JPH05205636A - プラズマディスプレイ基板の蛍光面形成方法 - Google Patents
プラズマディスプレイ基板の蛍光面形成方法Info
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- JPH05205636A JPH05205636A JP4299088A JP29908892A JPH05205636A JP H05205636 A JPH05205636 A JP H05205636A JP 4299088 A JP4299088 A JP 4299088A JP 29908892 A JP29908892 A JP 29908892A JP H05205636 A JPH05205636 A JP H05205636A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mask
- sandblasting
- phosphor
- barrier
- forming
- Prior art date
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- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガラス基板上のみならず障壁側面にも蛍光面
を形成する。 【構成】 R,G,Bの3種類の蛍光体ペースト3をそ
れぞれ所定の障壁2空間内に充填し、障壁空間より小さ
な目のパターンを設けたサンドブラスト用マスク8を介
してサンドブラスト9による処理を行って蛍光体ペース
ト3の不要部分を除去した後、焼成工程を経てガラス基
板1上及び障壁2側面に蛍光体3aによる蛍光面を形成
する。各色毎にサンドブラスト用マスクの形成、蛍光体
ペースト3の充填及びサンドブラスト処理を順次行うよ
うにしてもよい。サンドブラスト用マスク8としては、
材料にフォトレジストを使用しフォトリソグラフィーに
より所望のパターンとした樹脂マスクを使用することが
でき、またはメタルマスクを使用することもできる。
を形成する。 【構成】 R,G,Bの3種類の蛍光体ペースト3をそ
れぞれ所定の障壁2空間内に充填し、障壁空間より小さ
な目のパターンを設けたサンドブラスト用マスク8を介
してサンドブラスト9による処理を行って蛍光体ペース
ト3の不要部分を除去した後、焼成工程を経てガラス基
板1上及び障壁2側面に蛍光体3aによる蛍光面を形成
する。各色毎にサンドブラスト用マスクの形成、蛍光体
ペースト3の充填及びサンドブラスト処理を順次行うよ
うにしてもよい。サンドブラスト用マスク8としては、
材料にフォトレジストを使用しフォトリソグラフィーに
より所望のパターンとした樹脂マスクを使用することが
でき、またはメタルマスクを使用することもできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマディスプレイ
基板における蛍光面の形成方法に関するものである。
基板における蛍光面の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プラズマディスプレイ基板の蛍光
面形成方法としては、蛍光体を分散した感光液をガラス
基板に塗布して乾燥させた後、該感光液の吸収波長を含
んだ光を所望パターンのマスクを介して照射することで
露光部を硬化させ、現像を行って未露光部分を除去する
ことにより所定の蛍光体のパターンを形成する方法が知
られている。そして、この方法では上記工程を赤
(R)、緑(G)、青(B)の3種類の蛍光体を用いて
繰り返すことにより所望の蛍光面を得るようにしてい
る。また、別の方法としては、R,G,Bの3種類から
なるスクリーン印刷用の蛍光体ペーストを用いて、スク
リーン印刷によりガラス基板上に所望の蛍光面を形成す
る方法も知られている。
面形成方法としては、蛍光体を分散した感光液をガラス
基板に塗布して乾燥させた後、該感光液の吸収波長を含
んだ光を所望パターンのマスクを介して照射することで
露光部を硬化させ、現像を行って未露光部分を除去する
ことにより所定の蛍光体のパターンを形成する方法が知
られている。そして、この方法では上記工程を赤
