JPH05207288A - 画像符号化装置及び画像復号化装置 - Google Patents

画像符号化装置及び画像復号化装置

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JPH05207288A
JPH05207288A JP16504291A JP16504291A JPH05207288A JP H05207288 A JPH05207288 A JP H05207288A JP 16504291 A JP16504291 A JP 16504291A JP 16504291 A JP16504291 A JP 16504291A JP H05207288 A JPH05207288 A JP H05207288A
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JP
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circuit
block
sub
data
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JP16504291A
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Inventor
Takashi Endo
隆史 遠藤
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の画素データからなるサブブロックに対
して、画質を維持しつつかつ高いデータ圧縮率を保ちな
がら符号化を行う。 【構成】 符号化選択部42にて通常の圧縮優先モード
が選択された場合には、コントローラ60は入力される
サブブロックをそのままDCT回路64へ送出する。一
方、画質優先モードが選択された場合には、コントロー
ラ60は、サブブロックをデータ補間回路62に送り、
データ補間回路62は冗長データと共に全体を4分割
し、サブブロックと同一サイズの冗長型ブロックがDC
T回路64へ送出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静止画像のデジタルデ
ータをサブブロック単位で圧縮符号化する画像符号化装
置、及びその圧縮符号化された符号化データを伸長して
画像を再生する画像復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静止画テレビ電話やデジタルスチルビデ
オカメラなどが実用化されており、それらにおいては、
画像符号化装置及び画像復号化装置が用いられている。
【0003】図19には、従来の画像符号化装置10及
び画像復号化装置12が示されている。
【0004】静止画のデジタルデータから抽出されたn
×n(nは自然数で例えば8が適当な値である)の画素
データからなるサブブロックは、画像符号化装置10に
順次入力され、まず、DCT回路14(離散コサイン変
換回路14)にて、離散コサイン変換が行われる。この
離散コサイン変換は、周知のように、直交変換の一種で
あって、符号化処理における圧縮率及び画質保持能力が
他の直交変換より優れていることが知られている。
【0005】すなわち、この離散コサイン変換は、様々
なパターンを示す画像であっても、前記サブブロックを
周波数領域上の係数列(係数行列)に変換することによ
り、絶対値の大きな係数が特定の周波数領域に集中し易
いという画像の性質を利用し、これによって画像の高い
圧縮を図るものである。
【0006】そして、DCT回路14にて直交変換が行
われた後の係数列は、量子化回路16に入力され、ここ
で量子化が行われる。
【0007】この量子化は、各係数を空間周波数に応じ
た量子化定数で除算することによって行われ、それぞれ
の空間周波数に対応する量子化定数は、量子化定数列と
して、図示されていない量子化テーブルに格納されてい
る。ここで、この量子化定数の大きさは、各係数に対す
る量子化ステップを決定するものであり、換言すれば、
サブブロックについてのデータ圧縮率が量子化定数によ
って大きく左右される。従って、量子化定数を大きくす
れば、データ圧縮率を高めることができるが、その反
面、画質の保持が困難となる。なお、一般的に、人間の
視覚特性に合わせるため、低い空間周波数領域には前記
量子化定数が小さく設定され、他方、高い空間周波数領
域には前記量子化定数が大きく設定される。
【0008】そして、量子化回路16から出力される量
子化された係数列は、そのAC成分がランレングス符号
化回路18に入力されている。一方、DC成分(DC係
数)はランレングス符号化回路18と並列的に設けられ
た差分符号化回路20に入力されている。
【0009】ランレングス符号化回路18は、前記係数
列を予め定められた順序でスキャンし、連続するゼロに
対して周知のランレングス符号化を行うものである。ま
た、差分符号化回路20は、順次送られてくるDC係数
相互の差分量の符号化を行うものである。
【0010】そして、ランレングス符号化回路18及び
差分符号化回路20から出力されたそれぞれの符号化デ
ータは、ハフマン符号化回路22及び24に送られ、こ
こで、可変長符号化であるハフマン符号化が行われる。
そして、ハフマン符号化が行われた符号化データは、図
示されていないマルチプレクサを介し順次外部へ出力さ
れる。
【0011】従って、以上のような画像符号化装置によ
れば、ある程度の画質を維持しながら大幅なデータ圧縮
