JPH05215123A - クランクシャフトの製造方法 - Google Patents
クランクシャフトの製造方法Info
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- JPH05215123A JPH05215123A JP4021193A JP2119392A JPH05215123A JP H05215123 A JPH05215123 A JP H05215123A JP 4021193 A JP4021193 A JP 4021193A JP 2119392 A JP2119392 A JP 2119392A JP H05215123 A JPH05215123 A JP H05215123A
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- crank pin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造ラインを単純化してコストを低減するこ
とができ、しかも、精度の高いクランクシャフトを製造
することができるクランクシャフトの製造方法を提供す
る。 【構成】 棒状の素材に一対の主軸を絞り成形する絞り
加工工程1を行う。次いで、一対のクランクアームを一
体に連結状態で熱間鍛造成形する熱間鍛造成形工程2を
行う。その後、所定の加工工程3を経て、クランクピン
穴を両クランクアームに穿設するクランクピン穴加工工
程4を行う。続いて、両クランクピン穴にクランクピン
を圧入するクランクピン圧入工程5を行う。そして、両
クランクアーム間の連結部分を切除する連結部分切除工
程6を行う。
とができ、しかも、精度の高いクランクシャフトを製造
することができるクランクシャフトの製造方法を提供す
る。 【構成】 棒状の素材に一対の主軸を絞り成形する絞り
加工工程1を行う。次いで、一対のクランクアームを一
体に連結状態で熱間鍛造成形する熱間鍛造成形工程2を
行う。その後、所定の加工工程3を経て、クランクピン
穴を両クランクアームに穿設するクランクピン穴加工工
程4を行う。続いて、両クランクピン穴にクランクピン
を圧入するクランクピン圧入工程5を行う。そして、両
クランクアーム間の連結部分を切除する連結部分切除工
程6を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランクシャフトの製
造方法に関する。
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のクランクシャフトは、左右一対
のクランクアームがクランクピンによって連結されて成
り、その製造に際しては、2つの棒状の素材の夫々に個
別のラインによって主軸及びクランクアームを形成する
ことが知られている。即ち、一方のクランクアームは一
方のラインによって製造されるが、先ず、棒状の素材の
長手方向の一端部に主軸を絞り成形し、次いで、棒状の
素材の他端部にクランクアームを熱間鍛造成形する。そ
して、前記クランクピンが挿着可能なクランクピン穴を
クランクアームに穿設する。このとき、他方のクランク
アームは他方のラインによって前記と同様にして製造さ
れる。これによって左右一対のクランクアームが形成さ
れ、その後、これらのクランクアームを互いに対向させ
てクランクピンによって連結する。
のクランクアームがクランクピンによって連結されて成
り、その製造に際しては、2つの棒状の素材の夫々に個
別のラインによって主軸及びクランクアームを形成する
ことが知られている。即ち、一方のクランクアームは一
方のラインによって製造されるが、先ず、棒状の素材の
長手方向の一端部に主軸を絞り成形し、次いで、棒状の
素材の他端部にクランクアームを熱間鍛造成形する。そ
して、前記クランクピンが挿着可能なクランクピン穴を
クランクアームに穿設する。このとき、他方のクランク
アームは他方のラインによって前記と同様にして製造さ
れる。これによって左右一対のクランクアームが形成さ
れ、その後、これらのクランクアームを互いに対向させ
てクランクピンによって連結する。
【0003】このように、従来のクランクシャフトの製
造においては、左右のクランクアームを個別に形成する
ために、その製造に際しては左右のクランクアームにつ
いて2つのラインが必要である。そのため、ラインが大
