JPH05208019A - 回転軸を有する内視鏡式複数結紮用クリツプアプリケーター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 クリップの適性な装着を確実化し、クリップ
の落下を防止する。 【構成】 アプリケーターのジョー１１は、クリップ８
を保持している場合でもアプリケーターの軸の幅よりも
広くなく間隔を空けて離される。機構が不注意で射出さ
れないように進入禁止機構が設けられる。軸は、超過回
転力に抵抗しかつ射出中クリップ８を適正位置に保持す
る。シーラント及びクリップ８の反バックアップのため
の装備、並びにクリップを閉鎖するために、これを適正
に置かせる設備がある。

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】本発明は一般に結紮用クリップア
プリケーターに関する。より特別には、本発明は、内視
鏡式結紮用クリップアプリケーターに関する。最も特別
には、本発明は、アプリケーターが複数クリップ設置カ
ートリッジから継続的の多数のクリップを設置しうる内
視鏡式結紮用クリップアプリケーターに関する。

【従来技術及びその課題】近年、内視鏡の分野において
多くの進歩が行なわれた。これら進歩の多くは、内視鏡
用クリップ及びクリップ設置機構の有能性の増加のため
に生じた。これらの機構は、組織を切開し、ステープル
を設置し、又は結紮しうるように、内視鏡式套管針のカ
ニューレを通して位置決めされる。これら内視鏡式のス
テープル用又は、結紮用の機構の使用により、内視鏡式
結紮処置の急増に利用しうる手段となった。しかし、こ
れらの器具の出現と共に不適当な点が確実に注意され
た。これら不適当の多くは、内視鏡的処置の新規性のた
め単独に認識された。従って、新たな需要の発見と個々
の外科医の要望に対する大きな機会、従ってこれの要求
に合致する必要性の急激な拡大がある。例えば、器具内
の圧力を等しくしかつ器具内の流体の流れに対する抵抗
を最小にするために、かかる内視鏡式アプリケーターを
通気する要求が認識された。圧力の均等化は器具による
失敗を最小にする。更に、外科処置中に、(器具の長手
方向中心軸に沿った)長手方向及び横方向の両方でクリ
ップ閉鎖用機構及びクリップを支持するために適切なク
リップ前進用機構に対する認められた要求があった。ま
た、結紮用クリップが機構内で閉鎖されるときにクリッ
プの間隙を変更する機構についての要求も認められた。
クリップがジョーの中に供給されるときに器具のジョー
が開かれることを保証する機構に対する別の認められた
要求がある。この機構は結紮処置中のクリップの存在を
保証する。クリップのカートリッジ内の最後の結紮用ク
リップが射出された後に射出機構を進入禁止状態にする
機構に付いての更に別の要求がある。なお別の認識され
た要求として、クリップの脈管内への設置中におけるク
リップの手元側の運動を最小にする拘束用手段がある。
この運動の限定が、結紮中、結紮用クリップをジョーの
本来の形成用領域内に維持する。一つの付加的な要求
は、内視鏡式アプリケーターの軸に作用する回転力に対
する抵抗を作ることである。かかる回転力の抵抗は、使
用中における内視鏡式アプリケーターの横方向の撓みを
最小にする。かかる回転力抵抗はクリップの正確な設置
を支援する。更に別の認識された要求は、ジョーの所要
空間をより小さくすることであり、これは内視鏡式処置
の際により小さなカニューレの使用を許す。この問題の
解決の際に遭遇する一つの付加的な問題は、ジョーの所
要空間を最小にすると同時にジョーの閉鎖中に発生する
回転力を補償しなければならないことである。システム
についてのなお別の認められた要求は、クリップアプリ
ケーターのジョー内にクリップを二重に供給する可能性
を最小とすることである。かかるシステムは、器具のジ
ョー内に１度に１個のクリップだけを適正に置くために
一連のバルブとばねとの使用が認識される。機構につい
ての一つの付加的な要求は、手術中の気腹の大きな減少
を防ぐために、内視鏡式クリップアプリケーターをシー
ルすることである。かかるシールは処置を通じて気腹を
維持するために必要である。方法に付いての一つの更に
認められた要求は、アプリケーターのジョー内へのクリ
ップの同期化された供給が使用中のジョーの開閉と協調
されることである。機構に対する別の最後の認識された
要求は、かかる内視鏡式クリップアプリケーター内で射
出されようとするクリップのバックアップ(back up)を
防ぐことである。従って、ある種の内視鏡式クリップア
プリケーターが現在存在しているが、、不具合又は不十
分が認められる多くの種々の領域において、これらアプ
リケーターを改良することがなお重要であり続ける。

