JPH05211739A - 電動機の固定子 - Google Patents
電動機の固定子Info
- Publication number
- JPH05211739A JPH05211739A JP1377692A JP1377692A JPH05211739A JP H05211739 A JPH05211739 A JP H05211739A JP 1377692 A JP1377692 A JP 1377692A JP 1377692 A JP1377692 A JP 1377692A JP H05211739 A JPH05211739 A JP H05211739A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wedge
- stator
- motor
- slot
- noise
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電動機運転中の騒音、特に固定子スロット数
±1次の周波数成分の騒音を低減することを目的とす
る。 【構成】 電動機の固定子磁気鉄心のスロット内部に板
状の磁性材料1aと板状の電気絶縁性樹脂1bとを一体
化させてなるウエッジ1を装着することにより、回転子
が一回転中に受ける磁気パーミアンスの変化が緩和さ
れ、その結果として固定子スロット数±1次の周波数成
分および固定子スロットに影響を受ける成分の電動機騒
音を低減することができる。またウエッジ1は、板状の
磁性材料1aと樹脂1bとを貼り合わせたものなので、
コストアップは最小限に抑えることができる。さらに、
生産性においてはウエッジの外形は従来のものと同一で
あるため、最小限の工程変更にて対応できる。
±1次の周波数成分の騒音を低減することを目的とす
る。 【構成】 電動機の固定子磁気鉄心のスロット内部に板
状の磁性材料1aと板状の電気絶縁性樹脂1bとを一体
化させてなるウエッジ1を装着することにより、回転子
が一回転中に受ける磁気パーミアンスの変化が緩和さ
れ、その結果として固定子スロット数±1次の周波数成
分および固定子スロットに影響を受ける成分の電動機騒
音を低減することができる。またウエッジ1は、板状の
磁性材料1aと樹脂1bとを貼り合わせたものなので、
コストアップは最小限に抑えることができる。さらに、
生産性においてはウエッジの外形は従来のものと同一で
あるため、最小限の工程変更にて対応できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスロット内部にウエッジ
を有する電動機の固定子に関する。
を有する電動機の固定子に関する。
【0002】
【従来の技術】電動機の固定子磁気鉄心のスロット内部
の構成について、図3および図4を参照しながら説明す
る。図に示すように、ウエッジ4はコイル2のスロット
外へのはみ出しを防止している。またスロット絶縁紙3
はコイル2と磁気鉄心との電気的絶縁を確保するために
装着されている。
の構成について、図3および図4を参照しながら説明す
る。図に示すように、ウエッジ4はコイル2のスロット
外へのはみ出しを防止している。またスロット絶縁紙3
はコイル2と磁気鉄心との電気的絶縁を確保するために
装着されている。
【0003】従来の電動機においては、このウエッジ4
は材料コストと生産性等から合成樹脂フィルム単体によ
るものが用いられてきた。
は材料コストと生産性等から合成樹脂フィルム単体によ
るものが用いられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の合成樹脂フィル
ム単体のウエッジ4を使用した電動機では運転時の騒音
面で不利になる。図4は従来のウエッジ4を使用した場
合の電動機機枠の振動を高速フーリエ変換装置(以下F
FTという)により周波数分析した特性図を示す。なお
これは電動機として、誘導電動機を使用した場合の特性
図である。図4において縦軸は振動のレベルを表し、横
軸は2KHzまでの周波数成分を表す。ここで、aとbの
示す周波数成分の振動レベルが高くなっている。このと
き使用した固定子のスロット数は、20であり、前記
a,bの周波数は電動機回転周波数の20±1次成分と
なっている。つまりa,bは固定子スロットに依存する
ものであり、これは回転子一回転中に回転子が受ける固
定子スロット数分の磁束の変化が原因である。多くの電
動機では、このa,bの周波数は1KHz近辺になり、非
常に耳障りな周波数の騒音となる。特に家電製品用電動
機としては、この騒音がおよぼす影響が大である。
ム単体のウエッジ4を使用した電動機では運転時の騒音
面で不利になる。図4は従来のウエッジ4を使用した場
合の電動機機枠の振動を高速フーリエ変換装置(以下F
FTという)により周波数分析した特性図を示す。なお
これは電動機として、誘導電動機を使用した場合の特性
図である。図4において縦軸は振動のレベルを表し、横
軸は2KHzまでの周波数成分を表す。ここで、aとbの
