JPH05212385A - 堅形電解浮上式排水処理方法及びその装置 - Google Patents
堅形電解浮上式排水処理方法及びその装置Info
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- JPH05212385A JPH05212385A JP4758092A JP4758092A JPH05212385A JP H05212385 A JPH05212385 A JP H05212385A JP 4758092 A JP4758092 A JP 4758092A JP 4758092 A JP4758092 A JP 4758092A JP H05212385 A JPH05212385 A JP H05212385A
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、凝集剤,中和剤によって処理された排水の中
からフロック化されたものとそれ以外の処理水とに分け
るにあたり、フロック化されたものを浮上させる為の電
極板が配される電解浮上式排水処理方法及びその装置で
あり、フロック化されたものの浮上効率が高められてい
ることを主要な特徴とする。排水に凝集剤,中和剤を添
加し、排水をフロック化した後、電解浮上槽に投入し、
フロック化した排水をフロック化したものとそれ以外の
処理水に分ける電解浮上式排水処理方法及びその装置に
於て、上記フロック化した排水を電解浮上槽に流入させ
るにあたり、流れに沿う方向に配設された電極板の下方
にフロック化された排水の流入管を導き、電極板の下方
へフロック化された排水が強制的に流入させられること
を特徴としている。
からフロック化されたものとそれ以外の処理水とに分け
るにあたり、フロック化されたものを浮上させる為の電
極板が配される電解浮上式排水処理方法及びその装置で
あり、フロック化されたものの浮上効率が高められてい
ることを主要な特徴とする。排水に凝集剤,中和剤を添
加し、排水をフロック化した後、電解浮上槽に投入し、
フロック化した排水をフロック化したものとそれ以外の
処理水に分ける電解浮上式排水処理方法及びその装置に
於て、上記フロック化した排水を電解浮上槽に流入させ
るにあたり、流れに沿う方向に配設された電極板の下方
にフロック化された排水の流入管を導き、電極板の下方
へフロック化された排水が強制的に流入させられること
を特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は堅形電解浮上式排水処理
方法及びその装置に係わり、更に詳しくは凝集剤、中和
剤によって処理された排水の中からフロック化されたも
のとそれ以外の処理水とに分けるにあたり、フロック化
されたものを浮上させる為の電極板が配される電解浮上
槽に特徴を有する堅形電解浮上式排水処理方法及びその
装置に関する。
方法及びその装置に係わり、更に詳しくは凝集剤、中和
剤によって処理された排水の中からフロック化されたも
のとそれ以外の処理水とに分けるにあたり、フロック化
されたものを浮上させる為の電極板が配される電解浮上
槽に特徴を有する堅形電解浮上式排水処理方法及びその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、クリーニング排水,水産加
工排水,畜産加工排水等の産業排水を希望する水質に処
理する為に電解浮上式排水処理方法及びその装置が用い
られている。これは、原水槽に蓄えられた排水に凝集剤
や中和剤を添加し、ミキサーによって混合し排水をフロ
ック化した後、電解浮上槽に投入し、電解浮上槽内に設
けられた電極板によって生じた酸素ガス,水素ガスによ
り、フロック化した排水を浮上させ凝集したフロックを
掻き取り装置で掻き取ることによって排水中の汚泥等の
粒子を取り除き、排水の水質を改善しようとするもので
ある。
工排水,畜産加工排水等の産業排水を希望する水質に処
理する為に電解浮上式排水処理方法及びその装置が用い
られている。これは、原水槽に蓄えられた排水に凝集剤
や中和剤を添加し、ミキサーによって混合し排水をフロ
ック化した後、電解浮上槽に投入し、電解浮上槽内に設
