JPH05214425A - 真空脱ガス装置用浸漬管 - Google Patents
真空脱ガス装置用浸漬管Info
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- JPH05214425A JPH05214425A JP1607792A JP1607792A JPH05214425A JP H05214425 A JPH05214425 A JP H05214425A JP 1607792 A JP1607792 A JP 1607792A JP 1607792 A JP1607792 A JP 1607792A JP H05214425 A JPH05214425 A JP H05214425A
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- Japan
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- refractory
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- bricks
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成で浸漬管の内側煉瓦の脱落をなく
すようにする。 【構成】 金属枠を埋設した筒状の不定形耐火物の内周
面に、一体物または縦方向に分割した耐火煉瓦15、1
6、17を積層・配置する。下段の耐火煉瓦15の不定
形耐火物11と接触する箇所に傾斜面15bを形成し、
不定形耐火物11の煉瓦接触箇所にその傾斜面15bに
対応する形状の傾斜面11bを形成する。両傾斜面15
b、11bを係合させることにより、耐火煉瓦15を不
定形耐火物11を介して金属枠12により保持する。 【効果】 簡単な構成で浸漬管の内側煉瓦の脱落をなく
せる。浸漬管の寿命を大幅に延長できる。
すようにする。 【構成】 金属枠を埋設した筒状の不定形耐火物の内周
面に、一体物または縦方向に分割した耐火煉瓦15、1
6、17を積層・配置する。下段の耐火煉瓦15の不定
形耐火物11と接触する箇所に傾斜面15bを形成し、
不定形耐火物11の煉瓦接触箇所にその傾斜面15bに
対応する形状の傾斜面11bを形成する。両傾斜面15
b、11bを係合させることにより、耐火煉瓦15を不
定形耐火物11を介して金属枠12により保持する。 【効果】 簡単な構成で浸漬管の内側煉瓦の脱落をなく
せる。浸漬管の寿命を大幅に延長できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、真空脱ガス装置用浸
漬管に関し、さらに詳しく言えば、転炉などで生成され
た溶鋼を例えばRH法(真空循環脱ガス法)によって精
練するのに用いる真空脱ガス装置の浸漬管に関する。
漬管に関し、さらに詳しく言えば、転炉などで生成され
た溶鋼を例えばRH法(真空循環脱ガス法)によって精
練するのに用いる真空脱ガス装置の浸漬管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の真空脱ガス装置用浸漬管の構成を
図9〜図11に示す。図9の従来の真空脱ガス装置用浸
漬管50は、内部に円筒状の金属枠52を埋設してなる
円筒状の不定形耐火物51と、その不定形耐火物51の
内周面に3段に積層・配置された耐火煉瓦(以下、煉瓦
という)55、56、57を有している。金属枠52の
下端には、下段煉瓦55を保持するための保持部材53
が固着してある。金属枠52の上端には、円環状の金属
製フランジ54が固着してあり、この浸漬管50はフラ
ンジ54を介して脱ガス装置の環流管の下端に接合され
る。煉瓦55、56、57は、不定形耐火物51の内周
面のほぼ全面を覆っており、それらの中に上下に延びる
透孔58を形成している。保持部材53は、リング状の
金属板からあるいは扇状の金属片をリング状に配置して
形成され、その外端を金属枠52に固着させると共にそ
の内端に各下段煉瓦55を係止して保持するようにして
ある。中段煉瓦56は下段煉瓦55の上に載置してあ
り、上段煉瓦57は中段煉瓦56の上に載置してある。
図9〜図11に示す。図9の従来の真空脱ガス装置用浸
漬管50は、内部に円筒状の金属枠52を埋設してなる
