JPH05218365A - 半導体素子の作製方法 - Google Patents

半導体素子の作製方法

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JPH05218365A
JPH05218365A JP4041942A JP4194292A JPH05218365A JP H05218365 A JPH05218365 A JP H05218365A JP 4041942 A JP4041942 A JP 4041942A JP 4194292 A JP4194292 A JP 4194292A JP H05218365 A JPH05218365 A JP H05218365A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大規模集積回路の作製に適用可能な、透明絶
縁性基板上にシリコン単結晶薄膜を貼り合わせ法で形成
する高機能性SOI基板の作製方法。 【構成】 シリコン単結晶基板100全体を陽極化成し
て多孔質シリコン101を形成し、その一表面上にシリ
コン単結晶薄膜102をエピタキシャル成長して、エピ
タキシャル層に素子を形成する。素子形成面109を支
持基板111とワックス103により貼り合わせて、多
孔質シリコン部分を選択的にエッチングする。つぎに、
素子が形成されたエピタキシャル層を、SiO2 を主成
分とする透明絶縁性基板110と接着剤108により接
着したのち、ワックスを加熱軟化させて支持基板と、素
子が形成されたエピタキシャル層を分離する。以上の工
程によって作製するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は絶縁基板上の半導体素子
の作製方法に関し、更に詳しくは、ガラス等の透光性絶
縁物基板上の単結晶半導体層に作成される、高機能、高
性能電子デバイス、集積回路などに適する半導体素子の
作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】絶縁物基板上の単結晶シリコン半導体層
の形成は、Silicon on Insulator(SOI)技術として
広く知られ、通常のシリコン集積回路を作製するバルク
のシリコン基板では到達しえない数々の優位点をこの基
板が有することから、多くの研究が成されてきた。即ち
SOI技術を利用することで、1.誘電体分離が容易で
高集積化が可能、2.対放射線耐性に優れている、3.
浮遊容量が低減され高速化が可能、4.ウエル工程が省
略できる、5.ラッチアップを防止できる、6.薄膜化
による完全空乏型電界効果トランジスタが可能、等の優
位点が得られる。上のようなデバイス特性上の多くの利
点を実現するために、ここ数十年に渡りSOI構造の形
成方法についてさまざまな研究がされてきている。この
内容は、例えば、Special Issue:“Single-crystal sil
icon on non-single-crystal insulators ”;edited by
G.W.Cullen,Journal of Crystal Growth,volume 63,no
3, pp429 〜590(1983).等の文献にまとめられている。
【0003】多くのSOI技術の中でシリコン層が単結
晶であって、ある程度の集積回路を形成できるレベルま
で研究が進められた例としては、古くは単結晶サファイ
アを基板上にシリコン膜をCVD(化学気相法)でヘテ
ロエピタキシーさせて形成するSOS(Silicon on Sapp
hire) が知られており、最も成熟したSOI技術として
一応の成功を収めている。しかしこの技術に於いてはシ
リコン層と下地サファイア基板界面の格子不整合により
大量の結晶欠陥が生じたり、サファイア基板からアルミ
ニュームがシリコン層へ混入したり、そして何よりも基
板の高価格と大面積化への対応が遅れている、などの理
由によりその応用の広がりが妨げられている。
【0004】比較的近年には、サファイア基板を使用せ
ずにシリコン基板をもとにしてSOI構造を実現しよう
という試みが行なわれている。例えばZMR、SIMO
X、貼り合わせSOIなどである。
【0005】ZMR(Zone Melting Recrystallization)
とはSiO2 膜で被覆された単結晶シリコン基板の一部
に開口部を設け、その上に堆積した非晶質或いは多結晶
