JPH05215330A - 気流スイッチ検査回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼用空気の流れを供給するブロワの始動前
に、燃焼用空気の流れが存在することを気流スイッチが
指示した場合にバーナの始動を阻止する。 【構成】 始動前に気流スイッチ（２５）が気流の消失
を指示したならば、操作者の介入なしに始動を通常通り
に進めることができる。始動に要する電力は安全用継電
器（５Ｋ）のノーマリクローズ接点（４０）を介して供
給される。安全用継電器の巻線は気流スイッチを介して
電力を受け取る。気流スイッチが閉成すると、安全用継
電器の巻線は励磁して、安全用継電器のノーマリクロー
ズ接点は開成するので、バーナシステムの始動は阻止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【従来の技術】大型のバーナシステムは、電動ブロワに
より引き込まれた空気が燃焼室に向かうときに通る燃焼
空気ダクトを有するのが普通である。燃焼室の内部に
は、タンク又はガス本管などの供給源から燃焼室に燃料
を供給する燃料噴射器、すなわちノズルが設けられてい
る。燃焼室に向かう燃料の流れを制御するのは電動燃料
弁であり、この弁は制御信号に応答して開閉する。通
常、燃料は、同様に独自の制御信号を受信する点火器に
より点火される。制御装置は、バーナシステムにおける
それぞれの活動の順序と時間の予定を規定した所定の動
作スケジュールに従って、燃料弁及び点火器と、バーナ
システムのその他の要素とに制御信号を供給する。スケ
ジュールは工場内でタイマー素子の設定により確定され
るか、又はマイクロプロセッサ系の制御装置の場合には
工場に備え付けのソフトウェアにより確定される。制御
装置に対する入力を制御するデマンドスイッチは閉成さ
れた時点で、動作シーケンスを開始させる。通常、この
デマンドスイッチは、バーナシステムへの電流の流れを
直接制御するか、あるいは接点の動作で電流の流れを制
御するように構成されている継電器の巻線を動作させる
サーモスタットである。

【０００２】安全のためには、燃焼室から可燃性の残留
ガスが全てパージされるまで点火しようとする動きを阻
止することが必要である。そこで、制御装置は、動作シ
ーケンスをたどる中で、まず、ブロワを始動し、燃焼室
の内部の空気を何度か入れ替えて残留ガスが室内にとど
まれなくするのに十分な時間をかけてブロワを動作させ
る。

【０００３】点火を試みる前に適切なパージングを実施
することは重要であるため、現在では、燃焼用空気ダク
ト内に空気の流れを感知するための気流スイッチを挿入
するのが慣例になっている。ある実施例の気流スイッチ
は、動いてゆく空気の流れによって発生する差圧により
動作される。別の種類のスイッチは、動いている空気の
圧力に応答して気流スイッチを閉成させる小さな帆に接
続する単なるノーマリオープンオン／オフスイッチに他
ならない。現在利用されている多くのシステムが気流ス
イッチの機能の正否に関して実施している唯一の試験
は、パージ中及び動作中にスイッチが閉成するかという
ことである。別のシステムは、デマンドスイッチが閉成
した時点で気流スイッチが閉成しているか否かを感知
し、閉成していれば、始動シーケンスを停止する。これ
らのシステムは、始動停止などの結果を生じさせた誤動
作を操作員の介入を要入するものとして処理する。

【０００４】適正な空気の流れを得ることが大切である
ため、バーナシステムの安全な設計に当たる人々は、動
作シーケンスが開始されるたびに気流スイッチが開成し
ていることを感知すると共に、動作シーケンス開始のす
ぐ後に気流スイッチが閉成したことを感知することが重
要であるという結論に達している。通常、このスイッチ
の信頼性はきわめて高いが、取付け又は保守の欠陥によ
って気流スイッチが永久的に閉成されてしまうこともあ
りうる。始動シーケンスの開始後に気流スイッチが閉成
したことだけを感知するシステムはそのような状態を感
知できない。最近のシステムの多くは、始動シーケンス
を完全に遮断し、今一度始動シーケンスを開始するため
にシステムをリセットする際に手動操作による介入を要
求することによりこの問題を解決するように設計されて
いる。しかしながら、手動操作による介入が不要である
場合に起こりうる状況がある。これは、気流スイッチの
故障がごく一時的なものであり、数秒後にはスイッチが
再び正しく機能するという状況である。