円筒状の不定形耐火物51と、その不定形耐火物51の
内周面に3段に積層・配置された耐火煉瓦(以下、煉瓦
という)55、56、57を有している。金属枠52の
下端には、下段煉瓦55を保持するための保持部材53
が固着してある。金属枠52の上端には、円環状の金属
製フランジ54が固着してあり、この浸漬管50はフラ
ンジ54を介して脱ガス装置の環流管の下端に接合され
る。煉瓦55、56、57は、不定形耐火物51の内周
面のほぼ全面を覆っており、それらの中に上下に延びる
透孔58を形成している。保持部材53は、リング状の
金属板からあるいは扇状の金属片をリング状に配置して
形成され、その外端を金属枠52に固着させると共にそ
の内端に各下段煉瓦55を係止して保持するようにして
ある。中段煉瓦56は下段煉瓦55の上に載置してあ
り、上段煉瓦57は中段煉瓦56の上に載置してある。
【0003】各下段煉瓦55は、図10および図11に
示すように、平面形状が略扇形で、縦断面形状が本体5
1と接する外側面を階段状とした略矩形である。各煉瓦
55の外側面は、円筒状の面55aと円錐台状の面55
bと円筒状の面55cから成り、面55bと面55cの
接合部にほぼ直角の角部Cが形成されている。面55b
の形状は、ほぼ水平に配置された保持部材53の形状に
整合させたものである。各煉瓦55は、図9に示すよう
に、面55bを保持部材53の上面に係止させることに
よって保持されている。保持部材53は不定形耐火物5
1の内部に埋設されており、煉瓦55の保持面55bに
接する部分のみが不定形耐火物51から露出している。
示すように、平面形状が略扇形で、縦断面形状が本体5
1と接する外側面を階段状とした略矩形である。各煉瓦
55の外側面は、円筒状の面55aと円錐台状の面55
bと円筒状の面55cから成り、面55bと面55cの
接合部にほぼ直角の角部Cが形成されている。面55b
の形状は、ほぼ水平に配置された保持部材53の形状に
整合させたものである。各煉瓦55は、図9に示すよう
に、面55bを保持部材53の上面に係止させることに
よって保持されている。保持部材53は不定形耐火物5
1の内部に埋設されており、煉瓦55の保持面55bに
接する部分のみが不定形耐火物51から露出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の真空脱ガス装置用浸漬管50では、下段煉瓦55の係
止箇所にほぼ直角な角部Cが形成されていると共に、そ
の係止箇所を保持部材53に直接係止させているので、
角部Cに応力集中が起こりやすい。その結果、角部Cに
クラックが発生して下段煉瓦55が脱落しやすいという
問題がある。
の真空脱ガス装置用浸漬管50では、下段煉瓦55の係
止箇所にほぼ直角な角部Cが形成されていると共に、そ
の係止箇所を保持部材53に直接係止させているので、
角部Cに応力集中が起こりやすい。その結果、角部Cに
クラックが発生して下段煉瓦55が脱落しやすいという
問題がある。
【0005】また、下段煉瓦55の係止箇所の形状と保
持部材53の形状とを整合させる必要があるため、下段
煉瓦55の形状と寸法精度を高める必要があり、製作に
注意を要するという問題もある。
持部材53の形状とを整合させる必要があるため、下段
煉瓦55の形状と寸法精度を高める必要があり、製作に
注意を要するという問題もある。
【0006】そこで、この発明の目的は、簡単な構成で
浸漬管の内側煉瓦の脱落をほぼなくすことができる真空
脱ガス装置用浸漬管を提供することにある。
浸漬管の内側煉瓦の脱落をほぼなくすことができる真空
脱ガス装置用浸漬管を提供することにある。
【0007】この発明の他の目的は、浸漬管の内側煉瓦
の製作作業だけでなく、浸漬管の組立作業も容易である
真空脱ガス装置用浸漬管を提供することにある。
の製作作業だけでなく、浸漬管の組立作業も容易である
真空脱ガス装置用浸漬管を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の真空脱
ガス装置用浸漬管は、金属枠を埋設した不定形耐火物の
内周面に、一体物または縦方向に分割した煉瓦を配設し
た真空脱ガス装置用浸漬管において、前記煉瓦が前記不
定形耐火物と接触する箇所に傾斜面を有していると共
