JPH0521601Y2 - - Google Patents

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JPH0521601Y2
JPH0521601Y2 JP1987121493U JP12149387U JPH0521601Y2 JP H0521601 Y2 JPH0521601 Y2 JP H0521601Y2 JP 1987121493 U JP1987121493 U JP 1987121493U JP 12149387 U JP12149387 U JP 12149387U JP H0521601 Y2 JPH0521601 Y2 JP H0521601Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、軸流または半径流の蒸気タービン、
ガスタービンその他各種タービンに適用されるス
クロールの改良に関する。
〔従来の技術〕
第9図ないし第13図は、いずれもタービン入
口に設けられた従来のスクロールの例を示す図で
ある。第9図はノズルレス半径流タービンの場
合、第10図は軸流タービンのタービン入口に周
辺から流入するように設けられた場合で、いずれ
も回転軸に垂直な横断面を示す。また第11図な
いし第13図は軸流タービンのタービン入口へ軸
方向から流入するように設けられた場合であつ
て、第11図は回転軸を含む縦断面図、第12図
は第11図の−鎖線による断面、第13
図は第12図の−鎖線による断面を示
す。これら3つの従来例は、いずれも円周を等間
隔に分割して4つの導入口02と4つのスクロー
ル03が設けられている。これらスクロール03
の出口の流れ06は、スクロール03の入口幅
BOとピツチPの比に対する角度tan-1(BO/P)
にほぼ比例した流れ角αで、動翼01に流入する
ようになつている。スクロール部外周壁04は固
定されているので、作動流体の流量が変化して
も、スクロール部出口の流れ角αはほとんど変化
しない。
〔考案が解決しようとする問題点〕
第14図は、従来形スクロールによる、スクロ
ール03の出口、または動翼01入口における速
度三角形である。実線は、設計点流量での速度三
角形を、破線は、流量が1/2になつた時の速度三
角形を、それぞれ示す。設計点流量でスクロール
出口の流速がVの場合、周速Uで回転する動翼0
1に対し、流れは相対流速Wで流入する。この時
動翼01入口に対する入射角iは、衝突損失がな
るべく小さくなるような値をとるように、設計さ
れている。設計点から流量が1/2に減少した時、
tan-1(BO/P)は一定なので、流れ角αはほぼ、
一定のままでα′となり、スクロール出口の絶対流
速Vは流量に比例して減少しV′となる。したが
つて流量が減少すると、動翼入射角iはi′へと大
きく変化し、その結果、動翼01に流入する流れ
の衝突損失が増加し、タービンの効率が低下する
という問題点があつた。
なお、第14図には半径流タービンの動翼が描
かれているが、速度三角形は軸流タービンについ
ても同様である。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は前記問題点の解決を目的として、ター
ビン入口部の円周方向に、複数の矩形断面のスク
ロール部を配置し、それら各スクロール部にそれ
ぞれ入口管を接続したものにおいて、上記矩形断
面の1対の対向辺を形成する壁を固定壁とし、他
の1辺を形成する壁を可動壁とするとともに、上
記可動壁と固定部との間にフラツプを配置したこ
とを特徴とするタービンスクロールを提案するも
のである。
〔作用〕
本考案は上記の手段を講じたので、タービン流
量に応じてスクロール部の周壁の一部を動かし、
スクロール入口幅を変化させることにより、流れ
角αを調節して動翼に対する相対流速の向きを調
整し、動翼入口の流入角iを適切な値に近く保つ
て、衝突損失の増加を防止することができる。ま
た可動壁と固定部との間にフラツプを配置するの
で、流体が無理なくスムーズに導かれる。
〔実施例〕
第1図に本考案の一実施例を示す。動翼11を
有するタービンの入口部を、円周方向に等間隔に
配置された4個の導入口12、スクロール13よ
り構成する。スクロール外周壁14を、スクロー
ル13の下流端近傍に設けた回動軸15のまわり
に回動可能とし、ピストン19によつて駆動す
る。これにより、スクロール入口幅Bを調節する
ことができる。フラツプ17は上記スクロール外
周壁14の回動により、スクロール13入口に生
ずる段差をなくし、流路形状をできるだけ平滑な
