JPH05213312A

JPH05213312A - 万能材料キャリヤおよびオーバヘッド・モノレールシステム

Info

Publication number: JPH05213312A
Application number: JP4126606A
Authority: JP
Inventors: Gary Grollimund; ゲリー・グロリマンド; Hans Junginger; ハンス・ユンギンガー
Original assignee: Philip Morris Products SA; Philip Morris Products Inc
Current assignee: Philip Morris Products SA; Philip Morris Products Inc
Priority date: 1991-04-03
Filing date: 1992-04-02
Publication date: 1993-08-24
Also published as: EP0507575A1

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】万能材料キャリヤ、オーバヘッド・レールお
よび材料を万能材料キャリヤに移送するための積込みス
テーションを用いて材料を搬送する装置および方法を提
供すること。【構成】オーバヘッド・レール６０に可動に装着され
た万能材料キャリヤ１０と、それぞれこの万能材料キャ
リヤ１０へ材料を積み込み、また積み降ろすための積込
みステーション２０および積み降ろしステーション４０
とを使用する装置および方法である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、供給品、部品またはその他の材
料を代表的には工場施設においてある場所から別の場所
へ搬送するための装置および方法に関する。具体的に
は、本発明は多種類のシガレットおよび包装用の構成要
素をシガレット製造および包装作業を行うための製造お
よび包装区域へ搬送するための装置に関する。

【０００２】高速度のシガレット製造設備は代表的には
モジュールとして知られるワーク・ステーションを有し
ており、そこではシガレット製造および包装機械は、ラ
ップされたタバコロッドを成形し、該ロッドを切断し、
選択的にそれらにフィルターを先付けしてシガレットを
成形し、所定数のシガレットを集め、それらを包装材に
挿入し、あるいはそれらを包装材で包んでパックを作
り、所定数のパックを集め、さらにそれらを他の包装材
に挿入し、あるいはそれらを包装材で包んでシガレット
・パックのカートンを作るために稼動する。カートンは
代表的には、そこから次の工程あるいは出荷のために搬
出される。

【０００３】製造モジュールの作動は、モジュールにシ
ガレットを製造および包装するために必要とされる種々
の材料を供給するための技術および装置を要する。必要
とされる材料とは、シガレット紙、先付け紙、カートン
・ブランク、パック・ブランク、カートンうわ包装、
箔、パック内枠、およびパックフィルムうわ包装であ
る。これらの材料は、シガレットを製造および包装する
ために代表的に使用されるタバコとフィルターを除く構
成要素の重量の９０％以上を占める。

【０００４】製造用モジュールにこれらの材料を供給す
るための多くの技術が公知である。そのような技術のひ
とつは、必要とされるモジュールまでこれらの材料を手
で、または手動ワゴンないしカートで運ぶことに関す
る。広く用いられている別の技術は、ひとつのカートが
ひとつのモジュールにより必要とされるすべての構成要
素を保持することにより複数のカートにひとつの工場シ
フトにおいてこれらのモジュールにより使用されること
が想定される分量の構成要素を積み込むことに関する。
次にシフトの開始時に、各カートはモジュールに近い位
置まで動かされる。モジュールが所与の構成要素の積み
込まれた供給量を使い切ったならば、作業員は所要の構
成要素の追加量を取り出して、それを代表的には手でモ
ジュールの収容装置に装入する。

【０００５】米国特許第４，９０７，６８９号に記載さ
れたような別の公知の技術は、リールに巻かれたいくつ
かの構成要素をリールキャリヤとして知られる専用材料
キャリヤ、すなわち積込みステーションとモジュールと
の間のオーバヘッド・レール装置に沿って動く材料キャ
リヤを用いてモジュールに供給することに関する。各構
成要素は、特定の構成要素を運搬できるように特別に設
計されたキャリヤを必要とする。同様に、各構成要素は
それらを専用キャリヤへ積み込むためのそれ自身の積込
みステーションを必要とする。リールキャリヤが積込み
ステーションにて積み込まれた後に、それはモジュール
において適正に積み降ろしされるべく、１８０°回転さ
れなければならない。ロール状ではなく積み重ね品とし
て供給される物ならびにロール状ではあるが専用リール
キャリヤを持たない物を含むその他の構成要素は、他の
方法によりモジュールに供給されなければならない。本
装置の市販の改良装置は、あらゆるパックフィルムうわ
包装、箔およびパック内枠を担持することのできる材料
キャリヤを有する。

