JPH05215769A - 半導体加速度センサ - Google Patents
半導体加速度センサInfo
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- JPH05215769A JPH05215769A JP4056364A JP5636492A JPH05215769A JP H05215769 A JPH05215769 A JP H05215769A JP 4056364 A JP4056364 A JP 4056364A JP 5636492 A JP5636492 A JP 5636492A JP H05215769 A JPH05215769 A JP H05215769A
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- thin
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- semiconductor
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01P—MEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
- G01P15/00—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
- G01P15/02—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
- G01P15/08—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
- G01P15/12—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values by alteration of electrical resistance
- G01P15/123—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values by alteration of electrical resistance by piezo-resistive elements, e.g. semiconductor strain gauges
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一方向のみの衝撃の大きさを検知する。
【構成】 おもり部4とその周囲のリム部3との間の対
向2辺に薄肉部5a,5bを設ける。この対向2辺に直
交する2直線(おもり部4の中心に対して互いに線対称
な2直線)上に4個ずつ計8個の抵抗Ra 〜Rh を形成
する。Ra ,Reはリム部3と梁部5aとの境界上、,
Rc ,Rg は梁部5aとおもり部4との境界上に、Rd
,Rh はおもり部4と梁部5bとの境界上に、Rb ,
Rf は梁部5bとリム部3との境界上に夫々形成され
る。これ等抵抗素子をホイートストンブリッジ接続し
て、ブリッジの平衡、ずれにより一方向の衝撃のみを有
効に検出する。
向2辺に薄肉部5a,5bを設ける。この対向2辺に直
交する2直線(おもり部4の中心に対して互いに線対称
な2直線)上に4個ずつ計8個の抵抗Ra 〜Rh を形成
する。Ra ,Reはリム部3と梁部5aとの境界上、,
Rc ,Rg は梁部5aとおもり部4との境界上に、Rd
,Rh はおもり部4と梁部5bとの境界上に、Rb ,
Rf は梁部5bとリム部3との境界上に夫々形成され
る。これ等抵抗素子をホイートストンブリッジ接続し
て、ブリッジの平衡、ずれにより一方向の衝撃のみを有
効に検出する。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は半導体加速度センサに関し、特に
移動体に固定されてその移動体が衝撃を受けたときに生
ずる加速度を検出する半導体加速度センサに関するもの
である。
移動体に固定されてその移動体が衝撃を受けたときに生
ずる加速度を検出する半導体加速度センサに関するもの
である。
【0002】
【従来技術】従来の半導体加速度センサの構造を図6及
び図7に示す。図6はその平面図であり、図7はそのA
−A線に沿う断面図である。このセンサは全体として半
導体基板1からなるチップ構成である。
