JPH05207019A - 無線通信方式 - Google Patents

無線通信方式

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JPH05207019A
JPH05207019A JP1221392A JP1221392A JPH05207019A JP H05207019 A JPH05207019 A JP H05207019A JP 1221392 A JP1221392 A JP 1221392A JP 1221392 A JP1221392 A JP 1221392A JP H05207019 A JPH05207019 A JP H05207019A
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communication device
wireless
communication
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JP1221392A
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English (en)
Inventor
Satoshi Miwa
智 三輪
Mitsuo Iwama
光夫 岩間
Toshihiko Horima
利彦 堀間
Hirokatsu Shindou
広克 神藤
Hiroto Matsuno
裕人 松野
Yoshiyuki Shomura
佳之 庄村
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、n:n通信においても、1:1通信
又は同報通信的な1:n通信と同様に使用する無線周波
数領域を拡大せず、高トラヒックにも耐え得る無線通信
方式を提供することを目的とする。 【構成】本発明は、電波発生駆動部102,送信データ
蓄積部103よりなる無線送信部101と、送信権判定
部105,受信データ蓄積部106よりなる無線受信部
104とを制御する共通制御部107より無線局の通信
装置1、…、i、…、nを構成し、無線通信システムに
参加している通信装置1、…、i、…、nのうち無線通
信システムを巡回する予め設定される特別な送信権情報
フレームを獲得した通信装置1、…、i、…、nのみが
蓄積した送信データの送出を実行できるようにすること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信ケーブル等の物理
媒体を使用しない無線通信方式に係り、特にその送信権
制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無線通信システムでは、通信ケー
ブル等の物理媒体の布設等の省力化を目的として、例え
ば、1対1のパソコン通信又は少なくとも1つ以上のパ
ソコンと印刷装置との間で構築される等1対1通信又は
1対n通信に適用されていた。そのため、必要な搬送周
波数及び周波数帯域は、送受信装置間で予め設定し、極
力狭くできることが可能であり、有限な無線周波数リソ
ースを有効に活用できた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通信ケーブル
等の物理媒体を用いた通信システムのように、n対n通
信を実現しようとすると、パソコン等の通信装置(無線
局)の通信経路の組合せの数を最大として搬送周波数を
必要とすることになり、必要以上に無線周波数領域を使
用することとなる。また、このことは、無線通信システ
ムが構築できたとしても、新たにパソコン等の通信装置
を増設する場合には、当該通信システムの通信装置の無
線周波数の設定見直し等を必要とした。これは、通信ケ
ーブル等の物理媒体において、その組合せ布設に似てい
るが、無線通信システムでは、無線周波数で実現するこ
とになり、これ以外で使用している可能性があるシステ
ム、例えば、無線電話等別の無線システム又はテレビ等
の電気用品等の無線制御システムとの混信等の影響を考
慮しなくてはならず、加えて無線であることから影響範
囲の調査等を行う必要があり、実際の建設工事等におい
ては、細心の注意と膨大な稼働を要していた。このた
め、有線系システムに比べてシステム構築が難しく、一
般的なオフィス等での使用はかなり限定して利用されて
いた。
【0004】これを解決するため、有線通信システムの
CSMA/CD方式のアクセス方式を無線に展開する方
式もあるが、通信の前提となる送信権の確保が衝突検出
を前提とするため、衝突が発生すると通信を待機して完
全に当該通信システムにおいて通信が一切行われていな
いことを確認してから送信を開始することとなり、有線
通信システムのCSMA/CD方式と同様に高トラヒッ
クな通信システムを構築できないという欠点があった。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、n対n通信においても、
1対1通信又は同報通信的な1対n通信と同様に使用す
る無線周波数領域を拡大せず、高トラヒックにも耐え得
る無線通信方式の構築を可能にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は上記課
題を解決するために、無線通信システムに参加している
通信装置(無線局)のうち無線通信システムを巡回する
予め設定される特別な送信権情報フレームを獲得した通
信装置のみが蓄積した送信データの送出を実行できるよ
うにすることにより、n対n通信においても、1対1通
信又は同報通信的な1対n通信と同様に使用する無線周
波数領域を拡大せず、高トラヒックにも耐え得る無線通
信方式の構築を可能にするものである。
【0007】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0008】図1は、本発明の無線通信方式の第1の実
施例であって、1、…、i、…、nは通信装置(無線
局)、101は通信装置1〜nの各無線送信部、102
は前記各無線送信部101内にそれぞれ設けられた電波
発生駆動部、103は前記各無線送信部101内にそれ
ぞれ設けられた送信データ蓄積部、104は通信装置1
〜nの各無線受信部、105は前記各無線受信部104
内にそれぞれ設けられた特別な送信権情報フレームか一
般の通信フレームかを判定する送信権判定部、106は
前記各無線受信部104内にそれぞれ設けられた受信デ
ータ蓄積部、107は通信装置1〜nの各共通制御部で
ある。
【0009】図2は、本発明における送信権情報フレー
ム構成例であって、70は送信権情報フレーム、71はヘッ
ダ部、72は宛先アドレス部、73は発出元アドレス部、74
は必要に応じて追加される情報部、75は通信フレームの
誤り検出等を行うためのチェック部である。
【0010】図3は、本発明における一般の通信フレー
ム構成例であって、80は通信フレーム、81はヘッダ部、
82は宛先アドレス部、83は発出元アドレス部、84は通信
電文である情報部、85は受信フレームの誤り検出等を行
うためのチェック部である。
【0011】まず、本無線通信システムの起動は、当該
無線システムの構築に当たり予め決められた通信装置
(ここでは通信装置nとする。)が送信権情報フレーム
70を通信装置nの無線送信部101から空間に送出する
ことから出発する。この場合の送信権情報フレーム70の
宛先アドレス部72には、通信装置nから見て上位の通信
装置(ここでは通信装置1とする。以下、通信装置iに
対して上位の通信装置はi+1に位置付けられる通信装
置とし、説明では通信装置nが最も上位とする。)を示
す宛先アドレスを設定し、発出元アドレス部73には自己
のアドレスを示す値を設定する。この送信権情報フレー
ム70は空中を伝搬して全ての通信装置1、…、i、…、
n-1 の各無線受信部104に到達する。この無線受信部
104では、当該送信権情報フレーム70を通信装置1〜
1−nの各送信権判定部105で分析する。すなわち、
ヘッダ部71により当該受信フレームが送信権情報フレー
ム70であることを理解し、次に宛先アドレス部72の値を
精査する。この結果、宛先アドレス部72の値が自己のア
ドレスの値と一致している通信装置(ここでは通信装置
1である。)以外は、受信待ちの状態に推移する。通信