けられた電極板によって生じた酸素ガス,水素ガスによ
り、フロック化した排水を浮上させ凝集したフロックを
掻き取り装置で掻き取ることによって排水中の汚泥等の
粒子を取り除き、排水の水質を改善しようとするもので
ある。
【0003】さらに、上記電解浮上槽に着目してみる
と、下部に電極板、上部に掻き取り装置が設けられてお
り、それらの中間部分に処理されるべきフロック化した
排水が水頭差によって流入する様構成されているもので
あり、下部に設けられた電極板より発生し浮上してくる
酸素ガス,水素ガスを電極板の上部に流込するフロック
化した排水に混合付着させ、浮上させようとするもので
あった。
と、下部に電極板、上部に掻き取り装置が設けられてお
り、それらの中間部分に処理されるべきフロック化した
排水が水頭差によって流入する様構成されているもので
あり、下部に設けられた電極板より発生し浮上してくる
酸素ガス,水素ガスを電極板の上部に流込するフロック
化した排水に混合付着させ、浮上させようとするもので
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術による
と、確かにフロック化した排水に酸素ガス,水素ガスを
混合付着させ、浮上させることができ掻き取り装置によ
ってそれを掻き取ることができるが、電極板の上部へ水
頭差によって流入させるものであるので、酸素ガス,水
素ガスの混合付着が十分に行われず、十分な浮力が得ら
れなかったフロックが下降し、下部に沈殿し、それによ
って電極板の電極間が短絡してしまい電解能力の低下あ
るいは電解不能といった事態を招き、排水の処理が行え
なくなってしまうという不具合が生じていた。
と、確かにフロック化した排水に酸素ガス,水素ガスを
混合付着させ、浮上させることができ掻き取り装置によ
ってそれを掻き取ることができるが、電極板の上部へ水
頭差によって流入させるものであるので、酸素ガス,水
素ガスの混合付着が十分に行われず、十分な浮力が得ら
れなかったフロックが下降し、下部に沈殿し、それによ
って電極板の電極間が短絡してしまい電解能力の低下あ
るいは電解不能といった事態を招き、排水の処理が行え
なくなってしまうという不具合が生じていた。
【0005】
【発明の目的】よって本発明の目的とする所は、上述の
如き従来の技術の有する問題点を解決するものであって
電解浮上槽の下部に設けられた電極板が十分な浮力を得
られず下降、沈殿したフロックによって短絡することを
防止でき、しかも、フロック化された排水への酸素ガ
ス、水素ガスの混合付着がより効果良く行うことができ
る電解浮上式排水処理方法及びその装置を提供すること
にある。
如き従来の技術の有する問題点を解決するものであって
電解浮上槽の下部に設けられた電極板が十分な浮力を得
られず下降、沈殿したフロックによって短絡することを
防止でき、しかも、フロック化された排水への酸素ガ
ス、水素ガスの混合付着がより効果良く行うことができ
る電解浮上式排水処理方法及びその装置を提供すること
にある。
【0006】上記目的を達成する為に本発明は次の技術
的手段を有する即ち、実施例に対応する添付図面に使用
した符号を用いて説明すると、原水槽1に蓄えられた排
水31に凝集剤 32,33、中和剤34を添加し、排水31をフロ
ック化した後、電解浮上槽2に投入し、電解浮上槽2に
設けられた十極18と一極19の電極板3によって生じた酸
素ガス、水素ガスを上記フロック化した排水31に混合付
着させると共に浮上させ、掻き取り装置5によって凝集
したフロック36を掻き取り、残りの処理水35を処理槽6
に戻す電解浮上式排水処理方法に於て;上記原水槽1に
蓄えられた排水31に凝集剤32,33、中和剤34を添加した
後、電解浮上槽2に流入させるにあたり、十極18,一極
19の電極板3が流れに沿う方向に配設された電極板3の
下方から強制的に流入させることを特徴とする堅形電解
浮上式排水処理方法である。
的手段を有する即ち、実施例に対応する添付図面に使用
した符号を用いて説明すると、原水槽1に蓄えられた排
水31に凝集剤 32,33、中和剤34を添加し、排水31をフロ
ック化した後、電解浮上槽2に投入し、電解浮上槽2に