び図7に示す。図6はその平面図であり、図7はそのA
−A線に沿う断面図である。このセンサは全体として半
導体基板1からなるチップ構成である。
【0003】基本的には、略矩形状の半導体からなるお
もり部4と、このおもり部4の周囲に一定間隔6をもっ
て設けられた半導体からなるリム部3と、おもり部4の
一辺とリム部3との間隔部に設けられて両者を連結する
半導体からなる薄肉梁部5とを含んで構成されている。
もり部4と、このおもり部4の周囲に一定間隔6をもっ
て設けられた半導体からなるリム部3と、おもり部4の
一辺とリム部3との間隔部に設けられて両者を連結する
半導体からなる薄肉梁部5とを含んで構成されている。
【0004】上記構成は、半導体基板1にエッチング等
の薄膜技術により薄肉梁部5及び貫通孔としての間隔部
6を夫々形成することにより得られるものである。
の薄膜技術により薄肉梁部5及び貫通孔としての間隔部
6を夫々形成することにより得られるものである。
【0005】そして、半導体基板1の一主表面上には、
加速度センサの基本をなす抵抗素子Rw 〜Rz 、配線2
及び電極Pf 〜Pk が形成されている。
加速度センサの基本をなす抵抗素子Rw 〜Rz 、配線2
及び電極Pf 〜Pk が形成されている。
【0006】すなわち、半導体基板1の一主表面である
回路形成面には、梁部5上に検知抵抗素子Rx ,Ry が
2個、リム部3上に検知抵抗素子Rw ,Rz が2個夫々
配置され、これ等の検知抵抗素子Rw ,Rx ,Ry ,R
z の抵抗変化を外部に伝達するための配線2と電極取出
し部Pf 〜Pk が形成されている。
回路形成面には、梁部5上に検知抵抗素子Rx ,Ry が
2個、リム部3上に検知抵抗素子Rw ,Rz が2個夫々
配置され、これ等の検知抵抗素子Rw ,Rx ,Ry ,R
z の抵抗変化を外部に伝達するための配線2と電極取出
し部Pf 〜Pk が形成されている。
【0007】これ等の検知抵抗素子Rw ,Rx ,Ry ,
Rz と電極取出し部Pf 〜Pk は、図9に示すように、
ホイートストンブリッジ回路を形成しており、このと
き、梁部5上にある検知抵抗素子Rx とRy 及びリム部
3上にある検知抵抗素子Rw とRzとは、対向するよう
に配線されている。
Rz と電極取出し部Pf 〜Pk は、図9に示すように、
ホイートストンブリッジ回路を形成しており、このと
き、梁部5上にある検知抵抗素子Rx とRy 及びリム部
3上にある検知抵抗素子Rw とRzとは、対向するよう
に配線されている。
【0008】半導体加速度センサにおける検知抵抗素子
Rw ,Rx ,Ry ,Rz は通常の半導体プロセスにおけ
るイオン注入や不純物拡散等により形成される。この検
知抵抗素子がボロン等の不純物によるP型抵抗の場合、
圧縮応力を受けるとピエゾ抵抗効果により抵抗値は減少
し、逆に引張り応力を受けると抵抗値が増加するという
性質を持っている。なお、ヒ素等の不純物によるN型抵
抗の場合は、抵抗値の増減が逆になる。
Rw ,Rx ,Ry ,Rz は通常の半導体プロセスにおけ
るイオン注入や不純物拡散等により形成される。この検
知抵抗素子がボロン等の不純物によるP型抵抗の場合、
圧縮応力を受けるとピエゾ抵抗効果により抵抗値は減少
し、逆に引張り応力を受けると抵抗値が増加するという
性質を持っている。なお、ヒ素等の不純物によるN型抵
抗の場合は、抵抗値の増減が逆になる。
【0009】次に半導体加速度センサの動作原理を、図
8を参照しつつP型抵抗を例として説明する。半導体基
板1にz方向と逆方向すなわち回路形成面に対して垂直
下方向に衝撃が加わると、図8(A)の如く、おもり部
4が慣性により上方向(z方向)に変位し、梁部5は圧
縮された形となる。このとき、梁部5上に形成された検
知抵抗素子Rx ,Ry も圧縮応力を受け抵抗値が減少す
る。
8を参照しつつP型抵抗を例として説明する。半導体基
板1にz方向と逆方向すなわち回路形成面に対して垂直
下方向に衝撃が加わると、図8(A)の如く、おもり部
4が慣性により上方向(z方向)に変位し、梁部5は圧
縮された形となる。このとき、梁部5上に形成された検
知抵抗素子Rx ,Ry も圧縮応力を受け抵抗値が減少す
る。
【0010】これに対して、検知抵抗素子Rw ,Rz は
厚肉のリム部3上に形成されているので、抵抗値は変化
しない。従って、図9のホイートストンブリッジ回路に
おいて、抵抗値のバランスがくずれ、その結果出力が変