示す周波数成分の振動レベルが高くなっている。このと
き使用した固定子のスロット数は、20であり、前記
a,bの周波数は電動機回転周波数の20±1次成分と
なっている。つまりa,bは固定子スロットに依存する
ものであり、これは回転子一回転中に回転子が受ける固
定子スロット数分の磁束の変化が原因である。多くの電
動機では、このa,bの周波数は1KHz近辺になり、非
常に耳障りな周波数の騒音となる。特に家電製品用電動
機としては、この騒音がおよぼす影響が大である。
【0005】本発明は上記問題を解決するもので、騒音
を低減することを目的としている。
を低減することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、固定子スロットのウエッジの構造が板状の
磁性材料と板状の電気絶縁性樹脂とを一体化させてなる
ものを使用するというものである。
するために、固定子スロットのウエッジの構造が板状の
磁性材料と板状の電気絶縁性樹脂とを一体化させてなる
ものを使用するというものである。
【0007】
【作用】本発明は上記した構成において、スロット部に
磁性材料からなるウエッジを設けることにより、回転子
一回転中に回転子が受ける固定子スロット数分の磁気パ
ーミアンスの変化を緩和される。その結果、固定子スロ
ット数±1次の周波数成分および固定子スロットに影響
を受ける成分の電動機騒音(振動)を低減することとな
り、実際には非常に耳障りな周波数1KHz近辺の騒音を
低減することとなる。
磁性材料からなるウエッジを設けることにより、回転子
一回転中に回転子が受ける固定子スロット数分の磁気パ
ーミアンスの変化を緩和される。その結果、固定子スロ
ット数±1次の周波数成分および固定子スロットに影響
を受ける成分の電動機騒音(振動)を低減することとな
り、実際には非常に耳障りな周波数1KHz近辺の騒音を
低減することとなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1および
図2を参照しながら説明する。なお、従来例で説明した
ものと同一構成部材には同一番号を用い、その説明を省
略する。
図2を参照しながら説明する。なお、従来例で説明した
ものと同一構成部材には同一番号を用い、その説明を省
略する。
【0009】図1はウエッジ1の詳細を示す断面図であ
る。(a)は磁性材料1aの片面に電気絶縁性樹脂1b
を貼り合わせたもの。(b)は磁性材料1aの両面を電
気絶縁性樹脂1bにてはさんだものである。
る。(a)は磁性材料1aの片面に電気絶縁性樹脂1b
を貼り合わせたもの。(b)は磁性材料1aの両面を電
気絶縁性樹脂1bにてはさんだものである。
【0010】図に示すようにウエッジ1の形状は従来の
ものと変わることはない。このような構造のウエッジ1
を固定子スロットに使用する。
ものと変わることはない。このような構造のウエッジ1
を固定子スロットに使用する。
【0011】上記構成において作用を説明する。磁性材
料を含んだウエッジ1をスロット部に装着することによ
り、回転子が一回転中に受ける磁気パーミアンスの変化
が緩和され、回転子に与える固定子スロット数回分の磁
束の変化が緩和される。その結果として、固定子スロッ
ト数±1次の周波数成分をはじめとした固定子スロット
に影響を受ける成分の電動機騒音を低減することができ
る。
料を含んだウエッジ1をスロット部に装着することによ
り、回転子が一回転中に受ける磁気パーミアンスの変化
が緩和され、回転子に与える固定子スロット数回分の磁
束の変化が緩和される。その結果として、固定子スロッ
ト数±1次の周波数成分をはじめとした固定子スロット
に影響を受ける成分の電動機騒音を低減することができ
る。
【0012】図2は磁性材料を含んだウエッジを使用し
た電動機の運転時振動をFFTにて分析したデータの一
例を示す。図4の従来の合成樹脂ウエッジを使用した電
動機の振動波形と比較すると、固定子スロット数±1次
の周波数成分およびその付近の振動レベルが低減されて
いることがわかる。多くの電動機では、この場合のよう
に1KHz近辺という非常に耳障りな成分が低減すること
ができる。
た電動機の運転時振動をFFTにて分析したデータの一
例を示す。図4の従来の合成樹脂ウエッジを使用した電
動機の振動波形と比較すると、固定子スロット数±1次
の周波数成分およびその付近の振動レベルが低減されて
いることがわかる。多くの電動機では、この場合のよう
に1KHz近辺という非常に耳障りな成分が低減すること
ができる。
【0013】また、ウエッジの構造は、板状の磁性材料
と板状の樹脂とを貼り合わせ等により一体化させたもの
であるため、コストアップは最小限に抑えることができ
る。さらに、形状は従来と変わらず、最小限の工程変更
にて対応できる。よって生産性やコストの面からみて適
した磁気ウエッジである。
と板状の樹脂とを貼り合わせ等により一体化させたもの
であるため、コストアップは最小限に抑えることができ
