JPH05212296A - 金属箔担体触媒からの白金族金属回収方法 - Google Patents

金属箔担体触媒からの白金族金属回収方法

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JPH05212296A
JPH05212296A JP1761492A JP1761492A JPH05212296A JP H05212296 A JPH05212296 A JP H05212296A JP 1761492 A JP1761492 A JP 1761492A JP 1761492 A JP1761492 A JP 1761492A JP H05212296 A JPH05212296 A JP H05212296A
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JP
Japan
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platinum group
group metal
foil carrier
weight
catalyst
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Application number
JP1761492A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Ito
秀俊 伊藤
Yoshiyuki Eto
義行 江渡
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属箔担体に触媒活性成分として白金族金属
を含むコート層が塗布されて成る金属箔担体触媒から白
金族金属を効率よく回収する方法を得る。 【構成】 金属箔担体触媒を20重量%以上の水酸化ナト
リウムと1〜10重量%の硫酸水素ナトリウム及び0.1 重
量%以上の水素化ホウ素ナトリウム(SBH) を含む溶液中
に浸漬し、触媒活性層として設けられているアルミナと
セリアのコート層を溶解し、且つ、白金族金属をブラッ
ク状で回収する金属箔担体触媒からの白金族金属回収方
法。 【効果】 使用済み触媒からの白金族金属の分離回収を
高い効率で行うことができ、資源の有効活用が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車等の内燃機関
から排出される排気ガスの浄化用触媒のような金属箔担
体触媒から白金族金属を回収する方法、特にステンレス
および、Fe−Cr−AL等の金属材料を用いた、金属箔担体
に触媒活性成分として白金族金属を含むコート層が塗布
されて成る金属箔担体触媒から白金族金属を効率良く回
収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の白金族金属回収方法としては、例
えば塩酸、王水等に代表される酸溶解法があり、セラミ
ック担体触媒からの白金族金属回収方法としてよく知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法は金属箔担体並びに白金族金属も溶解す
るため、多大な量の薬品を必要とするうえに加えて、溶
解後の白金族金属の分離、精製工程で効率的に分離回収
する為に中和を行なう必要があり、この結果、金属箔担
体原料である金属の水酸化物が析出する為、効率の低下
を招き工業的に最適な方法とは言えないという問題点が
あった。
【0004】これらの問題点を解決するために特開平2
−209436号公報には、水酸化ナトリウムで金属箔
担体を処理する方法が提案されているが、水酸化ナトリ
ウムだけでは、アルミナコート層中のセリアを溶解する
のは極めて困難であり効率のよい回収方法とは言えな
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来の問題点を解決すべく種々研究の結果、金属箔担体
を溶解することなく、且つ、白金族金属を硫化物及びブ
ラック状とすることで、簡便且つ、効率的に回収し得る
ことを知見したことに基づくものである。
【0006】即ちこの発明の金属箔担体触媒からの白金
族金属の回収方法は金属箔担体触媒を20重量%以上の水
酸化ナトリウムと1〜10重量%の硫酸水素ナトリウム及
び0.1 重量%以上の水素化ホウ素ナトリウム(SBH) を含
