JPH05214999A - 多気筒内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

多気筒内燃機関の燃料噴射装置

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JPH05214999A
JPH05214999A JP1891292A JP1891292A JPH05214999A JP H05214999 A JPH05214999 A JP H05214999A JP 1891292 A JP1891292 A JP 1891292A JP 1891292 A JP1891292 A JP 1891292A JP H05214999 A JPH05214999 A JP H05214999A
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JP
Japan
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fuel injection
fuel
cylinder
valve
injection amount
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JP1891292A
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English (en)
Inventor
Yasushi Ito
泰志 伊藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 各気筒の発生トルクを等しくする。 【構成】 燃料噴射弁から燃料を機関の気筒内に直接噴
射せしめる多気筒内燃機関において、計算された燃料噴
射量Qa を変換係数によって燃料噴射時間τi に変換
し、τi に基づいて燃料を噴射する。Qa がQ1 以上の
直線領域では、Qb−Δq1 とQb +Δq1 の間で求め
た変換係数を用いてτi を計算し各気筒の燃料噴射量を
等しくする。Qa がQ1 以下の非直線領域のうちサージ
運転領域ではサージ運転領域で求めた変換係数を用いて
τi を計算し各気筒の発生トルクが等しくなるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多気筒内燃機関の燃料噴
射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料を各気筒内に夫々直接噴射する燃料
噴射弁を設け、各燃料噴射弁のノズル口の開弁時間を制
御することによって各気筒内への燃料噴射量を制御する
内燃機関において、機関回転数および機関負荷に基づい
て求められた目標燃料噴射量に変換係数を乗じて燃料噴
射弁のノズル口の開弁時間(燃料噴射時間)を計算し、
この燃料噴射時間に基づいて燃料噴射量を制御せしめる
内燃機関の燃料噴射装置が知られている。
【0003】ところで、トルク変動の発生を防止するた
めには各気筒の発生トルクを等しくしなければならな
い。このため、各気筒の燃料噴射量を等しくすることが
考えられる。一方、気筒内に燃料を直接噴射する場合に
は、燃料噴射可能期間は短くなる。このため、高負荷時
における多量の要求燃料噴射量を燃料噴射可能期間内で
全量噴射するためには、燃料噴射弁のノズル口の径を大
径化して単位時間当たりの燃料噴射量を増大せしめなけ
ればならない。
【0004】ところがこのようにすると、低負荷時のよ
うな要求燃料噴射量が少量であるときに、実際の燃料噴
射量は燃料噴射時間に比例しなくなる。このために、要
求燃料噴射量が多量であるときと同一の変換係数を用い
て要求燃料噴射量を燃料噴射時間に換算すると、実際の
燃料噴射量が目標噴射量から大きくずれてしまい各気筒
の燃料噴射量を等しくすることができない、すなわち各
気筒の発生トルクを等しくすることができないという問
題を生ずる。
【0005】そこで本出願人は、燃料噴射量が燃料噴射
時間に比例する領域と燃料噴射量が燃料噴射時間に比例
しない領域とに分け夫々の領域において別々の変換係数
を用いるようにした燃料噴射装置を提案している(特願
平3−260055号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの装置で
は、燃料噴射量が燃料噴射時間に比例する領域と比例し
ない領域とは各燃料噴射弁毎に異なりこれらの領域を燃
料噴射弁毎に特定することは困難である。従ってこの燃
料噴射装置を実現することは困難であるという問題を生
ずる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明によれば図1の発明の構成図に示されるよう
に、複数の気筒を有すると共に各気筒内に燃料を直接噴
射する燃料噴射弁を夫々設け、各燃料噴射弁のノズル口
の開弁時間を制御して燃料噴射量を制御する多気筒内燃
機関の燃料噴射装置において、車両がサージを発生する
サージ運転領域に機関運転状態があるか否か判定する判
定手段500と、目標燃料噴射量を開弁時間に変換する
第1の変換係数をサージ運転領域において各気筒の発生
トルクが等しくなるように更新せしめる第1の更新手段
502と、目標燃料噴射量を開弁時間に変換する第2の
変換係数を目標燃料噴射量と開弁時間とがほぼ比例する
領域において各気筒の発生トルクが等しくなるように更
新せしめる第2の更新手段504と、判定手段500が
サージ運転領域と判定した場合には第1の変換係数を用
いて開弁時間を計算すると共に判定手段500がサージ
運転領域でないと判定した場合には第2の変換係数を用
いて開弁時間を計算する計算手段506と、計算手段5
06によって計算された開弁時間に基づいて燃料噴射弁
を制御せしめる制御手段508とを備えている。
【0008】
【作用】サージ運転領域は例えばエンジン回転数によっ
て特定することができる。目標燃料噴射量が開弁時間に
比例しない領域であっても、サージ運転領域においては
第1の変換係数を用いて開弁時間を計算するため各気筒
の発生トルクを等しくすることができる。
【0009】
【実施例】図2は本発明の一実施例を採用した4気筒ガ
ソリン機関の全体図を示す。同図において、1は機関本
体、2はサージタンク、3はエアクリーナ、4はサージ
タンク2とエアクリーナ3とを連結する吸気管、5は各
気筒内に燃料噴射する電歪式の燃料噴射弁、6は点火
栓、7は高圧用リザーバタンク、8は吐出圧制御可能な
高圧燃料ポンプ、9は高圧燃料ポンプ8からの高圧燃料
をリザーバタンク7に導くための高圧導管、10は燃料
タンク、11は導管12を介して燃料タンク10から高
圧燃料ポンプ8に燃料を供給する低圧燃料ポンプを夫々
示す。低圧燃料ポンプ11の吐出側は、各燃料噴射弁5
のピエゾ圧電素子を冷却するための圧電素子冷却用導入
管13に接続される。圧電素子冷却用返戻管14は燃料
タンク10に連結され、この返戻管14を介して圧電素
子冷却用導入管13を流れる燃料を燃料タンク10に回
収する。各枝管15は、各高圧燃料噴射弁5を高圧用リ