化する。よって、衝撃の大きさ、すなわち加速度の大き
さを電気信号の変化に変換することが可能となる。な
お、z軸方向に衝撃を受けた場合は、検知抵抗素子Rx
,Ry は引張り応力を受けるので、抵抗値が増大して
ホイートストンブリッジのバランスをくずし、それに応
じた出力が得られる。
厚肉のリム部3上に形成されているので、抵抗値は変化
しない。従って、図9のホイートストンブリッジ回路に
おいて、抵抗値のバランスがくずれ、その結果出力が変
化する。よって、衝撃の大きさ、すなわち加速度の大き
さを電気信号の変化に変換することが可能となる。な
お、z軸方向に衝撃を受けた場合は、検知抵抗素子Rx
,Ry は引張り応力を受けるので、抵抗値が増大して
ホイートストンブリッジのバランスをくずし、それに応
じた出力が得られる。
【0011】y方向と逆方向すなわち梁部5の長さ方向
(梁部5の長さを図8(B)の如くLとするものとす
る)に衝撃を受けた場合も、おもり部4の重心が回路形
成面よりも下側にあるため、図8(B)の如くおもり部
4は慣性力を受けて上側に移動し、検知抵抗素子Rx ,
Ry に圧縮応力を与えるので出力を発生する。
(梁部5の長さを図8(B)の如くLとするものとす
る)に衝撃を受けた場合も、おもり部4の重心が回路形
成面よりも下側にあるため、図8(B)の如くおもり部
4は慣性力を受けて上側に移動し、検知抵抗素子Rx ,
Ry に圧縮応力を与えるので出力を発生する。
【0012】この従来の半導体加速度センサでは、y方
向(正逆両方向)すなわち、梁部5の長さ(L)方向に
衝撃を受けた場合にも出力を発生してしまうので、一方
向即ちz軸方向のみの衝撃の大きさを効率よく電気信号
の変化に変換できないという問題点がある。
向(正逆両方向)すなわち、梁部5の長さ(L)方向に
衝撃を受けた場合にも出力を発生してしまうので、一方
向即ちz軸方向のみの衝撃の大きさを効率よく電気信号
の変化に変換できないという問題点がある。
【0013】
【発明の目的】本発明の目的は、一方向のみの衝撃の大
きさを効率良く電気信号の変化に変換し、他方向の衝撃
に関しては感知しないようにした半導体加速度センサを
提供することである。
きさを効率良く電気信号の変化に変換し、他方向の衝撃
に関しては感知しないようにした半導体加速度センサを
提供することである。
【0014】
【発明の構成】本発明による半導体加速度センサは、略
矩形状の半導体からなるおもり部と、前記おもり部の周
囲に一定間隔をもって設けられた半導体からなるリム部
と、前記おもり部の互いに対向する第1及び第2の辺と
前記リム部との各間隔部に設けられこれ等辺と前記リム
部とを連結する半導体からなる第1及び第2の薄肉梁部
と、前記辺と夫々直交しかつ前記おもり部の中心に対し
て線対称な第1及び第2の直線を想定したとき、前記第
1の直線上において,前記リム部と前記第1の薄肉梁部
との境界部、前記第1の薄肉梁部と前記おもり部との境
界部、前記おもり部と前記第2の薄肉梁部との境界部、
前記第2の薄肉梁部と前記リム部との境界部の各部上に
夫々形成された第1〜第4の抵抗素子と、前記第2の直
線上において、前記リム部と前記第1の薄肉梁部との境
界部、前記第1の薄肉梁部と前記おもり部との境界部、
前記おもり部と前記第2の薄肉梁部との境界部、前記第
2の薄肉梁部と前記リム部との境界部の各部上に夫々形
成された第5〜第8の抵抗素子とを含むことを特徴とす
る。
矩形状の半導体からなるおもり部と、前記おもり部の周
囲に一定間隔をもって設けられた半導体からなるリム部
と、前記おもり部の互いに対向する第1及び第2の辺と
前記リム部との各間隔部に設けられこれ等辺と前記リム
部とを連結する半導体からなる第1及び第2の薄肉梁部
と、前記辺と夫々直交しかつ前記おもり部の中心に対し
て線対称な第1及び第2の直線を想定したとき、前記第
1の直線上において,前記リム部と前記第1の薄肉梁部
との境界部、前記第1の薄肉梁部と前記おもり部との境
界部、前記おもり部と前記第2の薄肉梁部との境界部、
前記第2の薄肉梁部と前記リム部との境界部の各部上に
夫々形成された第1〜第4の抵抗素子と、前記第2の直
線上において、前記リム部と前記第1の薄肉梁部との境
界部、前記第1の薄肉梁部と前記おもり部との境界部、
前記おもり部と前記第2の薄肉梁部との境界部、前記第
2の薄肉梁部と前記リム部との境界部の各部上に夫々形
成された第5〜第8の抵抗素子とを含むことを特徴とす
る。