規模となり製造コストが増加する不都合があった。ま
た、前記のように、左右各別のラインによって製造され
た左右一対のクランクアームに前記クランクピンを圧入
して連結するが、夫々のラインで互いに精度のずれが発
生し易く、両クランクアームを連結した際の振れ精度が
低下する不都合があった。更に、このように悪化した振
れ精度の矯正には、作業者の熟練が必要となる不都合が
あった。
造においては、左右のクランクアームを個別に形成する
ために、その製造に際しては左右のクランクアームにつ
いて2つのラインが必要である。そのため、ラインが大
規模となり製造コストが増加する不都合があった。ま
た、前記のように、左右各別のラインによって製造され
た左右一対のクランクアームに前記クランクピンを圧入
して連結するが、夫々のラインで互いに精度のずれが発
生し易く、両クランクアームを連結した際の振れ精度が
低下する不都合があった。更に、このように悪化した振
れ精度の矯正には、作業者の熟練が必要となる不都合が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本発明は、製造ラインを単純化してコストを低減す
ることができ、しかも、精度の高いクランクシャフトを
製造することができるクランクシャフトの製造方法を提
供することを目的とする。
て、本発明は、製造ラインを単純化してコストを低減す
ることができ、しかも、精度の高いクランクシャフトを
製造することができるクランクシャフトの製造方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の第1の態様は、左右一対のクランクアー
ムがクランクピンによって連結されてなるクランクシャ
フトの製造方法であって、棒状の素材の長手方向の両端
部に一対の主軸を絞り成形する絞り加工工程と、該絞り
加工工程によって成形された両主軸間に、所定間隔を存
して対向する一対のクランクアームを、前記素材の略中
央部分を介して一体に連結状態で熱間鍛造成形する熱間
鍛造成形工程と、該熱間鍛造成形工程の後に所定の加工
工程を経て、前記クランクピンが挿着可能なクランクピ
ン穴を両クランクアームに穿設するクランクピン穴加工
工程と、該クランクピン穴加工工程によって形成された
両クランクピン穴にクランクピンを圧入するクランクピ
ン圧入工程と、該クランクピン圧入工程の後に、両クラ
ンクアーム間の前記素材の略中央部分による連結部分を
切除する連結部分切除工程とを備えることを特徴とす
る。
めに、本発明の第1の態様は、左右一対のクランクアー
ムがクランクピンによって連結されてなるクランクシャ
フトの製造方法であって、棒状の素材の長手方向の両端
部に一対の主軸を絞り成形する絞り加工工程と、該絞り
加工工程によって成形された両主軸間に、所定間隔を存
して対向する一対のクランクアームを、前記素材の略中
央部分を介して一体に連結状態で熱間鍛造成形する熱間
鍛造成形工程と、該熱間鍛造成形工程の後に所定の加工
工程を経て、前記クランクピンが挿着可能なクランクピ
ン穴を両クランクアームに穿設するクランクピン穴加工
工程と、該クランクピン穴加工工程によって形成された
両クランクピン穴にクランクピンを圧入するクランクピ
ン圧入工程と、該クランクピン圧入工程の後に、両クラ
ンクアーム間の前記素材の略中央部分による連結部分を
切除する連結部分切除工程とを備えることを特徴とす
る。
【0006】また、本発明の第2の態様は、左右一対の
クランクアームがクランクピンによって連結されてなる
クランクシャフトの製造方法であって、棒状の素材の長
手方向の両端部に一対の主軸を絞り成形する絞り加工工
程と、該絞り加工工程によって成形された両主軸間に、
所定間隔を存して対向する一対のクランクアームを、前
記素材の略中央部分を介して一体に連結状態で熱間鍛造
成形する熱間鍛造成形工程と、該熱間鍛造成形工程の後
に所定の加工工程を経て、前記クランクピンが挿着可能
なクランクピン穴を両クランクアームに穿設するクラン
クピン穴加工工程と、該クランクピン穴加工工程の後
に、両クランクアーム間の前記素材の略中央部分による
連結部分を切除して、両クランクアームを分割する連結
部分切除工程と、該連結部分切除工程によって分割され
た両クランクアームの両クランクピン穴にクランクピン
を圧入するクランクピン圧入工程とを備えることを特徴
とする。
クランクアームがクランクピンによって連結されてなる
