JPH07110266A - 熱電対温度センサ - Google Patents
熱電対温度センサInfo
- Publication number
- JPH07110266A JPH07110266A JP25403093A JP25403093A JPH07110266A JP H07110266 A JPH07110266 A JP H07110266A JP 25403093 A JP25403093 A JP 25403093A JP 25403093 A JP25403093 A JP 25403093A JP H07110266 A JPH07110266 A JP H07110266A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature sensor
- chip
- conductive material
- thermocouple temperature
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の熱電対温度センサに比べ、応答速度を
速くすることができる熱電対温度センサを提供するこ
と。 【構成】 二種類の導電材料を接合させた測温接点部位
において、一方の導電材料からなる素線14が、他方の
導電材料からなるチップ11の挿通孔11b内を絶縁さ
れて挿通し、チップ11の先端面で、半径方向外方へ延
びる箔15として、他方の導電材料からなるチップ11
に接合されてなる。
速くすることができる熱電対温度センサを提供するこ
と。 【構成】 二種類の導電材料を接合させた測温接点部位
において、一方の導電材料からなる素線14が、他方の
導電材料からなるチップ11の挿通孔11b内を絶縁さ
れて挿通し、チップ11の先端面で、半径方向外方へ延
びる箔15として、他方の導電材料からなるチップ11
に接合されてなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、応答特性の良好な高
感度の熱電対温度センサに関する。
感度の熱電対温度センサに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、この種の熱電対温度セ
ンサでは、導電材料からなる二本の素線を使用し、これ
らの素線を、シース内で絶縁させて並設し、測温接点部
位では、応答特性が良好なように、シース先端で二本の
素線を相互に接合させる際に、露出させて構成されてい
た。
ンサでは、導電材料からなる二本の素線を使用し、これ
らの素線を、シース内で絶縁させて並設し、測温接点部
位では、応答特性が良好なように、シース先端で二本の
素線を相互に接合させる際に、露出させて構成されてい
た。
【0003】この発明は、従来の熱電対温度センサに比
べ、さらに、応答速度を速くすることができる熱電対温
度センサを提供することを目的とする。
べ、さらに、応答速度を速くすることができる熱電対温
度センサを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係る熱電対温
度センサは、二種類の導電材料を接合させた測温接点部
位において、一方の導電材料が、他方の導電材料の内部
を絶縁されて挿通し、前記他方の導電材料の先端面で、
半径方向外方へ延びる箔として、前記他方の導電材料に
接合されてなる。
度センサは、二種類の導電材料を接合させた測温接点部
位において、一方の導電材料が、他方の導電材料の内部
を絶縁されて挿通し、前記他方の導電材料の先端面で、
半径方向外方へ延びる箔として、前記他方の導電材料に
接合されてなる。
【0005】
【発明の作用・効果】この発明に係る熱電対温度センサ
では、一方の導電材料が箔となって露出して他方の導電
材料に接合されており、その一方の導電材料の箔が、雰
囲気の温度に高感度で追従し易くなる。また、他方の導
電材料が、一方の導電材料を絶縁させて内部を挿通させ
ているため、その他方の導電材料を測温する部位の周壁
等に固定することができて、このように固定すれば、周
壁等の雰囲気温度に追随し易くなる。
では、一方の導電材料が箔となって露出して他方の導電
材料に接合されており、その一方の導電材料の箔が、雰
囲気の温度に高感度で追従し易くなる。また、他方の導
電材料が、一方の導電材料を絶縁させて内部を挿通させ
ているため、その他方の導電材料を測温する部位の周壁
等に固定することができて、このように固定すれば、周
壁等の雰囲気温度に追随し易くなる。
【0006】したがって、二種類の導電材料が、それぞ
れ、雰囲気温度に高感度に追随し易いように構成されて
おり、応答特性を良好にすることができる。
れ、雰囲気温度に高感度に追随し易いように構成されて
おり、応答特性を良好にすることができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0008】図1・2に示す実施例の熱電対温度センサ
10は、アルミニウム合金製の自動車用エンジンのシリ