装置1は、自分が送信権情報フレーム70を受信したこと
を通信装置1の共通制御部107に通知し、当該情報の
通知を受けた通信装置1の共通制御部107は、通信装
置1の無線送信部101内に設けられた送信データ蓄積
部103に送信すべき電文があるかどうかを調査する。
送信電文が存在しない時は、送信権情報フレーム70の宛
先アドレス部72に通信装置2を示す値を設定し、発出元
アドレス部73に自己のアドレスの値を設定して通信装置
nと同様に空中に通信装置1の無線送信部101から電
波を送出する。このようにいずれの通信装置1、…、
i、…、nも送信電文が存在しない時は、送信権情報フ
レーム70だけが通信装置1、…、i、…、n間を巡回す
る。
【0012】このような状態において、通信装置iの無
線送信部101内に設けられた送信データ蓄積部103
に通信すべき電文が確定した時(伝送すべき情報信号が
入力された時)は、通信装置iの共通制御部107は、
通信装置iの無線受信部104内の送信権判定部105
の送信権情報フレーム70を受信した旨の通知を待つ。通
信装置iの共通制御部107が当該通知を受信した時
は、通信装置iの無線送信部101の起動を促す。起動
指示を受信した通信装置iの無線送信部101は、通信
装置iの電波発生駆動部102を動作させて、通信装置
iの送信データ蓄積部103の電文を空中に送出する。
【0013】このように送出された通信フレーム80は、
空中を伝搬して全ての通信装置1、…、i-1,i+1,…,n
の各無線受信部101に到達する。この各無線受信部1
01の各送信権判定部105は、ヘッダ部81の精査を行
い、一般の通信フレーム80であることを理解する。この
後、宛先アドレス部82を調査して、自己のアドレスの値
を示しているか調査する。この結果、宛先アドレス部82
が自己のアドレス値と一致した通信装置(ここでは、通
信装置jとする。)以外は、初期の受信待ちの状態に推
移し、通信装置jは通信した通信フレーム80を通信装置
jの受信データ蓄積部106に記憶する。このようにし
て、通信装置iから空中に送出された通信フレーム80
は、通信装置jで受信されたことになる。
【0014】このようにして通信装置iが送信すべき電
文が存在しなくなった時あるいは通信システムで予め設
定される規則を満足しなくなった時は、送信すべき権利
を上位の通信装置i+1 に渡すために送信権情報フレーム
70を空中に送出する。このようにして通信する権利(送
信権)は次々に伝搬されることで通信が実行される。
【0015】ここで、送信権情報フレーム70及び通信フ
レーム80の構成例は、有線での通信システムと同様であ
るが、送信権情報フレーム70では発出元アドレス部73、
チェック部75がなくとも前に述べた動作には影響はな
い。
【0016】このような作用をするから、その結果とし
ては、無線による1対1通信と同様に予め設定される搬
送周波数を限定できる等、電波という限りある資源を有
効に活用できるとともに当該通信システムに通信装置の
増減設において、無線通信の特徴を最大限に発揮して通
信ケーブル等の物理媒体に係る設備費ならびに建設経費
の削減等ができ、かつ通信媒体特性等の検定を省略でき
る等柔軟な通信システムの構築が可能となることに加
え、送信権により送信機会を制御することから高トラヒ
ックに対応できる通信システムの実現が可能となる。
【0017】以上説明したように、本実施例は無線通信
システムにおいて、通信装置の送信権の制御を搬送電波
周波数の領域を拡大することなく実現したものであるか
ら、オフィス等比較的狭い範囲において、通信装置等の
移動が多いとか、配線等の制約を無くし、かつ高トラヒ
ック使用等の要求に対して柔軟に対応できる通信システ
ムの構築及び提供に資することができる。
【0018】図4は、本発明無線通信方式の第2の実施
例であって、無線通信システムに参加している通信装置
が無線通信システムを巡回する予め設定される特別な送
信権情報フレームを獲得した通信装置のみが蓄積した送
信データの送出を実行できるようにする無線通信システ
ムにおいて、送信権情報フレームが任意の通信装置の故
障等で消滅した時に速やかに送信権情報フレームを発行
して無線通信システムの初期化を行うことを特徴とし、
無線周波数領域を拡大せず、高トラヒックにも耐え、か
つ送信権情報フレームの復旧が容易で、安定性の優れた
無線通信システムの構築を可能にすることにあり、以下
図面について詳細に説明する。図4中、図1と同一部分
は同一符号を付してその説明を省略する。
【0019】図4において、108は無線通信システム
に少なくとも1 つ以上の通信装置(ここでは通信装置n
とする。)に設けられる送信権情報フレーム存在調査部
である。
【0020】図5は、本発明における通信装置nが無線
通信システムを初期化するための初期化情報フレーム構
成例であって、90は初期化情報フレーム、91はヘッ
ダ部、92は宛先アドレス部、93は発出元アドレス
部、94は必要に応じて追加される情報部、95は通信
フレームの誤り検出等を行うためのチェック部である。
【0021】図6、本発明における一般の通信フレーム
構成例であって、60は情報フレーム、61はヘッダ
部、62は宛先アドレス部、63は発出元アドレス部、
64は通信電文である情報部、65は受信フレームの誤
り検出等を行うためのチェック部である。
【0022】まず、本無線通信システムの起動は、当該
無線システムの構築に当たり予め決められた通信装置n
が初期化情報フレーム90を通信装置nの無線送信部1
01から空間に送出することから出発する。この初期化
情報フレーム90は空中を搬送して全ての通信装置1、
…、i、…、n-1 の各無線受信部104に到達する。こ
の各無線受信部104では、当該初期化情報フレーム9
0を通信装置1〜n-1の送信権判定部105で分析す
る。すなわち、ヘッダ部91により当該受信フレームが
初期化情報フレーム90であることを理解できる。次に
必要に応じてどの通信装置nから出発されたものかどう
か等の履歴等のため宛先アドレス部92の値を精査す
る。これと同時に通信装置iの送信権判定部105が初
期化情報フレームを受信した旨を通信装置iの共通制御
部107に通知し、通信装置iの共通制御部107は、
通信装置i(i=1, ‥,n-1) の各部の初期化を行い無線通
信システムの運用起動を待つ。具体的には、次に説明す
る送信権情報フレーム70待ちの状態となる。通信装置
nは、初期化情報フレーム90の送出後、通信装置nの
初期化を行い。なお、この動作は、初期化情報フレーム
90の送出前であってもよい。
【0023】この初期化情報フレーム90の送出後、一
定時間経過を待って通信装置nの共通制御部107は、
送信権情報フレーム70を初期化情報フレーム90と同
様に空中に送出する。この場合の送信権情報フレーム7
0の宛先アドレス部72には、通信装置nから見て上位
の通信装置(ここでは通信装置1とする。以下、通信装
置iに対して上位の通信装置はi+1に位置づけられる
通信装置とし、説明では通信装置nが最も上位とす
る。)を示す宛先アドレスを設定し、発出元アドレス部
73には自己のアドレスを示す値を設定する。この送信
権情報フレーム70は空中を伝搬して全ての通信装置1
…、i、…、n-1 の各無線受信部104に到達する。こ
の無線受信部104では、当該送信権情報フレーム70
を送信権判定部105で分析する。すなわち、ヘッダ部
71により当該受信フレームが送信権情報フレーム70
であることを理解し、次に宛先アドレス部72の値を精
査する。この結果、宛先アドレス部82の値が自己のアド
レスの値と一致している通信装置(ここでは通信装置1
である。)以外は、受信待ちの状態に推移する。通信装
置1は、自分が送信権情報フレーム70を受信したこと
を通信装置1の共通制御部107に通知し、当該情報の
通知を受けた通信装置1の共通制御部107は、通信装
置1の無線送信部101内に設けられた送信データ蓄積
部103に送信すべき電文があるかどうかを調査する。
送信電文が存在しない時は、送信権情報フレーム70の
宛先アドレス部72に通信装置2を示す値を設定し、発
出元アドレス部73に自己のアドレスの値を設定して通
信装置nと同様に空中に通信装置1の無線送信部101
から電波を送出する。このようにいずれの通信装置1、
…、i、…、nも送信電文が存在しない時は、送信権情
報フレーム70だけが通信装置1、…、i、…、n間を
巡回する。
【0024】このような状態において、通信装置iの無
線送信部101内に設けられた送信データ蓄積部103
に通信すべき電文が確定した時は、通信装置iの共通制
御部107は、通信装置iの無線受信部104の送信権
判定部105の送信権情報フレーム70を受信した旨の
通知を待つ。通信装置iの共通制御部107が当該通知
を受信した時は、通信装置iの無線送信部101の起動
を促す。起動指示を受信した通信装置iの無線送信部1
01は、通信装置iの電波発生駆動部102を動作させ
て、通信装置iの送信データ蓄積部103の電文を空中
に送出する。
【0025】このように送出された情報フレーム60
は、空中を搬送して全ての通信装置1、…、i-1,i+1,
…、nの各無線受信部104に到達する。この各無線受
信部104の送信権判定部105は、ヘッダ部61の精
査を行い、一般の情報フレーム60であることを理解す
る。この後、宛先アドレス部62を調査して、自己のア
ドレスの値を示しているか調査する。この結果、宛先ア
ドレス部62が自己のアドレス値と一致した通信装置
(ここでは、通信装置jとする。)以外は、初期の受信
待ちの状態に推移し、通信装置jは受信した情報フレー
ム60を通信装置iの受信データ蓄積部106に記憶す
る。このようにして、通信装置iから空中に送出された
情報フレーム60は、通信装置jで受信されたことにな
る。
【0026】このようにして通信装置iが送信すべき電
文が存在しなくなった時あるいは通信システムで予め設
定される規則を満足しなくなった時は、送信すべき権利
を上位の通信装置i+1 に渡すために送信権情報フレーム
70を空中に送出する。このようにして通信する権利
(送信権)は次々に伝搬されることで通信が実行され
る。
【0027】ここで、送信権情報フレーム70及び情報
フレーム60の構成例は、有線での通信システムと同様
であるが、送信権情報フレーム70では発出元アドレス
部73、チェック部75がなくとも前にのべた動作には
影響はない。
【0028】2このように動作している状態において、
仮に通信装置iに故障が発生すると、いままで順調に送
信権情報フレーム70が巡回している状態が、通信装置
iが故障しているために、送信権情報フレーム70が通
信装置iから送出されない。すなわち、このままではど
の通信装置j(1, …,i-1,i+1, …,n) も情報フレーム6
0が送信できなくなってしまう。通信装置nでは、常に
送信権情報フレーム70の送信状態が通信装置nの無線
受信部104の送信権判定部105により送信権情報フ
レーム存在調査部108に通知されるので、本来、通信
装置i-1 が送信権情報フレーム70を送出後、通信装置
iが送信権情報フレーム70の送出が実行されるべきと
ころが、されないので、通信装置nの送信権情報フレー
ム存在調査部108は通信装置nの共通制御部107に
その旨を通知する。通知を受けた通信装置nの共通制御
部107は、最初に述べた無線通信システムの初期化と
同様に初期化情報フレーム90を送出して無線通信シス
テムに参加している通信装置j(1, …,i-1,i+1, …,n-
1) を初期化する。なお、この場合の初期化情報フレー
ム90の情報部94には、通信装置iが障害のため、通
信装置i-1 は送信権情報フレーム70を通信装置i+1 に
送信する旨の電文とする。このような状態において、通
信装置nは送信権情報フレーム70を通常と同様に送出
すれば、通信装置nを除いた状態で無線通信システムが
復旧して動作することができる。
【0029】つぎに通信装置iが故障修理をして無線通
信システムに参入する場合又は全く新規に参入する場合
は、以下の手順で参入する。まず通信装置iは電源等の
投入して初期化情報フレーム90の受信待ちの状態とす
る。次に、通信装置nが、送信権情報フレーム70を受
信した時に、初期化情報フレーム90を送出する。この
場合の初期化情報フレーム90の情報部94には、通信
装置iが復旧又は新規に参入したことを示すと同時に通
信装置i-1 と通信装置i+1 との間に通信装置iが存在す
る旨を電文とする内容とする。なお、通信装置iには前
もって少なくとも当該通信装置iの上位装置は通信装置
i+1 であることを記憶させておく必要がある。この状態
において、先に述べたと同様に通信装置nは送信権情報
フレーム70を発行する。以下の動作は、通信装置iの
故障の場合と同様であるので以後の動作の説明は省略す
る。
【0030】このようにして、通信装置の故障又は参入
に対しても速やかに無線通信システムを復旧させること
ができるが、以上で述べた初期化情報フレーム90と送
信権情報フレーム70はヘッダ部91又は71が異なる
として説明したが、同一であってもよく、この場合はそ
れぞれの情報部94及び74の内容の上で述べた動作を
実行すればよい。
【0031】このような作用をするから、その効果とし
ては、無線による1対1通信と同様に予め設定される搬
送周波数を限定できる等、電波という限りある資源を有
効に活用できるとともに当該通信システムに通信装置の
増減設において、無線通信の特徴を最大限に発揮して通
信ケーブル等の物理媒体に係わる設備費ならびに建設費
の削減等ができ、かつ通信媒体特性等の検定を省略でき
る等柔軟な通信システムの構築が可能になることに加
え、送信権情報フレーム70を速やかに発行できるよう
にしたものであり、高効率で高トラヒックに対応できる
通信システムの実現が可能となる。以上の実施例では、
通信装置nの1つが初期化情報フレーム90を発行でき
るとして説明したが通信装置nの故障に備えて無線通信
システムには幾つでもよい。ただし、これらの通信装置
の初期化情報フレーム90の出発の契機は無線通信シス
テムに矛盾、例えば、ある通信装置nが初期化情報フレ
ーム90を発行した後、送信権情報フレーム70を発行
して、通信装置iが送信権情報フレーム70を受信した
時に初期化情報フレーム90を発行する等いつまで経っ
ても無線通信システムの立ち上げが困難になる状態とな
らないことが必要であるが、当該の問題は本発明の効果
に影響をあたえるものではない。
【0032】図7は、本発明無線通信方式の第3の実施
例であって、通信装置nが一般の通信装置i(i=1, ‥n-
1)とは異なり、無線通信システムの初期化情報フレーム
90及び送信権情報フレーム70の存在監視の専用装置
としていることを除き、無線通信方式の第2の実施例と
同様である。したがって、動作の説明については、無線
通信方式の第2の実施例と何ら変わるところがないので
省略する。
【0033】この実施例の効果は、送信権情報フレーム
70の監視等を行う特別な装置を設けたことにあり、通
信装置i(i=1, ‥n-1)が全く同一のハードウェアで実現
できるので無線通信システム全体の創設費等の大幅な削
減が可能となる等の利点がある。
【0034】以上説明したように、本実施例は無線通信
システムにおいて、通信装置の送信権の制御を搬送電波
周波数の領域を拡大することなく、送信権情報フレーム
の復旧が速やかに実現するものであるから、オフィス等
比較的狭い範囲において、通信装置等の移動が多いと
か、配線等の制約を無くし、かつ高トラヒック使用等の
要求に対して柔軟に対応できる通信システムの構築及び
提供に資することができる。
【0035】図8は、本発明無線通信方式の第4の実施
例であって、無線通信システムに参加している通信装置
が何らかの原因で送信権情報フレームを発行できなくな
った場合において、無線通信システムの運用を停止する
ことなく、当該装置を除いて送信権情報フレームの巡回
を開始することができることを特徴とし、無線周波数領
域を拡大せず、高トラヒックにも耐え、かつ無線通信シ
ステムを利用して実行中の通信装置での処理及び通信装
置間の通信を妨害することなく障害通信装置を無線通信
システムから迅速に取り除くことを可能にすることにあ
る。図8中、図1と同一部分は同一符号を付してその説
明を省略する。
【0036】図8において、109は通信装置内に設け
られる無線通信システムに参加している通信装置iを含
む他の通信装置k(k=1, …,n) のアドレス値を記録及び
調査の実行ができるアドレス記憶部である。
【0037】図1において、仮に通信装置iが無線通信
システムから故障等で欠落した場合には、通信装置i-1
が発行する送信権情報フレーム70は、通信装置iで取
り込まれ、通信装置i+1 あてに発行されないため、無線
通信システムにおいて送信権情報フレーム70の巡回が
停止して、通信が不可能となる。この解決策は、無線通
信システムの故障した通信装置iを見つけ、通信装置i-
1 あての送信権情報フレーム70を発行できるようにし
て、無線通信システムを再起動する必要がある。この場
合、通信装置iが電源断により欠落する場合は、比較的
に通信装置iが特定し易いが、何らかの原因で通信装置
iが送信権情報フレーム70を発行できなくなった場合
は、その特定に多くの時間等を要することになり、ま
た、電源断の都度、通信装置i-1 が通信装置i+1 あての
送信権情報フレーム70を発行できるようにその都度無
線通信システムにおける送信権情報フレーム70の巡回
情報を人手等で修正することは、無線と言う利点を生か
し、ポータビリティ性の確保ができないと言う欠点であ
った。
【0038】本実施例での主眼点は、無線通信システム
を利用して実行中の通信装置での処理及び通信装置間の
通信を妨害することなく故障した通信装置を無線通信シ
ステムから迅速に除去することにあり、詳細の動作を以
下に説明する。このため通常の情報通信の動作は省略
し、通信装置i-1 と通信装置i+1 間の通信装置iが故障
して次の通信装置i+1 に送信権を移動させるための送信
権情報フレーム70の送出ができない状態から説明を行
う。
【0039】無線通信システムに参加している通信装置
k(k=1, …,i-2,i+1, …,n) は、通信装置i-1 が送信権
を次の通信装置iに渡すために、宛先アドレス部72の
アドレス値をiとする送信権情報フレーム70を送出し
たことを通信装置k(k=1, …,i-2,i+1, …,n) の送信権
判定部105を介して通信装置k(k=1, …,i-2,i+1,…,
n) のアドレス記憶部109に伝え、この通信装置k(k=
1, …,i-2,i+1, …,n) のアドレス記憶部109は、次
に送信権情報フレーム70を送出するのが、通信装置i
であるマーク等を行い、自己のアドレス値を持つ送信権
情報フレーム70の受信を待つ。ところが、通信装置i
が故障したために、通信装置iに割り当てられる情報フ
レーム60の送出開始から終了又は引き続く送信権情報
フレーム70の終了までの時間を経過しても送信権情報
フレーム70が送出されない。このことは、無線通信シ
ステムに参加している全ての通信装置k(k=1, …,i-1,i
+1, …,n) で確認できるので、通信装置k(k=1, …,i-
1,i+1, …,n) のアドレス記憶部109でのマーク等を
調査する。前記マーク等に最も近くにアドレス値を有す
る通信装置、ここでは通信装置i+1 が、当該装置である
と判明するので、当該通信装置i+1 のアドレス記憶部1
09のアドレス値iを記憶した情報から消去するととも
にマーク等を自己のアドレス値の位置に移動させる。こ
の後、通信装置i+1 のアドレス記憶部109は、通信装
置i+1 の共通制御部107に宛先アドレス部72を通信
装置i+2 のアドレス値、発出元アドレス部73を自己の
アドレス値、必要に応じて通信装置iが故障した旨を情
報とする情報部74とした送信権情報フレーム70を送
出する。
【0040】送出した送信権情報フレーム70は、無線
通信システムに参加している通信装置k(k=1, …,i-1,i
+2, …,n) の各送信権判定部105を介して通信装置k
(k=1, …,i-1,i+2, …,n) のアドレス記憶部109に伝
達される。ここで、送信権情報フレーム70の宛先アド
レス部72又は発出元アドレス部73のアドレス値は、
現在マーク等をされている位置iとは異なり、次のi+1
の位置を示すこととなるので、通信装置iが故障して、
次の通信装置i+1 が送信権情報フレーム70を送出した
ことを知り、マーク等の位置をアドレス値i+2 に移動す
る。なお、通信装置i+2 は、当該通信装置i+2 を宛先と
するアドレス値を有する送信権情報フレーム70である
ことから、通信装置i+2 のアドレス記憶部109は、マ
ーク等を自己のアドレス値の位置に移動するとともに、
通信装置i+2 の送信データ蓄積部103に送信データが
確定している時は、情報フレーム60として送出し、そ
の後、送信権情報フレーム70を送出する通常の動作を
行う。
【0041】このようにして、無線通信システムに参加
している通信装置k(k=1, …,i-1,i+1, …,n) は、通信
装置iのアドレス値を通信装置k(k=1, …,i-1,i+1,
…,n)のアドレス記憶部109から消去することがで
き、他の送信権を混乱させることなく、迅速に無線通信
システムの復旧を行うことができる。
【0042】このような作用をするから、その効果とし
ては、無線の周波数又は帯域の拡大を必要とせず電波と
いう限りある資源を有効に活用できるとともに無線通信
システムの特徴である通信装置の通信ケーブル等の物理
媒体に係る設備費ならびに建設経費の削減等を含むポー
タビリティ性の確保という利点を最大限に発揮し、かつ
故障等が発生した通信装置の送信権の巡回を制御する情
報に対して迅速かつ、無線通信システムに前から参入し
ている通信装置に何ら影響を与えることなく、高効率で
高トラヒックに対応できる無線通信システムの構築が可
能となる。
【0043】以上説明したように、本実施例は無線通信
方式において、通信装置の送信権の制御を電波周波数の
領域又は帯域を拡大することなく、故障等が発生した通
信装置を特定し、送信権情報フレームの復旧が速やかに
実現するものであるから、オフィス等比較的狭い範囲に
おいて、通信装置等の移動が多いとか、配線等の制約を
無くし、かつ高トラヒック使用及び短時間の復旧等の要
求に対して柔軟に対応できる通信システムの構築及び提
供に資することができる。
【0044】図9は、本発明無線通信方式の第5の実施
例であって、無線通信システムに参加している通信装置
が何らかの原因で送信権情報フレームを発行できなくな
った場合、無線通信システムの情報交換の前提となる送
信権情報フレームの巡回を速やかに開始することがで
き、無効となる情報フレームの送出を無くすることを特
徴とし、無線周波数領域を拡大せず、高トラヒックにも
耐え、かつ無線通信システムを利用して実行中の通信装
置での処理及び通信装置間の通信を妨害することなく障
害通信装置を無線通信システムから迅速に取り除いた後
の無線通信システムの障害通信装置あての情報フレーム
の送出がない、あたかも当初から障害通信装置が存在し
ないような状態となることを可能にすることにあり、以
下図面について詳細に説明する。図9中、図1と同一部
分は同一符号を付してその説明を省略する。
【0045】図9において、aは障害を発生した通信装
置、109は通信装置内に設けられる無線通信システム
に参加している障害を発生した通信装置aを含む他の通
信装置k(k=1, …,i-1,i+1, …,n) のアドレス値を記
録、調査及び既に送信データ蓄積部103に確定してい
る障害通信装置aあての情報フレーム60の消去指示の
実行ができるアドレス記憶部である。
【0046】当該無線通信システムの通信装置i(i=,
…,n) のアドレス記憶部109には、次のように通信装
置i(i=,…,n) のアドレス値が収集され、記憶される。
送信権情報フレーム70は通信装置i(i=,…,n) 間を巡
回するので、送信権情報フレーム70の通信装置i(i=,
…,n) の送信権判定部105へ到着後、通信装置i(i=,
…,n) のアドレス記憶部109に宛先アドレス部72又
は発出元アドレス部73の少なくとも一方の情報を伝達
する。このように伝達される通信装置i(i=,…,n) のア
ドレス記憶部109には、無線通信システムに参加する
通信装置i(i=,…,n) のアドレス値が順番に記録され
る。
【0047】本実施例での主眼点は、上記のアドレス値
が無線通信システムに参加する全ての通信装置i(i=,
…,n) の各アドレス記憶部109に正しく記憶されてい
る状態において、無線通信システムを利用して実行中の
通信装置での処理及び通信装置間の通信を妨害すること
なく故障した通信装置aを無線通信システムから迅速に
除去して、送信権情報フレーム70の巡回再開後、故障