クランクシャフトの製造方法であって、棒状の素材の長
手方向の両端部に一対の主軸を絞り成形する絞り加工工
程と、該絞り加工工程によって成形された両主軸間に、
所定間隔を存して対向する一対のクランクアームを、前
記素材の略中央部分を介して一体に連結状態で熱間鍛造
成形する熱間鍛造成形工程と、該熱間鍛造成形工程の後
に所定の加工工程を経て、前記クランクピンが挿着可能
なクランクピン穴を両クランクアームに穿設するクラン
クピン穴加工工程と、該クランクピン穴加工工程の後
に、両クランクアーム間の前記素材の略中央部分による
連結部分を切除して、両クランクアームを分割する連結
部分切除工程と、該連結部分切除工程によって分割され
た両クランクアームの両クランクピン穴にクランクピン
を圧入するクランクピン圧入工程とを備えることを特徴
とする。
【0007】
【作用】本発明の方法の第1の態様によってクランクシ
ャフトを製造する際には、先ず、前記絞り加工工程によ
って棒状の素材の長手方向の両端部に一対の主軸を成形
する。これにより、一本の素材には左右一対の主軸が一
体に成形される。次いで、熱間鍛造成形工程によって両
主軸の間の部分に、所定間隔を存して対向する一対のク
ランクアームを熱間鍛造成形する。これにより、左右一
対のクランクアームが前記両主軸と同軸に所定間隔を存
して一体に成形される。即ち、両クランクアームはその
間を前記素材の略中央部分によって一体に連結された状
態で成形される。その後、主軸の研磨仕上げやクランク
アームへのピン穴の下穴加工等の所定の加工工程を経
て、クランクピン穴加工工程によってクランクピンを挿
着するクランクピン穴を両クランクアームに穿設する。
このとき、両クランクアームは、未だ前記素材の略中央
部分によって一体に連結状態とされているので、夫々の
クランクアームの位置ずれが防止され、クランクピン穴
を高精度に穿設することが可能となる。続いて、クラン
クピン圧入工程によって両クランクピン穴にクランクピ
ンを圧入する。このとき、両クランクアームは、前記素
材の略中央部分によって一体であって互いに分割された
状態ではないので、一方のクランクアームの外方から他
方のクランクアームに向かって両クランクピン穴にクラ
ンクピンを圧入する。このとき、例えば、両クランクア
ーム間に圧入されたクランクピンにコンロッド等を取り
付けてもよい。その後、連結部分切除工程によって両ク
ランクアームを一体に連結状態としている前記素材の略
中央部分を切除する。これにより、左右一対のクランク
アームがクランクピンによって連結されてなるクランク
シャフトが製造される。
ャフトを製造する際には、先ず、前記絞り加工工程によ
って棒状の素材の長手方向の両端部に一対の主軸を成形
する。これにより、一本の素材には左右一対の主軸が一
体に成形される。次いで、熱間鍛造成形工程によって両
主軸の間の部分に、所定間隔を存して対向する一対のク
ランクアームを熱間鍛造成形する。これにより、左右一
対のクランクアームが前記両主軸と同軸に所定間隔を存
して一体に成形される。即ち、両クランクアームはその
間を前記素材の略中央部分によって一体に連結された状
態で成形される。その後、主軸の研磨仕上げやクランク
アームへのピン穴の下穴加工等の所定の加工工程を経
て、クランクピン穴加工工程によってクランクピンを挿
着するクランクピン穴を両クランクアームに穿設する。
このとき、両クランクアームは、未だ前記素材の略中央
部分によって一体に連結状態とされているので、夫々の
クランクアームの位置ずれが防止され、クランクピン穴
を高精度に穿設することが可能となる。続いて、クラン
クピン圧入工程によって両クランクピン穴にクランクピ
ンを圧入する。このとき、両クランクアームは、前記素
材の略中央部分によって一体であって互いに分割された
状態ではないので、一方のクランクアームの外方から他
方のクランクアームに向かって両クランクピン穴にクラ
ンクピンを圧入する。このとき、例えば、両クランクア
ーム間に圧入されたクランクピンにコンロッド等を取り
付けてもよい。その後、連結部分切除工程によって両ク
ランクアームを一体に連結状態としている前記素材の略
中央部分を切除する。これにより、左右一対のクランク
アームがクランクピンによって連結されてなるクランク
シャフトが製造される。
【0008】また、本発明の方法の第2の態様によって
クランクシャフトを製造する際には、先ず、前記絞り加