【0015】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。
説明する。
【0016】図1は本発明の実施例の平面図であり、図
2(A),(B)は図1のA−A線及びB−B線に沿う
断面図である。尚、両図において、図6,7と同等部分
は同一符号にて示している。
2(A),(B)は図1のA−A線及びB−B線に沿う
断面図である。尚、両図において、図6,7と同等部分
は同一符号にて示している。
【0017】このセンサは全体として半導体基板1から
なるチップ構成である。基本的には、略矩形状の半導体
からなるおもり部4と、このおもり部4の周囲に一定間
隔6をもって設けられた半導体からなるリム部3と、お
もり部4の互いに対向2辺とリム部3との各間隔部に設
けられこれ等辺とリム部3とを連結する半導体からなる
第1及び第2の薄肉梁部5a、5bとを含んで構成され
ている。
なるチップ構成である。基本的には、略矩形状の半導体
からなるおもり部4と、このおもり部4の周囲に一定間
隔6をもって設けられた半導体からなるリム部3と、お
もり部4の互いに対向2辺とリム部3との各間隔部に設
けられこれ等辺とリム部3とを連結する半導体からなる
第1及び第2の薄肉梁部5a、5bとを含んで構成され
ている。
【0018】上記構成は、半導体基板1にエッチング等
の薄膜技術により薄膜梁部5a,5b及び貫通孔として
の間隔部6を夫々形成することにより得られることは従
来と同様である。そして、半導体基板1の一主表面上に
は、加速センサの基本をなす抵抗素子Ra 〜Rh 、配線
2及び電極Pa 〜Pe が形成されている。
の薄膜技術により薄膜梁部5a,5b及び貫通孔として
の間隔部6を夫々形成することにより得られることは従
来と同様である。そして、半導体基板1の一主表面上に
は、加速センサの基本をなす抵抗素子Ra 〜Rh 、配線
2及び電極Pa 〜Pe が形成されている。
【0019】抵抗素子Ra 〜Rd は、おもり部4の薄肉
梁部5a,5bとの連結辺に直交する一直線上に形成さ
れており、抵抗素子Re 〜Rh は当該一直線に平行な他
直線上に形成されており、これ等両直線はおもり部4の
中心に対して互いに線対称な関係にあるものとする。
梁部5a,5bとの連結辺に直交する一直線上に形成さ
れており、抵抗素子Re 〜Rh は当該一直線に平行な他
直線上に形成されており、これ等両直線はおもり部4の
中心に対して互いに線対称な関係にあるものとする。
【0020】当該一直線上において、抵抗素子Ra はリ
ム部3と梁部5a との境界部上に形成され、抵抗素子R
c は梁部5aとおもり部4との境界部上に形成され、抵
抗素子Rd はおもり部4と梁部5bとの境界部上に形成
され、抵抗素子Rb は梁部5bとリム部3との境界部上
に形成されている。
ム部3と梁部5a との境界部上に形成され、抵抗素子R
c は梁部5aとおもり部4との境界部上に形成され、抵
抗素子Rd はおもり部4と梁部5bとの境界部上に形成
され、抵抗素子Rb は梁部5bとリム部3との境界部上
に形成されている。
【0021】当該他直線上において、抵抗素子Re はリ
ム部3と梁部5aとの境界部上に形成され、抵抗素子R
g は梁部5aとおもり部4との境界部上に形成され、抵
抗素子Rh はおもり部4と梁部5bとの境界部上に形成
され、抵抗素子Rf は梁部5bとリム部3との境界部上
に形成されている。
ム部3と梁部5aとの境界部上に形成され、抵抗素子R
g は梁部5aとおもり部4との境界部上に形成され、抵
抗素子Rh はおもり部4と梁部5bとの境界部上に形成
され、抵抗素子Rf は梁部5bとリム部3との境界部上
に形成されている。
【0022】そして、抵抗素子Ra とRb ,Rc とRd
,Re とRf ,Rg とRh は夫々互いにアルミ配線に
より直列接続され、これ等4つの直列接続回路が図5に
示すホイートストンブリッジの各アームを構成する様に
配線2により接続されている。
,Re とRf ,Rg とRh は夫々互いにアルミ配線に
より直列接続され、これ等4つの直列接続回路が図5に
示すホイートストンブリッジの各アームを構成する様に
配線2により接続されている。
【0023】かかる構成とされた半導体加速度センサの
動作原理を図3,4を用いて説明する。尚、検知抵抗素
子は従来例と同様にP型抵抗として説明する。
動作原理を図3,4を用いて説明する。尚、検知抵抗素
子は従来例と同様にP型抵抗として説明する。