が実現できる。
【0012】さて、画像符号化装置10から出力される
符号化データ(符号化されたサブブロック)は、伝送路
26を介して、画像復号化装置12に送られる。
【0013】このように送られてきた符号化データは、
AC成分とDC成分とに分けられ、それぞれハフマン復
号化回路28及び30に入力され、復号化が行われる。
そして、ハフマン復号化回路28にて復号化されたデー
タは、ランレングス復号化回路31にてゼロのランレン
グス復号化が行われている。一方、ハフマン復号化回路
30にて復号化されたDC係数のデータは、差分復号化
回路32に入力されて、差分復号化が行われている。
【0014】そして、ランレングス復号化回路31及び
差分復号化回路32から出力された復号化データは、逆
量子化回路34に送られ、ここで前記量子化回路16と
逆の特性により逆量子化が行われ、その後、逆直交変換
回路36に送られて逆変換が行われ、再生されたサブブ
ロックが外部へ出力されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、符号化
及び復号化の対象となる画像が、平坦な背景の上にエッ
ジあるいは文字などを含む場合には、上述した離散コサ
イン変換後の係数は、空間周波数の低い領域から高い領
域まで幅広く分布することになる。
【0016】このため、元の画像が非常に単純であるに
もかかわらず、符号化に必要なデータ量は非常に大き
く、これに対し無理に圧縮を行うと、復号化された再生
画像においてエッジ等の回りにもやもやとしたノイズが
生じてしまうという問題があった。
【0017】この現象は、平坦な背景の上の人物像を撮
影した場合や、あるいはグラフや文章などの人工的な画
像において顕著に見られるものであり、再生される画像
の画質に大きな悪影響を与えていた。
【0018】ところで、いわゆる自然画像は、多くの場
合そのデータが正弦波状に徐々に変化していくため、離
散コサイン変換を行うと、特定の空間周波数領域に絶対
値の大きい係数が集中し易い。これに対し、平坦な背景
の上にあるエッジや文書中の人工的な線や文字などは、
データとしては定数関数とステップ関数との適当な線形
和であり、広い空間周波数に係数が分布する。
【0019】このようなステップ関数は、直交変換を行
うと非常に多くの次数まで展開しなければ元の関数に逆
変換できないという性質がある。このため、エッジ、文
字や図形といった画像に直交変換符号化を行うと、広い
空間周波数に係数が分布するため、これを量子化した時
に量子化ステップが大きいと高い空間周波数に関する情
報が失われ、結果として、エッジの回りにノイズなどが
現れることになる。
【0020】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、サブブロックにエッジ等が含
まれると判断された場合には、直交変換等が行われる以
前に、サブブロックに冗長データの付加を行って、画質
を維持しつつ全体としての符号化効率を向上することの
できる画像符号化装置を提供することにある。
【0021】また、本発明は、上記の符号化装置で符号
化されたデータを適切に再生することのできる画像復号
化装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、m行n列の画素データから
なるサブブロックに対して直交変換を行う直交変換回路
と、前記直交変換後の係数行列を符号化する符号化回路
と、を含む画像符号化装置において、前記サブブロック
のデータ内容に応じて、画質優先モードまたは圧縮優先
モードの選択を行う符号化モード選択部と、前記画質優
先モードが選択された場合に、前記サブブロックの各画
素データ間に冗長データを挿入すると共に所定数に分割
することによって、サブブロックと同一サイズの冗長型
サブブロックを作成するデータ補間回路と、を含むこと
を特徴とする。
【0023】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の画像符号化装置から送出される符号化データの復号
化を行う復号化装置であって、前記符号化データの復号
化を行う復号化回路と、前記復号化回路からの復号化デ
ータを逆直交変換する逆直交変換回路と、前記画質優先
モードの場合には、前記逆直交変換回路から前記所定数
の復号化データを受け入れ、それらの結合と共に前記冗
長データの間引を行って再生されたサブブロックを出力
するデータ間引回路と、を含むことを特徴とする。
【0024】そして、請求項3記載の発明は、m行n列
の画素データからなるサブブロックを入力して、そのサ
ブブロックを直交変換によってm行n列の係数行列に変
換し、その係数行列を符号化して出力する画像符号化装
置において、前記サブブロックのデータ内容に応じて、
画質優先モードまたは圧縮優先モードを選択する符号化
モード選択部と、前記画質優先モードが選択された場合
に、前記サブブロックを複数の分割ブロックにてアクセ
スするためのアドレスコントロール回路と、前記圧縮優
先モードが選択された場合には、前記入力されたサブブ
ロックに通常直交変換行列を掛けてm行n列の係数行列
を作成し、前記画質優先モードが選択された場合には、
直交変換と同時に画素データ間に冗長データの挿入が行
える補間型直交変換行列を前記分割ブロックに掛けてm
行n列の係数行列を作成する行列演算回路と、前記係数
行列の符号化を行う符号化回路と、を含むことを特徴と
する。
【0025】さらに、請求項4記載の発明は、請求項3