(R)、緑(G)、青(B)の3種類の蛍光体を用いて
繰り返すことにより所望の蛍光面を得るようにしてい
る。また、別の方法としては、R,G,Bの3種類から
なるスクリーン印刷用の蛍光体ペーストを用いて、スク
リーン印刷によりガラス基板上に所望の蛍光面を形成す
る方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラズマデ
ィスプレイにおいては、限られたエネルギーにより発光
効率を向上させるために、ガラス基板上のみならず障壁
側面も蛍光面とすることが望ましいが、上記した従来の
フォトリソグラフィー法或いはスクリーン印刷法では、
障壁側面に蛍光体を設けて蛍光面とするのが困難である
という問題点があった。
ィスプレイにおいては、限られたエネルギーにより発光
効率を向上させるために、ガラス基板上のみならず障壁
側面も蛍光面とすることが望ましいが、上記した従来の
フォトリソグラフィー法或いはスクリーン印刷法では、
障壁側面に蛍光体を設けて蛍光面とするのが困難である
という問題点があった。
【0004】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解消するために創案されたものであり、その目的とす
るところは、ガラス基板上以外の障壁側面にも蛍光体を
設けることのできるプラズマディスプレイ基板の蛍光面
形成方法を提供することにある。
を解消するために創案されたものであり、その目的とす
るところは、ガラス基板上以外の障壁側面にも蛍光体を
設けることのできるプラズマディスプレイ基板の蛍光面
形成方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプラズマディスプレイ基板の蛍光面形成方
法に係る第1の方法は、赤、緑、青の3種類の蛍光体ペ
ーストをそれぞれ所定の障壁空間内に充填し、障壁空間
より小さな目のパターンを設けてなるサンドブラスト用
マスクを介してサンドブラスト処理を行った後、焼成工
程を経てガラス基板上及び障壁側面に蛍光体による蛍光
面を形成することを特徴としている。
に、本発明のプラズマディスプレイ基板の蛍光面形成方
法に係る第1の方法は、赤、緑、青の3種類の蛍光体ペ
ーストをそれぞれ所定の障壁空間内に充填し、障壁空間
より小さな目のパターンを設けてなるサンドブラスト用
マスクを介してサンドブラスト処理を行った後、焼成工
程を経てガラス基板上及び障壁側面に蛍光体による蛍光
面を形成することを特徴としている。
【0006】また、同様の目的を達成するために、本発
明のプラズマディスプレイ基板の蛍光面形成方法に係る
第2の方法は、障壁空間より小さな目のパターンを赤、
緑、青のうちの任意の色の蛍光面を形成すべき所定の障
壁空間に対応する位置に設けてなるサンドブラスト用マ
スクを障壁上に配設し、当該色の蛍光体ペーストを前記
所定の障壁空間内に充填して乾燥させてから、前記サン
ドブラスト用マスクを介してサンドブラスト処理を行
い、続いて残りの色についても同様にして障壁上への対
応するサンドブラスト用マスクの配設、蛍光体ペースト
の充填、サンドブラスト用マスクを介してのサンドブラ
スト処理を順次行った後、焼成工程を経てガラス基板上
及び障壁側面に蛍光体による蛍光面を形成することを特
徴としている。
明のプラズマディスプレイ基板の蛍光面形成方法に係る
第2の方法は、障壁空間より小さな目のパターンを赤、
緑、青のうちの任意の色の蛍光面を形成すべき所定の障
壁空間に対応する位置に設けてなるサンドブラスト用マ
スクを障壁上に配設し、当該色の蛍光体ペーストを前記
所定の障壁空間内に充填して乾燥させてから、前記サン
ドブラスト用マスクを介してサンドブラスト処理を行
い、続いて残りの色についても同様にして障壁上への対
応するサンドブラスト用マスクの配設、蛍光体ペースト
の充填、サンドブラスト用マスクを介してのサンドブラ
スト処理を順次行った後、焼成工程を経てガラス基板上
及び障壁側面に蛍光体による蛍光面を形成することを特
徴としている。
【0007】そして、何れの方法においても、サンドブ
ラスト処理に用いるサンドブラスト用マスクとして、フ
ォトレジストを材料としフォトリソグラフィー法により
前記パターンを形成してなる樹脂マスクを使用すること