に、前記不定形耐火物の煉瓦接触箇所にその傾斜面に対
応する形状の傾斜面が設けてあり、前記煉瓦が前記両傾
斜面を係合させることにより、前記不定形耐火物を介し
て前記金属枠に保持されていることを特徴とする。
ガス装置用浸漬管は、金属枠を埋設した不定形耐火物の
内周面に、一体物または縦方向に分割した煉瓦を配設し
た真空脱ガス装置用浸漬管において、前記煉瓦が前記不
定形耐火物と接触する箇所に傾斜面を有していると共
に、前記不定形耐火物の煉瓦接触箇所にその傾斜面に対
応する形状の傾斜面が設けてあり、前記煉瓦が前記両傾
斜面を係合させることにより、前記不定形耐火物を介し
て前記金属枠に保持されていることを特徴とする。
【0009】この発明の第2の真空脱ガス装置用浸漬管
は、金属枠を埋設した不定形耐火物の内周面に、一体物
または縦方向に分割した第1の煉瓦を配設した真空脱ガ
ス装置用浸漬管において、前記第1の煉瓦が前記不定形
耐火物と接触する箇所に傾斜面を有していると共に、前
記不定形耐火物の煉瓦接触箇所にその傾斜面に対応する
形状の傾斜面を有する第2の煉瓦が設けてあり、前記第
1の煉瓦がその第2の煉瓦を介して前記金属枠に保持さ
れていることを特徴とする。
は、金属枠を埋設した不定形耐火物の内周面に、一体物
または縦方向に分割した第1の煉瓦を配設した真空脱ガ
ス装置用浸漬管において、前記第1の煉瓦が前記不定形
耐火物と接触する箇所に傾斜面を有していると共に、前
記不定形耐火物の煉瓦接触箇所にその傾斜面に対応する
形状の傾斜面を有する第2の煉瓦が設けてあり、前記第
1の煉瓦がその第2の煉瓦を介して前記金属枠に保持さ
れていることを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明の真空脱ガス装置用浸漬管では、不定
形耐火物の内側に配設された煉瓦は、その煉瓦の前記不
定形耐火物と接する箇所に設けた傾斜面と、前記不定形
耐火物の煉瓦接触箇所に設けたその傾斜面に対応する形
状の傾斜面とを係合させ、不定形耐火物あるいは第2の
煉瓦を介して金属枠に保持される。したがって、不定形
耐火物の内側に配設された煉瓦は、不定形耐火物あるい
は第2の煉瓦を介して広い範囲で支持されるので、従来
のように煉瓦の接触箇所に応力集中が生じる恐れがなく
なる。そこで、従来のように、接触箇所あるいはその近
傍に発生したクラックによって煉瓦が脱落する恐れがほ
とんどなくなる。
形耐火物の内側に配設された煉瓦は、その煉瓦の前記不
定形耐火物と接する箇所に設けた傾斜面と、前記不定形
耐火物の煉瓦接触箇所に設けたその傾斜面に対応する形
状の傾斜面とを係合させ、不定形耐火物あるいは第2の
煉瓦を介して金属枠に保持される。したがって、不定形
耐火物の内側に配設された煉瓦は、不定形耐火物あるい
は第2の煉瓦を介して広い範囲で支持されるので、従来
のように煉瓦の接触箇所に応力集中が生じる恐れがなく
なる。そこで、従来のように、接触箇所あるいはその近
傍に発生したクラックによって煉瓦が脱落する恐れがほ
とんどなくなる。
【0011】また、不定形耐火物の内側に配設された煉
瓦は、不定形耐火物あるいは第2の煉瓦を介して保持さ
れるので、従来のように、その傾斜面の形状を不定形耐
火物側の傾斜面の形状に厳密に整合させなくてもよい。
このため、不定形耐火物の内側に配設された煉瓦の製作
だけでなく、浸漬管の組立作業も容易に行なえる。
瓦は、不定形耐火物あるいは第2の煉瓦を介して保持さ
れるので、従来のように、その傾斜面の形状を不定形耐
火物側の傾斜面の形状に厳密に整合させなくてもよい。
このため、不定形耐火物の内側に配設された煉瓦の製作
だけでなく、浸漬管の組立作業も容易に行なえる。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図8に基づいてこの発明の実施
例を説明する。 (第1実施例)図1はこの発明の真空脱ガス装置用浸漬
管の第1実施例を示す縦断面図、図2はその浸漬管の図
1のA−A線に沿った横断面図、図3はその浸漬管の下
段煉瓦の係止状態を示す部分拡大断面図である。
例を説明する。 (第1実施例)図1はこの発明の真空脱ガス装置用浸漬
管の第1実施例を示す縦断面図、図2はその浸漬管の図
1のA−A線に沿った横断面図、図3はその浸漬管の下
段煉瓦の係止状態を示す部分拡大断面図である。