【０００６】本発明は、ロールで供給される構成要素お
よび積み重ね品として供給される構成要素を含む多数の
異なるシガレット製造および包装用構成要素のすべてを
担持できる万能材料キャリヤと、オーバヘッド・レー
ル、該オーバヘッド・レールに可動に装着された万能材
料キャリヤ、構成要素を万能材料キャリヤに積み込むこ
とができる。少なくともひとつの積込みステーション、
および万能材料キャリヤから材料を積み降ろしするため
の積み降ろしステーションからなるオーバヘッド・レー
ル搬送装置とを配設することにより、先行技術の欠点を
大幅に軽減する。

【０００７】オーバヘッド・レール搬送装置には、好ま
しい実施態様では単純なＩ形状の断面を持つモノレール
が使用されているが、あらゆる形式のレールまたはレー
ルの組み合わせ、例えば平行レールあるいは「Ｃ」形状
レールなどが使用できる。好ましい実施態様においても
コンピュータ・フィードバックおよびコントロール・シ
ステム（「コントロール・システム」）が使用される
が、それはモジュールが所与の構成要素の新たな供給を
必要とする時点を検知し、キャリヤを積込みステーショ
ンへ移動させて所要の供給品を受容させ、次にオーバヘ
ッド・レール装置に沿ってモジュールまで移動させる機
能を果たす。好ましい実施態様においても所与の積込み
ステーションが万能材料キャリヤにひとつの材料タイプ
だけを積み込むように、多数の積込みステーションが使
用される。

【０００８】本発明の万能材料キャリヤおよび積込みス
テーションは、前記の米国特許第４，９０７，６８９号
に記載されたオーバヘッド・レール装置および積み降ろ
しステーションと関連して使用することができる。それ
らは、他の装置から独立して、あるいはそれらと関連し
て、また製造区域に構成要素を供給することを要するあ
らゆる工程において使用することができる。

【０００９】本発明の長所は、専用のリールキャリヤが
必要とされないことにある。逆に、ロールおよび積み重
ね品として供給される構成要素を含む多数の異なる構成
要素を担持することができる万能材料キャリヤが提供さ
れる。

【００１０】本発明の別の長所は、専用の積込みステー
ションが必要とされないことにある。逆に、段取り変え
要素一式を備えた積込みステーションはあらゆる所望の
構成要素を万能材料キャリヤに積み込むことができる。

【００１１】本発明のさらに別の長所は、万能材料キャ
リヤはそれが積み込まれた後に積み降ろしされるために
回転ないしは方向変更する必要がないことにある。

【００１２】本発明のさらに別の長所は、簡略化された
オーバヘッド・モノレール装置が採用されることにあ
る。

【００１３】さらに別の長所は、シガレット製造および
包装用モジュールにより必要とされる構成要素のほとん
どは手またはカートではなく本発明の装置により搬送さ
れることにある。

【００１４】したがって本発明の目的は、万能材料キャ
リヤ、オーバヘッド・レールおよび材料を前記万能材料
キャリヤに移送するための積込みステーションを用いて
材料を搬送する装置および方法を提供することにある。

【００１５】本発明の上記およびその他の目的ならびに
長所は添付図面に関連して行われる以下の詳しい説明の
考察により明らかにされるが、該図面では同じ部材に対
しては同じ参照数字が適用されている。

【００１６】本発明の万能材料キャリヤおよびオーバヘ
ッド・レール装置の各要素は、協同して工場内に材料を
供給すべく作動する。一般に、本装置は多数の万能材料
キャリヤ１０、搬送されるべき各材料タイプに対する少
なくともひとつの積込みステーション２０、積込みプラ
ットフォーム３０、および材料を万能材料キャリヤから
製造用モジュール５０まで移送するために作動する多数
の積み降ろしステーション４０からなる。万能材料キャ
リヤは、オーバヘッド・レール６０に沿って積込みステ
ーション２０と積み降ろしステーション４０との間を走
行する。代表的な工場では、数台の製造用モジュール５
０がある。各モジュールはひとつまたはそれ以上の積み
降ろしステーション４０を有しており、これらの積み降
ろしステーション４０の数および位置は、製造工程の要
求により決定される。