工工程からクランクピン穴加工工程までは前述した第1
の態様と同様にして行う。次いで、連結部分切除工程に
よって両クランクアームを一体に連結状態としている前
記素材の略中央部分を切除する。これにより、左右のク
ランクアームは互いに分割される。そして、クランクピ
ン圧入工程によって両クランクピン穴にクランクピンを
圧入する。このとき、両クランクアームは、連結部分切
除工程によって分割されているので、左右のクランクア
ームを互いに対向させた後に両クランクアーム間にクラ
ンクピンを挟み込むようにして両クランクピン穴にクラ
ンクピンを圧入する。このとき、例えば、両クランクア
ーム間に圧入されたクランクピンにコンロッド等を取り
付けてもよい。これにより、左右一対のクランクアーム
がクランクピンによって連結されてなるクランクシャフ
トが製造される。
クランクシャフトを製造する際には、先ず、前記絞り加
工工程からクランクピン穴加工工程までは前述した第1
の態様と同様にして行う。次いで、連結部分切除工程に
よって両クランクアームを一体に連結状態としている前
記素材の略中央部分を切除する。これにより、左右のク
ランクアームは互いに分割される。そして、クランクピ
ン圧入工程によって両クランクピン穴にクランクピンを
圧入する。このとき、両クランクアームは、連結部分切
除工程によって分割されているので、左右のクランクア
ームを互いに対向させた後に両クランクアーム間にクラ
ンクピンを挟み込むようにして両クランクピン穴にクラ
ンクピンを圧入する。このとき、例えば、両クランクア
ーム間に圧入されたクランクピンにコンロッド等を取り
付けてもよい。これにより、左右一対のクランクアーム
がクランクピンによって連結されてなるクランクシャフ
トが製造される。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】図1は第1の実施例における各工程の配列
を示す説明図、図2(a)は絞り加工工程の説明図、図
2(b)は熱間鍛造成形工程の説明図、図2(c)はク
ランクピン穴加工工程の説明図、図3(a)はクランク
ピン圧入工程の説明図、図3(b)は連結部分切除工程
の説明図、図4は第2の実施例における各工程の配列を
示す説明図、図5(a)は連結部分切除工程の説明図、
図5(b)はクランクピン圧入工程の説明図である。
を示す説明図、図2(a)は絞り加工工程の説明図、図
2(b)は熱間鍛造成形工程の説明図、図2(c)はク
ランクピン穴加工工程の説明図、図3(a)はクランク
ピン圧入工程の説明図、図3(b)は連結部分切除工程
の説明図、図4は第2の実施例における各工程の配列を
示す説明図、図5(a)は連結部分切除工程の説明図、
図5(b)はクランクピン圧入工程の説明図である。
【0011】第1の実施例における製造工程を図1乃至
図3に従って説明する。
図3に従って説明する。
【0012】図1で、1は絞り加工工程、2は熱間鍛造
成形工程、3は所定の加工工程、4はクランクピン穴加
工工程、5はクランクピン圧入工程、6は連結部分切除
工程を示す。
成形工程、3は所定の加工工程、4はクランクピン穴加
工工程、5はクランクピン圧入工程、6は連結部分切除
工程を示す。
【0013】本実施例によって製造されるクランクシャ
フトAは、図3(b)及び図5(b)に示すように、左
右一対のクランクアーム7,8がクランクピン9によっ
て連結され、コンロッド10がクランクピン9を介して
クランクアーム7,8に連結されて成るものである。
フトAは、図3(b)及び図5(b)に示すように、左
右一対のクランクアーム7,8がクランクピン9によっ
て連結され、コンロッド10がクランクピン9を介して
クランクアーム7,8に連結されて成るものである。
【0014】先ず、図1に示すように、絞り加工工程1
が行われる。該絞り加工工程1では、図2(a)に示す
ように、棒状の素材11の長手方向の両端部に第1の絞
り成形を行って仮主軸12,13を成形する。続いて、
第1の絞り成形によって成形された両仮主軸12,13
の外方側に第2の絞り成形を行って主軸14,15を成
形する。これにより、一本の素材11には左右一対の主
軸14,15が一体に成形される。
が行われる。該絞り加工工程1では、図2(a)に示す
ように、棒状の素材11の長手方向の両端部に第1の絞
り成形を行って仮主軸12,13を成形する。続いて、
