JPH05212338A

JPH05212338A - 塗装装置

Info

Publication number: JPH05212338A
Application number: JP4272018A
Authority: JP
Inventors: Rudolf Beisswanger; バイスワンガールドルフ
Original assignee: JM Voith GmbH
Current assignee: JM Voith GmbH
Priority date: 1991-10-10
Filing date: 1992-10-09
Publication date: 1993-08-24
Also published as: FI924248A; DE59203096D1; CA2080397A1; EP0536649A1; EP0536649B1; FI924248A0; ATE125895T1

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、塗料材料ができるだけ均等に分配
管の長さに亘って、紙ウエブの巾に亘って分配され、脱
気問題が解決され、沈澱物が防止され、かつ装置費用が
減少されるように設計することであるを目的とする。【構成】本発明は、分配管がその両端の一方に入口を
有し、そして他端に出口を有し、ブッシングが設けら
れ、それ等が分配管の壁に取付けられており、かつ穴を
有していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、塗装装置に係り、より
詳細には、繊維状材料ウエブ上に刷毛塗りカラーを塗る
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の装置は、製紙機械の内部または
外部に配置されている。塗るべき液体というのは、たと
えばサイズ懸濁液（Ｌｅｉｍｓｕｓｐｅｎｓｉｏｎ）の
ことであり、これで紙ウエブは含浸される。すなわち、
サイズ懸濁液は多少完全に紙ウエブ内部に浸透する。し
かしその液体は塗料材料（Ｓｆｒｅｉｃｈｍａｓｓｅ）
であってもよい。つまりそれは種々の種類の顔料堆積物
を意味し、これ等から紙ウエブ上に表面層が形成され
る。双方の場合に、この液体は、紙ウエブの１面に塗ら
れても、あるいは紙ウエブの両面に塗られてもよい。従来技術の公報１．ドイツ国特許−実用新案登録第９１１１６６９号２．ドイツ国特許−実用新案登録第８４１４４１３号３．米国特許第２７２９１９２号４．米国特許第２９４９３０７号５．米国特許第３０８４６６３号６．１９７３年製紙業週間誌、第１６４頁ないし第１６
９頁７．１９７８年製紙業週間誌、第７７３号ないし第７７
８号いかなる種類の塗装装置でも、塗装品質はすべて塗
料材料の全工程から紙ウエブ上に塗るまでの全処理工程
にかかっている。この場合に、紙ウエブの巾に亘って塗
料材料の均等な配分に使われる分配管が重要な役割を果
す。この分配管は、塗料装置内に水平な位置におかれて
いる。その双方の正面端に塗料の流れが送られる。した
がってこの流れは反対方向である。塗料材料は、分配管
の長さに亘って配置されている穴を経て分配管から流出
する。したがって上記の塗料材料の流れの速さは、上記
の正面端で始まり、分配管の長さの中央領域で終る流路
上で減少される。したがって正しいレイアウトの場合、
双方の部分流は中央領域で静止する。

【０００３】１つの重大な障害要因はいつも、塗料材料
内にある空気である。この空気はいかなる場合でも、塗
料材料が紙ウエブに達する前に除去されなければならな
い。この目的のために、あらゆる可能な脱気対策がとら
れている。したがってたとえば分配管上に脱気ドームが
取付けられている。この脱気ドームは分配管の全長に亘
って延びており、そしてさらに対の穴によって分配管の
内部に接続されている。これ等の穴を通り、多量の空気
泡を含んでいるわずかな部分流が分配管から上記通路に
入り、再び循環回路に戻されるようになっている。

【０００４】上記に述べた公知の分配管の原理は問題が
ある。中央領域における塗料材料の双方の部分流が実際
に速さゼロに達するように達成するのが難かしい。双方
の側からの供給は、ある程度の装置上の費用を必要とす
る。脱気ドームを通り流れる再循環流は、ほんのわずか
な量であるから、速さも遅い。これは、沈澱物を生じ、
しかもまた分配管と脱気ドームとの間の穴内に生ずる。
最後にまた、分配管自体も最適ではない、しかもまた分
配管への入口と分配管の長さの中央部分との間の経路の
部分流の速度減少によって最適ではない。

