JPH0520988U - スクーターのスタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクーターが信号待ちをしているような場合
に、運転者が道路面に足を着くことなく安定よく支持す
るようにしたスクーターのスタンドを提供する。 【構成】 スクーター１の前輪２と後輪３との間のステ
ップ６に、運転者がペダル９を踏み込むことにより接地
してスクーター１の左右の転倒を防止し、ペダル９の踏
み込みを解除するとスクーター１の車体側に戻る復帰習
性８を有するスタンド７，７ａを設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、スクーターが信号待ちをしているような場合に、運転者が道路面に 足を着くことなく安定よく支持するようにしたスクーターのスタンドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、スクーターは、道路走行中に、信号待ちや車両渋滞のような場合には、 それまでステップに載せていた運転者の両足のうちの少なくとも一方を、道路面 に着いて左右の転倒を防止するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のようにスクーターにおいては、信号待ちや車両渋滞のような場合に、運 転者は少なくとも一方の足を道路面に着いて車体の左右の転倒を防止しているの で、車両渋滞時のような場合には長時間，足によって車体を支えることになって 疲労することになり、また、信号が変わったり車両渋滞が解消されたりして発進 させるとき、車体の傾斜を直しながら加速するのでハンドルがふらついて危険な 場合があった。 本考案は、上記の問題点を解決することを目的になされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために本考案は、スクーターの前輪と後輪との間のステ ップに、運転者がペダルを踏み込むことにより接地してスクーターの左右の転倒 を防止し、ペダルの踏み込みを解除するとスクーターの車体側に戻る復帰習性を 有するスタンドを設けたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

上記の構成によって本考案のスクーターのスタンドは、運転者がペダルを踏み 込むことにより接地してスクーターの左右の転倒を防止し、ペダルの踏み込みを 解除するとスクーターの車体側に戻るので、道路走行中の信号待ちや車両渋滞の ような場合に、ペダルを踏み込んでスクーターを安定良く支持できて、車両渋滞 が長時間にわたったような場合にも疲労しない。また、信号が変わったり車両渋 滞が解消されたりして車体を発進させるとき、車体を直進状態にして加速するこ とができてハンドルがふらつかず、安全にスタートできる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を添付の図面に基づいて具体的に説明する。 図１において、符号１はスクーターで、このスクーター１は、前輪２、後輪３ 、運転座席４、ハンドル５、ステップ６等を具備した従来周知のものと同様のも のである。

【０００７】 上記ステップ６の下側には、車体から下方に突出させたブラケットに、本考案 に係るスタンド７の基部が、軸７ｂを介して前後方向に回動自在に軸支されてい る。このスタンド７は、図２及び図３にも示すように、回動アームの先端部左右 両側に、支持アームを介して一対の車輪７ａを軸支している。また、スタンド７ と車体間には戻りスプリング８が張架されていて、常時はスタンド７を車体側に 引き寄せるように、即ち、路面と離れるように弾持している。 一方、スタンド７の前側の車体から下方に突出したブラケットには、そのペダ ル部を上記ステップ６の上側に突出させたペダル９が、軸１０を介して前後方向 に回動自在に軸支され、ペダル９の屈曲部９ａの先端部とスタンド７とをワイヤ １１により連結している。

【０００８】 そして、上記ペダル９のペダル部は、前輪２と後輪３との間のステップ６の前 部に運転者の足により踏み込み易い位置に配設され、運転者がペダル９を足によ り踏み込むことにより軸１０を中心に回動し、ワイヤ１１によりスタンド７が、 スプリング８の引っ張り力に抗して引っ張られて回動して車輪７ａ，７ａが接地 してスクーターの左右の転倒を防止するようにしている。また、車体を発進させ るときは、ペダル９の踏み込みを解除すると、スタンド７はスプリング８の引っ 張り力により車体側に戻り、車体を直進状態にして加速することができ、ハンド ル５がふらつかず、安全にスタートすることができる。なお、路面が傾斜してい る場合に対応して、車輪７ａ，７ａを支持する支持アームを、スタンド７の回動 アームとの連結部において左右方向に回動可能にしておくことにより、車輪７ａ ，７ａの路面との接地性が良好となり、車体を安定よく支持することができる。

【０００９】 このような構成のスクーター１においては、道路走行中に、信号待ちや車両渋 滞のような場合には、運転者は、それまでステップ６に載せていた両足のうちの 一方の足によりペダル９を踏み込む。すると、ペダル９は軸１０を中心に回動し 、ワイヤ１１によりスタンド７が引っ張られて回動して車輪７ａ，７ａが接地し 、スクーター１は左右の転倒を防止されて安定よく支持される。従って、従来の ように足を路面に着けて転倒を防止する必要がなく、疲労しない。また、信号が 変わったり車両渋滞が解消されたりして車体を発進させるとき、ペダル９の踏み 込みを解除すると、スタンド７はスプリング８の引っ張り力により車体側に戻り 、車体を直進状態にして加速することができてハンドル５がふらつかず、安全に スタートできる。なお、車輪７ａ，７ａを支持する支持アームを、スタンド７の 回動アームとの連結部において左右方向に回動可能にしておくことにより、路面 が傾斜していても車輪７ａ，７ａを路面に対し安定して接することができる。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のスクーターのスタンドによれば、運転者がペダル をを踏み込むことにより接地してスクーターの左右の転倒を防止し、ペダルの踏 み込みを解除するとスクーターの車体側に戻るようにしたので、道路走行中の信 号待ちや車両渋滞のような場合に、ペダルを踏み込んでスクーターを安定良く支 持できて、車両渋滞が長時間にわたったような場合にも疲労することがない。 また、信号が変わったり車両渋滞が解消されたりして車体を発進させるとき、 ペダルの踏み込みを解除しながら車体を直進状態にして加速することができ、ハ ンドルがふらつかず、安全にスタートすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用したスクーター全体の側面図であ
る。

【図２】本考案の要部の作用説明側面図である。

【図３】本考案の要部の部分背面図である。

【符号の説明】

１ スクーター ２ 前輪 ３ 後輪 ４ 運転座席 ５ ハンドル ６ ステップ ７ スタンド ７ａ 車輪 ７ｂ 軸 ８ 戻りスプリング ９ ペダル ９ａ 屈曲部 １０ 軸 １１ ワイヤ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スクーターの前輪と後輪との間のステッ
   プに、運転者がペダルを踏み込むことにより接地してス
   クーターの左右の転倒を防止し、ペダルの踏み込みを解
   除するとスクーターの車体側に戻る復帰習性を有するス
   タンドを設けたことを特徴とするスクーターのスタン
   ド。