ができ、或いは、金属薄板にエッチングにより前記パタ
ーンを形成してなるメタルマスクを使用することができ
るものである。
ラスト処理に用いるサンドブラスト用マスクとして、フ
ォトレジストを材料としフォトリソグラフィー法により
前記パターンを形成してなる樹脂マスクを使用すること
ができ、或いは、金属薄板にエッチングにより前記パタ
ーンを形成してなるメタルマスクを使用することができ
るものである。
【0008】
【作用】第1の蛍光面形成方法によれば、各色の蛍光体
ペーストがそれぞれ所定の障壁内に充填された後、サン
ドブラスト用マスクを介して一度にサンドブラスト処理
が行われる。そして、この工程により蛍光体ペーストの
不要部分が除去される結果、ガラス基板上及び障壁側面
に蛍光体ペーストが残り、この残った蛍光体ペーストを
焼成することによりガラス基板上のみならず障壁側面に
も蛍光面が形成される。
ペーストがそれぞれ所定の障壁内に充填された後、サン
ドブラスト用マスクを介して一度にサンドブラスト処理
が行われる。そして、この工程により蛍光体ペーストの
不要部分が除去される結果、ガラス基板上及び障壁側面
に蛍光体ペーストが残り、この残った蛍光体ペーストを
焼成することによりガラス基板上のみならず障壁側面に
も蛍光面が形成される。
【0009】第2の蛍光面形成方法によれば、各色の蛍
光体ペーストについて、対応するサンドブラスト用マス
クの障壁上への配設、所定の障壁空間内への充填、サン
ドブラスト用マスクを介してのサンドブラスト処理が順
次行われる。すなわち、各色の蛍光体ペーストの障壁空
間内への充填とサンドブラスト処理が同一のサンドブラ
スト用マスクを用いて行われる。そして、この工程によ
り各色の蛍光体ペーストの不要部分が順次除去される結
果、ガラス基板上及び障壁側面に蛍光体ペーストが残
り、この残った蛍光体ペーストを焼成することによりガ
ラス基板上のみならず障壁側面にも蛍光面が形成され
る。
光体ペーストについて、対応するサンドブラスト用マス
クの障壁上への配設、所定の障壁空間内への充填、サン
ドブラスト用マスクを介してのサンドブラスト処理が順
次行われる。すなわち、各色の蛍光体ペーストの障壁空
間内への充填とサンドブラスト処理が同一のサンドブラ
スト用マスクを用いて行われる。そして、この工程によ
り各色の蛍光体ペーストの不要部分が順次除去される結
果、ガラス基板上及び障壁側面に蛍光体ペーストが残
り、この残った蛍光体ペーストを焼成することによりガ
ラス基板上のみならず障壁側面にも蛍光面が形成され
る。
【0010】
【実施例】図1及び図2は本発明に係る第1の蛍光面形
成方法の実施例を示す連続した工程図であり、以下、図
1及び図2の各工程を順を追って本実施例を説明する。
成方法の実施例を示す連続した工程図であり、以下、図
1及び図2の各工程を順を追って本実施例を説明する。
【0011】まず、(a)に示すように、ガラス基板1
の上に予め形成された障壁2(本実施例においては、ピ
ッチ500μm、ライン幅100μmのマトリクス状パ
ターンのものを使用した)によって囲まれる放電空間と
しての障壁空間内に、R,G,Bの3種類の蛍光体ペー
スト3をスクリーン印刷法により、各色が所定の配列状
態となるようにして充填した。なお、図中4はガラス基
板1上に形成されたライン状の電極である。次いで、蛍
光体ペースト3を乾燥させ、有機バインダーに含まれる
溶剤を除去してから、(b)に示すように、基板1を5
0〜80℃に加熱し、フォトレジスト5として光硬化型
ドライフィルム(東京応化工業製、OSBRフィルム)
をラミネートした後、(c)に示すように、ピッチ50
0μm、300μm角のドットパターンマスク6を介し
て紫外線7によりパターン露光を行った。露光条件は、
365nmで測定した時に強度200μW/cm2 、照
射量70mJ/cm2 である。なお、ドライフィルムは
基板1を加熱しながらラミネートしてもよい。続いて、
(d)に示す現像工程で、無水炭酸ナトリウム0.2w
t%水溶液により液温30〜50℃でスプレー現像を行
った。以上の工程により、障壁2及び蛍光体ペースト3
上に、ピッチ500μm、ライン幅200μmの格子パ
ターンのサンドブラスト用マスク8を得た。
の上に予め形成された障壁2(本実施例においては、ピ
