JPH0520628Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0520628Y2 JPH0520628Y2 JP10250685U JP10250685U JPH0520628Y2 JP H0520628 Y2 JPH0520628 Y2 JP H0520628Y2 JP 10250685 U JP10250685 U JP 10250685U JP 10250685 U JP10250685 U JP 10250685U JP H0520628 Y2 JPH0520628 Y2 JP H0520628Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pillar
- rocker panel
- panel
- rocker
- front pillar
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- Expired - Lifetime
Links
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 3
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 239000003351 stiffener Substances 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は自動車のフロントピラー構造に係り、
特にロツカパネルへの結合部を補強する改良され
たフロントピラー構造に関する。
特にロツカパネルへの結合部を補強する改良され
たフロントピラー構造に関する。
従来の自動車フロントピラー構造を第11〜1
2図に示す。自動車のフロントピラー1はその下
端部をロツカパネル2に結合させている。この結
合構造は、第12図にて明らかなように、ロツカ
パネル2の上面棚2A上から直立するように、フ
ロントピラーインナ1Aとフロントピラーアウタ
1Bにて角形閉断面のフロントピラー1を構成し
て立ち上げ、下端面部をロツカ上面棚2Aに結合
している。この結合部において、フロントピラー
1の前面壁下縁を上面棚2A上に突き当て、後面
壁の下縁は後方に裾広がり状に湾曲させて、各々
ロツカパネル2と溶着される。そして、フロント
ピラー1の前面壁の溶着点はロツカパネル2の前
端面からLだけオフセツトされた位置となつてい
る。また、フロントピラー1の内部にはフロント
ドアが取付けられるドアヒンジリインホース3が
設けられている。このドアヒンジリインホース3
はフロントピラー1の外側壁と前後面壁に沿うC
チヤンネル部材であり、その下端部もフロントピ
ラー1の内壁面に倣つてロツカパネル2の上面棚
2A上に当接状態で接続される。このため、ドア
ヒンジリインホース3の前面壁もオフセツトLを
もつてロツカ上面棚2Aに結合されているもので
ある。また、フロントピラー1の前部位置には補
器類が収容される部品格納スペースAをカウルサ
イド部内に形成している。
2図に示す。自動車のフロントピラー1はその下
端部をロツカパネル2に結合させている。この結
合構造は、第12図にて明らかなように、ロツカ
パネル2の上面棚2A上から直立するように、フ
ロントピラーインナ1Aとフロントピラーアウタ
1Bにて角形閉断面のフロントピラー1を構成し
て立ち上げ、下端面部をロツカ上面棚2Aに結合
している。この結合部において、フロントピラー
1の前面壁下縁を上面棚2A上に突き当て、後面
壁の下縁は後方に裾広がり状に湾曲させて、各々
ロツカパネル2と溶着される。そして、フロント
ピラー1の前面壁の溶着点はロツカパネル2の前
端面からLだけオフセツトされた位置となつてい
る。また、フロントピラー1の内部にはフロント
ドアが取付けられるドアヒンジリインホース3が
設けられている。このドアヒンジリインホース3
はフロントピラー1の外側壁と前後面壁に沿うC
チヤンネル部材であり、その下端部もフロントピ
ラー1の内壁面に倣つてロツカパネル2の上面棚
2A上に当接状態で接続される。このため、ドア
ヒンジリインホース3の前面壁もオフセツトLを
もつてロツカ上面棚2Aに結合されているもので