【００１７】作業では、製造用モジュール５０により必
要とされる材料は積込みステーション２０において積込
みプラットフォーム３０に積み込まれる。次に積込みプ
ラットフォームは、プーリまたは電動式エレベータなど
の手段により所定の高さまで持ち上げられる。次いで、
万能材料キャリヤ１０は図２に示された受取り位置に移
動し、材料を積込みプラットフォーム３０から受け取
る。各万能材料キャリヤは好ましくはモータにより推進
され、またコンピュータおよび赤外線検知装置を含むコ
ントロール・システムにより位置決めされる。積み込ま
れた万能材料キャリヤ１０は、該コントロール・システ
ムにより指示されたように、さらに集合区域あるいは直
接的に積み降ろしステーション４０へ移動する。積み降
ろしステーション４０では、材料は万能材料キャリヤか
ら積み降ろしプラットフォームへ移送される。次いで積
み降ろしプラットフォームは床からの所望高さまで移動
し、材料は製造用モジュール５０の貯蔵区域へ、または
直接的に製造工程での使用のために移送される。

【００１８】本発明の万能材料キャリヤ１０は、種々の
形状およびサイズの構成要素を受容ないし担持するため
の担持素子１１０、１３０を有する一般に「Ｃ」形状の
ユニットである。同様に、本発明の積込みプラットフォ
ーム３０は種々の形状の構成要素を受容および持ち上げ
るための担持素子２００、２１０を有する。万能材料キ
ャリヤ１０の担持素子１１０、１３０と積込みプラット
フォーム３０の担持素子２００、２１０は、万能材料キ
ャリヤ１０が積み込まれるべき位置（図２および図３に
図示準備）にある時に、積込みプラットフォームの担持
素子２００、２１０が万能材料キャリヤ１０の担持素子
１１０、１３０の間および外側の空間と一直線となるよ
うに配置される。積込みプラットフォーム３０が下げら
れた時に、その担持素子２００、２１０は万能材料キャ
リヤ１０の担持素子１１０、１３０の間の空間を邪魔さ
れることなく通過する。

【００１９】いかなる数または配置の担持素子も、万能
材料キャリヤ１０および積込みプラットフォーム３０に
おいて使用することができる。シガレット製造工程に適
合した図２〜図５に示された好ましい実施態様では、万
能材料キャリヤ１０は縦支柱１２０から一般に垂直方向
に突き出た二つの一般に平行な保持腕１１０を有する。
これらの保持腕１１０は、ボビンで供給されるシガレッ
ト構成要素を位置決めし、また支持する機能を果たす。
平腕１３０は保持腕１１０の外側に位置しており、それ
らの上面は保持腕１１０の上面とほぼ同一平面となるよ
うに調整される。縦支柱１２０は、それらの上端（担持
素子１１０、１３０の上方）においてオーバヘッド・レ
ール６０に連結する装置１４０に結合されている。

【００２０】担持素子１１０、１３０は、多様な材料を
支持すべく配置される。棒部材１５０、ばね負荷された
限定ボタン１６０、Ｌ形限定部材１７０および上側ブラ
ケット１８０などの支持および調整素子も、搬送すべき
材料の形状およびサイズに応じて万能材料キャリヤ１０
に組み込むことができる。

【００２１】例えばシガレット製造作業の好ましい実施
態様において、４本の棒部材１５０は担持素子１１０、
１３０の上面に対して垂直に延びる。これらの棒部材１
５０はカートン・ブランクの積み重ねなどの材料に対す
る整合点として、またパック・ブランクの箱に対する後
方保持点として機能する。保持腕１１０の端に位置する
限定ボタン１６０は、パック・ブランクの箱に対する前
方ストップとして機能する。パック・ブランクの箱は種
々の寸法を有するため、複数の限定ボタン１６０が設置
され得る（好ましい実施態様では、各保持腕１１０上に
二つの限定ボタン１６０がある）。大きな箱の片面は棒
部材１５０に当てられ、他の面は最も外側の限定ボタン
により保持される。最も内側のボタン（ばね負荷されて
いる）は、大きな箱の下面により押される。小型の箱も
同様に万能材料キャリヤ上に位置するが、最も内側の限
定ボタンはこれらの箱の外側に対する保持点として機能
する。平腕の外側端のＬ形限定部材１７０は、バック・
ブランクの箱の位置調整を行うための案内として機能す
る。ボビン材料は内側の保持腕１１０に搭載されるが、
小さな直径のボビンは保持腕の間において大きな直径の
ボビンよりも低く搭載される。逆Ｕ字形状のブラケット
１８０は、大きな直径のボビンに対する安定性を高める
ために選択的に取り付けることができる。