シリコン層に電子線、レーザー光等のエネルギービーム
を収束して照射し、開口部の単結晶基板面をシードにし
た溶融再結晶により単結晶シリコン層をSiO2 上に成
長させるか、又は棒状ヒーターにより帯状に溶融領域を
走査するものである。この方法では、比較的大規模な集
積回路も試作されてはいるが、依然として亜粒界等の結
晶欠陥が多数残留しており、少数のキャリヤ−デバイス
を作成するにいたってない。また制御性、生産性等の面
で多くの課題を抱えている。
【0006】一方SIMOX(Seperation by Ion Impla
nted Oxygen)とは、シリコン単結晶基板中の酸素のイオ
ン注入によりSiO2 層を形成する方法である。この技
術はシリコンプロセスと整合性が良いため現在もっとも
成熟した手法である。しかしながら、SiO2 層を形成
するためには酸素イオンを1018ions/cm2 以上
も注入する必要があるが、その注入時間は長大であり生
産性は高いとはいえず、またウエハーコストは高い。更
に結晶欠陥は多く残存し、工業的に見て少数キャリヤ−
デバイスを作製できる充分な品質に至っていない。
【0007】貼り合わせSOIとは、少なくともどちら
か片方にはSiO2 等の絶縁膜を有する2枚の基板を鏡
面同士で貼り合わせて、熱処理した後に片方の基板を研
磨してゆき、絶縁膜上に薄膜を残すというものである。
この場合特に問題となるのは研磨の精度であり、通常数
百μmの厚みを有する単結晶基板を、面内均一に数μm
もしくは1μm以下まで研磨することは極めて困難であ
る。また貼り合わせる2枚の基板ともシリコン基板であ
れば良いが、片方がガラス等の異種材料基板である場合
には、熱処理を施したときに両者の熱膨張係数の違いに
より基板の破壊、剥離等が起こってしまう。
【0008】以上説明したSOI構造は、すべて先に述
べたような高性能デバイスの作製を目的に開発された技
術であるが、一方では透明絶縁物基板上にシリコン単結
晶薄膜を形成し、その上でデバイスを作製することで高
性能化に加えてデバイス自体に機能性を持たせようとす
る試みがなされている。
【0009】ガラスのような透明絶縁性基板上にシリコ
ン単結晶薄膜を形成するためには、前述したようなシリ
コン基板そのものに依存するSIMOXやZMRでは不
可能であり(シードなしのZMRでは不可能ではない
が、方位の制御や単結晶性の繊維が困難である)、唯一
可能性のあるのは貼り合わせSOIである。しかし貼り
合わせSOIにしても前述したように、厚みが数百μm
もある2枚の異種材料基板同士は、互いの熱膨張係数の
違いにより貼り合わせるのが極めて困難である。そこで
熱膨張係数が違っても熱処理をしなければ問題ないとい
う観点から、シリコン基板上に通常のプロセスで素子を
形成した後、シリコン基板の裏面から基板自体を研磨し
てゆき、素子を形成してある表層のみを残し、この薄膜
を透明基板に透明な樹脂性の接着剤を用いて貼り付ける
という技術が公表されている(K.Sumiyoshi et.al,1989
IEDM attended paper:technical digest pl65)。
【0010】しかしながらこの方法においては、薄膜化
する際に、シリコン酸化膜をストッパーにした選択研磨
を用いている。研磨技術は前述したように精度に問題点
があり、上記論文中にも記されているがシリコンとシリ
コン酸化膜との間の研磨速度比は約100倍程度しかな
い。従って膜厚の分布がなく、均一な薄膜を研磨によっ
て作製するのは非常に困難と言える。研磨でなくシリコ
ン基板中の不純物濃度差を利用した選択エッチングに関
しても、同様に選択比が十分にはとれない。
【0011】
【発明が解決しようとしている課題】以上述べたよう
に、従来の方法では高性能電子デバイスを作製するに足
るSOI基板を生産性よく提供できる技術は、未だ達成
するに至っていない。またSOI構造を透明基板上に形
成し、基板自体に機能性を持たせたものに関しては、更
に技術開発が遅れているなどの問題点があった。
【0012】(発明の目的)本発明は、上述の問題点を
解消するために、透明絶縁性基板等の絶縁性基板上に、
基板と熱膨張係数の大きく異なるシリコン単結晶薄膜を
貼り合わせ法によって形成することで高機能性SOI基
板を作製することを可能とし、かつ大規模集積回路を作
製する際にも高価なSOSや、SIMOXの代替足り得
る高性能半導体基板や、その作製方法も同時に可能とす