第1の絞り成形によって成形された両仮主軸12,13
の外方側に第2の絞り成形を行って主軸14,15を成
形する。これにより、一本の素材11には左右一対の主
軸14,15が一体に成形される。
【0015】次いで、図1に示すように、熱間鍛造成形
工程2が行われる。該熱間鍛造成形工程2では、図2
(b)に示すように、先ず、両主軸14,15の間の一
方の主軸14寄りに、熱間アプセットを行ってウエイト
部16を有するクランクアーム7を鍛造成形する。ここ
で成形されるクランクアーム7は、左右何れか一方のク
ランクアーム7となる。次いで、両主軸14,15の間
の他方の主軸15寄りに、熱間アプセットを行ってウエ
イト部17を有するクランクアーム8を鍛造成形する。
ここで成形されるクランクアーム8は、先に成形された
クランクアーム7と共に一対となるものであり、これに
よって、左右一対のクランクアーム7,8が前記両主軸
14,15と同軸に所定間隔を存して一体に成形され
る。このとき、両クランクアーム14,15はその間を
前記素材の略中央部分の連結部分18によって一体に連
結された状態で成形される。
工程2が行われる。該熱間鍛造成形工程2では、図2
(b)に示すように、先ず、両主軸14,15の間の一
方の主軸14寄りに、熱間アプセットを行ってウエイト
部16を有するクランクアーム7を鍛造成形する。ここ
で成形されるクランクアーム7は、左右何れか一方のク
ランクアーム7となる。次いで、両主軸14,15の間
の他方の主軸15寄りに、熱間アプセットを行ってウエ
イト部17を有するクランクアーム8を鍛造成形する。
ここで成形されるクランクアーム8は、先に成形された
クランクアーム7と共に一対となるものであり、これに
よって、左右一対のクランクアーム7,8が前記両主軸
14,15と同軸に所定間隔を存して一体に成形され
る。このとき、両クランクアーム14,15はその間を
前記素材の略中央部分の連結部分18によって一体に連
結された状態で成形される。
【0016】その後、一本の素材11に成形された両主
軸14,15及び両クランクアーム7,8に、図1に示
す所定の複数の加工工程3が行われる。ここで行われる
所定の加工工程3は通常の機械による加工であって、図
示しないが、例えば、主軸14,15に対するセンタリ
ング、主軸14,15を研削するレース作業、後述する
クランクピン穴19,20成形のための下穴形成作業、
全体に対する高周波焼き入れ作業、キー溝等の刻設作
業、主軸14,15の仕上げのための研磨、オイル孔の
形成作業、主軸14,15端部へのネジ加工、冷却用オ
イル孔の閉塞加工等が順次行われる。
軸14,15及び両クランクアーム7,8に、図1に示
す所定の複数の加工工程3が行われる。ここで行われる
所定の加工工程3は通常の機械による加工であって、図
示しないが、例えば、主軸14,15に対するセンタリ
ング、主軸14,15を研削するレース作業、後述する
クランクピン穴19,20成形のための下穴形成作業、
全体に対する高周波焼き入れ作業、キー溝等の刻設作
業、主軸14,15の仕上げのための研磨、オイル孔の
形成作業、主軸14,15端部へのネジ加工、冷却用オ
イル孔の閉塞加工等が順次行われる。
【0017】続いて、図1に示すように、クランクピン
穴加工工程4が行われる。該クランクピン穴加工工程4
では、図2(c)に示すように、クランクピン9を挿着
するクランクピン穴19,20を両クランクアーム7,
8に穿設する。このとき、両クランクアーム7,8は、
未だ前記素材11の連結部分18によって一体とされて
いるので、夫々のクランクアーム7,8の位置ずれが防
止され、クランクピン穴19,20を高精度に穿設する
ことができる。
穴加工工程4が行われる。該クランクピン穴加工工程4
では、図2(c)に示すように、クランクピン9を挿着
するクランクピン穴19,20を両クランクアーム7,
8に穿設する。このとき、両クランクアーム7,8は、
未だ前記素材11の連結部分18によって一体とされて
いるので、夫々のクランクアーム7,8の位置ずれが防
止され、クランクピン穴19,20を高精度に穿設する
ことができる。
【0018】続いて、図1に示すように、クランクピン
圧入工程5が行われる。該クランクピン圧入工程5で
は、図3(a)に示すように、両クランクピン穴19,
20にクランクピン9が圧入される。このとき、両クラ
ンクアーム7,8の間の両クランクピン穴19,20に
