較部15で、まず、スレッシュレベル記憶部14の初
期スレッシュレベルの30とカウンタ13の出力(不一致カ
ウント数)を比較する。このとき、{初期スレッシュレ
ベル30}≦{不一致カウント数}ならば、この情報によ
り、制御部16からスレッシュレベル更新信号は出力され
ず、スレッシュレベル記憶部14の値は更新記録されな
い。それと同時に制御部16から1チップスライディング
信号を出力し、擬似雑音系列発生部1は擬似雑音系列の
初期位相を1チップだけシフトし、制御部16からクリア
信号が出力され1周期検出部18はクリアされる。制御部
16に1周期検出部8から1周期検出信号を入力したと
き、{初期スレッシュレベル30}>{不一致カウント
数}ならば、この情報により、制御部16からスレッシュ
レベル更新信号が出力され、スレッシュレベル記憶部14
の値はカウンタ13の出力(不一致カウント数)に記録更
新(更新スレッシュレベルm)される。そして、記録更
新後、更新スレッシュレベルmで動作する。この動作を
127 チップスランディング信号検出部19から127 チップ
スライディング完了信号が出力されるまで繰り返す。
【0024】この127 チップスライディング信号検出部
19は制御部16からの1チップスライディング信号を127
回入力すると、127 チップスライディング完了信号を出
力する。この制御部16はこの127 チップスライディング
完了信号を入力し、スレッシュレベル更新信号を出力し
ていなければ、上記動作を繰り返し、スレッシュレベル
更新信号を出力していれば、最大検出タイミング信号を
同期保持部17に出力することにより、同期捕捉が確立す
る。
【0025】この同期保持部17は最大検出タイミング信
号を入力し、最後にスレッシュレベル記憶部14に記録更
新したときの擬似雑音系列の初期位相のタイミングによ
り同期捕捉確立後さらに緻密に同期を合わせかつ同期が
はずれないように同期を保持する。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スペクト
ラム拡散通信装置の送信機は発呼してある一定時間固定
値データしか送信しないため、固定値以外のデータに対
する回路を省くことにより、回路規模を小型化でき、ロ
ーコスト化することができるものである。また、擬似雑
音系列発生部から出力される擬似雑音系列の1周期と同
じ擬似雑音系列で拡散されている2値化されたベースバ
ンド信号の擬似雑音系列の1周期の全位相を比較しなく
ても、たとえば不一致カウント数が初期スレッシュレベ
ルまたは更新スレッシュレベル以上になったとき、1チ
ップスライディング信号が出力されるため、高速な同期
捕捉を実現することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスライディング相関
器の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例におけるスペクトラム拡散通
信装置の動作説明図である。
【図3】図1の動作を説明したグラフである。
【図4】従来のスライディング相関器の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
11 擬似雑音系列発生部 12 乗算部 13 カウンタ 14 スレッシュレベル記憶部 15 比較部 16 制御部 17 同期保持部 18 1周期検出部 19 127 チップスライディング信号検出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペクトラム拡散方式において、同期捕捉
    モードと通常モードを持つ受信機と、この受信機が同期
    捕捉確立するまで固定値データしか送信せず、受信機が
    同期捕捉確立した時点から実際のデータを送信する送信
    機とを有するスペクトラム拡散通信装置の前記受信機に
    おけるスライディング相関器であって、前記送信機から
    の信号を受信した受信信号である、n個の初期位相を持
    つ1周期nチップ長の擬似雑音系列により拡散されてい
    る2値化されたベースバンド信号と同様の同相または逆
    相の受信側擬似雑音信号を、位相制御信号により位相制
    御して出力する擬似雑音系列発生部と、前記ベースバン
    ド信号の1チップと前記擬似雑音系列発生部から出力さ
    れた擬似雑音系列の1チップが一致してるか否かを判定
    する判定手段と、前記判定手段で判定した不一致した数
    をカウント(不一致カウント数)して順次出力するカウ
    ンタと、あらかじめ初期スレッシュレベル(しきい値)
    が設定されておりスレッシュレベル更新信号により前記
    カウンタの出力(更新スレッシュレベル)に更新記録す
    るスレッシュレベル記憶部と、前記スレッシュレベル記
    憶部の初期スレッシュレベルまたは更新スレッシュレベ
    ルと前記不一致カウント数を比較する比較部と、擬似雑
    音系列の1周期を検出したとき前記スレッシュレベル更
    新信号を出力し、かつ擬似雑音系列の1周期を検出した
    とき、または前記比較部の比較結果により前記不一致カ
    ウント数が初期スレッシュレベルまたは更新スレッシュ
    レベルより大きいとき前記位相制御信号を前記擬似雑音
    系列発生部に出力する制御手段とを備え、n回位相制御
    信号を検出するとともに擬似雑音系列の1周期を検出し
    て同期捕捉を確立する構成としたスライディング相関
    器。
  2. 【請求項2】スペクトラム拡散方式において、同期捕捉
    モードと通常モードを持つ受信機と、この受信機が同期
    捕捉確立するまで固定値データしか送信せず、受信機が
    同期捕捉確立した時点から実際のデータを送信する送信
    機とを有するスペクトラム拡散通信装置の前記受信機に
    おけるスライディング相関器であって、前記送信機から
    の信号を受信した受信信号である、n個の初期位相を持
    つ1周期nチップ長の擬似雑音系列により拡散されてい
    る2値化されたベースバンド信号と同様の同相または逆
    相の受信側擬似雑音信号を、位相制御信号により位相制
    御して出力する擬似雑音系列発生部と、前記ベースバン
    ド信号の1チップと前記擬似雑音系列発生部から出力さ
    れた擬似雑音系列の1チップが一致してるか否かを判定
    する判定手段と、前記判定手段で判定した一致した数を
    カウント(一致カウント数)して順次出力するカウンタ
    と、あらかじめ初期スレッシュレベル(しきい値)が設
    定されておりスレッシュレベル更新信号により前記カウ
    ンタの出力(更新スレッシュレベル)に更新記録するス
    レッシュレベル記憶部と、前記スレッシュレベル記憶部
    の初期スレッシュレベルまたは更新スレッシュレベルと
    前記一致カウント数を比較する比較部と、擬似雑音系列
    の1周期を検出したとき前記スレッシュレベル更新信号
    を出力し、かつ擬似雑音系列の1周期を検出したとき、
    または前記比較部の比較結果により前記一致カウント数
    が初期スレッシュレベルまたは更新スレッシュレベルよ
    り大きいとき前記位相制御信号を前記擬似雑音系列発生
    部に出力する制御手段とを備え、n回位相制御信号を検
    出するとともに擬似雑音系列の1周期を検出して同期捕
    捉を確立する構成としたスライディング相関器。
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