ある。また、フロントピラー1の前部位置には補
器類が収容される部品格納スペースAをカウルサ
イド部内に形成している。
ところが、従来構造では、フロントピラー1の
下端部がロツカパネル2の上面棚2A上にオフセ
ツトLをもつて突き当てた状態で結合されている
ため、悪路走行時、路面の凹凸により車両に捩り
力が作用した場合、ロツカ上面棚2Aの剛性が弱
く、振動騒音特性が良好とはいえなかつたもので
ある。すなわち、車両への捩り作用でフロントピ
ラー1に軸方向荷重Pが加わつた場合、その荷重
Pはロツカパネル2の上面棚2Aがその面剛性で
のみ支持することになり、第11図破線で示すよ
うに上面棚2Aが撓んでしまうため、振動特性等
にピラー、ロツカ剛性が充分活用されておらず、
車両のこもり音の発生源となり、騒音を有効に防
止できる構造とはなつていなかつた。このような
フロントピラーの結合剛性を高めるものとして、
従来、ロツカ部にスチフナ追加等の対策を実施す
るなど、特開昭58−161613号公報、実開昭53−
29011号公報、同59−65877号公報に開示されたも
のがあるが、充分な効果が得られていない。ま
た、ロツカパネルやフロントピラーの板厚を厚く
することも考えられるが、重量増分に比較して剛
性向上効果が少ないので問題である。
下端部がロツカパネル2の上面棚2A上にオフセ
ツトLをもつて突き当てた状態で結合されている
ため、悪路走行時、路面の凹凸により車両に捩り
力が作用した場合、ロツカ上面棚2Aの剛性が弱
く、振動騒音特性が良好とはいえなかつたもので
ある。すなわち、車両への捩り作用でフロントピ
ラー1に軸方向荷重Pが加わつた場合、その荷重
Pはロツカパネル2の上面棚2Aがその面剛性で
のみ支持することになり、第11図破線で示すよ
うに上面棚2Aが撓んでしまうため、振動特性等
にピラー、ロツカ剛性が充分活用されておらず、
車両のこもり音の発生源となり、騒音を有効に防
止できる構造とはなつていなかつた。このような
フロントピラーの結合剛性を高めるものとして、
従来、ロツカ部にスチフナ追加等の対策を実施す
るなど、特開昭58−161613号公報、実開昭53−
29011号公報、同59−65877号公報に開示されたも
のがあるが、充分な効果が得られていない。ま
た、ロツカパネルやフロントピラーの板厚を厚く
することも考えられるが、重量増分に比較して剛
性向上効果が少ないので問題である。
本考案は、上記従来の問題点に着目し、フロン
トピラーに加わる荷重を円滑にロツカパネル全体
に伝達するようにして振動騒音特性を向上させる
ことのできる自動車のフロントピラー構造を提供
することを目的とする。
トピラーに加わる荷重を円滑にロツカパネル全体
に伝達するようにして振動騒音特性を向上させる
ことのできる自動車のフロントピラー構造を提供
することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係る自動
車のフロントピラー構造は、アウタ、インナ両パ
ネルを結合して閉断面とし水平配置したロツカパ
ネルと、アウタ、インナ両パネルを結合して閉断
面とするとともに、両パネル間にドアヒンジリイ
ンホースを挾み込み、ほぼ垂直に配置したフロン
トピラーとを備え、ロツカパネルの前端から所定
寸法だけ車両後方寄りのロツカパネル上にフロン
トピラーの下端を立設固定し、フロントピラーの
前方で、かつロツカパネルの前端上方の空間を部
品格納スペースとした構造において、ロツカパネ
ルの前端部の幅を、ドアヒンジリインホースの外
側壁とほぼ同一面になるように車幅方向の段差を
設けて縮小し、ドアヒンジリインホースの下端部
をロツカパネルの前端まで延長し、かつ袋状に形
成してロツカパネルの前端部を包み溶着結合させ
た構成とする。
車のフロントピラー構造は、アウタ、インナ両パ
ネルを結合して閉断面とし水平配置したロツカパ
ネルと、アウタ、インナ両パネルを結合して閉断
面とするとともに、両パネル間にドアヒンジリイ
ンホースを挾み込み、ほぼ垂直に配置したフロン
トピラーとを備え、ロツカパネルの前端から所定
寸法だけ車両後方寄りのロツカパネル上にフロン
トピラーの下端を立設固定し、フロントピラーの
前方で、かつロツカパネルの前端上方の空間を部
品格納スペースとした構造において、ロツカパネ
ルの前端部の幅を、ドアヒンジリインホースの外
側壁とほぼ同一面になるように車幅方向の段差を
設けて縮小し、ドアヒンジリインホースの下端部
をロツカパネルの前端まで延長し、かつ袋状に形
成してロツカパネルの前端部を包み溶着結合させ
た構成とする。
上記構成により、フロントピラーに生じる上下
方向の荷重はロツカパネル前端面に結合されたド
アヒンジリインホースを介してロツカパネル前端
面に伝達され、従来のようにロツカパネルの上面
棚でその荷重を支承することはない。そして、ロ
ツカパネルでは荷重を受ける前端面にてロツカパ
ネル下面への荷重伝達が円滑に行われ、荷重がロ
ツカパネル全体で支持されるので、荷重振動はロ
ツカパネル全体の撓みとなり、フロントピラーの
ロツカパネルに対する独立した振動が生じること
がなく、部品格納スペースを損なうことなく騒音
特性が改善されるのである。
方向の荷重はロツカパネル前端面に結合されたド
アヒンジリインホースを介してロツカパネル前端
面に伝達され、従来のようにロツカパネルの上面
棚でその荷重を支承することはない。そして、ロ
ツカパネルでは荷重を受ける前端面にてロツカパ
ネル下面への荷重伝達が円滑に行われ、荷重がロ
ツカパネル全体で支持されるので、荷重振動はロ
ツカパネル全体の撓みとなり、フロントピラーの
ロツカパネルに対する独立した振動が生じること
がなく、部品格納スペースを損なうことなく騒音
特性が改善されるのである。
以下に、本考案に係る自動車のフロントピラー
構造の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
構造の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
第1図は実施例に係るフロントピラー構造の外
観構成図、第3〜6図はその各部断面図である。
これらの図に示されるように、車両の下端部には
車両前後方向に沿つてロツカパネル10が配置さ
れており、これはロツカパネルアウタ12とイン
ナ14により垂直面に沿うフランジ結合によつて
ボツクス状閉断面に形成されている。前記ロツカ
パネル10の上面棚10A上にはこれと直交状態
でフロントピラー16が立ち上げられている。こ
のフロントピラー16はカウルサイド18Aを一
体に有するピラーインナ18と、ピラーアウタ2
0とによつてボツクス状閉断面を構成したもので
ある。ピラーインナ18はピラー前面壁16Aと
ピラー内側壁16Bを形成するように折曲され、
ピラーアウタ20はピラー外側壁16Cとピラー
後面壁16Dを形成するように折曲され、両者は
互いのオーバラツプ面を溶着して柱状体としての
フロントピラー16を構成している。このような
フロントピラー16の内部には、フロントドアの
ロアドアヒンジを取付ける際の補強部材としてド
アヒンジリインホース22が挿入配置されてい
る。このドアヒンジリインホース22はコ字形状
の断面を有するチヤンネル材であり、フロントピ
ラー16の前面壁16A、外側壁16C、後面壁
16Dに対面する各前面壁22A、外側壁22
C、後面壁22Dを有している。
観構成図、第3〜6図はその各部断面図である。
これらの図に示されるように、車両の下端部には
車両前後方向に沿つてロツカパネル10が配置さ
れており、これはロツカパネルアウタ12とイン
ナ14により垂直面に沿うフランジ結合によつて
ボツクス状閉断面に形成されている。前記ロツカ
パネル10の上面棚10A上にはこれと直交状態
でフロントピラー16が立ち上げられている。こ
のフロントピラー16はカウルサイド18Aを一
体に有するピラーインナ18と、ピラーアウタ2
0とによつてボツクス状閉断面を構成したもので
ある。ピラーインナ18はピラー前面壁16Aと
ピラー内側壁16Bを形成するように折曲され、
ピラーアウタ20はピラー外側壁16Cとピラー
後面壁16Dを形成するように折曲され、両者は
互いのオーバラツプ面を溶着して柱状体としての
フロントピラー16を構成している。このような
フロントピラー16の内部には、フロントドアの
ロアドアヒンジを取付ける際の補強部材としてド
アヒンジリインホース22が挿入配置されてい
る。このドアヒンジリインホース22はコ字形状
