JPH05217196A - 光学ヘッド - Google Patents

光学ヘッド

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JPH05217196A
JPH05217196A JP4192331A JP19233192A JPH05217196A JP H05217196 A JPH05217196 A JP H05217196A JP 4192331 A JP4192331 A JP 4192331A JP 19233192 A JP19233192 A JP 19233192A JP H05217196 A JPH05217196 A JP H05217196A
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light
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lens
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JP4192331A
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Inventor
Yoichi Tsuchiya
洋一 土屋
Hitoshi Terasaki
均 寺崎
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学的記録媒体の情報を検出する光学ヘッド
において、従来の光学ヘッドの構成をわずかに変更する
だけで、従来に比べ小さなピットによって情報の記録が
されている光学的記録媒体から良好に情報の検出を行う
光学ヘッドを提供する。 【構成】情報を記録した光学的記録媒体6と、レーザ光
を出射するレーザ光源1と、そのレーザ光を通過させ平
行光に変換するコリメータレンズ2と、該コリメータレ
ンズ2を通過した平行光を前記光学的記録媒体6上に微
小なスポットに収束させるレンズ12を備える光学ヘッ
ドにおいて、前記コリメータレンズ2によってレーザ光
が平行光になっている領域に平行光の径よりも小さい遮
蔽体をもつフィルター3を設置することで、光学的記録
媒体6に照射されるレーザ光は微小なスポット径になる
ので、従来に比べ小さなピットによって情報の記録がさ
れている光学的記録媒体6から良好に情報の検出を行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオディスク等の光学
式記録媒体の情報を読み出す光学ヘッドに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ここ数年、レーザ光を照射することによ
って情報の記録、再生を行う光学式記録媒体の普及が進
んでいる。光学的記録媒体には、音楽情報を記録したコ
ンパクトディスク、音声情報の他に映像情報を記録した
ビデオディスク、データを記録したCD−ROMなどが
ある。
【0003】このうちビデオディスクは通常のNTSC
信号ではなく、ハイビジョン画像を帯域圧縮して生成さ
れるMUSE信号をFM変調して記録するMUSEハイ
ビジョンビデオディスク(以下MUSEディスクと呼
ぶ)が各メーカーにおいて研究開発が行なわれている。
【0004】ところで、ハイビジョン信号の信号帯域は
NTSC信号に比べると約2倍である。従って、このM
USEディスクを再生する場合、その記録信号の最高周
波数がディスク上の最小ピットとなるようにディスクの
線速度を決定するため、MUSEディスクは通常のNT
SC信号を記録したビデオディスクに比べると約2倍の
線速度で再生する必要がある。しかし、通常のNTSC
信号で記録されたビデオディスクの2倍の速度で再生す
ると、ビデオディスクの記憶容量は変わらないので、記
録できる時間は通常のビデオディスクの2分の1にな
る。
【0005】このように、特に画像情報を記憶する場
合、現在の光記録媒体の記憶容量は必ずしも十分ではな
い。上記のNTSC信号を記憶した直径30cmのビデ
オディスクでさえ約120分しかなく、更にMUSEデ
ィスクに至っては約60分でしかない。
【0006】このような背景のもと、より記録容量が大
きい光学的記録媒体が切望されている。光学的記録媒体
の記録容量を大きくする方法の一つとして、ピットの大
きさを小さくすることで、トラック上に形成できるピッ
トの数を増やし記録密度を上げ、光学的記録媒体の記憶
容量を大きくすることが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記で説明した現在切
望されているピットを現在のものより小さくした光学的