ザーバタンク7に接続する。
【0010】電子制御ユニット20はディジタルコンピ
ュータからなり、双方向性バス21によって相互に接続
されたROM(リードオンリメモリ)22,RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)23,CPU(マイクロプロセ
ッサ)24、入力ポート25および出力ポート26を具
備する。なお、CPU24にはバックアップRAM23
aがバス21aを介して接続される。
【0011】高圧用リザーバタンク7に取り付けられた
燃料圧センサ27は高圧用リザーバタンク7内の圧力を
検出し、その検出信号はA/Dコンバータ28を介して
入力ポート25に入力される。機関回転数Ne に比例し
た出力パルスを発生するクランク角センサ29の出力パ
ルスは入力ポート25に入力される。アクセルペダル
(図示せず)の踏込み量(アクセル開度θA)に応じた
出力電圧を発生するアクセル開度センサ30の出力電圧
はA/Dコンバータ31を介して入力ポート25に入力
される。また、トランスミッションのギア位置を検出す
る検出器32が入力ポートに接続される。一方、各燃料
噴射弁5は各駆動回路34を介して出力ポート26に接
続される。また高圧燃料ポンプ8は駆動回路36を介し
て出力ポート26に接続される。
【0012】図3は燃料噴射弁5の側面断面図を示す。
図3を参照すると、40はノズル50内に挿入されたニ
ードル、41は加圧ロッド、42は可動プランジャ、4
3はばね収容室44内に配置されかつニードル40を下
方に向けて押圧する圧縮ばね、45は加圧ピストン、4
6はピエゾ圧電素子、47は可動プランジャ42の頂部
とピストン45間に形成されかつ燃料で満たされた加圧
室、48はニードル加圧室を夫々示す。ニードル加圧室
48は燃料通路49および枝管15を介して高圧用リザ
ーバタンク7(図2)に連結され、従って高圧用リザー
バタンク7内の高圧燃料が枝管15および燃料通路49
を介してニードル加圧室48内に供給される。ピエゾ圧
電素子46に電荷がチャージされるとピエゾ圧電素子4
6が伸長し、それによって加圧室47内の燃料圧が高め
られる。その結果、可動プランジャ42が下方に押圧さ
れ、ノズル口53は、ニードル40によって閉弁状態に
保持される。一方、ピエゾ圧電素子46にチャージされ
た電荷がディスチャージされるとピエゾ圧電素子46が
収縮し、加圧室47内の燃料圧が低下する。その結果、
可動プランジャ42が上昇するためにニードル40が上
昇し、ノズル口53から燃料が噴射される。
【0013】図4は図2に示す機関の縦断面図を示す。
図4を参照すると、60はシリンダブロック、61はシ
リンダヘッド、62はピストン、63はピストン62の
頂面に形成された略円筒状凹部、64はピストン62頂
面とシリンダヘッド61内壁面間に形成されたシリンダ
室を夫々示す。点火栓6はシリンダ室64に臨んでシリ
ンダヘッド61のほぼ中央部に取り付けられる。図面に
は示さないがシリンダヘッド61内には吸気ポートおよ
び排気ポートが形成され、これら吸気ポートおよび排気
ポートのシリンダ室64内への開口部には夫々吸気弁お
よび排気弁が配置される。燃料噴射弁5はスワール型の
燃料噴射弁であり、広がり角が大きく貫徹力の弱い噴霧
状の燃料を噴射する。燃料噴射弁5は、斜め下方を指向
して、シリンダ室64の頂部に配置され、点火栓6近傍
に向かって燃料噴射するように配置される。また、燃料
噴射弁5の燃料噴射方向および燃料噴射時期は、燃料噴
射がピストン62頂部に形成された凹部63を指向する
ように決められる。
【0014】図5は高圧燃料ポンプ8全体の側面断面図
を示す。この高圧燃料ポンプ8は大きく分けるとポンプ
部Aと、ポンプ部Aの吐出量を制御する吐出量制御部B
とにより構成される。図6はポンプ部Aの断面図を示し
ており、図7は吐出量制御部Bの拡大側面断面図を示し
ている。図5および図6を参照すると、70は一対のプ
ランジャ、71は各プランジャ70によって形成される
加圧室、72は各プランジャ70の下端部に取り付けら
れたプレート、73はタペット、74はプレート72を
タペット73に向けて押圧する圧縮ばね、75はタペッ
ト73により回転可能に支承されたローラ、76は機関
によって駆動されるカムシャフト、77はカムシャフト
76上に一体形成されたカムを夫々示し、ローラ75は
カム77のカム面上を転動する。従ってカムシャフト7
6が回転せしめられるとそれに伴って各プランジャ70
が上下動する。
【0015】図5を参照すると、ポンプ部Aの頂部には
燃料供給口78が形成され、この燃料供給口78は低圧
燃料ポンプ11(図2)の吐出口に接続される。この燃
料供給口78は燃料供給通路79および逆止弁80を介
して加圧室71に接続される。従ってプランジャ70が
下降したときに燃料供給通路79から加圧室71内に燃
料が供給される。81はプランジャ70周りからの漏洩
燃料を燃料供給通路79へ返戻するための燃料返戻通路
を示す。一方、図5および図6に示されるように各加圧
室71は対応する逆止弁82を介して各加圧室71に対
し共通の加圧燃料通路83に接続される。この加圧燃料
通路83は逆止弁84を介して加圧燃料吐出口85に接
続され、この加圧燃料吐出口85はリザーバタンク7
(図2)に接続される。従ってプランジャ70が上昇し
て加圧室71内の燃料圧が上昇すると加圧室71内の高
圧の燃料は逆止弁82を介して加圧燃料通路83内に吐
出され、次いでこの燃料は逆止弁84および燃料吐出口
85を介してリザーバタンク7(図2)内に送り込まれ
る。一対のカム77の位相は180度だけずれており、
従って一方のプランジャ70が上昇行程にあって加圧燃
料を吐出しているときには他方のプランジャ70は下降
行程にあって燃料を加圧室71内に吸入している。従っ
て加圧燃料通路83内には一方の加圧室71から必ず高
圧の燃料が供給されており、従って加圧燃料通路83内
には各プランジャ70によって常時高圧の燃料が供給さ
れ続けている。加圧燃料通路83からは図5に示すよう
に燃料溢流通路90が分岐され、この燃料溢流通路90
は吐出量制御部Bに接続される。
【0016】図7を参照すると吐出量制御部Bはそのハ
ウジング内に形成された燃料溢流室91と、燃料溢流通
路90から燃料溢流室91に向かう燃料流を制御する溢
流制御弁92とを具備する。溢流制御弁92は燃料溢流
室91内に配置された弁部93を有し、この弁部93に
よって弁ポート94の開閉制御が行われる。また、吐出
量制御部Bのハウジング内には溢流制御弁92を駆動す
るためのアクチュエータ95が配置される。このアクチ
ュエータ95は吐出量制御部Bのハウジング内に摺動可
能に挿入された加圧ピストン96と、加圧ピストン96
を駆動するためのピエゾ圧電素子97と、加圧ピストン
96によって画定された加圧室98と、加圧ピストン9
6をピエゾ圧電素子97に向けて押圧する皿ばね99
と、吐出量制御部Bのハウジング内に摺動可能に挿入さ
れた加圧ピン100とにより構成される。加圧ピン10
0の上端面は溢流制御弁92の弁部93に当接してお