ッチ500μm、ライン幅100μmのマトリクス状パ
ターンのものを使用した)によって囲まれる放電空間と
しての障壁空間内に、R,G,Bの3種類の蛍光体ペー
スト3をスクリーン印刷法により、各色が所定の配列状
態となるようにして充填した。なお、図中4はガラス基
板1上に形成されたライン状の電極である。次いで、蛍
光体ペースト3を乾燥させ、有機バインダーに含まれる
溶剤を除去してから、(b)に示すように、基板1を5
0〜80℃に加熱し、フォトレジスト5として光硬化型
ドライフィルム(東京応化工業製、OSBRフィルム)
をラミネートした後、(c)に示すように、ピッチ50
0μm、300μm角のドットパターンマスク6を介し
て紫外線7によりパターン露光を行った。露光条件は、
365nmで測定した時に強度200μW/cm2 、照
射量70mJ/cm2 である。なお、ドライフィルムは
基板1を加熱しながらラミネートしてもよい。続いて、
(d)に示す現像工程で、無水炭酸ナトリウム0.2w
t%水溶液により液温30〜50℃でスプレー現像を行
った。以上の工程により、障壁2及び蛍光体ペースト3
上に、ピッチ500μm、ライン幅200μmの格子パ
ターンのサンドブラスト用マスク8を得た。
【0012】その後、乾燥工程を経て、(e)に示すよ
うに、サンドブラスト9により蛍光体の不要部分の除去
を行った。この工程では、研磨材として褐色溶融アルミ
ナ#400を用い、噴出圧力3kg/cm2 の条件でサ
ンドブラスト処理を行うことにより、(f)に示すよう
に膜厚50μmの蛍光体ペースト3がガラス基板1上及
び障壁2の側面に付着してなる蛍光体のパターン形成を
行うことができた。ガラス基板1に付着する蛍光体ペー
スト3の膜厚に関しては、サンドブラスト処理の条件及
び時間により制御することができる。次に(g)に示す
焼成工程では、ピーク温度450℃、保持時間10〜2
0分の条件で蛍光体ペースト3の焼成を行い、蛍光体を
ガラス基板1上及び障壁の側面に結着させるとともに、
同時にサンドブラスト用マスク8を焼失せしめた。以上
の工程により、膜厚40μmのR,G,Bの蛍光体3a
による蛍光面がそれぞれ所定のガラス基板1上及び障壁
2の側面にパターニングされたプラズマディスプレイ基
板を得ることができた。
うに、サンドブラスト9により蛍光体の不要部分の除去
を行った。この工程では、研磨材として褐色溶融アルミ
ナ#400を用い、噴出圧力3kg/cm2 の条件でサ
ンドブラスト処理を行うことにより、(f)に示すよう
に膜厚50μmの蛍光体ペースト3がガラス基板1上及
び障壁2の側面に付着してなる蛍光体のパターン形成を
行うことができた。ガラス基板1に付着する蛍光体ペー
スト3の膜厚に関しては、サンドブラスト処理の条件及
び時間により制御することができる。次に(g)に示す
焼成工程では、ピーク温度450℃、保持時間10〜2
0分の条件で蛍光体ペースト3の焼成を行い、蛍光体を
ガラス基板1上及び障壁の側面に結着させるとともに、
同時にサンドブラスト用マスク8を焼失せしめた。以上
の工程により、膜厚40μmのR,G,Bの蛍光体3a
による蛍光面がそれぞれ所定のガラス基板1上及び障壁
2の側面にパターニングされたプラズマディスプレイ基
板を得ることができた。
【0013】なお、蛍光体ペーストを障壁空間内に充填
するに際しては、上記実施例で述べたスクリーン印刷法
による以外に、スプレー法等その他の手段で充填するよ
うにしてもよい。
するに際しては、上記実施例で述べたスクリーン印刷法
による以外に、スプレー法等その他の手段で充填するよ
うにしてもよい。
【0014】ここで、上記実施例では、サンドブラスト
用マスクを構成するフォトレジストとして光硬化型ドラ
イフィルムを用いたが、この選択は本発明を限定するも
のではなく、目的とするパターン寸法、サンドブラスト
処理のマスクとしての適性等に応じて適宜なフォトレジ
ストを選択すればよいものである。例えば、PVA、ア
クリル系等の塗布タイプのフォトレジストを使用しても
よくこのタイプのフォトレジストを用いれば水現像を行
うことができるという利点がある。
用マスクを構成するフォトレジストとして光硬化型ドラ
イフィルムを用いたが、この選択は本発明を限定するも