【課題を解決するための手段】従って、機能的な失敗の
ないように器具を維持するために、適切な通気システム
を有する内視鏡式複数結紮用クリップアプリケーターを
提供することが本発明の目的である。器具から閉鎖部位
内へのクリップの落下の脅威なしにクリップ閉鎖を行う
複数結紮用クリップ機構を提供することが本発明の別の
目的である。結紮用クリップの閉鎖が改良されるよう
に、複数結紮用クリップ具用のクリップ閉鎖カムチャン
ネルを提供することが本発明の更に別の目的である。ク
リップが開口した１対のジョー内に供給されるように、
ジョーを「確実開口」位置に保持する装備を提供すること
が本発明のなお別の目的である。これにより、機構の信
頼性と性能とが改良される。マガジンから最後のクリッ
プが射出されると、器具を進入禁止状態させる進入禁止
機構を提供することが本発明の更に別の目的である。閉
鎖中にクリップをジョーの位置に維持することが本発明
のなお別の目的である。器具のジョー内におけるクリッ
プの運動の防止により、使用者はクリップの脚のより正
確な位置決めの保証が可能となり、器具内の改良された
閉鎖がもたらせられる。器具の先端の横方向の撓みを最
小にする複数クリップアプリケーター用の回転力抵抗軸
を提供することが本発明のなお別の目的である。かかる
最小化により射出中のクリップの位置決めと正確さが支
援される。複数クリップ射出機構内のこの器具のジョー
の反回転力装備を提供することが本発明のなお別の目的
であ。この装備は、ジョーの大きさを最小にできると同
時に適切なクリップ閉鎖特性を維持しかつ与えるように
設計されるべきである。本発明の付加的な目的は、内視
鏡カニューレ内における機構の設置後にクリップを装填
することなしに、使用者が套管針カニューレを経てクリ
ップを自動的に位置決めできる内視鏡式結紮用クリップ
アプリケーターを提供することである。これは、カニュ
ーレ内への挿入の際に、内部にクリップを有するジョー
を離して保持する使用者の能力に依存するであろう。本
発明のなお別の目的は、ジョー内へのクリップの二重供
給の可能性を最小にすることにより、クリップ供給の信
頼性を改良するクリップ供給システムを提供することで
ある。システムの使用中を通じて気腹を維持するように
内視鏡式複数クリップアプリケーター内の気密用システ
ムを提供することが本発明のなお別の目的である。本発
明の一つの別の目的は、ジョーがクリップを受け入れる
ように完全に開口したときと器具がその開口位置に解除
される前との間の正確な瞬間にクリップが機構のジョー
内に供給される内視鏡式複数クリップアプリケーター用
のタイミング機構を提供することである。クリップアプ
リケーター内に保持された組織又は脈管が器具の不適正
な位置に有ることを防ぐ組織停止具を提供することが本
発明の更に別の目的である。かかる機構は複数射出式の
結紮用クリップ機構の関連内でクリップの確実な閉鎖と
設置とを支援するために有利である。本発明のこれら及
びその他の目的は、長いて堅いカニューレによって内視
鏡式クリップ設置部分から遠くに離されて保持された射
出機構を含んだ内視鏡式結紮用クリップ器具用に対して
与えられる。この器具はクリップを一つの方向で設置す
るように作られたが、クリップアプリケーターはシステ
ムを都合よく方向付けるように回転しうることが理解さ
れる。クリップ設置機構内に器具の通気ができる通路を
備えた通気システムが説明される。これは、システム内
の適切な射出の確実化を支援する。また、クリップアプ
リケーターのジョーをカニューレ内に挿入するときのそ
の撓みを避ける１対の突起を持った送りバー支持機構に
ついても説明される。更に、結紮用クリップがジョー内
に保持された際に均一な閉鎖力を与えるカムチャンネル
機構が説明される。カムチャンネル内のタブがジョーの
閉鎖を防ぎ、従ってこれらのジョーは器具が組織の周囲
にクリップを設置するように射出された後で新しいクリ
ップを確実に受け取ることができる。その他の新規な特
徴がこのシステムにおいて提供される。第１に、最後の
クリップが機構から射出された後は器具が射出できない
ように、器具の射出経路内に落ち込むレバーを備えた機
構がある。第２には、クリップ設置機構に置かれたフィ
ンガーがあり、これが射出すべきクリップを器具のジョ
ーの適正位置に保持する。第３に、射出中における器具
の先端の横方向の撓みを防ぐために、器具に回転力抵抗
用の軸が置かれる。器具の別の特有の特徴は、ジョーの
アームの撓みを最小にしてクリップを正しく閉鎖できる
ように、１対のジョーが射出中に複数箇所での接触を与
えることである。この撓みの最小化により、更に不変か
つ改良されたクリップ閉鎖が提供される。クリップ送り
の脱出機構により、クリップが射出された後でただ１個
のクリップだけが開口されたジョーに実際に送られる。
更に、気腹を適切にシールするシール用機構がシステム
内に設けられる。また、器具のジョーにおける組織の保
持を支援するＶ字形の切欠きが器具のシュラウドに置か
れる。この切欠きは、器具の射出とクリップの閉鎖のた
めに組織の適正な場所の確保を支援する。更に、このク
リップアプリケーターは流線形の輪郭を有し、アプリケ
ーターのジョーの間にクリップを置き、次いでアプリケ
ーターを套管針カニューレ内に置くことを可能とする。
クリップは適正位置に確実に止どまるので、使用者は套
管針カニューレ内でのクリップの装填を避けることがで
きる。また、別の回転可能な実施例においてこのクリッ
プ設置機構が与えられ、これにより使用者はクリップア
プリケーターを適宜の希望位置に向けることができる。
この器具は、その実施例に含まれる多くの特徴に関連し
て説明された。これらの特徴は図面の詳細な説明及び以
下の発明の詳細説明を参照し更によく理解されるであろ
う。