り、加圧ピン100の下端面は加圧室98内に露呈して
いる。なお、燃料溢流室91内には加圧ピン100を常
時上方に向けて付勢する皿ばね101が配置される。
【0017】溢流制御弁92の上方にばね室102が形
成され、このばね室102内には圧縮ばね103が挿入
される。溢流制御弁92はこの圧縮ばね103によって
常時下方に向けて押圧される。燃料溢流室91は燃料流
出孔104を介してばね室102内に連通しており、こ
のばね室102は燃料流出孔105、逆止弁106およ
び燃料流出口107を介して燃料タンク10(図2)に
接続される。この逆止弁106は通常燃料流出孔105
を開閉するチェックボール108と、このチェックボー
ル108を燃料流出孔105に向けて押圧する圧縮ばね
109とにより構成される。更に燃料溢流室91は燃料
流出孔110、逆止弁111、ピエゾ圧電素子97の周
囲に形成された燃料流出通路112および燃料流出口1
13を介して燃料タンク10(図2)に接続される。こ
の逆止弁111は通常燃料流出孔110を閉鎖するチェ
ックボール114と、このチェックボール114を燃料
流出孔110に向けて押圧する圧縮ばね115とにより
構成される。また燃料溢流室91は絞り通路116およ
び逆止弁117を介して加圧室98内に接続される。こ
の逆止弁117は通常絞り通路116を閉鎖するチェッ
クボール118と、このチェックボール118を絞り通
路116に向けて押圧する圧縮ばね119とにより構成
される。
【0018】ピエゾ圧電素子97はリード線120を介
して電子制御ユニット20(図2)に接続されており、
従ってピエゾ圧電素子97は電子制御ユニット20の出
力信号によって制御される。ピエゾ圧電素子97は多数
の薄板状圧電素子を積層した積層構造をなしており、ピ
エゾ圧電素子97に電荷をチャージするとピエゾ圧電素
子97は軸方向に伸長し、ピエゾ圧電素子97にチャー
ジされた電荷をディスチャージするとピエゾ圧電素子9
7は軸方向に収縮する。燃料溢流室91および加圧室9
8は燃料で満たされており、従ってピエゾ圧電素子97
に電圧が印加されてピエゾ圧電素子97が軸方向に伸長
すると加圧室98内の燃料圧が上昇する。加圧室98内
の燃料圧が上昇すると加圧ピン100が上昇せしめら
れ、それに伴って溢流制御弁92も上昇せしめられる。
その結果、溢流制御弁92の弁部93が弁ポート94を
閉鎖し、その結果燃料溢流通路90から燃料溢流室91
内への燃料の溢流が停止せしめられる。従ってこのとき
プランジャ70の加圧室71からの加圧燃料通路83
(図6)内に吐出された全ての加圧燃料はリザーバタン
ク7(図2)内に送り込まれる。
【0019】一方、ピエゾ圧電素子97への電圧の印加
が停止せしめられてピエゾ圧電素子97が収縮すると加
圧ピストン96が下降するために加圧室98の容積が増
大する。その結果、加圧室98内の燃料圧が低下するた
めに溢流制御弁92および加圧ピン100は圧縮ばね1
03のばね力により下降し、斯くして溢流制御弁92の
弁体93が弁ポート94を開弁する。このときプランジ
ャ70の加圧室71から加圧燃料通路83(図6)内に
吐出された全ての加圧燃料は燃料溢流通路90および弁
ポート94を介して燃料溢流室91内に送り込まれる。
従ってこのときにはリザーバタンク7(図2)内に加圧
燃料は供給されない。
【0020】燃料溢流通路90から燃料溢流室91内に
溢流した燃料は各燃料流出孔104,105,110お
よび逆止弁106,111を介して燃料タンク10(図
2)に返戻される。リザーバタンク7内の燃料圧を目標
燃料圧に維持するために、一定クランク角毎に溢流制御
弁92が閉弁せしめられてプランジャ70の加圧室71
から吐出された加圧燃料がリザーバタンク7内に補給さ
れ、次いで再び溢流制御弁92が閉弁せしめられるまで
溢流制御弁92は開弁状態に保持される。この場合、一
定クランク角の間で溢流制御弁92が閉弁しているクラ
ンク角の割合が大きくなればリザーバタンク7内に補給
される加圧燃料の量が増大する。ここで図8に示される
ように一定のクランク角θ0 の間で溢流制御弁92が閉
弁しているクランク角θの割合、即ち一定のクランク角
θ0 の間でピエゾ圧電素子97が伸長せしめられている
クランク角θの割合をデューティ比DT(=θ/θ0
と称すると、デューティ比DTが大きくなるほどリザー
バタンク7内に補給される加圧燃料の量が増大すること
になる。
【0021】図9にはリザーバタンク7内の燃料圧を目
標燃料圧に制御するためのルーチンを示す。このルーチ
ンは一定クランク角毎の割込みによって実行される。図
9を参照すると、まずステップ150においてリザーバ
タンク7内の平均圧力PAが読込まれる。この平均圧力
PAは、一定時間毎に検出されるリザーバタンク7内の
圧力Pr を複数回検出してその平均をとったものであ
る。ステップ151では後述するポンプフラグFP が1
にセットされているか否か判定される。通常FP は1で
あるためステップ152に進む。ステップ152ではリ
ザーバタンク7内の平均圧力PAが予め定められた目標
燃料圧PM 以上か否か判定される。PA≧PM の場合ス
テップ153に進みチューティ比DTがαだけ減じられ
る。これによってリザーバタンク7内に補給される加圧
燃料の量が減少することになる。一方、PA<PM の場
合、ステップ154に進みデューティ比DTがαだけ増
大せしめられる。これによってリザーバタンク7内に補
給される加圧燃料の量が増大することになる。
【0022】一方、ステップ151においてポンプフラ
グFP =0の場合ステップ155に進みデューティ比D
Tは0とされる。これによってリザーバタンク7内には
高圧燃料ポンプ8から燃料は供給されない。これについ
ては後述する。ところで燃料噴射弁5から気筒内に噴射
される燃料量は、従来、以下のように燃料噴射弁5のノ
ズル口53の開弁時間を制御することによって制御され
ている。すなわち、機関回転数Ne およびアクセル開度
θAに基づいて、目標燃料噴射量である基本噴射量Qa
が計算され、次式に基づいて燃料噴射時間τが計算され
る。
【0023】τ=K・Qa ここで、Kは基本噴射量を燃料噴射時間に変換するため
の変換係数である。この燃料噴射時間τに基づいて燃料
噴射弁5が作動制御せしめられる。ところで、トルク変
動の発生を防止するためには各気筒の発生トルクを等し
くしなければならない。このため、各気筒の燃料噴射量
を等しくすることが考えられる。
【0024】一方、本実施例のように気筒内に燃料を直
接噴射する場合には、燃料噴射可能期間は短くなる。こ
のため、高負荷時における多量の目標燃料噴射量を燃料
噴射可能期間内において全量噴射するためには、燃料噴
射弁5のノズル口53の径を大径化して単位時間当たり
の燃料噴射量を増大せしめなければならない。ところが
このようにすると、図10に示すように、燃料噴射量が
燃料噴射時間に比例しない領域を、低負荷時のように燃
料噴射量が少量である場合において使用せざるを得な
い。
【0025】このために、燃料噴射量が多量であるとき
と同一の変換係数Kを用いて目標燃料噴射量を燃料噴射
