JPH05215886A - 非常用炉心冷却系 - Google Patents

非常用炉心冷却系

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JPH05215886A
JPH05215886A JP4019274A JP1927492A JPH05215886A JP H05215886 A JPH05215886 A JP H05215886A JP 4019274 A JP4019274 A JP 4019274A JP 1927492 A JP1927492 A JP 1927492A JP H05215886 A JPH05215886 A JP H05215886A
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JP
Japan
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reactor
pressure reducing
cooling system
water injection
pressure
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JP4019274A
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Inventor
Nobuaki Abe
信明 安部
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】重力落下式注水系の作動を早め、また、その後
のアイソレーションコンデンサーによる良好な格納容器
冷却を確保する非常用炉心冷却系を提供することにあ
る。 【構成】自動減圧系25と重力落下式注水系18からな
る静的非常用炉心冷却系とアイソレーションコンデンサ
ー8による格納容器冷却系16とを備え、前記自動減圧
系25は原子炉圧力容器1の減圧用配管26を分岐させ
て上部ドライウェル3と下部ドライウェル4にそれぞれ
延設し、分岐された減圧用配管26a,26bのそれぞ
れに減圧弁27,28を取り付け、冷却材喪失事故の
際、上記減圧弁27,28の双方の作動によりドライウ
ェル3,4内の窒素ガスをサプレッションプール5へ効
果的に移行させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子炉の非常用炉心冷却
系に係わり、特に重力落下式注水系の作動を早め、格納
容器冷却を改善させる静的な非常用炉心冷却系に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポンプなどの動的機器を削除した従来の
非常用炉心冷却系としては、特開昭63−75691号
公報に記載されているように、原子炉圧力容器内の圧力
逃し弁と、加圧された水あるいは硼酸水を蓄えた複数の
タンクとを組み合わせることにより、動的機器を減らし
て信頼性を向上させ、冷却材喪失事故時に炉心を安全に
停止させるものがある。
【0003】また、特開昭62−170886号公報に
記載されているように、冷却材喪失事故時に冷却材を供
給するための給水源を原子炉の上方に設置することによ
り、動的機器を設けることなく原子炉へ冷却材を重力落
下によって注水するものがある。
【0004】さらに、特開平2−73198号公報に記
載されているように、内部に高圧窒素ガスおよび冷却水
を有する蓄圧タンク、復水貯蔵タンクおよび原子炉圧力
容器の上方に設置された圧力抑制プールを備えることに
より、十分な冷却水を原子炉圧力容器内に供給可能にす
るものがある。
【0005】このように、動的機器を削除した静的な非
常用炉心冷却系は、原子炉圧力容器内の減圧および注水
が重要であることを考慮し、水を蓄えたタンクを原子炉
の上方に設置したり、原子炉圧力容器の圧力逃し弁を作
動させることにより、十分な冷却水を原子炉圧力容器内
に確実に注水するものであるが、上記いずれの非常用炉
心冷却系もドライウェル内に存在する窒素ガスについて
は何等考慮されていない。
【0006】また、非常用炉心冷却系の中には自動減圧
系と重力落下式注水系からなる静的な非常用炉心冷却系
があり、この静的非常用炉心冷却系とアイソレーション
コンデンサによる格納容器冷却系とを備えた原子炉は図
3のように構成されている。この原子炉は原子炉建屋内
に原子炉格納容器(PCV)1を格納しており、この原
子炉格納容器1内に原子炉圧力容器(RPV)2を収容
している。原子炉圧力容器2の周りには上部および下部
ドライウェル3,4が形成され、両ドライウェル3,4
は相互に連通している。上部および下部ドライウェル
3,4内には、不活性な窒素ガスが大気圧以下の負圧に
保たれて封入されている。
【0007】さらに、上部および下部ドライウェル3,
4の周りには、サプレッションプール5、重力落下注水
系プール6およびアイソレーションコンデンサプール7
がそれぞれ設けられ、アイソレーションコンデンサプー
ル7内にアイソレーションコンデンサ8を収容してい
る。
【0008】冷却材喪失事故時には、自動減圧系9の減
