JPH0520948A - 結束用編組チユーブおよびその製造法 - Google Patents

結束用編組チユーブおよびその製造法

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JPH0520948A
JPH0520948A JP19472491A JP19472491A JPH0520948A JP H0520948 A JPH0520948 A JP H0520948A JP 19472491 A JP19472491 A JP 19472491A JP 19472491 A JP19472491 A JP 19472491A JP H0520948 A JPH0520948 A JP H0520948A
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braided
tube
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JP19472491A
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English (en)
Inventor
Hiraaki Ootsuka
平明 大塚
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NIPPON JITSUPAA CHIYUUBINGU KK
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NIPPON JITSUPAA CHIYUUBINGU KK
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 編組チューブの利点を損なうことなく切断部
のほつれを有効に防止する技術を提供することを目的と
する。 【構成】 2本または3本のポリエステルモノフィラメ
ントからなる編組用線条を用いて編組機で編組すること
により編組チューブ(1) を得る。この編組チューブ(1)
を、レゾルシン、ホルマリン、水酸化ナトリウム、スチ
レン−ブタジエン−ビニルピリジンターポリマーラテッ
クスおよび対ポリエステル接着性向上剤を含む固形分約
7%のエラストマー系ラテックスに浸漬した後、取り出
し、加熱乾燥する。これにより編組チューブ(1) の表面
に弾性被覆処理層(2) が形成された結束用編組チューブ
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数本の電線やハーネ
スを結束するために用いる結束用編組チューブに関する
ものである。またそのような結束用編組チューブを製造
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配電盤や、電気・電子機器の内部あるい
は機器間には、多数の配線が施される。この配線は複数
本の電線やハーネスからなるので、作業性、収納性、外
観などの点から結束しておく必要がある。
【0003】配線の結束方法としては、配線を成形チュ
ーブ内に挿通する方法、配線に粘着テープを巻回してい
く方法などもあるが、これらの方法は配線の可撓性、屈
曲性を損なうことになり、また結束後の配線が外部から
見えなくなることがあるので、適用範囲が制限される。
また配線を成形チューブ内に挿通する方法は、成形チュ
ーブの径が固定されているので、配線の径にぴったりと
合った径のものを多種用意しなければならないという煩
わしさがある。
【0004】そこで、可撓性、屈曲性を有し、かつ外部
から内部の配線が見える結束材料として、数本の樹脂製
モノフィラメントからなる編組用線条を用いて編組した
編組チューブを適当な長さ(たとえば数センチメートル
から1メートル)に切断したものが使用されている。こ
の編組チューブは径方向に伸縮するので、異なる配線径
または異なる配線数に自在に対処できるという利点もあ
る。樹脂製モノフィラメントの材質は、ポリエステルや
ポリアミドなどである。
【0005】編組チューブの使用に際しては、これを適
当な長さに切断し、その内部に一端側から複数本の電線
やハーネスからなる配線を挿通する。編組チューブの切
断は機械的な切断によるのが通常であるが、熱刃を用い
て溶断することもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
編組チューブの切断を機械的切断により行うと、配線の
挿通に際し、編組用線条を構成する樹脂製モノフィラメ
ントが端部からほつれてくるというトラブルが生ずるこ
とを免れない。このようなほつれを防止するためには、
配線挿通前または挿通後の編組チューブの両末端に粘着
テープを巻くなどの対策を講じなければならないが、そ
のような対策ははなはだ煩わしいものである上、配線挿
通前に粘着テープを巻くときは挿通作業性が損なわれ
る。
【0007】一方、編組チューブの切断を溶断により行
うときは、端部からのほつれは防止できるものの、末端
部の伸縮性が損なわれて拡巾しにくくなるため、配線の
挿通操作が著しく行いにくくなるという新たな問題を生
ずる。
【0008】本発明は、このような状況に鑑み、編組チ
ューブの利点を損なうことなく切断部のほつれを有効に
防止する技術を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の結束用編組チュ
ーブは、1ないし複数本の樹脂製モノフィラメントから
なる編組用線条を用いて編組した編組チューブ(1) の少
なくとも外側表面に、該編組チューブ(1) の目を閉塞せ
ずかつ粘着性を有しない弾性被覆処理層(2) が形成され