記載の画像符号化装置から送出される符号化データの復
号化を行う画像復号化装置であって、前記符号化データ
の復号化を行う復号化回路と、前記圧縮優先モードで符
号化が行われた場合には、前記係数行列に逆直交変換が
行える通常逆直交変換行列を掛けて再生されたサブブロ
ックを出力し、前記画質優先モードで符号化が行われた
場合には、逆直交変換と同時に前記冗長データの間引き
が行える間引型逆変換行列を前記係数行列に掛けて再生
された分割ブロックを出力する行列逆演算回路と、前記
分割ブロックを前記所定数結合させてサブブロックを形
成して出力するアドレスコントロール回路と、を含むこ
とを特徴とする。
【0026】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、サブブロッ
クにエッジ等が含まれ画質の維持が行えない場合には、
符号化モード選択部によって画質優先モードが選択さ
れ、データ補間回路によって、サブブロックに冗長デー
タが付加されることになる。すなわち、この冗長データ
が付加された冗長型サブブロックが直交変換回路に入力
されることによって、高い空間周波数領域上の情報の消
失が回避される。つまり、冗長な情報の付加によって、
例えば離散コサイン変換などの直交変換における見かけ
上のデータサンプリング周波数を上げて、高い空間周波
数領域上の情報が量子化回路等で排除されることを防止
するものである。
【0027】なお、サブブロックにエッジ等が含まれな
いと判断された場合には、符号化モード選択部によって
圧縮優先モードが選択され、入力されたサブブロックが
そのまま直交変換及び符号化されることになる。
【0028】また、請求項2記載の発明によれば、符号
化装置で画質優先モードで符号化が行われた場合には、
データ間引回路によって復号化された復号化データから
前記冗長データの間引きが行われる。従って、再生され
たサブブロックを外部に出力することが可能となる。
【0029】そして、請求項3記載の発明によれば、圧
縮優先モードが選択された場合には、サブブロックに対
して通常の直交変換行列が掛けられ、その結果である係
数行列に対して符号化が行われることになる。一方、画
質優先モードが選択された場合には、行列演算回路によ
ってサブブロックに補間型直交変換行列が掛けられるこ
とになり、直交変換と同時に冗長データの挿入を行うこ
とが可能となる。従って、この請求項3記載の発明によ
れば、請求項1記載の発明に比べ、迅速処理が可能とな
りまた回路を簡易化できるという利点がある。
【0030】さらに、請求項4記載の発明によれば、符
号化装置において圧縮優先モードで符号化が行われた場
合には、復号化データに通常逆変換行列が掛けられ、一
方、画質優先モードで符号化が行われた場合には、復号
化データに間引型逆変換行列が掛けられることになる。
従って、逆直交変換と同時に前記冗長データの間引きを
行うことが可能となり、迅速処理及び回路の簡易化が可
能であるという利点がある。
【0031】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
【0032】第1実施例 図1には、第1実施例の符号化装置が示されており、図
2には、第1実施例の復号化装置が示されている。
【0033】図1において、図示されていない抽出回路
によってデジタル化された画像データから順次抽出され
るサブブロックは、前処理部40へ送られると共に符号
化選択部42に送られている。ここで、サブブロック
は、本実施例において、8×8の画素データで構成され
ている。まず、符号化選択部42について説明する。図
3には、符号化選択部42の具体的な構成が示されてお
り、(A)にはその第1例が示され、(B)にはその第
2例が示されている。
【0034】(A)において、サブブロックは、勾配計
算回路44に入力されている。この勾配計算回路44
は、8×8の画素データからなるサブブロック(x)か
ら8×8個の勾配(gradient)を求めるもので
ある。換言すれば、サブブロックにおける各画素位置で
の勾配を計算する回路である。以下に、勾配を求める式
を具体的に説明する。
【0035】図4には、図3に示した勾配計算回路44
に入力されるサブブロック(8×8の画素データ)が示
されている。この図4に示される領域201(i≠0,
7j≠0,7)の勾配は、次の第1式により計算され
る。
【0036】 grad[i][j]=sqrt(sqr(x[i+1][j]-x[i-1][j])+sqr(x[i][j+1]-x[i][j-1])) … (第1式) また、図3に示される領域204(i=0,j=1〜
6)内の勾配は、次の第2式により計算される。
【0037】 grad[0][j]=sqrt(sqr(x[0][j+1]-x[0][j-1])+sqr(2*(x[1][j]-x[0][j]))) … (第2式) これと同様に、領域205,202,203内の勾配
は、それぞれ次の第3式,第4式,及び第5式によって
計算される。
【0038】 grad[7][j]=sqrt(sqr(x[7][j+1]-x[7][j-1])+sqr(2*(x[7][j]-x[6][j]))) … (第3式) grad[i][0]=sqrt(sqr(x[i+1][0]-x[i-1][0])+sqr(2*(x[i][1]-x[i][0]))) … (第4式) grad[i][7]=sqrt(sqr(x[i+1][7]-x[i-1][7])+sqr(2*(x[i][7]-x[i][6]))) … (第5式) そして、図3に示される画素データ位置206,20