した通信装置aあての無効となった情報フレーム60の
送出を抑制することにあり、詳細の動作を以下に説明す
る。このため通常の情報通信の動作は省略し、通信装置
a-1 と通信装置a+1 間の通信装置aが故障して次の通信
装置a+1 に送信権を移動させるための送信権情報フレー
ム70の送出ができない状態から説明を行う。
【0048】無線通信システムに参加している通信装置
k(k=1, …,a-2,a+1, …,n) は、通信装置a-1 が送信権
を次の通信装置aに渡すために、宛先アドレス部72の
アドレス値をaとする送信権情報フレーム70が送出し
たことを通信装置k(k=1, …,a-2,a+1, …,n) の送信権
判定部105を介して通信装置k(k=1, …,a-2,a+1,…,
n) のアドレス記憶部109に伝え、通信装置k(k=1,
…,a-2,a+1, …,n) のアドレス記憶部109は、次に送
信権情報フレーム70を送出するのが、通信装置aであ
るマーク等を行い、自己のアドレス値を持つ送信権情報
フレーム70の受信を待つ。ところが、通信装置aが故
障したために、通信装置aに割り当てられる情報フレー
ム60の送出開始から終了又は引き続く送信権情報フレ
ーム70の終了までの時間を経過しても送信権情報フレ
ーム70が送出されない。このことは、無線通信システ
ムに参加している全ての通信装置k(k=1, …,a-1,a+1,
…,n) で確認できるので、通信装置k(k=1, …,a-1,a+
1, …,n) のアドレス記憶部109でのマーク等を調査
する。前記マーク等の最も近くにアドレス値を有する通
信装置、ここでは通信装置a+1 が、当該装置であると判
明するので、当該通信装置a+1 のアドレス記憶部109
のアドレス値aを記憶した情報から消去するとともにマ
ーク等を自己のアドレス値の位置に移動させる。これと
同時に、通信装置a+1 のアドレス記憶部109は、通信
装置a+1 の送信データ蓄積部103に確定している情報
フレーム60の宛先アドレス部62を通信装置aのアド
レス値aとするものを消去する旨の指示を通信装置a+1
の送信データ蓄積部103に行う。これに基づき、通信
装置a+1 の送信データ蓄積部103は、確定している情
報フレーム60の内、宛先アドレス部62を通信装置a
のアドレス値aに該当するものを除去する。これによ
り、通信装置a+1 が送信権を保有して情報フレーム60
を空中に放出する場合には、故障した通信装置aを宛先
とする情報フレーム60が放出されないことになる。こ
の後、通信装置a+1 のアドレス記憶部109は、通信装
置a+1 の共通制御部107に宛先アドレス部72を通信
装置a+2 のアドレス値とし、発出元アドレス部73を自
己のアドレス値とし、必要に応じて通信装置aが故障し
た旨を情報とする情報部74とする送信権情報フレーム
70を放出する。
【0049】放出した送信権情報フレーム70は、無線
通信システムに参加している通信装置k(k=1, …,a-1,a
+2, …,n) の各送信権判定部105を介して通信装置k
(k=1, …,a-1,a+2, …,n) のアドレス記憶部109に伝
達される。ここで、送信権情報フレーム70の宛先アド
レス部72又は発出元アドレス部73のアドレス値は、
現在マーク等をされている位置aとは異なり、次のa+1
の位置を示すこととなるので、通信装置aが故障して、
次の通信装置a+1 が送信権情報フレーム70を送出した
ことを知り、マーク等の位置をアドレス値a+1 に移動す
る。これと同時に、通信装置a+1 と同様に、通信装置k
(k=1, …,a-1,a+2, …,n) のアドレス記憶部109は、
通信装置k(k=1, …,a-1,a+2, …,n) の送信データ蓄積
部103に確定している情報フレーム60の宛先アドレ
ス部62を通信装置aのアドレス値aとするものを消去
する旨の指示を通信装置k(k=1, …,a-1,a+2, …,n) の
送信データ蓄積部103に行う。これに基づき、通信装
置k(k=1, …,a-1,a+2, …,n) の送信データ蓄積部10
3は、確定している情報フレーム60の内、宛先アドレ
ス部62を通信装置aのアドレス値aに該当するものを
除去する。これにより、通信装置k(k=1, …,a-1,a+2,
…,n) が送信権を保有して情報フレーム60を空中に放
出する場合にも、故障した通信装置aを宛先とする情報
フレーム60が放出されないことになる。なお、通信装
置a+2 は、当該通信装置a+2 を宛先とするアドレス値を
有する送信権情報フレーム70であることから、通信装
置a+2のアドレス記憶部109は、マーク等の位置をア
ドレス値a+1 に移動するとともに、通信装置a+2 の送信
データ蓄積部103に送信データが確定している時は、
情報フレーム60として送出し、その後、送信権情報フ
レーム70を送出する通常の動作を行う。
【0050】このようにして、無線通信システムに参加
している通信装置k(k=1, …,a-1,a+1, …,n) は、通信
装置aのアドレス値を通信装置k(k=1, …,a-1,a+1,
…,n)のアドレス記憶部109から消去し、再開した無
線通信システムにおいて通信装置aあての無効情報フレ
ームの送出を抑制することができ、他の送信権を混乱さ
せることなく、迅速かつ効率的に無線通信システムの復
旧を行うことができる。
【0051】このような作用をするから、その効果とし
ては、無線の周波数又は帯域の拡大を必要とせず電波と
いう限りある資源を有効に活用できるとともに無線通信
システムの特徴である通信装置i(i=1, ・…,n) の通信
ケーブル等の物理媒体に係る設備費ならびに建設経費の
削減等を含むポータビリティ性の確保という利点を最大
限に発揮し、かつ故障等が発生した通信装置の送信権の
巡回を制御する情報及び故障のための以後の通信では無
効となってしまった情報フレームの送出に対して迅速か
つ効率的に、無線通信システムに前から参入している通
信装置に何ら影響を与えることなく、高トラヒックに対
応できる無線通信システム構築を可能とする。
【0052】以上説明したように、本実施例は無線通信
システムにおいて、通信装置の送信権の制御を電波周波
数の領域又は帯域を拡大することなく行い、かつ故障等
が発生した通信装置を特定し、送信権情報フレームの復
旧及び無効となる情報フレームの送出の抑制を速やかに
実現するものであるから、オフィス等比較的狭い範囲に
おいて、通信装置等の移動が多いとか、配線等の制約を
無くし、かつ高トラヒック使用及び短時間の復旧等の要
求に対して柔軟かつ効率的に対応できる通信システムの
構築及び提供に資することができる。
【0053】図10は、本発明の第6の実施例であり、
図11は図10の各通信装置11,……,nmの一例を
示す構成説明図であって、無線通信システムに予め合意
された特別な送信権情報フレームを受信した通信装置に
通信フレームを送出する権利が移管するように動作する
同一領域、包含関係の領域又は無線の到達領域の一部が
重なる関係にある領域内とする複数の無線通信システム
において、通信装置が属する無線通信システムだけでな
く、それ以外の無線通信システムに属する通信装置につ
いて無線通信システム単位に通信相手となる通信装置の
所在等を調査し、通信相手の通信装置が参加する無線通
信システムを割り出し、当該無線通信システムに参加し
て、その通信装置あての電文を送出できるようにするこ
とを特徴とし、使用する無線周波数領域を最小限に抑
え、簡単、安定性に優れかつ効率的かつ柔軟性に富む無
線通信システムを構築することにあり、以下図面につい
て詳細に説明する。
【0054】図10及び図11において、1、…、i、
…、nは以下での動作の説明上付す無線通信システム識
別子、1、…、j、…、mは無線通信システムiに属す
る通信装置(以下の説明では、無線通信システムiに属
してj番目に位置する通信装置は通信装置ijのように記
述する。) 、101は通信装置ij(i=1, ‥,n:j=1, …,
m) の各無線送信部、102は前記各無線送信部101
内にそれぞれ設けられた電波発生駆動部、103は前記
各無線送信部102内にそれぞれ設けられた送信データ
蓄積部、104は通信装置ij(i=1, ‥,n:j=1, …,m) の
各無線受信部、105は各無線受信部104内にそれぞ