ンダ1内において、燃焼ガスの熱流速体の温度を測定す
るものであり、一方の導電材料をクロメル製とし、他方
の導電材料を純アルミニウム製としている。
10は、アルミニウム合金製の自動車用エンジンのシリ
ンダ1内において、燃焼ガスの熱流速体の温度を測定す
るものであり、一方の導電材料をクロメル製とし、他方
の導電材料を純アルミニウム製としている。
【0009】そして、純アルミニウム製の材料の側は、
その測温部位に、鍔11aを有して僅かに先細り状とし
た円筒状のチップ11を備えている。このチップ11
は、軸方向に貫通する挿通孔11bを備え、後端面に
は、取付孔11cと、取付孔11cの周縁に配置される
円筒状のスリーブ部11dと、が形成されている。そし
て、取付孔11c内に、フッ素樹脂製の保護チューブ1
3で被覆される直径0.5mm程度の純アルミニウム製の
素線12が挿入されるとともに、スリーブ部11dをか
しめて、素線12が、チップ11に結線されている。な
お、素線12の元部側には、補償導線等と接続させる図
示しないアダプタが配設されている。
その測温部位に、鍔11aを有して僅かに先細り状とし
た円筒状のチップ11を備えている。このチップ11
は、軸方向に貫通する挿通孔11bを備え、後端面に
は、取付孔11cと、取付孔11cの周縁に配置される
円筒状のスリーブ部11dと、が形成されている。そし
て、取付孔11c内に、フッ素樹脂製の保護チューブ1
3で被覆される直径0.5mm程度の純アルミニウム製の
素線12が挿入されるとともに、スリーブ部11dをか
しめて、素線12が、チップ11に結線されている。な
お、素線12の元部側には、補償導線等と接続させる図
示しないアダプタが配設されている。
【0010】クロメル製の材料の側は、直径0.65mm
程度とする素線14がチップ11の挿通孔11b内を挿
通して先端面に露出され、チップ11の先端面で、直径
6mm程度、厚さ4.5〜5.5μm の円板状の箔15と
して、測温部位を構成している。素線14とチップ11
との間には、円筒状の絶縁碍子16と、絶縁性を有する
耐熱性接着剤18と、が介在されている。なお、素線1
4は、元部側で、フッ素樹脂製の保護チューブ17で被
覆され、素線12と同様に、補償導線等と接続される図
示しないアダプタが配設されることとなる。
程度とする素線14がチップ11の挿通孔11b内を挿
通して先端面に露出され、チップ11の先端面で、直径
6mm程度、厚さ4.5〜5.5μm の円板状の箔15と
して、測温部位を構成している。素線14とチップ11
との間には、円筒状の絶縁碍子16と、絶縁性を有する
耐熱性接着剤18と、が介在されている。なお、素線1
4は、元部側で、フッ素樹脂製の保護チューブ17で被
覆され、素線12と同様に、補償導線等と接続される図
示しないアダプタが配設されることとなる。
【0011】なお、この実施例の熱電対温度センサ10
の製造について簡単に述べると、チップ11の取付孔1
1c内に素線12を挿入させて、スリーブ部11dをか
しめるとともに、挿通孔11b内に絶縁碍子16と素線
14を挿入させて、素線14を接着剤18で固定し、各
素線12・14にチューブ13・17や図示しないアダ
プタを装着する。
の製造について簡単に述べると、チップ11の取付孔1
1c内に素線12を挿入させて、スリーブ部11dをか
しめるとともに、挿通孔11b内に絶縁碍子16と素線
14を挿入させて、素線14を接着剤18で固定し、各
素線12・14にチューブ13・17や図示しないアダ
プタを装着する。
【0012】その後、チップ11の先端面を平滑に研削
するとともに、素線14の先端部に箔15を形成すれ
ば、熱電対温度センサ10を簡単に製造することができ
る。
するとともに、素線14の先端部に箔15を形成すれ
ば、熱電対温度センサ10を簡単に製造することができ
る。
【0013】そして、この熱電対温度センサ10では、
チップ11をシリンダ1の取付孔2に挿入固定させて配
置させ、測温すると、測温する温度に対して、リニアな
熱起電力が発生して、適確に温度測定ができる。そし
て、一方のクロメル製の導電材料が箔15となって露出
して他方の純アルミニウム製のチップ11の先端面に接
合されており、その一方の導電材料の箔15が、雰囲気
の温度に高感度で追従し易くなる。また、他方の純アル
ミニウム製のチップ11が、一方のクロメル製の素線1
4を絶縁させて内部を挿通させているため、その他方の
チップ11を測温する部位のシリンダ1に固定すること
ができて、このように固定すれば、シリンダ1等の雰囲
気温度に追随し易い。
チップ11をシリンダ1の取付孔2に挿入固定させて配
置させ、測温すると、測温する温度に対して、リニアな
熱起電力が発生して、適確に温度測定ができる。そし
て、一方のクロメル製の導電材料が箔15となって露出
して他方の純アルミニウム製のチップ11の先端面に接
合されており、その一方の導電材料の箔15が、雰囲気
の温度に高感度で追従し易くなる。また、他方の純アル