【実施例】本発明は、図１−２９に見られる内視鏡式複
数結紮用クリップ設置機構１によって、より明らかにさ
れる。図１、２、３及び４に見られるように、この複数
結紮用クリップ機構１は外科用の套管針を通じてのクリ
ップの設置に有用である。図４に見られるように、結紮
用クリップ機構１は、血管を閉塞し又は組織を把持でき
るように、套管針１００のカニューレ１０５を通して設
置される。この機構は、引き金２５により遠隔操作され
るジョー１１の手段により一連のクリップ８を設置す
る。図２及び３に見られるように、引き金２５が引かれ
ると、ジョー１１が閉じられ、その中の結紮用クリップ
８を締め付ける。クリップ８の閉鎖後に、ジョー１１は
解放され、その場所に別のクリップ８が装填される。図
４及び９に最もよく見られるように、結紮用クリップ８
の回りで滑らかでかつ流線形にされた輪郭に維持された
１対のジョー１１を与えることが、このクリップ設置機
構１の一つの意図である。特に、本発明の意図は、ジョ
ー１１が結紮用クリップ機構１の支持管１５を形成する
バレルの直径と同じ寸法幅となるように、ジョーが結紮
用クリップ８の回りに適合できることである。この方法
により、套管針１００のカニューレ１０５の外部で、ク
リップ８をジョー１１間に置くことができる。後述され
るように、ジョー１１はクリップ８をジョー１１の各の
間の適正位置に確実に置くことができるため、使用者
は、クリップ８をジョー１１の間に確実に置き、次いで
管１５を含んだ器具全部をカニューレ１０５内に挿入す
ることができる。他のシステムと比較すれば、カニュー
レ１０５内にジョー１１を挿入した後でクリップ８を装
填する必要がない。ジョー１１の位置決めにより、ジョ
ーは、これにクリップ８が維持された開口状態で套管針
１００のカニューレ１０５内に挿入できる。このこと
が、典型的な外科用の套管針１００のカニューレ１０５
内に適合させるために同様な形状のジョーをこの機構の
開口したジョー１１の寸法にほぼ合わせなければならな
い従来のシステムとの直接的な対比である。この進歩に
より、この特別のクリップ射出機構１は、射出手順とは
別に装填をしなければならない機構とは異なり、全自動
化することができる。図５、６及び７によく見られるよ
うに、器具で射出するための引き金２５の機構を囲むハ
ンドルの半分体１６、２８が説明される。ハンドル半分
体１６、２８は射出機構を取り囲み、更に引き金２５が
その回りで回転する旋回点１１０を持つ。引き金２５は
フォーマー板２２及びフィーダーリンク２３と組み合わ
せられる。図５の右手に見られるように、フィーダーリ
ンク２３は引き金２５に取り付けられ、フィーダー板２
４を適正位置に保持する。フィーダー板２４はポスト２
４aにおいて戻しばね２７に連結され、一方、このばね
はフォーマー板２２のポスト２２aに連結される。従っ
て、引き金が引かれると、フォーマー板２２が前方に押
される。引き金２５のピボット１１３はハンドル半分体
１６の通路１１５内で滑り、スロット１１１を器具の後
方に強制する。一方、フィーダーリンク２３のスロット
１１８がフィーダー板２４を器具の後方に強制する。同
時に引き金２５が回転し、従ってスロット１１４がドエ
ルピン２６を板２４のスロット１１２内で滑らせる。ま
た、ドエルピン２６はフォーマー板２２を前方に強制
し、かつこれはハンドル半分体１６の溝１１７内を滑
る。引き金２５が解放されると、ポスト２４aを経たフ
ィーダー板２４上への作用及びポスト２２aを経たフォ
ーマー板２２上への作用により、戻しばね２７の張力が
引き金２５をその位置に戻し、従って引き金２５、ドエ
ルピン２６、及びフォーマー板２２はこれらの力の掛か
らない位置に戻される。ドエルピン２６はフィーダー板
２４を右半分体１６上の適正位置に保持する。反バック
アップレバー１９、ロストモーションレバー１８、ラッ
チ１７、及びねじりばね２０とプレコック引き金２１の
総てが本発明の一部として更に説明されるであろう。引
き金２５が作動させられると、フォーマー板２２が前方
に動かされ、従って支持管１５内でフォーマー板２２に
接続されたカムチャンネル１２が前方に動かされる。こ
れが内視鏡式クリップ設置機構を作動させる。図８に見
られるように、送りバー９とカムチャンネル１２とがフ
ロア１０を囲む。これらの機構はシュラウド１３と支持
管１５内のシールキャップ１４との間で封鎖される。カ
ムチャンネル１２にジョー１１が取り付けられる。この
ジョーは組織又は血管を封鎖するために結紮用クリップ
８の回りで閉じる。クリップトラック４内にフィーダー
ばね５、ロックレバー６、フィードシュウ７、及び一連
のクリップ８が保持される。クリップトラック４は、一
連のクリップの前進及びジョー１１のアーム内のこれら
の装填ができる。リフターばね３が頂部シュラウド２に
よってクリップトラック４の上の適正位置に保持され、
これがクリップ８のスタックの最初のクリップ８Ａをジ
ョー１１内に位置決めするように送りバー９の平面内に
置くであろう。また、シールキャップ１４と下方シュラ
ウド１３とがカムチャンネル１２、フロア１０及び送り
バー９を支持管１５内の適正位置に保持する。使用の際
は、引き金２５が引かれ、フォーマー板２２がカムチャ
ンネル１２を前方に動かす。カムチャンネル１２はジョ
ー１１を囲み、組織の回りのクリップ８を封鎖する。引
き金２５が解放された後に、カムチャンネル１２が後退
してジョー１１が開く。別のクリップ８がジョー１１内
に保持されるようにクリップ８のマガジンが進められ
る。これは、ばね２７が解放されたときに生じ、フィー
ダー板２４を前進させる。一方では、これにより送りバ
ー９が、ばね３により第１のクリップ８aを送りバー９
の経路内に位置付けられていたクリップ８のスタックか
らジョー１１内に前進させる。この作動は図６及び７と
関連して図９、１０及び１１の観察により最もよく見る
ことができる。本発明により明らかにされた機構の各が
更にここで説明されることは言うまでもない。特に、ク
リップ８の方向が器具１のハンドル部分の方向を横切る
点に注意すべきである。この方法で、使用者は、その手
をクリップが射出される面と平行に保つように、器具１
のハンドル１６、２８の引き金２５をつかむことができ
る。これは使用者に対するより典型的な参照点であり、
これが器具の操作をより具合よくする。さて、このクリ
ップ設置機構の種々の特徴の各が説明されるであろう。
第１の特徴はこれらクリップを内視鏡的に設置するため
の通気システムである。図１２に見られるように、器具
の外側に通気口１２０が置かれる。この通気口１２０は
支持管１５内の下方シュラウド１３内の開口チャンネル
１２２に取り付けられる。開口チャンネル１２２は下方
シュラウド１３の穴１２４に接続される。これにより、
管１５と下方シュラウド１３との間を流体が通過でき
る。下方シュラウド１３のこの穴は、器具の上方部分１
２６と下方シュラウド１３内の内側チャンネルとの間の
流体通路を作る。支持管１５内の開口チャンネル１２２
は支持管１５の長手方向中心軸に沿って走り、流体の流
れに対して抵抗が最小の通路を形成する。このチャンネ
ル１２２の端部における下方シュラウド１３の穴１２４
が軸組立体の上方部分１２６への通気路を提供する。従
って、流体は器具１から通気される。この器具は１０な
いし１５mmＨgの間でより機能しうる。圧力は器具全体
を通じて等しくされ最小抵抗の経路が提供される。この
方法で、器具が共同して使用されるときの器具の機能的
な失敗の可能性が減らされる。更に、図１３及び１４に
見られるように、内視鏡式クリップアプリケーター用の
支持機構も明らかにされる。この支持機構は、組織上へ
の設置中における結紮用クリップ８の長手方向の支持、
並びに内視鏡式外科手術中における套管針のカニューレ
１０５を通じての挿入中のジョー１１の横方向の支持を
与える。図１３及び１４に見られるように、器具のジョ
ー１１が開かれたときに、結紮用クリップ８が器具のジ
ョー１１Ａ、１１Ｂの間に位置決めされる。送りバー９
は完全に前方まで進められる。器具が套管針のカニュー
レを通して挿入され組織に設置されるときに、ジョーが
閉鎖しないようにされることが重要である。図１４に見
られるように、送りバー９上に外側に突出した突起１３
２がある。この突出突起１３２はジョー内のクリップ８
の角度の付けられたアーム１３４と接触する。更に、送
りバー９はテーパー付きの外側端部１３０を有し、これ
がジョー１１の内側の縁１３６と接触する。従って、ジ
ョー１１Ａ、１１Ｂは、カニューレ１０５を通しての挿
入中にこれが横方向で絞られることが防止される。突出
突起１３２がクリップ８が挿入中に長手方向に動くこと
を防ぎ、送りバー９の外側の縁９は挿入中の不注意によ
るジョーの閉鎖を防止する。この態様が改良されたクリ
ップ閉鎖を促進し、使用中にクリップが閉鎖部位内に落
ちることが防止される。別の特徴はこの器具に使用され
るクリップ閉鎖カムチャンネル１２である。カムチャン
ネル１２は結紮用クリップ器具のジョー１１の閉鎖を支
援する。カムチャンネル機構１２は器具の筒状の支持管
１５の中心軸に沿って長手方向に動く。カムチャンネル
１２はジョー１１の長手方向中心線に置かれる。カム機
構の末端１４０は長方形であり、図１５に見られるよう
な断面にされる。図１５Ａにおけるように、カムチャン
ネル１２の前面に蟻継ぎ１４２、１４２Ａがあり、これ
がカムチャンネル１２を機械的に一緒に保持する。この
蟻継ぎの機械的固定がクリップ形成中のカムチャンネル
１２の横方向(側面から側面の方向)の撓みを減らす。こ
の方法では、カムチャンネル１２の長手方向運動が生ず
るが、カムチャンネル１２の横方向の運動は防止され
る。従って、カムチャンネル１２に組み込まれた蟻継ぎ
式の機械的固定１４２、１４２Ａは寸法的に安定なカム
チャンネル１２を提供し、結紮用クリップ８の閉鎖の信
頼性を改良する。同様に図１５に見られるようなカムチ
ャンネル１２内の１対のタブ１４４が示される。これら
のタブ１４４はカムチャンネル１２の末端において曲げ
られ、器具１のジョー１１の長手方向中心軸を直角に通
るように向けられる。ジョー１１Ａ、１１Ｂが開かれた
とき、タブ１４４の外側の縁がジョー１１のアーム１１
a、１１bの上にきて、機構の閉鎖中にこれらジョーが互
いに内向きに動くことが防止される。閉鎖される結紮用
クリップ８がジョー１１内にあるときは、カムチャンネ
ル１２が形成用部位から後退させられ、タブ１４４の縁
が再びジョー１１の縁と接触し、ジョー１１を外向きに
強制する。これにより、クリップを受け入れるようにジ
ョーが開かれることを保証する。この器具のクリップ供
給の信頼性が増加すると同時にクリップ閉鎖の過程を害
することはない。図１７に見られるように、この器具に
おけるフィーダーシュー７に取り付けられた旋回式の進
入禁止レバー６が説明される。レバー６は、図１７にみ
られるように上部シュラウド２と接触し送りバー９の経
路内に旋回する。このレバー６は、図１７に見られるよ
うに下向きに旋回したとき、送りバー９の完全な前向き
の運動を妨げる。次いで、これにより、図１６に見られ
るように、強制されたラッチ１７をフォーマー板２２の
壁１５０と組み合わさせる。従って、この冗長システム
により、最後のクリップ８がジョー１１により射出され
た後で、器具の前端及び器具の後端において器具を固定
することができる。進入禁止レバー６は、クリップトラ
ック４内にクリップ８が残っていないときだけ適正位置
に旋回する。残りのクリップ８がある場合は、進入禁止
レバー６の経路を空けるようにフィーダーばね５がフィ
ードシュー７を強制することはできず、従ってレバー６
は送りバー９の経路内に旋回させられる。レバー６によ
る進入禁止が生じたときは、送りバーは完全な前進が防
がれ、従って強制されたラッチ１７はフォーマー板２２
の壁１５０と組み合う。更に、図１８に見られるよう
に、クリップ８の血管上への設置中におけるアプリケー
ターのクリップの後退運動を最小にする機構が説明され
る。これは、機構の完全閉鎖まで、適正な形成領域にク
リップ８を維持できる。この機構は支持管１５内に保持
されたフロア１０を備える。フロア１０は、器具のジョ
ー１１Ａ、１１Ｂのクリップ形成用領域１６０の長手方
向平面内に突き出す。フロア１０上のクリップ保持用フ
ィンガー１５６には、図１８に見られるようにその末端
に直角に曲げられたタブ１５４が設けられる。この保持
用フィンガーはフロア１０と一体であり、更にジョーの
クリップ形成用領域１６０の長手方向の面と平行である
ように強制される。フィンガー１５６の末端のタブ１５
４は、タブがジョー１１Ａ、１１Ｂ内のクリップ８の後
退運動を最小にするように形成用領域に直角な方向に位
置付けられる。ジョーが閉じると、フロア１０はクリッ
プ形成用領域の面の外に傾斜する。しかし、クリップの
閉鎖及びフロア１０の傾斜を通じて、クリップ保持用フ
ィンガーはクリップ８及びジョー１１Ａ、１１Ｂのクリ
ップ形成領域１６０の面内に止どまり、クリップ８の先
端の後方に位置決めされる。従って、ジョー１１内に保
持されたときのクリップ８の運動は常に管理され、かつ
フィンガー１５６とフロア１０のタブ１５４は、いつも
クリップ８の形成面内に止どまる。図８に見られるよう
に、支持管１５は回転力に抵抗する。即ち、支持管１５
は円筒形でかつ中空であり、非弾性材料で作られる。管
の端部は軸の末端に近く、かつクリップ形成用ジョー１
１を閉鎖する。これは上部シュラウド２に連結され、従
ってこれら諸要素の位置決めがクリップ８の形成用の機
構の所要の抵抗性の支持を提供する。支持管１５を作る
素材は非弾性的であるので、器具の安定性が増加し、こ
れがクリップ８の設置の正確度の向上を支援する。図２
０、２１、２２及び２３に見られるように、この器具の
ジョー１１Ａ、１１Ｂは、これらがその末端１７８、及
び各ジョーの閉鎖用傾斜１７２の付近に置かれた第１の
ヒール１７６において接触するように説明される。これ
は、図２１及び２２に最もよく見られる。図２０に見ら
れるように、ジョー１１a、１１bは、一般にその開口位
置に維持される。クリップ８を適正に閉じるように、第
１のヒール１７６の接触がジョー１１a１１bのアーム１
７２の変位を最小とする。この最初の接触がアームの変
形と回転力とを最小にし、装填中のシステムを支持す
る。図２１及び２２に見られるように、ジョーが完全に
閉じられると、クリップ閉鎖の最後の部分が装填条件の
大きさの増加を起こさせる。反回転力ポストと呼ばれる
２個の向き合ったポスト１７４がジョーの形成領域の付
近で互いに接触し、ジョーに生じた回転力に逆らうよう
に作用する。これにより、より調和しかつ改良されたク
リップ閉鎖が行なわれる。また、各ジョーの先端１７８
も接触する。従って、ここに説明された反回転力機構に
より、ジョーはこれらが回転力抵抗を要求されない場合
のように寸法を小さくすることができる。ジョー１１
a、１１bは、撓みが最小であるため、改良されたクリッ
プ閉鎖機構を提供する。これが寸法の最小化に伴う器具
の信頼性を提供する。図２３及び２４に見られるよう
に、内視鏡式複数クリップアプリケーター１のクリップ
供給の信頼性を改良する送り及び脱出機構が説明され
る。これはジョー内へのクリップの二重供給の可能性を
最小にすることによりなされる。このシステムは２個の
独立した部分から構成される。クリップトラック４と一
体のバルブ１８２がクリップ８のスタックを静的に保持
し、一方、最前方のクリップはリフターばね３により送
りバー９の面内に押される。器具が作動させられると、
送りバー９はリフターばね３から器具の後部に向かって
後退させられる。送りバー９が後退すると、送りバー９
の斜面１８０がクリップトラック４内に置かれた主バル
ブ１８２と組み合わせられ、クリップトラック４が閉鎖
される。クリップトラック４が閉じられると、クリップ
８のスタックは静止状態に保持される。送りバー９がリ
フターばね３から更に後退すると、バルブ１８２は斜面
１８０により閉鎖され、またリフターばね３が作動され