記録媒体を作成することは現在の技術で可能である。
【0008】しかしながら、光学的記録媒体の記録密度
が上がっても、ピット情報を読み出す再生光学ヘッドの
検出能力が低ければ再生を十分に行うことができない。
特に、現在使われている光学的記録媒体を照射する再生
光学ヘッドを現在よりピットを小さくした光学的記録媒
体に使用すれば、ピットの大きさに比べてそのスポット
径が大きいのは明らかで、検出能力が当然低くなってし
まう。スポット径を小さくするのは波長の短いレーザを
用いると解決される。しかし、現在光学的記録媒体の再
生に一般的に使われている半導体レーザの代わりに、波
長の短いガスレーザを用いると光学ヘッド全体が大きく
なること、高電圧を必要とすることなどの問題が生ず
る。
【0009】この発明はこのような課題を鑑みて為され
たもので、現在使われている再生光学ヘッドの構成をわ
ずかに変更するだけで、現在の光学的記録媒体よりもピ
ットの大きさを小さくした光学的記録媒体であっても、
そのピットの大きさに対応した径の光スポットを照射す
ることによって、再生光学ヘッドの検出能力を低下する
ことなく、光学的記録媒体の情報の検出を行うものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】情報を記録した光学的記
録媒体と、レーザ光を出射するレーザ光源と、そのレー
ザ光を通過させ平行光に変換する第1のレンズと、該第
1のレンズを通過した平行光を前記光学的記録媒体上に
微小なスポットに収束させる第2のレンズを備える光学
ヘッドにおいて、前記第1のレンズによってレーザ光が
平行光になっている領域に前記光学的記録媒体上に収束
される微小なスポットの光の強度分布を急峻とする手段
を設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】このような構成の光学ヘッドは従来と同じレー
ザ光を使用していても、光学的記録媒体に対しより小さ
な径のスポットを照射できるので、従来より微小なピッ
トをもつ光学的記録媒体であっても良好な情報の検出を
行うことができる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を説明する。図1は
本発明の一実施例の構成を示した図である。
【0013】1はレーザ光源で半導体レーザを用いる。
2はレーザ光源1から発せられた発散光であるレーザビ
ームを入射し、平行光にとするコリメータレンズであ
る。3は図2に示すように中央に遮蔽体をもち、コリメ
ートレンズ2から出射された光の光量を減じるフィルタ
ーである。遮蔽体の形状は図2に示すように円形でもよ
く、また四角形以上の多角形であっても良い。遮蔽体の
大きさはコリメータレンズ2によって平行光となったレ
ーザ光の径よりも小さいものとする。
【0014】4は2個の直角プリズムの斜面を接着して
作られたビームスプリッタである。詳細な動作の説明は
省略するが、本実施例においてはフィルター3を通過し
た光はそのまま通過させるが、光学的記録媒体から反射
された光は進行してきた方向と直交する方向に反射する
性質をもつ。
【0015】5は4分の1波長板で、ビームスプリッタ
4を通過したレーザ光は直線偏向する光であるが、これ
を右旋回の円偏向に変える性質を持つ。逆に、下記で説
明する光学的記録媒体から反射された反射光は左旋回の
円偏向する光であるが、これを直線偏向に変える性質を
持つ。
【0016】6は情報を記録した光学的記録媒体であ
る。7は光学的記録媒体6上にレーザ光を収束させる対
物レンズである。8はハーフミラーでビ−ムスプリッタ
4から反射されてきた光学的記録媒体6の反射光を互い
に直角な2方向に分離する。
【0017】9はフォーカス誤差信号、トラッキング誤
差信号を検出する位置情報検出器で、ハーフミラー8か
ら反射されてきた光学的記録媒体6からの反射光を受光
することによって上記誤差信号を検出するものであり、
これらの構成は従来周知の構成を利用できる。
【0018】10は光学的記録媒体6からの反射光を位
置情報検出器9に収束させるためのレンズである。11
は光学的記録媒体6の反射光を受光しその強弱変化を電
流変化に変換することで光学的記録媒体6の情報を検出
する第1の記録情報検出器である。12は光学的記録媒
体6の反射光を第1の記録情報検出器11上に収束させ
るためのレンズである。
【0019】13は光学的記録媒体6からの反射光に生
じているサイドロ−ブを遮蔽するピンホール板である。
ピンホール板13は図4に示すように中央にピンホール
13aを有し、光学的記録媒体6を再生する線速度の方
向でピンホール13aの前方向になる位置に第2の記録
情報検出器13b、後ろ方向になる位置に第2の記録情