る半導体素子の作製方法を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体素子の作
製方法は、前述した課題を解決するための手段として、
シリコン単結晶基板の全体を陽極化成により多孔質化す
る工程と、該多孔質化した一表面上にシリコン単結晶薄
膜をエピタキシャル成長する工程と、該エピタキシャル
層に素子を形成する工程と、該素子形成面を任意の支持
基板とワックス又は熱可塑性樹脂を介して貼り合わせる
工程と、多孔質シリコン部分を選択的にエッチングする
工程と、前記素子が形成されたエピタキシャル層をSi
2 を主成分とする透明絶縁性基板と接着剤で貼り合わ
せる工程と、前記ワックス又は熱可塑性樹脂を融解又は
軟化させることにより前記支持基板と前記素子が形成さ
れたエピタキシャル層を分離する工程を含んでいる。
【0014】また、本発明の半導体素子の作製方法は、
シリコン単結晶基板の片方の面の表層を陽極化成により
多孔質化する工程と、該多孔質化した表面上にシリコン
単結晶薄膜をエピタキシャル成長する工程と、該エピタ
キシャル層に素子を形成する工程と、該素子形成面を任
意の支持基板とワックス又は熱可塑性樹脂を介して貼り
合わせる工程と、前記シリコン単結晶基板部分を研磨に
よって除去してから多孔質シリコン部分を選択的にエッ
チングする工程と、前記素子が形成されたエピタキシャ
ル層をSiO2 を主成分とする透明絶縁性基板と接着剤
で貼り合わせる工程と、前記ワックス又は熱可塑性樹脂
を融解又は軟化させることにより前記支持基板と前記素
子が形成されたエピタキシャル層を分離する工程を含ん
で、その手段とするものである。
【0015】また、本発明の半導体素子の作製方法は、
前記素子の形成されたエピタキシャル層と前記接着剤の
間に、可動イオンの拡散を防止するバリア層を設ける工
程を含んでいる。
【0016】また、本発明の半導体素子の作製方法は、
前記多孔質シリコン部の選択エッチングは、フッ酸、過
酸化水素水、アルコール系の混合エッチング液により行
う。
【0017】
【作用】本発明は、多孔質シリコンが有する二つの重要
な物理的特性を利用するものである。その一つは、多孔
質シリコンのエッチング特性である。通常、シリコンは
フッ酸では殆どエッチングされないが、多孔質化するこ
とによってエッチングが可能となる。しかも図4に示す
ようにフッ酸、過酸化水素水、アルコールの混合エッチ
ング液を用いると、非多孔質と多孔質では約10の5乗
倍ものエッチング速度比が得られる。従って1μm前後
の薄膜でも均一に制御性よく選択エッチングが可能にな
る。
【0018】もう一つの特性は、エピタキシャル成長特
性である。多孔質シリコンは結晶構造としては単結晶構
造を保っており、表面から内部にわたって数十〜数百オ
ングストロームの孔が高密度に存在するものである。こ
の表面に成長するエピタキシャル層は、非多孔質の単結
晶基板上のエピタキシャル層と同等の結晶性が得られる
という特性を有する。従って活性層として信頼性の高い
単結晶シリコン基板上のエピタキシャル層と同等の単結
晶薄膜を用いるので、従来のSOI基板に比べて優れた
結晶性を有するSOI基板が提供できる。
【0019】本発明によれば、多孔質シリコン上にエピ
タキシャル成長した単結晶層に素子を形成し、素子形成
された単結晶層をワックス等によって一担支持基板に保
持させ、多孔質部分を選択エッチングして素子形成され
た単結晶層を単独の薄膜(membrane)とし、これを接着
剤を用いて透明絶縁性基板と接着し、ワックス等と共に
支持基板を分離するという方法によって、透明基板上に
高性能かつ高機能性の電子デバイスを容易に作製できる
ようになる。
【0020】また、エピタキシャル成長層は膜厚分布の
制御が容易であるため、この成長層をそのまま使用した
SOI層の膜厚分布も極めて均一なものが得られる。
【0021】また、多孔質シリコンと非多孔質シリコン
におけるエッチング速度比が極めて大きいため、従来の
選択研磨や不純物濃度差を利用した選択エッチングによ
る除去に比べて、飛躍的にエッチングの制御性が向上す
る。
【0022】また熱膨張係数の違いにより実現が極めて
困難であった、透明絶縁性基板上のシリコン単結晶薄膜
デバイスを、容易に作製できるようになる。
【0023】また、素子が形成されたエピタキシャル層
と接着剤との間に、可動イオンの拡散を防止するバリア
層を設けることにより、透明絶縁性基板を接着する接着
剤からの可動イオンによる、エピタキシャル層の素子形