の断面を有するチヤンネル材であり、フロントピ
ラー16の前面壁16A、外側壁16C、後面壁
16Dに対面する各前面壁22A、外側壁22
C、後面壁22Dを有している。
上記フロントピラー16のロツカパネル10へ
の結合部は、ピラー下部の後面側を裾広がり状に
形成しているが、本実施例では前面側も同様に裾
広がり状に形成し、該前面部をロツカパネル10
の前端面10Bに向けて延長形成し当該前端面に
延長端を溶着結合させるようにしている。すなわ
ち、この実施例ではピラーインナ18はロツカパ
ネル10に向かう下部を切除し、その下縁をロツ
カパネル10の上方離隔位置に設け、内部のドア
ヒンジリインホース22を下縁から突出させてい
る。このドアヒンジリインホース22はその前面
壁22Aをロツカ前端面10Bに向けて湾曲させ
て延長形成し、やはり延長された外側壁22Cの
延長端とともに袋状部24を形成し、ロツカパネ
ル10の前端部を囲繞して包着させるようにして
いる。すなわち、袋状部24はロツカパネルアウ
タ12の前端部における前端面、および一定幅で
外側部および底面部を包着するように、相似形状
に形成され、ロツカアウタパネル12の先端部に
重ね合わされて溶着接合されるのである。第1図
に示すように、ロツカパネル10は、外側面に段
差を形成して、前端部のみドアヒンジリインホー
ス22の外側壁22Cとほぼ同一面になるように
幅が縮小されている。袋状部24より後方のドア
ヒンジリインホース22は、その外側壁22Cを
ロツカ上面棚10Aの外側面に、また後面壁22
Dを上面棚10A上面に対し、各々ピラー外側壁
16C、ピラー後面壁16Dと2枚重ね状態で結
合されている。なお、ピラーアウタ20にはピラ
ーインナ18の下縁とロツカパネル10との間の
隙間を閉塞するように、ピラーインナ18のカウ
ルサイド部18Aの前端まで延長されるようにし
たカウルサイド部20Aを一体に折曲形成し、該
カウルサイド部20Aの上縁をピラーインナ18
の下縁の重合させ、下縁をロツカアウタパネル1
2の前端面上部に相当する位置でドアヒンジリイ
ンホース22を重合させて、それぞれ溶着結合さ
せている。このため、フロントピラー16の前部
に部品格納スペースAが確保される。
の結合部は、ピラー下部の後面側を裾広がり状に
形成しているが、本実施例では前面側も同様に裾
広がり状に形成し、該前面部をロツカパネル10
の前端面10Bに向けて延長形成し当該前端面に
延長端を溶着結合させるようにしている。すなわ
ち、この実施例ではピラーインナ18はロツカパ
ネル10に向かう下部を切除し、その下縁をロツ
カパネル10の上方離隔位置に設け、内部のドア
ヒンジリインホース22を下縁から突出させてい
る。このドアヒンジリインホース22はその前面
壁22Aをロツカ前端面10Bに向けて湾曲させ
て延長形成し、やはり延長された外側壁22Cの
延長端とともに袋状部24を形成し、ロツカパネ
ル10の前端部を囲繞して包着させるようにして
いる。すなわち、袋状部24はロツカパネルアウ
タ12の前端部における前端面、および一定幅で
外側部および底面部を包着するように、相似形状
に形成され、ロツカアウタパネル12の先端部に
重ね合わされて溶着接合されるのである。第1図
に示すように、ロツカパネル10は、外側面に段
差を形成して、前端部のみドアヒンジリインホー
ス22の外側壁22Cとほぼ同一面になるように
幅が縮小されている。袋状部24より後方のドア
ヒンジリインホース22は、その外側壁22Cを
ロツカ上面棚10Aの外側面に、また後面壁22
Dを上面棚10A上面に対し、各々ピラー外側壁
16C、ピラー後面壁16Dと2枚重ね状態で結
合されている。なお、ピラーアウタ20にはピラ
ーインナ18の下縁とロツカパネル10との間の
隙間を閉塞するように、ピラーインナ18のカウ
ルサイド部18Aの前端まで延長されるようにし
たカウルサイド部20Aを一体に折曲形成し、該
カウルサイド部20Aの上縁をピラーインナ18
の下縁の重合させ、下縁をロツカアウタパネル1
2の前端面上部に相当する位置でドアヒンジリイ
ンホース22を重合させて、それぞれ溶着結合さ
せている。このため、フロントピラー16の前部
に部品格納スペースAが確保される。
このような構成部材は、第7〜10図に示され