た構成を有するものである。
【0010】また本発明の結束用編組チューブの製造法
は、1ないし複数本の樹脂製モノフィラメントからなる
編組用線条を用いて編組した編組チューブ(1) を、固形
分濃度2〜15重量%のエラストマー系ラテックスと接
触させた後、加熱乾燥し、編組チューブ(1) の少なくと
も外側表面に該編組チューブ(1) の目を閉塞せずかつ粘
着性を有しない弾性被覆処理層(2)を形成させることを
特徴とするものである。
【0011】以下本発明を詳細に説明する。
【0012】編組チューブ(1) は、1ないし複数本の樹
脂製モノフィラメントからなる編組用線条を用い、常法
に従って編組することにより得られる。樹脂製モノフィ
ラメントとしては、強度、剛性、コストなどを総合考慮
するとポリエステルモノフィラメントやポリアミドモノ
フィラメントが好適であるが、材質に特に限定はない。
1条の編組用線条を構成する樹脂製モノフィラメントの
本数には特に限定はないものの、多くとも6本、通常は
1ないし3本か、せいぜい4本とすることが多い。
【0013】このようにして得た編組チューブ(1) の少
なくとも外側表面には、該編組チューブ(1) の目を閉塞
せずかつ粘着性を有しない弾性被覆処理層(2) が形成さ
れる。なお「目を閉塞せず」とは、目が大部分開口状態
にあることを言い、たとえば閉塞率が20%以下、さら
には10%以下、殊に5%以下というように、できるだ
け閉塞率を小にすることが望ましい。
【0014】弾性被覆処理層(2) を形成するための処理
液としては、固形分濃度2〜15重量%(殊に3〜12
重量%)のエラストマー系ラテックスを用いることが好
ましい。固形分濃度が小さすぎるときはほつれ防止効果
が不足し、一方固形分濃度が大きすぎるときは、編組チ
ューブ(1) の目が閉塞したり、編組チューブ(1) の目の
拡巾自在性が損なわれたり、編組チューブ(1) の可撓性
が損なわれたりする。
【0015】上記エラストマー系ラテックスのエラスト
マー成分としては、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共
重合体ゴム、スチレン−ブタジエン−ビニルピリジン共
重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴ
ム、イソプレンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、
ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマ
ー、ポリアミド系エラストマー、アクリル系エラストマ
ー、シリコーン系エラストマーなどが例示できる。
【0016】上記エラストマー系ラテックスには、エラ
ストマー成分のほか、レゾルシン、ホルマリン、レゾル
シン−ホルマリン初期縮合物、イソシアナート系化合
物、エポキシ系化合物、トリアリルシアヌレート、トリ
アリルイソシアヌレート、クロルフェノール、フルフラ
ール、m−アミノフェノール、ヘキサメチレンテトラミ
ン、フェニル−β−ナフチルアミンなど、編組チューブ
(1) を構成する樹脂製モノフィラメントとの接着性を向
上させる接着性向上剤を配合して改質を図ることが望ま
しい。エラストマー系ラテックスには、さらに必要に応
じて、pH調整剤、分散剤、界面活性剤、シックニング
剤、安定剤などを適宜添加する。
【0017】編組チューブ(1) に対するエラストマー系
ラテックスの接触は、ディッピング、スプレー、コーテ
ィングなどによりなされる。接触後は、加熱乾燥を行
い、さらには必要に応じてキュアを行って弾性被覆処理
層(2)を形成させる。
【0018】このようにして得た結束用編組チューブ
は、単線、同心撚線、複合撚線、平形撚線、編組線、銅
心アルミ線などの裸電線;絹巻線、綿巻線、エナメル
線、ビニル電線、コードなどの絶縁電線;各種ケーブ
ル;光ファイバ線、光ファイバ複合架空地線;紐、ロー
プ;棒状物、管状物、線状物、柱状物;などの結束に用
いられる。
【0019】
【作用】本発明の結束用編組チューブを使用するにあた
っては、それを適当な長さに機械的手段により切断し、
その端部から配線等を挿通すればよい。弾性被覆処理層
(2) は、編組チューブ(1) の本来持つ可撓性、屈曲性、
内部透視性、目の拡巾自在性、感触を実質的に損なうこ
となく、該編組チューブ(1) の端部からのほつれを有効
に防止する役割を果たす。また編組用線条が複数本の樹
脂製モノフィラメントからなるときは、弾性被覆処理層
(2)はモノフィラメントをフラットに整列させるのにも
貢献する。
【0020】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。以下「部」、「%」とあるのは重量基準で表わした
ものである。
【0021】実施例1 図1は本発明の結束用編組チューブの一例を示した斜視
図、図2はその拡大図である。図中、(1) は編組チュー
ブ、(1a)は個々の樹脂製モノフィラメント、散点で示し
た(2)は弾性被覆処理層である。
【0022】直径 0.2mmの黒色のポリエステルモノフィ
ラメント2本からなる編組用線条を用い、これを編組機
に供給して編組することにより、編組チューブ(1) を製
造した。
【0023】レゾルシン17部、37%濃度のホルマリ
ン15部、1%濃度の水酸化ナトリウム水溶液130部
および水200部を混合した後、25℃で2時間熟成し
た。このようにして調整したレジン溶液中に濃度40%
のスチレン−ブタジエン−ビニルピリジンターポリマー
ラテックス250部を混合し、25℃で24時間熟成し
た。