ものにするために設けられており、スクロール1
3の入口に設けられたヒンジ18のまわりに回動
できるようになつている。またばね10によつて
スクロール外周壁14に押しつけられており、ス
クロール外周壁14の回動によつて回動させられ
る。
第2図は、本実施例における動翼11入口の速
度三角形である。実線は設計点流量での速度三角
形を、破線は、流量が設計流量の1/2になつた時
の速度三角形を、それぞれ示す。本図は前記従来
の技術の項で説明した第14図に対応するもの
で、設計点における速度三角形は、前記第14図
のものと合同であるとする。本実施例では、先述
のように、スクロール部入口幅Bを調節すること
ができるので、これをタービン流量にほぼ比例す
るように調節すると、動翼入口における絶対流速
ベクトルVの大きさは、流量変化の前後でほぼ一
定に保たれる。すなわち、またこの絶対流速ベク
トルVの方向を表わす流れ角αも流量変化にほぼ
比例して小さくなるので、相対流速Wの向きの変
化が小さくなり、入射角iが適切な範囲に保持さ
れる。したがつて、流量変化に伴う衝突損失の増
加を従来形よりも小さく抑えることができ、ター
ビン効率の低下を小さくすることができる。
なお、第1図および第2図には、半径流タービ
ンの動翼が描かれているが、本実施例のタービン
スクロールは軸流タービンにも適用できる。
次に本考案の第2の実施例を第3図により説明
する。この実施例ではスクロール外周壁24はそ
の上流端(隣りのスクロール外周壁の下流端に隣
り合う位置)近傍の回動軸25を持ちこの回動軸
25の回りに回動される。これにより、スクロー
ル外周壁24の下流端24aと下流側スクロール
外周壁24で形成されるスクロール23入口幅B
を調節することができる。この幅Bが小さくなつ
た場合、スクロール入口上流の流路断面積を変化
をなめらかにするために、前記第1の実施例と同
様、フラツプ27が設けられている。
本実施例においても、タービン流量が変化した
場合には、スクロール外周壁24を回動させて、
スクロール入口幅Bを調節し、流れ角αを調節し
て、入射角iを適切な範囲に保持する。設計点お
よび流量1/2の場合の速度三角形は、本実施例に
おいても、前記第1の実施例の場合(第2図)と
全く同様になる。
次に本考案の第3の実施例を第4図により説明
する。本実施例では、スクロール33aとスクロ
ール33bを1組とし、33aを下流側スクロー
ル、33bを上流側スクロールとそれぞれ呼ぶ。
下流側スクロール33aの外周壁34aは、下流
側スクロール33aの下流端近傍に回動軸35a
を持ち、ピストン39aによつて回動される。上
流側スクロール33bの外周壁34bは上流側ス
クロール33bの上流端近傍に回動軸35bを持
ちピストン39bによつて回動される。これによ
つて下流側スクロール33aの入口幅Bが可変に
なり、一定幅の上流側スクロール入口幅BOと等
しい幅から零になるまで調整可能になる。
第5図には、本実施例の調整方法を示す。上流
側スクロール33bの入口幅BOは一定であるが、
下流側スクロール33aの入口幅Bを、最大流量
の時全開、50%流量の時全閉となるように調整す
ることによつて、一組のスクロール入口幅(BO
+B)は、流量50%から100%の間で、流量に比
例して変化する。
流量50%の場合下流側スクロール33aの外周
壁34aと上流側スクロール33bの外周壁34
bが連なり、スクロール出口の流れ角α′はほぼ
tan-1(BO/2P)≒1/2tan-1(BO/P)となつて、 設計点の流れ角αのほぼ1/2となる。一方スクロ
ール出口の流速Vはスクロール入口幅(BO+B)
が流量に比例して変化するため、ほぼ一定に保た
れる。すなわちV′≒Vp。その結果相対流速Wの
大きさはほぼ1/2のW′となるが、その方向の変化
は小さく、入射角iの変化はわずかとなる。この
入射角の変化を第6図に示す。流量が設計点から
約1/2までは入射角の変化量を従来例に比べて小
さくすることができる。このようにして、スクロ
ール出口の速度三角形は、本実施例の場合も、隣
接するスクロールにおける平均値をとれば、前記
第2図と同様になる。
なお、第3図および第4図には、軸流タービン
の動翼が描かれているが、これら実施例のタービ
ンスクロールは半径流タービンにも適用できる。
次に第7図および第8図により、本考案の第4
の実施例を説明する。第7図は回転軸を含む縦断
面図、第8図は第7図の−鎖線で切断した断
面の斜視図である。この実施例は軸流タービンの
タービン入口に軸方向から流入するようにスクロ
ールが設けられた前記第11図ないし第13図の
場合の改良である。
