JPH0521130A - 測温スパークプラグ - Google Patents

測温スパークプラグ

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JPH0521130A
JPH0521130A JP16808591A JP16808591A JPH0521130A JP H0521130 A JPH0521130 A JP H0521130A JP 16808591 A JP16808591 A JP 16808591A JP 16808591 A JP16808591 A JP 16808591A JP H0521130 A JPH0521130 A JP H0521130A
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JP
Japan
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temperature measuring
temperature
spark plug
center electrode
metal
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Pending
Application number
JP16808591A
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English (en)
Inventor
Wataru Matsutani
渉 松谷
Junichi Kagawa
純一 加川
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測温部への熱電対装着に起因して起こる測温
部の温度上昇の防止を図った測温スパークプラグの提
供。 【構成】 筒状の主体金具1、主体金具1に嵌着される
軸孔21付きの絶縁碍子2、および軸孔21に挿設され
るとともに略先端に位置する測温部31に達する細孔3
2が穿設された中心電極3を備え、先端41が測温部3
1にパーカッション溶接され、アルミナ等のセラミック
42で細孔内周と電気絶縁を図ったクロメル線4を細孔
32内に導入している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中心電極や主体金具の
所定箇所に位置する測温部の温度を測定する測温スパー
クプラグに関する。
【0002】
【従来の技術】MgO粉末を充填したステンレスパイプ
内にクロメル- アルメル線を絶縁して配したシース型熱
電対(例えばφ0.5)を、中心電極先端部(例えばφ
2.0)の測温部まで掘った孔(例えばφ1)内に挿入
し、先端をレーザー溶接して構成され、クロメル- アル
メル線の後端に現れる熱起電力により、中心電極先端部
の温度を測定する測温スパークプラグが従来より知られ
ている。なお、孔無しでシース型熱電が挿入されていな
いこと以外は同一構造の通常のスパークプラグに、この
測温スパークプラグでの測定データを用いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術は以下のような欠点がある。シース型熱電対
は、構造上、直径が太いので、これを中心電極の測温部
に配設した場合、中心電極の熱引きが悪化する。このた
め、測温スパークプラグで測定される測温部の温度は、
通常のスパークプラグのそれより高くなってしまう。本
発明の目的は、測温部への熱電対装着に起因して起こる
測温部の温度上昇の防止を図った測温スパークプラグの
提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下のような構成を採用した。 (1)筒状の主体金具、該主体金具に嵌着される軸孔付
きの絶縁碍子、および前記軸孔に挿設される中心電極と
を備え、該中心電極に、その電極先端に位置する測温部
と外部との連絡用の細孔を形成し、該細孔に、前記中心
電極と異なる材質の金属細線を細孔内周と電気絶縁して
挿設するとともに、その細線先端を前記測温部に溶着
し、前記中心電極と前記金属細線との間に生じる熱起電
力により、前記測温部の温度を測定する。 (2)エンジンの燃焼室に臨む筒状の主体金具、該主体
金具に嵌着される軸孔付きの絶縁碍子、および前記軸孔
に挿設される中心電極を備え、前記主体金具に、その金
具先端に位置する測温部と外部とを連絡する細孔を形成
し、該細孔に、前記主体金具と異なる材質の金属細線を
細孔内周と電気絶縁して挿設するとともに、その細線先
端を前記測温部に溶着し、前記主体金具と前記金属細線
との間に生じる熱起電力により、前記測温部の温度を測
定する。
【0005】
【作用】熱電対の温接点を構成する溶着位置(=測温
部)が高温になると、中心電極または主体金具と金属細
線との間に熱起電力が生じる。この熱起電力を測定し、
温度- 熱起電力特性から測温部の温度を求める。
【0006】
【発明の効果】熱電対の一方を、中心電極や主体金具で
代用しているので、細孔内に挿設する金属細線は一本で
済む。また、金属細線を細孔内周と電気絶縁して細孔に
挿設する構成であり、シース被覆は用いない。このた
め、細孔の直径を細くすることができ、中心電極や主体
金具の熱伝導性を著しく低下させない。よって、測温部
への熱電対装着に起因する温度上昇を最小限に抑えるこ
とができる。