設けられた十極18と一極19の電極板3によって生じた酸
素ガス、水素ガスを上記フロック化した排水31に混合付
着させると共に浮上させ、掻き取り装置5によって凝集
したフロック36を掻き取り、残りの処理水35を処理槽6
に戻す電解浮上式排水処理方法に於て;上記原水槽1に
蓄えられた排水31に凝集剤32,33、中和剤34を添加した
後、電解浮上槽2に流入させるにあたり、十極18,一極
19の電極板3が流れに沿う方向に配設された電極板3の
下方から強制的に流入させることを特徴とする堅形電解
浮上式排水処理方法である。
【0007】さらに、排水31が蓄えられた原水槽1と原
水槽1に蓄えられた排水31に凝集剤32,33 、中和剤34を
添加し混合するミキサー4とミキサー4の下流に位置す
る電解浮上槽2と電解浮上槽2に隣接し、掻き取り装置
5によって掻き取られたフロック36を収容する汚泥槽7
と残りの処理水35を収容する処理槽6より成る電解浮上
式排水処理装置に於て;上記電解浮上槽2の下部に流れ
に沿う方向に十極18と一極19の電極板3が複数交互に配
設され、上記ミキサー4からの流入管13が電極板3の下
部に導かれていることを特徴とする堅形電解浮上式排水
処理装置である。
水槽1に蓄えられた排水31に凝集剤32,33 、中和剤34を
添加し混合するミキサー4とミキサー4の下流に位置す
る電解浮上槽2と電解浮上槽2に隣接し、掻き取り装置
5によって掻き取られたフロック36を収容する汚泥槽7
と残りの処理水35を収容する処理槽6より成る電解浮上
式排水処理装置に於て;上記電解浮上槽2の下部に流れ
に沿う方向に十極18と一極19の電極板3が複数交互に配
設され、上記ミキサー4からの流入管13が電極板3の下
部に導かれていることを特徴とする堅形電解浮上式排水
処理装置である。
【0008】
【作用】本発明は、上記技術的手段より成り、原水槽1
に蓄えられた排水31に凝集剤32,33 、中和剤34添加し、
排水をフロック化した後、電解浮上槽2に流入させるに
あたり、電解浮上槽2の下部に流れに沿う方向に設けら
れた十極18, 一極19の電極板3の下部からフロック化さ
れた排水が強制的に供給される堅形電解浮上式排水処理
方法及びその装置であるので、電解浮上槽2の下部の電
極板3付近には常時流れが生じており、十分な浮力を得
られず下降したフロックが沈殿することが防止され、し
かも、下降してきたフロック36も電解浮上槽2の下部か
ら流入してくるフロック化した排水31と共に噴き上げら
れるので、電極板3に生じた酸素ガス,水素ガスが再び
混合付着することとなり、十分な浮力を得て浮上するも
のである。
に蓄えられた排水31に凝集剤32,33 、中和剤34添加し、
排水をフロック化した後、電解浮上槽2に流入させるに
あたり、電解浮上槽2の下部に流れに沿う方向に設けら
れた十極18, 一極19の電極板3の下部からフロック化さ
れた排水が強制的に供給される堅形電解浮上式排水処理
方法及びその装置であるので、電解浮上槽2の下部の電
極板3付近には常時流れが生じており、十分な浮力を得
られず下降したフロックが沈殿することが防止され、し
かも、下降してきたフロック36も電解浮上槽2の下部か
ら流入してくるフロック化した排水31と共に噴き上げら
れるので、電極板3に生じた酸素ガス,水素ガスが再び
混合付着することとなり、十分な浮力を得て浮上するも
のである。
【0009】さらに、上記電極板3の付近の排水31が常
時流れていることによって電極板3に生じた酸素ガス,
水素ガスが次々とフロック化した排水31に奪われていく
のでその電解浮上効率が良好となり、フロック化した排
水31への酸素ガス、水素ガスの混合付着がより効率良く
行われるものである。
時流れていることによって電極板3に生じた酸素ガス,
水素ガスが次々とフロック化した排水31に奪われていく
のでその電解浮上効率が良好となり、フロック化した排
水31への酸素ガス、水素ガスの混合付着がより効率良く
行われるものである。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づき詳細
に説明する。本発明の堅形電解浮上式排水処理方法は排
水31に凝集剤 32,33 ,中和剤34を添加し、排水31をフロ