成層への悪影響を防止することができる。
【0024】(実施態様例)以下、本発明の実施態様例
について図面を参照して説明する。
【0025】図1は、本発明の半導体素子の作製方法の
工程の流れを説明する模式的断面図である。
【0026】まず、(図1−1)のように単結晶シリコ
ン基板100を陽極化成して多孔質シリコン101を形
成する。このとき多孔質化する領域は、図1−1aのよ
うに基板の片側表面層のみでも、図1−1bのように基
板全体でもかまわない。片側表面層のみを多孔質化する
場合には、その領域は10〜100μmの厚みでよい。
【0027】なお、ここで多孔質シリコンの形成方法に
ついて簡単に、図2のシリコン基板を多孔質化する装置
説明図を用いて説明する。
【0028】まず基板としてP型の単結晶シリコン基板
200を用意する。N型でも不可能ではないが、その場
合は低抵抗の基板に限定される。基板200を図2−1
に示すような装置にセッティングする。即ち基板の片側
がフッ酸系の溶液204に接していて、溶液側に負の電
極206がとられており、逆側は正の金属電極205に
接している。
【0029】また、図2−2は他の構成例の装置を示す
図であり、図に示すように、正電極側205′も溶液2
04′を介して電位をとってもかまわない。いずれにせ
よフッ酸系溶液に接している負の電極側から多孔質化が
起こる。
【0030】フッ酸系溶液204としては、一般的には
濃フッ酸(49%HF)を用いる。純水(H2 O) で希
釈していくと、流す電流値にもよるが、ある濃度からエ
ッチングが起こってしまうので好ましくない。
【0031】また陽極化成中に基板200の表面から気
泡が発生してしまい、この気泡を効率よく取り除く目的
から、界面活性剤としてアルコールを加える場合があ
る。アルコールとしてメタノール、エタノール、プロパ
ノール、イソプロパノール等が用いられる。また界面活
性剤の代わりに撹はん器を用いて、溶液を撹はんしなが
ら陽極化成を行ってもよい。
【0032】負電極206に関しては、フッ酸溶液に対
して侵食されないような材料、例えば金(Au)、白金
(Pt)等が用いられる。
【0033】正側の電極205の材質は一般に用いられ
る金属材料でかまわないが、陽極化成が基板200すべ
てになされた時点で、フッ酸系溶液204が正電極20
5に達するので、正電極205の表面にも耐フッ酸溶液
性の金属膜をコーティングしておくとよい。
【0034】陽極化成を行う電流値は、最大数百mA/
cm2 であり、最小値は零でなければならない。この値
は多孔質化したシリコンの表面に良質のエピタキシャル
成長ができる範囲内で決定される。通常電流値が大きい
と陽極化成の速度が増すと同時に、多孔質シリコン層の
密度が小さくなる。即ち孔の占める体積が大きくなる。
これによってエピタキシャル成長の条件が変わってくる
のである。
【0035】次に(図1−2)に示す工程において、以
上のようにして形成した多孔質シリコン基板、もしくは
多孔質層101上に、非多孔質の単結晶シリコン層10
2をエピタキシャル成長する。
【0036】多孔質シリコンは結晶構造としては単結晶
構造を保っており、表面から内部にわたって数十〜数百
オングストロームの孔が高密度に存在する。表面に成長
するエピタキシャル層は、非多孔質の単結晶基板上のエ
ピタキシャル層と同等の信頼性の高い結晶性が得られる
特性を有するものであり、エピタキシャル成長は一般的
な熱CVD、減圧CVD、プラズマCVD、分子線エピ
タキシー、スパッタ法等で行われる。成長する膜厚はS
OI層の設計値と同じくすれば良いが、好ましくは1μ
m以下の膜厚が良い。これは1μm以上の膜厚の単結晶
シリコンだと可視光が透過しなくなってしまうからであ
る。但しSOI基板作製後に素子形成領域以外の部分を
エッチングする場合や、光透過性を重視しないデバイス
の場合には膜厚は特に制限されるものではない。
【0037】次に(図1−3)に示す工程において、エ
ピタキシャル層102に通常のデバイスプロセスで素子
109を形成する。素子の種類、形態等にはなんら制限
はない。
【0038】次に(図1−4)に示す工程において、上
記基板を適当な温度に加熱しながら、素子形成面109
にワックスや熱可塑性樹脂103を塗布し、支持基板1
11を接着する。
【0039】ワックスは室温で固化していて、100℃
前後に加熱すると軟化するものを用いると良い。熱可塑
性樹脂は液状で塗布し、ウエハー上で重合するものでも