時間に換算すると、実際の燃料噴射量が目標噴射量から
大きくずれてしまい各気筒の燃料噴射量を等しくするこ
とができない、すなわち各気筒の発生トルクを等しくす
ることができないという問題を生ずる。そこで本実施例
では、図10に示すように、基本噴射量Qa がQ1 以下
の低負荷領域のようにQa がτi に比例しない領域のう
ち車両がサージを発生するサージ運転領域において使用
する第1の変換係数と、このサージ運転領域以外の領域
において使用する第2の変換係数とを有し、第1の変換
係数は、機関運転状態がサージ運転領域にあるときに、
各気筒の発生トルクが等しくなるように更新せしめら
れ、第2の変換係数は、機関運転状態がQa とτi が比
例する領域において各気筒の燃料噴射量が等しくなるよ
うに更新せしめている。
【0026】このようにすることによって、Qa とτi
が比例する領域、およびQa とτiが比例しない領域の
うちサージ運転領域において、各気筒の発生トルクを等
しくすることができる。なお、ここでサージとは、定速
走行時、あるいは加減速走行時における車両の前後方向
の低周波振動(10Hz以下)をいう。
【0027】図11には各燃料噴射弁5の各燃料噴射時
間τi を計算するためのルーチンを示す。このルーチン
は一定クランク角毎の割込みによって実行される。な
お、ここでiは各気筒における点火順を示している。燃
料噴射時間τi はステップ170において次式から計算
される。 τi =Qa ・KP ・KPi・KPfi ・(PM /Pr 1/2
−τ0 ここで、Qa は基本噴射量、KP は燃料噴射量を燃料噴
射時間に換算する平均補正係数、KPiはQa とτi が比
例する領域において各気筒における実際の燃料噴射量を
目標燃料噴射量に等しくするための気筒別補正係数、K
Pfi はサージ運転領域において各気筒の発生トルクを等
しくするための気筒別非線形補正係数、PM はリザーバ
タンク7内の目標燃料圧(図9のステップ152参
照)、Pr はリザーバタンク7内の現在の燃料圧、τ0
は燃料噴射時間の補正量である。リザーバタンク7内の
燃料圧は後述のようにKP およびKPi更新時に減少せし
められるが、このときに、燃料噴射量が減少しないよう
に(PM /Pr 1/2 によって圧力補正されている。
【0028】図11を参照すると、まずステップ160
において機関回転数Ne およびアクセル開度θAが読み
込まれる。次いでステップ161において機関回転数N
e およびアクセル開度θAに基づいて基本噴射量Qa
計算される。Ne ,θAとQ a との関係はマップの形で
予めROM22内に記憶されており、このマップから基
本噴射量Qa が計算される。
【0029】トランスミッションのギア位置が4速と5
速のときの使用期間が長いため、本実施例では、4速と
5速のときにおけるサージ運転領域において各気筒の発
生トルクが等しくなるようにしている。ステップ162
では、トランスミッションのギア位置が4速か否か判定
される。次いでステップ163で、機関回転数Ne が、
サージを発生する機関回転数の範囲にあるか否か判定さ
れる。肯定判定されるとステップ164に進み、基本噴
射量Qa が、ほぼ定速で水平路を走行するに相当する燃
料噴射量か否か判定される。肯定判定された場合、すな
わち、ギア位置4速時におけるサージ運転領域と判定さ
れた場合には、ステップ159に進み、気筒別非線形補
正係数KPfi に4速補正係数KP i が格納される。K
Pfi およびKP i は各気筒に対応し、夫々KPf1 〜K
Pf4 およびKP 1 〜KP 4 を示している。なお、前
述のようにiは点火順を示している。4速補正係数KP
i は、ギア位置4速時におけるサージ運転領域におい
て各気筒の発生トルクを等しくするための補正係数であ
り、後述するルーチンにおいて計算される。
【0030】ステップ162またはステップ164で否
定判定された場合、すなわち、ギア位置4速時における
サージ運転領域でないと判定された場合には、ステップ
165に進み、トランスミッションのギア位置が5速か
否か判定される。次いでステップ166で、機関回転数
e が、サージを発生する機関回転数の範囲にあるか否
か判定される。肯定判定されるとステップ167に進
み、基本噴射量Qa が、ほぼ定速で水平路を走行するに
相当する燃料噴射量か否か判定される。肯定判定された
場合、すなわち、ギア位置5速時におけるサージ運転領
域と判定された場合には、ステップ168に進み、気筒
別非線形補正係数KPfi に5速補正係数K P i が格納
される。KP i は各気筒に対応し、KP 1 〜KP
4 を示している。5速補正係数KP i は、ギア位置5
速時におけるサージ運転領域において各気筒の発生トル
クを等しくするための補正係数であり、後述するルーチ
ンにおいて計算される。
【0031】ステップ165、ステップ166、および
ステップ167のいずれか1つにおいて否定判定された
場合、すなわち、ギア位置4速におけるサージ運転領域
でも、ギア位置5速におけるサージ運転領域でもないと
判定された場合には、ステップ169に進み、気筒別非
線形補正係数KPfi は1とされる。次いでステップ17
0で前述のようにτi が計算される。
【0032】図12には燃料噴射弁5の燃料噴射タイミ
ングと平均補正係数KP の更新のため燃料圧計測時にお
けるリザーバタンク7内の燃料圧の変化を示す。図13
および図14には平均補正係数KP を更新するためのメ
インルーチンを示す。このルーチンは一定時間毎に実行
される。更新された平均補正係数KP はバックアップR
AM23aに格納される。図13および図14を参照す
ると、ステップ184において、始動フラグFstが1か
否か判定される。始動フラグFstは機関始動時に1にセ
ットされている。始動フラグFstが0の場合にはステッ
プ171に進んで計測フラグFcaを0にリセットした後
本ルーチンを終了する。
【0033】始動フラグFst=1の場合、ステップ18
5に進み、Qb −Δq1 ≦Qa ≦Q b +Δq1 (図10
参照)か否か判定される。否定判定されるとステップ1
71に進んだ後本ルーチンを終了する。一方、肯定判定
されるとQa がKP 更新実行可能範囲内と判定され、ス
テップ172以下に進む。Qb −Δq1 からQb +Δq
1 の範囲は、図10に示されるように、Qa とτ i の関
係が直線である領域のうちQa の小さい領域、すなわ
ち、Q2 に近い領域である。これによって、KP の更新
の機会を増大せしめるようにしている。
【0034】ステップ172では機関冷却水温THWが
80℃以上か否か判定される。THW<80℃の場合に
はステップ171に進んだ後本ルーチンを終了する。T
HW≧80℃の場合にはステップ174に進み、計測フ
ラグFcaが0にリセットされているか否か判定される。
現在、計測フラグFcaは0であるため、ステップ175
に進み計測フラグFcaは1にセットされる。次いでステ
ップ176では累積燃料噴射量Qc が0にクリアされ、
ステップ177でリザーバタンク7内の燃料圧Pr が計
