JPH0520772Y2 - - Google Patents

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JPH0520772Y2
JPH0520772Y2 JP1916788U JP1916788U JPH0520772Y2 JP H0520772 Y2 JPH0520772 Y2 JP H0520772Y2 JP 1916788 U JP1916788 U JP 1916788U JP 1916788 U JP1916788 U JP 1916788U JP H0520772 Y2 JPH0520772 Y2 JP H0520772Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、物品を把持して昇降させる物品保持
装置の改良に係るものである。
[従来の技術] 従来より、バツテリなどの物品を吊り上げた
り、降ろしたりする物品保持装置が知られてい
る。
従来の技術として、実開昭61−132381号に記載
されたものを例にとり、図面を参照して具体的に
説明する。
第4図に示すように、物品保持装置1は、くの
字形に折曲された一対のアーム2,2を備えてお
り、このアーム2,2は一端部に長孔3,3が形
成され、他端部に係止爪4,4を有している。さ
らに、アーム2,2は、長孔3,3に挿通したグ
リツプロツド5により回動自在に連結され、折曲
部にフレーム板6が枢支されている。フレーム板
6の中間部には長孔7が形成され、グリツプロツ
ド5と平行なフレームロツド8が挿通されてい
る。このフレームロツド8及びグリツプロツド5
は、フレーム板6aによつて連結されている。
このような構成を有する従来の装置は上面に段
部bを形成した箱形の物品aを次のように保持す
る。即ち、物品保持装置1を物品aの上面にフレ
ーム板6が当接するほどまでに十分下降させてか
ら、グリツプロツド5を上昇させる。この時、ア
ーム2,2は自重によりフレーム板6との連結部
を支点として内側に回動し始め、係止爪4,4が
物品aの側面に当接する。さらに、グリツプロツ
ド5が長孔3に沿つて上昇すると、アーム2が回
転し係止爪4,4が物品aの段部bに引つ掛か
り、物品aを把持する。グリツプロツド5が上昇
を続けると、フレーム板6aを介して、フレーム
ロツド8が長孔7を移動する。係止爪4,4によ
つて把持された物品aは持上がり、アーム2,2
は物品aの重量によつて、係止爪4,4が内側へ
回転するよう付勢され、強い把持力を有すること
ができる。以上のように吊り下げた後、物品aを
所定の位置まで移動させ、再び、物品保持装置1
を下降させると、グリツプロツド5が長孔3に沿
つて下降し、アーム2,2が外側に回転し、係止
爪4,4は物品aから解除される。
このような従来技術は、物品を保持する初期動
作において、アームの駆動力が不必要なため、簡
単な構成で物品を保持することが可能であつた。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記のような従来技術において
は次のような課題があつた。
即ち、従来技術においては、物品保持装置の物
品に対する保持力は物品の自重を利用していたた
め、物品の重量に比例していた。従つて、物品の
自重が軽い場合保持力も弱く、物品保持装置とし
ての信頼性が低かつた。しかも、上記の従来技術
においては、係止爪4,4が引つ掛かるように物
品aに段部bが形成されていなければならず、平
面のみを有する物品を保持するには把持力が弱く
不適だつた。即ち、この従来装置では物品の段部
に係止爪が確実に係止されないと、物品を吊り上
げる初期動作には物品の自重が殆んどかからない
ため、アーム2,2が回動せず、その結果把持力
が弱く、係止爪がすべつてしまい物品を吊り上げ
ることが困難だつた。
特に、物品はその自重で保持されているため、
下方向には重力が働いてアームによつ強く把持さ
れているが、側面や下方からの外力には対抗力が
ない。そのため物品の運搬中、物品保持装置や物
品が何かにぶつからないよう慎重に作業を行わな
くてはならず、作業効率が悪く、しかも万が一、
何かにぶつかつてしまえば、物品が落下する危険
があり、大きな事故を招くおそれがあつた。
一方、従来から、アームに把持力を与える駆動
源を備える物品保持装置も提案されているが、運
搬中に駆動源が故障した場合、物品の落下事故が
発生するため危険であつた。
本考案は、以上のような課題を解決するために
提案されたものであり、その目的は、物品の保持
力が強く、しかも運搬中に物品が落下することが
ない安全で作業性の高い物品保持装置を提供する
ことである。
[課題を解決するための手段] 以上のような課題を解決するために、本考案の
物品保持装置は、 a ハの字状に配設された一対のリンクと、 b 両端が各リンクの上端部にヒンジ結合された
連結部材と、 c リンクの下端部にヒンジ結合され、先端部に
保持部を備えた回動自在の一対のアームと、 d リンク間に横設され、両端がリンクに上下移
動自在に当接された開き防止部材と、 e 下端が開き防止部材に連結され、前記連結部
材を貫通して上方に延在されたハンガーロツド
と、 f 両端が、各アームの中間部にヒンジ結合され
たフレームと、 g 両端が各アームにヒンジ結合され、フレーム
の両端部を支点として各アームを開閉動作させ
る駆動手段とを備えたことを特徴とする。
[作用] 以上のような構成を有する本考案は、アームの
保持部が物品の両側部まで下降すると、アームを
開閉させる駆動手段が作動し、フレームの両端の
ヒンジを支点にしてアームの保持部を閉じるよう
にアームを駆動させ物品を把持する。この時、リ
ンクの下端部が開くので、開き防止部材もリンク
に当接しながら上方移動する。次に、ハンガーロ
ツドを吊り上げると開き防止部材も上昇する。こ
の時、開き防止部材の両端部が左右のリンクに当
接しているのでリンク下端を押開くように作用
し、これにより、リンクの下端部に結合されたア
ームがフレームの両端のヒンジを支点として保持
部を閉じるように作用し、物品が把持される。こ
の把持力は物品の自重により強力となる。従つ
て、物品を吊り上げて運搬中にアームを開閉させ
る駆動手段の駆動力が失われても、物品を保持し
続けることができる。そして、物品を所定の位置
に降ろした時は、開き防止装置が下降し、これに
ヒンジ結合したアームが開放され物品を解放す
る。
[実施例] 以上述べたような本考案の物品保持装置の一実
施例を図面を参照して具体的に説明する。
なお、従来技術と同部材のものは、同符号を付
し、説明は省略する。
*実施例の構成* 第1図に示すように、本実施例の物品保持装置
10は略ハ字状に配設された左右一対のリンク
9,9を備えている。リンク9,9は、その上端
部に形成されたヒンジ部9a,9aを介して連結
部材としての連結板12に連結されており、この
連結板12を中心として左右に開閉自在となつて
いる。さらに、これらのリンク9,9の下端部に
は、ヒンジ部9b,9bを介して、回動自在にそ
れぞれアーム13,13が設けられている。ま
た、左右のリンク9,9の中間部には、両端に各
リンク9,9を挿通するリング部11aを有する
開き防止部材11が上下移動可能に当接してお
り、この開き防止部材11の中央にハンガーロツ
ド14の下端が連結されている。
このハンガーロツド14は、前記連結板12を
貫通して上方に延長され、且つその周囲には開き
防止部材11を下方に付勢する弾性部材15が設
けられている。
前記アーム13,13の上部には、両端をアー
ム13,13にヒンジ結合した伸縮自在の駆動手
段としてのエアシリンダ16が連結されており、
先端部には、物品を側面から把持する左右一対の
保持部17,17が設けられている。さらに、ア
ーム13,13の中間部には、両端をアーム1
3,13にヒンジ結合したフレーム6が枢着され
ており、エアシリンダ16の伸縮の際、フレーム
6の両端であるヒンジ部6a,6aを支点として
アーム13,13が開閉するようになつている。
また、エアシリンダ16は、これに接続されたス
イツチ18によつて遠隔操作されるようになつて
いる。
*実施例の作用* 次に、上記のような構成を有する本実施例の作
用を説明する。第2図は、本実施例を自動車の車
体Aの組立てラインに採用した際の使用状態を示
し、主にバツテリBを保持する状態を示すもので
ある。
第2図に示すように、本実施例の物品保持装置
10は、ハンガーロツド14の上端をエアーホイ
ースト20に取付けて使用する。
このエアーホイスト20は上部に設けられた滑
車20aを介して、レール21に沿つて左右方向
に移動する。そして、レール21は、両端部に設
けられた滑車21aを介して、レール21と直交
する二本の平行なレール22上を前後方向に移動
する。従つて、エアーホイスト20の下方に吊り
下げられた物品保持装置10は、レール21,2
2を滑車20a,21aが移動することにより、
前後左右方向に移動可能となつている。そのた
め、物品保持装置10は、バツテリBの真上に位
置することができると共に、保持したバツタリB
を車体Aの所定位置まで移動させることができ
る。
第3図A乃至Cは、第2図に示した使用状態に
おける物品保持装置10の作用を示す側面図であ
る。
第3図Aに示すように、まず、物品保持装置1
0をバツテリBの上方まで移動させ、保持部1
7,17がバツテリBの側面に当接する付近まで