【0013】この発明の真空脱ガス装置用浸漬管10
は、先に述べた従来の真空脱ガス装置用浸漬管50と同
様に、円筒状の金属枠12を埋設してなる円筒状の不定
形耐火物11と、その不定形耐火物11の内周面に3段
に積層・配置され且つその不定形耐火物11の内周面の
ほぼ全面を覆う煉瓦15、16、17を有している。各
段の煉瓦15、16、17はいずれも円形に配置され、
それらの間に透孔18が形成されている。金属枠12の
上端には、円環状の金属製フランジ14が固着され、金
属枠12の下端には、下段煉瓦15を保持するための保
持部材13が固着してある。
は、先に述べた従来の真空脱ガス装置用浸漬管50と同
様に、円筒状の金属枠12を埋設してなる円筒状の不定
形耐火物11と、その不定形耐火物11の内周面に3段
に積層・配置され且つその不定形耐火物11の内周面の
ほぼ全面を覆う煉瓦15、16、17を有している。各
段の煉瓦15、16、17はいずれも円形に配置され、
それらの間に透孔18が形成されている。金属枠12の
上端には、円環状の金属製フランジ14が固着され、金
属枠12の下端には、下段煉瓦15を保持するための保
持部材13が固着してある。
【0014】この保持部材13は、先に述べた従来の保
持部材53と同じように、リング状の金属板あるいは扇
状の金属枠を並べて形成され、その外端を枠12に固着
して水平に保持されている。また、図3に示すように、
不定形耐火物11の内部に全体が埋没していて、下段煉
瓦15とは直接接触していない。したがって、保持部材
13は、不定形耐火物11の保持部材13の上方にある
部分bを介して、各下段煉瓦15を保持している。な
お、中段煉瓦16は下段煉瓦15の上に載置され、上段
煉瓦17は中段煉瓦16の上に載置されている。
持部材53と同じように、リング状の金属板あるいは扇
状の金属枠を並べて形成され、その外端を枠12に固着
して水平に保持されている。また、図3に示すように、
不定形耐火物11の内部に全体が埋没していて、下段煉
瓦15とは直接接触していない。したがって、保持部材
13は、不定形耐火物11の保持部材13の上方にある
部分bを介して、各下段煉瓦15を保持している。な
お、中段煉瓦16は下段煉瓦15の上に載置され、上段
煉瓦17は中段煉瓦16の上に載置されている。
【0015】不定形耐火物11の内面の下段煉瓦15が
接触する箇所には、図3に示すように、下から順に垂直
面11a、傾斜面11bおよび垂直面11cが形成して
ある。これらの面11a、11b、11cは、下段煉瓦
15の外周面の形状に整合させて形成したものであり、
面11a、11b、11cと下段煉瓦15の外周面とは
互いに密接している。
接触する箇所には、図3に示すように、下から順に垂直
面11a、傾斜面11bおよび垂直面11cが形成して
ある。これらの面11a、11b、11cは、下段煉瓦
15の外周面の形状に整合させて形成したものであり、
面11a、11b、11cと下段煉瓦15の外周面とは
互いに密接している。
【0016】各下段煉瓦15は、図6および図7に示す
形状を有している。すなわち、煉瓦15の平面形状は従
来と同様に略扇形であり、不定形耐火物11と接する外
側面の形状は階段状となっている。その外側面は、垂直
面15a、傾斜面15bおよび垂直面15cから構成さ
れており、それら各面の接合箇所はいずれも鈍角になっ
ている。したがって、煉瓦15の外側面に応力集中が起
こる恐れはほとんどない。
形状を有している。すなわち、煉瓦15の平面形状は従
来と同様に略扇形であり、不定形耐火物11と接する外
側面の形状は階段状となっている。その外側面は、垂直
面15a、傾斜面15bおよび垂直面15cから構成さ
れており、それら各面の接合箇所はいずれも鈍角になっ
ている。したがって、煉瓦15の外側面に応力集中が起
こる恐れはほとんどない。
【0017】これら煉瓦15を不定形耐火物11の内周
面に沿って環状に配置すると、図3に示すように、各煉
瓦15の外側面は不定形耐火物11の内周面に嵌合して
保持される。すなわち、各煉瓦15の垂直面15aが不
定形耐火物11の垂直面11aに接触し、各煉瓦15の
傾斜面15bが不定形耐火物の傾斜面11bに接触し、
各煉瓦15の垂直面15cが不定形耐火物11の垂直面
11cに接触して保持される。換言すれば、各煉瓦15