測開始燃料圧P。(図12参照)に格納される。次回以
降の処理サイクルにおいては計測フラグFcaは1となっ
ているためステップ174において否定判定されるた
め、ステップ175からステップ177はスキップされ
る。ステップ178では計測完了フラグFokが1にセッ
トされているか否か判定され、計測完了フラグFokが1
にセットされていればステップ179以下に進んで平均
補正係数KP が更新される。
【0035】図15にはポンプフラグFP 等を制御する
ためのルーチンを示す。このルーチンは180クランク
角毎の割込みによって実行される。図15を参照する
と、ステップ190では計測フラグFcaが1にセットさ
れているか否か判定される。計測フラグFcaがリセット
されていれば何も実行せず本ルーチンを終了する。計測
フラグFcaが1にセットされていれば、ステップ191
に進み、リザーバタンク7内の燃料圧Pr が予め定めら
れた下限燃料圧PL (図12参照)以下か否か判定され
る。下限燃料圧PL はリザーバタンク7内の目標燃料圧
M (図9のステップ152参照)に対し十分に低い燃
料圧であるが、燃料噴射に支障ない程度の燃料圧であ
る。リザーバタンク7内の燃料圧は目標燃料圧PM とな
るように制御されているため、ステップ191では否定
判定されステップ192に進む。ステップ192ではポ
ンプフラグFP が0にリセットされる。このため図9の
ステップ151において否定判定され、デューティ比D
Tが0とされる。このため、高圧燃料ポンプ8からリザ
ーバタンク7内への加圧燃料供給が停止せしめられる。
斯くして、図12に示すように、燃料噴射が実行される
毎にリザーバタンク7内の燃料圧は低下する。計測開始
燃料圧P0 は、リザーバタンク7内への加圧燃料供給が
停止されて最初の燃料噴射が実行される直前の燃料圧を
示している。
【0036】再び図15を参照すると、ステップ193
では燃料噴射が実行される毎に基本噴射量Qa が累積噴
射量Qc に累積されていく。一方、ステップ191にお
いてPr ≦PL と判定されると、ステップ194に進
み、このときのリザーバタンク7内の燃料圧Pr が計測
終了燃料圧Pn に格納される。次いでステップ195で
はポンプフラグFP が1にセットされる。これによっ
て、図9のステップ151において肯定判定されるた
め、リザーバタンク7内の燃料圧が目標燃料圧PM とな
るようにデューティ比DTが制御せしめられ、リザーバ
タンク7内に加圧燃料が供給開始される。図15のステ
ップ196では計測完了フラグFokが1にセットされ
る。
【0037】以上のように、このルーチンでは、計測フ
ラグFcaがセットされると、リザーバタンク7内への加
圧燃料供給を停止せしめると共にこのときのリザーバタ
ンク7内の燃料圧をP0 とし、燃料圧が下限燃料圧PL
以下となるまで、基本噴射量Qa を燃料噴射毎に加算
し、燃料圧が下限燃料圧PL 以下となったときの燃料圧
をPn とし、このときリザーバタンク7内への加圧燃料
供給を開始すると共に計測完了フラグFokをセットする
ようにしている。
【0038】再び図13および図14を参照すると、図
15のルーチンで計測が完了すると計測完了フラグFok
が1にセットされるため、ステップ178で肯定判定さ
れてステップ179に進む。ステップ179では低下燃
料圧ΔPが次式により計算される。 ΔP=P0 −Pn ステップ180では、燃料噴射によるリザーバタンク7
内の低下燃料圧ΔPに基づいて次式から実際の総燃料噴
射量QP が計算される。
【0039】QP =ΔP・1/ka ここでka は係数である。ステップ181では次式によ
り仮平均補正係数KPnが計算される。 KPn=KP ・Qc /QP ここで、例えば計算された累積燃料噴射量(噴射される
べき総燃料噴射量)Qcを100とし、このときの実際
の総燃料噴射量QP を95とすると、KPn=KP・10
0/95となって仮平均補正係数KPnは大きくなる。K
P は以下のようにKPnから求められ、KPnが増大すると
P も増大する。このため、燃料噴射時間は増大するた
めに(図11ステップ170参照)、実際の燃料噴射量
は増大し、QP をQc に等しくすることができる。ステ
ップ182では次式に基づいて平均補正係数KP が更新
せしめられる。
【0040】KP +(KPn−KP )/N この式を変形すると次式のように書ける。 {(N−1)KP +KPn}/N この式からわかるように、KP にN−1の重み付けを
し、KPnに1の重み付けをすることによってKP を更新
しているのである。次いでステップ183では計測完了
フラグFok、計測フラグFca、および始動フラグFst
夫々0にリセットされる。以上の処理によって、平均補
正係数KP は、実際の総燃料噴射量QP を計算された累
積燃料噴射量(目標燃料噴射量)Qc に等しくするよう
に更新される。
【0041】図16には、気筒別補正係数KPiを更新す
るため燃料圧低下量計測時における燃料噴射タイミング
とリザーバタンク7内の燃料圧の変化を示す。この実施
例では、リザーバタンク7内への燃料供給を停止せしめ
ると共に4気筒のうちの1つの気筒の燃料噴射を禁止せ
しめることによって、気筒別補正係数KPiを更新するよ
うにしている。気筒別補正係数KPiの更新は、平均補正
係数KP が更新される毎にKP の更新に続いて1回実行
され、更新された気筒別補正係数KPiはバックアップR
AM23aに夫々格納される。
【0042】図17から図19には気筒別補正係数KPi
を更新するためのルーチンを示す。このルーチンは一定
時間毎の割り込みによって実行される。まず、ステップ
200において始動フラグFstがリセットされているか
否か判定される。始動フラグFstは、機関始動時におい
て1にセットされており、平均補正係数KP が更新され
た後に0にリセットされる。始動フラグFstが0でない
場合、すなわち平均補正係数KP が未だ更新されていな
い場合には何も実行せずに本ルーチンを終了する。一
方、始動フラグFst=0の場合、すなわち平均補正係数
P の更新が完了した場合にはステップ221に進み、
b −Δq1 ≦Qa ≦Qb +Δq1 (図10参照)か否
か判定される。否定判定されるとステップ222で更新
フラグFBを0とし、ステップ203でポンプフラグF
P を1に維持し、本ルーチンを終了する。
【0043】一方、肯定判定されると、ステップ201
に進み、機関冷却水温THWが80℃以上か否か判定さ
れる。なお、平均補正係数KP の更新が完了した場合に
はポンプフラグFP は1にセットされており、従ってリ
ザーバタンク7には加圧燃料が供給されて目標燃料圧P
M に向かって昇圧されることとなる。THW≧80℃と
判定されるとステップ202に進み、iが1以上かつ4
以下か否か判定される。ステップ201およびステップ
202のうちいずれか一方でも否定判定されると、ステ
ップ203に進み、ポンプフラグFP は1に維持され、
本ルーチンを終了する。最初iは1にセットされてお
り、このためステップ202で、1≦i≦4と判定され
