JPH04952Y2 - - Google Patents

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JPH04952Y2
JPH04952Y2 JP3293586U JP3293586U JPH04952Y2 JP H04952 Y2 JPH04952 Y2 JP H04952Y2 JP 3293586 U JP3293586 U JP 3293586U JP 3293586 U JP3293586 U JP 3293586U JP H04952 Y2 JPH04952 Y2 JP H04952Y2
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chamber
tank
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purification
flotation
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【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は、水溶性研削油、洗滌油又は焼入油等
を再生、浄化するために使用する凝集分離装置に
関するものである。 〔従来の技術〕 水溶性研削油、洗滌油又は焼入油等の油剤は、
一般に水溶液中に溶解させた水溶液溶解型のもの
が広く用いられている。 前記油剤は使用しているうちに、これに乳化
油、金属粉又は砥粒等が混入し、油剤としての性
能低下、液の腐敗等を引きおこし、場合によつて
は被加工物の発錆等の障害を招来し、甚だしくは
使用不能の状態になる。 そのため、従来凝集加圧浮上装置によつて浄
化、再生を図つている(特開昭54−146457号公報
参照)。 即ち、前記凝集加圧浮上装置は第4図に示すよ
うに、廃液をポンプP1によつて凝集タンク40
1に導き、また薬品(高分子凝集剤等の凝集剤)
のタンク402から薬品を凝集タンク401に添
加し、攪拌した後浮上分離タンク403の導入室
404底部に供給する。 他方、前記浮上分離タンク403で凝集フロツ
クを浮上分離した液(浄化液)の一部は、ポンプ
P2で取出し、これにエアコンプレツサーACで加
圧して空気を供給し、加圧タンク405を介して
前記浮上分離タンク403の導入室404に供給
し、該導入室404で加圧溶解している空気を放
出しバブルさせて凝集フロツクを浮上分離し、ス
カムスクレーパー406で掻き取つて除去してい
る。 しかし、前記凝集加圧浮上装置は多数の微細気
泡を浮上分離タンクに供給できる利点がある反
面、次のような欠点がある。 (1) 廃液中の汚濁物量にバラツキがある場合、安
定した浄化性能が得られないこと及び凝集フロ
ツク等が浄化液に混入するため、別箇に固−液
分離をする必要がある。 (2) 循環液(浄化液)中に凝集フロツクを混入し
ているため、加圧タンクの閉塞、散気管、配管
等の閉塞が甚だしく、従つて点検、清掃等のメ
ンテナンスが大である。 (3) 安定した良質の浄化液を回収するためには、
浮上分離タンクの容量アツプが不可欠であり、
それに伴ない装置が大型化し、またコストも嵩
む。 〔本考案が解決しようとする問題点〕 本考案は前述従来の凝集加圧浮上装置の欠点を
改善し、簡単な装置で、かつ、高能率で凝集フロ
ツクを浮上分離することができる凝集浮上分離装
置を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は浮上分離タンク、凝集タンク、薬品タ
ンク及びエアコンプレツサより構成されている凝
集浮上分離装置で浮上分離タンクが複数のスリツ
ト又は穴を設けた整流板で導入室と浄化室とに区
分けされており、導入室にはスリツト又は穴を設
けた垂直パイプが取付けられていると共に、浄化
室底部には導入室と反対方向が高くされ、かつ、
スリツト又は穴を設けた傾斜板が取付けられてお
り、また前記導入室の底部及び浄化室の傾斜板の
下側に散気管が取付けられており、浮上分離タン
クの導入室に供給された凝集フロツクを含む廃液
が垂直パイプから供給され、他方底部の散気管か
ら微細気泡を供給して導入室中の廃液及び、整流
板のスリツト又は穴から浄化室へ供給された廃液
中の凝集フロツクを浄化室で浮上分離するように
構成されている凝集浮上分離装置である。 〔作用、効果〕 本考案は以上の如き構成のものからなり、浮上
分離タンクに供給される廃液は、従来と同様適宜
高分子凝集剤等の凝集剤を添加し凝集フロツクを
形成されたものである。 また、該浮上分離タンクの導入室内の垂直パイ
プは、その外周面に複数のスリツト又は穴が設け
られており、供給される廃液は、該スリツト又は
穴から水平方向に同時に供給され、さらに整流板
のスリツト又は穴を介して順次浄化室へ導かれ
る。 他方、前記浮上分離タンクに取付けられている
散気管からは、多数の微細気泡が供給されてお
り、該微細気泡が上昇する間に垂直パイプより供
給された廃液と接触して凝集フロツクを浮上分離
する。 即ち、本考案は浮上分離タンクの導入室に供給