良いが、シート状になっているものも便利である。また
これらはアセトン、トルエン等の有機溶剤に溶解するも
のが好ましい。例えばワックスではエレクトロン・ワッ
クス他、樹脂材料ではフェノール系、メラミン系、ポリ
フッ化エチレン系などが高軟化点材料として挙げられ、
塩化ビニル・酢酸ビニル混合系、ポリスチロール系など
が低軟化点材料として挙げられる。支持基板111に関
しては形状、大きさ(厚み)、材料など、任意のもので
かまわない。例えばシリコン(単結晶でも多結晶でもか
まわない)を支持基板材料に用いれば、1つの支持基板
を半永久的に使用することが可能である。
【0040】次に(図1−5)に示す工程において、上
記支持基板111と素子形成層を残して、多孔質シリコ
ン側を選択的にエッチングする。この場合、多孔質シリ
コンの特徴として、通常シリコンはフッ酸では殆んどエ
ッチングされないが、多孔質化することによってエッチ
ングが可能となることがあげられる。
【0041】しかも、図4の多孔質シリコンと非多孔質
シリコンのエッチング速度比を示すグラフに示すよう
に、フッ酸、過酸化水素水、アルコールの混合エッチン
グ液を用いると、非多孔質と多孔質シリコンでは10の
5乗倍ものエッチング速度比が得られる。従って単結晶
層が1μm前後の薄層でも均一に制御性よく選択エッチ
ングが可能になる。
【0042】このときエッチングされる部分が全体にわ
たって多孔質である場合には、接着した基板ごとフッ酸
系溶液中に浸しておけば、多孔質部分101は全て選択
的にエッチングされる。エッチングされる部分に単結晶
シリコン基板100のままの領域を含む場合には、シリ
コン基板100の領域のみを研磨して除去するのが好ま
しい。そして多孔質部分101が露出した時点で研磨を
終了し、後はフッ酸系溶液中で選択エッチングを行え
る。いずれの場合にせよ多孔質でない単結晶のエピタキ
シャル成長部分102は殆どフッ酸と反応しないので薄
膜として残る。
【0043】また当然のことながら、支持基板111
は、フッ酸系溶液に反応しにくい材料を用いることが好
ましい。このときフッ酸系溶液というのは、フッ酸のほ
かに過酸化水素水(H22 )やアルコール類を混合し
たものが用いられる。フッ酸と硝酸、もしくはこれに酢
酸を加えた混合溶液でも多孔質シリコンの選択エッチン
グは可能だが、この場合残されるべき単結晶シリコン薄
膜も多少エッチングされるので、精密に時間等の制御を
する必要がある。
【0044】次に(図1−6)に示す工程において、次
に素子形成層と透明基板を接着剤を用いて接着するのだ
が、この際接着剤からの可動イオンが素子形成層に悪影
響を及ぼす場合がある。そこで素子形成層の裏面が露出
した際に、シリコン窒化膜等のバリア層107を素子形
成層の裏面に堆積しておくと良い。シリコン窒化膜は通
常LPCVDやプラズマCVD等で堆積するが、支持基
板と接着しているワックスや熱可塑性樹脂が耐えられる
温度である必要があるので、プラズマCVDで100〜
300℃の範囲で堆積するのが好ましい。またバリア層
107の膜厚さは、光透過率を考慮するならば、薄い方
が好ましい。バリア層107は必ずしも必須ではなく、
素子に悪影響を及ぼす不純物の含有量が少ない場合とか
には省略も可能である。
【0045】次に(図1−7)に示す工程において、固
化した際に光透過性となる接着剤108を用いて、露出
した素子形成面109の裏面、或いは該面上に形成され
たバリア層107面をSiO2 を主成分とする透明絶縁
性基板110と密着させる。透明絶縁性基板110は溶
融石英、合成石英、ガラス、合成樹脂等の中から選ばれ
る。接着剤108はなるべく可動イオンの含有量が少な
い樹脂系接着剤が好ましい。
【0046】密着した後に基板全体を加熱し、ワックス
又は熱可塑性樹脂103を軟化させて支持基板111を
分離する。支持基板111を分離した後、素子形成面1
09に残されたワックス等の残渣をアセトン、ジクロロ
メタン、トルエン等の有機溶剤で十分に洗浄し、もしく
は洗浄のみで完全に取りきれない場合にはプラズマアッ
シング等を行い、透明絶縁性基板上のSOI構造の素子
を得る。
【0047】本発明では素子形成層102を接着剤10
8で透明基板110に接着しているが、接着剤を用いな
くても基板と素子形成層を接着することは不可能ではな
い。つまり素子形成層102の裏面(素子を形成してい
ない側)と透明絶縁性基板110の界面は、単に密着さ
