JPH0521768Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、周囲が操作面に露出し、これを操作
することによつて操作部材を操作し、種々の装置
の動作等を変化させるノブにおいて、暗い場所で
も操作されたノブの位置が容易に判別できるノブ
照明装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、種々の装置の動作等を変化させるノブと
して、その軸心が操作面と平行で、その外周面の
一部が操作面に露出し、これを指頭で摺擦して回
転させるノブにおいては、暗い場所でもその回転
位置が判別できるように、ノブ自身に照明装置を
内蔵したものは見当らなかつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従つて、夜間の車内等の暗い場所で、このノブ
を操作しようとすると、ノブが見えないため手さ
ぐりでノブをさがさなければならなず、又ノブが
どの程度に回転されているのかも判別できなかつ
た。よつて本考案は、上述した点に鑑み、ケース
内において、一対の軸受片によつて回動自在に軸
支されると共に、可変抵抗器等の操作部材を動作
させる連結部材に係合され、ケースの操作面に穿
設された窓孔から周面の一部分が露出され、該露
出した周面を指頭で摺擦して回転させ操作部材を
操作するノブの設置場所及びその操作角度位置
を、暗い場所でも一目で判別でき、その操作を容
易にできるようにしたノブ照明装置を提供するこ
とを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するため本考案により成された
ノブ照明装置は、ノブにその中心部から露出した
周面に至るように透光材を埋込み、一対の軸受片
の一方による前記ノブの軸受を、前記ノブに形成
した一対の弧状部と前記一方の軸受片に形成した
一対の弧状部との摺擦可能な嵌合により行うと共
に、前記一方の軸受片の一対の弧状部と前記ノブ
の前記一対の弧状部の中心部を貫通して前記一方
の軸受片の外側から前記ノブの中心部に至るよう
に導光材を取付け、前記一方の軸受片の外側に設
けた光源からの光線を前記導光材を通じて前記透
光材に入射し、前記ノブの周面に露出している前
記透光材を光輝させるようにしたことを特徴とし
ている。

〔作用〕

上記構成により、一対の軸受片の一方によるノ
ブの軸受が、ノブに形成した一対の弧状部ご一方
の軸受片に形成した一対の弧状部との摺擦可能な
嵌合により行われているので、ノブの回動自在な
軸受を損なうことなく、一方の軸受片の一対の弧
状部とノブの一対の弧状部の中心部を貫通して一
方の軸受片の外側からノブの中心部に至るように
導光材を取付けることができると共に、この導光
材を通じて一方の軸受片の外側に設けた光源から
の光線を透光材まで導光することができ、光源か
らの光線を導光材を通じて透光材に入射してノブ
の周囲に露出している透光材を光輝させることが
できる。

〔考案の実施例〕

次に、本考案の実施の一例を、図面について以
下に説明する。

１はケースで、その後側には電子部品を登載し
た基板上に取付けた補助ケース３が取付けられ、
該補助ケース３の後面には端子４が設けられてい
て、この端子４をコネクタに装着することによつ
て、基板２は所要の回路に接続される。

５，６はケース１に固着された軸受片で、軸受
片５にはノブ７の環状部７ａが回動自在に嵌合さ
れている。

軸受片６には、第３図に示すように、大弧状部
６ａと、小弧状部６ｂが突設されており、この大
弧状部６ａにはノブ７の大半円状部７ｂが、小弧
状部６ｂには小半円状部７ｃが摺擦可能に嵌合さ
れ、従つてノブ７はこれ等の中心を軸心として回
転可能とされている。

このノブ７の外周面７ｄはケース１の操作面１
ａに穿設された窓孔１ｂから操作面１ａに突出
し、第２図において、この外周面７ｄを上下に摺
擦することによつて、ノブ７を回転することがで
きるようになつている。

又、軸受片６には光源となるランプ８が操作面
１ａに向つて取付けられると共に、ノブ７の中心
に取付けられたアクリル等の導光材９の一端の斜
辺部９ａがランプ８と対面している。