【００２２】万能材料キャリヤ１０により支えられると
想定される荷重に対する十分な支持を提供するために、
あらゆる形式の連結装置１４０が使用できる。連結装置
１４０には好ましくは、オーバヘッド・レール６０に沿
った万能材料キャリヤ１０の運動を制御するための推進
装置が組み込まれる。好ましい実施態様において、連結
装置はモータ、ホィール、搭載コンピュータおよび赤外
線検知装置を組み込んでいる。この実施態様での搭載コ
ンピュータは、万能材料キャリヤ１０を所望通りに位置
決めするモータと連動する。例えば製造用モジュール５
０が所要の構成要素上で低く作動しているならば、要求
信号がモジュール５０から中央コンピュータへ送られ
る。この要求信号は、要求しているモジュール５０の一
致とその位置、所望の構成要素の一致、選択的に構成要
素が供給されるべき積み降ろしステーション４０の位
置、および所望材料の数量に関する情報を含む。中央コ
ンピュータは必要に応じて要求信号を記憶または処理
し、次に供給されるべき構成要素の一致、供給の目標で
ある製造用モジュール５０または積み降ろしステーショ
ン４０の一致または位置、および選択的に万能材料キャ
リヤが構成要素を受け取る積み込むステーションの位置
に関する情報を含む供給信号を万能材料キャリヤ１０に
送る。中央コンピュータは、選択的に複数のジュール５
０からの要求信号を受け取る。そのような実施態様で
は、中央コンピュータは要求指示事項を記憶し、また供
給信号を時間的間隔を以て万能材料キャリヤ１０に送っ
て該システムの効率的な作動を推進すると共にボトルネ
ックを回避する。

【００２３】好ましい実施態様において、所与の時間に
オーバヘッド・レール６０に装着されるいくつかの万能
材料キャリヤ１０がある。供給を行わない、つまり材料
の積込みないし積み降ろしを行わない万能材料キャリヤ
１０は、集合区域１９０に移動する。中央コンピュータ
が供給信号を発したならば、それは集合区域１９０にあ
るこれらの積載されていない万能材料キャリヤ１０のひ
とつに送られる。供給信号は、搭載コンピュータにより
受信および理解できる形式とされる。次に搭載コンピュ
ータはモータを作動させて万能材料キャリヤを所望の積
込みステーション２０に移動させるが、そこで万能材料
キャリヤは材料を受け取る。次いで搭載コンピュータが
モータを作動させることにより、万能材料キャリヤ１０
はオーバヘッド・レール６０に沿って製造用モジュール
５０の所望の積み降ろしステーション４０へ移動する。
積み降ろし後に、搭載コンピュータがモータを作動させ
ることにより万能材料キャリヤ１０は集合区域１９０へ
戻される。

【００２４】供給および要求信号は、電線、無線送信、
または赤外線送信を含むいずれの手段によっても送信す
ることができる。好ましい実施態様では、各万能材料キ
ャリヤ１０は搭載赤外線受信装置を備えており、それは
中央コンピュータから送られる供給信号を受け取る。

【００２５】積込みプラットフォーム３０は、積込みを
容易にすると共に積み込まれる材料に対する安定性を高
めるために配設された担持素子２００、２１０を有す
る。これらの担持素子２００、２１０の構造は、積み込
まれる材料のタイプに対して専用化することができる。
例えば箱が積み込まれるべき時には、４つの平らな担持
素子２００、２１０が望ましい。大きな直径のボビンが
積み込まれるならば、中央素子間には広い空間が望まし
く、またこれらの素子に角度を付けることもできる。さ
らに小さな直径のボビンが必要とされるならば、中央素
子間は小さな空間とすることができる。好ましい実施態
様において、各積込みプラットフォームの担持素子は所
望の構造に応じて変更ないし再調整することができる。