る。さらに、形状は従来と変わらず、最小限の工程変更
にて対応できる。よって生産性やコストの面からみて適
した磁気ウエッジである。
【0014】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなように
本発明は磁性材料と電気絶縁性樹脂を一体化させた板状
のウエッジを使用することにより、低騒音の電動機を供
給することができる。また、ウエッジの形状も従来と同
一のままとなるため、電動機の生産性・コスト面に支障
をきたすことはない。
本発明は磁性材料と電気絶縁性樹脂を一体化させた板状
のウエッジを使用することにより、低騒音の電動機を供
給することができる。また、ウエッジの形状も従来と同
一のままとなるため、電動機の生産性・コスト面に支障
をきたすことはない。
【図1】(a)は本発明の一実施例の電動機の固定子に
使用するウエッジの断面図 (b)は本発明の他の実施例の電動機の固定子に使用す
るウエッジの断面図
使用するウエッジの断面図 (b)は本発明の他の実施例の電動機の固定子に使用す
るウエッジの断面図
【図2】本発明のウエッジを使用した電動機の運転時振
動をFFTにより周波数分析した特性図
動をFFTにより周波数分析した特性図
【図3】従来の電動機の固定子磁気鉄心のスロット内部
の断面図
の断面図
【図4】従来のウエッジを使用した電動機の運転時振動
をFFTにより分析した特性図
をFFTにより分析した特性図
1 ウエッジ 1a 磁性材料 1b 電気絶縁性樹脂
Claims (1)
- 【請求項1】 固定子スロット内部にウエッジを有し、
前記ウエッジは板状の磁性材料と、板状の電気絶縁性樹
脂とを一体化させてなる電動機の固定子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1377692A JPH05211739A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 電動機の固定子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1377692A JPH05211739A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 電動機の固定子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05211739A true JPH05211739A (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=11842648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1377692A Pending JPH05211739A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 電動機の固定子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05211739A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107408863A (zh) * | 2015-03-26 | 2017-11-28 | 西门子公司 | 用于电机的可膨胀的槽封闭 |
CN107408864A (zh) * | 2015-03-26 | 2017-11-28 | 西门子公司 | 用于电机的自粘式封槽装置 |
-
1992
- 1992-01-29 JP JP1377692A patent/JPH05211739A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107408863A (zh) * | 2015-03-26 | 2017-11-28 | 西门子公司 | 用于电机的可膨胀的槽封闭 |
CN107408864A (zh) * | 2015-03-26 | 2017-11-28 | 西门子公司 | 用于电机的自粘式封槽装置 |
US10218238B2 (en) | 2015-03-26 | 2019-02-26 | Siemens Aktiengesellschaft | Self-adhesive slot-closing device for an electric machine |
US10333366B2 (en) | 2015-03-26 | 2019-06-25 | Siemens Aktiengesellschaft | Expandable slot closure for an electric machine |
CN107408864B (zh) * | 2015-03-26 | 2019-10-29 | 西门子公司 | 用于电机的自粘式封槽装置 |
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