ジョー内に次のクリップ８を装填できるように一番前の
クリップ８を送りバー９の面内に強制する。これは図２
４に最もよく見られる。しかし、クリップのスタックの
別のクリップ８はどれも後方に保持するようにクリップ
トラック４内に置かれた主バルブ１８２が先行してチェ
ックポート１８４を使うため、ただ１個のクリップ８だ
けが送りバーの方に向かって強制される。クリップの二
重供給の可能性は減らされ、アプリケーターの信頼性は
改善される。図２５及び２６に見られるように、内視鏡
式複数クリップアプリケーターの軸組立体の手元側端部
の付近に置かれたシール用機構が明らかにされる。シー
ル用機構は断面が円形であり、４個の押し潰されたリブ
１９６により軸支持管１５内に緊密に適合する。シール
用機構内に図２５に示されたような３個の室１９０、１
９２があり、器具の送り機構及び形成用機構はここを通
過する。主室１９０はシーラント流体がここを通って噴
出される領域である。シーラントは挿入穴１９４、１９
８を通り挿入される。外側室又は副室１９２はシーラン
トの溢出領域として設けられる。これは図２５によく見
られる。シール用機構の端部は閉じられ、室１９０から
器具の機能領域へのシーラントの移動を妨げる。このシ
ール用機構は、引き金２５を引いたとき及び戻るときの
器具の反動を最小にする緩衝機構を提供する。この閉鎖
されたシール用機構は器具自体を通過する気腹圧力の損
失も防止し、同時にシーラント移動による器具の機能的
失敗の可能性をリブ１９６により最小にする。このシス
テムは患者を外部から封鎖し、かつそれ自体を器具の運
動部分から封鎖する。図２７、２８及び２９に見られる
ように、図５を参照した引き金システムはプレコック引
き金２１よりなり、この引き金は予め力を加えられたポ
スト２０６上で旋回しハンドル部分１６内に入れられ
る。プレコック引き金２１は、これとハンドル部分１
６、２８内に置かれたフォーマー板２２との間に少しも
隙間が無いように強制される。ハンドルの作動中、フィ
ーダー板２４が形成位置から離れて器具の後部に後退さ
せられると(図２８)、フィーダー板２４のカム面１９６
がプレコック引き金２１の円柱状ポスト１９８と接触す
る。これにより、プレコック引き金２１は図２８に示さ
れたプレコック位置に回転させられる。プレコック位置
においては、プレコック引き金２１の突起２００がフォ
ーマー板２２から延びている壁２０２の後方で固定され
る。このとき、プレコック引き金２１は、フィーダー板
２４から延びているタブ２０４の経路をふさぐ。フォー
マー板２２から延びているタイミング用の壁２０２がプ
レコック引き金２１のフィーダー板２４の経路外への回
転を許すまでは、フィーダー板２４は次のクリップ８を
この点からジョー内に送れない。このタイミング方法が
クリップ送りの連鎖的な運転をさせ、器具が不完全な射
出をし再開した場合に器具のジョー１１内に第２のクリ
ップを送る可能性を無くす。図５及び２９に更に見られ
るように、ねじりばね２０がロストモーションレバー機
構１８及び反バックアップレバー１９の双方に連結され
る。反バックアップレバー１９の目的は、クリップが閉
じられたときにカムチャンネル１２によりジョー１１上
に常に圧力が維持されることを確実化することである。
従って、反バックアップレバー１９はカムチャンネル１
２を常に前方向けてに強制する。これにより、アプリケ
ーターが完全に作動されるまで、クリップ８がジョー１
１a、１１bから外れて落ちることが防止される。このシ
ステムはプレコック引き金２１の回転により作動させら
れ、従ってプレコック引き金２１のベースからロストモ
ーションレバー１８の穴２１０内に延びている(従って
ねじりばね２０を経て反バックアップレバー１９と連結
された)タブ２０８は、反バックアップレバー１９と組
み合いかつ外れるトグル機構として作用する。ロストモ
ーションレバー１８の穴の幅２１０がプレコック引き金
２１とロストモーションレバー１８との間の相対運動を
決定する。これにより、プレコック引き金２１の作動に
関して調整すべき反バックアップ作動機構１９の時間合
わせができる。反バックアップレバー１９は弾性材料で
構成され、図５に示されるようにフォーマー板２２の金
属の歯２２と噛み合う歯２１４を持つ。反バックアップ
レバー１９は、反バックアップ機構が支配されなければ
ならない場合に、歯２１４をフォーマー板２２から離そ
うとするカム面を持つ。図９、１０及び１１に見られる
ように、上方シュラウド２のＶ字形切欠きとして置かれ
た組織停止部がある。この組織停止部はジョー１１内の
クリップ形成領域の後端に置かれる。図９に見られるよ
うに、これはジョー１１の形成用領域内にクリップ８を
維持し、クリップの適正な隙間寸法を保証する。これ
は、クリップを緩すぎ又は堅すぎに閉鎖することによる
組織の損傷の可能性を防止する。この考えがクリップの
より確実な閉鎖を促進しかつ組織の損傷の可能性を最小
にする。図３０、３１及び３２に見られるように、軸２
１５及びハンドル機構２１６に取り付けられた回転カラ
ー３００を有する結紮用機構２００が明らかにされる。
クリップ設置機構２００内の機構の総ては、軸２１５内
に維持されるクリップアプリケーターの部分間の連結、
及びハンドル機構２１６内に維持されるこれら部分への
連結を除いて、クリップ設置機構１のものと同じであ
る。これらは更に以下説明されるであろう。図３１及び
３２に見られるように、送りバー２０９及びカムチャン
ネル２１２への連結を除いて結紮用クリップアプリケー
ター１のフォーマー板２２及びフィーダー板２４と同様
なフォーマー板２２２及びフィーディング板２２４が説
明される。このカムチャンネル２１２及び送りバー２０
９も、前述のフォーマー板２２２及びフィーディング板
２２４との連結を除いて同様にカムチャンネル１２及び
送りバー９と同様である。これにおいて、耳２２４a及
び２２４bの各の切欠き２２４cがカラー２０９aの回り
に維持されるように耳２２４a、２２４bが維持される。
このカラー２０９aはフィーディング板２２４の連結部
２２４c内で回転する。この回転連結により、送りバー
２０９はフィーディング板２２４の方向に関して適宜の
位置で回転できる。同様に、耳２２２a、２２bはフォー
マー板２２２の切欠き２２２cに対応する。これらの切
欠き２２２cはカムチャンネル２１２のカラー２１２a内
に適合する。これにより、円形のカラー２１２aはフォ
ーマー板２２２の回りで適宜の角度方向で回転できる。
従って、カムチャンネル２１２はハンドル部分２１６の
方向に無関係に軸２１５のフィーディングバー２０９と
共に位置決めすることができる。回転部分３００内に収
容されたこれらの連結により、結紮用クリップ機構の方
向はハンドル部分２１６に関係しない。図３１及び３２
に見られるように独特な特徴を持った方向付けの可能性
もまた結紮用クリップの射出と装填とを許さねばならな
い。これはフォーマー機構とフィーディング機構との連
結内に維持された特有の装填及び射出機構で達成され
る。図３１に見られるように、ばね３０２は長くされた
状態にある。これは結紮用機構２００の一般的な「開放」
状態であり、フィーディング板２２４を送りバー２０９
に連結する連結部２２５は完全に前方に押される。従っ
て、結紮用クリップ８はクリップアプリケーター２００
のジョー１１の間に置かれた。(これはクリップアプリ
ケーター１と同じ様相で生ずる。) さて、機構の作動
の際は、フィーディング板２２４は器具１におけるフィ
ーダー板２４と同じだけ器具内を後方に動くことができ
る。これにより、送りバー２０９は器具の軸部分２１５
内で後退させられる(更に連結部２２５をハンドル２１
６内に後退させる。)同時に、フォーマー板２２が機構
のクリップ端の方に進められる。これがカムチャンネル
２２の運動を生じ、ジョー１１にクリップ８をつかませ
る。しかし、形成用システム及びフィーディングシステ
ムを連結する外側及び内側の機構間の相対運動があるの
で、ばね３０２は図３２に最もよく見られるように圧縮