【0007】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図3に基づいて
説明する。図1、2に示すごとく、測温スパークプラグ
Aは、筒状の主体金具1、主体金具1に嵌着される軸孔
21付きの絶縁碍子2、および軸孔21に挿設されると
ともに略先端に位置する測温部31に達する細孔32が
穿設された中心電極3を備える。また、細孔32内に
は、先端41が測温部31にパーカッション溶接され、
アルミナやマグネシア等のセラミック42で細孔内周と
電気絶縁を図ったクロメル線4が導入されている。
【0008】主体金具1は、低炭素鋼で形成され、先端
のリーチ部11、後端の六角部12、および中央の胴部
13からなる。リーチ部11には、先端部を除いて外周
に機関取付け用のねじ111が形成されている。また、
リーチ部11内壁には、テーパ状のパッキン接触面11
2が形成され、該パッキン接触面112にはパッキン1
13が周設されている。さらに、リーチ部11の先端面
には、エンジンの燃焼室に臨む外側電極114(高ニッ
ケル合金)が溶接されている。六角部12は、外周に六
角対辺121が形成され、内周には滑石122、線パッ
キン123が装入されている。胴部13は、やや径大に
形成され、ガスケット131を周設している。
【0009】絶縁碍子2は、先端の脚長部22、後端の
コルゲーション部23、および中胴部24からなり、こ
れら各部は、アルミナを主体とするセラミック焼結体で
一体的に形成されている。
【0010】中心電極3は、ニッケル合金(本実施例で
は72Ni- 15Cr- 8Fe- 0.5Cu他)で形成
され、発火部の外径は約2ミリ、軸径は2.5ミリであ
る。この中心電極3は、先端が絶縁碍子2の先端面から
数ミリ突出し、後端はコルゲーション部23に臨み、高
圧端子33として露出している。また、34は、中心電
極3と同じ材質で製造した金属線であり、ミリボルト計
5の一端に接続されている。細孔32(直径0.2ミ
リ)は、胴部13辺りまでは中心電極3の中心軸に沿っ
て形成されるが、中胴部24で屈曲して中心電極3外に
出る。また、この細孔32は、外部に連通するコルゲー
ション部23の溝231に連絡されている。
【0011】クロメル線4(95Ni- 2Mn- 2A
l)は、直径0.1ミリであり、その一端は、中心電極
3の細孔32を通って先端41に接続されるとともに、
他端は、絶縁碍子2の溝231を通ってミリボルト計5
の他端に接続されている。また、アルミナ等のセラミッ
ク42は、クロメル線4にアルミナ泥漿を塗布し、これ
を細孔32内に導入後、熱処理を行って焼成したもので
ある。
【0012】つぎに、測温スパークプラグAの作用効果
を述べる。 (ア)10個の測温スパークプラグAを、一個づつエン
ジン(5000rpm×w.o.t.)に装着し、ミリ
ボルト計5で検出した熱起電力を温度に換算する測温試
験を行ったところ、図3に示すように、真の温度760
℃に対し、−1℃〜+9℃の範囲でばらついた(〇印で
示す)が、これは、シース熱電対を用いた上述した従来
品のばらつき(×印で示す)に比べ、著しく改善され
た。 これは、以下の理由によるものと思われる。 熱電対の一方を、中心電極3で代用しているので、細
孔32内に導入する金属線が一本で済み、シース被覆も
用いていない。このため、細孔32の直径を0.2ミリ
程度に細くすることができ、中心電極3の熱伝導性を著
しく悪化させない。 従来品の場合、レーザー溶接をする際、ステンレスパ
イプ先端の溶け具合が製品毎に変動し、測温部とパイプ
内底の温接点との寸法が区々になる。このため、測温部
が同じ温度であっても測定温度は製品毎にばらつく。 しかし、測温スパークプラグAでは、クロメル線4の先
端を測温部31に直接パーカッション溶接しているの
で、測温部31と温接点とが一致する。
【0013】(イ)中心電極3と同一材料の金属線34
で高圧端子33とミリボルト計5の一端との間を電気接
続している。また、クロメル線4の他端がミリボルト計
5の他端に電気接続されている。これにより、プラグ外
の、金属線34やクロメル線4周りの環境温度の影響を
相殺することができる。
【0014】図4は、本発明の第2実施例を示す。本実
施例の測温スパークプラグBでは、細孔32は、中心電
極3に斜めに形成され、脚長部22内の細孔221に連
絡している。また、クロメル線4は、脚長部22を経て
コルゲーション部23から外部に出て、ミリボルト計5
の他端に接続されている。なお、他の構成は、測温スパ
ークプラグAと同じである。本実施例の測温スパークプ
ラグBは、第1実施例の作用効果以外にも、細孔32が
穿設しやすいという効果がある。
【0015】図5は、本発明の第3実施例を示す。上記
第1実施例及び第2実施例において、クロメル線4は、
中心電極3の細孔32を通り、さらに、絶縁碍子2の溝
231又は細孔221を通って導出される構造である。
これに対し、本実施例の測温スパークプラグCは、図2
または図4に示す、中心電極3の細孔32より、中心電
極3の外周に溝35を設けてクロメル線4を絶縁して埋
設し、端子33の端部に導出される構造である。なお、
他の構成は、測温スパークプラグAと同じである。この
測温スパークプラグCは、溝35の加工が、絶縁碍子2
の溝231や細孔221の加工に比べて行い易いので、
製造が容易であるという利点がある。