【0024】次にこの混合液に、ICI社製のVALC
ABOND(登録商標)Eの20%水溶液120部をポ
リエステルに対する接着性向上剤として添加混合するこ
とにより固形分約20%となし、さらにこれを水で3倍
に稀釈して固形分約7%のエラストマー系ラテックスを
調製した。
【0025】このエラストマー系ラテックスに上記の編
組チューブ(1) を浸漬した後、取り出し、加熱乾燥し
た。これにより編組チューブ(1) の表面に弾性被覆処理
層(2)が形成された結束用編組チューブが得られた。
(図1、図2参照)
【0026】得られた結束用編組チューブの可撓性、屈
曲性、目の拡巾自在性、外観は、編組チューブ(1) のそ
れらとほとんど同じであった。また形成した弾性被覆処
理層(2) は粘着性を有せず、かつ少なくとも肉眼では編
組チューブ(1) の目の閉塞は部分的にも認められなかっ
た。
【0027】上記で得た結束用編組チューブを10セン
チメートル、20センチメートルというようにカッター
で切断した後、端部を拡巾しながら電線束を挿通する操
作を行ったが、端部からのほつれを生じがたく、良好な
ほつれ防止性を有していた。
【0028】ちなみに、上記の編組チューブ(1) そのも
のをカッターで切断したものを用いたときは、細心の注
意を払っても端部からのほつれを生ずることを免かれな
かった。
【0029】なお、実施例1と同じ組成ではあるが、水
による稀釈を行わない固形分濃度約20%のエラストマ
ー系ラテックスを用いた場合は、端部からのほつれは防
止できたが、元の編組チューブ(1) に比し、可撓性、屈
曲性が低下した上、目の拡巾自在性が無視できない程度
にまで阻害され、また目の部分的閉塞も認められた。
【0030】さらに、実施例1と同様の組成ではある
が、水による稀釈倍率を変えて固形分濃度約1%エラス
トマー系ラテックスを用いた場合は、端部からのほつれ
を充分には防止することができなかった。
【0031】実施例2
【0032】直径 0.2mmの黒色のポリエステルモノフィ
ラメント3本からなる編組用線条を用い、これを編組機
に供給して編組することにより、編組チューブ(1) を製
造した。
【0033】実施例1と同様にして得た固形分濃度約6
%のエラストマー系ラテックスに上記の編組チューブ
(1) を浸漬した後、取り出し、加熱乾燥した。これによ
り編組チューブ(1) の表面に弾性被覆処理層(2) が形成
された結束用編組チューブが得られた。
【0034】得られた結束用編組チューブの可撓性、屈
曲性、目の拡巾自在性、外観は、編組チューブ(1) のそ
れらとほとんど同じであった。また形成した弾性被覆処
理層(2) は粘着性を有せず、かつ少なくとも肉眼では編
組チューブ(1) の目の閉塞は部分的にも認められなかっ
た。
【0035】上記で得た結束用編組チューブをカッター
で切断した後、端部を拡巾しながら電線束を挿通する操
作を行ったが、端部からのほつれを生じがたく、良好な
ほつれ防止性を有していた。
【0036】
【発明の効果】本発明の結束用編組チューブは、元の編
組チューブ(1) と外観、可撓性、屈曲性、内部透視性、
目の拡巾自在性、感触において実質的に変りがないにも
かかわらず、端部からのほつれが有効に防止されてい
る。従って、配線等の挿通操作時および爾後の作業性が
極めて好ましいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の結束用編組チューブの一例を示した斜
視図である。
【図2】図1の結束用編組チューブの拡大図である。
【符号の説明】
(1)…編組チューブ (1a)…樹脂製モノフィラメント (2)…弾性被覆処理層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1ないし複数本の樹脂製モノフィラメント
    からなる編組用線条を用いて編組した編組チューブ(1)
    の少なくとも外側表面に、該編組チューブ(1) の目を閉
    塞せずかつ粘着性を有しない弾性被覆処理層(2) が形成
    された構成を有する結束用編組チューブ。
  2. 【請求項2】1ないし複数本の樹脂製モノフィラメント
    からなる編組用線条を用いて編組した編組チューブ(1)
    を、固形分濃度2〜15重量%のエラストマー系ラテッ
    クスと接触させた後、加熱乾燥し、編組チューブ(1) の
    少なくとも外側表面に該編組チューブ(1) の目を閉塞せ
    ずかつ粘着性を有しない弾性被覆処理層(2) を形成させ
    ることを特徴とする結束用編組チューブの製造法。
  3. 【請求項3】エラストマー系ラテックスが、エラストマ
    ー成分のほかに接着性向上剤を含んでいる請求項2記載
    の製造法。
JP19472491A 1991-07-08 1991-07-08 結束用編組チユーブおよびその製造法 Pending JPH0520948A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010534147A (ja) * 2007-07-20 2010-11-04 フェデラル モーグル システムス プロテクション エラストマーをシースに塗布する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010534147A (ja) * 2007-07-20 2010-11-04 フェデラル モーグル システムス プロテクション エラストマーをシースに塗布する方法
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Effective date: 20020614