される。しかし、２２４c及び２２２cにおける２個の連
結は分離して保たれるので、使用者は適宜の角度方向で
機構に供給し又は射出することができる。射出過程中の
任意の時にクリップ８の角度方向の変更を望むことを実
現する場合にこの新規な特徴が特によく認められる。こ
のシステムは器具の軸を任意の方向にすることを許すの
で、このシステムは使用者がそうすることを許す。図３
３、３４及び３５によく見られるように、回転カラー３
００は全体として円形であり、ハンドル部分２１６から
軸２１５に至る円錐テーパーを含む。また、ハンドル部
分２１６と回転カラー３００との間の連結部に戻り止手
段３０４があり、これが停止部３１２においてハンドル
２１６の内部と組み合う。この戻り止機構は結紮用クリ
ップアプリケーターを適宜の位置に一時的に拘束させ
る。しかし、クリップアプリケーターの角度方向はいつ
でも変更できるので、戻り止は克服が特に困難ではな
い。この計画的な設計機能は、使用者がいつでも機構を
信頼して回転できるようにされる。容易に実現できるの
で、クリップ設置機構２００は、このシステムの回転の
特徴により使用者が射出過程中いつでも套管針カニュー
レ１０５内のクリップ設置機構の位置を変更しうること
を除いて、にクリップ設置機構１と同じ方法でクリップ
を設置する。事実、射出機構及び送り機構が方向と無関
係に作動するので、この角度方向の位置決めはクリップ
の閉鎖中に行うことができる。この独特の特徴により、
使用者はクリップの射出中にその方向が正確でないこと
を実感したらクリップを僅かに調整することができる。
このため、見られるように、本発明の諸機構の使用中は
総ての機能が同様であり、従ってこのシステムは血管の
回りにおける結紮用クリップの閉鎖を行うことができ
る。ハンドルはジョーを作動させてクリップを閉鎖させ
るように作動する。種々のばね及び引き金機構は適切に
支持されたクリップを保持し、閉鎖に十分な力を与え
る。説明されたように、閉鎖を確保するために多くの安
全システム及び冗長システムがある。それ故、多くの目
的及び特徴が説明されたが、本発明の目的は付属の実施
態様及びその相当事項より導かれることを理解すべきで
ある。本発明の実施態様は次の通りである。 １．複数の外科用閉鎖具を個々に設置するための設置具
機構にして: 軸部分;ハンドル部分;前記軸部分が前記軸部分を通って
延びている中心軸の回りで回転できるように前記軸部分
を前記ハンドル部分に連結するために前記ハンドルの末
端に延びている回転手段;外科用閉鎖具を設置するため
に前記軸部分内に置かれた設置手段;閉鎖具を前記設置
手段に送るために前記軸部分内に置かれた送り手段;前
記設置手段及び前記送り手段を作動させるために前記ハ
ンドル部分内に置かれた作動用手段;前記回転手段によ
る前記軸部分の回転の際に前記作動用手段に関する前記
設置手段の回転を許すように前記設置手段を前記作動用
手段に取り付ける第１の連結;前記回転手段による前記
軸部分の回転の際に前記作動用手段に関する前記送り手
段の回転を許すように前記送り手段を前記作動用手段に
取り付ける第２の連結;を備え、前記第１及び第２の連
結が前記回転手段内に置かれかつ前記軸部分を通って延
びている共通中心軸の回りで回転しかつ前記第１及び第
２の連結が前記軸部分内で互いにばねで強制される設置
具。 ２．複数の外科用クリップを順次設置する器具にして、 a)(i)ジョーの間に外科用クリップを受け入れるように
１対の間隔を空けられて離されたジョーを末端に有する
ジョー部材、前記ジョーはその完全開口位置における前
記ジョーの外側面の間の最大距離が細長い軸組立体の外
径と比較して同じであるように狭い形状にされ、前記ジ
ョーは内部に外科用クリップを受け入れるために全体的
に平行な関係にあるチャンネルを有し、更に前記ジョー
部材は１対の末端の方に延びている間隔を空けて離され
たジョーアームを有し、前記ジョーアームの各はジョー
が外科用クリップを閉じるときに反対側のジョーアーム
の対応内面と接触する各ジョーの内面として定められか
つ前記ジョーの付近の置かれた主ヒールを有し; (ii)外科用クリップの列を貯蔵しかつ前記ジョーの間に
クリップを送るクリップ送り機構、前記クリップ送り機
構は(Ａ)第１の面を通って延びる第１の経路において前
記外科用クリップの列を収容する細長いクリップトラッ
ク、前記クリップはその脚を器具の末端に向けて端と端
とが連なるように配置され、(Ｂ)前記第１の経路内の最
も先方のクリップを前記第１の経路の面から出して第１
の経路の面と一般に平行な第２の面を通って延びる第２
の経路内に移動させるばね手段、(Ｃ)送りバー部材の手
元側への運動により前記ばね部材が前記第１の経路内の
前記最前方のクリップを前記第１の経路から前記第２の
経路内に移動できるように、更に前記送りバー部材の前
方への運動が前記最前方のクリップを前記ジョーの間の
位置内に進めるように前記第２の面内に置かれた送りバ
ー部材、(Ｄ)(１)前記第１の経路内に静止クリップ列を
維持するように前記第１の経路内に延びている第１の位
置と、(２)前記クリップの列の前方への運動を許すよう
に脱出用部材が前記第１の経路から除かれる第２の位置
との間を動きうる前記クリップトラックと組み合わせら
れた脱出用部材; (iii)一体のジョー組合い用機構のあるカムチャンネル
を有し前記ジョー間に置かれた外科用クリップを閉鎖す
るためのジョー閉鎖機構、前記カムチャンネルは１対の
横方向の側辺、頂部及び底部のある箱状部材を有し、前
記横方向の側辺は前記ジョーの手元側部分の外面と組み
合うことができ更に前記頂部は前記箱を完成するように
折られた部材を有し、前記折られた部材は蟻継ぎとして
形成され; (iv)側壁、端部壁及び中央室と前記中央室の両側端部の
端部室とを定める分割壁を有するハウジングを備えた気
密構造、前記端部壁と分割壁とは前記クリップ送り機構
と前記ジョー閉鎖機構の受け入れ運動のための隙間空間
を有し、前記側壁はシーラント材の前記中央室内への挿
入を許すための開口を有し; b)前記ジョー閉鎖機構と前記クリップ送り機構の両者を
作動させる単一の引き金手段を持った作動用手段を有す
るハンドル組立体; c)前記軸組立体が前記軸組立体を通って延びている中心
軸の回りで回転できるように前記軸組立体を前記ハンド
ル組立体に連結するために前記ハンドル組立体の前方に
延びている回転手段; d)前記回転手段による前記軸組立体の回転の際に前記作
動用手段に関して前記ジョー閉鎖機構の回転を許すよう
に前記ジョー閉鎖機構を前記作動用手段に取り付けてい
る第１の連結;及び e)前記回転手段による前記軸組立体の回転の際に前記作
動用手段に関する前記クリップ送り機構の回転を許すよ
うに前記クリップ送り機構を前記作動用手段に取り付け
ている第２の連結を具備し、前記第１及び第２の連結が
前記回転手段内に置かれ更に前記軸組立体を通る共通の
中心軸の回りを回転し、更に前記第１及び第２の連結は
前記軸組立体内で互いにばねで強制される器具。 ３．前記回転手段が第３の連結において前記ハンドル部
分に連結され、前記第３の連結は更に戻り止手段を有す
る実施態様１の器具。 ４．前記設置手段がカムチャンネルにより作動させられ
る１対のジョーを有する実施態様１の器具。 ５．前記送り手段が一般に前記軸の長さに沿った位置に
おいて前記軸内に置かれる送りバーを有する実施態様１
の器具。 ６．前記作動用手段がフィーダー板及びフォーマー板を
有する実施態様１の器具。 ７．前記フィーダー板及び前記フォーマー板の各が前記
第１及び第２の連結の部分として１対の耳付きの連結具
を有する実施態様６の器具。 ８．前記フィーダー手段及び前記設置手段の各が断面が
円形であり、かつ前記２対の耳付き連結具内に適合する
それらの外径上に切欠きを有する実施態様７の器具。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の内視鏡式複数クリップ設置器具の左側
の斜視図である。