【０００５】本発明は、公報（１）による塗装装置から
スタートしている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、その
ような装置を、塗料材料ができるだけ均等に分配管の長
さに亘って、したがって紙ウエブの巾に亘って分配さ
れ、脱気問題が解決され、沈澱物が防止され、かつ装置
費用が減少されるように設計することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、ノズル室
（３）が、ウエブ巾を超え、かつウエブ走行方向にウエ
ブ（１）のある距離に亘って延びており、ノズル室
（３）が、入口側をオーバーフロー突起（４）によっ
て、そして出口側を定量供給突起（５）によって規定さ
れており、分配管（６）が設けられていて、それがウエ
ブ走行方向を横切って延びており、正面側で塗料材料を
送られ、そして分配管の長さに亘って分配された塗料材
料送り出しのための穴（２６）を有し、分配管（６）の
後に供給路が接続されていて、これが塗料材料をノズル
室（３）に供給し、パイパス路が設けられていて、これ
がノズル室（３）からの余分な量を他に導く、特徴を有
している走行する紙ウエブ上に塗料材料を塗る塗装装置
において分配管（６）が、その双方の端の１方に（流入
端２０）入口を有し、そして他方の端に（流出端２１）
出口を有し、ブッシング（２４）が設けられており、そ
れ等が分配管（６）の壁内に入れられていて、かつ穴
（２６）を有していることを特徴とする。

【０００８】

【作用】本発明によって個々に下記事項が達成される。
塗料材料は、一方端から他方端へ、静止状態を生ずるこ
となく、分配管の全長を通過する。したがってこの塗料
材料は、管の全長に亘って絶えず動いている。空気の多
い部分は、この流路上の一分配管の横断面で見て一この
上部部分、したがって穴に対向している側にある。この
ため、空気を含む塗料材料がこの穴を通って到達するお
それはない。したがって、脱気ドームは一般的に全く必
要がない。そうは言っても、脱気ドームが設けられても
よい。

【０００９】さらに、分配器の端へのただ１つの供給管
のみが設けられているだけであるから、公知の塗装装置
に比べて構造上の費用が非常に減少する。

【００１０】最後に、穴径がいつでも変えられるので、
したがって上記穴から流出する部分的流量を調整でき
る。すなわち、ブッシングのみを変える必要がある。こ
のことは、管が多くの場合にシリンダー状に形成される
ことができる、すなわち、全長に亘って、あるいは少く
ともその長さの実質的部分に亘って一定の断面を有して
いるという利点をもっている。これは製造を容易にし、
したがって製造コストを下げる。しかし管はまた円錐形
に形成されてもよい。

【００１１】

【実施例】本発明について図面により詳述する。

【００１２】図１に示されたノズル状塗装装置は、ノズ
ル室３を有している。このノズル室３は、ウエブ走行方
向において、入口側のオーバーフロー突起４と、定量供
給突起５とによって規定されている。塗装材料は分配管
６に供給される。分配管６は本願では図示されていない
多数の出口開口を有し、これ等の出口開口が供給路７に
連通している、したがって塗装材料は通路７を通りノズ
ル室３、つまり紙ウエブ１に達する。供給路の途中に、
障害物（Ｓｔｏｌｐｅｖｓｃｈｗｅｌｌｅ）７．１があ
り、これが塗料材料内に微少乱流を発生する。バイパス
路８がオーバーフロー路９と連絡を作っている。バイパ
ス路８の端にオーバーフロー量を制御する調整可能な弁
１０がある。装置１１は屈曲補償の調節に役立ってい
る。この場合特に、定量供給突起５の屈曲補償が大切で
ある。しかしまた全塗装装置の屈曲の影響も除かれる。

【００１３】補償装置１１はこの場合、ドイツ国特許第
３９２５５７１ＡＩ号によって形成される。この装置は
固定クロスバー１２と、クロスバー１２を囲んでいるス
リーブ１３と、圧力伝導要素、本願の場合エアーベロー
とを有している。エアーベロー１４に圧力空気を送る
と、スリーブ１３、したがって各定量供給突起５の位置
が変えられるので、屈曲補償が作られる。この補償装置
１１は、定量供給突起５の縁と紙ウエブ１との間の間隙
巾も調整するように、十分大きな「内部リフト」が作り
出されるように形成され、配置されなければならない。
したがってこのために、さらに他の装置は必要がない。
本願の場合には、レーザー測定装置１５が設けられてお
り、これによって定量供給突起５の縁の正確な位置を測
定できる。これから得られた信号が、補償装置１１を制
御するのに使用される。