【０００５】そのような「故障」は、停電のときに起こ
る。燃料弁は、電力が供給されなくなったときには閉成
し、直ちに燃焼が停止するように設計されるのが常であ
るので、停電時には燃料弁に電力は与えられない。デマ
ンドスイッチは依然として閉成しているため、電力が回
復すれば、始動シーケンスは直ちに再開する。ブロワの
羽根車とモータの運動量はダクト内にある時間だけ相当
量の空気の流れを維持するには十分であるので、停電開
始後も気流スイッチが閉成したままであることは起こり
うる。そこで、動作シーケンスが再開したとき、停電が
十分に短いものであれば、その時点では気流スイッチの
初期状態を感知することになるシステムは閉成している
気流スイッチを操作員の介入を必要とする誤動作として
処理する。「故障」が操作者の介入の不要な一時的停電
によって発生した場合、これが全く無駄であることは言
うまでもない。

【０００６】従って、動作スケジュールの開始時に気流
スイッチが閉成していると検出されたときに始動シーケ
ンスの実行を単に延期するだけであり、気流スイッチが
開成すると通常の始動を可能にする制御装置は、このよ
うなシステムをさらに便利にする。

【０００７】燃焼室に向かう空気の流れの管理に関連す
る参考文献は多数あるが、その中で最も関連性が高いと
思われるのは、デマンドスイッチが閉成したときに気流
スイッチが閉成している場合に動作を延期する装置を説
明している米国特許第４，４０３，９４２号（Ｃｏｐｅ
ｎｈａｖｅｒ）である。この装置は、ブロワと、燃料
と、点火とを同時にイネーブル種類の相対的に小型の炉
と共に使用するためのものであるように見える。背景技
術を提供するその他の引例には、米国特許第３，２６
３，７３１号（Ｈａｎｎａ他）、第４，４１２，３２８
号（Ｈｏｍａ）、第４，４５１，２２６号と第４，４５
１，２２５（Ｌａｎｄｉｓ他）、第４，６９５，２４６
号（Ｂｅｉｌｆｕｓｅｓ他）、第４，５１８，２４５号
（Ｍｕｅｌｌｅｒ他）及び第４，７９２，０８９号（Ｂ
ａｌｌａｒｄ）などがある。

【０００８】

【発明の概要】現在このようなバーナシステムで使用さ
れている制御装置の構成を、気流スイッチの短絡を検出
し、一時的に閉成していた気流スイッチが始動シーケン
スの開始時に閉成した場合に、それでもバーナシステム
を通常通りに始動させることができるように変形するこ
とが可能であり、この変形は、ブロワ用継電器の中に、
ブロワに電力を導通する第１の対のノーマリオープン接
点に加えて、ブロワ継電器の巻線と直列に接続して、デ
マンド制御スイッチが導通しているときに電源端子から
電力を受け取る直列ブロワ回路を形成し、ブロワ用継電
器への電力の供給を制御する第２の対のノーマリオープ
ン接点を含めることにより得られる。本発明は、電源端
子から気流スイッチを介して励磁される巻線を有する安
全用継電器をさらに含む。安全用継電器は、ブロワ用継
電器の第２の対のノーマリオープン接点を分路するよう
に接続された１対のノーマリクローズ接点を有する。気
流スイッチが閉成されていれば、安全用継電器はプルイ
ンされ、この対のノーマリクローズ接点は開成するの
で、ブロワ用継電器の巻線は動作されることがなく、そ
のブロワ給電用接点はブロワに電力を供給しない。その
後の任意の時点で気流スイッチが開成すると、ブロワに
電力を供給するブロワ用継電器の接点は閉成し、そこ
で、バーナ始動シーケンスを開始することができる。