対応する位置にニードル21を装着したコンロッド10
を配置しておき、一方のクランクアーム7の外方から他
方のクランクアーム8に向かって両クランクピン穴1
9,20にクランクピン9を圧入する。これにより、ク
ランクピン9によって両クランクアーム7,8の間にコ
ンロッド10が連結される。
圧入工程5が行われる。該クランクピン圧入工程5で
は、図3(a)に示すように、両クランクピン穴19,
20にクランクピン9が圧入される。このとき、両クラ
ンクアーム7,8の間の両クランクピン穴19,20に
対応する位置にニードル21を装着したコンロッド10
を配置しておき、一方のクランクアーム7の外方から他
方のクランクアーム8に向かって両クランクピン穴1
9,20にクランクピン9を圧入する。これにより、ク
ランクピン9によって両クランクアーム7,8の間にコ
ンロッド10が連結される。
【0019】その後、図1に示すように、連結部分切除
工程6が行われる。該連結部分切除工程6では、図3
(b)に示すように、両クランクアーム7,8を一体に
連結状態としている前記素材11の連結部分18が切除
される。
工程6が行われる。該連結部分切除工程6では、図3
(b)に示すように、両クランクアーム7,8を一体に
連結状態としている前記素材11の連結部分18が切除
される。
【0020】以上の工程を行うことによって、図1に示
すように、各クランクアームを単一の製造ラインで製造
するので、複数の製造ラインを要していた従来の方法に
比して製造コストを削減することができる。
すように、各クランクアームを単一の製造ラインで製造
するので、複数の製造ラインを要していた従来の方法に
比して製造コストを削減することができる。
【0021】次に、第2の実施例における製造工程を図
4及び図5に従って説明する。
4及び図5に従って説明する。
【0022】第2の実施例では、図4に示すように、絞
り加工工程1からクランクピン穴加工工程4までの各工
程は前述した第1の実施例と同様にして行われるため、
その説明を省略する。
り加工工程1からクランクピン穴加工工程4までの各工
程は前述した第1の実施例と同様にして行われるため、
その説明を省略する。
【0023】そして、第2の実施例では、図4に示すよ
うに、クランクピン穴加工工程4を行った後に、連結部
分切除工程22が行われる。該連結部分切除工程22で
は、図5(a)に示すように、両クランクアーム7,8
を一体に連結状態としている前記素材11の連結部分1
8が切除される。これにより、左右のクランクアーム
7,8は互いに分割された状態となる。
うに、クランクピン穴加工工程4を行った後に、連結部
分切除工程22が行われる。該連結部分切除工程22で
は、図5(a)に示すように、両クランクアーム7,8
を一体に連結状態としている前記素材11の連結部分1
8が切除される。これにより、左右のクランクアーム
7,8は互いに分割された状態となる。
【0024】次いで、図4に示すように、クランクピン
圧入工程23が行われる。該クランクピン圧入工程23
では、図5(b)に示すように、両クランクピン穴1
9,20にクランクピン9が圧入される。このとき、両
クランクアーム7,8は、前記連結部分切除工程22に
よって前記素材11の連結部分18が切除されたため、
互いに分割された状態となっている。これにより、両ク
ランクアーム7,8のクランクピン穴19,20にクラ
ンクピン9を圧入する場合には、該クランクピン9を予
めニードル21を介してコンロッド10に挿着してお
き、左右のクランクアーム7,8を互いに対向させた後
に両クランクアーム7,8間にクランクピン9及びコン
ロッド10を挟み込むようにして両クランクピン穴1
9,20にクランクピン9を圧入する。これにより、ク
ランクピン9によって両クランクアーム7,8の間にコ
ンロッド10が連結される。
圧入工程23が行われる。該クランクピン圧入工程23
では、図5(b)に示すように、両クランクピン穴1
9,20にクランクピン9が圧入される。このとき、両
クランクアーム7,8は、前記連結部分切除工程22に
よって前記素材11の連結部分18が切除されたため、
互いに分割された状態となっている。これにより、両ク
ランクアーム7,8のクランクピン穴19,20にクラ
ンクピン9を圧入する場合には、該クランクピン9を予
めニードル21を介してコンロッド10に挿着してお
