JPH05208926A - 有機ヒドロペルオキシド類の分解 - Google Patents
有機ヒドロペルオキシド類の分解Info
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- JPH05208926A JPH05208926A JP4203216A JP20321692A JPH05208926A JP H05208926 A JPH05208926 A JP H05208926A JP 4203216 A JP4203216 A JP 4203216A JP 20321692 A JP20321692 A JP 20321692A JP H05208926 A JPH05208926 A JP H05208926A
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- C07C45/51—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 有機ヒドロペルオキシドを分解して、対応す
るアルコールを製造するための、高い反応速度を与える
金属触媒を提供する。 【構成】 使用される触媒は、遷移金属の中心と構造式 〔式中MはFe,Mn,Co,Ru又はCrであり、F
eが好ましく、○印は配位子であり、Xは配位子分子中
の水素原子に対する1又はそれ以上の電子吸引置換基で
あり、例えば、クロライド、ブロマイド、アイオダイ
ド、フルオライド又はこれらの組合せであるか、又はニ
トロ又はシアノ又はこれらとハロゲンの組合せであり、
Aは陰イオンであるか存在しない〕を有する配位子を含
有する金属配位錯体触媒である。好ましい陰イオンは、
アジド、ハライド、ヒドロキシド又はナイトライドであ
り、好ましい触媒は鉄パーハロポルフィリンである。
るアルコールを製造するための、高い反応速度を与える
金属触媒を提供する。 【構成】 使用される触媒は、遷移金属の中心と構造式 〔式中MはFe,Mn,Co,Ru又はCrであり、F
eが好ましく、○印は配位子であり、Xは配位子分子中
の水素原子に対する1又はそれ以上の電子吸引置換基で
あり、例えば、クロライド、ブロマイド、アイオダイ
ド、フルオライド又はこれらの組合せであるか、又はニ
トロ又はシアノ又はこれらとハロゲンの組合せであり、
Aは陰イオンであるか存在しない〕を有する配位子を含
有する金属配位錯体触媒である。好ましい陰イオンは、
アジド、ハライド、ヒドロキシド又はナイトライドであ
り、好ましい触媒は鉄パーハロポルフィリンである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対応するアルコ−ルを
製造するために、望ましくは高い反応速度を与える金属
触媒で、有機ヒドロペルオキシドを分解することに関す
る。本発明に従って用いられる触媒は、有機ヒドロペル
オキシドの分解をずっと遅い速度で触媒し、そして満足
な反応速度を達成する為には、高温を必要とする先行技
術触媒とは対称的に、室温等の比較的低温で非常に高い
反応速度を与える。
製造するために、望ましくは高い反応速度を与える金属
触媒で、有機ヒドロペルオキシドを分解することに関す
る。本発明に従って用いられる触媒は、有機ヒドロペル
オキシドの分解をずっと遅い速度で触媒し、そして満足
な反応速度を達成する為には、高温を必要とする先行技
術触媒とは対称的に、室温等の比較的低温で非常に高い
反応速度を与える。
【0002】
【従来の技術】テイラ−等の米国特許4,551,55
3は分解されるべき液体ヒドロペルオキシド中に可溶で
ある、又は炭化水素、酸、エステル又はアルコ−ル希釈
剤等のこの方法で使用される希釈剤中で可溶のCr及び
Ru化合物の混合物からなる触媒系と接触させることに
よって、ヒドロペルオキシドを分解することを開示して
おり、この反応は、反応物を液相に保持するために25
℃〜250℃、そして大気圧から150気圧で実施され
る。Cr及びRuアセチルアセトネ−トの混合物が使用
される触媒の例として与えられている。先行技術として
は、テ−ラ−等、米国特許3,879,467におけ
る、アルコ−ルとケトンを製造するためにCr触媒の存
在下で、有機ヒドロペルオキシドを用いて炭化水素を接
触的に酸化することの開示;米国特許3,925,31
6における、V、Mo又はRuの可溶誘導体からなる触
媒で、シクロアルキルヒドロペルオキシドを分解するこ
と;米国特許3,401,193における、FeとCu
の特定の塩の2成分均質触媒組合せ物でヒドロペルオキ
シドを分解すること;米国特許4,173,587にお
ける、シクロヘキサンの酸化と、生じるクメンヒドロペ
ルオキシドの非可溶Re化合物を用いる分解;「コバル
ト及びルテニウルカルボキシレ−ト類でクメンヒドロペ
ルオキシドを配位する研究の為のプロトンNMRリラク
セ−ション法の使用」V.M. ネキペロフ(Nekipelov),
Dokl. Akad. Nauk SSSR, V 261 (6), 1377-81 (1981)
におけるある種の形態のルテニウムを用いるクメンヒド
ロペルオキシド分解の研究「Mu3−オキソ−トリルテ
ニウムヘキサカルボキシレ−トクメンヒドロペルオキシ
ド相互作用のNMR研究」A. M. トルゼシアク(Trzeci
ak), Oxid. Commun., V. 1(4), 295-303頁(1980);及
び「ルテニウム(III)ベ−タ−ジケトネ−ト類により
触媒される、クメンヒドロペルオキシド分解反応」A..
トレゼシアク(Trzeciak)等、React. Kinet, Lett.,
V. 12(1-2), 121-5頁(1981);及び「ルテニウム−p
i.−錯体上での有機ヒドロペルオキシドの分解」ユ
(Yu)A. アレクサンドロフ、Ah. Obshsch. Khim., V 4
8, 2141頁(1978)。
3は分解されるべき液体ヒドロペルオキシド中に可溶で
ある、又は炭化水素、酸、エステル又はアルコ−ル希釈
剤等のこの方法で使用される希釈剤中で可溶のCr及び
Ru化合物の混合物からなる触媒系と接触させることに
よって、ヒドロペルオキシドを分解することを開示して
おり、この反応は、反応物を液相に保持するために25
℃〜250℃、そして大気圧から150気圧で実施され
る。Cr及びRuアセチルアセトネ−トの混合物が使用
される触媒の例として与えられている。先行技術として
は、テ−ラ−等、米国特許3,879,467におけ
る、アルコ−ルとケトンを製造するためにCr触媒の存
在下で、有機ヒドロペルオキシドを用いて炭化水素を接
触的に酸化することの開示;米国特許3,925,31
6における、V、Mo又はRuの可溶誘導体からなる触
媒で、シクロアルキルヒドロペルオキシドを分解するこ
と;米国特許3,401,193における、FeとCu
の特定の塩の2成分均質触媒組合せ物でヒドロペルオキ
シドを分解すること;米国特許4,173,587にお
ける、シクロヘキサンの酸化と、生じるクメンヒドロペ
ルオキシドの非可溶Re化合物を用いる分解;「コバル
ト及びルテニウルカルボキシレ−ト類でクメンヒドロペ
ルオキシドを配位する研究の為のプロトンNMRリラク
セ−ション法の使用」V.M. ネキペロフ(Nekipelov),
Dokl. Akad. Nauk SSSR, V 261 (6), 1377-81 (1981)
におけるある種の形態のルテニウムを用いるクメンヒド
ロペルオキシド分解の研究「Mu3−オキソ−トリルテ
ニウムヘキサカルボキシレ−トクメンヒドロペルオキシ
ド相互作用のNMR研究」A. M. トルゼシアク(Trzeci
ak), Oxid. Commun., V. 1(4), 295-303頁(1980);及
び「ルテニウム(III)ベ−タ−ジケトネ−ト類により
触媒される、クメンヒドロペルオキシド分解反応」A..
トレゼシアク(Trzeciak)等、React. Kinet, Lett.,
V. 12(1-2), 121-5頁(1981);及び「ルテニウム−p
i.−錯体上での有機ヒドロペルオキシドの分解」ユ
(Yu)A. アレクサンドロフ、Ah. Obshsch. Khim., V 4
8, 2141頁(1978)。
【0003】米国特許4,527,852、ウォ−レル
等は、イソブタンオキデ−ト混合物からt−ブチルヒド
ロペルオキシドを精製する蒸留方法を開示している。オ
キシデ−ト混合物の他の成分はt−ブチルアルコ−ル、
水、アセトン、有機酸、エステル類、ペルオキシド類で
ある。
等は、イソブタンオキデ−ト混合物からt−ブチルヒド
ロペルオキシドを精製する蒸留方法を開示している。オ
キシデ−ト混合物の他の成分はt−ブチルアルコ−ル、
水、アセトン、有機酸、エステル類、ペルオキシド類で
ある。
【0004】米国特許4,910,349、ウォ−レル
等は、t−ブチルヒドロペルオキシドを精製するための
別の蒸留方法を開示している。
等は、t−ブチルヒドロペルオキシドを精製するための
別の蒸留方法を開示している。
【0005】米国特許4,910,349、サンダ−ソ
ン等は、好ましくはt−ブチルアルコ−ル中の溶液で、
IB族、VIIB族、又はVIIIB族の金属フタロシアニ
ン、例えばクロロフェリックフタロシアニン及びレニウ
ムヘプトキシド−p−ジオキサン又はオキソトリクロロ
−ビス−(トリフェニル−ホスフィン)レニウムVの存
在下で、t−ブチルヒドロペルオキシドの接触的な分解
により、t−ブチルアルコ−ルを製造することを開示し
ており;第7欄27〜35行においてこの特許は、鉄
(III)フタロシアニンがコバルト(II)フタロシアニン
よりも活性であり、60℃で2.0時間の反応時間で
0.05%のTBHPが残るに過ぎないことを開示して
いる。より低い温度(25℃、1時間の反応時間)で
は、5.65%TBHPが残る。同じ条件であるが、レ
ニウム錯体を加えた場合には、転換率は>99%であ
り、選択性における損失はない。FeのReに対する、
及びFe+ReのTBHPに対する種々の比も研究され
ている。
ン等は、好ましくはt−ブチルアルコ−ル中の溶液で、
IB族、VIIB族、又はVIIIB族の金属フタロシアニ
ン、例えばクロロフェリックフタロシアニン及びレニウ
ムヘプトキシド−p−ジオキサン又はオキソトリクロロ
−ビス−(トリフェニル−ホスフィン)レニウムVの存
在下で、t−ブチルヒドロペルオキシドの接触的な分解
により、t−ブチルアルコ−ルを製造することを開示し
ており;第7欄27〜35行においてこの特許は、鉄
(III)フタロシアニンがコバルト(II)フタロシアニン
よりも活性であり、60℃で2.0時間の反応時間で
0.05%のTBHPが残るに過ぎないことを開示して
いる。より低い温度(25℃、1時間の反応時間)で
は、5.65%TBHPが残る。同じ条件であるが、レ
ニウム錯体を加えた場合には、転換率は>99%であ
り、選択性における損失はない。FeのReに対する、
及びFe+ReのTBHPに対する種々の比も研究され
ている。
【0006】米国特許4,912,267、サンダ−ソ
ン等は、塩基促進金属フタロシアニン触媒が用いられる
以外は、上の4,910,349と類似の製造を開示し
ている。
ン等は、塩基促進金属フタロシアニン触媒が用いられる
以外は、上の4,910,349と類似の製造を開示し
ている。
【0007】米国特許4,296,262、グレイン等
は、酸素を含有しているMo触媒を使用するもので、イ
ソブタンを酸化することを開示しており、そして、その
後t−ブチルアルコ−ルを蒸留によって生成物混合物か
ら回収している。
は、酸素を含有しているMo触媒を使用するもので、イ
ソブタンを酸化することを開示しており、そして、その
後t−ブチルアルコ−ルを蒸留によって生成物混合物か
ら回収している。
【0008】米国特許4,922,035、サンダ−ソ
ン等は、金属フタロシアニン(PCY)触媒、例えばク
ロロフェリックPCYであって、チオ−ルと遊離基阻害
剤で、促進したものによってt−ブチルヒドロペルオキ
シドを分解することを開示している。
ン等は、金属フタロシアニン(PCY)触媒、例えばク
ロロフェリックPCYであって、チオ−ルと遊離基阻害
剤で、促進したものによってt−ブチルヒドロペルオキ
シドを分解することを開示している。
【0009】米国特許4,922,036、サンダ−ソ
ン等はクロロフェリックPCY等のボレ−ト促進第IB
族、VIIB族、又はVIIIB族金属PCYでt−ブチルヒ
ドロペルオキシドをt−ブチルアルコ−ルに分解するこ
とを開示している。
ン等はクロロフェリックPCY等のボレ−ト促進第IB
族、VIIB族、又はVIIIB族金属PCYでt−ブチルヒ
ドロペルオキシドをt−ブチルアルコ−ルに分解するこ
とを開示している。
【0010】米国特許4,022,034、サンダ−ソ
ン等は金属ポルフィン触媒、例えばテトラフェニルポル
フィンであって、任意付加的にチオ−ル及び複素環アミ
ンで促進されることもありうるものを用いて、t−ブチ
ルヒドロペルオキシドをt−ブチルアルコ−ルに分解す
ることを開示している。
ン等は金属ポルフィン触媒、例えばテトラフェニルポル
フィンであって、任意付加的にチオ−ル及び複素環アミ
ンで促進されることもありうるものを用いて、t−ブチ
ルヒドロペルオキシドをt−ブチルアルコ−ルに分解す
ることを開示している。
【0011】米国特許4,922,033、サンダ−ン
ソン等は可溶性のRu触媒、例えばRuアセチルアセト
ネ−トであって、2,2’−ジピリジル等の二座配位子
で促進したもので、t−ブチルヒドロペルオキシドをt
−ブチルアルコ−ルに分解することを開示している。
ソン等は可溶性のRu触媒、例えばRuアセチルアセト
ネ−トであって、2,2’−ジピリジル等の二座配位子
で促進したもので、t−ブチルヒドロペルオキシドをt
−ブチルアルコ−ルに分解することを開示している。
【0012】米国特許4,912,266、サンダ−ソ
ン等は、イミダゾ−ルで促進された金属PCY触媒、例
えばFe(III)PCYClまたはMn(II)PCY又はV
OPCYでt−ブチルヒドロペルオキシドを分解するこ
とを開示している。
ン等は、イミダゾ−ルで促進された金属PCY触媒、例
えばFe(III)PCYClまたはMn(II)PCY又はV
OPCYでt−ブチルヒドロペルオキシドを分解するこ
とを開示している。
【0013】米国特許4,992,602、マルクイス
等は一環式芳香族溶媒、及びPCY分解触媒を用いてt
−ブチルヒドロペルオキシドをt−ブチルアルコ−ルに
分解する段階を含んでいるイソブタンをイソブチルアル
コ−ルに転換する連続方法を開示している。
等は一環式芳香族溶媒、及びPCY分解触媒を用いてt
−ブチルヒドロペルオキシドをt−ブチルアルコ−ルに
分解する段階を含んでいるイソブタンをイソブチルアル
コ−ルに転換する連続方法を開示している。
【0014】ダ−ウェントアブストラクト(Week 8912,
他の脂肪族類、58頁)参照番号89−087492
/12(EP 308−101−A)は、三価のMn又
はFeテトラフェニルポルフィンなどの金属ポルフィン
触媒であって、任意付加的にアミン又はチオ−ルで促進
されることもありうるもの、又は可溶性のRu触媒であ
って、二座配位子で促進されたもの、例えば、ビス(サ
ルチリデン)−エチレンジアミンで促進されたRu(a
cac)3、又は促進されたPCY触媒、例えばMn、
Fe又はバナジルPCYであって、アミンで促進された
もの、Re化合物、例えば、NH4ReO4、メルカプタ
ン及び遊離基阻害剤、塩基又は金属ボレ−トを用いて、
t−ブチルヒドロペルオキシドをt−ブチルアルコ−ル
へ分解することを開示している。
他の脂肪族類、58頁)参照番号89−087492
/12(EP 308−101−A)は、三価のMn又
はFeテトラフェニルポルフィンなどの金属ポルフィン
触媒であって、任意付加的にアミン又はチオ−ルで促進
されることもありうるもの、又は可溶性のRu触媒であ
って、二座配位子で促進されたもの、例えば、ビス(サ
ルチリデン)−エチレンジアミンで促進されたRu(a
cac)3、又は促進されたPCY触媒、例えばMn、
Fe又はバナジルPCYであって、アミンで促進された
もの、Re化合物、例えば、NH4ReO4、メルカプタ
ン及び遊離基阻害剤、塩基又は金属ボレ−トを用いて、
t−ブチルヒドロペルオキシドをt−ブチルアルコ−ル
へ分解することを開示している。
【0015】
【課題を解決する手段】ヒドロペルオキシドを分解し、
対応するアルコ−ルを与えることは、商業的に重要な可
能性を有している。アルキルヒドロペルオキシドはアル
カン酸化の生成物であり、それらのアルコ−ル分解生成
物は有用な燃料及び化学製品である。特定して言えば、
t−ブチルヒドロペルオキシドは、イソブタンの酸化に
よって造られ、高いオクタン燃料添加物、即ち、t−ア
ルコ−ルに金属錯体の存在下で分解できる。高温及び/
又は高い触媒濃度がしばしば必要であり、生成物選択性
はしばしば90%以下である。
対応するアルコ−ルを与えることは、商業的に重要な可
能性を有している。アルキルヒドロペルオキシドはアル
カン酸化の生成物であり、それらのアルコ−ル分解生成
物は有用な燃料及び化学製品である。特定して言えば、
t−ブチルヒドロペルオキシドは、イソブタンの酸化に
よって造られ、高いオクタン燃料添加物、即ち、t−ア
ルコ−ルに金属錯体の存在下で分解できる。高温及び/
又は高い触媒濃度がしばしば必要であり、生成物選択性
はしばしば90%以下である。
【0016】本発明の方法は、より高い速度で所望の分
解を与えるヒドロペルオキシドの対応するアルコ−ルへ
の分解のための方法を提供し、先行技術で必要とされる
よりも、より低い温度及び/又は低い触媒濃度を可能と
し、そして与えられた反応温度におけるより高い生成物
選択性を可能とする。本発明の触媒のより大きな活性
は、ずっと低い濃度において使用されることを可能と
し、触媒コストのかなりの節約を生じる。本発明の方法
は有機ヒドロペルオキシド一般を対応するアルコ−ルに
分解するのに上記の及び/又は他の利点を提供する。
解を与えるヒドロペルオキシドの対応するアルコ−ルへ
の分解のための方法を提供し、先行技術で必要とされる
よりも、より低い温度及び/又は低い触媒濃度を可能と
し、そして与えられた反応温度におけるより高い生成物
選択性を可能とする。本発明の触媒のより大きな活性
は、ずっと低い濃度において使用されることを可能と
し、触媒コストのかなりの節約を生じる。本発明の方法
は有機ヒドロペルオキシド一般を対応するアルコ−ルに
分解するのに上記の及び/又は他の利点を提供する。
【0017】本発明に従って使用される触媒は、遷移金
属の中心と構造式
属の中心と構造式
【化2】 〔式中MはFe、Mn、Co、Ru又はCrであり、F
eが好ましく、○印は配位子であり、Xは配位子分子中
の水素原子に対する1又はそれ以上の電子吸引置換基で
あり、例えば、クロライド、ブロマイド、アイオダイ
ド、フルオライド又はこれらの組合せであるか、又はニ
トロ又はシアノ又はこれらとハロゲンの組合せであり、
Aは陰イオンであるか存在しない〕を有する配位子を含
有する金属配位錯体触媒である。好ましい陰イオンは、
アジド、ハライド、ヒドロキシド又はナイトライドであ
る。
eが好ましく、○印は配位子であり、Xは配位子分子中
の水素原子に対する1又はそれ以上の電子吸引置換基で
あり、例えば、クロライド、ブロマイド、アイオダイ
ド、フルオライド又はこれらの組合せであるか、又はニ
トロ又はシアノ又はこれらとハロゲンの組合せであり、
Aは陰イオンであるか存在しない〕を有する配位子を含
有する金属配位錯体触媒である。好ましい陰イオンは、
アジド、ハライド、ヒドロキシド又はナイトライドであ
る。
【0018】本発明の一具体例に従って使用される触媒
は、遷移金属の中心とハロゲン化配位子を含有している
金属配位錯体触媒であり、ここで配位子は、例えば、テ
トラフェニルポルフィリン、関連するポルフィリナト配
位子、ポルフィセン類、ポルフェン類、フタロシアニン
類、1,3−ビス(2−ピリジルイミノ)イソインドリ
ン(BPI)及び他の1,3−ビス(アリ−ルイミノ)
−イソインドリン類、アセチルアセトネ−ト類、アセテ
−ト類、ヒドロキシド類、又はサレン、サレフ等のシッ
フ塩基である。好ましくは、遷移金属は鉄であり、配位
子はパ−ハロゲン化ポルフィリンである。その中の水素
原子をハロゲン原子で置き換えること、特にパ−ハロゲ
ン化によって置き換えることによって配位子自身をハロ
ゲン化することは、所望生成物への分解の速度を増加す
ることによって本発明に従う、ヒドロペルオキシドの分
解のためのこれらの触媒の活性を増加することがわかっ
た。本発明のこの具体例に従う触媒は、配位子中のハロ
ゲン原子に加えて、陰イオンA、即ち、クロライド、フ
ルオライド、ブロマイド、アイオダイド、アジド、ヒド
ロキシド、又はナイトライドを有しうる。配位子の中で
好ましいのは、ハロゲン化ポルフィリン類、フタロシア
ニン類、BPI、1,3−ビス(アリ−ルアミノ)イソ
インドリン類、シッフ塩基、その他等の大環状基であ
る。本発明の触媒に使用できる他の配位子の例は、ハロ
ゲン化モノ、ビ、トリ、及びテトラ(一、二、三及び
四)座配位子系、例えば、プロパネ−ト類、ブチレ−ト
類、ベンゾエ−ト類、ナフテネ−ト類、ステアレ−ト
類、アセチルアセトネ−ト類、及び他のβ−ジケトン
類、1,3−ビス(アリ−ルアミノ)−イソインドレ−
ト類、サレン、サレフ、ポルフィリンネ−ト類、ポルフ
ィセネ−ト類、ポルフェニ−ト類、フタロシアネ−ト
類、及びその他の系などである。ビピリジン類、タ−ピ
リジン類、フェナンスロリン類、ジチオカルバメ−ト
類、キサンテ−ト類、サリチルアルドイミン類、サイク
ラム、ジオキシ−サイクラム類、ピラゾリルボレ−ト
類、及びテトラアザマクロ環状化合物、例えば、テトラ
メチルテトラアザジベンゾシクロヘプタデカンも使用で
きる。ハロゲン化配位子は、ハロゲンが配位子分子の水
素原子を置換している配位子である。ハロゲンはヒドロ
ペルオキシドの分解のための触媒として配位子が使用さ
れるときに、電子吸引剤として作用すると信じられる。
ハロゲン以外の他の電子引き抜き(吸電子)置換基、例
えばニトロ又はシアノも使用できる。
は、遷移金属の中心とハロゲン化配位子を含有している
金属配位錯体触媒であり、ここで配位子は、例えば、テ
トラフェニルポルフィリン、関連するポルフィリナト配
位子、ポルフィセン類、ポルフェン類、フタロシアニン
類、1,3−ビス(2−ピリジルイミノ)イソインドリ
ン(BPI)及び他の1,3−ビス(アリ−ルイミノ)
−イソインドリン類、アセチルアセトネ−ト類、アセテ
−ト類、ヒドロキシド類、又はサレン、サレフ等のシッ
フ塩基である。好ましくは、遷移金属は鉄であり、配位
子はパ−ハロゲン化ポルフィリンである。その中の水素
原子をハロゲン原子で置き換えること、特にパ−ハロゲ
ン化によって置き換えることによって配位子自身をハロ
ゲン化することは、所望生成物への分解の速度を増加す
ることによって本発明に従う、ヒドロペルオキシドの分
解のためのこれらの触媒の活性を増加することがわかっ
た。本発明のこの具体例に従う触媒は、配位子中のハロ
ゲン原子に加えて、陰イオンA、即ち、クロライド、フ
ルオライド、ブロマイド、アイオダイド、アジド、ヒド
ロキシド、又はナイトライドを有しうる。配位子の中で
好ましいのは、ハロゲン化ポルフィリン類、フタロシア
ニン類、BPI、1,3−ビス(アリ−ルアミノ)イソ
インドリン類、シッフ塩基、その他等の大環状基であ
る。本発明の触媒に使用できる他の配位子の例は、ハロ
ゲン化モノ、ビ、トリ、及びテトラ(一、二、三及び
四)座配位子系、例えば、プロパネ−ト類、ブチレ−ト
類、ベンゾエ−ト類、ナフテネ−ト類、ステアレ−ト
類、アセチルアセトネ−ト類、及び他のβ−ジケトン
類、1,3−ビス(アリ−ルアミノ)−イソインドレ−
ト類、サレン、サレフ、ポルフィリンネ−ト類、ポルフ
ィセネ−ト類、ポルフェニ−ト類、フタロシアネ−ト
類、及びその他の系などである。ビピリジン類、タ−ピ
リジン類、フェナンスロリン類、ジチオカルバメ−ト
類、キサンテ−ト類、サリチルアルドイミン類、サイク
ラム、ジオキシ−サイクラム類、ピラゾリルボレ−ト
類、及びテトラアザマクロ環状化合物、例えば、テトラ
メチルテトラアザジベンゾシクロヘプタデカンも使用で
きる。ハロゲン化配位子は、ハロゲンが配位子分子の水
素原子を置換している配位子である。ハロゲンはヒドロ
ペルオキシドの分解のための触媒として配位子が使用さ
れるときに、電子吸引剤として作用すると信じられる。
ハロゲン以外の他の電子引き抜き(吸電子)置換基、例
えばニトロ又はシアノも使用できる。
【0019】シアノ及びポリシアノメタリロポルフィリ
ン類をヒドロペルオキシドの分解のための触媒として使
用することは、本発明の一具体例として含めることが考
えられる。ハロゲン置換配位子のようにシアノ置換配位