更に、ノブ７にはその中心部から外周面に達す
るアクリル等の透光材１０が埋込まれており、前
記導光材９の他端の斜辺部９ｂの背面がこの透光
材１０と対面している。

補助ケース３には操作片１１が軸支され、該操
作片１１の一端のピン１１ａがノブ７の切溝７ｅ
に挿入され、他端の溝１１ｂには可変抵抗器１２
の摺動子１２ａが挿着され、且つ操作片１１の上
下両側には遮光板１２ｃ，１２ｄが立設されてい
る。

そして、前記のランプ８は、この可変抵抗器１
２の摺動子１２ａの位置によつて、その明るさが
変るものである。

このノブ照明装置は、ノブ７の外周面７ｄを第
２図の上方又は下方に移行させると、操作片１１
のピン１１ａが下方又は上方に移行させるように
して操作片１１は回動する。

それにより、摺動子１２ａが上方又は下方に移
動して可変抵抗器１２の抵抗値が変化し、ランプ
８の明るさが変る。

このランプ８から出た光線は、導光材９の斜辺
部９ａに至り、導光材９内を通つて他方の斜辺部
９ｂを明るく光らせるので、この光が透光材１０
によつてノブ７の外周面７ｄから見える。

前記のように、ノブ７の回動によつて、透光材
１０の位置も上下に移動するので、これによりノ
ブ７の回動位置を知ることができる。

又、ランプ８から出た光線が補助ケース３内で
反射され、透光材１０以外の場所が明るくなるの
を防止し、透光材１０の明るさを際立たせてい
る。

更に、ケース１の操作面１ａには、ランプ８と
対面させているパネル１３を取付け、このパネル
１３に文字や図形を画き、ノブ７の使用目的等と
示すようにしてあるものである。

〔考案の効果〕

本考案は叙上のように、ノブの外周面に露出し
ている透光部が光源からの光線によつて輝やくの
で、ノブの設置場所を一目で知ることができるば
かりでなく、ノブの回転位置をも知ることができ
る。

従つて、夜間走行中の自転車の運転席のような
暗い場所でもその認知が容易に行える。

又、暗い場所でノブを見易くするための別の照
明装置を必要としない等の効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の横断面図、第２図
は同上の縦断面図、第３図は第１図のＡ−Ａ線断
面図である。 １……ケース、１ａ……操作面、１ｂ……窓
孔、５，６……軸受片、６ａ，６ｂ……弧状部、
７……ノブ、７ｂ，７ｃ……半円状部（弧状部）、
７ｄ……外周面（周面）、８……ランプ（光源）、
９……導光材、１０……透光材、１１……操作片
（連結部材）、１２……可変抵抗器（操作部材）。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケース内において、一対の軸受片によつて回動
   自在に軸支されると共に、可変抵抗器等の操作部
   材を動作させる連結部材に係合され、前記ケース
   の操作面に穿設された窓孔から周面の一部分が露
   出され、該露出した周面を指頭で摺擦して回転さ
   せ前記操作部材を操作するノブであつて、 前記ノブにその中心部から前記露出した周面に
   至るように透光材を埋込み、 前記一対の軸受片の一方による前記ノブの軸受
   を、前記ノブに形成した一対の弧状部と前記一方
   の軸受片に形成した一対の弧状部との摺擦可能な
   嵌合により行うと共に、前記一方の軸受片の一対
   の弧状部と前記ノブの前記一対の弧状部の中心部
   を貫通して前記一方の軸受片の外側から前記ノブ
   の中心部に至るように導光材を取付け、 前記一方の軸受片の外側に設けた光源からの光
   線を前記導光材を通じて前記透光材に入射し、前
   記ノブの周囲に露出している前記透光材を光輝さ
   せるようにしたことを特徴とするノブ照明装置。