き、左右のクランクアーム7,8を互いに対向させた後
に両クランクアーム7,8間にクランクピン9及びコン
ロッド10を挟み込むようにして両クランクピン穴1
9,20にクランクピン9を圧入する。これにより、ク
ランクピン9によって両クランクアーム7,8の間にコ
ンロッド10が連結される。
【0025】以上の工程を行うことによって、図4に示
すように、各クランクアームを単一の製造ラインで製造
するので、複数の製造ラインを要していた従来の方法に
比して製造コストを削減することができる。
すように、各クランクアームを単一の製造ラインで製造
するので、複数の製造ラインを要していた従来の方法に
比して製造コストを削減することができる。
【0026】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
は、前記絞り加工工程及び熱間鍛造成形工程によって、
一本の素材に左右の主軸及び左右のクランクシャフトを
成形する。これにより、左右一対のクランクアームを前
記両主軸と共に所定間隔を存して一体に成形するので製
造ラインは単一でよく、左右のクランクアームを個別に
形成するために複数のラインを必要とした従来の方法に
比して、製造コストを大幅に軽減させることができる。
また、左右一対のクランクアームが前記素材の連結部分
によって一体とされた状態で、両クランクアームにクラ
ンクピン穴加工工程を行う。これにより、夫々のクラン
クアームの位置ずれが防止され、クランクピン穴を高精
度に穿設することができ、更に、両クランクアームを連
結した際の振れ精度を飛躍的に向上させることができ
る。
は、前記絞り加工工程及び熱間鍛造成形工程によって、
一本の素材に左右の主軸及び左右のクランクシャフトを
成形する。これにより、左右一対のクランクアームを前
記両主軸と共に所定間隔を存して一体に成形するので製
造ラインは単一でよく、左右のクランクアームを個別に
形成するために複数のラインを必要とした従来の方法に
比して、製造コストを大幅に軽減させることができる。
また、左右一対のクランクアームが前記素材の連結部分
によって一体とされた状態で、両クランクアームにクラ
ンクピン穴加工工程を行う。これにより、夫々のクラン
クアームの位置ずれが防止され、クランクピン穴を高精
度に穿設することができ、更に、両クランクアームを連
結した際の振れ精度を飛躍的に向上させることができ
る。
【0027】従って、本発明によれば、製造ラインを単
純化してコストを低減することができ、しかも、精度の
高いクランクシャフトを製造することができるクランク
シャフトの製造方法を提供することができる。
純化してコストを低減することができ、しかも、精度の
高いクランクシャフトを製造することができるクランク
シャフトの製造方法を提供することができる。
【図1】第1の実施例における各工程の配列を示す説明
図。
図。
【図2】絞り加工工程乃至クランクピン穴加工工程の内
容を示す説明図。
容を示す説明図。
【図3】クランクピン圧入工程及び連結部分切除工程の
内容を示す説明図。
内容を示す説明図。
【図4】第2の実施例における各工程の配列を示す説明
図。
図。
【図5】連結部分切除工程及びクランクピン圧入工程の
内容を示す説明図。
内容を示す説明図。
A…クランクシャフト、1…絞り加工工程、2…熱間鍛
造成形工程、3…所定の加工工程、4…クランクピン穴
加工工程、5,23…クランクピン圧入工程、6,22
…連結部分切除工程、7,8…クランクアーム、9…ク
ランクピン、11…素材、14,15…主軸、18…連
結部分、19,20…クランクピン穴。
造成形工程、3…所定の加工工程、4…クランクピン穴
加工工程、5,23…クランクピン圧入工程、6,22
…連結部分切除工程、7,8…クランクアーム、9…ク
ランクピン、11…素材、14,15…主軸、18…連
結部分、19,20…クランクピン穴。
フロントページの続き (72)発明者 蛭間 英隆 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 佐野 静雄 熊本県菊池郡菊陽町津久礼1977−3 (72)発明者 笠井 昭輝 熊本県菊池郡大津町大津1602−10
Claims (2)
- 【請求項1】左右一対のクランクアームがクランクピン
によって連結されてなるクランクシャフトの製造方法で
あって、棒状の素材の長手方向の両端部に一対の主軸を