てステップ204に進む。ステップ204では更新フラ
グFB がリセットされているか否か判定される。更新フ
ラグFB は最初リセットされているため肯定判定されて
ステップ205に進む。ステップ205では、リザーバ
タンク7内の燃料圧Pr が予め定められた圧力Pa 以上
か否か判定される。Pa は目標燃料圧PM より少しだけ
低い圧力である。平均補正係数KP の更新のためリザー
バタンク7内の燃料圧が低下せしめられた後十分に昇圧
されていない場合には、ステップ205で否定判定され
てステップ203に進み本ルーチンを終了する。
【0044】リザーバタンク7内の燃料圧が十分に昇圧
せしめられてPr ≧Pa になると、ステップ206に進
み、更新フラグFB および計測フラグFd が1にセット
され、カウンタCm が予め定められた値Cm0にセットさ
れ、累積噴射量Qc が0にクリアされる。ここでCm0
4の倍数であり、例えば12である。次いでステップ2
07では、このときのリザーバタンク7内の燃料圧Pr
が計測開始燃料圧P1(図16参照)に格納される。
今、更新フラグFB は1にセットされているため、次回
以後の処理サイクルにおいてはステップ204で否定判
定され、ステップ205からステップ207はスキップ
される。次いでステップ208ではポンプフラグFP
リセットされ、リザーバタンク7への加圧燃料供給が停
止せしめられる(図9参照)。ステップ209ではカウ
ンタCm が0か否か判定される。カウンタCm が0であ
ればステップ210以下に進んで気筒別補正係数KPi
更新され、カウンタCm が0でなければ本ルーチンを終
了する。
【0045】図20には燃料噴射を制御するためのルー
チンを示す。このルーチンは180クランク角毎の割込
みによって実行される。まず、ステップ230で計測フ
ラグFd が1にセットされているか否か判定される。計
測フラグFd が0にリセットされていればステップ24
2に進み燃料噴射時間がセットされ、予め定められたク
ランク角において燃料噴射が実行される。すなわち、計
測フラグFd がリセットされているときには、必ず燃料
噴射時間がセットされ、従って全気筒において燃料噴射
が実行される。計測フラグFd が1にセットされている
場合、ステップ231に進み、点火順i番目に対応する
気筒、すなわち、点火順第i気筒の噴射か否か判定され
る。点火順第i気筒の噴射でなければステップ232に
進み燃料噴射時間がセットされ、予め定められたクラン
ク角において燃料噴射が実行される。一方、点火順第i
気筒の噴射であればステップ232はスキップされる。
従って点火順第i気筒だけ燃料噴射が実行されない。ス
テップ233では、カウンタCm が0か否か判定され
る。カウンタC m が0でない場合には、ステップ234
に進みカウンタCm が1だけデクリメントされる。従っ
てカウンタCm は180クランク角毎に1ずつデクリメ
ントされることになる。一方、カウンタCm が0の場合
には本ルーチンは終了する。次いで180クランク角毎
にステップ235では基本噴射量Qa (図11参照)が
累積噴射量Qc に累積されていく。
【0046】再び図17から図19を参照すると、ステ
ップ209においてカウンタCm が0と判定された場
合、すなわち、カウンタCm の設定値が12であるから
第i気筒以外の各気筒について燃料噴射が3回実行完了
した場合には、ステップ210以下に進んで気筒別補正
係数KPiが更新される。ステップ210ではこのときの
リザーバタンク7内の燃料圧Pr が計測終了燃料圧P2
(図16参照)に格納される。次いでステップ211で
はP1 とP2 との差圧Pd が計算される。次いでステッ
プ212では、点火順第i気筒の燃料噴射が禁止された
状態での実際の総噴射量QPgi が次式に基づいて計算さ
れる。
【0047】QPgi =Pd ・1/ka ここでka は係数である。iは最初1であるため、第1
気筒の燃料噴射が禁止された状態での実際の総噴射量Q
Pg1 が次式から計算されることになる。 QPg1 =Pd ・1/ka ステップ213では第i気筒から実際に噴射されるであ
ろう総噴射量QPiが次式から計算される。
【0048】QPi=Qc −QPgi 平均補正係数KP の更新の実行により、全気筒において
燃料噴射したとした場合の全気筒の実際の総噴射量QP
は累積噴射量Qc と等しいと考えられる。従ってQc
Pgi は点火順第i気筒から実際に噴射されるであろう
総噴射量となる。ステップ214では、4の整数倍の噴
射回数の累積噴射量Qc を気筒数4で割ることによって
1気筒分の累積噴射量(噴射すべき燃料量)Qciが計算
される。ステップ215では点火順第i気筒の仮補正係
数KPni が次式により計算される。
【0049】KPni =KPi・Qci/QPi ここで、例えば計算された点火順第i気筒の累積噴射量
(第i気筒の噴射されるべき総燃料噴射量)Qciを10
0とし、このときの点火順第i気筒から実際に噴射され
るであろう総燃料噴射量QPiを95とすると、KPni
Pi・100/95となって点火順第i気筒の仮補正係
数KPni は大きくなる。KPiはKPni から求められ、K
Pni が増大するとKPiも増大する。このため、点火順第
i気筒の燃料噴射時間τi (図11のステップ170参
照)は増大するために、点火順第i気筒の実際の燃料噴
射量は増大しQPiをQciに等しくすることができる。ス
テップ216では次式に基づいて点火順第i気筒の第1
の気筒別補正係数KPiの更新値が求められKPi′に格納
される。
【0050】KPi+(KPni −KPi)/M この式を変形すると次式のように書ける。 {(M−1)KPi+KPni }/M この式からわかるように、KPiにM−1の重み付けを
し、KPni に1の重み付けをすることによってKPiを更
新しているのである。
【0051】このようにして点火順第1気筒の気筒別補
正係数KP1の更新値が求められると、ステップ217に
進みiが1だけインクリメントされる。ステップ218
では更新フラグFB および計測フラグFd がリセットさ
れる。Fd がリセットされると、点火順第i気筒の燃料
噴射も実行され全気筒の燃料噴射が再び実行される(図
20参照)。次いでステップ219でiが5か否か判定
される。今iは2であるため否定判定されて本ルーチン
を終了する。
【0052】第4気筒の気筒別補正係数KP4の更新値K
P4′まで求められると、ステップ217でi=5とな
り、ステップ219で肯定判定されてステップ220に
進む。ステップ220では気筒別補正係数KP1〜KP4
更新される。これは、気筒別補正係数KP1〜KP4の更新
値KP1′〜KP4′を夫々求める毎に気筒別補正係数KP1
〜KP4を夫々更新すると更新値KP1′〜KP4′を正確に
求められないために、全ての更新値KP1′〜KP4′を求
めた後、気筒別補正係数KP1〜KP4を一度に更新するよ
うにしているのである。次いでステップ225でフラグ
x が1にセットされる。
【0053】図21には各気筒のトルク変動率を計算す