はその傾斜面15bを不定形耐火物11の傾斜面11b
に当接させて保持され、したがって、各煉瓦15は、保
持部材13の上の箇所bの不定形耐火物を介して保持部
材13によって保持されることになる。なお、保持部材
13の内端と煉瓦15との間の隙間aは、不定形耐火物
11によって埋められており、保持部材13と煉瓦15
とが直接接触することはない。
面に沿って環状に配置すると、図3に示すように、各煉
瓦15の外側面は不定形耐火物11の内周面に嵌合して
保持される。すなわち、各煉瓦15の垂直面15aが不
定形耐火物11の垂直面11aに接触し、各煉瓦15の
傾斜面15bが不定形耐火物の傾斜面11bに接触し、
各煉瓦15の垂直面15cが不定形耐火物11の垂直面
11cに接触して保持される。換言すれば、各煉瓦15
はその傾斜面15bを不定形耐火物11の傾斜面11b
に当接させて保持され、したがって、各煉瓦15は、保
持部材13の上の箇所bの不定形耐火物を介して保持部
材13によって保持されることになる。なお、保持部材
13の内端と煉瓦15との間の隙間aは、不定形耐火物
11によって埋められており、保持部材13と煉瓦15
とが直接接触することはない。
【0018】この第1実施例の真空脱ガス装置用浸漬管
10では、下段煉瓦15が応力集中の生じ難い形状とさ
れると共に、下段煉瓦15の本体接触箇所が広い範囲で
不定形耐火物11に接触しており、しかも下段煉瓦15
がその不定形耐火物11を介して保持部分13により支
持されているので、発生したクラックによって下段煉瓦
15が脱落する恐れはほとんどない。
10では、下段煉瓦15が応力集中の生じ難い形状とさ
れると共に、下段煉瓦15の本体接触箇所が広い範囲で
不定形耐火物11に接触しており、しかも下段煉瓦15
がその不定形耐火物11を介して保持部分13により支
持されているので、発生したクラックによって下段煉瓦
15が脱落する恐れはほとんどない。
【0019】(第2実施例)図4はこの発明の第2実施
例を示す、図3と同様の要部断面図である。第2実施例
では、第1実施例と同じ保持部材13の上に複数の煉瓦
片21を配置し、それら煉瓦片21の傾斜面21aに各
下段煉瓦15の傾斜面15bを接触させて保持するもの
である。この傾斜面21aは、セラミック粉末の傾斜面
11bと同じ形状を持っている。煉瓦片21は、不定形
耐火物11の内部に埋設されており、その傾斜面21a
のみが不定形耐火物から露出している。この場合、煉瓦
15は不定形耐火物11ではなく、煉瓦片21を介して
保持されることになる。その他の構成は第1実施例と同
じである。
例を示す、図3と同様の要部断面図である。第2実施例
では、第1実施例と同じ保持部材13の上に複数の煉瓦
片21を配置し、それら煉瓦片21の傾斜面21aに各
下段煉瓦15の傾斜面15bを接触させて保持するもの
である。この傾斜面21aは、セラミック粉末の傾斜面
11bと同じ形状を持っている。煉瓦片21は、不定形
耐火物11の内部に埋設されており、その傾斜面21a
のみが不定形耐火物から露出している。この場合、煉瓦
15は不定形耐火物11ではなく、煉瓦片21を介して
保持されることになる。その他の構成は第1実施例と同
じである。
【0020】(第3実施例)図5はこの発明の第3実施
例を示す、図3と同様の要部断面図である。第3実施例
では、保持部材13の代わりに、枠12の下端に2種類
の金属製スタッド22a、22b、22cを固着し、そ
れらスタッド22a、22b、22cによって各煉瓦1
5を保持するものである。スタッド22cは、スタッド
22bと同じ形状であり、取付けの方向が異なっている
のみである。スタッド22a、22b、22cは、不定
形耐火物11の内部に埋設してあるので、この場合、煉
瓦15はその不定形耐火物11を介してスタッド22
a、22b、22cによって保持される。その他の構成
は第1実施例と同じである。
例を示す、図3と同様の要部断面図である。第3実施例
では、保持部材13の代わりに、枠12の下端に2種類
の金属製スタッド22a、22b、22cを固着し、そ
れらスタッド22a、22b、22cによって各煉瓦1
5を保持するものである。スタッド22cは、スタッド
22bと同じ形状であり、取付けの方向が異なっている
のみである。スタッド22a、22b、22cは、不定