絞り成形する絞り加工工程と、該絞り加工工程によって
成形された両主軸間に、所定間隔を存して対向する一対
のクランクアームを、前記素材の略中央部分を介して一
体に連結状態で熱間鍛造成形する熱間鍛造成形工程と、
該熱間鍛造成形工程の後に所定の加工工程を経て、前記
クランクピンが挿着可能なクランクピン穴を両クランク
アームに穿設するクランクピン穴加工工程と、該クラン
クピン穴加工工程によって形成された両クランクピン穴
にクランクピンを圧入するクランクピン圧入工程と、該
クランクピン圧入工程の後に、両クランクアーム間の前
記素材の略中央部分による連結部分を切除する連結部分
切除工程とを備えることを特徴とするクランクシャフト
の製造方法。 - 【請求項2】左右一対のクランクアームがクランクピン
によって連結されてなるクランクシャフトの製造方法で
あって、棒状の素材の長手方向の両端部に一対の主軸を
絞り成形する絞り加工工程と、該絞り加工工程によって
成形された両主軸間に、所定間隔を存して対向する一対
のクランクアームを、前記素材の略中央部分を介して一
体に連結状態で熱間鍛造成形する熱間鍛造成形工程と、
該熱間鍛造成形工程の後に所定の加工工程を経て、前記
クランクピンが挿着可能なクランクピン穴を両クランク
アームに穿設するクランクピン穴加工工程と、該クラン
クピン穴加工工程の後に、両クランクアーム間の前記素
材の略中央部分による連結部分を切除して、両クランク
アームを分割する連結部分切除工程と、該連結部分切除
工程によって分割された両クランクアームの両クランク
ピン穴にクランクピンを圧入するクランクピン圧入工程
とを備えることを特徴とするクランクシャフトの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4021193A JPH05215123A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | クランクシャフトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4021193A JPH05215123A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | クランクシャフトの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05215123A true JPH05215123A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=12048130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4021193A Pending JPH05215123A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | クランクシャフトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05215123A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005090801A1 (ja) * | 2004-03-24 | 2005-09-29 | Kondo Kousakusho Co., Ltd. | クランクシャフト及びその製法 |
WO2013161035A1 (ja) * | 2012-04-26 | 2013-10-31 | 本田技研工業株式会社 | クランクシャフト及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP4021193A patent/JPH05215123A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005090801A1 (ja) * | 2004-03-24 | 2005-09-29 | Kondo Kousakusho Co., Ltd. | クランクシャフト及びその製法 |
WO2013161035A1 (ja) * | 2012-04-26 | 2013-10-31 | 本田技研工業株式会社 | クランクシャフト及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |