JPH0520876U - 摺動挿脱可能な2部材の離脱構造 - Google Patents

摺動挿脱可能な2部材の離脱構造

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JPH0520876U
JPH0520876U JP1777091U JP1777091U JPH0520876U JP H0520876 U JPH0520876 U JP H0520876U JP 1777091 U JP1777091 U JP 1777091U JP 1777091 U JP1777091 U JP 1777091U JP H0520876 U JPH0520876 U JP H0520876U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧ナットの如き摺動挿脱可能に嵌合される
2部材(1)(2)を、油圧設備や引抜き用の専用工具
を用いることなく確実円滑に離脱させる手段を提供す
る。 【構成】 第1の部材(1)の環状鍔部(1b)の円周
等配位置に摺動方向と平行なねじ孔(20)貫通形成
し、このねじ孔(20)に螺合したボルト(21)を均
等にねじ込むことにより、第2の部材(2)の環状当接
面(2a)に対して摺動方向に平行な引抜力を第1の部
材(1)に付与する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プランジャ部材と、これを挿脱可能に嵌合するシリンダ部材等のよ うな摺動挿脱可能な2部材の離脱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
挿脱摺動可能な2部材として、例えば、油圧ナットを例にとって説明する。
【0003】 図2の(A)は、油圧ナットの縦断側面図であって、(1)はプランジャ形状 の第1の部材、(2)は第1の部材(1)を挿脱摺動可能に嵌合する第2の部材 で、摺動孔(3)を有し、内径面にねじ(4)が刻設してある。摺動孔(3)は 、一端が閉じ、他端が開口しており、この開口端から第1の部材(1)が挿脱可 能とされている。第2の部材(2)には、摺動孔(3)に連通する径方向給油口 (5)及び軸方向給油口(6)が形成されており、通常、軸方向給油口(6)は プラグ(7)により閉止されている。また、第1の部材(1)の一端側の内外径 摺動面には夫々バックアップリング(8)(9)を介してOリング(10)(1 1)が装着されており、他端側外径面には、引抜き用溝(12)が形成されてい る。
【0004】 上記油圧ナットは図2の(B)に示すように、内輪内径面がテーパー状の軸受 (13)を軸(14)に直接或いはテーパー状スリーブ(15)を介して取付け たり、軸(14)から取外す場合に使用されるものである。図2の(B)は、軸 受(13)をテーパー状スリーブ(15)を介して軸(14)に取付ける場合の 使用例を示しており、先ず、軸(14)とテーパー状スリーブ(15)を挿入し 、このテーパー状スリーブ(15)に第2の部材(2)を螺合し、さらに、軸( 14)の端部にロックナット(16)を第1の部材(1)に当接するまで螺合し ておく。この状態で、径方向給油口(5)に油圧ポンプ(図示省略)からの配管 を接続し、摺動孔(3)の奥部に送油して第1の部材(1)と第2の部材(2) とを相対的に軸方向へ離隔移動させる。これにより、第1の部材(1)がロック ナット(16)を介して軸(14)に固定されているため、第2の部材(2)を 介してテーパー状スリーブ(15)が軸受(13)と軸(14)との間に圧入さ れ、軸受(13)を軸(14)に強固に取付ける。尚、取付後は、ロックナット (16)を一旦外して油圧ナットをテーパー状スリーブ(15)から取外し、そ の後、軸(14)の端部にロックナット(16)を締付螺合しておく。
【0005】 また、軸受(13)を軸(14)から取外す場合は、油圧ナットの向きを反対 にして、即ち、図2の(B)において、第1の部材(1)を軸受(13)側に向 けた状態で第2の部材(2)をテーパー状スリーブ(15)に螺合装着し、軸受 (13)の端面とテーパー状スリーブ(15)との間に、上記第1の部材(1) 及び第2の部材(2)を介して油圧力を作用させ、引抜くものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記油圧ナットはOリング(10)(11)の点検や交換時に、第1の部材( 1)を第2の部材(2)から引抜かなければならないが、これには、給油口(5 )(6)からの油圧力による方法と、引抜き用溝(12)による方法とがある。
【0007】 しかし、油圧力による方法では、油圧設備が必要であるし、第2の部材(2) から第1の部材(1)を引抜いた後、油が流出し、周囲を汚損させるなどの問題 点がある。また、引抜き用溝(12)による方法は、引抜き用の専用治具が必要 となり、面倒であった。即ち、第1の部材(1)と第2部材(2)との摺動面は 、精密に仕上げられており、微小すきまで嵌合されているため、僅かでも軸線が 傾くと引抜くことができないので、均一な引抜力を必要とし、そのために、上記 のような方法によらざるを得なかった。
【0008】 このような必要性と問題点は、油圧ナットに限らず、プランジャ部材と、これ を挿脱摺動可能に嵌合するシリンダ部材等のような摺動挿脱可能な2部材間の離 脱時に発生する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述の如き課題を解決するために提案されたもので、プランジャ部 及びこのプランジャ部の一端に環状鍔部を有し、該環状鍔部の円周等配位置にプ ランジャ部の摺動方向に平行に貫通形成された複数のねじ孔を備えた第1の部材 と、第1の部材のプランジャ部を挿脱摺動可能に嵌合し、かつ、一端が閉じ、他 端が開口した摺動孔を有し、しかも、第1の部材の環状鍔部と対向する環状当接 面を上記摺動孔の開口端側周囲に備えた第2の部材とで摺動挿脱可能な2部材の 離脱構造を構成したものである。
【0010】
【作用】
第1の部材を第2の部材から離脱させる時、第1の部材の環状鍔部の複数のね じ孔に夫々ボルト等を均等にねじ込む事によって、各ボルトの先端が第2の部材 の環状当接面に当接し、この環状当接面に対して、第1の部材の環状鍔部が軸線 を平行に保持しながら均等に離隔移動し、やがて完全に離脱する。
【0011】
【実施例】
図1の(A)は、油圧ナットに本考案を適用した第1の実施例であって、従来 例で説明した図2の(A)と同一部材には同一符号を付してその説明を省略する 。
【0012】 図1の(A)において、第1の部材(1)は、プランジャ部(1a)及びこの プランジャ部(1a)の一端に環状鍔部(1b)を有し、この環状鍔部(1b) の円周等配位置にプランジャ部(1a)の摺動方向に平行に貫通形成した複数の ねじ孔(20)を設け、このねじ孔(20)に夫々ボルト(21)を挿脱可能に 螺合させてある。
【0013】 第2の部材(2)は、第1の部材(1)のプランジャ部(1a)を挿脱摺動可 能に嵌合する摺動孔(3)を有し、この摺動孔(3)は、一端が閉じ、他端が同 一内径のままで開口した形状をなし、この摺動孔(3)の開口端側周囲に第1の 部材(1)の環状鍔部(1b)と対向する環状当接面(2a)を有する。
【0014】 第1の実施例は上記構造からなり、これを油圧ナットとして使用する場合は、 図2の(B)に示した要領で対象物に装着し、径方向給油口(5)から油圧力を 供給し、第1の部材(1)と第2の部材(2)とを軸方向に相対的に離隔移動さ せる。この場合には、ボルト(21)は外しておき、作業終了後、ボルト(21 )を螺合させておく。また、Oリング(10)(11)の点検や交換時には、各 ボルト(21)をスパナ等で均等にねじ込む事によって、油圧設備や引抜き用の 専用治具がない場所で簡単に離脱させることができる。
【0015】 図1の(B)は第2の実施例であって、第1の実施例と異る点は、第1の部材 (1)における環状鍔部(1b)がプランジャ部(1a)の一端の内径側に延長 形成してあったものを、外径側に延長形成した点のみであり、他の構成と作用は 第1の実施例と同様であるからその説明は省略する。
【0016】 上記した実施例はいずれも油圧ナットに適用したものであるが、本考案はこれ のみに限定されるものではなく、油圧ナットと同様な関係にある2部材、即ち、 プランジャ部材と、これを挿脱摺動可能に嵌合するシリンダ部材等のような2部 材間の離脱構造に適用し得る。
【0017】
【考案の効果】
本考案によれば、摺動挿脱可能に嵌合される第1の部材と第2の部材とを、油 圧設備や引抜き用の専用工具がない場所でもスパナ等の簡単な工具で円滑に、し かも、確実に離脱させることができる。従って、油圧ナットの場合では、Oリン グの点検や交換が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の第1実施例を示す2部材の縦
断側面図、(B)は第2の実施例を示す同様な縦断側面
図である。
【図2】(A)は本考案の対象物品の一例を示す縦断側
面図、(B)はその使用例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 第1の部材 1a プランジャ部 1b 環状鍔部 2 第2の部材 3 摺動孔 2a 環状当接面 20 ねじ孔 21 ボルト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャ部及びこのプランジャ部の一
    端に環状鍔部を有し、該環状鍔部の円周等配位置にプラ
    ンジャ部の摺動方向に平行に貫通形成された複数のねじ
    孔を備えた第1の部材と、 第1の部材のプランジャ部を挿脱摺動可能に嵌合し、か
    つ、一端が閉じ、他端が開口した摺動孔を有し、しか
    も、第1の部材の環状鍔部と対向する環状当接面を上記
    摺動孔の開口端側周囲に備えた第2の部材とで構成した
    ことを特徴とする摺動挿脱可能な2部材の離脱構造。
JP1991017770U 1991-02-28 1991-02-28 摺動挿脱可能な2部材の離脱構造 Expired - Fee Related JP2571463Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03500268A (ja) * 1987-09-29 1991-01-24 バックネル,ジョン ウエントウァース 加力装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03500268A (ja) * 1987-09-29 1991-01-24 バックネル,ジョン ウエントウァース 加力装置

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