【0024】先ず、図3(A)に示す如く、半導体基板
1にz方向と反対方向すなわち半導体基板の一主表面に
対して垂直下方向に衝撃が加わると、おもり部4は慣性
により上方向に変位する。
1にz方向と反対方向すなわち半導体基板の一主表面に
対して垂直下方向に衝撃が加わると、おもり部4は慣性
により上方向に変位する。
【0025】よって、梁部5a,5bのリム部3側薄肉
部は圧縮され、おもり部4側薄肉部は引張られた形とな
る。そのために、図4に示す如く、リム部3側薄肉部に
形成された検知抵抗素子Ra ,Rb ,Re ,Rf は圧縮
応力を受けて抵抗値は減少する。逆に、おもり部4側薄
肉部に形成された検知抵抗素子Rc ,Rd ,Rg ,Rh
は引張り応力を受けて増加する。その結果、図5のホイ
ートストンブリッジの抵抗値のバランスがくずれて、出
力が変化する。従って、衝撃の大きさすなわち、加速度
の大きさを電気信号の変化に変換することが可能とな
る。
部は圧縮され、おもり部4側薄肉部は引張られた形とな
る。そのために、図4に示す如く、リム部3側薄肉部に
形成された検知抵抗素子Ra ,Rb ,Re ,Rf は圧縮
応力を受けて抵抗値は減少する。逆に、おもり部4側薄
肉部に形成された検知抵抗素子Rc ,Rd ,Rg ,Rh
は引張り応力を受けて増加する。その結果、図5のホイ
ートストンブリッジの抵抗値のバランスがくずれて、出
力が変化する。従って、衝撃の大きさすなわち、加速度
の大きさを電気信号の変化に変換することが可能とな
る。
【0026】なお、z軸と反対方向に衝撃を受けた場合
は、おもり部4が下方向に変位し、リム部3側検知抵抗
素子Ra ,Rb ,Re ,Rf には引張り応力が、おもり
部4側検知抵抗素子Rc ,Rd ,Rg ,Rh には圧縮応
力が夫々働き、前述の抵抗値の増減は逆となるが、結果
的にはホイートストンブリッジのバランスがくずれて出
力を得ることが可能である。
は、おもり部4が下方向に変位し、リム部3側検知抵抗
素子Ra ,Rb ,Re ,Rf には引張り応力が、おもり
部4側検知抵抗素子Rc ,Rd ,Rg ,Rh には圧縮応
力が夫々働き、前述の抵抗値の増減は逆となるが、結果
的にはホイートストンブリッジのバランスがくずれて出
力を得ることが可能である。
【0027】次に、y方向すなわち梁部5の長さ方向に
衝撃を受けた場合、図3(B)のように、一方の梁部5
aのリム部3側境界部は引張り応力が、おもり部4側薄
肉部には圧縮応力が夫々働き、もう一方の梁部5bのリ
ム部3側薄肉部には圧縮応力が、おもり部4側薄肉部に
は引張り応力が夫々働くので、検知抵抗素子Ra ,Rd
,Re ,Rh の抵抗値は増加し、検知抵抗素子Rb ,
Rc ,Rf ,Rg は減少する。従って、図5のホイート
ストンブリッジ回路では、一辺を形成する2つの抵抗内
で抵抗値の増減が生じ、結果的にはy方向の衝撃に対し
ては、出力を発生しないことになる。
衝撃を受けた場合、図3(B)のように、一方の梁部5
aのリム部3側境界部は引張り応力が、おもり部4側薄
肉部には圧縮応力が夫々働き、もう一方の梁部5bのリ
ム部3側薄肉部には圧縮応力が、おもり部4側薄肉部に
は引張り応力が夫々働くので、検知抵抗素子Ra ,Rd
,Re ,Rh の抵抗値は増加し、検知抵抗素子Rb ,
Rc ,Rf ,Rg は減少する。従って、図5のホイート
ストンブリッジ回路では、一辺を形成する2つの抵抗内
で抵抗値の増減が生じ、結果的にはy方向の衝撃に対し
ては、出力を発生しないことになる。
【0028】x方向すなわち梁部5の長さ方向に対して
垂直に衝撃を受けた場合、梁部5a,5bには図3
(c)のようにねじれが生じ、検知抵抗素子Ra ,Rb
,Rg ,Rh の抵抗値は減少し、検知抵抗素子Rc ,
Rd ,Re,Rf の抵抗値は増加する。従って、図5の
ホイートストンブリッジ回路では、対向する辺において
抵抗値の増減が逆方向になるため、結果的にはx方向の
衝撃に対しても出力を発生しないことになるのである。
垂直に衝撃を受けた場合、梁部5a,5bには図3
(c)のようにねじれが生じ、検知抵抗素子Ra ,Rb
,Rg ,Rh の抵抗値は減少し、検知抵抗素子Rc ,
Rd ,Re,Rf の抵抗値は増加する。従って、図5の
ホイートストンブリッジ回路では、対向する辺において
抵抗値の増減が逆方向になるため、結果的にはx方向の
衝撃に対しても出力を発生しないことになるのである。