する廃液を該タンクの高さに合せた垂直パイプの
スリツト又は穴から供給するため、廃液の流れは
前記垂直パイプの長さに応じた水平方向の流れと
なり、他方散気管から供給される多数の微細気泡
は、前記廃液の流れに直交する方向で上方へ流れ
るため、廃液と微細気泡との接触確率が大巾に改
善される。 従つて本考案の装置では凝集フロツクの少ない
廃液は勿論のこと、凝集フロツクを大量に混入し
ている廃液の場合又は水溶性油剤以外のいかなる
廃液であつても充分に凝集フロツクを浮上分離す
ることができるという効果がある。 尚、前記浮上分離タンクは1枚の整流板によつ
て導入室と浄化室とに区分することを必要とする
ものではなく必要によつては、2枚の整流板を取
付けて順次導入室、浮上分離室及び浄化室とし、
その際散気管を導入室及び浮上分離室の底部に取
付けることもできる。この場合には、最終の浄化
室内には、凝集フロツクの混入はさらに減少で
き、従つて浄化液中の凝集フロツクを減少するこ
とができる。 しかも本考案では導入室と浄化室との間の整流
板のみならず、浄化室内の傾斜板にも多数のスリ
ツト又は穴が設けられているため、水平方向に浄
化室内に導かれた廃液は傾斜板に沿つて整流され
ると共に、その下の散気管からの微細気泡は前記
スリツト又は穴から垂直方向へ上昇でき、従つて
浄化室内に多数の微細気泡を均一に供給できるた
め、凝集フロツクの浮上分離をさらに向上するこ
とができる。 尚、導入室の垂直パイプは、万一凝集フロツク
の付着によつてスリツト又は穴が閉塞しても、そ
の上部からブラシ等で簡単に清掃できる。 そればかりでなく、従来の凝集加圧浮上分離装
置の如く、浮上分離タンクの浄化液に加圧によつ
て空気を溶解圧入する必要なく直接空気を供給す
るものであるから、浄化液の一部を循環する必要
はなく、また浄化液の循環によつて生ずる配管等
の目詰まりの心配は皆無であり、従つて装置の点
検、清掃等のメンテナンスは大巾に改善できると
共に、浄化液の循環系も不要であるから装置の製
造コストも大巾に低減できる。 以上の如く本考案は簡単な装置で水溶性油剤を
含む廃液より凝集フロツクを簡単に浮上分離する
ことができ、しかも廃液中の凝集フロツクが大量
に混在している場合又は水溶性油剤以外の廃液で
あつても充分に浮上分離することができると共
に、循環系を何等必要としないから凝集フロツク
による配管等の閉塞のおそれなく、また点検、清
掃等のメンテナンスの良好な装置を提供すること
ができる。 〔実施例〕 第1図乃至第3図は、本考案の一実施例を示し
たものであるが、つぎにこれら図面に基づいて本
考案を具体的に説明する。浮上分離タンク1内部
に、第1図に示すように、スリツト又は穴を設け
た整流板2及び3が取付けられており、該整流板
2及び3によつて内部が導入室A,浮上分離室B
及び浄化室Cに夫々区分されている。 前記導入室A内部には、廃液パイプ4に通ずる
垂直パイプ5が取付けられている。該垂直パイプ
5は、その外周面に多数のスリツト又は穴が設け
られており、該スリツト又は穴から導入室A内に
廃液が供給されるようになつている。尚、前記垂
直パイプ5は図示例では1本であるが、これに限
られるものではなく必要によつては2本以上をパ
ラレルに取付けることもできる。 また、前記浮上分離室B内部には、スリツト又
は穴が設けられ、かつ、導入室Aと反対方向を高
くした傾斜板6が取付けられている。図示例では
該傾斜板6は適宜間隔を設けて3枚が平行に取付
けられたものであるが、これに限られるものでは
なく、必要によつては1枚若しくは2枚又は4枚
以上とすることもできる。 他方、前記浮上分離タンク1の底部に、導入室
Aと浮上分離室Bにわたつて水平な散気管7が取
付けられている。もつとも該散気管7は、さらに
これを延長して浄化室Cの底部にも取付けること
もできる。尚第1図中符号8は凝集タンク、9は
薬品タンク、10はスカムスクレーパー、11は
スカムタンク、12は浄化液パイプ、13は液面
調整槽、ACはエアーコンプレツサー及びP1,P2
はポンプである。 廃液を凝集タンク8に供給し、これに薬品タン
ク9から高分子凝集剤等の薬品を凝集タンク8に
添加し攪拌して凝集フロツクを生成する。 つぎにこの廃液を廃液パイプ4で浮上分離タン
ク1の導入室Aに供給する。導入室Aに供給され
た廃液は、垂直パイプ5のスリツト又は穴から水
平方向に向つて導入室A内へ供給され、該廃液の
流れはさらに整流板2のスリツト又は穴を介して
順次浮上分離室B及び浄化室Cへ供給される。 他方、導入室A及び浮上分離室Bの底部に取付
けられている散気管7から多数の微細気泡が供給
されており、該微細気泡によつて凝集フロツクが
浮上して分離する。 この場合多数の微細気泡は廃液の流れに直交す
る方向に供給することと、浮上分離室Bでは傾斜
板6に第3図に示すようにスリツト又は穴が設け
られているため、微細気泡は傾斜板6によつて妨
たげられることなく上昇できると共に、浮上分離
室Bでは廃液の流れが整流され、また廃液と多数
の微細気泡とが均一に接触できるため、その接触
確率も大となり浮上分離が充分に行われる。 以上のように、導入室A及び浮上分離室Bで浮
