JPH05205132A

JPH05205132A - コイン選別装置

Info

Publication number: JPH05205132A
Application number: JP4038713A
Authority: JP
Inventors: Harumi Kawashima; 春美川島; Keiichi Murazaki; ▲けい▼一村崎
Original assignee: TOIBOTSUKUSU KK
Current assignee: TOIBOTSUKUSU KK
Priority date: 1992-01-29
Filing date: 1992-01-29
Publication date: 1993-08-13

Abstract

(57)【要約】【目的】大量のコインを迅速に選別可能なコイン選別
装置を提供する。【構成】コイン投入口から投入されたコインを、コイ
ン選別開口を持つコイン選別スロープ上で滑らせて種類
毎に選別して所定の選別コイン収納室に収容するように
したコイン選別装置において、前記コイン投入口と前記
コイン選別スロープとの間に、投入コインの受止め・受
渡しを行うためのホッパと、このホッパから受け渡され
たコインを重畳状態に並べる回転ドラムと、この回転ド
ラムによって並べられたコインを下側から一枚ずつ取り
コイン選別スロープへ供給するための枚葉フィーダとを
設けている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はコイン選別装置に関す
るもので、さらに詳しくは、コイン投入口から投入され
たコインを、コイン選別開口を持つコイン選別スロープ
上で滑らせて種類毎に選別して所定の選別コイン収納室
に収容するようにしたコイン選別装置に係わるものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来のコイン選別装置として、例えば、
実公昭５５−３７１９７号に記載のものが知られてい
る。このコイン選別装置は、コイン投入口から投入され
たコインを、各種コインに対応したコイン選別開口を持
つコイン選別スロープ上で滑らせて種類毎に選別し、前
記コイン選別開口下に設けられた選別コイン収納室に収
容するようにされたものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の従
来のコイン選別装置では、大量のコインを迅速に選別で
きないという問題があった。つまり、大量のコインを投
入すると、コインが重畳したりして、途中でコインが詰
ったり、また、期待する選別コイン収納室にコインが入
らなかったりするという問題があった。

【０００４】この発明の目的は、大量のコインを迅速に
選別可能なコイン選別装置を提供することを目的として
いる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係るコイン選
別装置は、コイン投入口から投入されたコインを、コイ
ン選別開口を持つコイン選別スロープ上で滑らせて種類
毎に選別して所定の選別コイン収納室に収容するように
したコイン選別装置において、前記コイン投入口と前記
コイン選別スロープとの間に、投入コインの受入れ・受
渡しを行うためのホッパと、このホッパから受け渡され
たコインを重畳状態に並べる回転ドラムと、この回転ド
ラムによって並べられたコインを下側から一枚ずつ取り
コイン選別スロープへ供給するための枚葉フィーダとが
設けられているものである。また、他の発明では、前記
選別コイン収納室上に、当該コイン収納室がコインで満
杯となった場合に余分なコインを前記コイン収納室の裏
側に掃き落すコイン掃落し機構を設け、また、前記コイ
ン収納室の裏側には、掃き落されたコインを余剰コイン
排出口まで導くための余剰コイン排出用スロープを設け
た。

【０００６】

【作用】上記した手段によれば、コイン投入口から投入
された大量のコインは、コイン選別スロープに乗る前
に、まずホッパによって受け止められ、この受け止めら
れたコインは回転ドラムに供給され、ここでコインは重
畳状態に積まれる。次に、回転ドラムから枚葉フィーダ
によって一枚ずつ取り出され、コイン選別スロープに供
給される。その結果、コイン選別スロープに至った時に
は、コインは一枚ずつとなり、コイン選別が迅速かつ適
切に行なえることになる。また、途中での詰りも極力解
消される。

【０００７】

【実施例】以下、本発明に係るコイン選別装置の実施例
を図面に基づいて説明する。

【０００８】後の理解を容易にするため、先ず、図１に
基づいて実施例のコイン選別装置の見かけ上の動作を説
明する。

【０００９】同図において符号１はコイン選別装置を表
しており、このコイン選別装置１でコイン３を選別する
場合、本体１４上面に設けられたコイン投入口２ａより
コイン３を投入する。すると、コイン３は図１では示さ
れていない後部機構で適当な処理がなされた上、１枚ず
つ、前部のコイン選別スロープ４の坂上まで運ばれ、当
該コイン選別スロープ４を転がり落ちる。そして、コイ
ン３は自分の大きさに見合ったコイン選別開口４ａ〜４
ｆに落ち込み、コイン３は所定の選別コイン収納室６
（図３参照）に入る。一方、このコイン選別装置１から
コイン３を取り出す場合には、選別コイン収納室６前に
付設された扉７の撮み７ａを手前側に引いて当該扉７を
前倒しにする（図３参照）。すると、コイン３は扉７の
裏面に載った状態で出てくる。

