JP3954052B2 - 画像合成装置、画像合成方法、画像合成プログラムおよび画像合成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

画像合成装置、画像合成方法、画像合成プログラムおよび画像合成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

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この発明は、画像合成装置、画像合成方法、画像合成プログラムおよび画像合成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関し、特に符号化された複数の画像を合成するための画像合成装置、画像合成方法、画像合成プログラムおよび画像合成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
近年、テレビ放送のデジタル化や、インターネットでの動画配信、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラの普及等により、符号化された動画データおよび静止画データを利用する機会が増えている。それに伴い、符号化画像データの編集も、広く行なわれるようになってきている。動画や静止画の画像データの空間領域から周波数領域への直交変換処理、量子化処理および符号化処理がこの順で実行される非可逆符号化方式が利用される場合が多い。また符号化された画像データを空間領域まで復号するには、係数の復号処理、逆量子化処理および周波数領域から空間領域への直交逆変換処理がこの順で実行される。直交変換処理は、離散コサイン変換(DCT)やカルーネン/レーベ変換(KLT)等の直交変換技術が用いられている。この直変換技術を用いた非可逆符号化方式の符号化画像データを容易に編集・加工するニーズが近年増してきている。
現在広く用いられている離散コサイン変換(DCT)等の直変換を利用した画像符号化方式は、直変換処理、量子化処理、ハフマン符号化等の可逆符号化処理により符号化を行うものである。
ここでは、空間領域の画素データで表現された画像データを空間領域画像データと定義し、空間領域画像データを直変換処理して得られた量子化されていない画像データを直変換領域画像データと定義する。また、直変換領域画像データを量子化した画像データを量子化直変換領域画像データと定義し、量子化直変換画像データを符号化処理して得られる画像データを直変換領域符号化画像データと定義する。
ここで、直変換領域符号化画像データの合成について説明する。図16は、複数の画像データの合成処理を説明するための図である。図16(A)は第1直変換領域符号化画像データを示し、図16(B)は第2直変換領域符号化画像データを示し、図16(C)は合成後の直変換領域符号化画像データを示す。第1直変換領域符号化画像データ101内に、第2直変換領域符号化画像データ102の一部分(点線で囲まれた部分)を貼り付けて、新たな合成直変換領域符号化画像データ103を作成する場合を示している。
従来の合成処理では次の手順で合成処理が行なわれていた。
(1)第1直変換領域符号化画像データ101および第2直変換領域符号化画像データ102をそれぞれ復号処理し、第1量子化直変換領域画像データおよび第2量子化直変換領域画像データを作成する。
(2)第1量子化直変換領域画像データおよび第2量子化直変換領域画像データをそれぞれ逆量子化処理し、第1直変換領域画像データおよび第2直変換領域画像データを作成する。
(3)第1直変換領域画像データおよび第2直変換領域画像データを直逆変換を行い、第1空間領域画像データおよび第2空間領域画像データを作成する。
(4)第2空間領域画像データの図16の102の点線で囲まれた部分を切取り、第1空間領域画像データの図16の101に貼付けて、合成空間領域画像データを作成する。
(5)合成空間領域画像データを直交変換処理し、合成直変換領域画像データを作成する。
(6)合成直変換領域画像データを指定した量子化テーブルを用いて量子化処理し、合成量子化直変換領域画像データを作成する。
(7)合成量子化直変換領域画像データを可逆符号化処理し、合成直変換領域符号化画像データ103を作成する。
しかしながら、この従来の画像データの合成方法には以下の3つの問題がある。
(1)処理速度の問題
空間領域で画像を合成するため、合成に用いる直変換領域符号化画像データを、空間領域画像データまで変換するための処理、および空間領域で作成された合成空間領域画像データから、合成直変換領域符号化画像データまで変換するための処理が必要であり、処理に多大な時間を要する。このため、処理速度が遅くなるといった問題がある。特に画像データが動画像の場合には、リアルタイムで合成したい場合など、時間的な制限があるため、装置に高い処理能力が要求される。
(2)適正画質決定に時間がかかる
合成空間領域画像データの符号化方式は非可逆符号化方式なので、画質の劣化は避けられない。画質は、一旦符号化した合成直交変換領域符号化画像データを復号した合成空間領域画像データを実際に目視で確認し、所望の画質かどうかを判断する必要がある。確認した結果、所望の画質に達していない場合は、量子化ステップ等のパラメータを変えて、再度合成空間領域画像データ以降の符号化に伴う一連の処理を行わなければならない。また、これを、所望の画質が得られるまで繰返して行う必要があり、時間と労力が必要となる。
(3)圧縮率低下の問題
第1画像データを量子化するために用いられた量子化ステップ、第2画像データを量子化するために用いられた量子化ステップ、合成画像データを量子化するための量子化ステップがそれぞれ独立して決定される。このため、符号化合成画像データの容量が画質の割に大きくなってしまう場合がある。
これら問題点のうち(2)適正画質決定に時間がかかる問題を解決するための技術が、特開平7−184199号公報(特許文献1)に記載されている。特開平7−184199号公報には、固定長符号化方式で画像データに対し符号化および復号処理を複数回繰返して符号化または復号処理を行うものであって、画像データおよび符号データを、符号データおよび画像データ間で変化が起こらない可逆状態に収束させるためのデータ収束手段と、初期の画像データと可逆状態に収束した後の画素データとの間の平均自乗誤差が所定のレベル以下であることを確認するデータ収束確認手段とを設け、準可逆符号化方式による収束データを復号データとして用いることが記載されている。
しかしながら、特開平7−184199号公報に記載の画像データ符号化回路では、目視で確認するための労力を減らすことはできるが、量子化処理を含む符号化処理および逆量子化を含む復号処理を複数回実行することになるため、処理に時間がかかるか装置に高い処理能力が要求される。また、画質を所望のレベルとすることができるが、符号化後のデータ量が、大きくなってしまうこともある。
特開平7−184199号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、合成画像を生成する際の画質の劣化および圧縮率の低下を防止することが可能な画像合成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、符号化画像を合成する装置の負荷を低減させることが可能な画像合成装置を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、合成画像を生成する際の画質の劣化および圧縮率の低下を防止することが可能な画像合成方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、装置の負荷を低減させることが可能な画像合成方法を提供することである。
この発明の他の目的は、合成画像を生成する際の画質の劣化および圧縮率の低下を防止することが可能な画像合成プログラム、そのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、コンピュータの負荷を低減させることが可能な画像合成プログラム、そのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、画像合成装置は、空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む一つまたは複数の画像データと一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルと合成量子化テーブルとを入力する入力手段と、入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、抽出された複数の領域を合成した合成データを生成する合成手段と、抽出された複数の領域それぞれの関数変換係数値を、該領域に対応する量子化テーブルおよび合成量子化テーブルに基づいて変換する変換手段とを備える。
この発明に従えば、一つまたは複数の画像データから抽出された複数の領域を合成する。抽出された複数の領域それぞれの関数変換係数値が、該領域に対応する量子化テーブルおよび合成量子化テーブルに基づいて変換される。この変換は、たとえば、量子化された複数の領域ごとに量子化に用いた量子化テーブルを用いて逆量子化した後に、逆量子化された複数の領域に単一の合成量子化テーブルを用いて量子化する処理である。このため、各領域の関数変換系数値を量子化することにより発生する誤差を少なくすることができる。その結果、合成画像を生成する際の画質の劣化および圧縮率の低下を防止することが可能な画像合成装置を提供することができる。