報検出器13cを設けている。このように第2の記録情
報検出器13b、第2の記録情報検出器13bを本実施
例ではピンホール13aの前後に2つ設置したが、これ
はピンホール13aの前方向に1つだけ、後ろ方向に1
つだけの構成としても良い。
【0020】レーザ光源1から発せられたレーザ光はコ
リメ−トレンズ2に入射した後フィルター3を通過する
ことになる。なお、本実施例では、遮蔽体の大きさは平
行光とされたレーザ光の径の20%の幅を持つものとし
た。
【0021】このように中央部を遮蔽されたフィルター
3を通過したレーザ光はビームスプリッタ4を通過した
後4分の1波長板5を通過し、対物レンズ7によって光
学的記録媒体6上に微小スポットとして集光される。
【0022】その時の微小スポットの光の強度分布は図
3(a)の実線に示すようなサイドロ−ブの持ち上がっ
たガウシアン分布を示す。従って、光学的記録媒体6上
に照射されるのは、図3(b)に示すようにメインロー
ブの周りにある程度の強度を持ったスポットとなる。
【0023】このように焦点位置においてサイドローブ
の持ち上がった光の強度分布になる現象は、光軸の位置
に遮蔽体を設置したときに起きるものとして一般的に知
られているものである。
【0024】図3(a)のガウシアン分布から分かるよ
うに、サイドローブの盛り上がったレーザ光のメインビ
ームの幅は、遮蔽体を持つフィルター3を介さない場合
(この場合のガウシアン分布は図3(a)の破線に示
す)に比べて狭くなっている。つまり、これは光学的記
録媒体6に照射するスポット径が小さくなることを意味
している。すなわち、レーザ光源1から発せられフィル
ター3を通過したレーザ光は、フィルター3を通過させ
ない場合に比べると、スポット径を小さくすることがで
きる。
【0025】本実施例ではフィルター3の遮蔽体の大き
さはレーザ光の径の20%とした。この大きさの遮蔽板
を用いた場合メインビームの径の大きさは、フィルター
3を介さない場合の80%になることが実験により分か
っている。
【0026】さて、光学的記録媒体6に照射されたレー
ザ光は反射されて、対物レンズ7、4分の1波長板5を
通過しビームスプリッタ4に入射する。上記で説明した
ようにビームスプリッタ4においてレーザ光はハーフミ
ラー8が設置されている方向に反射される。
【0027】ビームスプリッタ4で反射されたレーザ光
は、更にハーフミラー8によって2つの方向に分割され
る。一方はサーボ誤差信号を検出するためレンズ10を
通過し位置情報検出器9に受光される。もう一方はレン
ズ12通過し第1の記録情報検出部11に入射される。
そして、第1の記録情報検出部11に入射された反射光
は光電変換されRF信号を得ることができる。
【0028】ところで、本実施例では図3(a)に示す
ように光学的記憶媒体6上に照射するスポットのサイズ
は小さくなっているが、リング状のサイドローブの強度
が上がっているので、その反射光をそのまま第1の記録
情報検出部11に入射させて光電変換したのでは、サイ
ドローブによる反射光がノイズ成分となる。これではR
F信号のS/N比は低下する。従って、このサイドロー
ブを除去する必要がある。
【0029】そこで、本発明では図1に示すように反射
光を第1の記録情報検出部11に受光させる前に焦点を
あわせ、その焦点位置にはメインビームのみを通すよう
なピンホールを持ったピンホール板13を設置する。ピ
ンホール板13の構成は図4に示す。この構成であれ
ば、焦点位置にて発生するサイドローブはピンホール板
13にて除去され、メインビームのみがピンホール13
aを通過することになる。このようなピンホール板13
を設ければ、サイドローブを検出することによるノイズ
成分が除去でき、RF信号のS/N比を低下させること
はなくなる。
【0030】なお、本実施例ではフィルタ3の遮蔽板の
大きさをメインビームの20%とした。このとき、焦点
位置に設置されているピンホール板13上にあわられる
サイドローブの強度はメインビームにくらべて20%の
強度をもつ。このサイドローブに現れる信号を検出し、
メインビームにおける信号つまり第1の記録情報検出部
11によって検出される信号に加えることができたら更
にS/N比を向上させることができる。
【0031】サイドローブを検出するため、図5に示す
ようにピンホール板13上にピンホール13aの再生時
の線速度の方向の前後に設置した第2の記録情報検出器
13bと第2の記録情報検出器13cによって、サイド
ローブに現れているピット読み出し成分を検出する。そ
して、3つのセンサ出力を各々増幅して演算回路にて加
算する。ただし、図6に示すようにメインビームとサイ
ドローブが照射しているピットは同一のものとは限らな