のではなく、目的とするパターン寸法、サンドブラスト
処理のマスクとしての適性等に応じて適宜なフォトレジ
ストを選択すればよいものである。例えば、PVA、ア
クリル系等の塗布タイプのフォトレジストを使用しても
よくこのタイプのフォトレジストを用いれば水現像を行
うことができるという利点がある。
【0015】また、サンドブラスト用マスクとして、上
記のような樹脂マスクの他、鉄、ステンレス等の金属薄
板にエッチングによりパターンを形成したメタルマスク
を使用してもよい。図3、図4にこのようなメタルマス
クの一例を示している。
記のような樹脂マスクの他、鉄、ステンレス等の金属薄
板にエッチングによりパターンを形成したメタルマスク
を使用してもよい。図3、図4にこのようなメタルマス
クの一例を示している。
【0016】図3に示されるメタルマスク10は、障壁
空間に対応する位置に該障壁空間より小さな孔aが形成
されてなる金属薄板11の裏側に粘着層12と表側に保
護層13を設けたものである。粘着層12は粘着剤を塗
布してなるもので、メタルマスク10を障壁2の上面に
密着させ、さらにはサンドブラスト処理時において研磨
材の跳ね返り力を吸収する役目を果たす。一方、保護層
13はドライフィルムをラミネートするか、ゴム系レジ
ストをロールコーティング若しくはスプレーコーティン
グするなどした後、金属薄板11の孔aに対応するパタ
ーニングを施すことにより、或いは、金属薄板11の孔
aを埋めないようにクッション性のある樹脂を塗布する
ことにより設けられたもので、サンドブラスト処理時に
研磨材の衝撃を吸収して金属薄板11、特にそのエッジ
部分の摩耗と発熱及び変形を防止する。
空間に対応する位置に該障壁空間より小さな孔aが形成
されてなる金属薄板11の裏側に粘着層12と表側に保
護層13を設けたものである。粘着層12は粘着剤を塗
布してなるもので、メタルマスク10を障壁2の上面に
密着させ、さらにはサンドブラスト処理時において研磨
材の跳ね返り力を吸収する役目を果たす。一方、保護層
13はドライフィルムをラミネートするか、ゴム系レジ
ストをロールコーティング若しくはスプレーコーティン
グするなどした後、金属薄板11の孔aに対応するパタ
ーニングを施すことにより、或いは、金属薄板11の孔
aを埋めないようにクッション性のある樹脂を塗布する
ことにより設けられたもので、サンドブラスト処理時に
研磨材の衝撃を吸収して金属薄板11、特にそのエッジ
部分の摩耗と発熱及び変形を防止する。
【0017】図4に示されるメタルマスク10は、図3
のものにおいてさらに金属薄板11と粘着層12の間に
ドライフィルム等からなるクッション層14を設けたも
のであり、このメタルマスク10ではサンドブラスト処
理時において研磨材の跳ね返り力を吸収する効果が大き
い。
のものにおいてさらに金属薄板11と粘着層12の間に
ドライフィルム等からなるクッション層14を設けたも
のであり、このメタルマスク10ではサンドブラスト処
理時において研磨材の跳ね返り力を吸収する効果が大き
い。
【0018】図5、図6及び図7は本発明に係る第2の
蛍光面形成方法の実施例を示す連続した工程図であり、
以下、図5、図6及び図7の各工程を追って本実施例を
説明する。
蛍光面形成方法の実施例を示す連続した工程図であり、
以下、図5、図6及び図7の各工程を追って本実施例を
説明する。
【0019】まず、(a)に示すように、ガラス基板1
上の障壁2(本実施例においても、ピッチ500μm、
ライン幅100μmのマトリクス状パターンのものを使
用した)を50〜80℃に加熱し、光硬化性ドライフィ
ルムをラミネートした後、ピッチ1500μm、300
μm角のR用ドットパターンマスクを介して先の実施例
と同様にパターン露光を行い、現像して、障壁2の上に
R用のサンドブラスト用マスク15を形成した。次い
で、(b)に示すように、このサンドブラスト用マスク
15を介して障壁空間内にRの蛍光体ペースト3をゴム
スキージを用いて又はスプレー法にて充填した。その
後、乾燥工程を経てから、(c)に示すようにサンドブ
ラスト9により先の実施例と同様にサンドブラスト用マ
スク15を介してのサンドブラスト処理を行い、蛍光体
3の不要部分を除去して、ガラス基板1上及び障壁2の