この発明の他の局面によれば、画像合成装置は、空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む一つまたは複数の画像データと前記一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力する入力手段と、入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、抽出された複数の領域を合成した合成データを生成する合成手段と、少なくとも抽出された複数の領域に対応する量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成する合成量子化テーブル作成処理手段と、抽出された複数の領域それぞれの関数変換係数値を、該領域に対応する量子化テーブルおよび合成量子化テーブルに基づいて変換する変換手段とを備える。
この発明に従えば、複数の領域それぞれに対応する量子化テーブルに基づいて合成量子化テーブルを決定するので、量子化により発生する誤差の少ない合成量子化テーブルを決定することができる。このため、復号された画像データを目視で確認する必要がないので、復号処理および符号化処理を複数回繰返す必要がない。その結果、符号化画像を合成する装置の負荷を低減させることが可能な画像合成装置を提供することができる。
好ましくは、変換手段は、抽出された複数の領域それぞれの関数変換係数値を、該領域の量子化テーブルの対応する要素と合成量子化テーブルの対応する要素とに基づいて変換する。
この発明のさらに他の局面によれば、画像合成装置は、空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数を含む一つまたは複数の画像データと一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルと合成量子化テーブルとを入力する入力手段と、入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、抽出された複数の領域を合成した合成データを生成する合成手段と、抽出された複数の領域の関数係数値それぞれを、該領域に対応する量子化テーブルを用いて逆量子化する逆量子化手段と、合成量子化テーブルを用いて、合成データの逆量子化された関数変換系数値を量子化する量子化手段とを備える。
この発明に従えば、一つまたは複数の画像データから抽出された複数の領域を合成して合成データが生成される。複数の領域の関数係数値それぞれは、該領域に対応する量子化テーブルを用いて逆量子化され、合成量子化テーブルを用いて、合成データの逆量子化された関数変換系数値が量子化される。このため、各領域の関数変換系数値を量子化することにより発生する誤差を少なくすることができる。その結果、合成画像を生成する際の画質の劣化および圧縮率の低下を防止することが可能な画像合成装置を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、画像合成装置は、空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数を含む一つまたは複数の画像データと一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルとを入力する入力手段と、入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、抽出された複数の領域を合成した合成データを生成する合成手段と、少なくとも抽出された複数の領域の前記関数係数値それぞれを、該領域に対応する量子化テーブルを用いて逆量子化する逆量子化手段と、複数の領域それぞれに対応する量子化テーブルに基づいて合成量子化テーブルを作成する合成量子化テーブル作成処理手段と、作成された合成量子化テーブルを用いて、合成データの逆量子化された関数変換系数値を量子化する量子化手段とを備える。
この発明に従えば、複数の領域を量子化する際に用いた量子化テーブルに基づいて合成量子化テーブルが決定されるので、合成量子化テーブルを用いて各領域の関数変換系数値を量子化することにより発生する誤差を少なくすることができる。また、復号処理および符号化処理を複数回繰返す必要がないので、装置の負荷を低減させることが可能な画像合成装置を提供することができる。
好ましくは、合成量子化テーブル作成処理手段は、複数の領域それぞれに対応する量子化テーブルの対応する要素の比率に基づき合成量子化テーブルを決定する。
好ましくは、合成量子化テーブル作成処理手段は、合成量子化テーブルの各要素を、複数の領域それぞれに対応する量子化テーブルの対応する要素の公約数とする。
好ましくは、合成量子化テーブル作成処理手段は、合成量子化テーブルの各要素を、複数の領域それぞれに対応する量子化テーブルの対応する要素の最大公約数とする。
この発明に従えば、量子化により発生する誤差をより少なくすることができる。
この発明のさらに他の局面によれば、画像合成方法は、空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む一つまたは複数の画像データと一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルと合成量子化テーブルとを入力するステップと、入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出するステップと、抽出された複数の領域を合成した合成データを生成するステップと、抽出された複数の領域それぞれの関数変換係数値を、該領域に対応する量子化テーブルおよび合成量子化テーブルに基づいて変換するステップとを含む。
この発明に従えば、合成画像を生成する際の画質の劣化および圧縮率の低下を防止することが可能な画像合成方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、画象合成方法は、空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む一つまたは複数の画像データと一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力するステップと、入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出するステップと、抽出された複数の領域を合成した合成データを生成するステップと、少なくとも抽出された複数の領域に対応する量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成するステップと、抽出された複数の領域それぞれの関数変換係数値を、該領域に対応する量子化テーブルおよび合成量子化テーブルに基づいて変換するステップとを含む。
この発明に従えば、画質の劣化および圧縮率の低下を防止することが可能な画像合成方法を提供することができる。また、装置の負荷を低減させることが可能な画像合成方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、画像合成方法は、空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換と量子化された関数変換係数値を含む一つまたは複数の画像データおよび一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルと合成量子化テーブルとを入力するステップと、入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出するステップと、抽出された複数の領域を合成した合成データを生成するステップと、抽出された複数の領域の関数係数値それぞれを、該領域に対応する量子化テーブルを用いて逆量子化するステップと、合成量子化テーブルを用いて、合成データの逆量子化された関数変換系数値を量子化するステップとを含む。
この発明に従えば、合成画像を生成する際の画質の劣化および圧縮率の低下を防止することが可能な画像合成方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、画像合成方法は、空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数を含む一つまたは複数の画像データと一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルとを入力するステップと、入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出するステップと、抽出された複数の領域を合成した合成データを生成するステップと、少なくとも抽出された複数の領域の関数係数値それぞれを、該領域に対応する量子化テーブルを用いて逆量子化するステップと、複数の領域それぞれに対応する量子化テーブルに基づいて合成量子化テーブルを作成するステップと、作成された合成量子化テーブルを用いて、合成データの逆量子化された関数変換系数値を量子化するステップとを含む。
この発明に従えば、画質の劣化および圧縮率の低下を防止することが可能な画像合成方法を提供することができる。また、装置の負荷を低減させることが可能な画像合成方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、画像合成プログラムは、上記画像合成方法の各ステップをコンピュータに実行させる。
この発明に従えば、画質の劣化および圧縮率の低下を防止することが可能な画像合成プログラムを提供することができる。また、コンピュータの負荷を低減させることが可能な画像合成プログラムを提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、上記画像合成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
この発明に従えば、画質の劣化および圧縮率の低下を防止することが可能な画像合成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することができる。また、コンピュータの負荷を低減させることが可能な画像合成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態における画像合成装置は、関数変換を用いた画像符号化方式で符号化された符号化画像データの合成を行う。ここで、関数変換とは、基底関数の組による、空間領域からの変換をいう。また、空間領域に対し関数変換された領域を関数変換領域という。関数変換には、DCT(離散コサイン変換)、DFT(離散フーリエ変換)、ウォルシュ・アダマール変換(WHT)、離散サイン変換(DST)、ハール変換、スラント変換、カルーネン/レーベ変換(KLT)、直交ウェーブレット変換に代表される直交変換にとどまらず、非直交ウェーブレット等の非直交変換も含まれる。
ここで、本明細書で用いるその他の用語について定義しておく。まず、空間領域で表現された画像データを空間領域画像データという。関数変換によって得られる画像データを関数変換領域画像データといい、その係数を関数変換係数という。また、関数変換係数の値を関数変換係数値という。
また、関数変換領域画像データの関数変換係数が量子化されている画像データを量子化関数変換領域画像データといい、その係数を量子化関数変換係数という。また、量子化関数変換領域画像データをハフマン符号化等の可逆符号化されているデータを符号化画像データという。
また、画像データとは、空間領域画像データ、関数変換領域画像データ、量子化関数変換領域画像データ、符号化画像データなど、全ての画像を表現するデータを包含したものであるとする。
また、関数変換領域から、空間領域への基底関数の組による変換を関数逆変換という。
ここで、図16を用いて、本実施の形態の画像合成装置について、説明する。本実施の形態の画像合成装置は、空間領域から関数変換領域に変換する関数変換処理は例えば(8画素×8画素)のブロック単位で行なう。また、画像データの各種係数および画素値の切取および貼り付けは前記ブロック単位で行う。なお、ブロックの大きさは、任意で構わない。関数変換がN画素×M画素のブロック単位でなされる場合は、N×Mのブロック単位で各種係数および画素値の切取、および貼り付けを行えばよい。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態における画像合成装置の機能の概略を示す機能ブロック図である。画像合成装置1004は、一般的なコンピュータで実現することができる。コンピュータのハード構成は周知であるのでここでは説明を繰返さない。
図1を参照して、画像合成装置1004は、第1画像入力装置1001、第2画像入力装置1002、合成マップ入力装置1003および符号化合成画像データ出力装置1005と接続される。画像合成装置1004には、第1画像入力装置1001から第1符号化画像データが入力され、第2画像入力装置1002から第2符号化画像データが入力され、合成マップ入力装置1003から合成マップデータが入力される。第1符号化画像データは、量子化幅を表現した第1量子化テーブルをヘッダ情報に含んだデータである。第2符号化画像データは、量子化幅を表現した第2量子化テーブルをヘッダ情報に含んだデータである。
画像合成装置1004は、第1符号化画像データと、第2符号化画像データと、合成マップデータとに基づき、符号化合成画像データを生成し、符号化合成画像データ出力装置1005に出力する。
画像合成装置1004には、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)1021が装着可能である。画像合成装置1004は、CD−ROM等の記録媒体に記録された画像合成プログラムをCPU(Central Processing Unit)により実行するようにしてもよい。一般的にこうした画像合成プログラムは、CD−ROMドライブなどにより記録媒体から読取られてハードディスクに一旦格納される。さらにハードディスクからランダムアクセスメモリ(RAM)に読出されてCPUにより実行される。
なお、記録媒体としては、CD−ROM、ハードディスクに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc)、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
ここで合成マップデータについて説明する。合成マップデータは、合成画像の生成方法を定義するデータである。合成画像は、1つまたは複数の画像の少なくとも一部の領域を配置して定まる。したがって、合成マップデータは、合成の元となる画像中の合成の対象となる領域の位置およびその領域の合成画像中の位置とを定義する。具体的には、第1画像データ中の合成画像に用いられる領域の位置およびその領域の合成画像中の位置と、第2画像データ中の合成画像に用いる領域の位置およびその領域の合成画像中の位置とを定義する。
図2は、合成マップデータの一例を示す図である。図2を参照して、合成マップデータについての説明を行う。合成マップデータは、ヘッダ部とデータ部からなる。データ部は、第1画像切取領域データと、第2画像切取領域データと、合成画像貼付領域データとを含む。ヘッダ部は、各領域データのオフセット値を定義するためのデータである。ヘッダ部に定義されたオフセット値に基づいて、各領域データにアクセス可能となる。
ここで、図16に示した複数の画像データの合成処理に対応する合成マップデータについて説明する。図3は第1画像切取領域データを示す図である。図4は第2画像切取領域データを示す図、図5は合成画像貼付領域データを示す図である。第1画像切取領域データは、第1直変換領域符号化画像データ101に対応し、第1直変換領域符号化画像データ101と同じサイズである。第2画像切取領域データは、第2直変換領域符号化画像データ102に対応し、第2直変換領域符号化画像データ102と同じサイズである。合成画像貼付領域データは、合成直変換領域符号化画像データ103に対応し、合成直変換領域符号化画像データ103と同じサイズである。第1画像切取領域データの斜線部201と合成画像貼付領域データの斜線部401とはすべて同じ値(例えば1)であることを示している。第2画像切取領域データの斜線部301と合成画像貼付領域データの斜線部402とは、斜線部201と斜線部401とは異なる値ですべて同じ値(例えば2)であることを示している。第1画像切取領域データの空白領域202および第2画像切取領域データの空白領域302はすべて同じ値(例えば0)であることを示している。
合成画像貼付領域データ中の領域401は第1画像切取領域データ中の斜線部201に対応し、合成画像貼付領域データ中の領域402は第2画像切取領域データ中の斜線部301に対応し、それぞれ合成時に用いる領域を示している。第1画像切取領域データ中の空白領域202と、第2画像切取領域データ中の空白領域302とは、合成に用いない領域を示す。
第1画像切取領域データは、第1符号化画像データ中で合成に用いる領域(斜線部201)の位置を定義する。第2画像切取領域データは、第2符号化画像データ中の合成に用いる領域(斜線部301)の位置を定義する。合成画像貼付領域データは、第1符号化画像データ中の合成に用いる領域(斜線部201)と第2符号化画像データ中の合成に用いる領域(斜線部301)との合成画像中の位置を定義する。具体的には、第1画像切取領域データ中の斜線部201に対応する第1符号化画像データの領域は、その符号化合成画像データ中の位置が、斜線部201と同じ値を有する合成画像貼付領域データ中の領域401で定義される。第2画像切取領域データ中の斜線部301に対応する第2符号化画像データの領域は、その符号化合成画像データ中の位置が、斜線部301と同じ値を有する合成画像貼付領域データ中の領域402で定義される。
図6は、画像合成処理の別の例を説明するための図である。図6(A)は、第1符号化画像データを示し、図6(B)は第2符号化画像データを示し、図6(C)は符号化合成画像データを示す。図7は第1画像切取領域データを示す別の図である。図8は第2画像切取領域データを示す別の図である。図9は合成画像貼付領域データを示す別の図である。
第1画像切取領域データは、図6(A)に示す第1符号化画像データに対応し、第1符号化画像データと同じサイズである。第2画像切取領域データは、図6(B)に示す第2符号化画像データに対応し、第2符号化画像データと同じサイズである。合成画像貼付領域データは、図6(C)に示す符号化合成画像データに対応し、符号化合成画像データと同じサイズである。第1画像切取領域データの斜線部601と合成画像貼付領域データの斜線部801とはすべて同じ値(例えば1)であることを示している。第2画像切取領域データの斜線部701と合成画像貼付領域データの斜線部802とは、斜線部602と斜線部801とは異なる値ですべて同じ値(例えば2)であることを示している。第1画像切取領域データの空白領域601および第2画像切取領域データの空白領域702はすべて同じ値(例えば0)であることを示している。
合成画像貼付領域データ中の領域801は第1画像切取領域データ中の斜線部602に対応し、合成画像貼付領域データ中の領域802は第2画像切取領域データ中の斜線部701に対応し、それぞれ合成時に用いる領域を示している。第1画像切取領域データ中の空白領域601と、第2画像切取領域データ中の空白領域702とは、合成に用いない領域を示す。
第1画像切取領域データは、第1符号化画像データ中で合成に用いる領域(斜線部602)の位置を定義する。第2画像切取領域データは、第2符号化画像データ中の合成に用いる領域(斜線部701)の位置を定義する。合成画像貼付領域データは、第1符号化画像データ中の合成に用いる領域(斜線部602)と第2符号化画像データ中の合成に用いる領域(斜線部701)との合成符号化画像データ中の位置を定義する。具体的には、第1画像切取領域データ中の斜線部602に対応する第1符号化画像データの領域は、その符号化合成画像データ中の位置が、斜線部602と同じ値を有する合成画像貼付領域データ中の領域801で定義される。第2画像切取領域データ中の斜線部701に対応する第2画像符号化データの領域は、その符号化合成画像データ中の位置が、斜線部701と同じ値を有する合成画像貼付領域データ中の領域802で定義される。
なお、合成マップデータは、切取る領域と、その切取る領域を合成符号化画像データのどの位置に貼り付けるかが一意に規定されれば、どのような形式のものでもかまわない。
図1に戻って、画像合成装置1004は、第1画像データ入力装置1001から入力された第1符号化画像データを記憶する第1符号化画像データバッファ1006と、第2画像データ入力装置1002から入力された第2符号化画像データを記憶する第2符号化画像データバッファ1007と、合成マップ入力装置1003から入力された合成マップデータを記憶する合成マップデータバッファ1008と、第1および第2符号化画像データを復号し、復号後の量子化関数変換領域画像データの各量子化関数変換係数を、第1量子化関数変換係数データおよび第2量子化関数変換係数データとして取出す量子化関数変換係数取得処理部1009と、取出された第1および第2量子化関数変換係数データそれぞれを記憶するための第1および第2量子化関数変換係数データバッファ1011,1013と、第1および第2符号化画像データから第1および第2量子化テーブルを取出す量子化テーブル取得処理部1010と、取出された量子化テーブルを記憶するための第1および第2量子化テーブルバッファ1012,1015と、第1および第2量子化テーブルから合成量子化テーブルを作成する合成量子化テーブル作成処理部1017と、第1および第2量子化関数変換係数データをそれぞれ変換して第1および第2量子化関数変換係数データを作成するための合成量子化関数変換係数データ作成処理部1014と、作成された合成量子化関数変換係数データを記憶するための合成量子化関数変換データバッファ1016と、合成量子化関数変換係数データおよび合成量子化テーブルとから符号化合成画像データを作成する符号化合成画像データ作成処理部1019と、符号化合成画像データを記憶するための符号化合成画像データバッファ1020とを含む。
第1符号化画像データバッファ1006、第2符号化画像データバッファ1007、合成マップデータバッファ1008、第1および第2量子化関数変換係数データバッファ1011,1013、第1および第2量子化テーブルバッファ1012,1015、合成量子化テーブルバッファ1018、合成量子化関数変換係数データバッファ1016、符号化合成画像データバッファ1020は、フラッシュメモリ、ハードディスク等のRAM(ランダムアクセスメモリ)によって実現される。
量子化関数変換係数取得処理部1009、量子化テーブル取得処理部1010、合成量子化テーブル作成処理部1017、合成量子化関数変換係数データ作成処理部1014、符号化合成画像データ作成処理部1019は、例えばそれぞれ独立した回路によって実現される。また、例えばコンピュータ等の演算処理回路によって実現される仮想回路とされてもよい。
量子化関数変換係数取得処理部1009は、第1符号化画像データバッファ1006から第1符号化画像データを読込み復号し、第1量子化関数変換係数データが取得される。そして、第1量子化関数変換係数データを第1量子化関数変換係数データバッファ1011に格納する。また、量子化関数変換係数取得処理部1009は、第2符号化画像データバッファ1007から第2符号化画像データを読込み復号する。これにより、第2符号化画像データが復号されて第2量子化関数変換係数データが取得される。そして、第2量子化関数変換係数データを第2量子化関数変換係数データバッファ1013に格納する。
量子化テーブル取得処理部1010は、第1符号化画像データバッファ1006から第1符号化画像データを読込み、第1量子化テーブルを取出す。そして、取出した第1量子化テーブルを第1量子化テーブルバッファ1012に格納する。また、量子化テーブル取得処理部1010は、第2符号化画像データバッファ1007から第2符号化画像データを読込み、第2量子化テーブルを取出す。そして、取出した第2量子化テーブルを第2量子化テーブルバッファ1015に格納する。
合成量子化テーブル作成処理部1017は、第1量子化テーブルバッファ1012から第1量子化テーブルを、第2量子化テーブルバッファ1015から第2量子化テーブルを読込み、合成量子化テーブルを作成する。そして、作成した合成量子化テーブルを合成量子化テーブルバッファ1018に格納する。合成量子化テーブル作成処理部1017で作成する合成量子化テーブルは、各要素がその要素に対応する第1量子化テーブルと第2量子化テーブルの要素の公約数とするのが好ましい。より好ましくは、最大公約数である。
合成量子化関数変換係数データ作成処理部1014は、第1量子化関数変換係数データバッファ1011から第1量子化関数変換係数データを、第2量子化関数変換係数データバッファ1013から第2量子化関数変換係数データを、第1量子化テーブルバッファから第1量子化テーブルを、第2量子化テーブルバッファから第2量子化テーブルを、合成量子化テーブルバッファ1018から合成量子化テーブルを読込む。そして、合成量子化関数変換係数データ作成処理部1014は、合成マップデータの第1画像切取領域データで特定される第1領域を第1量子化関数変換係数データから切取り、第2画像切取領域データで特定される第2領域を第2量子化関数変換係数データから切取る。そして、第1領域と第2領域それぞれを合成マップデータの合成画像貼り付け領域データで特定される領域にブロック単位で貼り付ける。この貼り付けの際に、第1量子化関数変換係数データについては、それに対応する第1量子化データと合成量子化データとに基づいて変換し、第2量子化関数変換係数データについてはそれに対応する第2量子化データと合成量子化データとに基づいて変換する。
符号化合成画像データ作成処理部1019は、合成量子化関数変換係数データバッファ1016から合成量子化関数変換係数データを、合成量子化テーブルバッファ1018から合成量子化テーブルを読込む。符号化合成画像データ作成処理部1019は、読込んだ合成量子化関数変換係数データに対してハフマン符号化等の可逆符号化処理する。そして、合成量子化テーブルと画像サイズ情報等とをヘッダ情報に含んだ合成量子化関数変換係数データを可逆符号化処理して得たデータを含む符号化合成画像データを作成する。ここでは、符号化合成画像データが、合成量子化テーブルと画像サイズ情報等とを含んだヘッダ情報を持つ例を示すが、これに限定されず符号化画像データとしてのフォーマットに即したデータであればよい。符号化合成画像データ作成処理部1019は、作成した符号化合成画像データを符号化合成画像データバッファ1020に格納する。
ここで、合成量子化テーブルの具体例を説明する。図10は、第1量子化テーブルの一例を示す図である。図11は、第2量子化テーブルの一例を示す図である。図12は、合成量子化テーブルの一例を示す図である。合成量子化テーブルは、各要素がその要素に対応する第1量子化テーブルと第2量子化テーブルの要素の最大公約数となっている。
次に、合成量子化関数変換係数データ作成処理部1014で実行する変換処理について説明する。合成量子化関数変換係数データ作成処理部1014は、第1量子化関数変換係数データの各ブロックの要素を次式(1)を用いて、第2量子化関数変換係数データの各ブロックの要素を次式(2)を用いて要素値を変換する。
第1量子化関数変換係数データの各ブロックの要素値=(第1量子化関数変換係数データの各ブロックの元の要素値)×(第1量子化テーブルデータの対応する要素値)/(合成量子化テーブルの対応する要素値) … (1)