い。同一のピットから読み出した各センサからの信号に
は時間遅れが生じるている。
【0032】従って、各センサからの出力信号を加算す
るには時間遅れを考慮する必要がある。この場合、同一
のピット情報を最も遅れて検出するのは第2の記録情報
検出器13cなので、他の2つのセンサからの出力を第
2の記録情報検出器13cが情報を検出する時間に合わ
せて加算しなければならない。
【0033】このような出力パルスを入力パルスから任
意の時間遅らせる方法としては、一般的に良く知られて
いる積分回路を利用した遅延回路を挿入することが簡単
である。この遅延回路に含まれるコンデンサの容量を変
えることによって、遅らせる時間を調節することができ
る。
【0034】遅延回路は演算回路にて各センサからの出
力を加算する前に設ければ良い。演算回路の中に第2の
記録情報検出器13aからの出力を遅延させる図示しな
い遅延回路と、第2の記録情報検出器13bからの出力
を遅延させる図示しない上記遅延回路とは異なる遅延回
路を設け、各出力から同時に同ピットの情報が演算回路
に入力されるようにする。
【0035】このように記録情報を検出する3つのセン
サを用いて、RF信号の検出を行えば上述したようにS
/N比を更に向上させることができる効果がある。ここ
で注意したいことは、ピンホール13aを持ったピンホ
ール板13は本発明においては必ず必要である。しか
し、上述した3つのセンサのうち第1の記録情報検出部
11以外は必ずしも必要ではなく、第1の記録情報検出
部11のみでRF信号を検出する構成であっても、S/
N比が光学的記録媒体6の情報の検出に十分なものであ
れば、第1の記録情報検出部11だけを用いる構成であ
っても良い。
【0036】また、本発明の実施例は遮蔽体を持ったフ
ィルター3を挿入する構成に限らない。例えば図6
(a)(b)に示すような、光量を屈折によって減じさ
せる円形状あるいは多角形状のプリズムを挿入した場合
でも、上記のような光学的記録媒体6に照射されるスポ
ットにサイドローブが生じる。このように上記で説明し
た以外で光学的記録媒体6に照射されるスポットにサイ
ドローブが生じるときには本発明の構成が使用できるの
はいうまでもない。
【0037】ところで、上記実施例において、光学的記
録媒体に反りなどが発生している為に、光学ヘッドから
のビームが記録媒体に対して垂直に入射しない場合、光
学ヘッドの光軸が傾いた状態で記録媒体上の情報を検出
しなければならない。光軸が傾いた状態で光学的記録媒
体の情報を検出すると、光検出器に入射する光学的記録
媒体からの反射光の波形は変形し、光検出器の出力低下
を招くことになる。
【0038】このため、光学的記録媒体からの反射光に
より、光学ヘッドの光軸が記録媒体に対してどの程度傾
いているかを検出し、光軸の傾きを修正することが必要
となる。そこで実施例においては、ピンホール板13上
に到達するサイドロ−ブ信号の反射光を受光することを
利用し、光軸の傾きを検出する。
【0039】係るピンホール板13上のサイドロ−ブ信
号の反射光を受光するために、図9のように第2の記録
検出器14a、14b、14c、14dがピンホールの
周囲に設置されている。第2の記録検出器14a、14
bは光学的記録媒体6走査時の線速方向に相当するサイ
ドロ−ブ信号の反射光成分を検出するため、ピンホール
13aをはさんで、向かい合う構成で設置されている。
また、第2の記録検出器14c、14dは第2の記録検
出器14a、14bの直角方向に設置されており、光学
的記録媒体6走査時のラジアル方向に相当するサイドロ
−ブ信号の反射光成分を検出する。係る第2の記録検出
器14a、14b、14c、14dはサイドロ−ブが検
出しやすい形状、例えば、図8(a)の扇状や、図8
(b)の四角の形状になっている。また、光学的記録媒
体6に対して光軸の傾きがない場合には、図10(a)
のように第2の記録検出器14a、14b、14c、1
4dにサイドロ−ブ信号の反射光は均一に入射するよう
にピンホール板13上に第2の記録媒体検出器14a、
14b、14c、14dは配置されている。また、図1
0(b)のように光学的記録媒体6に対して、例えば、
光軸が線速方向に傾いている場合には、第2記録検出器
14aと14bに入射するサイドロ−ブ信号の反射光の
入射量には、差が生ずるように設置されている。
【0040】よって、媒体の反りにより光学ヘッドの光
軸が光学的記録媒体6に対し傾きを生ずれば、第2記録
検出器14aと14bまたは第2記録検出器14cと1
4dに入射するサイドロ−ブ信号の反射光の入射量に傾
きに応じた差が生じるので、第2記録検出器からの出力
の差を取る差動アンプ15、16からは、線速方向また
はラジアル方向における光軸の傾きに応じた大きさと極