側面に膜厚50μmのRの蛍光体ペースト3を残した。
上の障壁2(本実施例においても、ピッチ500μm、
ライン幅100μmのマトリクス状パターンのものを使
用した)を50〜80℃に加熱し、光硬化性ドライフィ
ルムをラミネートした後、ピッチ1500μm、300
μm角のR用ドットパターンマスクを介して先の実施例
と同様にパターン露光を行い、現像して、障壁2の上に
R用のサンドブラスト用マスク15を形成した。次い
で、(b)に示すように、このサンドブラスト用マスク
15を介して障壁空間内にRの蛍光体ペースト3をゴム
スキージを用いて又はスプレー法にて充填した。その
後、乾燥工程を経てから、(c)に示すようにサンドブ
ラスト9により先の実施例と同様にサンドブラスト用マ
スク15を介してのサンドブラスト処理を行い、蛍光体
3の不要部分を除去して、ガラス基板1上及び障壁2の
側面に膜厚50μmのRの蛍光体ペースト3を残した。
【0020】次いで、(d)に示すようにサンドブラス
ト用マスク15を剥離した後、(e),(f),(g)
に示すように、Gの蛍光体ペースト3についてもサンド
ブラスト用マスク16の形成、蛍光体ペースト3の充
填、サンドブラスト処理の各工程を繰り返し、ガラス基
板1上及び障壁2の側面にGの蛍光体ペースト3を残し
た。続いて、(h)に示すようにサンドブラスト用マス
ク16を剥離した後、(i)〜(k)に示すように、B
の蛍光体ペースト3についてもサンドブラスト用マスク
17の形成、蛍光体ペースト3の充填、サンドブラスト
処理の各工程を繰り返し、ガラス基板1上及び障壁2の
側面にBの蛍光体ペースト3を残した。
ト用マスク15を剥離した後、(e),(f),(g)
に示すように、Gの蛍光体ペースト3についてもサンド
ブラスト用マスク16の形成、蛍光体ペースト3の充
填、サンドブラスト処理の各工程を繰り返し、ガラス基
板1上及び障壁2の側面にGの蛍光体ペースト3を残し
た。続いて、(h)に示すようにサンドブラスト用マス
ク16を剥離した後、(i)〜(k)に示すように、B
の蛍光体ペースト3についてもサンドブラスト用マスク
17の形成、蛍光体ペースト3の充填、サンドブラスト
処理の各工程を繰り返し、ガラス基板1上及び障壁2の
側面にBの蛍光体ペースト3を残した。
【0021】そして最後に、(l)に示す焼成工程に
て、先の実施例の場合と同様の焼成を行って、各色の蛍
光体ペースト3を焼成すると同時にサンドブラスト用マ
スク17を焼失せしめた。以上の工程により、膜厚40
μmのR,G,Bの蛍光体3aによる蛍光面がそれぞれ
所定のガラス基板1上及び障壁の側面にパターニングさ
れたプラズマディスプレイ基板を得ることができた。
て、先の実施例の場合と同様の焼成を行って、各色の蛍
光体ペースト3を焼成すると同時にサンドブラスト用マ
スク17を焼失せしめた。以上の工程により、膜厚40
μmのR,G,Bの蛍光体3aによる蛍光面がそれぞれ
所定のガラス基板1上及び障壁の側面にパターニングさ
れたプラズマディスプレイ基板を得ることができた。
【0022】なお、本実施例においても、サンドブラス
ト用マスクを構成するフォトレジストとして、前記した
のと同様に適宜なフォトレジストを使用することができ
る。また、樹脂マスクの他に、前述したようなメタルマ
スクを使用することもできる。そして、メタルマスクを
使用する場合には、蛍光体ペーストを充填する障壁空間
に対応する位置に孔bを設けた図8、図9に示す如きメ
タルマスク18を各色に対応して3種類用意しておき、
これを順次入れ替えて使用する。或いは、1種類のメタ
ルマスクを各色毎にずらして使用するようにしてもよ
く、この場合にあっては各色毎に洗浄して使用する。な
お、図中の金属薄板11、粘着層12、保護層13、ク
ッション層14は図3、図4で説明したのと同じであ
る。
ト用マスクを構成するフォトレジストとして、前記した
のと同様に適宜なフォトレジストを使用することができ
る。また、樹脂マスクの他に、前述したようなメタルマ
スクを使用することもできる。そして、メタルマスクを
使用する場合には、蛍光体ペーストを充填する障壁空間
に対応する位置に孔bを設けた図8、図9に示す如きメ
タルマスク18を各色に対応して3種類用意しておき、
これを順次入れ替えて使用する。或いは、1種類のメタ