第2量子化関数変換係数データの各ブロックの要素値=(第2量子化関数変換係数データの各ブロックの元の要素値)×(第2量子化テーブルデータの対応する要素値)/(合成量子化テーブルの対応する要素値) … (2)
上述したように、合成量子化テーブル作成処理部1017で作成する合成量子化テーブルは、各要素がその要素に対応する第1量子化テーブルと第2量子化テーブルの要素の公約数、より好ましくは最大公約数であった。公約数とすることにより、上記式(1)および式(2)は割り切れることになる。すなわち、合成量子化関数変換係数データ作成処理部1014で計算誤差(量子化誤差)が全く生じない。このため、符号化合成画像データは全く劣化しないことになる。また、最大公約数とすることにより、符号化合成画像データを全く劣化させないという条件下で合成量子化関数変換領域画像データの量子化関数変換係数を最小にすることができる。これにより、量子化関数変換係数は低い値にシフトする。一般に量子化関数変換係数値の可逆符号化は、低い値の出現率が高い場合に圧縮率が高まるように設定されることが多く、係数値が低いことは、圧縮率の向上につながる。
図13は、第1の実施の形態における画像合成装置1004で実行される処理の流れを示すフローチャートである。図13を参照して、画像合成装置1004は、第1画像入力装置1001から入力された第1符号化画像データを第1符号化画像データバッファ1006に格納する(S1102)。そして、第2画像入力装置1002から入力された第2符号化画像データを第2符号化画像データバッファ1007に格納する(S1103)。さらに、合成マップ入力装置1003から入力された合成マップデータを合成マップデータバッファ1008に格納する(S1104)。
次に、量子化関数変換係数取得処理部1009は、第1符号化画像データバッファ1006から第1符号化画像データを読込み復号する(S1105)。第1符号化画像データを復号することにより第1量子化関数変換係数データが取得される。取出された第1量子化関数変換係数データは、第1量子化関数変換係数データバッファ1011に格納される(S1106)。量子化テーブル取得処理部1010は、第1符号化画像データバッファ1006から第1符号化画像データを読込み、第1量子化テーブルを取出す(S1107)。そして、取出した第1量子化テーブルを第1量子化テーブルバッファ1012に格納する(S1108)。
量子化関数変換係数取得処理部1009は、さらに、第2符号化画像データバッファ1007から第2符号化画像データを読込み復号する(S1109)。第2符号化画像データを復号することにより第2量子化関数変換係数データが取得される。取出された第2量子化関数変換係数データは、第2量子化関数変換係数データバッファ1013に格納される(S1110)。量子化テーブル取得処理部1010は、第2符号化画像データバッファ1007から第2符号化画像データを読込み、第2量子化テーブルを取出す(S1111)。そして、取出した第2量子化テーブルを第2量子化テーブルバッファ1015に格納する(S1112)。
次に、合成量子化テーブル作成処理部1017は、第1量子化テーブルバッファ1012から第1量子化テーブルを、第2量子化テーブルバッファ1015から第2量子化テーブルを読込み、それらから合成量子化テーブルを作成する(S1113)。ここでは、合成量子化テーブルの各要素は、第1量子化テーブルと第2量子化テーブルの対応する要素の最大公約数とされる。作成した合成量子化テーブルは、合成量子化テーブルバッファ1018に格納される(S1114)。
そして、合成量子化関数変換係数データ作成処理部1014は、合成量子化関数変換係数データを作成する(S1115)。合成量子化関数変換係数データ作成処理部1014は、合成マップデータの第1画像切取領域データで特定される第1領域を第1量子化関数変換係数データから切取り、第2画像切取領域データで特定される第2領域を第2量子化関数変換係数データから切取る。そして、第1領域と第2領域それぞれを合成マップデータの合成画像貼付領域データで特定される領域にブロック単位で貼付ける。この貼付けの際に、第1量子化関数変換係数データについては上記式(1)にしたがって変換し、第2量子化関数変換係数データについては上記式(2)にしたがって変換する。これにより第1量子化関数変換係数データのうち第1領域であって量子化関数変換係数が変換されたデータと、第2量子化関数変換係数データのうち第2領域であって変換されたデータとからなる合成量子化関数変換係数データが作成される。
そして、作成された合成量子化関数変換係数データが合成量子化関数変換係数データバッファ1016に格納される(S1116)。符号化合成画像データ作成処理部1019は、合成量子化関数変換係数データバッファ1016から合成量子化関数係数データを読込み、合成量子化関数変換係数データに対してハフマン符号化等の可逆符号化処理する。そして、合成量子化テーブルと画像サイズ情報等のヘッダ情報と、合成量子化関数変換係数データを可逆符号化処理して得たデータとを含む符号化合成画像データを作成する(S1117)。符号化合成画像データは、符号化された符号化画像データとしてのフォーマットに即したデータであれば如何なる形式でもよい。そして、作成された符号化合成画像データは、符号化合成画像データバッファ1020に格納される(S1118)。
<3枚以上の符号化画像を合成する場合>
上述した画像合成装置1004は、説明を簡略にするため、2つの符号化画像データを合成する例を説明したが、複数枚の符号化画像データを合成する場合も、同様に合成することができる。N枚の符号化画像データ(Image1,Image2,Image3,Image4,…,ImageN)を合成する場合、合成量子化テーブルデータは、N枚の符号化画像データそれぞれの量子化テーブルを取得し、N個の量子化テーブルの各要素の公約数(好ましくは最大公約数)をその要素とすればよい。
また、符号化画像データ(n)に含まれる量子化関数変換係数データ(n)の変換は、その符号化画像データ(n)に対応する量子化テーブル(n)を用いた次式(3)が用いられる。
(Image(n)の量子化関数変換係数の各ブロックの要素値)=(Image(n)の量子化関数変換係数データの各ブロックの元の要素値)×(Image(n)の量子化テーブルデータ(n)の対応する要素値)/(合成量子化テーブル(n)の対応する要素値) … (3)
<合成する画像の中に符号化されていない画像が含まれている場合>
合成する画像の中に符号化されていない画像データが含まれていた場合は、合成量子化テーブル作成処理部1017は、符号化されている画像の量子化テーブルから合成量子化テーブルを作成する。符号化されていない画像の量子化関数変換係数は、関数変換後に合成量子化テーブルを用いて作成すればよい。また、1枚の符号化画像データと1枚以上の符号化されていない画像データとの合成の場合、合成量子化テーブルは、符号化画像データの量子化テーブルをそのまま使えばよい。
以上説明したように第1の実施の形態における画像合成装置1004は、複数の符号化画像データの量子化された関数変換係数を、関数変換を施した領域単位でコピーすることで符号化合成画像データを作成するものである。量子化関数変換係数を、関数変換を施した領域単位でコピーする際に、コピー元の符号化画像データに対応する量子化テーブルとコピー先の符号化合成画像データに対応する合成量子化テーブルとに基づき変換する。関数変換領域で合成処理するため、逆量子化、関数逆変換、合成画像データの量子化、関数変換処理といった処理が必要なく、処理数を減らして画像合成装置1004の負荷を低減することができる。また、複数の異なる量子化テーブルで繰返して量子化することが原因となって圧縮率が低下することがない。
さらに、合成後の符号化合成画像データに対応する量子化テーブルの各要素は、合成に用いる複数の符号化画像データに対応する量子化テーブルの対応する要素の公約数(特に最大公約数が望ましい)とする。このため、合成後の符号化合成画像データは、合成前の符号化画像データと比較して画質の劣化が全く起こらないので、量子化により発生する誤差の少ない合成量子化テーブルを決定することができる。特に、最大公約数を用いると関数変換係数の量子化後の値が、量子化によるデータ損失のない条件下で最小となる。このため、量子化後の係数を格納するのに要するビット数を減らすことができ、圧縮率を高めることができる。また、各係数の値が全て低い値域に範囲が狭まり、特に係数をまたがったデータ列を可逆符号化する場合に、エントロピー的に有利となる。
さらに、復号された画像データを目視で確認する必要がないので、復号処理および符号処理を複数回繰返す必要がない。
また、図1の1022の箇所が本実施の形態の画像符号化装置1004の中心部分であり、1022を画像符号化装置としてもよい。このとき、画像符号化装置の入力が、第1量子化関数変換係数データ、第2量子化関数変換係数データと、それぞれに対応する量子化テーブルおよび、合成マップデータである。また、量子化関数変換係数データとそれに対応する量子化テーブルは、量子化関数変換係数データとして与えても良いのは明らかである。
<第2の実施の形態>
図14は、第2の実施の形態における画像合成装置1504の機能の概略を示す機能ブロック図である。第2の実施の形態における画像合成装置1504は、第1画像データ入力装置1001から入力された第1符号化画像データと、第2画像データ入力装置1002から入力された第2符号化画像データと、合成マップ入力装置1003から入力された合成マップデータとに基づき、符号化合成画像データを生成し、符号化合成画像データ出力装置1005に出力する。
画像合成装置1504は、第1画像入力装置1001から入力された第1符号化画像データを記憶する第1データバッファ1006と、第2画像入力装置1002から入力された第2符号化画像データを記憶する第2符号化画像データバッファ1007と、合成マップ入力装置1003から入力された合成マップデータを記憶する合成マップデータバッファ1008と、第1および第2符号化画像データを復号して第1および第2空間領域画像データを取出す画像復号処理部1509と、取出された第1および第2空間領域画像データを記憶するための第1および第2空間領域画像データバッファ1511,1513と、第1および第2符号化画像データから第1および第2量子化テーブルを取出す量子化テーブル取得処理部1010と、取出された量子化テーブルを記憶するための第1および第2量子化テーブルバッファ1012,1015と、第1および第2量子化テーブルから合成量子化テーブルを作成する合成量子化テーブル作成処理部1017と、第1および第2空間領域画像データを合成した空間領域合成画像データを作成するための空間領域合成画像データ作成処理部1514と、作成された空間領域合成画像データを記憶するための空間領域合成画像データバッファ1516と、空間領域合成画像データおよび合成量子化テーブルとから符号化合成画像データを作成する画像符号化処理部1519と、符号化合成画像データを記憶するための符号化合成画像データバッファ1020とを含む。
第1空間領域画像データバッファ1511、第2空間領域画像データバッファ1513および空間領域合成画像データバッファ1516は、フラッシュメモリ、ハードディスク等のRAM(ランダムアクセスメモリ)によって実現される。
画像復号処理部1509、空間量領域合成画像データ作成処理部1514は、例えばそれぞれ独立した回路によって実現される。また、例えばコンピュータ等の演算処理回路によって実現される仮想回路とされてもよい。
画像復号処理部1509は、第1符号化画像データバッファ1006から第1符号化画像データを読込み、第1符号化画像データに対して復号処理、逆量子化処理および関数逆変換処理して第1空間領域画像データを生成する。逆量子化処理では、第1符号化画像データに含まれる第1量子化テーブルが用いられる。生成した第1空間領域画像データは、第1空間領域画像データバッファ1511に格納される。また、画像復号処理部1509は、第2符号化画像データバッファ1007から第2符号化画像データを読込み、第2符号化画像データに対して復号処理、逆量子化処理および関数逆変換処理して第2空間領域画像データを生成する。逆量子化処理では、第2符号化画像データに含まれる第2量子化テーブルが用いられる。生成した第2空間領域画像データは、第2空間領域画像データバッファ1513に格納される。
空間領域合成画像データ作成処理部1514は、合成マップデータバッファ1008から合成マップデータと、第1空間領域画像データバッファ1511から第1空間領域画像データと、第2空間領域画像データバッファ1513から第2空間領域画像データとを読込む。そして、空間領域合成画像データ作成処理部1514は、合成マップデータに従って空間領域合成画像データを作成する。空間領域合成画像データ作成処理部1514は、合成マップデータの第1画像切取領域データで特定される第1領域を第1空間領域画像データから切取り、第2画像切取領域データで特定される第2領域を第2空間領域画像データから切取る。そして、第1領域と第2領域それぞれを合成マップデータの合成画像貼付領域データで特定される領域にブロック単位で貼り付ける。これにより空間領域合成画像データが作成される。空間領域合成画像データ作成処理部1514は、作成した空間領域合成画像データを空間領域合成画像データバッファ1516に格納する。すなわち、空間領域合成画像データ作成処理部1514は、第1空間領域画像データと第2空間領域画像データとから空間領域合成画像データを空間領域で作成する。
画像符号化処理部1519は、空間領域合成画像データバッファ1516から空間領域合成画像データを、合成量子化テーブルバッファ1018から合成量子化テーブルをそれぞれ読込む。そして、空間領域合成画像データに対して関数変換処理、量子化処理、ハフマン符号化等の可逆符号化処理を行う。符号化画像処理部1519は、合成量子化テーブルと画像サイズ情報等を含んだヘッダ情報と、空間領域合成画像データを関数変換処理、量子化処理および符号化処理して得たデータとを含む符号化合成画像データを作成する。ここでは、符号化合成画像データを、合成量子化テーブルと画像サイズ情報等とをヘッダ情報とする例を示すが、これに限定されず画像データとしてのフォーマットに即したデータであればよい。画像符号化処理部1519は、作成した符号化合成画像データを符号化合成画像データバッファ1020に格納する。
図15は、第2の実施の形態における画像合成装置で実行される画像合成処理の流れを示すフローチャートである。図15を参照して、ステップS1602〜S1604は図13におけるステップS1102〜S1104と、ステップS1605〜S1608は図13におけるステップS1107〜S1110と、ステップS1610は図13におけるステップS1114と同じ処理である。したがって、ここでは説明を繰返さない。
画像復号処理部1509が、第1データバッファ1006から第1符号化画像データを読込み、第1符号化画像データを復号して第1空間領域画像データを生成する(S1611)。そして、生成した第1空間領域画像データを第1空間領域画像データバッファ1511に格納する(S1612)。
次に、画像復号処理部1509は、第2データバッファ1007から第2符号化画像データを読込み、第2符号化画像データを復号して第2空間領域画像データを生成する(S1613)。そして、生成した第2空間領域画像データを第2空間領域画像データバッファ1513に格納する(S1614)。
そして、空間領域合成画像データ作成処理部1514は、合成マップデータバッファ1508から合成マップデータを、第1空間領域画像データバッファ1511から第1空間領域画像データを、第2空間領域画像データバッファ1513から第2空間領域画像データを読込み、合成マップデータに従って、空間領域合成画像データを作成する(S1615)。そして、作成した合成画像データを空間領域合成画像データバッファ1516に格納する(S1616)。
画像符号化処理部1519は、空間領域合成画像データバッファ1516から空間領域合成画像データを、合成量子化テーブルバッファ1018から合成量子化テーブルをそれぞれ読込み、符号化合成画像データを作成する(S1617)。具体的には、空間領域合成画像データを関数変換により、合成関数変換係数を生成し、合成量子化テーブルを用いた合成関数変換係数の量子化により、量子化関数変換係数を生成し、量子化関数変換係数を符号化する。そして、作成した符号化合成画像データを符号化合成画像データバッファ1020に格納する(S1618)。
<3枚以上の符号化画像を合成する場合>
上述した第2の実施の形態における画像合成装置1504は、説明を簡略にするため、2つの符号化画像データを合成する例を説明したが、3枚以上の符号化画像データを合成する場合も、同様に合成することができる。N枚の符号化画像データ(Image1,Image2,Image3,Image4,…,ImageN)を合成する場合、合成量子化テーブルデータは、N枚の符号化画像それぞれの量子化テーブルを取得し、N個の量子化テーブルの各要素の公約数(好ましくは最大公約数)をその要素とすればよい。
<合成する画像の中に符号化されていない画像が含まれている場合>
合成する画像の中に符号化されていない画像データが含まれていた場合は、合成量子化テーブル作成処理部1017は、符号化されている画像の量子化テーブルから合成量子化テーブルを作成する。符号化されていない画像の量子化関数変換係数は、関数変換後に合成量子化テーブルを用いて作成すればよい。また、1枚の符号化画像データと1枚以上の符号化されていない画像データの合成の場合、合成量子化テーブルは、符号化画像データの量子化テーブルをそのまま使えばよい。
以上説明したように第2の実施の形態における画像合成装置1504は、第1および第2符号化画像データを一旦復号し、空間領域で画像を合成し、合成して得られる空間領域合成画像データを関数変換処理、量子化処理および符号化処理する。量子化処理で使用する合成量子化テーブルは、第1および第2符号化画像データそれぞれに対応する量子化テーブルの各対応する要素の公約数(特に最大公約数が望ましい)としたものである。このため、合成画像データは第1および第2画像データと比較して、原理的には画質劣化を伴わない。実際には符号化、復号処理の計算誤差により、若干の画質劣化を生じる可能性はあるが、画質劣化の問題を緩和することができる。
さらに、量子化処理で使用する合成量子化テーブルは、第1および第2符号化画像データそれぞれに対応する量子化テーブルの各対応する要素の公約数(特に最大公約数が望ましい)としたものなので、原理的には量子化によるデータ損失はゼロになる。特に、最大公約数を用いると関数変換係数の量子化後の値が、量子化によるデータ損失のない条件下で最小となる。このため、量子化後の係数を格納するために要するビット数を減らすことができ、圧縮率を高めることができる。また、各係数の値が全て低い値域に範囲が狭まり、特に係数をまたがったデータ列を可逆符号化する場合に、エントロピー的に有利となる。