性をもつ信号が出力される。係る出力を傾きに追従する
チルトサーボ機構に加え、差動アンプ15、16からの
出力が0になるまで、光軸を傾斜させれば、光学的記録
媒体6の傾きに光ビ−ムを追従することができる。チル
トサ−ボ機構としては例えば特公昭63−22369を
利用することができる。
【0041】以って、光学ヘッドを光学的記録媒体の傾
きに追従することで、光検出器に入射するレーザビーム
の反射光を偏りなく入射させることができ、良好な再生
信号を得ることができる。
【0042】さて、以上説明したような動作から光学的
記録媒体6に記憶している情報はレーザ光を照射するこ
とで読み出し、RF信号という電気的な信号に変換され
る。そして、そのRF信号は以降再生のための処理が行
われ、音声、映像、データとして再生される。
【0043】本実施例において説明した光学的記録媒体
6に記憶している情報を読み出す方法の最大の特徴は、
光学的記録媒体6上に照射される光スポットの光の強度
分布が急峻なガウシアン分布にさせる手段を設けたこと
であり、それ以外の構成はこれまで一般的に使用されて
いる光学ヘッドの構成と変わりがなく、わずかな構成の
変更にとどまる。それでいて本実施例では光学的記録媒
体6に照射する光スポットの径を従来の約80%の大き
さにすることができるので、光学的記録媒体6のピット
の大きさもそれに対応した大きさにしても、光学的記録
媒体6からの情報の読み出しの動作には何ら影響はな
い。この方法によると、ピットの大きさ(面積)は光ス
ポットの径が従来の約80%になるので約64%にする
ことができる。すると、光学的記録媒体6の記録容量は
ピットの大きさが従来の64%になったので、従来の約
1.5倍にすることができる。
【0044】更に、本実施例で説明したピンホール板1
3上に第2の記録情報検出部13bを設置し、その出力
と第1の記録情報検出部11の出力とを演算することに
よってS/N比の高い記録情報の検出が可能となる。
【0045】なお、本発明の光学ヘッドに可視半導体レ
ーザといった短波長のものを使用したり、開口率の高い
対物レンズを使用すれば、スポット径を更に小さくでき
るので、より記録密度を上げた光学的記録媒体6であっ
ても良好な情報の情報の検出ができることはいうまでも
ない。
【0046】
【発明の効果】情報を記録した光学的記録媒体6と、レ
ーザ光を出射するレーザ光源1と、そのレーザ光を通過
させ平行光に変換するコリメータレンズ2と、該コリメ
ータレンズ2を通過した平行光を前記光学的記録媒体6
上に微小なスポットに収束させるレンズ12を備える光
学ヘッドにおいて、前記コリメータレンズ2によってレ
ーザ光が平行光になっている領域に前記光学的記録媒体
6上に照射される微小スポットの光の強度分布が急峻な
ガウシアン分布とする手段、例えば平行光の径よりも小
さい遮蔽体を持つフィルター3を設置することで、光学
的記録媒体6上には従来より小さな径のスポットが照射
できるので、より小さなピットを持つ光学的記録媒体6
であっても良好に再生できる。
【0047】また、レンズ12によって結ばれる焦点の
直後に第1の記録情報検出部11を設置し、その焦点の
位置には焦点の径に相当する大きさのピンホールをもつ
ピンホール板13を設け、該ピンホール板13上のピン
ホール13aの線速度方向の前後には少なくともどちら
か一方に、前記反射光を受光し前記光学的記録媒体に記
録されている情報を検出する第2の記録情報検出部13
bを設け、第1の記録情報検出器11からの出力と第2
の記録情報検出器13bからの出力とを演算することで
S/N比の高い再生信号が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の光学ヘッドの構成図である。
【図2】本実施例の構成に使われるフィルターの一例で
ある。
【図3】本実施例の光学的記録媒体上を照射するレーザ
光の強度分布を示した図である。
【図4】本実施例のピンホール板の構成を説明した図で
ある。
【図5】本実施例の第1の記録情報検出器と第2の記録
情報検出器によって検出した情報からRF信号を得る例
を説明した例である。
【図6】本実施例の光学的記録媒体上をレーザ光が照射
した例である。
【図7】本実施例で説明したフィルターと同じ働きをす
るプリズムの例である。
【図8】本実施例のピンホール板の構成を説明した図で
ある。
【図9】本実施例の原理を説明する為の図である。