【０００９】本発明の別の形態は、電動ブロワにより引
き込まれた空気が燃焼室に向かうときに通る燃焼用空気
ダクトを有し、燃焼室が、電動燃料弁に供給される制御
信号に応答して燃焼室に燃料を供給する燃料噴射器と、
制御信号に応答して燃料を発火させる電動燃料点火器と
を収納しているような種類のバーナシステムと共に使用
すべきものである。バーナシステムは ａ） 空気ダク
ト内にあり、所定のスケジュールに従って燃料弁及び点
火器に制御信号を供給する制御装置に電源端子からの電
力を導通する気流スイッチと、ｂ） 電源端子をブロワ
に接続する第１の対の接点を有するブロワ用継電器と、
ｃ） ブロワ用継電器の巻線に励磁電力を供給する始動
回路に電源端子からの電力を導通するデマンドスイッチ
とをさらに含む。本発明による改良は、ｉ） 電源端子
から、気流スイッチを通って流れる電力を受け取る巻線
と、ii） デマンドスイッチからブロワ用継電器の巻線
に励磁電力を導通する１対のノーマリクローズ接点とを
有する安全用継電器を始動回路の中に具備して成る。こ
こで、気流スイッチが閉成しているとき、安全用継電器
の巻線が励磁されている限り、安全用継電器の接点対は
開成しており、それらの接点を介してブロワ用継電器の
巻線へ電力は流れないことがわかる。すなわち、気流ス
イッチが閉成している限り、バーナシステムは始動する
ことができないのである。気流スイッチが開成すれば、
直ちに始動を起こすことが可能である。

【００１０】従って、本発明の１つの目的は、始動時に
気流スイッチが燃焼用空気の流れを指示している場合に
バーナシステムの始動を阻止することである。

【００１１】別の目的は、始動が要求されたときに通常
の気流を指示した気流スイッチが指示するのを中止した
後に通常の始動を可能にすることである。

【００１２】本発明のさらに別の目的は、現在は初期気
流スイッチ状態を感知しないシステムを、この初期スイ
ッチ状態を感知し、気流スイッチが、当初、始動シーケ
ンスの開始時に閉成していると感知された後に閉成した
場合に、同じように通常通りに始動するシステムに容易
に変換できるようにすることである。

【００１３】

【実施例】図１の線図は、以下に説明する本発明を取り
入れるのに適すると思われるバーナシステムを概略的に
示す。３本の並列する矢印により示した空気は、ブロワ
２７により燃焼用空気ダクト２４の吸気口２８を経て取
り込まれる。ダクト２４内に取り込まれた空気は燃焼室
１１に供給されるが、この燃焼室１１には燃料噴射器１
３から燃料も供給される。火花点火器２０は点火制御装
置２２から導線２１を介して高電圧を受取り、その高電
圧によって燃焼室１１の中の燃料は点火する。燃料はパ
イプ１４を通って燃料噴射器１３に供給され、パイプ１
６からパイプ１４へ向かう燃料の流れを制御するのは電
気制御燃料弁１５である。

【００１４】このバーナシステムの基本動作要素を全て
制御装置２９の指令の下に動作する。制御装置２９は電
気信号経路に制御信号又は電力を供給する。ブロワ２７
は動作に必要な電力を制御装置２９から経路３０を介し
て受け取る。点火制御装置２２はその動作電力を制御装
置２９から経路２３を介して受け取り、また、制御装置
２９は、燃料弁１５を開閉させるための電力を経路１７
を介して供給する。