圧弁10が作動して原子炉圧力容器2内を減圧する一
方、重力落下注水系プール6内のプール水を重力落下式
注水系11を経て原子炉圧力容器2内に導き、原子炉圧
力容器2内の水位を確保している。
【0009】ところで、原子炉は設計、製作、据付およ
び運転のあらゆる段階で「工学的安全施設の設計思想」
が施され、事故のポテンシャルを排除しているので、原
子炉一次系配管等の破断等による冷却材喪失事故が生じ
る確率は充分に小さく、ほとんど皆無である。
【0010】しかし、原子炉では万全の安全性を期すた
めに、非常用炉心冷却系が設けられる。この非常用炉心
冷却系は原子炉一次系配管の破断等による冷却材喪失事
故を想定し、燃料被覆の破損を防止し、炉心9で発生す
る崩壊熱を長期に亘って除去するために設けられる。
【0011】図3に示す原子炉に冷却材喪失事故が発生
した場合、冷却材喪失事故後の短期間(事故発生後約1
時間以内)では、ドライウェル3,4内に存在していた
窒素ガスの全てをサプレッションプール13へ移行させ
た方がドライウェル3,4内の圧力上昇が早くなり、重
力落下式注水系の作動が早まる。重力落下式注水系の早
期の作動は、原子炉圧力容器2内の水位確保の観点から
特に重要である。
【0012】また、冷却材喪失事故後の長期間(事故発
生後約1時間以降)では、アイソレーションコンデンサ
7による格納容器冷却において、格納容器冷却系内にド
ライウェル3,4内の窒素ガスの流入により蒸気凝縮が
妨げられ、格納容器冷却能力が劣化する可能性もある
が、この時にドライウェル3,4内の窒素ガスが全てサ
プレッションプール5へ移行していた方が良好な格納容
器冷却が期待できる。
【0013】一方、重力落下式注水系を早期に作動させ
るには重力落下式注水系11の駆動ヘッドを大きくする
か、または、原子炉圧力容器2とドライウェル3,4の
圧力差を可能な限り早く重力落下式注水系11の注水ヘ
ッド以下にすることが必要である。しかし、原子炉格納
容器1の高さを高くすることにより重力落下式注水系1
1の駆動ヘッドを大きくすることは原子炉建屋の制約上
困難である。したがって、ドライウェル3,4の圧力を
少しでも高くして重力落下式注水系11の作動を早める
しかない。
【0014】また、冷却材喪失事故時のドライウェル圧
力はサプレッションプール圧力およびベント管12のサ
ブマージェンスにより決まる。サプレッションプール圧
力はドライウェル3,4から水平ベント管12を通って
サプレッションプール5へ流入する。蒸気もしくは窒素
ガスの量で決まり、ドライウェル3,4からの窒素ガス
の流入が多いほど高くなる。
【0015】図3に示す従来の原子炉では、原子炉圧力
容器2の下部が破断した場合、原子炉圧力容器2側から
の破断流により下部ドライウェル4の窒素ガスは破断流
とともに上部ドライウェル3を経てベント管12からサ
プレッションプール5に案内され、その後、減圧弁10
の作動により上部ドライウェル3内の窒素ガスもサプレ
ッションプール5へ移行し、サプレッションプール5内
の圧力を高めるとともにドライウェル3,4内の圧力を
早期に上昇させることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】自動減圧系9の減圧弁
10を上部ドライウェル3に設置した原子炉の非常用炉
心冷却系では、ドライウェル3,4内の窒素ガスがほと
んどサプレッションプールへスムーズに移行するわけで
はない。原子炉圧力容器2の上部が破断(主蒸気管破断
や給水管破断)した場合、上部ドライウェル3内の窒素
ガスは破断流や減圧弁10の作動によりサプレッション
プール5へ移行するが、下部ドライウェル4内の窒素ガ
スは移行しない。すなわち、ドライウェル3,4内の窒
素ガスは全てサプレッションプール5へ移行するのでは
ない。このため、サプレッションプール5の圧力上昇が
遅く、ドライウェル3,4の圧力の上昇も少ない。この
結果、重力落下式注水系11の作動は遅れることにな
る。
【0017】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、冷却材喪失事故の場合、ドライウェル内の窒素
ガスをサプレッションプールへスムーズに移行させるこ
とにより、重力落下式注水系の作動を早めて炉水位を確
保する一方、その後のアイソレーションコンデンサによ
る良好な格納容器冷却を確保することのできる非常用炉
心冷却系を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る非常用炉心
冷却系は、上述した課題を解決するために、自動減圧系
と重力落下式注水系からなる静的非常用炉心冷却系とア
イソレーションコンデンサによる格納容器冷却系とを備
え、前記自動減圧系は原子炉圧力容器に連通される減圧
用配管を分岐させて上部ドライウェルと下部ドライウェ
ルに延設し、分岐された減圧用配管のそれぞれに減圧弁
を取り付け、冷却材喪失事故の際、上記減圧弁の双方の
作動によりドライウェル内の窒素ガスをサプレッション
プールへスムーズに移行させるものである。