ック化して電解浮上槽2へ投入し電解浮上槽2に設けら
れている電極板3から生ずる酸素ガス,水素ガスを上記
フロック化した排水31に混合付着させると共に浮上さ
せ、掻き取り装置5によって凝集したフロック31を掻き
取り、残りの処理水35を分離させるものであり、上記フ
ロック化した排水31を電解浮上槽2に投入するにあた
り、電解浮上槽2に設けられた電極板3の下方から強制
的に流入させることによってより良好に電解浮上を行わ
せるものである。
に説明する。本発明の堅形電解浮上式排水処理方法は排
水31に凝集剤 32,33 ,中和剤34を添加し、排水31をフロ
ック化して電解浮上槽2へ投入し電解浮上槽2に設けら
れている電極板3から生ずる酸素ガス,水素ガスを上記
フロック化した排水31に混合付着させると共に浮上さ
せ、掻き取り装置5によって凝集したフロック31を掻き
取り、残りの処理水35を分離させるものであり、上記フ
ロック化した排水31を電解浮上槽2に投入するにあた
り、電解浮上槽2に設けられた電極板3の下方から強制
的に流入させることによってより良好に電解浮上を行わ
せるものである。
【0011】そして上記堅形電解浮上式排水処理方法を
具現化した装置が図1に示す堅形電解浮上式排水処理装
置であり、排水31が蓄えられる原水槽1と上記排水31に
凝固剤32,33、中和剤34を添加し混合するミキサー4とミ
キサー4の下流に位置する電解浮上槽2と、電解浮上槽
2に隣接し掻き取り装置5によって掻き取られフロック
36を収容する汚泥槽7と残りの処理水35を収容する処理
槽6より成り、さらに上記ミキサー4からの流入管13は
電解浮上槽2に設けられた電極板3の下方に導かれてい
るものであり、しかも上記流入管13の電解浮上槽2内に
於ける端部には、図2に示した様に単一のマニホールド
9から上面、即ち電解浮上槽2の上部に向かって開口す
るノズル10が複数配設されているものである。
具現化した装置が図1に示す堅形電解浮上式排水処理装
置であり、排水31が蓄えられる原水槽1と上記排水31に
凝固剤32,33、中和剤34を添加し混合するミキサー4とミ
キサー4の下流に位置する電解浮上槽2と、電解浮上槽
2に隣接し掻き取り装置5によって掻き取られフロック
36を収容する汚泥槽7と残りの処理水35を収容する処理
槽6より成り、さらに上記ミキサー4からの流入管13は
電解浮上槽2に設けられた電極板3の下方に導かれてい
るものであり、しかも上記流入管13の電解浮上槽2内に
於ける端部には、図2に示した様に単一のマニホールド
9から上面、即ち電解浮上槽2の上部に向かって開口す
るノズル10が複数配設されているものである。
【0012】そして、上記電解浮上槽2に設けられた電
極板3は、図3に示した様に十極18と一極19を複数交互
に並べたものであって、流入管13から流入する排水31の
流れに沿う方向であって、電解浮上槽2の下部に配設さ
れているものであり、さらに上記十極18と一極19の間に
は上記流入管13の端部に設けられたノズル10が位置する
様に成されており、またその取付部は絶縁体22によって
絶縁されているものである。
極板3は、図3に示した様に十極18と一極19を複数交互
に並べたものであって、流入管13から流入する排水31の
流れに沿う方向であって、電解浮上槽2の下部に配設さ
れているものであり、さらに上記十極18と一極19の間に
は上記流入管13の端部に設けられたノズル10が位置する
様に成されており、またその取付部は絶縁体22によって
絶縁されているものである。
【0013】そして上記電解浮上槽2の電極板3が設け
られている位置の上部は上方に行く従いしだいに広がる
壁面20を有し、壁面20とほぼ平行になる様に配設された
整流板21によって複数に区切られているものであり( 図
3) 、上方へ浮上してきたフロック36の浮上をより容易
に行わせるものである。そして、上記電解浮上槽2と処
理槽6と汚泥槽7及び掻き取り装置5は付枠体23によっ
て一体的に構成されており、その省スペース化が行われ
ているものである。
られている位置の上部は上方に行く従いしだいに広がる
壁面20を有し、壁面20とほぼ平行になる様に配設された