【００１５】通常の状況では、バーナシステムは、電源
端子３２から制御装置２９へ線間電圧を導通するデマン
ドスイッチ３１により制御されるデマンド信号に応答し
て、周期的にオン／オフ動作を繰り返す。図では、デマ
ンドスイッチ３１は線間電圧を電源端子３２から制御装
置２９へ直接導通するように示してあるが、制御装置２
９の内部にあって、動作シーケンスを開始するために相
対的に低電圧のデマンド信号を受信する何らかの種類の
継電器又は電子切換え装置を使用しても全く同等である
ということを理解すべきである。また、電源端子３２か
ら得られる線間電圧は制御装置２９に直接給電するもの
として図示されている。さらに、ブロワ２７，点火制御
装置２２及び燃料弁１５などのバーナシステムの制御さ
れるべき様々な要素に対して、それらを機能させるため
の電力を適切な時点で切り換える低電圧制御信号がそれ
ぞれ対応する経路３０，２３及び１７を介して供給され
る一方で、それらの要素に線間電圧を直接供給すると好
都合であろう。このように、たとえば、室内サーモスタ
ットによって低電圧のみを切り換えることができるであ
ろう。その低電圧は、デマンドスイッチ３１として機能
する接点を備えた継電器を動作させるために使用され
る。

【００１６】前述のように、安全で効率の良い動作を得
るには、燃焼室１１が設計流量の空気を受け取ることが
大切である。ブロワ２７を確実に動作させるために、あ
る変形例では、図示するように、ダクト２４内の空気の
流れに対して垂直な広い面を有し、その面に空気が当た
るようにした小さな帆又はパドル１９を備えたスイッチ
２５により、ダクト２４を通る空気の流れを感知する。
先に述べた通り、気流スイッチによっては、動いている
空気の流れにより発生する圧力差に基づいて動作する構
成のものがある。スイッチ２５と帆１９は、気流速度が
所定のレベルに達したときに、スイッチ２５の中で電気
的接続が成立するように構成されている。経路２６ａと
経路２６ｂとの間の導電率を感知することにより、制御
装置２９はダクト２４内部の空気の流れがこの所定のレ
ベルに達する時点を確定することができる。

【００１７】図１に示すバーナシステムの中で起こる通
常の始動シーケンスを簡単に説明すると、まず、燃焼室
１１をパージするために、ブロワ２７がある期間動作す
る。このパージが完了すると、点火シーケンスが起こ
り、その終了時に燃料弁１５は開き、燃焼室１１の内部
では通常の火炎燃焼が起こる。通常の燃焼が始まった
後、デマンドが満たされるまで動作は継続し、デマンド
が満たされた時点で、通常はサーモスタットであるデマ
ンドスイッチ３１が開成する。燃焼室１１に残留してい
る可燃性のガスを全て排除するために、燃焼後パージを
実施する場合が多い。

【００１８】図２は、本発明の好ましい一実施例を取り
入れ、機械的継電器を使用して実現した回路を示す。
尚、機械的継電器を選択したのは全くの任意である。個
々の接点として機能する半導体素子を有するいわゆる
「固体継電器」がある。また、図２の回路で多極継電器
を選択するか、単極継電器を選択するかは多くの場合に
任意であり、多極継電器の機能を再現するように組み合
わせ、統合した単極継電器を原則として多極継電器の代
わりに使用できることを理解すべきである。図１に示し
た素子と同等の素子については、図２においても同じ図
中符号を使用する。

【００１９】図２の回路にも示されている電源端子３２
はデマンドスイッチ３１に電力を供給すると共に、経路
２６ａを介して気流スイッチ２５に電力を供給する。気
流スイッチ２５は、燃焼用空気ダクト２４を通る気流の
速度が所定の値を越えるのに応答して固定接点２５ｂと
接触する状態になる可動接点２５ａを含む。デマンドス
イッチ３１は、通常、サーモスタット又は他の負荷管理
装置の制御を受ける。