ミニウム製のチップ11が、一方のクロメル製の素線1
4を絶縁させて内部を挿通させているため、その他方の
チップ11を測温する部位のシリンダ1に固定すること
ができて、このように固定すれば、シリンダ1等の雰囲
気温度に追随し易い。
【0014】そのため、実施例の熱電対温度センサ10
では、二種類の導電材料が、それぞれ、雰囲気温度に高
感度に追随し易いように構成されており、応答特性を良
好にすることができる。
では、二種類の導電材料が、それぞれ、雰囲気温度に高
感度に追随し易いように構成されており、応答特性を良
好にすることができる。
【0015】また、実施例の熱電対温度センサ10で
は、チップ11が、配置させるアルミニウム合金製のシ
リンダ1と同質材の純アルミニウム製としているため、
測温できる温度の上限がアルミニウムの融点以下の60
0℃程度以下となるものの、熱膨張や熱伝導率がシリン
ダ1と略等しくなり、周囲にエアギャップを発生させる
ことも無く、精度良く、測温することができる。
は、チップ11が、配置させるアルミニウム合金製のシ
リンダ1と同質材の純アルミニウム製としているため、
測温できる温度の上限がアルミニウムの融点以下の60
0℃程度以下となるものの、熱膨張や熱伝導率がシリン
ダ1と略等しくなり、周囲にエアギャップを発生させる
ことも無く、精度良く、測温することができる。
【0016】ちなみに、実施例の熱電対温度センサ10
では、従来の二本の素線を測温部位で露出させて接合す
るクロメル・アルメル製の熱電対温度センサに比べて、
63%到達温度や90%到達温度において、約60倍の
性能(応答速度)を発揮することができた。
では、従来の二本の素線を測温部位で露出させて接合す
るクロメル・アルメル製の熱電対温度センサに比べて、
63%到達温度や90%到達温度において、約60倍の
性能(応答速度)を発揮することができた。
【0017】なお、実施例の熱電対温度センサ10で
は、一方の導電材料を純アルミニウム製とし、他方の導
電材料をクロメル製としたが、チップ11と箔15との
間にゼーベック効果によって熱起電力が生ずるものであ
れば、箔15を有する素線14側を、コンスタンタン製
・白金ロジウム製等にしたり、チップ11や素線12側
を、純鉄製・純銅製等にしても良い。ちなみに、チップ
11や素線12の材質は、熱電対温度センサ10を配設
させる測温部位の周壁等と同質材を使用すれば、周壁等
とチップ11との熱膨張や熱伝導率を略等しくすること
ができ、高精度で測温することが可能となる。
は、一方の導電材料を純アルミニウム製とし、他方の導
電材料をクロメル製としたが、チップ11と箔15との
間にゼーベック効果によって熱起電力が生ずるものであ
れば、箔15を有する素線14側を、コンスタンタン製
・白金ロジウム製等にしたり、チップ11や素線12側
を、純鉄製・純銅製等にしても良い。ちなみに、チップ
11や素線12の材質は、熱電対温度センサ10を配設
させる測温部位の周壁等と同質材を使用すれば、周壁等
とチップ11との熱膨張や熱伝導率を略等しくすること
ができ、高精度で測温することが可能となる。
【図1】この発明の一実施例を示す部分断面図である。
【図2】同実施例の測温接点部位の正面図である。
10…熱電対温度センサ、 11…チップ、 11b…挿通孔、 12…素線、 14…素線、 15…箔。
Claims (1)
- 【請求項1】 二種類の導電材料を接合させた測温接点
部位において、 一方の導電材料が、他方の導電材料の内部を絶縁されて
挿通し、前記他方の導電材料の先端面で、半径方向外方
へ延びる箔として、前記他方の導電材料に接合されてな
る熱電対温度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25403093A JPH07110266A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 熱電対温度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25403093A JPH07110266A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 熱電対温度センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07110266A true JPH07110266A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17259268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25403093A Pending JPH07110266A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 熱電対温度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07110266A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100489019B1 (ko) * | 2000-12-21 | 2005-05-11 | 주식회사 포스코 | 가열로내 슬라브의 온도 측정장치 |