む溶液中に浸漬し、触媒活性層として設けられているア
ルミナとセリアのコート層を溶解し、且つ、白金族金属
をブラック状で回収することを特徴とする。
【0007】以下、この発明について説明する。本発明
は、金属箔担体触媒から白金族金属を回収する方法にお
いて、先ず金属箔担体に白金族金属を担持した触媒を20
重量%以上の水酸化ナトリウム、1〜10重量%の硫酸水
素ナトリウム及び0.1 重量%以上の水素化ホウ素ナトリ
ウム(SBH) を含む水溶液中に浸漬し、浸出処理する。
【0008】水酸化ナトリウムを用いると、金属箔担体
の溶出をおさえられ、効率的に触媒層を溶解する。たま
硫酸水素ナトリウムは溶解された触媒層中のロジウムを
硫化物化し、SBH は白金、パラジウム等をブラック状に
して回収する為効率の良い分離、精製が図れる。
【0009】白金族金属を含むアルミナは水酸化ナトリ
ウムに溶解し、アルミン酸ナトリウムとなりセリアはSB
H で還元され硫酸水素ナトリウムによって硫化物化され
水酸化ナトリウムに溶解し濾過することで容易に白金族
金属と分離が可能になる。
【0010】沈澱分離した白金族金属のうち、ロジウム
の硫化物は希酸に容易に溶解するが、白金、パラジウム
ブラックは溶解しない為、簡便な方法でロジウムと白
金、パラジウムの分離が可能となる。
【0011】使用される水酸化ナトリウムの濃度は20重
量%より低いと溶解効率が落ちるので20重量%以上とす
る。しかし濃度を40重量%より高くしても、高めた効果
が期待できないと同時に、装置等の腐食度合が大きくな
るので、濃度は20〜40重量%の範囲が好ましい。
【0012】次に、硫酸水素ナトリウム濃度は、触媒コ
ート層中の酸化セリウムの分量を考慮して1〜10重量
%、好ましくは4〜10重量%とする。
【0013】また水素化ホウ素ナトリウムの濃度は、触
媒中のセリウムを還元するのに必要な量あればよい。従
って0.1 重量%以上とするが、あまり大量の水素化ホウ
素ナトリウムが存在すると発生する水素の系外への除去
等の処理が必要になり装置的にも複雑となるので0.1 〜
0.5 重量%の範囲が好ましい。
【0014】
【作用】次に作用を説明する。金属箔担体触媒の触媒層
は、金属箔担体表面にガンマ−又は、デルタ−アルミナ
のごとき活性アルミナセリアを塗布した後、白金、ロジ
ウム、パラジウム等の白金族金属塩を含浸担持してい
る。この活性アルミナは水酸化ナリウム溶液中に容易に
溶解しアルミン酸ナトリウム溶液となりセリアも上記し
たように溶解するが白金族金属は溶解しない為、ブラッ
ク状で分離が可能になる。しかしながら使用済み触媒の
場合は、高温の自動車排ガスの中にさらされている為、
白金族金属の多くは酸化物状態になる。この時白金、パ
ラジウムは2価の酸化物であるのに対し、ロジウムは3
価の酸化物となる。2価の酸化物である白金、パラジウ
ムはSBH のような還元剤で容易にブラック状態になるの
に対し、3価の酸化物であるロジウムは還元されにく
い。しかし硫酸水素ナトリウムのごとき硫黄化合物とは
容易に反応し硫化物化する。この性質を用いロジウムを
硫化物化することとし、白金、パラジウムブラックと沈
澱分離する方法とした。
【0015】
【実施例】以下本発明を実施例及び、比較例により説明
する。実施例1 Fe−20Cr−5ALを酸化処理し、ガンマ−アルミナとセリ
アを塗布した金属箔担体に、Pt 1.46 g 、Rh 0.146 gを
担体した触媒(400 セル、1.3L) を20重量%水酸化ナト
リウム、5重量%硫酸水素ナトリウム、0.1 重量%SBH
を含む水溶液5Lに浸漬し、80℃に加熱し8時間浸出し
た。そののち放冷し、吸引濾過装置を用い濾過し、白金
とロジウムを分離した。純水を用いて洗浄後、1N塩酸
水溶液で沈澱物を処理し、ロジウムを塩化ロジウムとし
て溶解分離した。この結果、白金、ロジウムの回収率
は、Pt=98%、Rh=97%であった。
【0016】実施例2 実施例1においてアルミナとセリアを塗布した金属箔担
体に、Pd 1.46 g 、Rh0.146 g を担持した触媒(400 セ
ル、1.3 L)を20重量%水酸化ナトリウム、5重量%硫
酸水素ナトリウム、0.1 重量%SBH を含む水溶液5Lに
浸し、80℃に加熱し8時間浸出した。
【0017】以下、実施例1と同様に処理した結果、パ
ラジウム、ロジウムの回収率はPd=98%、Rh=97%であ