れ設けられた送信権判定部、106は受信データ蓄積
部、109は通信装置ij内に設けられ無線通信システム
iに参加している通信装置ik(k=1, …,j-1,j+1, …,n)
のアドレス値の記録、調査及び無線通信システムiに参
加している通信装置ik(k=1, …,j-1,j+1, …,n) あての
電文のみを通信装置ij(i=1, ‥,n:j=1, …,m) の送信デ
ータ蓄積部103に確定する許可を与えるアドレス記憶
部、107は通信装置ij(i=1, ‥,n:j=1, …,m) の各共
通制御部である。
【0055】当該発明の動作の前提は、複数の無線通信
システムi(i=1, ‥,n) が混合するが、それぞれ無線通
信システムi(i=1, ‥,n) には、相互に干渉しない無線
周波数又は帯域が割り付けられることと、無線通信シス
テムi(i=1, ‥,n) に参加する全ての通信装置ij(i=1,
‥,n:j=1, …,m) のアドレス値を通信装置ij(i=1, ‥,
n:j=1, …,m) のアドレス記憶部109に保有している
ことが前提となる。なお、以下では、当該通信装置ij自
身のアドレス値も通信装置ijのアドレス記憶部109に
記録されているとして説明を行うが、当該通信装置ijの
アドレス値は、通信装置ijのアドレス記憶部109に記
録されず、通信装置ijのアドレス記憶部109ではその
位置のみで、通信装置ijの共通制御部107等で保有し
ていてもよい。このアドレス値の通信装置ijのアドレス
記憶部109での収集を含む記録は以下のように行われ
る。
【0056】無線通信システム1では、参加する全ての
通信装置1k(k=1, …,m) の順番に巡回してくる送信権情
報フレーム70の宛先アドレス部72又は発出元アドレ
ス部73の値を収集して通信装置1k(k=1, …,m) のアド
レス記憶部109に記録すればよい。また、無線通信シ
ステム1以外の無線通信システムj(j=1, …,1-1,1+1,
…,n) に参加する通信装置ik(k=1, …,m) のアドレス値
jk(k=1, …,m) の収集及び記録は、通信装置ik(k=1,
…,m) の送信権判定部105を調査する無線通信システ
ムjの無線周波数に同調させて、前述と同様に当該無線
通信システムjを順番に巡回する送信権情報フレーム7
0の宛先アドレス部72又は発出元アドレス部73の値
を収集して通信装置ik(k=1, …,m) のアドレス記憶部1
09に記録すればよい。
【0057】このような状態において、通信装置1jあて
の電文が確定した通信装置1iでは、通信装置1jでは、通
信装置1jが同一の無線通信システム1にあるかどうかを
通信装置1iのアドレス記憶部109に記録されたアドレ
ス値にあるかで調査する。存在する場合は、同一の無線
通信システム1に通信相手が存在するので、通信装置1i
のアドレス値を宛先アドレス部72に持つ送信権情報フ
レーム70を通信装置1iの送信権判定部105で受信の
確認後、宛先アドレス値82を通信装置1jとし、発出元
アドレス値83を通信装置1iとする通信フレーム80を
空中に送出すれば、従来の技術の説明と同様に通信フレ
ーム80の送受信が実行できる。通信相手の通信装置aj
が同一の無線通信システム1にあるかどうかを通信装置
1iのアドレス記憶部109に記録されたアドレス値にあ
るかで調査した結果、存在しない場合には、前に述べた
方法、すなわち、通信装置jkの送信権判定部105を調
査する無線通信システムj(j=1, …,n) の無線周波数に
同調させて、送信権情報フレーム70を調査すればよ
い。この結果、通信相手が無線通信システムaに存在す
ることが通信装置1iのアドレス記憶部109に収集され
るアドレス値から判るので、通信装置1jのアドレス記憶
部109は、その旨を通信装置1jの共通制御部107に
通知し、通知を受けた通信装置1jの共通制御部107
は、通信装置1jの無線送信部101に対して通信装置1j
の送信権判定部105が同調している無線周波数に合わ
せて、先に述べた同一の無線通信システムaに存在する
場合と同様に通信フレーム80を空中に送出すれば、こ
の場合も従来の技術の説明と同様に通信フレーム90の送
受信が実行できる。
【0058】以上の説明では、無線通信システム1に属
する通信装置1k(k=1, …,m) が自律的に当該通信装置1i
以外の通信装置ik(k=1, …,i-1,i+1, …,m) のアドレス
値ikの収集を行うとしたが、最初のシステムの建設当初
では手入力等により通信装置1iのアドレス記憶部109
に設定してもよい。また、予め設定された時間内に受信
されないアドレス値qの存在を確認した時は、通信装置
1k(k=1, …,q-1,q+1,…,m) の送信データ蓄積部106
に対して当該アドレス値qを宛先とする以後に電文の確
立の禁止及び既に通信装置1k(k=1, …,q-1,q+1, …,m)
の送信データ蓄積部103に確立している電文を消去す
るよう指示するとともに、通信装置1k(k=1, …,q-1,q+
1, …,m) のアドレス記憶部109から通信装置qのア
ドレス値を除去する。このようにして、無線通信システ
ム1に参加する通信装置1k(k=1, …,q-1,q+1, …,m)
は、無線通信システム1に属する通信装置1k(k=1, …,q
-1,q+1, …,m) に対して常に参加していない通信装置q
を除く通信装置1k(k=1, …,q-1,q+1, …,m) のアドレス
値を保有できる。これにより、無線通信システム1に属
する通信装置1q又は無線通信システム1以外及び電源断
等で無線通信システム1を離脱した通信装置ij(i=1,
…,q-1,q+1, …,n:j=1, …,m) あての無効な電文を送出
することなく効率的に情報交換が行えることになる。
【0059】ここで、無線通信システム1の時の通信装
置1iのアドレス値を1iとし、無線通信システムaの時の
通信装置aiのアドレス値をaiとしてあたかも異なるアド
レス値を使用するように説明したが、勿論、同一のアド
レス値であってもよい。以後は、通信装置aiは、無線通
信システムaに参加するものとして動作し、必要に応じ
て無線通信システムi(i=1, …,n) 間を渡り歩くことが
できる。
【0060】このような作用をするから、その結果とし
ては、割り振られた無線周波数及び帯域を最小限に限定
できる等、電波という限りある資源を有効に活用できる
とともに複数の無線通信システムが混合しても所属する
或いは移動先の無線通信システムで、かつ正常に動作し
ている通信装置に対してのみ通信電文を確立して無線送
出を行うことができるので無線と言うポータビリティ性
を充分に発揮できる高効率な無線通信システムの構築が
可能となる。
【0061】以上説明したように、本実施例は無線通信
システムにおいて、複数の無線通信システムが混在して
も相互干渉の発生、混信等を発生することなく、所属す
る或いは移動先の無線通信システムに属する現用の通信
装置のみに限定して通信を行うことができるものである
から、オフィス等比較的狭い範囲において、高トラヒッ
クに耐える安定性に優れた同一領域、包含関係の領域又
は無線の到達領域の一部が重なる関係にある領域内とす
る通信装置の移動する機会が大きく、かつ大規模な無線
通信システムの構築及び提供に資することができる。
【0062】図12は、本発明無線通信方式の第7の実
施例であって、無線通信システムに参加している通信装
置で無線通信システムを巡回する予め設定される特別な
送信権情報フレームを獲得した通信装置のみが蓄積した
送信データの送出を実行できるようにする無線通信シス
テムにおいて、無線通信システムの運用を停止すること
なく、新たな通信装置を当該無線通信システムに参入さ
せることを特徴とし、無線周波数領域を拡大せず、高ト
ラヒックにも耐え、かつ無線通信システムを利用して実
行中の通信装置での処理及び通信装置間の通信を妨害す
ることなく新規通信装置を無線通信システムへの迅速な
参入を可能にすることにあり、以下図面について詳細に
説明する。図12中、図1と同一部分は同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0063】図12において、110は通信装置i(i=
1,…,n)内にそれぞれ設けられる連続信号列発生部、1