るためのルーチンを示す。このルーチンは30クランク
角毎の割込みによって実行される。図21を参照する
と、まずステップ250で30クランク角回転するのに
要する時間T30CAが計算される。次いでステップ2
51でT30CAが累積加算されT180J+1 に格納さ
れる。以下に説明するように、T180J+1 は各気筒の
上死点毎に使用されるため、各気筒の上死点時における
T180J+1 は、180クランク角回転するのに要する
時間であって今回検出されたものを示している。
【0054】ステップ252では各気筒の上死点か否か
判定される。本実施例は4気筒内燃機関であるため、1
80クランク角毎にステップ252で肯定判定される。
ステップ252で肯定判定されるとステップ253に進
み、点火順を示すiが1だけインクリメントされる。ス
テップ254およびステップ255で、iが4より大き
くなるとiは1とされる。ステップ256では点火順が
i番目の気筒、すなわち点火順第i気筒のトルク変動率
WDTi が次式より計算される。
【0055】 ここで、T180J は180クランク角回転するのに要
する時間であって前回検出されたものを示しており、T
180J-1 は180クランク角回転するのに要する時間
であって前前回検出されたものを示している。各気筒の
燃焼行程において発生されるトルクが大きい程、燃焼行
程の180クランク角に要する時間が短縮されるため、
結局T180J-1 ,T180J ,T180J+1 は夫々間
接的に発生トルクを示している。
【0056】図22を参照すると、(T180J-1 +T
180J+1 )/2はT180J-1 とT180J+1 との相
加平均であり、従って平均発生トルクを示していると考
えられる。従って、T180J −(T180J-1 +T1
80J+1 )/2は、図22のJにおける発生トルクの平
均トルクからの変化を示している。再び図21を参照す
ると、ステップ257においてT180J がT180
J-1に格納され、ステップ258においてT180J+1
がT180J に格納され、さらにステップ259でT1
80J+1 が0とされ次回の計算の準備を行なって本ルー
チンを終了する。ステップ252で否定判定されると、
ステップ253からステップ259がスキップされる。
【0057】図23から図26には4速補正係数KP
i および5速補正係数KP i を計算するためのルーチ
ンを示す。このルーチンは180クランク角毎の割込み
によって実行される。図23から図26を参照すると、
まず、ステップ270においてフラグFx がセットされ
ているか否か判定される。フラグFx は機関始動時にお
いて0にリセットされており気筒別補正係数KPiが更新
されると1にセットされる。従ってフラグFx がリセッ
トされている場合、すなわち気筒別補正係数KPiが未だ
更新されていない場合にはステップ292で4速フラグ
Xwca4をリセットし、ステップ293で5速フラグ
Xwca5をリセットした後本ルーチンを終了する。一
方、フラグFx が1にセットされている場合、すなわち
気筒別補正係数KPiの更新が完了した場合にはステップ
162に進む。ステップ163からステップ167は図
11のステップ163からステップ167と同一であり
説明を省略する。
【0058】ステップ164で肯定判定された場合、す
なわち、ギア位置4速時におけるサージ運転領域と判定
された場合には、ステップ271に進み5速フラグXw
ca5がリセットされる。次いでステップ272で、4
速フラグXwca4がリセットされているか否か判定さ
れる。最初Xwca4はリセットされているため肯定判
定されてステップ273に進む。ステップ273では4
速フラグXwca4が1にセットされ、ステップ274
ではカウンタCSDTが64にセットされる。次いで、
ステップ275では、点火順1番目から4番目に対応す
る気筒、すなわち、点火順第1気筒から点火順第4気筒
の夫々の累積トルク変動率SWDT1 ,SWDT2 ,S
WDT3 ,SWDT4 が0にクリアされる。次回以後の
処理サイクルにおいては、4速フラグXwca4が1に
セットされているために、ステップ273からステップ
275がスキップされる。
【0059】ステップ276では、カウンタCSDTが
0になったか否か判定される。今、カウンタCSDTは
64にセットされているために否定判定されてステップ
277に進む。ステップ277では、点火順第i気筒の
トルク変動率WDTi が各気筒毎に累積加算されて点火
順第i気筒の累積トルク変動率SWDTi に夫々格納さ
れる。ステップ278ではカウンタCSDTが1だけデ
クリメントされる。
【0060】従って、本実施例では4気筒内燃機関であ
り、またカウンタCSDTは当初64にセットされてい
るために、点火順第1気筒から点火順第4気筒のトルク
変動率WDT1 〜WDT4 が夫々16回累積加算され
る。これは誤差を低減するためである。WDT1 〜WD
4 が夫々16回加算されるとカウンタCSDTは0に
なるために、ステップ276で肯定判定されてステップ
279に進み、4速フラグXwca4がリセットされ
る。次いでステップ280で次式により、点火順第1気
筒から点火順第4気筒の各4速補正係数KP 1 ,KP
2 ,KP 3 ,KP 4が更新されて、本ルーチンを
終了する。
【0061】KP 1 +SWDT1 ・α KP 2 +SWDT2 ・α KP 3 +SWDT3 ・α KP 4 +SWDT4 ・α ここでαは小さい正の数である。
【0062】点火順第i気筒の発生トルクが平均発生ト
ルクに比較して大きい程SWDTiは負の数となってそ
の絶対値は増大する。このため、上式によって更新され
るK P i は減少する。図11のステップ170に示さ
れる式からわかるようにKPi (=KPfi )が減少す
るとτi も減少して燃料噴射量が減少する。従って、点
火順第i気筒の発生トルクは減少せしめられて平均発生
トルクに徐々に近づけていくことができる。この近づく
速度は係数αの大きさによって決まり、本実施例ではα
を十分に小さくしているために、各気筒の発生トルクを
平均発生トルクに徐々に等しくすることができ、斯くし
て各気筒の発生トルクを等しくすることができる。
【0063】一方、ステップ167で肯定判定された場
合、すなわち、ギア位置5速時におけるサージ運転領域
と判定された場合には、ステップ282に進む。ステッ
プ282からステップ291は、ステップ271からス
テップ280と基本的には同じである。ステップ282
では、4速フラグXwca4がリセットされる。次いで
ステップ283で、5速フラグXwca5がリセットさ
れているか否か判定される。最初Xwca5はリセット
されているため肯定判定されてステップ284に進む。
ステップ284では5速フラグXwca5が1にセット
され、ステップ285ではカウンタCSDTが64にセ
ットされる。次いで、ステップ286では、点火順1番
目から4番目に対応する気筒、すなわち、点火順第1気
筒から点火順第4気筒の夫々の累積トルク変動率SWD
1 ,SWDT2 ,SWDT3 ,SWDT4 が0にクリ