ルマスクを各色毎にずらして使用するようにしてもよ
く、この場合にあっては各色毎に洗浄して使用する。な
お、図中の金属薄板11、粘着層12、保護層13、ク
ッション層14は図3、図4で説明したのと同じであ
る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプラズマ
ディスプレイ基板の蛍光面形成方法は、各色の蛍光体ペ
ーストをそれぞれ所定の障壁空間内に充填した後、サン
ドブラスト用マスクを介して一度にサンドブラスト処理
を行うことにより、或いは、蛍光体ペーストの障壁空間
内への充填及びサンドブラスト用マスクを介してのサン
ドブラスト処理を各色毎に順次行うことにより、ガラス
基板上及び障壁側面に蛍光体ペーストを残し、これを焼
成して蛍光面を形成するようにしたので、これまでのフ
ォトリソグラフィー法やスクリーン印刷法では困難とさ
れるガラス基板上以外の場所に蛍光体をパターニングす
ることが容易に行うことができ、これにより発光効率の
優れたプラズマディスプレイを容易に作成することがで
きる。
ディスプレイ基板の蛍光面形成方法は、各色の蛍光体ペ
ーストをそれぞれ所定の障壁空間内に充填した後、サン
ドブラスト用マスクを介して一度にサンドブラスト処理
を行うことにより、或いは、蛍光体ペーストの障壁空間
内への充填及びサンドブラスト用マスクを介してのサン
ドブラスト処理を各色毎に順次行うことにより、ガラス
基板上及び障壁側面に蛍光体ペーストを残し、これを焼
成して蛍光面を形成するようにしたので、これまでのフ
ォトリソグラフィー法やスクリーン印刷法では困難とさ
れるガラス基板上以外の場所に蛍光体をパターニングす
ることが容易に行うことができ、これにより発光効率の
優れたプラズマディスプレイを容易に作成することがで
きる。
【図1】本発明に係る第1の蛍光面形成方法の実施例を
示す工程図である。
示す工程図である。
【図2】図1に連続する工程図である。
【図3】第1の蛍光面形成方法に用いるメタルマスクの
一例を示す断面図である。
一例を示す断面図である。
【図4】図3のメタルマスクの変形例を示す断面図であ
る。
る。
【図5】本発明に係る第2の蛍光面形成方法の実施例を
示す工程図である。
示す工程図である。
【図6】図5に連続する工程図である。
【図7】図6に連続する工程図である。
【図8】第2の蛍光面形成方法に用いるメタルマスクの
一例を示す断面図である。
一例を示す断面図である。
【図9】図8のメタルマスクの変形例を示す断面図であ
る。
る。
1 ガラス基板 2 障壁 3 蛍光体ペースト 3a 蛍光体 5 フォトレジスト 8 サンドブラスト用マスク(樹脂マスク) 9 サンドブラスト 10 サンドブラスト用マスク(メタルマスク) 15,16,17 サンドブラスト用マスク(樹脂マス
ク) 18 サンドブラスト用マスク(メタルマスク)
ク) 18 サンドブラスト用マスク(メタルマスク)
Claims (6)
- 【請求項1】 赤、緑、青の3種類の蛍光体ペーストを
それぞれ所定の障壁空間内に充填し、障壁空間より小さ
な目のパターンを設けてなるサンドブラスト用マスクを
介してサンドブラスト処理を行った後、焼成工程を経て
ガラス基板上及び障壁側面に蛍光体による蛍光面を形成
することを特徴とするプラズマディスプレイ基板の蛍光
面形成方法。 - 【請求項2】 前記サンドブラスト用マスクとして、フ
ォトレジストを材料としフォトリソグラフィー法により
前記パターンを形成してなる樹脂マスクを使用すること
を特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイ基板
の蛍光面形成方法。 - 【請求項3】 前記サンドブラスト用マスクとして、金
属薄板にエッチングにより前記パターンを形成してなる
メタルマスクを使用することを特徴とする請求項1記載
のプラズマディスプレイ基板の蛍光面形成方法。 - 【請求項4】 障壁空間より小さな目のパターンを赤、
緑、青のうちの任意の色の蛍光面を形成すべき所定の障
壁空間に対応する位置に設けてなるサンドブラスト用マ
スクを障壁上に配設し、当該色の蛍光体ペーストを前記
所定の障壁空間内に充填して乾燥させてから、前記サン
ドブラスト用マスクを介してサンドブラスト処理を行