上分離して表面に集められた凝集フロツクは、上
部に取付けられているスカムスクレーパー10で
第1図中矢印方向へ掻き集められ、スカムタンク
11で回収される。 前記のように、廃液中の凝集フロツクは導入室
A及び浮上分離室Bで凝集フロツクを浮上分離さ
れた廃液は、さらに整流板3のスリツト又は穴を
介して浄化室Cへ送られ、適宜浄化液パイプ12
で液面調整槽13を介して回収される。 尚、この場合浄化液パイプ12先端を好ましく
は下向きにすれば、浄化室C内になお存在する凝
集フロツクは浄化室Cで殆んど浮上分離されてい
るため、浄化液中に凝集フロツクが入り込むこと
が殆んどない。 つぎに、本考案と従来の凝集加圧浮上装置とを
比較した場合について具体的に説明する。 実施例 1 水溶性焼入油(出光興産株式会社製、商品名プ
ラスチツク・クエンチIH)の廃液1000を用い
て従来の凝集加圧浮上分離装置(豊田織機株式会
社製、型式GR−3型)と本発明との性能比較を
行なつた。 (a) 処理条件 (一) 廃液処理量 6/min (二) 薬品添加量 60ml/min (薬品は市川毛織株式会社製、商品名アイ
ケイフロツク5%水溶液) (三) 従来装置の加圧力 1Kg・/cm2 本発明の空気圧力 1Kg・/cm2 (四) 廃液性状
【表】 (b) 結果 (一) 焼入廃液Aの処理比較
【表】 (二) 焼入廃液Bの処理比較
【表】 実施例 2 実施例1と同一の薬品を20ml/minで添加し
て、低汚濁廃液を実施例1と同様に処理して第4
表の如き結果を得た。
【表】 以上の如く本考案によつて次の如き著効を奏す
ることができる。 (1) 廃液の汚濁物質量が大量の場合でも安定した
良質な浄化液が得られる。 (2) 従来の浄化装置に比較し、大巾に性能が向上
した。 (3) 浄化装置、特に浮上分離タンク内は、全体の
9割以上が底部の散気管の微細気泡によつて、
凝集フロツク等がタンク内壁面に付着するのを
防止でき、タンク内の清掃等のメンテナンスは
不要である。 (4) 浮上分離タンク内の廃液供給パイプが垂直パ
イプであるため、万一スリツト又は穴が閉塞し
ても、タンク上部からブラシ等で簡単に清掃で
きるためメンテナンスが簡単である。 (5) 浄化性能の向上により、浄化液の特有臭も少
なくなり、作業環境が改善できる。 (6) 本考案は水溶性廃油以外の廃液にも適用する
ことができ、しかも装置も簡単であるから廃液
処理上稗益する処大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の説明図、第2図は
浮上分離タンクの部分拡大平面図、第3図は第2
図中−線断面図、第4図は従来装置の説明図
である。 1……浮上分離タンク、2,3……整流板、4
……廃液パイプ、5……垂直パイプ、6……傾斜
板、7……散気管、8……凝集タンク、9……薬
品タンク、10……スカムスクレーパー、11…
…スカムタンク、A……導入室、B……浮上分離
室、C……浄化室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 浮上分離タンク、凝集タンク、薬品タンク及び
    エアコンプレツサーより構成されている凝集浮上
    分離装置からなり、該浮上分離タンクが複数のス
    リツト又は穴を設けた整流板で導入室と浄化室と
    に区分されており、導入室には廃液パイプに通ず
    るスリツト又は穴を設けた垂直パイプが取付けら
    れていると共に、浄化室底部には導入室と反対方
    向が高くされ、かつ、スリツト又は穴を設けた傾
    斜板が取付けられており、他方前記導入室及び浄
    化室の底部に夫々散気管が取付けられていること
    を特徴とする凝集浮上分離装置。
JP3293586U 1986-03-07 1986-03-07 Expired JPH04952Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3293586U JPH04952Y2 (ja) 1986-03-07 1986-03-07

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JP3293586U JPH04952Y2 (ja) 1986-03-07 1986-03-07

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JPS62144596U JPS62144596U (ja) 1987-09-11
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JP3667867B2 (ja) * 1996-04-09 2005-07-06 前澤工業株式会社 浮上分離装置
KR100871352B1 (ko) 2008-05-23 2008-12-02 (주)탑스엔지니어링 나노기포를 이용한 하폐수 처리방법 및 그 장치
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