整流板21によって複数に区切られているものであり( 図
3) 、上方へ浮上してきたフロック36の浮上をより容易
に行わせるものである。そして、上記電解浮上槽2と処
理槽6と汚泥槽7及び掻き取り装置5は付枠体23によっ
て一体的に構成されており、その省スペース化が行われ
ているものである。
【0014】そして、上記排水31に凝集剤 32,33,中和
剤34を添加し混合するミキサー4は中空の管と管の中に
配設されたねじ通路の中を排水31と凝集剤32,33,中和剤
34が通ることによって乱流を生じさせ混合させるねじ通
路形成体より成るものであって、添加混合の為の槽を必
要せず、省スペース化できるものである。そして本実施
例では、このねじ通路形成体より成るミキサー4を3段
階に分け、凝集剤32,中和剤34, 凝集剤33の順で排水31
に添加混合するものである。
剤34を添加し混合するミキサー4は中空の管と管の中に
配設されたねじ通路の中を排水31と凝集剤32,33,中和剤
34が通ることによって乱流を生じさせ混合させるねじ通
路形成体より成るものであって、添加混合の為の槽を必
要せず、省スペース化できるものである。そして本実施
例では、このねじ通路形成体より成るミキサー4を3段
階に分け、凝集剤32,中和剤34, 凝集剤33の順で排水31
に添加混合するものである。
【0015】次にその使用例を説明する。供給管11によ
って供給される粗大ゴミ及び油分の取り除かれた排水31
は原水槽1に蓄えられた後ポンフ14によって吸い上げら
れ送水管12を介してミキサー4へ送られる。上記ミキサ
ー4はねじ通路形成体より成るものであると共に3段階
に分けられており、その第一段階に於て凝集剤槽15より
供給添加される凝集剤32によって排水31をフロック化さ
せ、次いで第2段階で上記凝集剤32を中和すべく中和剤
槽16より中和剤34が供給添加される。さらに第3段階で
は、高分子凝集剤槽17より高分子凝集剤33が供給添加さ
れ、排水31中のフロック粒子の大型化が行われ、排水31
のフロック化が終了する。
って供給される粗大ゴミ及び油分の取り除かれた排水31
は原水槽1に蓄えられた後ポンフ14によって吸い上げら
れ送水管12を介してミキサー4へ送られる。上記ミキサ
ー4はねじ通路形成体より成るものであると共に3段階
に分けられており、その第一段階に於て凝集剤槽15より
供給添加される凝集剤32によって排水31をフロック化さ
せ、次いで第2段階で上記凝集剤32を中和すべく中和剤
槽16より中和剤34が供給添加される。さらに第3段階で
は、高分子凝集剤槽17より高分子凝集剤33が供給添加さ
れ、排水31中のフロック粒子の大型化が行われ、排水31
のフロック化が終了する。
【0016】そして、ミキサー4によって凝集剤32,33,
中和剤34が添加混合されフロック化した排水31は流入管
13、マニホールド9を経てノズル10から電解浮上槽2へ
流入させられる。流入した排水31は、ノズル10の上方に
ある電極板3に生じている酸素ガス,水素ガスと共に上
方に噴き上げられる(矢印F)、この時、酸素ガス,水
素ガスがフロック化した排水31に混合付着し、フロック
36が電解浮上槽2の上方へ浮上する。そして電解浮上槽
2の上方の掻き取り装置5に掻き取られ、掻き取り装置
5の移動Mによって運ばれフロック36は汚泥槽7へ落下
Sする。またこの移動Mの際にフロック36と共に浮上し
た残りの処理水35は処理槽6へ収容される。
中和剤34が添加混合されフロック化した排水31は流入管
13、マニホールド9を経てノズル10から電解浮上槽2へ
流入させられる。流入した排水31は、ノズル10の上方に
ある電極板3に生じている酸素ガス,水素ガスと共に上
方に噴き上げられる(矢印F)、この時、酸素ガス,水
素ガスがフロック化した排水31に混合付着し、フロック
36が電解浮上槽2の上方へ浮上する。そして電解浮上槽
2の上方の掻き取り装置5に掻き取られ、掻き取り装置
5の移動Mによって運ばれフロック36は汚泥槽7へ落下
Sする。またこの移動Mの際にフロック36と共に浮上し
た残りの処理水35は処理槽6へ収容される。
【0017】そして、汚泥槽7に収容されたフロック36