子は、それらの電子吸引能力が知られている。ポルフィ
リン環のハロゲン化による増加された電子吸引力は、増
加する接触的空気酸化活性と相関している。J. E. ライ
オンズ及びP. E. エリスジュニア,Catalysis Letters,
8, 45 (1991)。シアノ基はそれらの電子吸引誘発効果
が大きいことについて知られており、そしてシアノ含有
メタロポルフィリン類であって、シアノ基をベ−タ−又
はピロ−ル位置に有するものは、シアノ置換なしのそれ
らの前駆体よりもより容易に還元されることが示されて
いる。R.J. ドノホ−、M.アタミアン及びD. F. ボシア
ン、J. Amer. Chem. Soc., 109,5593 (1987)。本発明に
従えば、そのようなシアノ置換化合物はヒドロペルオキ
シドの接触分解において使用される。
ン類をヒドロペルオキシドの分解のための触媒として使
用することは、本発明の一具体例として含めることが考
えられる。ハロゲン置換配位子のようにシアノ置換配位
子は、それらの電子吸引能力が知られている。ポルフィ
リン環のハロゲン化による増加された電子吸引力は、増
加する接触的空気酸化活性と相関している。J. E. ライ
オンズ及びP. E. エリスジュニア,Catalysis Letters,
8, 45 (1991)。シアノ基はそれらの電子吸引誘発効果
が大きいことについて知られており、そしてシアノ含有
メタロポルフィリン類であって、シアノ基をベ−タ−又
はピロ−ル位置に有するものは、シアノ置換なしのそれ
らの前駆体よりもより容易に還元されることが示されて
いる。R.J. ドノホ−、M.アタミアン及びD. F. ボシア
ン、J. Amer. Chem. Soc., 109,5593 (1987)。本発明に
従えば、そのようなシアノ置換化合物はヒドロペルオキ
シドの接触分解において使用される。
【0020】硝酸化メタロポルフィリン類をヒドロペル
オキシドの分解用触媒として使用することは、本発明の
別の具体例中に含まれると考えられる。Zn(オクタエ
チルポルフィン)のメソ位置における連続的な硝酸化
は、究極的にはZn(メソ−テトラニトロオクタエチル
ポルフィン)を与えるが、これはより容易に還元される
ポルフィリンに導かれることが見出され、このことは環
からの電子吸引の証拠である。L. C. ゴング及びD. ド
ルフィン、Can. J. Chem. 63, 401-5 (1985)。カタラノ
等、などの他の研究者はJ. Chem. Soc., 1535 (1984)
において種々の金属テトラフェニルポルフィリン類中
で、ベ−タ−又はピロ−ル位置を硝酸化することができ
た。本発明に従えば、そのような硝酸化メタロポルフィ
リン類は、ヒドロペルオキシドの接触的な分解に使用さ
れる。
オキシドの分解用触媒として使用することは、本発明の
別の具体例中に含まれると考えられる。Zn(オクタエ
チルポルフィン)のメソ位置における連続的な硝酸化
は、究極的にはZn(メソ−テトラニトロオクタエチル
ポルフィン)を与えるが、これはより容易に還元される
ポルフィリンに導かれることが見出され、このことは環
からの電子吸引の証拠である。L. C. ゴング及びD. ド
ルフィン、Can. J. Chem. 63, 401-5 (1985)。カタラノ
等、などの他の研究者はJ. Chem. Soc., 1535 (1984)
において種々の金属テトラフェニルポルフィリン類中
で、ベ−タ−又はピロ−ル位置を硝酸化することができ
た。本発明に従えば、そのような硝酸化メタロポルフィ
リン類は、ヒドロペルオキシドの接触的な分解に使用さ
れる。
【0021】本発明に従って使用される触媒は、アルカ
ンを対応するアルコ−ルに酸化する為に使用することが
以前に開示されている。パ−ハロゲン化金属錯体は、エ
リス等の特開平 − (特願平3−22978
5)(継続中の1990年8月16日に米国出願された
米国出願番号07/568,118)に開示され、その
開示は参照により本明細書に含める。アルカンの酸化に
おいて金属配位子錯体触媒の使用を開示している他の特
許は、エリス等、米国特許4,895,680、4,8
95,682、及び4,970,348である。
ンを対応するアルコ−ルに酸化する為に使用することが
以前に開示されている。パ−ハロゲン化金属錯体は、エ
リス等の特開平 − (特願平3−22978
5)(継続中の1990年8月16日に米国出願された
米国出願番号07/568,118)に開示され、その
開示は参照により本明細書に含める。アルカンの酸化に
おいて金属配位子錯体触媒の使用を開示している他の特
許は、エリス等、米国特許4,895,680、4,8
95,682、及び4,970,348である。
【0022】本明細書で使用する「配位子(リガン
ト)」という用語は、慣用の意味において使用され、金
属イオンに対し、1又はそれ以上の結合を形成する、即
ち配位錯体を形成して、所望の酸化状態において配位錯
体を安定化する原子の群、又はシステム一般をさしてい
る。この目的のための適当な配位子は、良く知られたフ
タロシアニン類及びポルフィリン類、例えばアルキル及
びアリ−ルポルフィリン類、例えばテトラフェニルッポ
ルフィリン類、オクタエチルポルフィリン類、テトラメ
チルポルフィリン類等である。通常基本のポルフィリン
構造上に0〜12個の置換基、即ちアルキル又はアリ−
ルが存在し、アルキルはC1〜C4であり、アリ−ルは1
又は2個の環を含有し、これらの環はそれら自体アルキ
ル置換基を有し得る。
ト)」という用語は、慣用の意味において使用され、金
属イオンに対し、1又はそれ以上の結合を形成する、即
ち配位錯体を形成して、所望の酸化状態において配位錯
体を安定化する原子の群、又はシステム一般をさしてい
る。この目的のための適当な配位子は、良く知られたフ
タロシアニン類及びポルフィリン類、例えばアルキル及
びアリ−ルポルフィリン類、例えばテトラフェニルッポ
ルフィリン類、オクタエチルポルフィリン類、テトラメ
チルポルフィリン類等である。通常基本のポルフィリン
構造上に0〜12個の置換基、即ちアルキル又はアリ−
ルが存在し、アルキルはC1〜C4であり、アリ−ルは1
又は2個の環を含有し、これらの環はそれら自体アルキ
ル置換基を有し得る。
【0023】配位子Xの電子吸引成分は、フルオライ
ド、クロライド、ブラマイド、アイオダイド又はそれら
の混合物であるか、又はシアノ又はニトロであるが、好
ましくはハロゲンの中でも最初に述べた3つの内の一つ
であり、より好ましくはフルオライドである。配位子ハ
ロゲン化の程度は完全であるべきであり、即ち少なくと
も90%、好ましくは100%であり、慣用的にパ−ハ
ロゲン化と呼ばれているものであり、これに対しては慣
用の記号F−、Cl−などが用いられる。われわれは完
全なハロゲン化が実質的によりすぐれた結果を与えうる
ことを見出した。
ド、クロライド、ブラマイド、アイオダイド又はそれら
の混合物であるか、又はシアノ又はニトロであるが、好
ましくはハロゲンの中でも最初に述べた3つの内の一つ
であり、より好ましくはフルオライドである。配位子ハ
ロゲン化の程度は完全であるべきであり、即ち少なくと
も90%、好ましくは100%であり、慣用的にパ−ハ
ロゲン化と呼ばれているものであり、これに対しては慣
用の記号F−、Cl−などが用いられる。われわれは完
全なハロゲン化が実質的によりすぐれた結果を与えうる
ことを見出した。
【0024】本発明の触媒は、非ハロゲン化配位子を製
造する為のこの分野で記載される手順の単純な修正によ
って、容易に製造できる。例えば、非ハロゲン化Fe
(TPP)Cl錯体(ここでTPPはテトラフェニルポ
ルフィリナトである)は、(TPP)H2及びFe(I
I)(又は他の金属)クロライドがジメチルホルムアミ
ド溶液中で一緒に還流される標準の方法によって製造で
きる。精製はクロマトグラフィ−で達成される(A. D.
アドラ−等、J. Inorg. Nucl. Chem., 32, 2443 (1970)
を参照)。これらの金属塩から対応するアジド類が溶解
しているNaN3又はアジ化水素酸との複分解反応によ
って造られる。
造する為のこの分野で記載される手順の単純な修正によ
って、容易に製造できる。例えば、非ハロゲン化Fe
(TPP)Cl錯体(ここでTPPはテトラフェニルポ
ルフィリナトである)は、(TPP)H2及びFe(I
I)(又は他の金属)クロライドがジメチルホルムアミ
ド溶液中で一緒に還流される標準の方法によって製造で
きる。精製はクロマトグラフィ−で達成される(A. D.