【００１４】分配管６の詳細は、図２および３から正確
に判る。分配管６はシリンダー形状であり、しかも本願
の場合には円形シリンダーとして形成されている。分配
管６は、流入端２０と流出端２１とを有している。流出
端２１に絞り部材２２がある。分配弁６の長さに亘って
ブッシング２４が配置されており一図２では概略的にし
か示されていない。流れは矢印２５の方向に流れる。

【００１５】図３による断面図では、挿入物２４がよく
判る。ブッシング２４は、特定の直径ｄを有している穴
２６を有している。分配管６の内部は完全に塗装材料で
満たされている。しかしながら図２および図３から内部
室の上部領域に空気泡２８があるのが判る。本発明によ
る流れは流入端から流出端に流れるので、分配管の全長
にかなりの速度が支配している。どこにも流れの停滞を
生じていない。この理由から、空気泡２８もまた確実に
全分配管を通過する。この場合、空気泡は、図３に示し
たように一絶えず穴２６に対向しているので、空気泡は
いかなる場合にも穴を通って塗装材料と共に流出できな
い、したがって紙ウエブに達しないようになっている。

【００１６】ブッシング２４内の穴２６はブッシング毎
に異なる大きさである。この場合、寸法ｄは、一般的に
流れの増加と共に、流入端２０からスタートして流出端
２１まで除々に増加している。計算によって個々の穴の
寸法ｄは、予め正確に正しく決定できる。この場合、各
穴２６から同量の塗料材料が流出するので、塗料材料が
できるだけ均等に分配管６の長さに亘って、したがって
紙ウエブの巾に亘って配分されるように、ブッシングの
寸法ｄを設計するのがその目的である。

【００１７】ブッシング２４は簡単に交換可能である。
分配管６の壁への固定は、ねじ止めまたはスナップ作用
を有する締付けによって行なうことができる。これは下
記の意味を有している。塗料材料のレオロジー特性は非
常に異なっている。それは水とは全く違う。しばしば流
動特性は正確に計算できない。この理由から、ブッシン
グを容易に交換可能にするのが合理的である。したがっ
て、すべての穴における一定量を達成するため、他の直
径を有する穴に簡単に変えることができる。

【００１８】本願の場合では、分配管６は一図３から明
らかなように一円形シリンダー形状である。しかしなが
ら楕円形横断面を有することもできる。この場合、楕円
形の長軸は垂直面内にある。内部室の上記の横断面の場
合、一方では穴２６の間の距離、そして他方では空気泡
が流れる対向する場所ができる限り大きくなるので、空
気泡が穴に達するおそれがないという利点を有してい
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】紙ウエブの走行方向にあるが、紙ウエブに垂直
である切断平面における塗装装置を示している。

【図２】図１による分配管を側面図で示している。

【図３】図２の切断線による断面を拡大スケールで示し
ている。

【符号の説明】

１・・・紙ウエブ、３・・・ノズル室、４・・・オーバーフロー突起、５・・・定量供給突起、６・・・分配管、７・・・供給路、８・・・バイパス路、９・・・オーバーフロー路、１０・・・弁、１１・・・補償装置、１２・・・固定クロスバー、２４・・・ブッシング、２６・・・穴。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】１．ノズル室（３）が、ウエブ巾を超え、
かつウエブ走行方向にウエブ（１）のある距離に亘って
延びており、２．ノズル室（３）が、入口側をオーバーフロー突起
（４）によって、そして出口側を定量供給突起（５）に
よって規定されており、３．分配管（６）が設けられていて、それがウエブ走行
方向を横切って延びており、正面側で塗料材料を送ら
れ、そして分配管の長さに亘って分配された塗料材料送
り出しのための穴（２６）を有し；４．分配管（６）の後に供給路が接続されていて、これ
が塗料材料をノズル室（３）に供給し；５．パイパス路が設けられていて、これがノズル室
（３）からの余分な量を他に導く、特徴を有している走
行する紙ウエブ上に塗料材料を塗る塗装装置において、６．分配管（６）が、その双方の端の１方に（流入端２
０）入口を有し、そして他方の端に（流出端２１）出口
を有し、７．ブッシング（２４）が設けられており、それ等が分
配管（６）の壁内に入れられていて、かつ穴（２６）を
有していることを特徴とする塗装装置。
【請求項２】分配管が、その長さのほとんどの部分に
亘ってシリンダー状の管として形成されていることを特
徴とする請求項１に記載の塗装装置。
【請求項３】分配管（６）の流出端（２１）が、絞り
部材（２２）を備えていることを特徴とする請求項１ま
たは２に記載の塗装装置。