【図10】本実施例の原理を説明する為の図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2 コリメ−タレンズ 3 フィルター 4 ビームスプリッタ 5 4分の1波長 6 光学的記録媒体 7 対物レンズ 8 ハーフミラー 9 位置情報検出器 10 レンズ 11 第1の記録情報検出部 12 レンズ 13 ピンホール板 13a ピンホール 13b 第2の記録情報検出部 13c 第2の記録情報検出部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記録した光学的記録媒体と、レー
    ザ光を出射するレーザ光源と、そのレーザ光を通過させ
    平行光に変換する第1のレンズと、該第1のレンズを通
    過した平行光を前記光学的記録媒体上に微小なスポット
    に収束させる第2のレンズを具備する光学ヘッドにおい
    て、前記第1のレンズによってレーザ光が平行光になっ
    ている領域に前記光学的記録媒体上に収束される微小な
    スポットの光の強度分布を急峻とする手段を設けたこと
    を特徴とする光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 第1のレンズによってレーザ光が平行光
    になっている領域に設ける手段が、平行光の径よりも小
    さい遮蔽体であることを特徴とする請求項1に記載の光
    学ヘッド。
  3. 【請求項3】 第1のレンズによってレーザ光が平行光
    になっている領域に設ける手段が、平行光の中心領域の
    光量を屈折により減じさせる円形状あるいは多角形状の
    プリズムであることを特徴とする請求項1に記載の光学
    ヘッド。
  4. 【請求項4】 光学的記録媒体によって反射された反射
    光を合焦させる第3のレンズと、該第3のレンズによっ
    てその反射光が合焦した位置に設けられ反射光を受光す
    ることによって前記光学的記録媒体に記録されている情
    報を検出する第1の記録情報検出部を具備し、前記第3
    のレンズによって結ばれる焦点の直後に前記第1の記録
    情報検出部を設置し、その焦点の位置には焦点の径に相
    当する大きさのピンホールをもつピンホール板を設ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学ヘッド。
  5. 【請求項5】 ピンホール板上のピンホールの線速度方
    向の前後には少なくともどちらか一方に、反射光を受光
    し光学的記録媒体に記録されている情報を検出する第2
    の記録情報検出部を設け、第1の記録情報検出器の出力
    と、その前後の位置にある前記第2の記録情報検出器の
    出力を演算することによって前記光学的記録媒体に記録
    されている情報を取得することを特徴とする請求項4に
    記載の光学ヘッド。
  6. 【請求項6】 ピンホール板上のピンホールの周囲に光
    学的記録媒体走査時の線速方向に相当する反射光成分を
    検出する手段および若しくは光学的記録媒体走査時のラ
    ジアル方向に相当する反射光成分を検出する手段とを具
    備した第2の記録情報検出器と、第2の記録情報検出器
    の出力に基ずいて、ディスクに対するレーザ光の傾きを
    検出する検出回路を有する請求項4に記載の光学ヘッ
    ド。
JP4192331A 1991-12-13 1992-07-20 光学ヘッド Pending JPH05217196A (ja)

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JP4192331A JPH05217196A (ja) 1991-12-13 1992-07-20 光学ヘッド

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0644603A (ja) * 1992-07-28 1994-02-18 Nec Corp 光ヘッド装置のピンホール板及びメインビーム検出器
KR100657695B1 (ko) * 2004-12-15 2006-12-14 주식회사 대우일렉트로닉스 홀로그래픽 롬 디스크의 기준광 서보 제어방법 및 그 장치

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JPH0644603A (ja) * 1992-07-28 1994-02-18 Nec Corp 光ヘッド装置のピンホール板及びメインビーム検出器
KR100657695B1 (ko) * 2004-12-15 2006-12-14 주식회사 대우일렉트로닉스 홀로그래픽 롬 디스크의 기준광 서보 제어방법 및 그 장치

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