は汚泥37として汚泥貯留槽8へ送られ(矢印D) 所定の
処理が成されるものであり、処理槽6に収容された処理
水35についても管路24を介して所定の処理を施すべく送
られるものである。また、上記電解浮上槽2内に於て、
フロック化した排水31への酸素ガス,水素ガスの混合付
着が十分に行われず十分な浮力が得られず沈殿した場合
でも、電解浮上槽2の下部に導かれた流入管13より流入
しノズル10によって噴き上げられる新たなフロック化し
た排水31と共に噴き上げられるので、 電解浮上槽2の下
部にフロックが沈殿することがないので電極板3の短絡
が生じず、しかも電極板3付近に流れが生じているので
電解によって生じた酸素ガス,水素ガスが次々と電極板
3から離れていくので電解効率が良好となり、フロック
化した排水31の電解浮上がより良好となるものである。
は汚泥37として汚泥貯留槽8へ送られ(矢印D) 所定の
処理が成されるものであり、処理槽6に収容された処理
水35についても管路24を介して所定の処理を施すべく送
られるものである。また、上記電解浮上槽2内に於て、
フロック化した排水31への酸素ガス,水素ガスの混合付
着が十分に行われず十分な浮力が得られず沈殿した場合
でも、電解浮上槽2の下部に導かれた流入管13より流入
しノズル10によって噴き上げられる新たなフロック化し
た排水31と共に噴き上げられるので、 電解浮上槽2の下
部にフロックが沈殿することがないので電極板3の短絡
が生じず、しかも電極板3付近に流れが生じているので
電解によって生じた酸素ガス,水素ガスが次々と電極板
3から離れていくので電解効率が良好となり、フロック
化した排水31の電解浮上がより良好となるものである。
【0018】さらに、上記電解浮上槽2の上部は上方に
行くに従いしだいに広がっているので、フロック36浮上
による電解浮上槽2の上部での圧力増加が防止され、効
率よくフロック36が浮上でき、よってその電解浮上効率
が良好となり、排水31の処理能力が高まるものである。
行くに従いしだいに広がっているので、フロック36浮上
による電解浮上槽2の上部での圧力増加が防止され、効
率よくフロック36が浮上でき、よってその電解浮上効率
が良好となり、排水31の処理能力が高まるものである。
【0019】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明は次の様な効
果を奏する。即ち請求項第1項によると、フロック化し
た排水を電解浮上槽に 設けられた電極板の下部から流
入させ、しかも上記電極板を流れに沿う方向に配設して
いるので、電極板付近に常に流れが生じており、十分な
浮力を得られず下降したフロックの沈殿を防止でき、よ
って電極板の短絡を防止できると共に、下降したフロッ
クを再び噴き上げることができるので、電解浮上を常に
行うことができ、その効率を良好にできることができる
堅形電解浮上式排水処理方法を提供でき、請求項第2項
によると、上記効果を奏する堅形電解浮上式排水装置を
提供できるものである。
果を奏する。即ち請求項第1項によると、フロック化し
た排水を電解浮上槽に 設けられた電極板の下部から流
入させ、しかも上記電極板を流れに沿う方向に配設して
いるので、電極板付近に常に流れが生じており、十分な
浮力を得られず下降したフロックの沈殿を防止でき、よ
って電極板の短絡を防止できると共に、下降したフロッ
クを再び噴き上げることができるので、電解浮上を常に
行うことができ、その効率を良好にできることができる
堅形電解浮上式排水処理方法を提供でき、請求項第2項
によると、上記効果を奏する堅形電解浮上式排水装置を
提供できるものである。
【0020】そして、請求項第3項によると単一のマニ
ホールドから複数のノズルを介してフロック化した排水
を流入させることにより電極板との接触効率を高めるこ
とができるので、フロック化した排水の電解浮上をより
良好なものにできるものである。さらに請求項第4項に
よると、電解浮上槽の上部が上方に行くに従いしだいに
広くなる様に成されているので、フロックの浮上による
電解浮上槽上部での圧力増加が防止されるのでフロック
の浮上がより良好となり、排水の処理能力を高めること