7,208,209の勾配は、それぞれ次の第6式,第
7式,第8式,及び第9式によって計算される。 grad[0][0]=2*sqrt(sqr(x[0][1]-x[0][0])+sqr(x[1][0]-x[0][0])) … (第6式) grad[0][7]=2*sqrt(sqr(x[0][6]-x[0][7])+sqr*(x[1][7]-x[0][7])) … (第7式) grad[7][0]=2*sqrt(sqr(x[7][1]-x[7][0])+sqr(x[6][0]-x[7][0])) … (第8式) grad[7][7]=2*sqrt(sqr(x[7][6]-x[7][7])+sqr(x[6][7]-x[7][7])) … (第9式) 従って、以上の第1式〜第9式までの計算式を用いるこ
とにより、勾配計算回路44にて、1つのサブブロック
内の全ての画素データ位置における勾配が計算されるこ
とになる。
【0039】そして、計算された各勾配は、閾値処理回
路46に送られここで所定の閾値K1と比較され、その
閾値K1を越える値をもつ勾配の数が、カウンタ48に
よってカウントされる。
【0040】すなわち、勾配はその大きさがエッジ等の
度合を示すものであるため、エッジ等の判断基準として
所定の閾値K1を設けることにより、閾値K1を越える
値をもつ勾配の数から1つのサブブロックの中にどれく
らいのエッジ成分が含まれるかを検出することができ
る。
【0041】本実施例においては、具体的には、勾配計
算回路44から出力された勾配データは、閾値処理回路
46にて、まず整数化が行われ、それと閾値K1とが比
較され、その閾値K1以下の勾配データは0に置換され
ている。そして、本実施例においては、その閾値は、例
えば12に設定されている。
【0042】従って、判定回路50は、前記カウンタ5
8のカウント値により、入力されたサブブロックがどれ
だけのエッジ等の成分を含むものであるかを判断するこ
とができる。具体的には、この判定回路50は、第1の
判定値α1と第2の判定値β1との間にカウント値が入
る場合には、そのサブブロックにエッジが含まれると判
定し、それとは逆に、第1の判定値α1と第2の判定値
β1との間以外にカウント値がある場合には、サブブロ
ックがエッジを含まないと判定する。
【0043】図5には、判定回路50でエッジと判定す
る場合の例が示されている。ここにおいて、(A)は、
サブブロックの各ブロックにおける各画素データの輝度
値(最大255)を表しており、(B)は閾値処理回路
46から出力された処理済みのデータ列を示している。
【0044】また、図6には、カウント値がα1以下と
なりエッジでないと判定する場合の第1例が示され、図
7には、カウント値がβ1より大きくエッジでないと判
定する場合の第2例が示されている。
【0045】図3において、判定回路50は、図1に示
した前処理部40へ判定信号101を出力している。こ
の判定信号101は、サブブロックがエッジを含むか否
かを示すものであり、換言すれば、画質優先か圧縮優先
かを示す選択信号である。判定回路50は、後述するマ
ルチプレクサに対していずれの符号化方式を選択したか
を示す符号化選択情報102を出力している。
【0046】次に、図3(B)に示す符号化選択部42
の第2例について説明する。
【0047】上述したように、自然画などの画像は、そ
れを空間周波数に展開すると、主として周期関数を多く
含むものである。一方、平坦な背景の上にあるエッジや
文章中の人工的な線や文字などは、定数関数とステップ
関数との適当な線形和である。従って、ある画像に対し
て離散コサイン変換を適用させれば、その結果から、画
像がどのような性質を有するものであるかを判断するこ
とができる。すなわち、ある画像に対して離散コサイン
変換を適用した場合、その後の係数が特定の空間周波数
領域に集中すればその画像を例えば自然画等と判断で
き、一方、各係数が空間周波数領域上で広がればその画
像をエッジ等を多く含む画像と判断できる。 以上のよ
うな前提の下、この第2例においては、符号化選択部4
2にDCT回路52が設けられ離散コサイン変換が行な
われている。
【0048】そして、DCT回路52から出力された係
数列は、閾値処理回路54に入力され、ここでまず各係
数が整数化された後、その整数化された係数のうち所定
の閾値K2以下の係数が0に置換されている。ここで、
その閾値K2としては、例えば12が設定されている。
そして、整数化及び0置換が行われた係数列は、カウン
タ回路56に入力され、ここで前記閾値K2以上の係
数、すなわち0以外の係数がカウントされている。この
カウント値があるサブブロックにおけるエッジ性を示す
ものである。
【0049】そして、判定回路58は、前記カウンタ5
6のカウント値を受け入れて、そのカウント値が所定の
2つの判定値α2及びβ2の間にあるか否かを判定す
る。この実施例において、α2としては例えば6が設定
され、β2としては例えば45が設定されている。判定
回路58は、その2つの判定値の間にカウント値が入っ
た場合、エッジと判定し、それ以外の場合には、エッジ
でないと判定する。
【0050】すなわち、上述したように、画像中にエッ
ジが含まれると広い空間周波数領域上に係数が散在し、
これによってカウント値が増大するためである。なお、
β2が設定されているのは、ノイズを多く含むサブブロ
ックに対しては、画質の劣化がそれほど問題にならない
ため、データ圧縮を優先させるためである。
【0051】図8には、判定回路58において、エッジ