本実施例においても、スクロール43を外周壁
44a、内周壁44cと羽根車回転軸方向に向い
た壁44dから構成する。羽根車回転軸方向に向
いた壁44dはスクロール入口近傍から下流端ま
でが下流端近傍に設けた羽根車回転軸に垂直な回
転軸45のまわりに回動する。またスクロール入
口幅Bが小さくなつた場合にスクロール入口上流
の流路断面積がなめらかに変化する様にフラツプ
47を設ける。
本実施例においても、作用効果は前記諸実施例
とほぼ同様であり、速度三角形も同様となるの
で、詳細な説明は省略する。
〔考案の効果〕
本考案によれば、スクロール付タービンにおい
て、流量変化に伴なう動翼入口の入射角変化幅を
従来のものに比べて小さくすることができるか
ら、動翼入口の衝突損失を小さくでき、これによ
つて流量変化に伴なう効率低下量を少なくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図はその速度線図、第3図および第4図はそれぞ
れ本考案の他の実施例を示す断面図、第5図およ
び第6図はその作用効果を説明するための図、第
7図および第8図は本考案のさらに他の実施例を
示す説明図である。第9図ないし第13図は従来
のタービンスクロールの例を示す説明図、第14
図はその速度線図である。 03,13,23,33a,33b,43……
スクロール、04,14,24,34a,34
b,44d……スクロール周壁、15,25,3
5a,35b,45……回転軸、17,27,4
7……フラツプ、18……ヒンジ、19,39
a,39b……ピストン、10……ばね、P……
スクロールピツチ、BO,B……スクロール入口
幅。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. タービン入口部の円周方向に、複数の矩形断面
    のスクロール部を配置し、それら各スクロール部
    にそれぞれ入口管を接続したものにおいて、上記
    矩形断面の1対の対向辺を形成する壁を固定壁と
    し、他の1辺を形成する壁を可動壁とするととも
    に、上記可動壁と固定部との間にフラツプを配置
    したことを特徴とするタービンスクロール。
JP1987121493U 1987-08-10 1987-08-10 Expired - Lifetime JPH0521601Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987121493U JPH0521601Y2 (ja) 1987-08-10 1987-08-10

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987121493U JPH0521601Y2 (ja) 1987-08-10 1987-08-10

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Publication Number Publication Date
JPS6427403U JPS6427403U (ja) 1989-02-16
JPH0521601Y2 true JPH0521601Y2 (ja) 1993-06-03

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ID=31368546

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987121493U Expired - Lifetime JPH0521601Y2 (ja) 1987-08-10 1987-08-10

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62282128A (ja) * 1986-05-30 1987-12-08 Honda Motor Co Ltd 可変容量タービン

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62282128A (ja) * 1986-05-30 1987-12-08 Honda Motor Co Ltd 可変容量タービン

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Publication number Publication date
JPS6427403U (ja) 1989-02-16

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