せただけであっても特に外部応力を加えない限り通常の
シリコン基板と同様な取り扱いが可能である。これは基
板110と薄膜102の界面における水素結合のためで
ある。水素結合は分子間結合であるので、界面の密着性
が高い程、即ち基板と薄膜の平坦性が高い程強くなる。
従って基板と薄膜の密着性を高めるために、基板の上か
ら重石等で均一な圧力をかけるのも有効な手段である。
【0048】また水素結合は、密着する界面の水素原子
(−H)と酸素原子(−O−)間の引力であるので、素
子形成層102と透明絶縁性基板110を密着させる前
の洗浄の最終工程で水素結合が行い易くなるように表面
処理を施すことによって、かなり結合力を高めることが
できる。但し水素結合はそれほど強い結合ではないの
で、応力を加えると素子形成層がすぐ剥離してしまう。
そこで水素結合で密着しているものを熱処理して、結合
力を強めることも考えられる。
【0049】一般的に熱処理の温度が高ければ高いほ
ど、界面の結合力が強まる。これは約200℃以上にな
ると、水素結合していた水素と酸素の両原子がH2 Oの
形で脱水し、そのあとに縮合したシラノール結合(Si
−O−Si)を形成するためである。しかしながら本発
明の工程では、最初に素子が形成されてしまうので、最
後に400℃以上の熱処理を施すのは素子の破壊を招き
困難となる。従って300℃前後までの熱処理が許され
ることになる。300℃程度の熱処理だと水素結合より
若干結合力が増した程度なので、やはり接着剤を用いな
い場合には外部応力がかからないような使用方法に制限
される。
【0050】
【実施例1】(実施例1)つぎに図1及び図2を用いて
本発明の具体的な第1実施例の詳細を図の工程順に説明
する。
【0051】(図1−1)に示す工程において、200
ミクロンの厚みを持った4インチP型(100)単結晶
シリコン基板(0.1〜0.2Ωcm)100を用意
し、これを図2−1に示すような装置にセットして陽極
化成を行ない、図1−1bのような多孔質シリコン10
1を得た。この時の溶液204は49%HF溶液を用
い、電流密度は100mA/cm2 であった。そしてこ
の時の多孔質化速度は8.4μm/min.であり、2
00μmの厚みを持ったP型(100)シリコン基板は
24分で全体が多孔質化された。
【0052】次に(図1−2)に示す工程において、P
型(100)多孔質シリコン基板101上にCVD法に
より、単結晶シリコン層102を0.5μmエピタキシ
ャル成長した。堆積条件は以下のとおりである。
【0053】 使用ガス:SiH4 /H2 ガス流量:0.62/140(1/min) 温 度:750℃ 圧 力:80Torr 成長速度:0.12μm/min. 次に(図1−3)に示す工程において、エピタキシャル
層に液晶表示装置用のスイッチングトランジスタと、そ
の周辺に画素の駆動用回路を通常の半導体プロセスを用
いて形成した。
【0054】次に(図1−4)に示す工程において、素
子が形成された基板をホットプレート上で加熱しなが
ら、エレクトロンワックス103を素子形成面109上
に塗り、4インチのシリコン支持基板111を素子形成
面109に貼り合わせた。
【0055】次に(図1−5)に示す工程において、上
記貼り合わせ基板を選択エッチング溶液中に浸し、多孔
質部分101のみを選択的にエッチングした。このとき
エッチング溶液の組成と多孔質シリコンに対するエッチ
ング速度は、 HF:H22 :C25 OH=5:25:6 1.6μm/min. であった。従って200μmの多孔質部分は、約125
分間で全てエッチングされた。ちなみにこのときの単結
晶シリコン層102のエッチング速度は0.0006μ
m/hourであり、殆どエッチングされずに残った。
【0056】次に(図1−7)に示す工程において、上
記工程により得られた試料を、塩酸/過酸化水素水/水
(1:1:5)混合溶液で10分間洗浄し、さらに純水
でリンスして乾燥させた後、同等の洗浄を行った4イン
チのガラス基板(厚み400μm)110と、単結晶シ
リコン層102とをポリイミド系樹脂接着剤108を用
いて接着した。接着した基板をホットプレート上で約1
50℃に加熱し、ワックス103が軟化したところで支
持基板111を取り除いた。
【0057】そして素子形成面109の表面に残留して
いるワックスを完全に除去するために、上記基板をトル
エンで洗浄し、透明絶縁性基板上の単結晶シリコン薄膜
に素子が形成されたSOI基板を得た。