【００２６】好ましい実施態様においてモジュール５０
に供給すべき各材料に対する少なくともひとつの積込み
ステーション２０があり、それにより段取り変え素子の
必要がなくなる。例えばシガレット製造作業においては
８種類の構成要素（シガレット紙、先付け紙、カートン
・ブランク、パック・ブランク、カートンうわ包装、
箔、パック内枠、およびパックフィルムうわ包装）があ
るが、それらはシガレットの包装に必要とされる材料の
９０％以上を占める。したがって、シガレット製造工場
ではこれらの８種類の構成要素のそれぞれに対するひと
つの積込みステーション２０を設置することが好まし
い。代案的には、段取り変え部材を装備した単独の積込
みステーション２０がすべての材料または一群の材料を
積み込む。

【００２７】積込みプラットフォーム３０の担持素子２
００、２１０は、垂直な支持枠２２０に固定される。垂
直な支持枠２２０は昇降装置２３０に取り付けられる
が、該装置は担持素子２００と２１０、支持枠２２０、
および担持素子により支持される材料の昇降を行うこと
ができる。昇降装置としては、担持素子２００と２１０
を万能材料キャリヤ１０の担持素子１１０、１３０、お
よび他の支持および調整素子１５０、１６０、１７０を
越える高さまで持ち上げることができるプーリ、歯車、
または電動式エレベータを含むいずれの形式でも使用可
能である。図２に示された好ましい実施態様では、垂直
な支持枠２２０は水平支持部材２４０に取り付けられ、
この水平支持部材はさらに昇降装置２３０に取り付けら
れている。

【００２８】作業では、材料は下記のように積込みプラ
ットフォーム３０から万能材料キャリヤ１０へ移送され
る。材料は、まず積込みプラットフォーム３０に積み込
まれる。この積込みは手で、あるいはロボット機器、カ
ートまたはコンベヤなどのツールを用いて行うことがで
きる。次いで、昇降装置２３０は積込みプラットフォー
ム３０を万能材料キャリヤ１０ならびにその担持および
調整素子の高さを越える床からの所定の高さまで持ち上
げるべく作動する。次に万能材料キャリヤ１０は、その
担持素子が積込みプラットフォーム３０の担持素子の直
下となり、また積込みプラットフォーム３０の担持素子
の間の空間あるいはそれらの外側の空間と一直線となる
ような位置まで移動する。さらに積込みプラットフォー
ム３０は、それが万能材料キャリヤ１０の底より下にな
るように昇降装置２３０により下げられる。積込みプラ
ットフォーム３０上に支持されていた材料は、それによ
り万能材料キャリヤ１０へ引き渡される。

【００２９】材料は、積み降ろしステーション４０にお
いて同様のやり方で万能材料キャリヤ１０から積み降ろ
される。

【００３０】本発明のひとつの実施態様において、積み
降ろしステーション４０での装置は積込みステーション
２０におけるものと同じであるが、材料を積み降ろしす
るために使用される。この実施態様では、積み込まれた
万能材料キャリヤ１０は積み降ろしステーション４０の
位置へ移動する。次に積込みプラットフォーム（ここで
は積み降ろしプラットフォームとして用いられる）は、
万能材料キャリヤ１０のすべての担持、支持および調整
素子を越える高さに持ち上げられる。この高さにおい
て、万能材料キャリヤ１０上に搭載されていた材料は、
積込みプラットフォームにより支持される。次に万能材
料キャリヤは積み降ろしステーション４０からオーバヘ
ッド・レール６０に沿って移動し、積込みステーション
は所望の高さまで下げられる。材料は次に、製造工程で
の使用あるいはモジュール５０付近での保管のために移
送される。

【００３１】好ましい実施態様において、それぞれがひ
とつの所与の材料ないし一群の材料を処理すべく設計さ
れている専用の積み降ろしステーション４０がある。例
えば、ひとつの積み降ろしステーション４０はモジュー
ルの包装機に隣接して配置することができるが、その機
能はカートンまたはパック・ブランクを積み降ろして、
それらを前記包装機に積み込むことにある。別の積み降
ろしステーション４０はシガレット製造機に隣接して配
置することができるが、その機能はシガレット紙および
先付け紙のボビンを積み降ろして、それらを前記シガレ
ット製造機に積み込むことにある。この実施態様では、
専用の積み降ろしプラットフォームを各積み降ろしステ
ーションにて使用することができる。これらの専用の積
み降ろしプラットフォームは、材料を自動的に製造機械
に供給するために他の装置と連結して作動させることが
できる。