【図２】開口位置にある本発明の器具の側面図である。

【図３】閉鎖位置にある本発明の器具の側面図である。

【図４】套管針を通して挿入された本発明の器具の斜視
図である。

【図５】本発明のハンドルの組立図である。

【図６】解放位置にある本発明のハンドルの部分的に切
り取った図面である。

【図７】射出位置にある本発明のハンドルの部分的に切
り取った図面である。

【図８】本発明の器具の筒状の内視鏡部分の組立図であ
る。

【図９】それぞれ開口位置、閉鎖中の位置及び閉鎖位置
にあるときの本発明のジョー内に置かれたクリップの連
続平面図である。

【図１０】それぞれ開口位置、閉鎖中の位置及び閉鎖位
置にあるときの本発明のジョー内に置かれたクリップの
連続平面図である。

【図１１】それぞれ開口位置、閉鎖中の位置及び閉鎖位
置にあるときの本発明のジョー内に置かれたクリップの
連続平面図である。

【図１２】図２に見られる線１２−１２を横切って得ら
れた本発明の長手方向断面図である。

【図１３】図１に見られる線１３−１３に沿って得られ
た本発明の断面図である。

【図１４】図１の線１４−１４を横切って得られた断面
図である。

【図１５】図２の線１５−１５を横切って得られたカム
チャンネル機構を示す本発明の断面図及び線１５Ａ−１
５Ａを横切って得られた断面図である。

【図１６】ハンドル−ラッチの組合せを示す本発明の断
面図である。

【図１７】内視鏡式クリップアプリケーターに使用され
る進入禁止機構を特に示す図３の線１７−１７を横切っ
て得られた本発明の断面図である。

【図１８】図３の線１７−１７を横切って得られた本発
明の断面図であり、本発明の未形成クリップのある開口
状態のクリップアプリケーター用の後方保持機構を特に
示す。