アされる。次回以後の処理サイクルにおいては、5速フ
ラグXwca5が1にセットされているために、ステッ
プ284からステップ286がスキップされる。
【0064】ステップ287では、カウンタCSDTが
0になったか否か判定される。今、カウンタCSDTは
64にセットされているために否定判定されてステップ
288に進む。ステップ288では、点火順第i気筒の
トルク変動率WDTi が各気筒毎に累積加算されて点火
順第i気筒の累積トルク変動率SWDTi に夫々格納さ
れる。ステップ289ではカウンタCSDTが1だけデ
クリメントされる。
【0065】従って、本実施例では4気筒内燃機関であ
り、またカウンタCSDTは当初64にセットされてい
るために、点火順第1気筒から点火順第4気筒のトルク
変動率WDT1 〜WDT4 が夫々16回累積加算され
る。WDT1 〜WDT4 が夫々16回加算されるとカウ
ンタCSDTは0になるために、ステップ287で肯定
判定されてステップ290に進み、5速フラグXwca
5がリセットされる。次いでステップ291で次式によ
り、点火順第1気筒から点火順第4気筒の各5速補正係
数KP 1 ,KP 2 ,KP 3 ,KP 4が更新され
て、本ルーチンを終了する。
【0066】KP 1 +SWDT1 ・β KP 2 +SWDT2 ・β KP 3 +SWDT3 ・β KP 4 +SWDT4 ・β ここでβは小さい正の数である。
【0067】これによって前述と同様に、各気筒の発生
トルクを等しくすることができる。以上のように本実施
例によれば、燃料噴射量が燃料噴射時間に比例する領域
では各気筒の燃料噴射弁の燃料噴射量を等しくせしめる
ことによって各気筒の発生トルクを等しくすることがで
きる。また、燃料噴射量が燃料噴射時間に比例しない領
域のうちサージ運転領域においては各気筒の発生トルク
を等しくすることができる。サージ運転領域においては
4速補正係数および5速補正係数は常に更新されている
ために、各気筒の発生トルクを常に等しくすることがで
きる。また、特に、サージ運転領域においては、各気筒
の発生トルクが異なるとサージが発生するために、燃料
噴射量が燃料噴射時間に比例しない領域のうちでも特に
サージ運転領において各気筒の発生トルクを等しくする
ことによって、サージの発生を防止することができる。
【0068】
【発明の効果】サージ運転領域においても各気筒の発生
トルクを等しくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の構成図である。
【図2】4気筒ガソリン機関の全体図である。
【図3】燃料噴射弁の縦断面図である。
【図4】図1に示す機関の縦断面図である。
【図5】高圧燃料ポンプの縦断面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿ってみた高圧燃料ポンプの
断面図である。
【図7】図5の吐出量制御部の拡大側面断面図である。
【図8】ピエゾ圧電素子および溢流制御弁の作動を示す
タイムチャートである。
【図9】デューティー比DTを制御するためのフローチ
ャートである。
【図10】基本噴射量Qa と燃料噴射時間τi との関係
を示す線図である。
【図11】燃料噴射時間τi を計算するためのフローチ
ャートである。
【図12】平均補正係数KP 更新時における燃料噴射タ
イミングおよびリザーバタンク内の燃料圧の変化を示す
線図である。
【図13】平均補正係数KP を更新するためのフローチ
ャートである。
【図14】平均補正係数KP を更新するためのフローチ
ャートである。
【図15】ポンプフラグFP 等を制御するためのフロー
チャートである。
【図16】気筒別補正係数KPi更新時における燃料噴射
タイミングおよびリザーバタンク内の燃料圧の変化を示
す線図である。
【図17】気筒別補正係数KPiを更新するためのフロー
チャートである。
【図18】気筒別補正係数KPiを更新するためのフロー
チャートである。
【図19】気筒別補正係数KPiを更新するためのフロー
チャートである。
【図20】燃料噴射を制御するためのフローチャートで
ある。
【図21】トルク変動率WDTi を計算するためのフロ
ーチャートである。
【図22】トルク変動率WDTi の計算を説明するため
の線図である。
【図23】KP i およびKP i を計算するためのフ
ローチャートである。
【図24】KP i およびKP i を計算するためのフ
ローチャートである。
【図25】KP i およびKP i を計算するためのフ
ローチャートである。
【図26】KP i およびKP i を計算するためのフ
ローチャートである。
【符号の説明】
5…燃料噴射弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒を有すると共に各気筒内に燃
    料を直接噴射する燃料噴射弁を夫々設け、各燃料噴射弁
    のノズル口の開弁時間を制御して燃料噴射量を制御する
    多気筒内燃機関の燃料噴射装置において、 車両がサージを発生するサージ運転領域に機関運転状態
    があるか否か判定する判定手段と、 目標燃料噴射量を開弁時間に変換する第1の変換係数を
    前記サージ運転領域において各気筒の発生トルクが等し
    くなるように更新せしめる第1の更新手段と、 目標燃料噴射量を開弁時間に変換する第2の変換係数を
    目標燃料噴射量と開弁時間とがほぼ比例する領域におい
    て各気筒の発生トルクが等しくなるように更新せしめる
    第2の更新手段と、 前記判定手段がサージ運転領域と判定した場合には前記
    第1の変換係数を用いて開弁時間を計算すると共に前記
    判定手段がサージ運転領域でないと判定した場合には前
    記第2の変換係数を用いて開弁時間を計算する計算手段
    と、 該計算手段によって計算された開弁時間に基づいて燃料
    噴射弁を制御せしめる制御手段と、 を備えた多気筒内燃機関の燃料噴射装置。
JP1891292A 1992-02-04 1992-02-04 多気筒内燃機関の燃料噴射装置 Pending JPH05214999A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7096111B2 (en) * 2002-07-30 2006-08-22 Siemens Aktiengesellschaft Method for converting a fuel quantity into a torque
EP3121427A1 (en) * 2015-06-15 2017-01-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for internal combustion engine

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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