【0019】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、原子炉
圧力容器に連通される減圧用配管を分岐させて上部ドラ
イウェルと下部ドライウェルにそれぞれ延設し、分岐さ
れた減圧用配管のそれぞれに減圧弁を取り付けたので、
冷却材喪失事故が発生した場合、原子炉圧力容器内の水
位の低下により、減圧弁の双方が作動し、上部ドライウ
ェルと下部ドライウェル内の窒素ガスをほとんど全てサ
プレッションプールへスムーズに流入させることができ
る。この結果、サプレッションプール内の圧力が上昇
し、ドライウェルの圧力も早期に上昇して、重力落下式
注水系の作動を早め、原子炉圧力容器内へ水位を早期に
充分に確保することができ、またその後のアイソレーシ
ョンコンデンサによる良好な格納容器冷却が確保でき
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る非常用炉心冷却系の一実施例
を示す。なお、従来の構成と同一または対応する部分に
は図3と同一の符号を用いて説明する。
【0021】この非常用炉心冷却系を備えた原子炉は、
原子炉建屋内に原子炉格納容器1を格納しており、この
原子炉格納容器(PCV)1内に原子炉圧力容器(RP
V)2を収容している。原子炉圧力容器2は例えば22
〜24m程度の高さを有し、内部に核燃料を装荷した炉
心13を収容している。この原子炉圧力容器2の周りに
上部および下部ドライウェル3,4がフロア15により
仕切られて形成される。両ドライウェル3,4は相互に
連通する一方、両ドライウェル3,4内に不活性な窒素
ガスが大気圧以下の負圧で封入されている。
【0022】また、上部および下部ドライウェル3,4
の周りにはサプレッションプール5、重力落下注水系プ
ール6およびアイソレーションコンデンサプール7が下
方から上方に向って順次設置される。サプレッションプ
ール5はベント管12を介して上部ドライウェル3に連
通される一方、アイソレーションコンデンサプール7内
にはアイソレーションコンデンサ8が形成される。この
アイソレーションコンデンサ8は原子炉圧力容器2に接
続され、格納容器冷却系16を構成している。一方、重
力落下注水系プール6は注水配管17を介して原子炉圧
力容器2に接続され、重力落下注水系18を構成してい
る。注水配管17は例えば10mあるいはそれ以上のヘ
ッド差(水頭差)を流入口と流出口との間で有する。注
水配管17は逆止弁19,20を備えて原子炉圧力容器
2からの冷却材の逆流を防止する一方、途中から分岐さ
れている。分岐された接続配管21は常閉弁22を介し
てサプレッションプール5に接続され、サプレッション
プール5内のプール水も原子炉圧力容器2内に給水可能
になっている。重力落下注水系プール6を形成するチャ
ンバ23は上部ドライウェル3に連通し、チャンバ23
内をドライウェル3の圧力とほぼ等圧に保持している。
【0023】さらに、原子炉圧力容器2の上部には自動
減圧系25が設けられる。この自動減圧系25は原子炉
圧力容器2に直接あるいは間接的に接続される減圧用配
管26を有し、この減圧用配管26は途中から分岐さ
れ、分岐された各減圧用配管26aおよび26bは上部
ドライウェル3および下部ドライウェル4内に延設さ
れ、配管先端部に減圧弁27,28がそれぞれ設けられ
る。
【0024】減圧弁27,28は原子炉圧力容器2内の
水位に連動するようになっており、原子炉圧力容器2内
の水位が、通常の運転水位より数m程度、例えば6〜7
m程度低下したとき減圧弁27,28を開作動させるよ
うになっている。
【0025】このように、原子炉は自動減圧系25と重
力落下式注水系18からなる静的非常用炉心冷却系とア
イソレーションコンデンサ8による格納容器冷却系16
とを備えており、この原子炉で冷却材喪失事故が発生し
た場合、破断口から冷却材の流出により原子炉圧力容器
2内の水位が低下していく。
【0026】原子炉圧力容器2内の水位の低下により、
自動減圧系25の減圧弁27,28が作動し、上部ドラ
イウェル3と下部ドライウェル4内の窒素ガスをほとん
ど全て破断流(流出蒸気)とともにベント管12を通し
てサプレッションプール5へ流入させる。この結果、サ
プレッションプール5内の圧力が上昇し、この圧力上昇
に伴ってドライウェル3,4内の圧力も急速に上昇し、
重力落下式注水系18の作動を早める。またドライウェ
ル3,4内に封入されている窒素ガスをほとんど全てサ
プレッションプール5に案内するから、格納容器冷却系
16に窒素ガスが流入するのを抑制でき、その後のアイ
ソレーションコンデンサ8による良好な格納容器冷却が
確保できる。次に、本実施例の作用について説明する。
【0027】原子炉に冷却材喪失事故が発生した場合、
破断口からの冷却材の流出により原子炉圧力容器2内の
水位は低下していく。この原子炉圧力容器1内の水位低
下により減圧弁27,28が開作動し、原子炉圧力容器
2内の蒸気をドライウェル3,4内に放出する。この蒸
気放出により原子炉圧力容器2内の圧力が十分に低下
し、重力落下式注水系18の駆動ヘッドが原子炉圧力容
器2とドライウェル3,4との圧力差以上になると、重