る外観形状を有し、結合は、第8図に示すドアヒ
ンジリインホース22を挾んで内側から第7図の
ピラーインナ18を、外側から第9図に示すピラ
ーアウタ20を結合してフロントピラー16を構
成する。そして、袋状部24に嵌着されるように
第10図に示すロツカパネル10を取付け、各接
合面にて溶着を行えばよい。
る外観形状を有し、結合は、第8図に示すドアヒ
ンジリインホース22を挾んで内側から第7図の
ピラーインナ18を、外側から第9図に示すピラ
ーアウタ20を結合してフロントピラー16を構
成する。そして、袋状部24に嵌着されるように
第10図に示すロツカパネル10を取付け、各接
合面にて溶着を行えばよい。
このような構成に係るフロントピラー構造によ
れば、フロントドアヒンジリインホース22の前
面壁22Aおよび外側壁22Cを、ロツカ上面棚
10A上に突き当てずに、裾広がり状に形成して
ロツカ前端部に結合させるようにしたので、フロ
ントピラー16の上下荷重Pが生じれば、第2図
鎖線で示すように、該荷重Pはロツカパネル10
の前端面10Bを介してロツカ下面へ伝達され、
フロントピラー16とロツカパネル10とは結合
角度を変えることなく振れる。この結果、荷重P
を閉断面ロツカパネル10全体の曲げ剛性で支持
できることにより、車両振動によるこもり音の発
生が抑制され、振動騒音特性が改善される。
れば、フロントドアヒンジリインホース22の前
面壁22Aおよび外側壁22Cを、ロツカ上面棚
10A上に突き当てずに、裾広がり状に形成して
ロツカ前端部に結合させるようにしたので、フロ
ントピラー16の上下荷重Pが生じれば、第2図
鎖線で示すように、該荷重Pはロツカパネル10
の前端面10Bを介してロツカ下面へ伝達され、
フロントピラー16とロツカパネル10とは結合
角度を変えることなく振れる。この結果、荷重P
を閉断面ロツカパネル10全体の曲げ剛性で支持
できることにより、車両振動によるこもり音の発
生が抑制され、振動騒音特性が改善される。
なお、上記実施例では、ロツカパネル10への
結合部をドアヒンジリインホース22の袋状部2
4を包着させているため、車両全方向に対する結
合剛性が増大する利点がある。
結合部をドアヒンジリインホース22の袋状部2
4を包着させているため、車両全方向に対する結
合剛性が増大する利点がある。
ここで、ドアヒンジリインホース22の袋状部
24の下半部(第8図ハツチング部)を省略して
も、フロントピラー16とロツカパネル10とが
滑らかに結合されるため、結合剛性を従来に比し
て充分高めることができる。
24の下半部(第8図ハツチング部)を省略して
も、フロントピラー16とロツカパネル10とが
滑らかに結合されるため、結合剛性を従来に比し
て充分高めることができる。
また、部品格納部Aを形成するカウルサイド部
はピラーインナ18のカウルサイド部18Aのみ
によつて形成してもよく、ピラーアウタ20のみ
によつて形成してもよい。
はピラーインナ18のカウルサイド部18Aのみ
によつて形成してもよく、ピラーアウタ20のみ
によつて形成してもよい。
以上説明したように、本考案によれば、フロン
トピラー下部をロツカパネルに向かつて裾広がり
に形成し、ロツカパネル前端面を包んで結合する
ように構成したので、フロントピラー上下方向の
荷重は、ロツカパネル全体に伝達されて、振動騒
音特性を改善することができる。しかも、リイン
ホースの形状を変更するのみのため、各パネルの
板厚を厚くして対策するものに比べて車体重量を
殆ど増加させない効果も奏する。
トピラー下部をロツカパネルに向かつて裾広がり
に形成し、ロツカパネル前端面を包んで結合する
ように構成したので、フロントピラー上下方向の
荷重は、ロツカパネル全体に伝達されて、振動騒
音特性を改善することができる。しかも、リイン
ホースの形状を変更するのみのため、各パネルの
板厚を厚くして対策するものに比べて車体重量を
殆ど増加させない効果も奏する。
第1図は実施例を示す斜視図、第2図は模式側
面図、第3図は第1図の−線断面図、第4図
は同−線断面図、第5図は同−線断面
図、第6図は同−線断面図、第7図はピラー
インナの斜視図、第8図はドアヒンジリインホー
スの斜視図、第9図はピラーアウタの斜視図、第