った。
【0018】実施例3 実施例1で得た金属箔担体触媒を、850 ℃で100 時間実
エンジン排ガス中にさらした後、同様の方法で白金、ロ
ジウムを浸出し、分離操作を行なった。この結果、白金
とロジウムの回収率は、Pt=97%、Rh=96%であった。
【0019】実施例4 実施例2で得た金属箔担体触媒を、850 ℃で100 時間実
エンジン排ガス中にさらした後、同様の方法でパラジウ
ム、ロジウムを浸出し、分離操作をなった。この結果、
パラジウムとロジウムの回収率は、Pd=97%、Rh=96%
であった。
【0020】実施例5 実施例3で得た金属箔担体触媒を、20重量%水酸化ナト
リウム、1重量%硫酸水素ナトリウム、0.1 重量%SBH
を含む水溶液5Lに浸漬し、同様の方法で白金、ロジウ
ムを浸出し、分離操作を行なった。この結果、白金とロ
ジウムの回収率は、Pt=96%、Rh=94%であった。
【0021】実施例6 実施例3で得た金属箔担体触媒を、20重量%水酸化ナト
リウム、10重量%硫酸水素ナトリウム、0.1 重量%SBH
を含む水溶液5Lに浸漬し、同様の方法で白金、ロジウ
ムを浸出し、分離操作を行なった。この結果、白金とロ
ジウムの回収率は、Pt=97%、Rh=96.5%であった。
【0022】実施例7 実施例3で得た金属箔担体触媒を、30重量%水酸化ナト
リウム、5重量%硫酸水素ナトリウム、1重量%SBH を
含む水溶液5Lに浸漬し、同様の方法で白金、ロジウム
を浸出し、分離操作を行なった。この結果、白金とロジ
ウムの回収率は、Pt=98%、Rh=97%であった。
【0023】比較例1 実施例1と同様にして得た金属箔担体触媒を、王水中に
浸し、80℃で6時間浸出した結果全ての金属箔担体は溶
解した。白金族金属を取り出すため水酸化ナトリウムで
中和したところFe,AL, Crは水酸化物として沈澱し、白
金族金属との分離が不可能となった。
【0024】比較例2 実施例3と同様、エンジン排ガス中にさらした金属箔担
体触媒を、20重量%水酸化ナトウム溶液5L中に浸漬
し、80℃で一昼夜浸出した。放冷後濾過して白金族金属
を分離し、王水に溶解、脱硝後白金を塩化アンモニウム
で沈澱させる従来の分離方法を用い白金とロジウムを分
離した。この結果、白金、ロジウムの回収率はPt=80
%、Rh=67%であった。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、その構成を20重量%以上の水酸化ナトリウム、1
〜10重量%の硫酸水素ナトリウム、0.1 重量%以上のSB
H を含む溶液を用い、金属箔担体触媒からの白金族金属
の回収を行なった結果特に高温下にさらされた使用済み
触媒からの白金族金属の分離回収を高い効率で行なうこ
とが可能になった。
【0026】この為、今後発生すると考えられる使用済
み金属箔担体触媒から白金族金属を回収でき、資源の有
効活用が図れると言うことが期待できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属箔担体触媒を20重量%以上の水酸化
    ナトリウムと1〜10重量%の硫酸水素ナトリウム及び0.
    1 重量%以上の水素化ホウ素ナトリウム(SBH) を含む溶
    液中に浸漬し、触媒活性層として設けられているアルミ
    ナとセリアのコート層を溶解し、且つ、白金族金属をブ
    ラック状で回収することを特徴とする金属箔担体触媒か
    らの白金族金属回収方法。
JP1761492A 1992-02-03 1992-02-03 金属箔担体触媒からの白金族金属回収方法 Pending JPH05212296A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100729402B1 (ko) * 2006-09-29 2007-06-15 차상용 로듐 이온화용 조성물 및 이를 이용한 로듐의 이온화 또는도금 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100729402B1 (ko) * 2006-09-29 2007-06-15 차상용 로듐 이온화용 조성물 및 이를 이용한 로듐의 이온화 또는도금 방법

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