アドラ−等、J. Inorg. Nucl. Chem., 32, 2443 (1970)
を参照)。これらの金属塩から対応するアジド類が溶解
しているNaN3又はアジ化水素酸との複分解反応によ
って造られる。
【0025】本発明の対応するハロゲン化配位子の配位
錯体を製造するために、配位子の1又はそれ以上の前駆
体が縮合反応で配位子自身が製造される前にハロゲン化
される。従って、ベンズアルデヒドのフッ素化に続いて
ピロ−ルとの縮合を行なうと、TPPF20を生じ、ここ
でF20は4つのフェニル上の20個のフッ素原子をさし
ている。Fe(II)を含有するジメチルホルムアミド溶
液中で還流を行なう前記の方法においてTPPをこのT
PPF20で置き換えることは、対応するFe(TPPF
20)塩を生じるであろう。
錯体を製造するために、配位子の1又はそれ以上の前駆
体が縮合反応で配位子自身が製造される前にハロゲン化
される。従って、ベンズアルデヒドのフッ素化に続いて
ピロ−ルとの縮合を行なうと、TPPF20を生じ、ここ
でF20は4つのフェニル上の20個のフッ素原子をさし
ている。Fe(II)を含有するジメチルホルムアミド溶
液中で還流を行なう前記の方法においてTPPをこのT
PPF20で置き換えることは、対応するFe(TPPF
20)塩を生じるであろう。
【0026】特定の例示のためにパ−ハロゲン化金属ポ
ルフィリン、即ち[Fe(TPPF 20Br8)]Cl、
鉄テトラキスペンタフルオロフェニルオクタブロモポル
フィリン)クロライドが以下のようにして造られた。N
2下でフラスコに1.0gのZn(TPPF20)及び3
00mlのCCl4を仕込んだ。この混合物を150mlの
6M Br2と共に5時間還流し、次に室温に冷却した。
ベ−シックアルミナ上でクロマトグラフィ−の後、30
0mgの純粋なZn(TPPF20Br8)が得られ、そし
てUV/VIS、IR及び元素分析で特性を決定した。
亜鉛を酸処理で除去し、そして鉄錯体、Fe(TPPF
20Br8)Clを還流しているDMF中でFeCl2処理
によって造った。アジド、即ちFe(TPPF20B
r8)N3をクロライド塩をアセトン中でNaN3と反応
させることによって造ることができる。ルテニウム、ク
ロミウム、及びマンガン錯体が同様に造られた。ヒドロ
オキソ塩、即ちFe(TPPF20Br8)OHをクロロ
塩からCH2Cl2/H2O中で希KOH水溶液で処理す
ることによって造った。
ルフィリン、即ち[Fe(TPPF 20Br8)]Cl、
鉄テトラキスペンタフルオロフェニルオクタブロモポル
フィリン)クロライドが以下のようにして造られた。N
2下でフラスコに1.0gのZn(TPPF20)及び3
00mlのCCl4を仕込んだ。この混合物を150mlの
6M Br2と共に5時間還流し、次に室温に冷却した。
ベ−シックアルミナ上でクロマトグラフィ−の後、30
0mgの純粋なZn(TPPF20Br8)が得られ、そし
てUV/VIS、IR及び元素分析で特性を決定した。
亜鉛を酸処理で除去し、そして鉄錯体、Fe(TPPF
20Br8)Clを還流しているDMF中でFeCl2処理
によって造った。アジド、即ちFe(TPPF20B
r8)N3をクロライド塩をアセトン中でNaN3と反応
させることによって造ることができる。ルテニウム、ク
ロミウム、及びマンガン錯体が同様に造られた。ヒドロ
オキソ塩、即ちFe(TPPF20Br8)OHをクロロ
塩からCH2Cl2/H2O中で希KOH水溶液で処理す
ることによって造った。
【0027】パ−ハロゲン化金属ポルフィリンFe(T
PPF20Cl8)Clは、次のように造った。N2下で5
00mlのCCl4中に溶解した0.5gのZn(TPP
F20)をCl2ガスをゆっくりと溶液に泡立てて通じな
がら、5時間還流した。冷却後混合物を瀘過し、アルミ
ナ上でクロマトグラフィにかけ、0.4gの純粋なZn
(TPPF20Cl8)Cl8を生じた。亜鉛をトリフルオ
ロ酢酸処理で除去し、鉄を次にDMF中でFeCl2と
の反応で挿入した。生じるFe(TPPF20Cl8)C
lをUV/VIS,IR及び元素分析で特定決定した。
ルテニウム、マンガン、及びクロム錯体を同様に造っ
た。アジド塩はアセトン中でNaN3との複分解するこ
とによってクロライド塩から造られた。ヒドロオキソ
塩、Fe(TPPF20Cl8)OHはCH2Cl2中で希
KOH水溶液で処理することによってクロロ塩から造ら
れた。
PPF20Cl8)Clは、次のように造った。N2下で5
00mlのCCl4中に溶解した0.5gのZn(TPP
F20)をCl2ガスをゆっくりと溶液に泡立てて通じな
がら、5時間還流した。冷却後混合物を瀘過し、アルミ
ナ上でクロマトグラフィにかけ、0.4gの純粋なZn
(TPPF20Cl8)Cl8を生じた。亜鉛をトリフルオ
ロ酢酸処理で除去し、鉄を次にDMF中でFeCl2と
の反応で挿入した。生じるFe(TPPF20Cl8)C
lをUV/VIS,IR及び元素分析で特定決定した。
ルテニウム、マンガン、及びクロム錯体を同様に造っ
た。アジド塩はアセトン中でNaN3との複分解するこ
とによってクロライド塩から造られた。ヒドロオキソ
塩、Fe(TPPF20Cl8)OHはCH2Cl2中で希
KOH水溶液で処理することによってクロロ塩から造ら
れた。
【0028】ペルフルオロ化金属ポルフィリン、鉄ペル
フルオロテトラフェニルポルフィリンクロライド、即ち
Fe(TPPF28)Cl(28個のF原子)は、N2中
の希F2ガスをCCl4中のZn(TPPF20)と、少量
のCoF3を加えて反応させ、続いて亜鉛を除去し、前
記のように鉄を組込むことによって造った。このポルフ
ィリン錯体は、IR、UV/VIS及び元素分析で分析
された。ルテニウム、クロミウム、及びマンガン錯体を
同様の方法で造った。アジド塩はアセトン中でNaN3
との反応によってクロライド塩から造った。ヒドロキソ
塩、即ちFe(TPPF28)OHはCH2Cl2中のクロ
ロ塩の水性KOH処理によって造った。
フルオロテトラフェニルポルフィリンクロライド、即ち
Fe(TPPF28)Cl(28個のF原子)は、N2中
の希F2ガスをCCl4中のZn(TPPF20)と、少量
のCoF3を加えて反応させ、続いて亜鉛を除去し、前
記のように鉄を組込むことによって造った。このポルフ
ィリン錯体は、IR、UV/VIS及び元素分析で分析
された。ルテニウム、クロミウム、及びマンガン錯体を
同様の方法で造った。アジド塩はアセトン中でNaN3
との反応によってクロライド塩から造った。ヒドロキソ
塩、即ちFe(TPPF28)OHはCH2Cl2中のクロ
ロ塩の水性KOH処理によって造った。
【0029】次の鉄錯体の製造は本発明で使用されるテ
トラアルキルポルフィリン類の例である。新たに蒸留し
たピロ−ル(0.8g)およびトリフルオロアセチルア
ルデヒドメチルヘミアセタ−ル(10.9g)を10ml
の48%HBrを含有している500mlのエタノ−ル中
で24時間還流させた。混合物を中和し、粗テトラキス
(トリフルオロメチル)ポルフィリンをCH2Cl2中に
抽出した後、H2(TTFMP)をアルミナでのクロマ
トグラフィで精製した。鉄をFeCl2/DMF処理で
H2(TTFMP)に挿入してFe(TTFMP)Cl
を与えた。アジド及びヒドロキシド錯体は、それぞれア
セトン中でのNaN3及びCH2Cl2中の水性KOHで
の副分解によって製造した。このポルフィリンのピロ−
ル水素は、テトラフェニルポルフィリン類について使用
したのと同じ技術を用いてBr、Cl、又はFで部分的
又は完全にハロゲン化できる。例としてCCl4中のC
oF3の存在下におけるZn(TTFMP)の希F2ガス
での処理はペルフルオロ化亜鉛ポルフィリン、亜鉛ペル
フルオロテトラメチルポルフィリンZn(FTMP)の
単離に導かれる。強酸での処理によって亜鉛を除去する
と、金属のないH2(FTMP)に導かれ、これから鉄
錯体Fe(FTMP)ClをFeCl2/DMF処理に
よって造ることができる。アジド、ヒドロキシド及びナ
イトライド錯体は前に記載したのと同様の方法で造られ
る。クロム、マンガン及びルテニウム錯体はDMF中で
適当な金属クロライド又は金属アセテ−トを使用するこ
とによってH2FTMPから造ることができる。
トラアルキルポルフィリン類の例である。新たに蒸留し
たピロ−ル(0.8g)およびトリフルオロアセチルア
ルデヒドメチルヘミアセタ−ル(10.9g)を10ml
の48%HBrを含有している500mlのエタノ−ル中
で24時間還流させた。混合物を中和し、粗テトラキス
(トリフルオロメチル)ポルフィリンをCH2Cl2中に
抽出した後、H2(TTFMP)をアルミナでのクロマ
トグラフィで精製した。鉄をFeCl2/DMF処理で
H2(TTFMP)に挿入してFe(TTFMP)Cl
を与えた。アジド及びヒドロキシド錯体は、それぞれア
セトン中でのNaN3及びCH2Cl2中の水性KOHで
の副分解によって製造した。このポルフィリンのピロ−
ル水素は、テトラフェニルポルフィリン類について使用
したのと同じ技術を用いてBr、Cl、又はFで部分的
又は完全にハロゲン化できる。例としてCCl4中のC
oF3の存在下におけるZn(TTFMP)の希F2ガス
での処理はペルフルオロ化亜鉛ポルフィリン、亜鉛ペル
フルオロテトラメチルポルフィリンZn(FTMP)の
単離に導かれる。強酸での処理によって亜鉛を除去する
と、金属のないH2(FTMP)に導かれ、これから鉄
錯体Fe(FTMP)ClをFeCl2/DMF処理に
よって造ることができる。アジド、ヒドロキシド及びナ
イトライド錯体は前に記載したのと同様の方法で造られ
る。クロム、マンガン及びルテニウム錯体はDMF中で
適当な金属クロライド又は金属アセテ−トを使用するこ
とによってH2FTMPから造ることができる。
【0030】他の金属ハロゲン化ポルフィリン類、又は
フタロシアニン類は、上の方法と類似の方法で造られ
る。同様に他のポルフィリン化合物が使用された時に類
似の結果が得られる。われわれの触媒の優れた触媒活性
は、ポルフィリンとフタロシアニンマクロ構造の電子
的、及び構造的な性質に依存するのであって、どんな特
定の置換基にも依存するものではない。
フタロシアニン類は、上の方法と類似の方法で造られ
る。同様に他のポルフィリン化合物が使用された時に類
似の結果が得られる。われわれの触媒の優れた触媒活性
は、ポルフィリンとフタロシアニンマクロ構造の電子
的、及び構造的な性質に依存するのであって、どんな特