ができるものである。
ホールドから複数のノズルを介してフロック化した排水
を流入させることにより電極板との接触効率を高めるこ
とができるので、フロック化した排水の電解浮上をより
良好なものにできるものである。さらに請求項第4項に
よると、電解浮上槽の上部が上方に行くに従いしだいに
広くなる様に成されているので、フロックの浮上による
電解浮上槽上部での圧力増加が防止されるのでフロック
の浮上がより良好となり、排水の処理能力を高めること
ができるものである。
【0021】そして請求項第5項によると、排水に凝集
剤,中和剤を添加し混合するミキサーとしてねじ通路形
成体を用いることによって凝集槽,中和槽とした槽を使
用する必要が無くなるので、装置の省スペース化及びコ
ストの低減が実現できるものである。
剤,中和剤を添加し混合するミキサーとしてねじ通路形
成体を用いることによって凝集槽,中和槽とした槽を使
用する必要が無くなるので、装置の省スペース化及びコ
ストの低減が実現できるものである。
【図1】堅形電解浮上排水式処理方法及びその装置の構
成を示す構成図である。
成を示す構成図である。
【図2】図1に於けるXーX’線に沿う断面図である。
【図3】図1に於けるYーY’線に沿う断面図である。
【図4】図1に於けるZーZ’線に沿う断面図である。
【符号に説明】1 原水槽 2 電解浮上槽 3 電極板 4 ミキサー 5 掻き取り装置 6 処理槽 7 汚泥槽 9 マニホールド 10 ノズル 31 排水 32,33 凝集剤 34 中和剤
Claims (5)
- 【請求項1】 原水槽1に蓄えられた排水31に擬集剤 3
2,33、中和剤34を添加し、排水31をフロック化した後、
電解浮上槽2に投入し電解浮上槽2に設けられた十極18
と一極19の電極板3によって生じた酸素ガス,水素ガス
を上記フロック化した排水31に混合付着させると共に浮
上させ、掻き取り装置5によって凝集したフロック36を
掻き取り、残り処理水35を処理槽6に戻す電解浮上式排
水処理方法に於て;上記原水槽1に蓄えられた排水31に
凝集剤 32,33、中和剤34を添加した後、電解浮上槽2に
流入させるにあたり、十極18, 一極19の電極板3が流れ
に沿う方向に配設された電極板3の下方から強制的に流
入させることを特徴とする堅形電解浮上式排水処理方
法。 - 【請求項2】 排水31が蓄えられた原水槽1と原水槽1
に蓄えられた排水31に凝集剤 32,33、中和剤34を添加し
混合するミキサー4とミキサー4の下流に位置する電解
浮上槽2と電解浮上槽2に隣接し、掻き取り装置5によ
って掻き取られたフロック36を収容する汚泥槽7と、残
りの処理水35を多孔板の整流板を取付けることにより、
処理水の乱流を防止しフロック,SS等の懸濁物を処理
水に巻き込まないよう整理効果を上げるため、整流板通
過部の面積を適切に選び処理水を処理槽の下部に整流下
向流で流し放流水に流す処理槽6より成る電解浮上式排
水処理装置に於て;上記電解浮上槽2の下部に流れに沿
う方向に十極18と一極19の電極板3が複数交互に配設さ
れ、上記ミキサー4からの流入管13が電極板3の下部に
導かれていることを特徴とする堅形電解浮上式排水処理
装置。 - 【請求項3】 上記電解浮上槽2の下部に導かれるミキ
サー4からの流入管13の電解浮上槽2内に於ける端部は
ノズル10として構成され、そのノズル10は1本の単一の
マニホールド9から上面に向って開口するノズル10であ
ることを特徴とする請求項第2項記載の堅形電解浮上式
排水処理装置。 - 【請求項4】 上記電解浮上槽2の電極板3が配設され
ている位置の上部は上方に行くに従いしだいに広がる壁
面20を有し、上記壁面20とほぼ平行になる様に配設され
た整流板21によって複数に区切られていることを特徴と
する請求項第2項記載の堅形電解浮上式排水処理装置。 - 【請求項5】 上記原水槽1に蓄えられた排水31に凝集
剤 32,33、中和剤34を添加し、混合するミキサー4は中
空の管と管の中に配設されたねじ通路の中を排水31と凝
集剤 32,33、中和剤34が通ることにより、乱流を生じさ
せ混合させるねじ通路形成体より成ることを特徴とする