い、続いて残りの色についても同様にして障壁上への対
応するサンドブラスト用マスクの配設、蛍光体ペースト
の充填、サンドブラスト用マスクを介してのサンドブラ
スト処理を順次行った後、焼成工程を経てガラス基板上
及び障壁側面に蛍光体による蛍光面を形成することを特
徴とするプラズマディスプレイ基板の蛍光面形成方法。 - 【請求項5】 前記サンドブラスト用マスクとして、フ
ォトレジストを材料としフォトリソグラフィー法により
前記パターンを形成してなる樹脂マスクを使用すること
を特徴とする請求項4記載のプラズマディスプレイ基板
の蛍光面形成方法。 - 【請求項6】 前記サンドブラスト用マスクとして、金
属薄板にエッチングにより前記パターンを形成してなる
メタルマスクを使用することを特徴とする請求項4記載
のプラズマディスプレイ基板の蛍光面形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29908892A JP3277002B2 (ja) | 1991-10-14 | 1992-10-13 | プラズマディスプレイ基板の蛍光面形成方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29202591 | 1991-10-14 | ||
JP3-292025 | 1991-10-14 | ||
JP29908892A JP3277002B2 (ja) | 1991-10-14 | 1992-10-13 | プラズマディスプレイ基板の蛍光面形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05205636A true JPH05205636A (ja) | 1993-08-13 |
JP3277002B2 JP3277002B2 (ja) | 2002-04-22 |
Family
ID=26558807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29908892A Expired - Fee Related JP3277002B2 (ja) | 1991-10-14 | 1992-10-13 | プラズマディスプレイ基板の蛍光面形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3277002B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990000446A (ko) * | 1997-06-02 | 1999-01-15 | 구자홍 | 칼라 플라즈마 디스플레이 패널의 제조방법 |
US7563382B2 (en) | 2003-08-29 | 2009-07-21 | Fujifilm Corporation | Mask and method of fabricating the same, and method of machining material |
-
1992
- 1992-10-13 JP JP29908892A patent/JP3277002B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990000446A (ko) * | 1997-06-02 | 1999-01-15 | 구자홍 | 칼라 플라즈마 디스플레이 패널의 제조방법 |
US7563382B2 (en) | 2003-08-29 | 2009-07-21 | Fujifilm Corporation | Mask and method of fabricating the same, and method of machining material |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3277002B2 (ja) | 2002-04-22 |
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---|---|---|---|
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