【００３２】本発明のオーバヘッド・レール６０は、接
続されていないスタート点および終点を持つことができ
る。しかし、好ましい実施態様ではオーバヘッド・レー
ルは図１に示されたように、閉鎖ループとして設置され
る。閉鎖ループの利点は、材料キャリヤが一般にループ
に沿って一方向に移動でき、したがって積込みステーシ
ョンと積み降ろしステーションとの間を往復しなくてよ
いということにある。オーバヘッド・レール６０は、所
望の荷重を支持できるいずれの構造のものでもよい。好
ましくは、かつ最も経済的には、それは単純な「Ｉ」形
状の断面を持つ単一レールである。しかし、他のレール
構造物例えば二つのＩ形状レールが互いに平行に走る二
重レールあるいは米国特許第４，９０７，６８９号に記
載された二重「Ｃ」形レールも使用することができる。

【００３３】このように、万能材料キャリヤオーバヘッ
ド・レール手段オーバヘッド・レールシステムが設置さ
れることが判明する。材料を搬送するための方法も提供
されている。当業者は、本発明が限定ではなく例示のた
めに提示されている好ましい実施態様以外によっても実
施できること、また本発明は記載された特許請求の範囲
によってのみ限定されることを理解するであろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に基づくオーバヘッド・レールシステム
の平面図である。

【図２】本発明に基づく積込みプラットフォームおよび
万能材料キャリヤの側面図である。

【図３】本発明に基づく積込みプラットフォームおよび
万能材料キャリヤの平面図である。

【図４】本発明に基づく万能材料キャリヤの正面図であ
る。

【図５】本発明に基づく万能材料キャリヤの側面図であ
る。

【符号の説明】１０万能材料キャリヤ２０積込みステーション３０積込みプラットフォーム４０積み降ろしステーション５０製造用モジュール６０オーバヘッド・レール１１０担持素子１２０縦支柱１３０担持素子１５０棒部材１９０集合区域２００担持素子２１０担持素子２３０昇降装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ハンス・ユンギンガードイツ連邦共和国2050 ハンブルグ 80、アオグスタシュトラーセ２