10図はロツカパネルアウタの斜視図、第11図
は従来のフロントピラー結合部側面図、第12図
は同斜視図である。 10……ロツカパネル、12……ロツカパネル
アウタ、14……ロツカパネルインナ、16……
フロントピラー、18……ピラーインナ、20…
…ピラーアウタ、22……ドアヒンジリインホー
ス、24……袋状部。
面図、第3図は第1図の−線断面図、第4図
は同−線断面図、第5図は同−線断面
図、第6図は同−線断面図、第7図はピラー
インナの斜視図、第8図はドアヒンジリインホー
スの斜視図、第9図はピラーアウタの斜視図、第
10図はロツカパネルアウタの斜視図、第11図
は従来のフロントピラー結合部側面図、第12図
は同斜視図である。 10……ロツカパネル、12……ロツカパネル
アウタ、14……ロツカパネルインナ、16……
フロントピラー、18……ピラーインナ、20…
…ピラーアウタ、22……ドアヒンジリインホー
ス、24……袋状部。
Claims (1)
- アウタ、インナ両パネルを結合して閉断面とし
水平配置したロツカパネルと、アウタ、インナ両
パネルを結合して閉断面とするとともに、両パネ
ル間にドアヒンジリインホースを挾み込み、ほぼ
垂直に配置したフロントピラーとを備え、前記ロ
ツカパネルの前端から所定寸法だけ車両後方寄り
のロツカパネル上に前記フロントピラーの下端を
立設固定し、該フロントピラーの前方で、かつ該
ロツカパネルの前端上方の空間を部品格納スペー
スとした構造において、前記ロツカパネルの前端
部の幅を、前記ドアヒンジリインホースの外側壁
とほぼ同一面になるように車幅方向の段差を設け
て縮小し、該ドアヒンジリインホースの下端部を
前記ロツカパネルの前端まで延長し、かつ袋状に
形成して該ロツカパネルの前端部を包み溶着結合
させたことを特徴とする自動車のフロントピラー
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10250685U JPH0520628Y2 (ja) | 1985-07-05 | 1985-07-05 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10250685U JPH0520628Y2 (ja) | 1985-07-05 | 1985-07-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6211076U JPS6211076U (ja) | 1987-01-23 |
JPH0520628Y2 true JPH0520628Y2 (ja) | 1993-05-27 |
Family
ID=30974213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10250685U Expired - Lifetime JPH0520628Y2 (ja) | 1985-07-05 | 1985-07-05 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0520628Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105164005A (zh) * | 2013-03-26 | 2015-12-16 | 丰田自动车株式会社 | 汽车的前柱下部结构 |
-
1985
- 1985-07-05 JP JP10250685U patent/JPH0520628Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105164005A (zh) * | 2013-03-26 | 2015-12-16 | 丰田自动车株式会社 | 汽车的前柱下部结构 |
CN105164005B (zh) * | 2013-03-26 | 2017-10-13 | 丰田自动车株式会社 | 汽车的前柱下部结构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6211076U (ja) | 1987-01-23 |
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