形耐火物11の内部に埋設してあるので、この場合、煉
瓦15はその不定形耐火物11を介してスタッド22
a、22b、22cによって保持される。その他の構成
は第1実施例と同じである。
【0021】各スタッド22a、22b、22cは、枠
12の内面に複数個が間隔をあけて固着してある。な
お、ここでは、2種のスタッド22a、22b、22c
を上下に順に配置しているが、それらのうちの二つを設
けてもよいし、いずれか一つだけを設けてもよい。少な
くとも一つのスタッドが設けてあれば足りる。また、ス
タッドの形状は任意である。
12の内面に複数個が間隔をあけて固着してある。な
お、ここでは、2種のスタッド22a、22b、22c
を上下に順に配置しているが、それらのうちの二つを設
けてもよいし、いずれか一つだけを設けてもよい。少な
くとも一つのスタッドが設けてあれば足りる。また、ス
タッドの形状は任意である。
【0022】以上のように、不定形耐火物11側の煉瓦
15を保持する手段としては種々の変形が可能である。
要は、煉瓦15の不定形耐火物接触箇所の狭い領域に応
力が集中しないようにして煉瓦15を保持できれば足り
る。
15を保持する手段としては種々の変形が可能である。
要は、煉瓦15の不定形耐火物接触箇所の狭い領域に応
力が集中しないようにして煉瓦15を保持できれば足り
る。
【0023】(第4〜第6実施例)図8はこの発明の第
4実施例〜第6実施例を示す、下段煉瓦の断面図であ
る。第4実施例〜第6実施例は、下段煉瓦の形状を変形
したものである。
4実施例〜第6実施例を示す、下段煉瓦の断面図であ
る。第4実施例〜第6実施例は、下段煉瓦の形状を変形
したものである。
【0024】第4実施例の煉瓦25は、第1実施例〜第
3実施例の煉瓦15の傾斜面15bを、煉瓦25の下端
まで延長したものである。したがって、煉瓦15の垂直
面15cに対応する垂直面25cは存在するが、垂直面
15aに対応する面は存在していない。この場合、煉瓦
25は傾斜面25bを介して保持される。
3実施例の煉瓦15の傾斜面15bを、煉瓦25の下端
まで延長したものである。したがって、煉瓦15の垂直
面15cに対応する垂直面25cは存在するが、垂直面
15aに対応する面は存在していない。この場合、煉瓦
25は傾斜面25bを介して保持される。
【0025】第5実施例の煉瓦35は、第4実施例とは
逆に、第1実施例〜第3実施例の煉瓦15の傾斜面15
bを、煉瓦35の上端まで延長したものである。したが
って、煉瓦15の垂直面15aに対応する垂直面35a
は存在するが、垂直面15cに対応する面は存在してい
ない。この場合、煉瓦35は傾斜面35bを介して保持
される。
逆に、第1実施例〜第3実施例の煉瓦15の傾斜面15
bを、煉瓦35の上端まで延長したものである。したが
って、煉瓦15の垂直面15aに対応する垂直面35a
は存在するが、垂直面15cに対応する面は存在してい
ない。この場合、煉瓦35は傾斜面35bを介して保持
される。
【0026】第6実施例の煉瓦45は、第1実施例〜第
3実施例の煉瓦15の傾斜面15bを、煉瓦45の上下
両端まで延長したものである。したがって、煉瓦15の
垂直面15a、15cに対応する面は存在せず、一つの
傾斜面45bのみで構成されている。
3実施例の煉瓦15の傾斜面15bを、煉瓦45の上下
両端まで延長したものである。したがって、煉瓦15の
垂直面15a、15cに対応する面は存在せず、一つの
傾斜面45bのみで構成されている。
【0027】なお、第4実施例〜第6実施例では、不定
形耐火物11の内周面を、これら煉瓦25、5、45の
外周面の形状にそれぞれ整合する形状に形成することは
言うまでもない。
形耐火物11の内周面を、これら煉瓦25、5、45の
外周面の形状にそれぞれ整合する形状に形成することは
言うまでもない。
【0028】下段煉瓦15、25、35、45の傾斜面
15b、25b、35b、45bの垂直軸(溶湯などの
流通方向)に対する傾斜角度θは、15〜60゜の範囲
とするのが好ましい。角度が60゜より大きいと、煉瓦
15、25、35、45に対する応力集中が避け難く、
角度が15゜より小さいと、煉瓦15、25、35、4
5に作用する荷重を支える力が不足するからである。
15b、25b、35b、45bの垂直軸(溶湯などの