【００２０】図２には、本発明の一部を形成する素子に
寄与する３つの異なる継電器が示されている。その第１
のものはブロワ用継電器３Ｋであり、この継電器の巻線
３６は３対の接点３３，３４及び３５を制御する。３Ｋ
１と３Ｋ３の接点対３３及び３５はノーマリオープン型
であり、接点対３５はブロワ２７に向かう電力の流れを
制御する。３Ｋブロワ用継電器の巻線３６は、ノーマリ
オープン型の３Ｋ１接点対３３と共に、デマンドスイッ
チ３１の閉成時に電力を受け取る直列回路を形成する。
３Ｋ２接点対３４は、この接点対と気流スイッチ２５が
共に閉成したとき、感知される気流は異常な状況にあ
り、３Ｋ継電器の巻線３６は消磁されていることを示す
ために設けられている。この特徴によって動作の安全性
はさらに高められるが、そらが本発明の基本構造という
わけではない。３Ｋ２接点３４は、そのような異常な状
態を視覚表示するための電力をさらに供給する。

【００２１】第２の継電器は負荷用継電器１Ｋであり、
その巻線４１は１対のノーマリクローズ接点４０ａ１Ｋ
１と、同様に接点対１Ｋ１として示されている１対のノ
ーマリオープン接点４０ｂの状態を制御する。巻線４１
を励磁するのはシーケンサ４６からの制御信号である。
接点対４０ａ及び４０ｂは導線５２に共通して接続して
いることから同じ１Ｋ１として示されている。従って、
接点対４０ａが閉成しているときは接点対４０ｂは開成
し、接点対４０ａが開成しているときには接点対４０ｂ
は閉成している。これは、接点４０ａ及び接点４０ｂが
共に閉成されるという危険な状態がほとんど起こらない
ようにした安全性を考慮した構成である。継電器のうち
第３のものは安全用継電器５Ｋであり、その巻線３８は
１対のノーマリクローズ安全接点３７を制御する。５Ｋ
１という符号はこの接点対３７が５Ｋ継電器の一部であ
ることを表している。

【００２２】通常の始動中には、デマンドスイッチ３１
は閉成しており、５Ｋ１接点対３７を介して電力を印加
する。５Ｋ１接点対３７は、１Ｋ１接点対４０ａと共
に、３Ｋブロワ用継電器の巻線３６を励磁するために３
Ｋ１接点対３３を分路する直列安全回路を形成してい
る。接点対３７と、接点対４０ａとは共に常時は閉成し
ているので、この直列安全回路は導通し、３Ｋ継電器巻
線３６は励磁される。その結果、３Ｋ１接点対３３及び
３Ｋ３接点対３５は閉成する。３Ｋ１接点対３３が閉成
して、巻線３６に電流を供給しているとき、この時点で
３Ｋブロワ用継電器は自己保持状態となる。巻線３６が
励磁されると、３Ｋ３接点対３５も閉成し、ブロワ２７
は電力を受け取る。ブロワ２７がある速度に達すると、
帆に当たる気流はスイッチ接点２５ａの位置を点線５０
で指示する通りに制御し、可動接点２５ａと固定接点２
５ｂとの間に電気的接続を成立させる。別の一般的な種
類の気流スイッチでは、圧力差に基づいて同じように接
点を動作させる。気流スイッチ２５が閉成すると、経路
２６ｂを介して電源４５に電力が印加される。電源４５
の出力は、通常、半導体論理素子を動作させるのに適す
る経路５４及び５５の低電圧である。当初、ブロワ２７
がある速度に達していないためにスイッチ２５がまだ開
成している間は、電源４５に電力が供給されないので、
５Ｋ安全用継電器の巻線３８は消磁されており、従っ
て、接点対３７は閉成したままである。

【００２３】ブロワ２７がある速度に達すると、スイッ
チ２５は閉成し、電源４５に電力が供給される。そこ
で、３Ｋブロワ用継電器の巻線３６が励磁されるので、
接点対３４は開成し、回路接続点５６には電力は印加さ
れない。従って、５Ｋ継電器の巻線３８は消磁したまま
で且つそのノーマリクローズ５Ｋ１接点対３７が閉成さ
れた状態のままになり誤り表示素子４７は誤りを表示し
ない。気流スイッチ２５が閉成して、電源４５から経路
５４及び５５に電力が送り出されているとき、シーケン
サ４６はパージ動作、点火動作及び燃焼動作を開始させ
る。点火動作と燃焼動作のための電力は、１Ｋ継電器の
巻線４１を励磁して、負荷素子４２として象徴的に示さ
れている点火負荷及び燃料弁負荷（点火／燃料アセンブ
リ）を動作させる接点対４０ｂを閉成することにより得
られる。接点対４０ａと接点対４０ｂとは共通して支持
されているため、１Ｋ負荷用継電器の巻線４１が励磁さ
れて、接点対４０ｂが閉成したときには、接点対４０ａ
は必ず閉成しなければならない。