【0029】
【発明の効果】叙上の如く、本発明によれば、一方向の
衝撃以外の他方向衝撃に対する検知抵抗の変化が互いに
打消し合うように検知抵抗素子の配置及び組合せとなる
様に構成したので、一方向のみの加速度が正確に検知で
きるという効果がある。
衝撃以外の他方向衝撃に対する検知抵抗の変化が互いに
打消し合うように検知抵抗素子の配置及び組合せとなる
様に構成したので、一方向のみの加速度が正確に検知で
きるという効果がある。
【図1】本発明の実施例の平面図である。
【図2】(A)は図1のA−A線に沿う矢視方向断面
図、(B)は図1のB−B線に沿う矢視方向断面図であ
る。
図、(B)は図1のB−B線に沿う矢視方向断面図であ
る。
【図3】(A)は本発明の実施例におけるz方向の衝撃
時のおもり部の変形例を示す図、(B)は同じくy方向
の衝撃時のおもり部の変形例を示す図、(C)は同じく
x方向の衝撃時のおもり部の変形例を示す図である。
時のおもり部の変形例を示す図、(B)は同じくy方向
の衝撃時のおもり部の変形例を示す図、(C)は同じく
x方向の衝撃時のおもり部の変形例を示す図である。
【図4】本発明の実施例の各検知抵抗素子の抵抗値の増
減例を示す図である。
減例を示す図である。
【図5】本発明の実施例の検知抵抗素子の結線図であ
る。
る。
【図6】従来の半導体加速度センサの平面図である。
【図7】図6のA−A線に沿う矢視方向断面図である。
【図8】(A)は図6のセンサにおけるz方向の衝撃時
のおもり部の変形例を示す図、(B)は同じくy方向の
おもり部の変形例を示す図である。
のおもり部の変形例を示す図、(B)は同じくy方向の
おもり部の変形例を示す図である。
【図9】図6のセンサの検知抵抗素子の結線図である。
1 半導体基板 2 配線 3 リム部 4 おもり部 5a,5b 薄肉梁部 6 間隔部 Ra 〜Rh 抵抗素子
Claims (2)
- 【請求項1】 略矩形状の半導体からなるおもり部と、
前記おもり部の周囲に一定間隔をもって設けられた半導
体からなるリム部と、前記おもり部の互いに対向する第
1及び第2の辺と前記リム部との各間隔部に設けられこ
れ等辺と前記リム部とを連結する半導体からなる第1及
び第2の薄肉梁部と、前記辺と夫々直交しかつ前記おも
り部の中心に対して線対称な第1及び第2の直線を想定
したとき、前記第1の直線上において,前記リム部と前
記第1の薄肉梁部との境界部、前記第1の薄肉梁部と前
記おもり部との境界部、前記おもり部と前記第2の薄肉
梁部との境界部、前記第2の薄肉梁部と前記リム部との
境界部の各部上に夫々形成された第1〜第4の抵抗素子
と、前記第2の直線上において、前記リム部と前記第1
の薄肉梁部との境界部、前記第1の薄肉梁部と前記おも
り部との境界部、前記おもり部と前記第2の薄肉梁部と
の境界部、前記第2の薄肉梁部と前記リム部との境界部
の各部上に夫々形成された第5〜第8の抵抗素子とを含
むことを特徴とする半導体加速度センサ。 - 【請求項2】 前記第1及び第4の抵抗素子を直列接続
して第1の直列回路とする配線部と、前記第2及び第3
の抵抗素子を直列接続して第2の直列回路とする配線部
と、前記第5及び第8の抵抗素子を直列接続して第3の
直列回路とする配線部と、前記第6及び第7の抵抗素子
を直列接続して第4の直列回路とする配線部とを含み、
前記第1〜第4の直列回路をホイートストンブリッジ回
路の各辺としてなることを特徴とする請求項1記載の半
導体加速度センサ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4056364A JPH05215769A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 半導体加速度センサ |
EP93101562A EP0555727A1 (en) | 1992-02-06 | 1993-02-02 | Semiconductor accelerometer |