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】材料を搬送する装置であって、オーバヘ
ッド・レール手段、このオーバヘッド・レール手段に可
動に装着され、製造工程において必要とされる実質的に
すべての構成要素を担持するようになされた少なくとも
ひとつの万能材料キャリヤ、およびこの万能材料キャリ
ヤへ材料を移送するための少なくともひとつの積込みス
テーションからなることを特徴とする材料を搬送する装
置。
【請求項２】万能材料キャリヤから材料を取り出すた
めの少なくともひとつの積み降ろしステーションからな
ることを特徴とする請求項１記載の材料を搬送する装
置。
【請求項３】前記万能材料キャリヤは種々の形状およ
びサイズの材料を受容および担持するための少なくとも
ひとつの担持素子からなることを特徴とする請求項１記
載の材料を搬送する装置。
【請求項４】前記万能材料キャリヤは「Ｃ」形状の側
面輪郭を有することを特微とする請求項１記載の材料を
搬送する装置。
【請求項５】前記積込みステーションは、種々の形状
およびサイズの材料を受容および担持するための少なく
ともひとつの担持素子を含む積込みプラットフォームか
らなることを特徴とする請求項１記載の材料を搬送する
装置。
【請求項６】前記万能材料キャリヤは少なくともひと
つの担持素子からなり、また前記積込みステーションは
少なくともひとつの担持素子を含む積込みプラットフォ
ームからなることを特徴とする請求項１記載の材料を搬
送する装置。
【請求項７】前記万能材料キャリヤはそれらの間に空
間を有する複数の担持素子からなり、前記積込みプラッ
トフォームはそれらの間に空間を有する複数の担持素子
からなり、また積込みプラットフォームの担持素子は万
能材料キャリヤが積込み位置にある時にそれらが万能材
料キャリヤの担持素子の間の空間と一直線となるように
調整されることを特徴とする請求項６記載の材料を搬送
する装置。
【請求項８】積込みプラットフォームの担持素子は、
万能材料キャリヤがオーバヘッド・レール手段に沿った
積込み位置にある時にそれらが万能材料キャリヤの担持
素子の間の空間および外側の空間と一直線となるように
調整されることを特徴とする請求項７記載の材料を搬送
する装置。
【請求項９】前記万能材料キャリヤは、少なくともひ
とつの縦支柱と、前記縦支柱から一般に垂直方向に突き
出る保持腕からなることを特徴とする請求項１記載の材
料を搬送する装置。
【請求項１０】前記万能材料キャリヤはさらに、縦支
柱から一般に垂直方向に突き出し、また保持腕の外側に
位置する二つの平腕からなることを特徴とする請求項９
記載の材料を搬送する装置。
【請求項１１】前記縦支柱はそれらの上端において連
結手段に結合されており、前記連結手段は万能材料キャ
リヤがオーバヘッド・レール手段に可動に装着されるよ
うに万能材料キャリヤをオーバヘッド・レール手段に結
合することを特徴とする請求項９記載の材料を搬送する
装置。
【請求項１２】前記万能材料キャリヤはさらに支持お
よび調整手段からなることを特徴とする請求項９記載の
材料を搬送する装置。
【請求項１３】オーバヘッド・レール手段に沿った万
能材料キャリヤの運動を制御するための制御手段からな
ることを特徴とする請求項１記載の材料を搬送する装
置。
【請求項１４】制御手段は搭載コンピュータからの命
令に応答するモータ手段からなり、前記搭載コンピュー
タは供給信号を受け取り、またこの供給信号に含まれる
指示にしたがってモータを作動させるようになされてい
ることを特徴とする請求項１３記載の材料を搬送する装
置。
【請求項１５】供給信号はオーバヘッド・レール手段
上の万能材料キャリヤの目的地点に関する指示を含むこ
とを特徴とする請求項１３記載の材料を搬送する装置。
【請求項１６】前記信号はさらに万能材料キャリヤに
積み込まれるべき材料のタイプに関する指示を与えるこ
とを特徴とする請求項１５記載の材料を搬送する装置。
【請求項１７】前記積込みプラットフォームの担持素
子は二つの内側保持腕および二つの外側平腕からなるこ
とを特徴とする請求項５記載の材料を搬送する装置。
【請求項１８】前記積込みステーションは、積込みプ
ラットフォームと、この積込みプラットフォームを昇降
するためのエレベータ手段からなることを特徴とする請
求項１記載の材料を搬送する装置。
【請求項１９】オーバヘッド・レール手段はＩ形状の
断面を持つ単一レールであることを特徴とする請求項１
記載の材料を搬送する装置。
【請求項２０】製造工程において必要とされる実質的
にすべての構成要素を搬送する方法であって、搬送され
る材料を積込みステーションで積み込み、この積込みス
テーションは前記材料が積み込まれる積込みプラットフ
ォームからなり、かつこの積込みプラットフォームは担
持素子からなり、前記積込みプラットフォームを持ち上
げ、万能材料キャリヤをこれが前記積込みプラットフォ
ームから材料を受け取ることができるように位置決め
し、該万能材料キャリヤは担持素子からなりオーバヘッ
ド・レール手段に可動に装着されており、そして積込み
プラットフォームの担持素子が万能材料キャリヤの担持
素子により占められる水平な平面を自由に通過して積込
みプラットフォームを降下させることにより積込みプラ
ットフォームから万能材料キャリヤへ材料を移送するこ
とを特徴とする方法。
【請求項２１】万能材料キャリヤをオーバヘッド・レ
ール手段に沿って積込みプラットフォームから製造用モ
ジュールへ移動させること、および積み降ろしプラット
フォームからなる積み降ろしステーションにおいて材料
を万能材料キャリヤから移送することを特徴とする請求
項２０記載の方法。
【請求項２２】積み降ろしステーションを有する製造
用モジュールが特定材料の新たな供給を必要とする時点
を検知すること、所要材料ならびにこの材料が供給され
るべき積み降ろしステーションのオーバヘッド・レール
手段に沿った位置を指示する信号を万能材料キャリヤに
対する制御装置に送ること、および所望材料が万能材料
キャリヤに積み込まれるように万能材料キャリヤの運動
を制御することを特微とする請求項２０記載の方法。
【請求項２３】万能材料キャリヤが指定された積み降
ろしステーションへ移動するように万能材料キャリヤの
運動を制御すること、および万能材料キャリヤ上の材料
が積み降ろしステーションへ移送されるように万能材料
キャリヤおよび指定された積み降ろしステーションの運
動を制御することを特徴とする請求項２２記載の方法。
【請求項２４】材料を積み降ろしステーションから製
造用モジュールへ移送することを特徴とする請求項２３
記載の方法。