力落下式注水系18が重力の作用で自然に作動し、重力
落下式注水系プール6中の冷却水が原子炉圧力容器2内
へ案内されて原子炉炉心13を冷却させるとともに原子
炉圧力容器2内の水位を回復させていく。このように、
冷却材喪失事故時の重力落下式注水系18の早期の作動
は原子炉圧力容器2内の水位確保の観点から特に重要で
ある。
【0028】しかして、減圧弁を上部ドライウェル3の
みに設置した従来の非常用炉心冷却系では、原子炉圧力
容器上部が破断(主蒸気管破断や給水管破断)した場
合、上部ドライウェル3内の窒素ガスは破断流や減圧弁
の作動によりサプレッションプール5へ移行するが、下
部ドライウェル4内の窒素ガスは移行しない。
【0029】しかし、本実施例では自動減圧系25は減
圧弁27,28を上部ドライウェル3および下部ドライ
ウェル4内にそれぞれ設け、この2つの減圧弁27,2
8を作動させることにより、原子炉圧力容器2上部の破
断(主蒸気管破断や給水管破断)の場合、原子炉圧力容
器2からの蒸気を上部および下部ドライウェル3,4に
それぞれ流出させることができ、ドライウェル3,4内
のほとんど全ての窒素ガスをサプレッションプール5へ
移行させることができる。これにより、サプレッション
プール5の圧力を上昇させることとなり、この圧力上昇
に伴ってドライウェル3,4の圧力を上昇させることが
できる。この結果、重力落下式注水系18の作動が早ま
り、原子炉圧力容器2内の水位を早期に回復させること
が可能になる。
【0030】次に、アイソレーションコンデンサ8によ
る冷却材喪失事故後の長期的な格納容器冷却について考
慮する。格納容器冷却系16にドライウェル3,4内の
窒素ガスが流入すると、アイソレーションコンデンサ8
での蒸気凝縮が妨げられ格納容器冷却が劣化する可能性
もある。しかし、この場合にも減圧弁27,28を上部
ドライウェル3および下部ドライウェル4にそれぞれ設
けて、この2つの減圧弁27,28を作動させることに
より、ドライウェル3,4内のほとんど全ての窒素ガス
を流出蒸気とともにサプレッションプール5へスムーズ
に移行させることができるので、格納容器冷却系16に
混入される窒素ガスを抑制することができ、蒸気の凝縮
を妨げることがない。したがって、良好な格納容器冷却
が期待できる。
【0031】図2(A),(B),(C)には冷却材喪
失事故からの時間に対する圧力,重力落下式注水系流量
および原子炉水位についての本実施例と従来例の比較例
を示す。図3において、実線は本実施例を、破線は従来
例をそれぞれ表している。本実施例の方が冷却材喪失時
に炉心非常用冷却系が早期に作動し、原子炉圧力容器内
の水位を早期に回復させ得ることがわかる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る非常
用炉心冷却系によれば、冷却材喪失事故の場合、ドライ
ウェル内の窒素ガスをサプレッションプールへ効果的に
移行させることにより、重力落下式注水系の作動を早
め、炉水位を早期に回復し、信頼性を向上させることが
できる。またその後のアイソレーションコンデンサによ
る良好な格納容器冷却を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非常用炉心冷却系の一実施例を示
す概略構成図。
【図2】(A),(B),(C)はそれぞれ冷却材喪失
事故からの時間に対する圧力,重力落下式注水系流量お
よび原子炉水位の本実施例と従来例との比較を示すグラ
フ図。
【図3】従来の非常用炉心冷却系を示す概略構成図。
【符号の説明】
1 原子炉格納容器 2 原子炉圧力容器 3 上部ドライウェル 4 下部ドライウェル 5 サプレッションプール 6 重力落下式注水系プール 7 アイソレーションコンデンサプール 8 アイソレーションコンデンサ 12 ベント管 13 炉心 16 格納容器冷却系 17 注水配管 18 重力落下注水系 19,20 逆止弁 25 自動減圧系 26 減圧用配管 27 減圧弁 28 減圧弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動減圧系と重力落下式注水系からなる
    静的非常用炉心冷却系とアイソレーションコンデンサに
    よる格納容器冷却系とを備え、前記自動減圧系は原子炉
    圧力容器に連通される減圧用配管を分岐させて上部ドラ
    イウェルと下部ドライウェルに延設し、分岐された減圧
    用配管のそれぞれに減圧弁を取り付け、冷却材喪失事故
    の際、上記減圧弁の双方の作動により上部および下部ド
    ライウェル内の窒素ガスをサプレッションプールへ移行
    させるように構成したことを特徴とする非常用炉心冷却
    系。
JP4019274A 1992-02-05 1992-02-05 非常用炉心冷却系 Pending JPH05215886A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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