【0058】更に、出来上がった回路上に液晶を封入
し、パッケージングして光透過型の液晶表示装置を作製
した。
【0059】(実施例2)図3は、本発明の第2の実施
例による半導体素子の作製法の工程の流れを示す模式的
断面図である。図3を用いて本発明の具体的な第2実施
例の詳細を図の工程順に説明する。
【0060】(図3−1)に示す工程において、300
μmの厚みを持った抵抗率0.01Ω・cmのP型(1
00)シリコン基板300を用意し、その表面に第1実
施例と同様にして多孔質層301を30μmの厚みに形
成した。
【0061】次に(図3−2)に示す工程において、得
られた基板の多孔質側の表面に第1実施例と同様にして
エピタキシャル層302を0.5μmの厚みに形成し
た。
【0062】次に(図3−3)に示す工程において、次
に第1実施例と同様の素子及び電子回路をエピタキシャ
ル層302に形成した。
【0063】次に(図3−4)に示す工程において、素
子が形成された基板をホットプレート上で加熱しなが
ら、エレクトロンワックス303を素子形成面309上
に塗り、4インチのシリコン支持基板311を素子形成
面309に貼り合わせた。
【0064】次に(図3−5)に示す工程において、単
結晶基板300側を機械的研磨法により約280μm研
磨し、多孔質領域301を露出させた。続いてこの基板
を第1実施例と同様のフッ酸系エッチング液に浸し、多
孔質領域301のみを選択的にエッチングした。
【0065】次に(図3−6)に示す工程において、後
は第1実施例と全く同様にして、透明基板上に液晶表示
装置を作製した。
【0066】(実施例3)再び図1を用いて本発明の具
体的な第3実施例の詳細を図の工程順に説明する。
【0067】図1−1から1−3までは、第1実施例と
同じ工程とした。
【0068】次に(図1−4)に示す工程において、素
子が形成された基板をホットプレート上で加熱しなが
ら、シート状のフェノール系樹脂103を素子形成面1
09上に貼り、更に4インチのシリコン支持基板111
を貼り合わせた。
【0069】次に(図1−5)に示す工程において、上
記貼り合わせ基板を選択エッチング溶液中に浸し、多孔
質部分101のみを選択的にエッチングした。
【0070】次に(図1−6)に示す工程において、多
孔質シリコン101がエッチングされたことによって露
出した素子形成面109の裏面に、プラズマCVDによ
ってシリコン窒化膜107を0.05μm堆積した。堆
積温度は220℃で行った。
【0071】次に(図1−7)に示す工程において、上
記工程により得られた試料を4インチの溶融石英基板1
10とシリコン窒化膜107面とをポリイミド樹脂系接
着剤108を用いて接着した。接着した基板を350℃
に加熱しながら、素子形成面109から支持基板111
を取り除いた。
【0072】そして素子形成面109に残ったフェノー
ル系樹脂103をジクロロメタン中で洗浄し、更に残っ
たフェノール樹脂は酸素プラズマでアッシングし、透明
絶縁性基板上の単結晶シリコン薄膜に素子が形成された
ものを得た。
【0073】更に出来上がった回路上に液晶を封入し、
パッケージングして光透過基板型の液晶表示装置を作製
した。
【0074】また上述した各実施例においては、光透過
性絶縁基板を用いたが、光透過性の基板に限ることはな
いことは明らかである。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように、多孔質シリコン上
にエピタキシャル成長した単結晶層に素子を形成し、素
子形成された単結晶層をワックス等によって一担支持基
板に保持させ、多孔質部分を選択エッチングして素子形
成された単結晶層を単独の薄膜(membrane)とし、これ
を接着剤を用いて透明絶縁性基板と接着し、ワックス等
と共に支持基板を分離するという方法によって、透明基
板上に高性能かつ高機能性の電子デバイスを容易に作製
できるようになった。
【0076】本発明の主たる効果は、エピタキシャル成
長層は膜厚分布の制御が容易であるため、この成長層を
そのまま使用したSOI層の膜厚分布も極めて均一であ
ることと、多孔質シリコンと非多孔質シリコンにおける
エッチング速度比が極めて大きいため、従来の選択研磨
の選択エッチングに比べて、飛躍的にエッチングの制御
性が向上し、従って生産性が向上したこと、そして従来
から熱膨張係数の大きな違いにより実現が極めて困難で
あった、透明絶縁性基板上のシリコン単結晶薄膜デバイ