と判定される場合の例が示されており、ここにおいて
(A)はサブブロックの各画素データが示されており、
(B)には閾値処理回路54から出力されたデータが示
されている。
【0052】また、図9には、上記カウンタ56のカウ
ント値がα2より小さく、判定回路56でエッジでない
と判定する場合の第1例が示されている。さらに、図1
0には、カウンタ56のカウント値がβ2より大きく、
エッジでないと判定する場合の第2例が示されている。
【0053】図3(B)において、判定回路58は、前
記判定回路50と同様に、前処理部40に対して判定信
号101を出力し、また、マルチプレクサに対して符号
化選択情報102を出力している。
【0054】図1に戻って、前処理部40は、判定信号
101が圧縮優先モードを示している場合には、入力さ
れるサブブロックをそのまま出力し、一方、判定信号1
01が画質優先モードを示している場合には、入力され
るサブブロックに対して以下に述べる冗長データの付加
を行って、その冗長データが付加された冗長型ブロック
を出力するものである。そして、この前処理部40は、
コントローラ60とデータ補間回路62とで構成されて
いる。
【0055】コントローラ60は、サブブロックが入力
されるとそれを内蔵のメモリ60aに一旦格納する。こ
の場合に、前記判定信号101がエッジを含まないこと
を示している場合、すなわち圧縮優先モードを示してい
る場合には、メモリ60aに格納されたサブブロックを
そのまま後述するDCT回路に出力する。
【0056】一方、判定信号101がエッジを含むこと
を示している場合、すなわち画質優先モードの場合に
は、コントローラ60は、メモリ60aに格納されたサ
ブブロックをデータ補間回路62に送出する。
【0057】データ補間回路62は、入力されたサブブ
ロックにおける各画素データ間に冗長データを挿入す
る。具体的には、隣接画素データ間の平均を計算するこ
とにより冗長データの内挿を実行する。なお、最後の行
と列においては内挿が行えないので、前の2点のデータ
から外挿を行う。
【0058】従って、以上のような冗長データの付加を
行うことにより、16×16のデータからなるブロック
が作成されることになる。そして、データ補間回路62
は、そのブロックを水平方向及び垂直方向共に2つに分
割し、これによって作成される4つの冗長型ブロック
(8×8のデータからなる)を順次コントローラ60へ
送出する。そして、コントローラ60は、受け取った冗
長ブロックをDCT回路へ順次転送する。
【0059】なお、コントローラ60にてメモリ60a
に格納されたサブブロックをまず分割して複数の分割ブ
ロックを作成し、それらの分割ブロックを順次データ補
間回路62に渡して上述の補間処理を行っても好適であ
る。
【0060】以上のように出力されたサブブロック又は
冗長型ブロックは、DCT回路64にて離散コサイン変
換が行われ、空間周波数領域上の係数列(係数行列)に
変換される。そして、DCT回路64から出力された係
数列は、量子化回路66にて量子化が行われる。そし
て、量子化後の係数列のうちAC成分は、ランレングス
符号化回路68に送られここで所定のスキャンによりゼ
ロのランレングス符号化が行われる。そして、ハフマン
符号化回路70にてさらに可変長符号化であるハフマン
符号化が行われる。
【0061】一方、量子化回路66にて量子化された後
の係数列のうちDC成分(DC係数)は、差分符号化回
路70にて差分符号化が行われた後、ハフマン符号化回
路74にてハフマン符号化が行われている。そして、ハ
フマン符号化回路70及び74から出力された符号化デ
ータは、マルチプレクサ76に送られている。
【0062】マルチプレクサ76は、伝送路78に対し
て符号化データを送出すると共に、その送出にあたって
符号化データの先頭に前記符号化選択情報102を付加
している。
【0063】従って、以上の符号化装置によれば、DC
T変換や量子化などの量子化ステップを固定化させて、
それらに入力されるサブブロックの内容調整を行うこと
により符号化方式の切換を実現することが可能となる。
すなわち、サブブロックにエッジ等が含まれ画質が維持
できないと判断された場合には、サブブロックに冗長デ
ータを付加して、量子化時における高い空間周波数領域
上の情報の消失を回避することが可能となる。
【0064】次に、図2には、第1実施例の復号化装置
の構成が示されている。この復号化装置は、伝送路78
を介して上記符号化装置と接続されるものである。
【0065】図2において、先頭に符号化選択情報が付
加された符号化データは、マルチプレクサ80によっ
て、それぞれのデータ成分に分離されている。
【0066】マルチプレクサ80から出力された上記A
C成分の符号化データは、ハフマン復号化回路82に
て、ハフマン復号化が行われた後、ランレングス復号化
回路84にて、ゼロのランレングス復号化が行われる。
【0067】一方、マルチプレクサ80から出力される
上記DC成分の符号化データは、ハフマン復号化回路8
6にてハフマン復号化が行われた後、差分復号化回路8
8にて差分復号化が行われている。
【0068】そして、ランレングス復号化回路84及び
差分復号化回路88から出力された復号化データ、すな
わち上記係数列は、逆量子化回路90にて逆量子化が行
われ、さらに逆直交変換回路92にて上記直交変換の逆
変換が実行されている。
【0069】従って、図1に示した符号化装置において
圧縮優先モードで符号化が行われた場合には、冗長デー