CN106052897A (zh) * | 2016-07-18 | 2016-10-26 | 南京时恒电子科技有限公司 | 一种温度传感器及其生产工艺 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5917120A (ja) * | 1982-07-21 | 1984-01-28 | Hino Motors Ltd | 内燃機関用温度測定装置 |
-
1993
- 1993-10-12 JP JP25403093A patent/JPH07110266A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5917120A (ja) * | 1982-07-21 | 1984-01-28 | Hino Motors Ltd | 内燃機関用温度測定装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100489019B1 (ko) * | 2000-12-21 | 2005-05-11 | 주식회사 포스코 | 가열로내 슬라브의 온도 측정장치 |
CN106052897A (zh) * | 2016-07-18 | 2016-10-26 | 南京时恒电子科技有限公司 | 一种温度传感器及其生产工艺 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6257758B1 (en) | Surface temperature sensor | |
US4556475A (en) | Electrochemical gas sensor probe construction | |
US4018624A (en) | Thermocouple structure and method of manufacturing same | |
US4971452A (en) | RTD assembly | |
KR101113532B1 (ko) | 내연기관의 배기가스 시스템에 사용되는 저항 온도계용온도 센서 | |
US7982580B2 (en) | High vibration thin film RTD sensor | |
EP2068137B1 (en) | Temperature sensor | |
US4654623A (en) | Thermometer probe for measuring the temperature in low-convection media | |
US3956936A (en) | Temperature-measuring system | |
EP3339825B1 (en) | High-temperature exhaust sensor | |
JP2018036188A (ja) | 温度センサ | |
CA1201607A (en) | Radially activated thermocouple assembly | |
US5048973A (en) | Plug-type heat flux gauge | |
JPH07110266A (ja) | 熱電対温度センサ | |
US5314247A (en) | Dual active surface, miniature, plug-type heat flux gauge | |
US5086204A (en) | Method of producing a plug-type heat flux gauge | |
US2481371A (en) | High-temperature strain gauge and method of making same | |
US3979229A (en) | Temperature measuring device having a deformable temperature sensing head thereof | |
EP0327252A2 (en) | RTD assembly | |
JP7044675B2 (ja) | 温度センサの製造方法 | |
JP2752216B2 (ja) | 熱電対装置 | |
JP2017015504A (ja) | 温度センサ | |
JPH0534614B2 (ja) | ||
JP2946254B2 (ja) | 温度センサおよびその製造方法 | |
RU2042931C1 (ru) | Устройство для измерения температуры |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19971007 |