【0016】図6、図7は、本発明の第4実施例を示
す。測温スパークプラグDにおいて、主体金具1には、
主体金具1の略先端に位置する測温部14に達する細孔
15が穿設されている。また、細孔15内には、先端6
1が測温部14にパーカッション溶接され、アルミナ等
のセラミック62で細孔内周と電気絶縁を図ったコンス
タンタン線6(55Cu- 45Ni)が導入されてい
る。このコンスタンタン線6は、主体金具1の胴部13
の近辺より外部に導出され、ミリボルト計5の一端に接
続されている。また、18は主体金具1と同じ材質の金
属線であり、ミリボルト計5の他端に接続されている。
なお、他の構成は、測温スパークプラグAと同じであ
る。
【0017】測温スパークプラグDの作用効果は以下の
通りである。熱電対の一方を、主体金具1で代用してい
るので、細孔15内に導入する金属細線は一本で済む。
また、コンスタンタン線6を細孔内周と電気絶縁して細
孔15に導入する構成であり、シース被覆は用いない。
このため、細孔15の直径を0.2ミリ程度に細くする
ことができ、主体金具1の熱伝導性を殆ど低下させな
い。よって、測温部14への熱電対装着に起因する温度
上昇を4℃未満に抑えることができる。
【0018】測温スパークプラグDでは、コンスタンタ
ン線6の先端を測温部14に直接パーカッション溶接し
ているので、測温部14と温接点とが一致する。このた
め、製品毎の測定温度のばらつき(但し測温部14が同
じ温度)は、±6℃以内に抑えることができる。
【0019】図8は、本発明の第5実施例を示す。測温
スパークプラグEにおいて、主体金具1には、主体金具
1の先端に位置する測温部14に達する細孔15が先端
面16を貫通するように穿設されている。また、細孔1
5内には、アルミナ等のセラミック62で細孔内周と電
気絶縁を図ったコンスタンタン線6が挿通され、コンス
タンタン線6は、先端面16のNiメッキ17(他のメ
ッキでも可)と電気接続が成されている。なお、他の構
成は、測温スパークプラグDと同じである。本実施例の
測温スパークプラグEは、第4実施例の作用効果以外に
も、パーカッション溶接が不要になるという効果があ
る。
【0020】本発明は、上記実施例以外につぎの実施態
様を含む。 a.金属細線と細孔内周とを電気絶縁する材料は、その
他、アロンセラミック、シリカ、ポリイミド等を用いて
も良く、また、これらを細孔内周に塗布しても良い。 b.中心電極または主体金具と金属細線との間に熱起電
力が生じるものであれば、金属細線は、以下のものであ
っても良い。銅、鉄、アルメル、白金、白金ロジウム、
タングステン、タングステンロジウム、プラチネル。 c.図7より、中心電極または主体金具に穿設される細
孔の断面積は、測温部の熱移動方向と垂直な、中心電極
または主体金具の面の断面積に対して20%以下であれ
ば良い。 d.第5実施例の構成は、中心電極3の先端面に、Ni
メッキ17を用いてコンスタンタン線6またはクロメル
線4を電気接続するものにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる測温スパークプラ
グの部分断面図である。
【図2】その測温スパークプラグの要部断面図である。
【図3】その測温スパークプラグ、および従来の測温ス
パークプラグの測温試験の結果を示すグラフである。
【図4】本発明の第2実施例にかかる測温スパークプラ
グの要部断面図である。
【図5】本発明の第3実施例にかかる測温スパークプラ
グの部分断面図である。
【図6】本発明の第4実施例にかかる測温スパークプラ
グの要部断面図である。
【図7】本発明の第4実施例にかかる測温スパークプラ
グの部分断面図である。
【図8】本発明の第5実施例にかかる測温スパークプラ
グの要部断面図である。
【図9】細孔の断面積割合の限界を示すグラフである。
【符号の説明】
1 主体金具 2 絶縁碍子 3 中心電極 4 クロメル線(金属細線) 6 コンスタンタン線(金属細線) 14、31 測温部 21 軸孔 A、B、C、D、E 測温スパークプラグ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の主体金具、該主体金具に嵌着され
    る軸孔付きの絶縁碍子、および前記軸孔に挿設される中
    心電極を備え、 該中心電極に、その電極先端に位置する測温部と外部と
    の連絡用の細孔を形成し、 該細孔に、前記中心電極と異なる材質の金属細線を細孔
    内周と電気絶縁して挿設するとともに、その細線先端を
    前記測温部に溶着し、 前記中心電極と前記金属細線との間に生じる熱起電力に
    より、前記測温部の温度を測定する測温スパークプラ
    グ。
  2. 【請求項2】 エンジンの燃焼室に臨む筒状の主体金
    具、該主体金具に嵌着される軸孔付きの絶縁碍子、およ
    び前記軸孔に挿設される中心電極を備え、 前記主体金具に、その金具先端に位置する測温部と外部
    とを連絡する細孔を形成し、 該細孔に、前記主体金具と異なる材質の金属細線を細孔
    内周と電気絶縁して挿設するとともに、その細線先端を
    前記測温部に溶着し、 前記主体金具と前記金属細線との間に生じる熱起電力に
    より、前記測温部の温度を測定する測温スパークプラ
    グ。
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