【図１９】形成されたクリップを持った閉鎖状態のジョ
ーを示すことを除いて図１８と同様な図面である。

【図２０】本発明のジョー要素の平面図である。

【図２１】閉鎖位置にあるときの図２０に見られるジョ
ーの図面である。

【図２２】Ａは図２１の線２２Ａ−２２Ａを横切って得
られた断面図である。Ｂは図２１の線２２Ｂ−２２Ｂを
横切って得られる断面図である。

【図２３】図１の線２３−２３を横切る本発明のクリッ
プ送り及び脱出システムの断面図である。

【図２４】閉鎖位置にある図２３の図面である。

【図２５】図１に見られる線２５−２５を横切る軸組立
体の部分的な断面図である。

【図２６】図２５の線２６−２６を横切って見られる図
２５の断面図である。

【図２７】本発明のクリップ設置機構の連続図である。

【図２８】本発明のクリップ設置機構の連続図である。

【図２９】本発明のクリップ設置機構の連続図である。

【図３０】本発明のクリップ設置機構の斜視図。

【図３１】非射出位置における設置機構の回転部分の図
面である。

【図３２】射出位置における回転部分を示す設置機構の
図面である。

【図３３】設置機構の回転部分の平面図である。

【図３４】図３３に見られる回転機構の戻り止の角度位
置の線３４−３４の断面図である。

【図３５】図３４の回転機構の断面図である。

【符号の説明】

１ クリップ設置機構 ８ クリップ １１ ジョー ２５ 引金 １００ 套管針 １０５ カニューレ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の外科用閉鎖具を個々に設置するた
   めの設置具機構において、 軸部分、 ハンドル部分、 前記軸部分が前記軸部分を通って延びている軸の回りで
   回転できるように前記軸部分を前記ハンドル部分に連結
   するために前記ハンドルの末端に延びている回転手段、 外科用閉鎖具を設置するために前記軸部分内に置かれた
   設置手段、 閉鎖具を前記設置手段に送るために前記軸部分内に置か
   れた送り手段、 前記設置手段及び前記送り手段を作動させるために前記
   ハンドル部分内に置かれた作動用手段、 前記回転手段による前記軸部分の回転の際に前記作動用
   手段に関する前記設置手段の回転を許すように前記設置
   手段を前記作動用手段に取り付ける第１の連結部、及び
   前記回転手段による前記軸部分の回転の際に前記作動用
   手段に関する前記送り手段の回転を許すように前記送り
   手段を前記作動用手段に取り付ける第２の連結部を具備
   し、 前記第１及び第２の連結部が前記回転手段内に置かれか
   つ前記軸部分を通って延びている共通中心軸の回りで回
   転しかつ前記第１及び第２の連結部が前記軸部分内で互
   いにばねで強制されていることを特徴とする設置具機
   構。
2. 【請求項２】 複数の外科用クリップを順次設置する装
   置において、 a)(i)ジョーの間に外科用クリップを受け入れるように
   １対の間隔を空けられて離されたジョーを末端に有する
   ジョー部材であつて、前記ジョーはその完全開口位置に
   おける前記ジョーの外側面の間の最大距離が細長い軸組
   立体の外径と比較して同じであるように狭い形状にさ
   れ、前記ジョーは内部に外科用クリップを受け入れるた
   めに全体的に平行な関係にあるチャンネルを有し、更に
   前記ジョー部材は１対の末端の方に延びている間隔を空
   けて離されたジョーアームを有し、前記ジョーアームの
   各はジョーが外科用クリップを閉じるときに反対側のジ
   ョーアームの対応内面と接触する各ジョーの内面として
   定められかつ前記ジョーの付近の置かれた主ヒールを有
   するジョー部材と、 (ii)外科用クリップの列を貯蔵しかつ前記ジョーの間に
   クリップを送るクリップ送り機構であつて、前記クリッ
   プ送り機構は(Ａ)第１の面を通って延びる第１の経路に
   おいて前記外科用クリップの列を収容する細長いクリッ
   プトラックであつて、前記クリップはその脚を器具の末
   端に向けて端と端とが連なるように配置された細長いク
   リップトラックと、(Ｂ)前記第１の経路内の最も先方の
   クリップを前記第１の経路の面から出して第１の経路の
   面と一般に平行な第２の面を通って延びる第２の経路内
   に移動させるばね手段と、(Ｃ)送りバー部材の手元側へ
   の運動により前記ばね部材が前記第１の経路内の前記最
   前方のクリップを前記第１の経路から前記第２の経路内
   に移動できるように、更に前記送りバー部材の前方への
   運動が前記最前方のクリップを前記ジョーの間の位置内
   に進めるように前記第２の面内に置かれた送りバー部材
   と、(Ｄ)(１)前記第１の経路内に静止クリップ列を維持
   するように前記第１の経路内に延びている第１の位置
   と、(２)前記クリップの列の前方への運動を許すように
   脱出用部材が前記第１の経路から除かれる第２の位置と
   の間を動きうる前記クリップトラックと組み合わせられ
   た脱出用部材とを有するクリップ送り機構と、 (iii)一体のジョー組合い用機構のあるカムチャンネル
   を有し前記ジョー間に置かれた外科用クリップを閉鎖す
   るためのジョー閉鎖機構、前記カムチャンネルは１対の
   横方向の側辺、頂部及び底部のある箱状部材を有し、前
   記横方向の側辺は前記ジョーの手元側部分の外面と組み
   合うことができ更に前記頂部は前記箱を完成するように
   折られた部材を有し、前記折られた部材は蟻継ぎとして
   形成されているジョー閉鎖機構と、 (iv)側壁、端部壁及び中央室と前記中央室の両側端部の
   端部室とを定める分割壁を有するハウジングを備えた気
   密構造であつて、前記端部壁と分割壁とは前記クリップ
   送り機構と前記ジョー閉鎖機構の受け入れ運動のための
   隙間空間を有し、前記側壁はシーラント材の前記中央室
   内への挿入を許すための開口を有する気密構造とを備え
   た細長い軸組立体と、 b)前記ジョー閉鎖機構と前記クリップ送り機構の両者を
   作動させる単一の引き金手段を持った作動用手段を有す
   るハンドル組立体と、 c)前記軸組立体が前記軸組立体を通って延びている中心
   軸の回りで回転できるように前記軸組立体を前記ハンド
   ル組立体に連結するために前記ハンドル組立体の前方に
   延びている回転手段と、 d)前記回転手段による前記軸組立体の回転の際に前記作
   動用手段に関して前記ジョー閉鎖機構の回転を許すよう
   に前記ジョー閉鎖機構を前記作動用手段に取り付けてい
   る第１の連結部と、 e)前記回転手段による前記軸組立体の回転の際に前記作
   動用手段に関する前記クリップ送り機構の回転を許すよ
   うに前記クリップ送り機構を前記作動用手段に取り付け
   ている第２の連結部とを具備し、 前記第１及び第２の連結部が前記回転手段内に置かれ更
   に前記軸組立体を通る共通の中心軸の回りを回転し、更
   に前記第１及び第２の連結部は前記軸組立体内で互いに
   ばねで強制されることを特徴とする装置。