流通方向)に対する傾斜角度θは、15〜60゜の範囲
とするのが好ましい。角度が60゜より大きいと、煉瓦
15、25、35、45に対する応力集中が避け難く、
角度が15゜より小さいと、煉瓦15、25、35、4
5に作用する荷重を支える力が不足するからである。
【0029】以上のように、下段煉瓦の形状は種々の変
形が可能であり、ここで例示したもの以外にも多くの変
形例が考えられる。例えば、傾斜面15b、25b、3
5b、45bの傾斜角度が、その途中から変化していて
もよいし、傾斜面15b、25b、35b、45bが多
少湾曲していてもよい。要は、下段煉瓦の外面に傾斜面
を形成してその形状の変化が緩慢となるようにし、保持
中にその外面の狭い箇所に応力集中が生じないようにす
れば足りる。
形が可能であり、ここで例示したもの以外にも多くの変
形例が考えられる。例えば、傾斜面15b、25b、3
5b、45bの傾斜角度が、その途中から変化していて
もよいし、傾斜面15b、25b、35b、45bが多
少湾曲していてもよい。要は、下段煉瓦の外面に傾斜面
を形成してその形状の変化が緩慢となるようにし、保持
中にその外面の狭い箇所に応力集中が生じないようにす
れば足りる。
【0030】また、上記実施例では保持部材13を板状
としたが、その他の形状、例えば棒状あるいは管状とし
てもよく、また煉瓦片21の形状も任意である。
としたが、その他の形状、例えば棒状あるいは管状とし
てもよく、また煉瓦片21の形状も任意である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の真空脱
ガス用浸漬管によれば、簡単な構成で浸漬管の内側煉瓦
の脱落をほぼなくすことができる。したがって、その寿
命を大幅に延長することが可能である。
ガス用浸漬管によれば、簡単な構成で浸漬管の内側煉瓦
の脱落をほぼなくすことができる。したがって、その寿
命を大幅に延長することが可能である。
【0032】また、浸漬管の本体を構成する枠や煉瓦係
止部材の製作が容易に行なえ、しかもそれらの組立作業
も容易に行なえる。
止部材の製作が容易に行なえ、しかもそれらの組立作業
も容易に行なえる。
【0033】さらに、内側煉瓦の外面形状を変更すると
共に、それに対応して本体の内面形状を変更すれば、保
持部材としては従来の煉瓦保持部材を使用できるので、
低コストで実施することができる。
共に、それに対応して本体の内面形状を変更すれば、保
持部材としては従来の煉瓦保持部材を使用できるので、
低コストで実施することができる。
【図1】この発明の真空脱ガス装置用浸漬管の第1実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図2】図1の真空脱ガス装置用浸漬管のA−A線に沿
った横断面図である。
った横断面図である。
【図3】図1の真空脱ガス装置用浸漬管の下段煉瓦の係
止状態を示す部分拡大断面図である。
止状態を示す部分拡大断面図である。
【図4】この発明の第2実施例を示す、図3と同様の図
である。
である。
【図5】この発明の第3実施例を示す、図3と同様の図
である。
である。
【図6】この発明の第1実施例〜第3実施例の下段煉瓦
の平面図である。
の平面図である。
【図7】この発明の第1実施例〜第3実施例の下段煉瓦
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図8】この発明の真空脱ガス装置用浸漬管の下段の煉
瓦の変形例を示す縦断面図である。
瓦の変形例を示す縦断面図である。
【図9】従来の真空脱ガス装置用浸漬管の1例を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図10】従来の真空脱ガス装置用浸漬管の下段煉瓦の
平面図である。
平面図である。
【図11】従来の真空脱ガス装置用浸漬管の下段煉瓦の
縦断面図である。
縦断面図である。
10 真空脱ガス装置用浸漬管 11 不定形耐火物 11a 不定形耐火物の垂直面 11b 不定形耐火物の傾斜面 11c 不定形耐火物の垂直面 12 金属枠 13 保持部材 14 フランジ 15 下段煉瓦 15a 下段煉瓦の垂直面 15b 下段煉瓦の傾斜面 15c 下段煉瓦の垂直面 16 中段煉瓦 17 上段煉瓦 18 透孔 21 煉瓦片 21a 傾斜面 22a、22b、22c スタッド 25 下段煉瓦 25b 下段煉瓦の傾斜面 25c 下段煉瓦の垂直面 35 下段煉瓦 35a 下段煉瓦の垂直面 35b 下段煉瓦の傾斜面 45 下段煉瓦 45b 下段煉瓦の傾斜面 θ 下段煉瓦の傾斜面の傾斜角度