スを、容易に作製できるようにしたことである。
【0077】また本方法によって得られたSOI基板は
光透過性であるので、この性質を利用した機能性デバイ
スを設計することが可能であるし、またSOI構造の大
規模集積回路を作製する目的に対しても、高価なSOS
や、SIMOXの代替足り得る半導体基板を提供するこ
とができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第3実施例による半導体素子の
作製方法の工程を説明するための模式的断面図である。
【図2】シリコン基板を多孔質する際の装置説明図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例による半導体素子の作製方
法の工程を説明するための模式的断面図である。
【図4】多孔質シリコンと非多孔質シリコンのエッチン
グ速度比を示す図である。
【符号の説明】
100,200,300 単結晶シリコン基板 101,301 多孔質化したシリコン基板、又は多
孔質層 102,302 エピタキシャル成長層 103,303 ワックス又は熱可塑性樹脂 107 バリア層 108,308 接着剤 109,309 素子、又は素子形成面 110,310 透明絶縁性基板 111,311 支持基板 204,204′ エッチング液 205,205′ 正電極 206,206′ 負電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン単結晶基板の全体を多孔質化す
    る工程と、 該多孔質化した一表面上にシリコン単結晶薄膜をエピタ
    キシャル成長する工程と、 該エピタキシャル層に素子を形成する工程と、 該素子形成面を任意の支持基板と、ワックス又は熱可塑
    性樹脂を介して貼り合わせる工程と、 前記貼り合わせた基板の多孔質シリコン部分を選択的に
    エッチング除去する工程と、 前記素子が形成されたエピタキシャル層を、他の絶縁性
    基板と接着剤で貼り合わせる工程と、 前記ワックス又は熱可塑性樹脂を、融解又は軟化させる
    ことにより前記支持基板と前記素子が形成されたエピタ
    キシャル層を分離する工程と、 を含むことを特徴とする半導体素子の作製方法。
  2. 【請求項2】 シリコン単結晶基板の片方の面の表層を
    多孔質化する工程と、 該多孔質化した表面上にシリコン単結晶薄膜をエピタキ
    シャル成長する工程と、 該エピタキシャル層に素子を形成する工程と、該素子形
    成面を任意の支持基板と、ワックス又は熱可塑性樹脂を
    介して貼り合わせる工程と、 前記シリコン単結晶基板部分を研磨によって除去してか
    ら、前記多孔質シリコン部分を選択的にエッチング除去
    する工程と、 前記素子が形成されたエピタキシャル層を他の絶縁性基
    板と接着剤で貼り合わせる工程と、 前記ワックス又は熱可塑性樹脂を、融解又は軟化させる
    ことにより前記支持基板と前記素子が形成されたエピタ
    キシャル層を分離する工程と、 を含むことを特徴とする半導体素子の作製方法。
  3. 【請求項3】 前記素子の形成されたエピタキシャル層
    と前記接着剤との間に、可動イオンの拡散を防止するバ
    リア層を設ける工程を含むことを特徴とする請求項1又
    は2に記載の半導体素子の作製方法。
  4. 【請求項4】 前記多孔質シリコン部の選択エッチング
    は、フッ酸、過酸化水素水、アルコール系の混合エッチ
    ング液により行うことを特徴とする請求項1又は2に記
    載の半導体素子の作製方法。
  5. 【請求項5】 前記多孔質化する工程が陽極化成である
    請求項1又は2に記載の半導体素子の作製方法。
  6. 【請求項6】 前記他の絶縁性基板がSiO2 を主成分
    とする透明絶縁性基板であることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の半導体素子の作成方法。
  7. 【請求項7】 前記素子が形成されたエピタキシャル層
    を、他の絶縁性基板と、前記接着剤を介さずに貼り合わ
    せることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体素
    子の作製方法。
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