物品保持装置10を下降させる。
次に、第3図Bに示すように、エアシリンダ1
6を作動させると、シリンダロツド16aが、横
方向に伸び、フレーム6両端のヒンジ部6a,6
aを支点として、保持部17,17がバツテリB
の側面に当接するようにアーム13,13が回動
する。このようなアーム13,13の回動に伴い
リンク9,9がヒンジ部9a,9aを中心として
開き、開き防止部材11は、弾性部材15に逆ら
つてリンク9,9に沿つて上昇する。
さらに、第3図Cのように、図示されていない
エアーホイスト20によりハンガーロツド14が
上昇すると、バツテリBの自重が弾性部材15の
付勢力に勝ることにより開き防止部材11がリン
ク9,9をスライドしながら上昇し、リンク9,
9の上方を押広げる。これによりリンク9,9の
下端部に連結されたアーム13,13の上端部も
外に押圧されるので、アーム13,13は、フレ
ーム6両端のヒンジ部6a,6aを支点として、
保持部17,17を内側のバツテリBに圧着させ
る方向に押圧される。従つて、開き防止部材11
の上昇により、物品保持装置10はバツテリBを
保持したまま上昇でき、仮に、エアシリンダ16
のスイツチ18がオフになつても、開き防止部材
11がリンク9,9を規制しているため、アーム
13,13が先端の保持部17,17が開くこと
がない。そのため、バツテリBを運搬中にエアシ
リンダ16が故障しても、バツテリBが落下する
危険がなく、安全な作業を進めることが可能であ
る。
*他の実施例* 本考案は、以上のような実施例に限定されるも
のではなく、例えば、開き防止部材とリンクとの
係合構造として、リンクに設けた長孔に開き防止
部材両端のピンをスライド自在に係合させるな
ど、ハンガーロツドや保持部などの形状・寸法を
適宜変更することが可能である。また、保持する
物品によつては、左右のリンク、アーム及び保持
部を複数組並設しておき、これらを一個の駆動手
段によつて同時に開閉させることも可能である。
更に、図示の実施例ではエアシリンダを用いたア
ームの駆動手段は、油圧などの他の駆動源として
もよい。
[考案の効果] 以上述べたような、本考案の物品保持装置によ
れば左右一対の回動自在なリンクに、上下方向で
移動自在な開き防止部材を当接させ、リンクにヒ
ンジ結合しフレーム板を横設させた左右一対のア
ームに、フレーム板の両端部を支点にしてアーム
を開閉させる駆動部材を設けるという簡単な構成
で、強い把持力を有するため、物品に段部などが
なくとも、確実に保持でき、しかも、物品の運搬
中に物品に外力が加わつても、落下しにくく、さ
らに、仮に運搬中にアームの駆動部材が故障して
も、アームが解放されず、物品を落とすことがな
く、安全性が高く、作業能率の高い物品保持装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の物品保持装置の一実施例の側
面図、第2図は第1図の実施例を採用した自動車
組立ラインの斜視図、第3図A乃至Cは第1図の
実施例の作動状態を順次示す側面図、第4図は従
来技術の側面図である。 1……物品保持装置、2……アーム、3……長
孔、4……係止爪、5……グリツプロツド、6…
…フレーム板、7……長孔、8……メレームロツ
ド、9……リンク、10……物品保持装置、11
……開き防止部材、12……連結板、13……ア
ーム、14……ハンガーロツド、15……弾性部
材、16……エアシリンダ、17……保持部、1
8……スイツチ、20……エアーホイスト、2
1,22……レール、20a,22a……滑車。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 a ハの字状に配設された一対のリンク。 b 両端が各リンクの上端部にヒンジ結合された
    連結部材。 c リンクの下端部にヒンジ結合され、先端部に
    保持部を備えた回動自在の一対のアーム。 d リンク間に横設され、両端がリンクに上下移
    動自在に当接された開き防止部材。 e 下端が開き防止部材に連結され、前記連結部
    材を貫通して上方に延在されたハンガーロツ
    ド。 f 両端が、各アームの中間部にヒンジ結合され
    たフレーム。 g 両端が各アームにヒンジ結合され、フレーム
    の両端部を支点として各アームを開閉動作させ
    る駆動手段。 以上、a〜gを備えたことを特徴とする物品保
    持装置。
JP1916788U 1988-02-16 1988-02-16 Expired - Lifetime JPH0520772Y2 (ja)

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