Claims (2)
- 【請求項1】 金属枠を埋設した不定形耐火物の内周面
に、一体物または縦方向に分割した耐火煉瓦を配設した
真空脱ガス装置用浸漬管において、 前記耐火煉瓦が前記不定形耐火物と接触する箇所に傾斜
面を有していると共に、前記不定形耐火物の煉瓦接触箇
所にその傾斜面に対応する形状の傾斜面が設けてあり、
前記耐火煉瓦が前記両傾斜面を係合させることにより、
前記不定形耐火物を介して前記金属枠に保持されている
ことを特徴とする真空脱ガス装置用浸漬管。 - 【請求項2】 金属枠を埋設した不定形耐火物の内周面
に、一体物または縦方向に分割した第1の耐火煉瓦を配
設した真空脱ガス装置用浸漬管において、 前記第1の耐火煉瓦が前記不定形耐火物と接触する箇所
に傾斜面を有していると共に、前記不定形耐火物の煉瓦
接触箇所にその傾斜面に対応する形状の傾斜面を有する
第2の耐火煉瓦が設けてあり、前記第1の耐火煉瓦がそ
の第2の耐火煉瓦を介して前記金属枠に保持されている
ことを特徴とする真空脱ガス装置用浸漬管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1607792A JPH05214425A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 真空脱ガス装置用浸漬管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1607792A JPH05214425A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 真空脱ガス装置用浸漬管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05214425A true JPH05214425A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=11906498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1607792A Pending JPH05214425A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 真空脱ガス装置用浸漬管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05214425A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2728589A1 (fr) * | 1994-12-27 | 1996-06-28 | Lorraine Laminage | Dispositif pour le traitement sous vide de l'acier liquide |
JP2009179862A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 真空脱ガス装置用の浸漬管 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP1607792A patent/JPH05214425A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2728589A1 (fr) * | 1994-12-27 | 1996-06-28 | Lorraine Laminage | Dispositif pour le traitement sous vide de l'acier liquide |
JP2009179862A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 真空脱ガス装置用の浸漬管 |
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