タが付加されていない通常のサブブロックが逆直交変換
回路92から出力され、一方、画質優先モードで符号化
が行われた場合には、冗長データが付加された冗長型ブ
ロックが逆直交変換回路92から出力されることにな
る。そして、それらのブロックは後処理部94に入力さ
れている。
【0070】この後処理部94は、マルチプレクサ80
から送出される符号化選択情報102に従って、逆直交
変換回路92から出力されるブロックに対して選択的な
後処理を実行するものである。具体的には、符号化選択
情報102が圧縮優先モードによる符号化方式を示して
いる場合には、逆直交変換回路92から出力されたサブ
ブロックは切換器96を介してそのまま外部に出力され
ている。
【0071】一方、符号化選択情報102が画質優先モ
ードによる符号化方式を示している場合には、切換器9
6は、逆直交変換回路92から出力される前記冗長型ブ
ロックをメモリ98に送出する。ここにおいて、メモリ
98には、図1に示したデータ補間回路62で4分割さ
れた一組の冗長型ブロックが格納される。
【0072】そして、データ間引回路100は、メモリ
98に格納された一組の冗長型ブロックを読み出し、付
加された冗長データを間引くと共に、その冗長データが
間引かれた4つのブロックを元の配列順序で結合させ
る。すなわち、この結合により、データ補間回路62で
分割された以前のサブブロックが再生されることにな
る。そして、再生されたサブブロックは切換器96から
出力されるサブブロックと同様に外部に出力される。
【0073】従って、以上の復号化装置によれば、符号
化選択情報102に従って、符号化装置における符号化
方式に対応したサブブロックの再生を行うことが可能と
なる。
【0074】以上のような符号化及び復号化によれば、
サブブロックにエッジ等が含まれている場合には画質を
優先させて冗長データの付加による符号化を行えるの
で、元の画質を有効に維持しつつ全体としての符号化効
率を向上させることが可能となる。
【0075】第2実施例 図11には、第2実施例の符号化装置が示されており、
図12には、第2実施例の復号化装置が示されている。
なお、第1実施例と同一の構成には同一符号を付けその
説明を省略する。
【0076】この第2実施例において、前処理部110
は、圧縮優先モードの場合にサブブロックに対して直交
変換を行い、一方、画質優先モードの場合にサブブロッ
クに対して直交変換と同時に冗長データの付加を行うも
のである。これを具体的に説明する。
【0077】コントローラ112には、メモリ112a
が設けられており、入力されるサブブロックはこのメモ
リ112aに一旦格納される。そして、判定信号101
が圧縮優先モードを示している場合には、メモリ112
aに格納されたサブブロックがそのまま行列演算回路1
14に送出される。一方、判定信号101が画質優先モ
ードを示している場合には、メモリ112aに格納され
たサブブロックが水平方向及び垂直方向にそれぞれ2分
割されて、4つの分割ブロックに分離されて行列演算回
路114に順次送出されている。
【0078】この行列演算回路114には、行列演算の
ための行列を格納した2つのメモリ116及び118が
接続されている。なお、各メモリには、コントローラ1
12から読出し制御信号120が送られている。
【0079】メモリ116には、本実施例において図1
3に示される8行8列のDCT行列が格納されている。
なお、図における各係数は図の簡略化のため小数点以下
第3桁まで示す。
【0080】この図13に示されるDCT行列は一次元
のDCT行列(行演算行列)であり、二次元のDCTを
行う際には、この図13に示される行列に加えてそれの
転置行列(列演算行列)も用いられる。
【0081】これを具体的に説明すると、圧縮優先モー
ドの場合には、行列演算回路114において、入力され
たサブブロックに対して図13に示される行列が右から
掛けられ、その結果が行列演算回路114に設けられた
不図示のメモリに格納される。そして次に、そのメモリ
から格納された行列が読み出され、それに対して上述し
た転置行列が左から掛けられる。これによって、二次元
のDCTが実行される。なお、前記転置行列は、行列演
算回路114にて計算により求めても良く、あるいはメ
モリ116に格納しても良い。
【0082】従って、圧縮優先モードの場合には、以上
のDCT変換が実行されて、その結果である8行8列か
らなる係数行列がコントローラ112を介して量子化回
路66に送出される。
【0083】なお、図14(A)には、メモリ116に
格納されるDCT行列における各係数のアドレスが示さ
れ、(B)には各アドレス上の係数を求めるためのDC
T行列定義式が示されている。
【0084】一方、メモリ118には、補間型DCT行
列が格納され、本実施例においては、図15に示す8行
4列のDCT行列が格納されている。
【0085】すなわち、画質優先モードの場合には、行
列演算回路114にて、上述した4×4のデータからな
る分割ブロックに対して図15に示されるDCT行列が
右から掛けられ、その結果が一旦メモリに格納された後
に、そのメモリから読み出された行列に対して図15に
示される行列の転置行列が左から掛けられる。これによ
って、二次元DCTが実行され、8行8列の係数行列が
得られることになる。図15の行列の意味は、8×8の
サブブロックの列要素をx0、x1、……、x7とした
ときに、4×4の分割ブロックの列要素u0、u1、u
2、u3を次のように対応させることを意味する。