【００１０】なお、同図において符号８は後部機構など
を作動させるためのメインスイッチであり、符号９は後
部機構でのコイン３の詰まりを解除させるための解除レ
バーである。また、符号１０は余剰コインを排出するた
めの余剰コイン排出口である。

【００１１】次に、実施例のコイン選別装置１内部での
コイン３の流れを図２を用いて説明すれば、コイン投入
口２ａから投入されたコイン３は、コイン投入口２ａ下
のホッパ１３に入る（）。このホッパ１１は軸１１ａ
を中心に矢印Ａのように所定周期で回動し、ホッパ１１
に蓄えられたコイン３を間欠的に回転ドラム１２に排出
する。この回転ドラム１４に排出されたコイン３は当該
回転ドラム１２の回転によって重畳された状態に整えら
れる（）。そして、この回転ドラム１２によって整え
られたコイン３は順序よく一枚ずつ押出し板１３によっ
て押し出され（）、繋ぎスロープ４１を滑り落ち
（）、コイン選別スロープ４に乗る（）。それか
ら、前述のようにして、コイン３はコイン選別スロープ
４を転がり落ち、これによりコイン３がその種類（大き
さ）によって選別される。なお、回転ドラム１２内で万
一コイン３が詰まった場合には、解除レバー９を押せ
ば、回転ドラム１２内でのコイン３の詰まりは解除され
る。

【００１２】続いて、本実施例のコイン選別装置１の詳
細を説明する。

【００１３】コイン選別装置１の本体１４は、大きく分
ければ前枠１５（図３）、後枠１６（図４）、および、
コイン投入口２ａを有する天板１７とから構成される。
そして、この本体１４内部には、ホッパ１１、回転ドラ
ム１２、コイン押出し板１３および繋ぎスロープ４１が
付設された機構ボックス１８や、その他の機構および構
成部品が組み込まれている。

【００１４】このうち、前枠１５には図３に示すように
矩形窓１５ａが形成され、この矩形窓１５ａの下縁部に
は開閉可能に透明扉１９が付設される。すなわち前枠１
５の取付部１５ｂ、１５ｂには取付ピン１９ａ、１９ａ
によって透明扉１９が取り付けられる。また、前枠１５
前面右にはメインスイッチ８が付設されている。

【００１５】一方、後枠１６には図４に示すように装置
の電源となる電池（図示せず）を収納するための電池ボ
ックス２０が設けられ、本体１４裏側から電池の出入れ
ができるようになっている。

【００１６】次に、ホッパ１１について説明すれば、ホ
ッパ１１には、図４に示すように、コイン受け用凹部１
１ｂが形成され、コイン投入口２ａに投入されたコイン
３をこのコイン受け用凹部１１ｂによって受け止めるこ
とができるように構成されている。このホッパ１１は、
前述したように軸１１ａを中心に回動可能に機構ボック
ス１８に取り付けられ、当該機構ボックス１８内に収納
されたモータ２１および歯車２２ａ〜２２ｌ（図５参
照）によって所定角度範囲で周期的に回動動作を行うよ
うに構成されている。

【００１７】つまり、図５に示すようにホッパ１１はス
プリング２２の付勢力によって矢印Ｂの方向に付勢され
る。また、ホッパ１１に取り付けられた歯車２２ｌと歯
合する歯車２２ｋは欠損歯車となっている。その結果、
モータ２１によって欠損歯車２２ｋが矢印Ｃの方向に回
転する際、当該欠損歯車２２ｋは一時的に歯車２２ｌに
噛合してホッパ１１を矢印Ｂとは反対の方向に回転させ
る。そして、このホッパ１１の当該動作により、ホッパ
１１内のコイン３は回転ドラム１２に排出される。

【００１８】回転ドラム１２はモータ２１および歯車２
２ａ〜２２ｆ、２３ａおよび２３ｂによって回転駆動さ
れるようになっており、この回転動作によって、前記ホ
ッパ１１から無造作に供給されたコイン３を重畳された
状態に整置させるようになっている。そして、整置され
たコイン３は回転ドラム１２下側の口から枚葉フィーダ
１３によって一枚ずつ排出される。

【００１９】すなわち、この枚葉フィーダ１３の下側に
は、図６（裏面斜視図）に示すように、回転ドラム１２
下側の口からのコイン３の自然落下を防止する当て板４
１ａが設けられている。この当て板４１ａは、特に制限
はされないが、ここでは繋ぎスロープ４１と一体的に構
成されている。そして、この当て板４１ａと回転ドラム
１２下側の口との間において枚葉フィーダ１３が往復動
作するようになっており、この枚葉フィーダ１３の往復
動作によって、前記隙間に落ちてくるコイン３を一枚ず
つ押し出すように構成されている。

【００２０】この枚葉フィーダ１３を往復動作させる機
構について説明すれば、枚葉フィーダ１３は、歯車２３
ａが付設された軸２５に取り付けられたカム２４によっ
て駆動されるようになっている（図５参照）。これを図
７〜図９を用いて説明すれば、図７の状態、すなわちカ
ム２４によって枚葉フィーダ１３が回転ドラム１２から
退いた状態で、当て板４１ａと回転ドラム１２下側の口
と隙間にコイン３が１枚落ちる。そして、図８および図
９の状態を経て、コイン３を押し出す。すると、押し出
されたコイン３は繋ぎスロープ４１を通じてコイン選別
スロープ４に送られる。