09は通信装置内に設けられる無線通信システムに参加
している通信装置iを含む他の通信装置k(k=1, …,n)
のアドレス値を記録及び調査の実行ができるアドレス記
憶部である。
【0064】本実施例での主眼点は、無線通信システム
を利用して実行中の通信装置での処理及び通信装置間の
通信を妨害することなしに新規通信装置を無線通信シス
テムへの迅速な参入の解決にあり、詳細の動作を以下に
説明する。このため通常の情報通信の動作は省略し、通
信装置aが通信装置a-1 と通信装置a+1 間に参入する場
合を例にとって説明を行う。
【0065】まず、通信装置aのアドレス記憶部109
には、何も記憶されていないので、通信装置aのアドレ
ス記憶部109への無線通信システムに現在参加してい
る通信装置i(i=1, …,n) の収集から始める。この動作
は送信権情報フレーム70が通信装置i(i=1, …,n) 間
を巡回するので、送信権情報フレーム70の通信装置a
の送信権判定部105へ到着後、通信装置aのアドレス
記憶部109に当該情報を伝達すればよい。この場合、
通信装置aのアドレス記憶部109は、通信装置aの送
信権判定部105へ到着した送信権情報フレーム70の
宛先アドレス部72又は発出元アドレス部73の少なく
とも一方を順次記録する。このようにして、通信装置a
のアドレス記憶部109には無線通信システムに現在参
加している通信装置i(i=1, …,n) のアドレス値が順番
で記録される。次に、通信装置aのアドレス記憶部10
9は、最も下位或いは最も上位のアドレス値を先頭に必
要に応じて整理する。この整理は、検索等で便利である
が、本実施例に関してはなんら影響はない。この通信装
置aのアドレス記憶部109に記憶されたアドレス値に
対して自己のアドレス値の位置を求める。参入は、通信
装置a-1 と通信装置a+1 との間であるので、その位置を
マークする。このマークする処理は、通信装置aのアド
レス記憶部109で自己のアドレス値aをアドレス値a-
1,a+1 との間に書き込みを行っても、当該位置に印をし
ておく等の処理でもよい。このようにして、通信装置a
のアドレス記憶部109には、自己を含め参入後の無線
通信システムの全通信装置i(i=1, …,n) のアドレス値
が記録されたことになる。
【0066】このような状態において、通信装置aは、
通信装置a-1 が送信権を次の通信装置a+1 に渡すため
に、宛先アドレス部72のアドレス値をa+1 とする送信
権情報フレーム70の送出を待つ。通信装置aの送信権
判定部105で前記送信権情報フレーム70の受信を確
認した時は通信装置aのアドレス記憶部109を介し
て、その旨が通信装置aの共通制御部107に伝えられ
る。次に通信装置aの共通制御部107は、通信装置a
の連続信号発生部110を起動し、通信装置aの電波発
生駆動部102を介して無線通信システムの通信フレー
ム80及び送信権情報フレーム70等の通信用の電波信
号を全て打ち消すように、連続する信号列を空中に送出
する。この送出する時間は、通信装置a+1 に割り当てら
れる通信フレーム80の送出開始から引き続く送信権情
報フレーム70の終了までの少なくとも時間内とする。
前記の連続する信号列を空中に送出後、通信装置aは、
宛先アドレス部72に次の通信装置a+1 のアドレス値と
し、発出元アドレス部73に自己のアドレス値aを内容
とし、必要に応じて通信装置aの属性等を内容とする送
信権情報フレーム70を通信装置aの電波発生駆動部1
02から空中に送出する。
【0067】通信装置aからの送信権情報フレーム70
は空中を伝搬して、無線通信システムの全ての通信装置
i(i=1, …,n) の送信権判定部105に到達する。通信
装置a+1 を除く通信装置k(k=1, …,a-1,a+2, …,n)
は、自分あての送信権情報フレーム70の受信待ちとな
っているが、通信装置aからの連続した信号列を受信す
るので、この旨を通信装置k(k=1, …,a-1,a+2, …,n)
のアドレス記憶部109に伝え、新規に参入する通信装
置a(この状態では、参入するアドレス値aは不明。)
があるので、通信装置k(k=1, …,a-1,a+2, …,n) のア
ドレス記憶部109に対して、変更待ちの状態として、
連続する信号列の後に送られてくる通信装置aからの送
信権情報フレーム70を待つ。当該送信権情報フレーム
70の受信により、送信権情報フレーム70の発出元ア
ドレス部73のアドレス値aの位置を調査して、通信装
置aが参入する時に通信装置i(i=1, …,n) のアドレス
値等をモニタしたと同様にして通信装置k(k=1, …,a-
1,a+2, …,n) のアドレス記憶部109を更新し、前の
自分あての送信権情報フレーム70待ちの状態に戻る。
【0068】通信装置a+1 は、通信装置a-1 から自分あ
ての送信権情報フレーム70を受信しているので、通信
装置a+1 の送信データ蓄積部103に送信データが確定
している場合には、通信装置a+1 の電波発生駆動部10
2より通信フレーム80を送出するが、これと同時或い
はその前後に通信装置aから連続する信号列が送信され
ているので、通信装置a+1 の送信権判定部105には、
当該通信装置a+1 からの通信フレーム80を内容とする
信号と通信装置aから連続する信号が重畳されて観測さ
れる。重畳の結果は、連続する信号列として判定される
ので、通信装置a+1 でも新規に参入する通信装置aが発
生したと理解し、現在実行している通信フレーム80又
は送信権情報フレーム70の送出を中止して他の通信装
置k(k=1, …,a-1,a+2, …,n) と同様に通信装置a+1 の
アドレス記憶部109を更新待ちの状態とする。通信装
置aからの送信権情報フレーム70を受け、通信装置a+
1のアドレス記憶部109に通信装置aのアドレス値a
等の記憶をするのと同時に、前に送信の実行を中止した
動作を再開する。
【0069】このようにして、新規の通信装置aは、他
の送信権を混乱させることなく、迅速に無線通信システ
ムに参入できる。以上の説明では、全ての通信装置i(i
=1,…,a, …,n) のアドレス記憶部109には、運用動
作している全ての通信装置i(i=1, …,a, …,n) のアド
レス値を記憶していることが前提のように説明したが、
少なくとも自己のアドレス値に対して後のアドレス値で
あればよい。この場合、通信装置a-1 は当初次のアドレ
ス値がa+1 であるが、前に述べた送信権情報フレーム7
0の受信により自己のアドレス値a-1 と次のアドレス値
a+1 の間に位置することがわかるので記憶していた次の
アドレス値a+1 を参入する通信装置aのアドレス値aに
変更するだけで通信装置a+1 を含む参入前に動作してい
た通信装置i(i=1, …,a-2,a+1, …,n) のアドレス記憶
部109の変更は不要となる。
【0070】このような作用をするから、その効果とし
ては、無線の周波数又は帯域の拡大を必要とせず電波と
いう限りある資源を有効に活用できるとともに無線通信
システムの特徴である通信装置i(i=1, …,n) の通信ケ
ーブル等の物理媒体に係る設備費ならびに建設経費の削
減等を含むポータビリティ性の確保という利点を最大限
に発揮し、かつ新規に参入する通信装置に対して迅速か
つ、無線通信システムに前から参入している通信装置に
何ら影響を与えることない高効率で高トラヒックに対応
できる無線通信システムの構築が可能となる。
【0071】以上の説明では、送信権情報フレーム70
及び通信フレーム80の電波周波数と初期化信号列の電
波周波数が同一として説明したが、通信装置a+1 は通信
装置aからの連続する信号列と自己の送出する送信権情
報フレーム70又は通信フレーム80と重畳して電波を
受信するため、それらの電波が相互干渉して、前記で述
べる動作及び効果が得られない場合が発生し得る。これ
を回避するには、連続する信号列の電波周波数と送信権
情報フレーム70及び通信フレーム80の電波周波数を
相互干渉のない領域で分ければよい。この場合の動作
は、電波周波数が異なるのみの違いであり、当該動作は
前にのべる動作と同様であるので省略する。また、この
場合の効果は、前に述べる効果より更に確実に無線通信
システムの参入動作が可能となることである。
【0072】以上説明したように、本実施例は無線通信