CA 2088755 CA2088755A1 (en) | 1992-02-06 | 1993-02-03 | Semiconductor accelerometer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4056364A JPH05215769A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 半導体加速度センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05215769A true JPH05215769A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=13025197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4056364A Pending JPH05215769A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 半導体加速度センサ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0555727A1 (ja) |
JP (1) | JPH05215769A (ja) |
CA (1) | CA2088755A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006201041A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-08-03 | Oki Electric Ind Co Ltd | 加速度センサ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH049673A (ja) * | 1990-04-26 | 1992-01-14 | Fujikura Ltd | 半導体加速度センサ |
JPH05164778A (ja) * | 1991-06-21 | 1993-06-29 | Texas Instr Inc <Ti> | 加速度計 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE68910641T2 (de) * | 1988-09-23 | 1994-04-28 | Automotive Systems Lab | Selbsteichender Beschleunigungsmesser. |
US4987781A (en) * | 1989-05-03 | 1991-01-29 | Sensym, Incorporated | Accelerometer chip |
US5412986A (en) * | 1990-12-21 | 1995-05-09 | Texas Instruments Incorporated | Accelerometer with improved strain gauge sensing means |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP4056364A patent/JPH05215769A/ja active Pending
-
1993
- 1993-02-02 EP EP93101562A patent/EP0555727A1/en not_active Withdrawn
- 1993-02-03 CA CA 2088755 patent/CA2088755A1/en not_active Abandoned
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH049673A (ja) * | 1990-04-26 | 1992-01-14 | Fujikura Ltd | 半導体加速度センサ |
JPH05164778A (ja) * | 1991-06-21 | 1993-06-29 | Texas Instr Inc <Ti> | 加速度計 |
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JP2006201041A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-08-03 | Oki Electric Ind Co Ltd | 加速度センサ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2088755A1 (en) | 1993-08-07 |
EP0555727A1 (en) | 1993-08-18 |
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