【0086】 x(2i) =u(i) x(2i+1)=u(i) つまり入力の4つのデータを8つのデータに補間するた
めに同じデータを並べるのである。このようにすると図
17に示される補間型DCT行列bijは図14(B)の
行列aijを用いてつぎのように簡単に表すことができ
る。
【0087】bij=ai (2j)+ai(2j+1) 尚、前値補間によらずとも平均値を用いて補間すること
もできる。
【0088】 bij=(a i(2j)+ai (2j+1))/2 従って、以上のように、画質優先モードの場合には、行
列演算回路114にて各分割ブロックに対して直交変換
と共に冗長データの付加を行って、補充された冗長デー
タの情報を含む係数列が量子化回路66に出力される。
すなわち、各分割ブロックに対しては新しい情報を付け
加えたわけではないがデータ量は4倍になっており、情
報の保存特性が向上している。これにより、エッジを含
むブロックにおいても、量子化時における高い空間周波
数領域でのデータ消失を回避して、画質を良好に保った
まま符号化を行うことが可能となる。このことは第1実
施例と同様であるが、この第2実施例によれば、回路の
簡易化を図れると共に処理時間の短縮化を図れるという
利点がある。
【0089】図12には、第2実施例の復号化装置が示
されている。
【0090】後処理回路120は、符号化選択情報10
2に従って、逆直交変換、または逆直交変換及び前記冗
長データの間引きを選択的に実行するものである。これ
を具体的に説明する。
【0091】逆量子化回路90から出力された再生され
た係数列(8×8)は、コントローラ122を介して行
列演算回路124に送出されている。
【0092】この行列演算回路124には、前記直交変
換の逆変換を行うための行列を格納する2つのメモリ1
26及び128が接続されている。そして、各メモリに
は、コントローラ122から読出し制御信号130が出
力されている。
【0093】メモリ126には、図13に示した行列ま
たはその転置行列あるいはその両者が格納されている。
【0094】そして、符号化選択情報102が圧縮優先
モードを示している場合には、行列逆演算回路124に
て、コントローラ122から送出された係数行列に対し
て図13に示す行列の転置行列が右から掛けられ、その
結果に対して図13に示される行列が左から掛けられる
ことになる。これによって、二次元の逆直交変換(ID
CT)が実行される。
【0095】一方、メモリ128には、間引型IDCT
行列が格納されており、本実施例において、図16に示
す行列(あるいはその行列に加えて転置行列)が格納さ
れている。
【0096】そして、符号化選択情報102が画質優先
モードを示している場合には、行列逆演算回路124に
て、コントローラ122から送られた係数行列に対して
図16に示した行列が右から掛けられ、その結果に対し
て図16に示す行列の転置行列が左から掛けられる。こ
れによって、上述同様に、二次元のIDCTが実行され
る。そして、その行列演算の結果、すなわち上記分割ブ
ロックは、コントローラ122に設けられたメモリ12
2aに送出される。このメモリ122aには、符号化装
置で分割された4つの分割ブロックが格納された後、そ
れらが一体化されサブブロックとなって外部へ出力され
る。なお、4つの分割ブロックの結合は、行列逆演算回
路124で行っても良い。
【0097】なお、図16の行列に対応する図18の行
列dijは図14の行列aijを用いて次のように簡単に表
すことができる。
【0098】dij=a(2j)i 以上のように、この第2実施例の符号化復号化装置によ
れば、第1実施例同様に、量子化回路における量子化ス
テップなどの変更を行うことなく、高い空間周波数領域
上の情報の消失を有効に回避することが可能となる。そ
して、サブブロック毎にそれに含まれるエッジ等の判断
を行っているので、符号化効率を向上させることがで
き、再現性の良い画像符号化装置及び画像復号化装置を
提供できるという利点がある。
【0099】そして、この第2実施例によれば、第1実
施例に比べ回路を簡易化できると共に迅速処理を図れる
という利点がある。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る画像符
号化装置及び画像復号化装置によれば、静止画像を高い
圧縮率で符号化しても良好な画質を保つことができる。
すなわち、変換符号化において現れがちであったエッジ
周辺のノイズや平坦な背景の上の図形や文字などの回り
に現れるノイズを取り除いて視覚的に高画質を維持する
ことが可能となる。
【0101】すなわち、本発明によれば量子化回路にお
ける量子化ステップなどの変更を行うことなくサブブロ
ックに対して冗長データの付加を行って高い空間周波数
領域上の情報の消失等を有効に防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の符号化装置を示すブロック図であ
る。
【図2】第1実施例の復号化装置の構成を示すブロック
図である。
【図3】符号化選択部の具体的な構成を示すブロック図
である。
【図4】勾配計算にあたってのサブブロック内の領域分
けを示す説明図である。
【図5】エッジでと判定される場合の勾配計算結果等を
示す説明図である。
【図6】エッジでないと判定される場合(1)の勾配計
算結果等を示す説明図である。
【図7】エッジでないと判定される場合(2)の勾配計
算結果等を示す説明図である。
【図8】エッジであると判定される場合の離散コサイン