【００２４】ある時点でブロワ２７が通常の状況の下で
電力を失うと、気流スイッチ２５は開成し、電源４５に
は電力が供給されなくなる。これにより、１Ｋ負荷用継
電器４１は消磁し、１Ｋ１接点対４０ｂが開成するため
に負荷素子４２は電力を受け取らなくなる。そこで、図
１に示す燃料弁１５は直ちに閉鎖する。

【００２５】次に、デマンドスイッチ３１が閉成したと
きに気流スイッチ２５も閉成している異常な状況を考え
てみる。電源４５に供給された電力によって電源４５は
動作しており、ブロワ用継電器の巻線３６は消磁してい
るので、電流はノーマリクローズ接点である３Ｋ２接点
対３４を介して流れ、５Ｋ安全用継電器の巻線３８を励
磁する。この巻線３８が励磁すると、ノーマリクローズ
接点である５Ｋ１接点対３７は開成し、接点対３７と、
接点対３３が共に開成している状態では、３Ｋブロワ用
継電器の巻線３６を励磁することはできない。さらに、
接続点５６への接続により電圧が供給されるため、シー
ケンサ４６は始動シーケンスを開始できない。

【００２６】このように、５Ｋ安全用継電器の巻線３８
が励磁している限り、バーナの始動シーケンスを開始す
ることは不可能である。後に、気流スイッチ２５が開成
すれば、５Ｋ安全用継電器の巻線３８は消磁し、５Ｋ１
ノーマリクローズ接点は閉成するので、３Ｋ１接点対３
３を経る安全回路の分路が完成して、巻線３６を励磁
し、そこで、通常の始動を行うことができるのである。
尚、この通常の始動は操作者の介入なしに起こる。気流
スイッチ２５と、３Ｋ２接点対３４が共に閉成すると、
接続点５６で誤り信号が発生する。これにより誤り表示
素子４７が動作し、故障状態を指示する信号がシーケン
サ４６に供給される。この異常状態の原因が何であれ、
シーケンサ４６は始動シーケンスを開始しないことによ
ってそれに応答する。

【００２７】尚、５Ｋ安全用継電器の巻線３８は、スイ
ッチ２５が閉成したときに励磁でき、スイッチ２５が開
成しているときには消磁できるような任意の場所に配置
されて良いことに注意すべきである。たとえば、巻線３
８を電源４５の入力端子にまたがって、電源４５の動作
とは全く無関係に配置しても良い。

【００２８】本発明に含まれてはいないが、シーケンサ
４６から信号を受信する制御素子４４を含む手動操作で
リセット可能な安全スイッチに注意を払うべきである。
何らかの理由（火炎の消失など）により操作者の介入を
必要とする故障が検出されたとき、シーケンサ４６は１
Ｋ継電器の巻線４１を消磁する。その結果、バーナの様
々な動作機能を制御する複数の接点対（図示せず）が開
成すると共に、安全スイッチの制御素子４４が動作され
て、安全スイッチの接点４３を開成させる。接点４３が
開成すると、巻線３６は消磁し、接点３５が開成するこ
とによって、ブロワ２７への給電は停止する。このよう
な安全スイッチは様々な安全性を必要とする研究所や、
機関で必要である。ここで注意すべき点は、デマンドス
イッチ３１が閉成したときに気流スイッチ２５が閉成し
ていることによって起こる気流スイッチ２５の一時的な
故障は安全スイッチの制御素子４４を引外さないため、
操作者の介入は不要であるということである。同時に、
安全性がそこなわれること全くない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を有益に利用することができるシステム
の機能要素を示す図。