定の置換基にも依存するものではない。
【0031】前記のことから本発明の方法で使用される
触媒は、次の成分からなることがわかる。配位子部分、
これは電子吸引元素又は基で置換されている、例えばハ
ロゲン化されているか、またはシアノ又はニトロ基で置
換されている。配位子に結合している金属中心(即ち錯
化している)。および陰イオンとして金属に結合してい
るアジド、クロライド、ヒドロキシド、又はナイトライ
ドなど。金属配位子部分は、しばしばこの分野で金属配
位錯体とも記載される。ある場合には、一般にμ−オキ
ソ2量体として知られているジ金属μ−オキソ化合物が
適当な触媒であり、均等物として見なされるべきであ
る。これらの化合物において2つの鉄中心の各々は、1
つの陰イオン部分に結合している。典型的なそのような
化合物の構造式は
触媒は、次の成分からなることがわかる。配位子部分、
これは電子吸引元素又は基で置換されている、例えばハ
ロゲン化されているか、またはシアノ又はニトロ基で置
換されている。配位子に結合している金属中心(即ち錯
化している)。および陰イオンとして金属に結合してい
るアジド、クロライド、ヒドロキシド、又はナイトライ
ドなど。金属配位子部分は、しばしばこの分野で金属配
位錯体とも記載される。ある場合には、一般にμ−オキ
ソ2量体として知られているジ金属μ−オキソ化合物が
適当な触媒であり、均等物として見なされるべきであ
る。これらの化合物において2つの鉄中心の各々は、1
つの陰イオン部分に結合している。典型的なそのような
化合物の構造式は
【化3】 であり、式中MとXは前に定義した通りである。この化
合物はまた構造式
合物はまた構造式
【化4】 〔式中M及びXは前に定義した通りであり、Aは
【化5】 である〕によって特徴つけられる。本発明にしたがって
使用される触媒は、また1990年12月7日に米国出
願された米国出願番号第07/634,261のエリス
等のものに特許請求され、開示されている方法によって
も造られ得る。その開示は参照によってここに取入れ
る。その出願に従う典型的な反応としてパ−ハロゲン化
は鉄テトラキスペンタフルオロフェニルポルフィリナト
を臭素と反応させることによって行なわれる。
使用される触媒は、また1990年12月7日に米国出
願された米国出願番号第07/634,261のエリス
等のものに特許請求され、開示されている方法によって
も造られ得る。その開示は参照によってここに取入れ
る。その出願に従う典型的な反応としてパ−ハロゲン化
は鉄テトラキスペンタフルオロフェニルポルフィリナト
を臭素と反応させることによって行なわれる。
【0032】ニトロ置換ポルフィリン類は、例えば鉄テ
トラキスペンタフルオロフェニルクロライドを1乃至8
当量の二酸化窒素と、塩化メチレン又はベンゼン中で反
応させ、反応条件の苛酷さに従って環のβ位置に種々の
硝酸化量を生じることとなる。硝酸化されないままのβ
位置は次に通常の塩素化、臭素化又はフッ素化技術を用
いてハロゲン化される。この生成物の一般構造は以下の
式である。
トラキスペンタフルオロフェニルクロライドを1乃至8
当量の二酸化窒素と、塩化メチレン又はベンゼン中で反
応させ、反応条件の苛酷さに従って環のβ位置に種々の
硝酸化量を生じることとなる。硝酸化されないままのβ
位置は次に通常の塩素化、臭素化又はフッ素化技術を用
いてハロゲン化される。この生成物の一般構造は以下の
式である。
【化6】 式中MはFe、Cr、Mn、Ru、Co又はCuであ
り、XはNO2であり、YはNO2、Cl、Br又はFで
あり、ZはH、Cl又はFである。
り、XはNO2であり、YはNO2、Cl、Br又はFで
あり、ZはH、Cl又はFである。
【0033】別の方法として、Zn(ポルフィン)は、
塩化メチレン中で二酸化窒素と反応させられ、Zn(メ
ソテトラニトロポルフィン)を生じる。亜鉛は酸処理に
よって除かれ、Fe又は他の遷移金属Mがジメチルホル
ムアミド中での塩化第一鉄又は金属ジクロライドの通常
の方法で挿入される。β又はピロ−ル水素は、所望によ
り、更に硝酸化又はハロゲン化することが出来る。この
製造の為の一般構造は以下の通りである。
塩化メチレン中で二酸化窒素と反応させられ、Zn(メ
ソテトラニトロポルフィン)を生じる。亜鉛は酸処理に
よって除かれ、Fe又は他の遷移金属Mがジメチルホル
ムアミド中での塩化第一鉄又は金属ジクロライドの通常
の方法で挿入される。β又はピロ−ル水素は、所望によ
り、更に硝酸化又はハロゲン化することが出来る。この
製造の為の一般構造は以下の通りである。
【化7】 式中MはFe、Cr、Mn、Ru、Cu又はCoであ
り、XはNO2であり、YはNO2、Cl、F、Br又は
これらの任意の組合せである。
り、XはNO2であり、YはNO2、Cl、F、Br又は
これらの任意の組合せである。
【0034】本明細書に参照により含められる、特開平
− (特願平3−229785又は1990
年8月16日に米国出願した我々の継続中の米国出願番
号568,118)に開示されているメソペルフルオロ
化アルキルポルフィリン類は、塩化メチレン中の二酸化
窒素又は硝酸化用硝酸/硫酸溶液を用いて、β又はピロ
−ル位置を硝酸化出来る。この生成物の一般構造は以下
の通りである。
− (特願平3−229785又は1990
年8月16日に米国出願した我々の継続中の米国出願番
号568,118)に開示されているメソペルフルオロ
化アルキルポルフィリン類は、塩化メチレン中の二酸化
窒素又は硝酸化用硝酸/硫酸溶液を用いて、β又はピロ
−ル位置を硝酸化出来る。この生成物の一般構造は以下
の通りである。
【化8】 式中MはFe、Cr、Mn、Ru、Cu又はCoであ
り、Xは0乃至6であり、YはNO2、Cl、Br又は
Fである。
り、Xは0乃至6であり、YはNO2、Cl、Br又は
Fである。
【0035】シアノ置換ポルフィリン類は、例えばZn
(テトラキスペンタフルオロポルフィン)を四塩化炭素
中で臭素によって臭素化し、Zn(テトラキスペンタフ
ルオロフェニル−β−オクタブロモポルフィン)を得
て、これを次にピリジン中で9当量のCuCNで還流で
数時間処理することによって製造される。クロマトグラ
フィの後、臭素の幾つかはCN基で置き換えられ、条件
に従ってZn(TPPF 20−β−CN4-8)を与える。
亜鉛は1M HClでの穏やかな処理によって除かれ、
アルミナ上でのクロマトグラフィで回収される。金属は
生成物、即ち、H 2TPPF20−β−CN4-8)中にDM
F中の金属塩、例えばDMF中の塩化第一鉄での処理に
よって挿入出来、Fe(TPPF20β−CN4-8)Cl
の製造を導く。
(テトラキスペンタフルオロポルフィン)を四塩化炭素
中で臭素によって臭素化し、Zn(テトラキスペンタフ
ルオロフェニル−β−オクタブロモポルフィン)を得
て、これを次にピリジン中で9当量のCuCNで還流で
数時間処理することによって製造される。クロマトグラ
フィの後、臭素の幾つかはCN基で置き換えられ、条件
に従ってZn(TPPF 20−β−CN4-8)を与える。
亜鉛は1M HClでの穏やかな処理によって除かれ、
アルミナ上でのクロマトグラフィで回収される。金属は
生成物、即ち、H 2TPPF20−β−CN4-8)中にDM
F中の金属塩、例えばDMF中の塩化第一鉄での処理に
よって挿入出来、Fe(TPPF20β−CN4-8)Cl
の製造を導く。
【0036】CuCN処理が穏やかな条件下で実施され
るならば、臭素基の幾つかは保持されることが出来、混
合ブロモ/シアノメタロポルフィリン類に導かれる。シ
アノ又はブロモ置換基のないピロ−ル位置も臭素化、塩
素化又はフッ素化され一般構造の錯体に導かれ得る。
るならば、臭素基の幾つかは保持されることが出来、混
合ブロモ/シアノメタロポルフィリン類に導かれる。シ
アノ又はブロモ置換基のないピロ−ル位置も臭素化、塩
素化又はフッ素化され一般構造の錯体に導かれ得る。
【化9】 式中MはFe、Cr、Mn、Ru、Co又はCuであ
り、XはCNであり、YはCN、Cl、Br又はFであ
り、ZはH、Cl又はFである。
り、XはCNであり、YはCN、Cl、Br又はFであ
り、ZはH、Cl又はFである。
【0037】メソペルフルオロ化アルキルポルフィリン
類も前の例に示したようにシアノ誘導体に転換できる。
一般構造式は
類も前の例に示したようにシアノ誘導体に転換できる。
一般構造式は
【化10】 である。式中MはFe、Cr、Mn、Ru、Cu又はC
oであり、Xは0〜6であり、YはCN及びCl、Br
又はFである。
oであり、Xは0〜6であり、YはCN及びCl、Br
又はFである。
【0038】本発明に従うヒドロペルオキシドの分解は
好ましくはヒドロペルオキシドの溶液中で実施され、好
ましくは約5〜約50重量%のヒドロペルオキシドを含
有する溶液中で実施される。適当な溶媒には、ベンゼ
ン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、アセトニ
トリル、ベンゾニトリル、アルコ−ル類、ケトン類など
が含まれる。通常の溶媒はヒドロペルオキシドの分解で
形成されるアルコ−ル、例えばt−ブチルヒドロペルオ
キシドの分解で製造されるt−ブタノ−ルである。適当
な溶媒は当業者によって選択できる。任意の適当な温度
及び圧力を使用できる。好ましくは温度は25〜100
℃の範囲である。反応時間は、本発明に従って用いられ
る触媒の迅速な反応速度に鑑みて比較的短く、典型的に
は0.1〜5時間の範囲である。
好ましくはヒドロペルオキシドの溶液中で実施され、好
ましくは約5〜約50重量%のヒドロペルオキシドを含
有する溶液中で実施される。適当な溶媒には、ベンゼ
ン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、アセトニ
トリル、ベンゾニトリル、アルコ−ル類、ケトン類など
が含まれる。通常の溶媒はヒドロペルオキシドの分解で
形成されるアルコ−ル、例えばt−ブチルヒドロペルオ
キシドの分解で製造されるt−ブタノ−ルである。適当
な溶媒は当業者によって選択できる。任意の適当な温度
及び圧力を使用できる。好ましくは温度は25〜100
℃の範囲である。反応時間は、本発明に従って用いられ
る触媒の迅速な反応速度に鑑みて比較的短く、典型的に
は0.1〜5時間の範囲である。
【0039】本発明の方法に於いて、溶媒中に溶解され
たヒドロペルオキシドは、実質的に添加酸化剤の非存在
下に於いて、ヒドロペルオキシドと触媒とが接触される