さらに、復号された画像データを目視で確認する必要がないので、復号処理および符号化処理を複数回繰返す必要がない。このため画像合成装置の負荷を低減することができる。
なお、第1または第2の実施の形態における画像合成装置1004,1504は、関数変換を用いた画像符号化方式であれば適用可能である。また、動画の画像符号化方式も、関数変換、量子化および符号化する点で静止画像の符号化技術と同様の技術である。このため、第1および第2の実施の形態における画像合成装置1004、1504は、動画の合成にもそのまま適用可能である。したがって、例えば、JPEG画像符号化方式、MPEG(Motion Picture Expert Group)1、MPEG2符号化方式等の画像符号化方式で作成された符号化画像データの合成にも適用可能である。
さらに、第1または第2の実施の形態における画像合成装置1004,1504は、量子化テーブルを符号化データ内部に持っていることを前提に記載しているが、量子化テーブルがデータ内になくても対応付けられていればよい。また、量子化テーブルは、厳密な意味でテーブルの形態である必要はなく、関数変換係数の量子化幅を規定する役割を有していればよい。
上述した画像合成装置は次のものを含む。
(1)空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換と、量子化および符号化された一つまたは複数の画像データと、前記一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルと、合成量子化テーブルとを入力する入力手段と、
前記入力された複数の画像データを復号する復号手段と、
前記復号された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、
前記抽出された複数の領域を合成した合成データを生成する合成手段と、
前記抽出された複数の領域それぞれの関数変換係数値を、該領域に対応する量子化テーブルおよび前記合成量子化テーブルに基づいて変換する変換手段と、
前記変換された複数の領域が合成された合成データを符号化する符号化手段と、
前記符号化された合成データと前記合成量子化テーブルとを関連付けて出力する出力手段を備えた、画像合成装置である。
(2)空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換、量子化および符号化された一つまたは複数の画像データおよび前記一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力する入力手段と、
前記入力された複数の画像データを復号する復号手段と、
前記復号された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、
前記抽出された複数の領域を合成した合成データを生成する合成手段と、
少なくとも前記抽出された複数の領域に対応する量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成する合成量子化テーブル作成処理手段と、
前記抽出された複数の領域それぞれの関数変換係数値を、該領域に対応する量子化テーブルおよび前記合成量子化テーブルに基づいて変換する変換手段と、
前記変換された複数の領域が合成された合成データを符号化する符号化手段と、
前記符号化された合成データと前記合成量子化テーブルとを関連付けて出力する出力手段を備えた、画像合成装置である。
(3)空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換、量子化および符号化された一つまたは複数の画像データと、前記一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルと、合成量子化テーブルとを入力する入力手段と、
前記入力された複数の画像データを復号する復号手段と、
前記復号された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、
前記抽出された複数の領域それぞれを、該領域に対応する量子化テーブルを用いて逆量子化する逆量子化手段と、
前記抽出された複数の領域を合成した合成データを生成する合成手段と、
前記合成量子化テーブルを用いて、前記合成データを量子化する量子化手段と、
前記量子化された合成データを符号化する符号化手段と、
前記符号化された合成データと前記合成量子化テーブルとを関連付けて出力する出力手段を備えた、画像合成装置である。
(4)空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換、量子化および符号化された一つまたは複数の画像データと、前記一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルとを入力する入力手段と、
前記入力された複数の画像データを復号する復号手段と、
前記復号された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、
前記抽出された複数の領域それぞれを、該領域に対応する量子化テーブルを用いて逆量子化する逆量子化手段と、
前記抽出された複数の領域を合成した合成データを生成する合成手段と、
前記複数の領域それぞれに対応する量子化テーブルに基づいて合成量子化テーブルを作成する合成量子化テーブル作成処理手段と、
前記作成された合成量子化テーブルを用いて、前記合成データを量子化する量子化手段と、
前記量子化された合成データを符号化する符号化手段と、
前記符号化された合成データと前記合成量子化テーブルとを関連付けて出力する出力手段を備えた、画像合成装置である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態における画像合成装置の機能の概略を示す機能ブロック図である。 合成マップデータの一例を示す図である。 第1画像切取領域データを示す図である。 第2画像切取領域データを示す図である。 合成画像貼付領域データを示す図である。 画像合成処理の別の例を説明するための図である。 第1画像切取領域データを示す別の図である。 第2画像切取領域データを示す別の図である。 合成画像貼付領域データを示す別の図である。 第1量子化テーブルの一例を示す図である。 第2量子化テーブルの一例を示す図である。 合成量子化テーブルの一例を示す図である。 第1の実施の形態における画像合成装置で実行される処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態における画像合成装置の機能の概略を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態における画像合成装置で実行される画像合成処理の流れを示すフローチャートである。 複数の画像データの合成処理を説明するための図である。
符号の説明
1001,1002 画像入力装置、1003 合成マップ入力装置、1004,1504 画像合成装置、1005 符号化合成画像データ出力装置、1006,1007 データバッファ、1008 合成マップデータバッファ、1009 量子化関数変換係数取得処理部、1010 量子化テーブル取得処理部、1011,1013 量子化関数変換係数データバッファ、1012,1015 量子化テーブルバッファ、1014 合成量子化関数係数データ作成処理部、1016 合成量子化関数変換係数データバッファ、1017 合成量子化テーブル作成処理部、1018 合成量子化テーブルバッファ、1019 符号化合成画像データ作成処理部、1020 符号化合成画像データバッファ、1508 合成マップデータバッファ、1509 画像復号処理部、1511,1513 画像データバッファ、1514 合成画像データ作成処理部、1516 合成画像データバッファ、1018 合成量子化テーブルバッファ、1519 符号化画像処理部。

Claims (14)

  1. 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む一つまたは複数の画像データと前記一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力する入力手段と、
    前記入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と
    なくとも前記抽出された複数の領域にそれぞれ対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成する合成量子化テーブル作成処理手段と、
    前記抽出された複数の領域をそれぞれの関数変換係数値を該領域に対応する量子化テーブルおよび前記合成量子化テーブルに基づいて変換した上で、合成して合成データを生成する合成データ生成手段とを備えた、画像合成装置。
  2. 前記変換手段は、前記抽出された複数の領域それぞれの関数変換係数値を、該領域の量子化テーブルの対応する要素と前記合成量子化テーブルの対応する要素とに基づいて変換する、請求項に記載の画像合成装置。