【図２】本発明を示す組合わせ回路・機能ブロック線
図。

【符号の説明】

１０ バーナシステム １１ 燃焼室 １３ 燃料噴射器 １５ 燃料弁 ２０ 火花点火器 ２２ 点火制御装置 ２４ 燃焼用空気ダクト ２５ 気流スイッチ ２７ ブロワ ２８ 吸気口 ２９ 制御装置 ３１ デマンドスイッチ ３２ 電源端子 ３３ ３Ｋ１接点対 ３４ ３Ｋ２接点対 ３５ ３Ｋ３接点対 ３６ 巻線 ３７ ５Ｋ１接点対 ３８ 巻線 ４０ａ，４０ｂ １Ｋ１接点対 ４６ シーケンサ ４７ 誤り表示素子 １Ｋ 負荷用継電器 ３Ｋ ブロワ用継電器 ５Ｋ 安全用継電器

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ダクトを介して燃焼室に燃焼用空気を供
   給するブロワと、燃焼室に向かう燃料の流れ及び燃料の
   点火を制御する点火／燃料アセンブリと、電源端子から
   電力を供給するデマンド制御スイッチと、第１の対のノ
   ーマリオープン負荷用接点を有し、制御信号に応答して
   点火／燃料アセンブリに電力を供給する負荷用継電器と
   を有すると共に、 ｉ） 電源端子に一方の接点が接続しており、ダクト内
   の気流に応答して導通する気流スイッチと； ii） 気流スイッチが導通したときに電源端子から電力
   を受け取り、電力を受け取ったことに応答して負荷用継
   電器に制御信号を供給する負荷シーケンサと； iii） ブロワへの電力の供給を制御する第１の対のノー
   マリオープン接点を有するブロワ用継電器とを含み、デ
   マンド制御スイッチから電力を受け取る制御装置を有
   し、動作の制御が電源端子から供給される電力によっ
   て、給電されるようなバーナシステムにあって、気流ス
   イッチの所期の動作時にバーナの動作を調整するための
   制御装置において、 ａ） ブロワ用継電器に属し、ブロワ用継電器の巻線と
   直列に接続して、デマンド制御スイッチが導通している
   ときに電源端子から電力を受け取る直列ブロワ用継電器
   回路を構成する第２の対のノーマリオープン接点と； ｂ） ｉ）ブロワ用継電器の第２の対のノーマリオープ
   ン接点を分路するように接続された第１の直列安全回路
   を形成する１対のノーマリクローズ接点と、ii） 気流
   スイッチを通って流れる電力を受け取るように接続され
   た巻線とを有する安全用継電器とを具備する気流スイッ
   チ検査回路。
2. 【請求項２】 電動ブロワにより燃焼室に引き込まれる
   空気が通過する燃焼用空気ダクトを有し、前記燃焼室
   は、電動燃料弁に供給される制御信号に応答して燃焼室
   に燃料を供給する燃料噴射器と、制御信号に応答して燃
   料を発火させる電動燃料点火器とを収納しており、ａ）
   空気ダクトの中の気流を感知し、あらかじめ定められ
   たスケジュールに従って燃料弁及び点火器に制御信号を
   供給する制御装置に電源端子からの電力を導通する気流
   スイッチと、ｂ） 電源端子をブロワに接続する第１の
   対の接点を有するブロワ用継電器と、ｃ） ブロワ用継
   電器の巻線に励磁電力を供給する始動回路に電源端子か
   らの電力を導通するデマンドスイッチとを含むバーナシ
   ステムにおいて、ｉ） 気流スイッチを通って流れる電
   力を電源端子から受け取る巻線と、ii） デマンドスイ
   ッチからブロワ用継電器の巻線に励磁電力を導通する１
   対のノーマリクローズ接点とを有する安全用継電器を始
   動回路内に具備して成る気流スイッチ検査回路。