請求項第2項記載の堅形電解浮上式排水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4047580A JPH0796114B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 竪形電解浮上式排水処理方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4047580A JPH0796114B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 竪形電解浮上式排水処理方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05212385A true JPH05212385A (ja) | 1993-08-24 |
JPH0796114B2 JPH0796114B2 (ja) | 1995-10-18 |
Family
ID=12779192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4047580A Expired - Lifetime JPH0796114B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 竪形電解浮上式排水処理方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0796114B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2754531A1 (fr) * | 1996-10-14 | 1998-04-17 | Minghi Osvald | Procede et dispositif de traitement des fluides aqueux d'usinage uses |
KR20000012668A (ko) * | 1999-12-17 | 2000-03-06 | 이상진 | 폐수처리시스템 |
KR20000063284A (ko) * | 2000-06-19 | 2000-11-06 | 백준호 | 호소의 부영양화 정화 방법 |
KR20020033332A (ko) * | 2000-10-30 | 2002-05-06 | 나성범 | 전기응집부상법을 이용한 폐수처리 장치 |
KR101491001B1 (ko) * | 2014-05-13 | 2015-02-24 | 주식회사 에스디알앤디 | 다단 부상분리장치 |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP4047580A patent/JPH0796114B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2754531A1 (fr) * | 1996-10-14 | 1998-04-17 | Minghi Osvald | Procede et dispositif de traitement des fluides aqueux d'usinage uses |
KR20000012668A (ko) * | 1999-12-17 | 2000-03-06 | 이상진 | 폐수처리시스템 |
KR20000063284A (ko) * | 2000-06-19 | 2000-11-06 | 백준호 | 호소의 부영양화 정화 방법 |
KR20020033332A (ko) * | 2000-10-30 | 2002-05-06 | 나성범 | 전기응집부상법을 이용한 폐수처리 장치 |
KR101491001B1 (ko) * | 2014-05-13 | 2015-02-24 | 주식회사 에스디알앤디 | 다단 부상분리장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0796114B2 (ja) | 1995-10-18 |
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