反応帯域中に導入され、そのヒドロペルオキシドROO
H(Rは有機ラジカル)を対応するアルコ−ルROHに
転換する。
たヒドロペルオキシドは、実質的に添加酸化剤の非存在
下に於いて、ヒドロペルオキシドと触媒とが接触される
反応帯域中に導入され、そのヒドロペルオキシドROO
H(Rは有機ラジカル)を対応するアルコ−ルROHに
転換する。
【0040】本発明に従って分解されることが出来るヒ
ドロペルオキシドには、式ROOHを有する化合物が含
まれ、式中Rは有機ラジカルであり、典型的には2〜1
5の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキル又はシク
ロアルキル、アリ−ル基、例えば単環式又は多環式の基
を有する化合物を含んでいる。上記環式の基は任意付加
的に分解反応に対し不活性の1又は2以上の置換基で置
換されることが出来る。置換基の例は、1〜7個の炭素
原子を含有するアルキル又はアルコキシ、ニトロ、又は
15個迄の炭素原子を含有するカルボキシル又はカルボ
キシルエステル、及び塩素、臭素などのハロゲン原子、
又はアルキル鎖が1〜15個の炭素原子を含有し、アリ
−ル基が上に記載されたものであるアルカリル基であ
る。好ましくはRは4ないし12個の炭素原子を有する
アルキル又はシクロアルキル基であるか、又は芳香族部
分がフェニルであり、アルキル置換基が約6個迄の炭素
原子を含有する直鎖又は分枝鎖のアルキル又はシクロア
ルキルであるアルカリル基である。t−ブチル及びイソ
ブチルヒドロペルオキシド、イソアミルヒドロペルオキ
シド、2−メチルブチル−2−ヒドロペルオキシド、シ
クロヘキシルヒドロペルオキシド、α−及びβ−エチル
ベンゼンヒドロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシ
ド、フェネチルヒドロペルオキシド、及びシクロヘキシ
ルフェニルヒドロペルオキシドがそれらの例である。フ
ェネチルヒドロペルオキシド及びクミルヒドロペルオキ
シドが各々フェネチルアルコ−ルに転換される。
ドロペルオキシドには、式ROOHを有する化合物が含
まれ、式中Rは有機ラジカルであり、典型的には2〜1
5の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキル又はシク
ロアルキル、アリ−ル基、例えば単環式又は多環式の基
を有する化合物を含んでいる。上記環式の基は任意付加
的に分解反応に対し不活性の1又は2以上の置換基で置
換されることが出来る。置換基の例は、1〜7個の炭素
原子を含有するアルキル又はアルコキシ、ニトロ、又は
15個迄の炭素原子を含有するカルボキシル又はカルボ
キシルエステル、及び塩素、臭素などのハロゲン原子、
又はアルキル鎖が1〜15個の炭素原子を含有し、アリ
−ル基が上に記載されたものであるアルカリル基であ
る。好ましくはRは4ないし12個の炭素原子を有する
アルキル又はシクロアルキル基であるか、又は芳香族部
分がフェニルであり、アルキル置換基が約6個迄の炭素
原子を含有する直鎖又は分枝鎖のアルキル又はシクロア
ルキルであるアルカリル基である。t−ブチル及びイソ
ブチルヒドロペルオキシド、イソアミルヒドロペルオキ
シド、2−メチルブチル−2−ヒドロペルオキシド、シ
クロヘキシルヒドロペルオキシド、α−及びβ−エチル
ベンゼンヒドロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシ
ド、フェネチルヒドロペルオキシド、及びシクロヘキシ
ルフェニルヒドロペルオキシドがそれらの例である。フ
ェネチルヒドロペルオキシド及びクミルヒドロペルオキ
シドが各々フェネチルアルコ−ルに転換される。
【0041】本発明は、図面を参照し、実施例2と関連
して以下に更に記載されるが、ここで図1は反応時間に
対し、本発明に従う実施例、及び比較例で製造されるt
−ブチルアルコ−ルをプロットしたものである。
して以下に更に記載されるが、ここで図1は反応時間に
対し、本発明に従う実施例、及び比較例で製造されるt
−ブチルアルコ−ルをプロットしたものである。
【0042】
【実施例】次の実施例は本発明を説明する。 実施例1 第三級ブチルヒドロペルオキシド(90%)、10ml
を6〜13分間かけて、50mlのベンゼン中の触媒錯
体2×10-4mモルの攪拌溶液に滴加した。アリコ−ト
(ml)を25分間隔で取りだし、glpcで分析し
た。錯体は表1に示されるように鉄ポルフィリン錯体で
あった。4つの異る錯体に対する結果を表1に示す。最
初と2番目の錯体はパ−ハロゲン化錯体であり、3番目
は部分的にハロゲン化された錯体であり、4番目は非ハ
ロゲン化トリフェニルポルフィリン錯体を含有してい
た。
を6〜13分間かけて、50mlのベンゼン中の触媒錯
体2×10-4mモルの攪拌溶液に滴加した。アリコ−ト
(ml)を25分間隔で取りだし、glpcで分析し
た。錯体は表1に示されるように鉄ポルフィリン錯体で
あった。4つの異る錯体に対する結果を表1に示す。最
初と2番目の錯体はパ−ハロゲン化錯体であり、3番目
は部分的にハロゲン化された錯体であり、4番目は非ハ
ロゲン化トリフェニルポルフィリン錯体を含有してい
た。
【0043】 表1 ポルフィリン環のハロゲン化の程度の関数としての鉄ポルフィリン 錯体によって触媒されるt−ブチルヒドロペルオキシド分解 反応時 反応生成物,ミリモル tBuOH tBuOH 間(hr) tBuOH アセトン (tBuO)2 変換率% 選択性% Fe(TPPF20β-Br8)Cl 1.9 91.3 2.1 4.2 99 94 Fe(TPPF20β-Cl8)Cl 1.9 89.0 2.1 3.9 98 94 Fe(TPPF20)Cl 2.0 44.2 2.9 na 62 <94Fe(TPP)Cl 1.9 19.1 3.3 na 29 <85
【0044】実施例2 本発明の方法についての更に別のデ−タを図1に示す
が、図1は6回の実験の各々に於いて異る錯体を用いて
実施例1に記載されるように実施された反応で、反応時
間に対し、生成したt−ブチルアルコ−ルの重量%をプ
ロットしたものである。図1に示される錯体A及びBは
パ−ハロゲン化鉄ポルフィリン錯体であり、錯体Cは部
分的にハロゲン化された錯体であり、錯体Dは非ハロゲ
ン化ポルフィリン錯体を含有しており、錯体EはFe(I
I)アセチルアセトネ−トであり、錯体FはTPPFがペ
ルフルオロ化ポルフィリンであるCr(TPPF)OH
であった。
が、図1は6回の実験の各々に於いて異る錯体を用いて
実施例1に記載されるように実施された反応で、反応時
間に対し、生成したt−ブチルアルコ−ルの重量%をプ
ロットしたものである。図1に示される錯体A及びBは
パ−ハロゲン化鉄ポルフィリン錯体であり、錯体Cは部
分的にハロゲン化された錯体であり、錯体Dは非ハロゲ
ン化ポルフィリン錯体を含有しており、錯体EはFe(I
I)アセチルアセトネ−トであり、錯体FはTPPFがペ
ルフルオロ化ポルフィリンであるCr(TPPF)OH
であった。
【0045】実施例3 表2は図1に示される7つの触媒に対する1時間の反応
時間の後の結果である、実験1乃至6及び11を示して
いる。表2はまた表2に同定される他の触媒に対する1
時間反応時間後の結果も示している。反応は実施例1に
記載したのと同じ方法で実施された。表2に於いて、A
Aはアセチルアセトネ−トであり、PcFはペルフルオ
ロフタロシアニンであり、N3はアジドであり、BPI
は1,3-ビス-(2-ピリジルイミノ)イソインドリンであ
り、OAcはアセテ−トであり、OO−t−C4は第三
級ブチルペルオキシであり、Pcはフタロシアンインで
あり、F3AAF3はペルフルオロアセチルアセトネ−ト
である。C4OH重量%に与えられる値は、出発物質中
の0.6(±0.2)重量%のC4OH(t−ブチルア
ルコ−ル)を含む。
時間の後の結果である、実験1乃至6及び11を示して
いる。表2はまた表2に同定される他の触媒に対する1
時間反応時間後の結果も示している。反応は実施例1に
記載したのと同じ方法で実施された。表2に於いて、A
Aはアセチルアセトネ−トであり、PcFはペルフルオ
ロフタロシアニンであり、N3はアジドであり、BPI
は1,3-ビス-(2-ピリジルイミノ)イソインドリンであ
り、OAcはアセテ−トであり、OO−t−C4は第三
級ブチルペルオキシであり、Pcはフタロシアンインで
あり、F3AAF3はペルフルオロアセチルアセトネ−ト
である。C4OH重量%に与えられる値は、出発物質中
の0.6(±0.2)重量%のC4OH(t−ブチルア
ルコ−ル)を含む。
【0046】 表2 接触的ヒドロペルオキシド分解 t-C4H9OH t-C4H9OOH (CH3)2CO実験 触媒 0.0033mM/リットル G.C.wt% G.C.wt% G.C.wt% 1 Fe(III)[TPPF20]Br8Cl 11.2 2.3 0.2 2 Fe(III)[TPPF20Cl8]Cl 9.8 2.9 0.3 3 Fe(III)[TPPF20]Cl 4.7 9.7 0.4 4 Fe(III)[TPPF20]Cl 6.6 11.9 0.1 5 Fe(III)[TPP]Cl 2.3 13.2 0.4 6 Fe(II)[AA]2 1.0 15.0 0.4 7 Fe(III)[PcF]N3 0.8 15.0 0.2 8 Fe(II)[PcF] 0.9 15.5 0.2 9 Co(II)[BPI][OAc][OO-t-C4] 0.6 15.9 0.2 10 Fe(III)[AA]3 0.5 15.9 0.2 11 Cr(III)[TPPF20]OH 1.0 16.0 0.3 12 Co(II)[TPPF20]Cl8 0.7 16.0 0.2 13 Mn(III)[TPPF20]N3 0.6 16.0 0.2 14 Fe(II)[Pc] 0.6 16.0 0.2 15 Fe(III)[F3AAF3]3 0.5 16.0 0.216 Co(II)[TPP] 0.4 16.0 0.2
【0047】表2の実験1、2、3、4、7、8、1
1、12、13及び17は、本発明に従う触媒で実施さ
れた。Fe及びポルフィリン(実験1ないし4)を含有
する触媒で最良の結果が得られた。Feとハロゲン化フ
タロシアニンでの実験(実験7及び8)、Crとハロゲ
ン化ポルフィリン(実験11)、Coとハロゲン化ポル
フィリン(実験12)、Mnとハロゲン化ポルフィリン
(実験13)、Feとハロゲン化アセチルアセトネ−ト