システムにおいて、通信装置の新規参入を搬送電波周波
数の領域を拡大することなくかつ無線通信システムの運
用を停止することなく速やかに実現したものであるか
ら、オフィス等比較的狭い範囲において、通信装置等の
増減設が多く、かつ高トラヒック使用等の要求に対して
柔軟に対応できる通信システムの構築及び提供に資する
ことができる。
【0073】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、通信
装置の送信権の制御を搬送電波周波数の領域を拡大する
ことなく実現したものであるから、オフィス等比較的狭
い範囲において、通信装置等の移動が多いとか、配線等
の制約を無くし、かつ高トラヒック使用等の要求に対し
て柔軟に対応できる通信システムの構築及び提供に資す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成説明図であ
る。
【図2】送信権情報フレームの一例を示す構成図であ
る。
【図3】通信フレームの一例を示す構成図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す構成説明図であ
る。
【図5】初期化情報フレームの一例を示す構成図であ
る。
【図6】情報フレームの一例を示す構成図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す構成説明図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施例を示す構成説明図であ
る。
【図9】本発明の第5の実施例を示す構成説明図であ
る。
【図10】本発明の第6の実施例を示す構成説明図であ
る。
【図11】図10の各通信装置の一例を示す構成説明図
である。
【図12】本発明の第7の実施例を示す構成説明図であ
る。
【符号の説明】
1、…、i、…、n:通信装置、101:無線送信部、
102:電波発生駆動部、103:送信データ蓄積部、
104:無線受信部、105:送信権判定部、106:
受信データ蓄積部、107:共通制御部、108:送信
権情報フレーム存在調査部、109:アドレス記憶部、
110:連続信号列発生部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神藤 広克 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 松野 裕人 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 庄村 佳之 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個の無線局相互間で通信を行う無線通
    信方式において、 各無線局は、送信すべき電文を蓄積する送信データ蓄積
    部を有し、 各無線局に各々1乃至nの識別番号を付し、i番目の無
    線局の上位無線局はi+1、n番目の無線局の上位無線
    局は1番目の無線局とし、 i番目の無線局から、その信号の種別を識別するための
    ヘッダ部、当該無線局の上位局を特定する宛先アドレス
    部、i番目の無線局を特定する発出元アドレス部を含ん
    で構成される送信権情報フレーム信号を送出し、 他の無線局では、前記送信権情報フレーム信号を受信
    し、 宛先アドレス部の内容が自局の識別番号に一致し、前記
    送信データ蓄積部に電文が存在する場合、i番目の無線
    局から、その信号の種別を識別するためのヘッタ部、当
    該電文を送るべき相手方の番号を識別する宛先アドレス
    部、i番目の無線局を特定する発出元アドレス部、前記
    電文の内容を含む情報部を含む通信フレーム信号を送出
    し、他の無線局では、前記通信フレーム信号を受信し、
    当該フレーム中の宛先アドレス部の内容が自局の番号と
    一致した時は当該フレーム中の情報部の内容を受信信号
    とし、 前記i番目の無線局から送信する送信権情報フレームに
    含まれる宛先アドレス部の内容が自局の識別番号に一致
    し、前記送信データ蓄積部に電文が存在しない場合、前
    記宛先アドレス部の内容をi+2、前記発出元アドレス
    部の内容をi+1とした送信権情報フレーム信号をi+
    1番目の無線局から送信し、 以下同様の動作を上位の無線局に対して繰り返すことを
    特徴とする無線通信方式。
  2. 【請求項2】 特定の無線局(n)において、各局から
    送出される送信権情報フレームを受信し、特定の時間内
    に無線局(i)からの信号が受信されない場合、前記特
    定の無線局(n)から、その信号の種別を識別するため
    のヘッダ部、発出元アドレス部および、その内容が、無
    線局(i−1)から送信される送信権情報フレームの宛
    先を(i+1)(i+1がnの場合は1)とする情報部
    を含む初期化フレーム信号を送出することを特徴とする
    請求項1記載の無線通信方式。
  3. 【請求項3】 全ての無線局において、各局から送出さ
    れる送信権情報フレームを受信し、所定の時間内に無線
    局(i)からの信号が受信されない場合、無線局(i)
    の上位局では、自局に対して下位となる無線局をi−
    1、上位となる無線局をi+2(i+2がnの場合1)
    として記憶するとともに、前記無線局(i)の上位局か
    ら宛先アドレス部の内容をさらに1つ上位の無線局(i
    +2)(i+2がnの場合は1)、前記発出元アドレス
    部の内容を当該無線局(i)の上位局(i+1)とする
    送信権情報フレーム信号を送信することを特徴とする請
    求項1記載の無線通信方式。
  4. 【請求項4】 全ての無線局において、無線局(i)宛
    の情報を消去することを特徴とする請求項2または3記
    載の無線通信方式。
  5. 【請求項5】 周波数が各々異なる請求項1、2、3ま
    たは4記載の複数のシステムで構成される無線通信方式
    であって、 特定の無線局を相手とする電文が確定した無線局は、一
    つの周波数で送信権情報フレーム信号を受信し、その送
    信権情報フレーム信号から、当該通信の相手方が当該周
    波数を使用している場合はその周波数で通信フレーム信
    号を送信し、 当該通信の相手方が当該周波数を使用していない場合
    は、他の周波数に切り替えて同様の動作を行うことを特
    徴とする無線通信方式。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載の無
    線通信方式において、 上記通信方式に参加しようとする無線局では、 各局から送信される送信権情報フレーム信号を受信し、
    前記通信方式に参加している無線局を検知し、検出した
    無線局の識別番号以外の番号を自局の番号として付与
    し、 当該自局の番号の下位に相当する発出元アドレスを有す
    る送信権情報フレームが受信された後、前記参加しよう
    とする無線局から連続信号と、それに続いて、自局の識
    別番号を発出元アドレスとする送信権情報フレームを送
    出し、 他の無線局では、前記連続信号を受信した場合、受信待
    機状態となし、前記送信権情報フレームを受信し、前記
    参加しようとした無線局に付与された識別番号の下位に
    該当する無線局では、当該無線局の識別番号及び、宛先
    アドレス番号を1だけ推移させることを特徴とする無線
    通信方式。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0851393A (ja) * 1994-08-08 1996-02-20 Mitsubishi Electric Corp 多元接続通信装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0851393A (ja) * 1994-08-08 1996-02-20 Mitsubishi Electric Corp 多元接続通信装置

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