  3. 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む一つまたは複数の画像データと前記一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力する入力手段と、
    前記一つまたは複数の画像データそれぞれを空間領域画像データに復号する復号手段と、
    前記入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、
    前記抽出された複数の領域に対応する空間領域画像データを合成した空間領域合成画像データを生成する合成手段と、
    少なくとも前記抽出された複数の領域にそれぞれ対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成する合成量子化テーブル作成処理手段と、
    前記空間領域合成画像データを前記関数変換した上で、前記合成量子化テーブルを用いて量子化して符号化合成画像データを生成する符号化手段とを備えた、画像合成装置。
  4. 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む複数の第1画像データと前記複数の第1画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力する第1入力手段と、
    空間領域に規定された空間領域画像データからなる一つまたは複数の第2画像データを入力する第2入力手段と、
    前記入力された第1画像データおよび第2画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、
    前記複数の第1画像データにそれぞれ対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成する合成量子化テーブル作成処理手段と、
    前記抽出された複数の領域のうち、前記第1画像データから抽出された領域それぞれの関数変換係数値を該領域に対応する量子化テーブルおよび前記合成量子化テーブルに基づいて変換するとともに、前記第2画像データから抽出された領域に対応する空間領域画像データを基底関数の組により関数変換係数値に変換し、さらに前記合成量子化テーブルに基づいて量子化した上で、前記抽出された複数の領域を合成して合成データを生成する合成データ生成手段とを備えた、画像合成装置。
  5. 前記変換手段は、前記第1画像データから前記抽出された領域それぞれの関数変換係数値を、該領域の量子化テーブルの対応する要素と前記合成量子化テーブルの対応する要素とに基づいて変換する、請求項4に記載の画像合成装置。
  6. 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む複数の第1画像データと前記複数の第1画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力する第1入力手段と、
    空間領域に規定された空間領域画像データからなる一つまたは複数の第2画像データを入力する第2入力手段と、
    前記複数の第1画像データそれぞれを空間領域画像データに復号する復号手段と、
    前記入力された第1画像データおよび第2画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、
    前記抽出された複数の領域に対応する前記第1画像データを復号した空間領域画像データおよび前記第2画像データを合成した空間領域合成画像データを生成する合成手段と、
    前記複数の第1画像データに対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成する合成量子化テーブル作成処理手段と、
    前記空間領域合成画像データを前記関数変換した上で、前記合成量子化テーブルを用いて量子化して符号化合成画像データを生成する符号化手段とを備えた、画像合成装置。
  7. 前記合成量子化テーブル作成処理手段は、前記合成量子化テーブルの各要素を、前記複数の量子化テーブルのそれぞれにおいて対応する要素の公約数とする、請求項1〜6のいずれかに記載の画像合成装置。
  8. 前記合成量子化テーブル作成処理手段は、前記合成量子化テーブルの各要素を、前記複数の量子化テーブルのそれぞれにおいて対応する要素の最大公約数とする、請求項1〜6のいずれかに記載の画像合成装置。
  9. 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む一つまたは複数の画像データと前記一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力するステップと、
    前記入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出するステップと
    なくとも前記抽出された複数の領域にそれぞれ対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成するステップと、
    前記抽出された複数の領域を、それぞれの関数変換係数値を該領域に対応する量子化テーブルおよび前記合成量子化テーブルに基づいて変換した上で、合成して合成データを生成するステップとを含む、画像合成方法。
  10. 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む一つまたは複数の画像データと前記一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力するステップと、
    前記一つまたは複数の画像データそれぞれを空間領域画像データに復号するステップと、
    前記入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出するステップと、
    前記抽出された複数の領域に対応する空間領域画像データを合成した空間領域合成画像データを生成するステップと、
    少なくとも前記抽出された複数の領域にそれぞれ対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成するステップと、
    前記空間領域合成画像データを前記関数変換した上で、前記合成量子化テーブルを用いて量子化して符号化合成画像データを生成するステップとを含む、画像合成方法
  11. 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む複数の第1画像データと前記複数の第1画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力するステップと、
    空間領域に規定された空間領域画像データからなる一つまたは複数の第2画像データを入力するステップと、
    前記入力された第1画像データおよび第2画像データから複数の領域を抽出するステップと、
    前記複数の第1画像データに対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成するステップと、
    前記抽出された複数の領域のうち、前記第1画像データから抽出された領域それぞれの関数変換係数値を該領域に対応する量子化テーブルおよび前記合成量子化テーブルに基づいて変換するとともに、前記第2画像データから抽出された領域に対応する空間領域画像データを基底関数の組により関数変換係数値に変換し、さらに前記合成量子化テーブルに基づいて量子化した上で、前記抽出された複数の領域を合成して合成データを生成するステップとを含む、画像合成方法。
  12. 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む複数の第1画像データと前記複数の第1画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力するステップと、
    空間領域に規定された空間領域画像データからなる一つまたは複数の第2画像データを入力するステップと、
    前記複数の第1画像データそれぞれを空間領域画像データに復号するステップと、
    前記入力された第1画像データおよび第2画像データから複数の領域を抽出するステップと、
    前記抽出された複数の領域に対応する前記第1画像データを復号した空間領域画像データおよび前記第2画像データを合成した空間領域合成画像データを生成する合成手段と、
    前記複数の第1画像データに対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成するステップと、
    前記空間領域合成画像データを前記関数変換した上で、前記合成量子化テーブルを用いて量子化して符号化合成画像データを生成するステップとを含む、画像合成方法
  13. 請求項9〜12のいずれかに記載の画像合成方法の各ステップをコンピュータに実行させる、画像合成プログラム。
  14. 請求項13に記載の画像合成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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