(実験15)での実験はより悪い結果を与えた。実験
7、8、11、12、13及び15の触媒に対する満足
な反応速度はより高い触媒濃度の使用及び/又は温度を
上昇することによって得られ得るが、温度を上昇させる
ことは選択性の損失を生じ、ハロゲン化配位子を用いた
実験7、8、11、12、13及び15で得られた結果
は対応する非ハロゲン化配位子よりも改良されていない
かもしれない。いずれにしろ実験1乃至4の配位子は実
験7、8、11、12、13及び15のものよりもずっ
と優れている。
1、12、13及び17は、本発明に従う触媒で実施さ
れた。Fe及びポルフィリン(実験1ないし4)を含有
する触媒で最良の結果が得られた。Feとハロゲン化フ
タロシアニンでの実験(実験7及び8)、Crとハロゲ
ン化ポルフィリン(実験11)、Coとハロゲン化ポル
フィリン(実験12)、Mnとハロゲン化ポルフィリン
(実験13)、Feとハロゲン化アセチルアセトネ−ト
(実験15)での実験はより悪い結果を与えた。実験
7、8、11、12、13及び15の触媒に対する満足
な反応速度はより高い触媒濃度の使用及び/又は温度を
上昇することによって得られ得るが、温度を上昇させる
ことは選択性の損失を生じ、ハロゲン化配位子を用いた
実験7、8、11、12、13及び15で得られた結果
は対応する非ハロゲン化配位子よりも改良されていない
かもしれない。いずれにしろ実験1乃至4の配位子は実
験7、8、11、12、13及び15のものよりもずっ
と優れている。
図1は、各々6回の実験に於いて異なる錯体を用いて実
施例1に記載されるように実施された反応に於いて生成
したt−ブチルアルコ−ルの重量%を、反応時間に対し
プロットしたグラフである。
施例1に記載されるように実施された反応に於いて生成
したt−ブチルアルコ−ルの重量%を、反応時間に対し
プロットしたグラフである。
フロントページの続き (72)発明者 ポ−ル イ−. エリス ジュニア アメリカ合衆国 19335 ペンシルバニア 州 ダウニングタウン グレンサイド ア ベニュ− 1179
Claims (9)
- 【請求項1】 式 【化1】 を有する触媒とヒドロペルオキシドを接触させることか
らなるヒドロペルオキシドの分解方法〔式中MはFe、
Mn、Co、Cu、Ru又はCrであり、○印は配位子
(リガンド)であり、Xは配位子分子中の水素に対する
1又はそれ以上の電子引き抜き(吸電子)置換基であ
り、Aは陰イオンであるか存在しない。 - 【請求項2】 金属が鉄である請求項1に記載の方法。
- 【請求項3】 ○印がポルフィリンである請求項1に記
載の方法。 - 【請求項4】 Xがフルオライドである請求項1に記載
の方法。 - 【請求項5】 Xがフルオライドとブロマイドの組合せ
である請求項1に記載の方法。 - 【請求項6】 該触媒が鉄(テトラキスペンタフルオロ
フェニルオクタブロモポルフィリン)−クロライドであ
る請求項1に記載の方法。 - 【請求項7】 該触媒が鉄(テトラキスペンタフルオロ
オクタクロロポルフィリン)クロライドである請求項1
に記載の方法。 - 【請求項8】 該触媒が鉄ペルフルオロテトラフェニル
ポリフィリンクロライドである請求項1に記載の方法。 - 【請求項9】 Xがハロゲン、ニトロ、又はシアノ、又
はそれらの組合せである請求項1に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/727,194 US5120886A (en) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | Decomposition of organic hydroperoxides |
US07/727,194 | 1991-07-09 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05208926A true JPH05208926A (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=24921710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4203216A Pending JPH05208926A (ja) | 1991-07-09 | 1992-07-08 | 有機ヒドロペルオキシド類の分解 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5120886A (ja) |
EP (1) | EP0522841B1 (ja) |
JP (1) | JPH05208926A (ja) |
CA (1) | CA2073157A1 (ja) |
DE (1) | DE69214537T2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995034523A1 (en) * | 1994-06-10 | 1995-12-21 | Ube Industries, Ltd. | Process for producing cycloalkanol and cycloalkanone |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4900871A (en) | 1987-01-02 | 1990-02-13 | Sun Refining And Marketing Company | Hydrocarbon oxidations catalyzed by iron coordination complexes containing a halogenated ligand |
US5990363A (en) * | 1987-01-02 | 1999-11-23 | Sun Company, Inc. | Method for oxidizing alkanes using novel porphyrins synthesized from dipyrromethanes and aldehydes |
US5489716A (en) | 1987-01-02 | 1996-02-06 | Sun Company, Inc. (R&M) | Reactions catalyzed by haloporphyrins |
US5571908A (en) * | 1987-01-02 | 1996-11-05 | Sun Company, Inc. (R&M) | Porphyrins |
US5196603A (en) * | 1991-02-12 | 1993-03-23 | Uop | Process for decomposing peroxide impurities in a teritary butyl alcohol feedstock using an iron (II) compound |
US5493017A (en) * | 1992-08-14 | 1996-02-20 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Ring-metalated porphyrins |
US5817830A (en) * | 1992-08-14 | 1998-10-06 | Trustees Of The University Of Pennsylvania | Pyrrolic compounds |
US5599924A (en) * | 1992-08-14 | 1997-02-04 | Trustees Of The University Of Pennsylvania | Electron-deficient porphyrins and processes and intermediates for preparing same |
US5371199B1 (en) * | 1992-08-14 | 1995-12-26 | Univ Pennsylvania | Substituted porphyrins porphyrin-containing polymers and synthetic methods therefor |
US5243100A (en) * | 1992-09-08 | 1993-09-07 | Texaco Chemical Company | Preparation of tertiary butyl alcohol using promoted cycloalkenyl iron catalyst |
US5345008A (en) * | 1993-06-09 | 1994-09-06 | Sun Company, Inc. (R&M) | Decomposition of organic hydroperoxides with nitrated porphyrin complexes |
US5464741A (en) * | 1993-10-08 | 1995-11-07 | Henwell, Inc. | Palladium (II) octaethylporphine alpha-isothiocyanate as a phosphorescent label for immunoassays |
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US5550301A (en) * | 1994-04-04 | 1996-08-27 | Sun Company, Inc. (R&M) | Dried catalytic systems for decomposition of organic hydroperoxides |
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CA2157241A1 (en) * | 1994-09-07 | 1996-03-08 | Paul E. Ellis, Jr. | Haloporphyrins and their preparation and use as catalysts |
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Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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