変換後の係数列等を示す説明図である。
【図9】エッジでないと判定される場合(1)の離散コ
サイン変換後の係数列等を示す説明図である。
【図10】エッジでないと判定される場合(2)の離散
コサイン変換後の係数列等を示す説明図である。
【図11】第2実施例の符号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】第2実施例の復号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図13】離散コサイン変換を行うためのDCT行列を
示す説明図である。
【図14】図13に示した行列の各要素と計算式を示す
説明図である。
【図15】補間DCT行列を示す説明図である。
【図16】データ間引型IDCT行列を示す説明図であ
る。
【図17】図15に示したDCT行列の各要素を示す説
明図である。
【図18】図16に示したIDCT行列の各要素を示す
説明図である。
【図19】従来の画像符号化装置及び画像復号化装置を
示すブロック図である。
【符号の説明】
40 前処理部 42 符号化選択部 60 コントローラ 62 データ補間部 94 後処理部 96 切換器 100 データ間引回路 112 コントローラ 114 行列演算回路 122 コントローラ 124 行列逆演算回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】m行n列の画素データからなるサブブロッ
    クに対して直交変換を行う直交変換回路と、 前記直交変換後の係数行列を符号化する符号化回路と、 を含む画像符号化装置において、 前記サブブロックのデータ内容に応じて、画質優先モー
    ドまたは圧縮優先モードの選択を行う符号化モード選択
    部と、 前記画質優先モードが選択された場合に、前記サブブロ
    ックの各画素データ間に補間によって冗長データを挿入
    すると共に所定数に分割することによって、サブブロッ
    クと同一サイズの冗長型サブブロックを作成するデータ
    補間回路と、 を含み、 前記符号化選択部で、前記圧縮優先モードが選択された
    場合には、前記サブブロックが前記直交変換回路にその
    まま入力され、前記画質優先モードが選択された場合に
    は、前記冗長型サブブロックが前記直交変換回路に入力
    されることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像符号化装置から送出さ
    れる符号化データの復号化を行う復号化装置であって、 前記符号化データの復号化を行う復号化回路と、 前記復号化回路からの復号化データを逆直交変換する逆
    直交変換回路と、 前記画質優先モードの場合には、前記逆直交変換回路か
    ら前記所定数の復号化データを受け入れ、それらの結合
    と共に前記冗長データの間引きを行って再生されたサブ
    ブロックを出力するデータ間引回路と、 を含み、 前記圧縮優先モードの場合には、前記逆直交変換回路か
    らの前記復号化データがそのままサブブロックとして外
    部に出力され、前記画質優先モードの場合には、前記デ
    ータ間引回路にて再生されたサブブロックが外部に出力
    されることを特徴とする画像復号化装置。
  3. 【請求項3】m行n列の画素データからなるサブブロッ
    クを入力して、そのサブブロックを直交変換によってm
    行n列の係数行列に変換し、その係数行列を符号化して
    出力する画像符号化装置において、 前記サブブロックのデータ内容に応じて、画質優先モー
    ドまたは圧縮優先モードを選択する符号化モード選択部
    と、 前記画質優先モードが選択された場合に、前記サブブロ
    ックを複数の分割ブロックに分けてアクセスするための
    アドレスコントロール回路と、 前記圧縮優先モードが選択された場合には、前記入力さ
    れたサブブロックに通常直交変換行列を掛けてm行n列
    の係数行列を作成し、前記画質優先モードが選択された
    場合には、直交変換と同時に画素データ間に冗長データ
    の挿入が行える補間型直交変換行列を前記分割ブロック
    に掛けてm行n列の係数行列を作成する行列演算回路
    と、 前記係数行列の符号化を行う符号化回路と、 を含むことを特徴とする画像符号化装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の画像符号化装置から送出さ
    れる符号化データの復号化を行う画像復号化装置であっ
    て、 前記符号化データの復号化を行って復号化データである
    前記係数行列を出力する復号化回路と、 前記圧縮優先モードで符号化が行われた場合には、前記
    復号化回路からの係数行列に逆直交変換が行える通常逆
    直交変換行列を掛けて再生されたサブブロックを出力
    し、前記画質優先モードで符号化が行われた場合には、
    逆直交変換と同時に前記冗長データの間引きが行える間
    引型逆変換行列を前記復号化回路からの係数行列に掛け
    て再生された分割ブロックを出力する行列逆演算回路
    と、 前記行列逆演算回路からの分割ブロックを前記所定数結
    合させてサブブロックを形成して出力するアドレスコン
    トロール回路と、 を含むことを特徴とする画像復号化装置。
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