【００２１】コイン選別スロープ４には図１０に示すよ
うに１円玉，５０円玉，５円玉，１００円玉，１０円玉
用のコイン選別開口４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅが形
設されている。各開口の幅寸法は略同じ大きさとなって
おり、高さ寸法だけが下側にゆくほど大きくなるように
構成されている。この場合、図１０に示すように、各開
口の下縁はコイン案内用レール４０から等距離に位置
し、上縁は、下側に位置する開口程前記コイン案内用レ
ール４０から隔置されるようになっている。また、コイ
ン選別スロープ４の下端外側には５００円玉用のコイン
選別開口４ｆ（図１参照）が形成されている。そして、
前記コイン案内用レール４０上を転動しつつコイン選別
スロープ４を滑り落ちるコイン３が１円玉，５０円玉，
５円玉，１００円玉，１０円玉，５００玉の順に支持を
失って開口から落下するようになっている。

【００２２】なお、このコイン選別スロープ４の前側に
は図３に示すように透明のコイン落下防止板２７が取り
付けられる。

【００２３】また、コイン選別スロープ４の裏側には、
各コイン選別開口によって落下されたコイン３を安定的
に次段に供給するためのコインガイド部２６が付設され
ている。このコインガイド部２６は、各選別コイン３の
通路を区画するための仕切板２６ａを有している。

【００２４】このコインガイド部２６下側には図１１お
よび図１２に示す繋ぎ部材２７が設けられている。そし
て、この繋ぎ部材２７にはコイン掃落し機構３３が設置
される。このコイン掃落し機構３３はゴム製の６枚の羽
根３３ａを形成した羽根車から構成されており、モータ
２１および歯車２２ａ〜２２ｆ、３４ａ〜３４ｄ（図５
参照）によって駆動されるようになっている。なお、コ
イン掃落し機構３３は、その羽根３３ａ先端が選別コイ
ン収納室６上を掃くことができるような位置に設置され
る。したがって、選別コイン収納室６が満杯となった場
合、さらにその上に載ったコイン３を掃き落すことがで
きる。

【００２５】各コイン収納室６は横断面が円形となるよ
うに構成され、この各コイン収納室６の前部は、図１お
よび図６に示すように、撮み７ａを持つ横断面弧状の扉
７によって仕切られている。また、扉７の下には円形の
コイン支持板７ｂが付設されており（図３参照）、各コ
イン収納室６の底はこのコイン支持板７ｂによって仕切
られている。このコイン支持板７ｂは扉７を前倒しにし
た場合に、収納されているコイン３を扉７内面に載せる
働きをする。この選別コイン収納室６は計６個設けら
れ、右側から順次１円玉、５０円玉、５円玉、１００円
玉、１０円玉、５００円玉の収納に用いられるようにな
っている。

【００２６】コイン収納室６の後半分を画する背板に
は、図１１および図１２に示すように、コイン掃落し機
構３３によって掃き落されたコイン３をコイン排出口１
０に導くための余剰コイン排出用スロープ３５が付設さ
れている。この余剰コイン排出用スロープ３５の坂下に
は余剰コイン受け３６がピン３６ａによって取り付けら
れる。

【００２７】なお、図１３には回転ドラム１２内でのコ
イン３の詰まりを解除させるための解除レバー９が示さ
れている。この解除レバー９は図示しないスプリングに
よって矢印Ｄの方向に付勢されている。そして、指でこ
の解除レバー９を押し込んだ際、先端部の突起９ａが前
記当て板４１ａ（図６参照）の孔４４を通じて回転ドラ
ム１２内に入り込み、これによって回転ドラム１２内で
のコイン３の詰まりを防止するようになっている。

【００２８】以上のような実施例のコイン選別装置１に
よれば、下記の効果を得ることができる。

【００２９】すなわち、前記実施例のコイン選別装置１
によれば、無造作に投げ入れられたコイン３はまず回転
ドラム１２によって規則正しく並べられ、枚葉フィーダ
１３によって一枚ずつコイン選別スロープ４に供給され
るので、途中での詰まりが極力防止され、コイン選別が
迅速かつ適切に行なえることになる。

【００３０】また、選別コイン収納室６上には、当該コ
イン収納室６がコイン３で満杯となった場合に余分なコ
イン３を掃き落すコイン掃落し機構３３が設けられ、ま
た、前記コイン収納室６の裏側には、掃き落されたコイ
ン３を余剰コイン排出口１０まで導く余剰コイン排出用
スロープ３５が設けられているので、どれか１つのコイ
ン収納室６が満杯となった場合でも、選別を続行するこ
とができる。したがって、その分、選別効率が高まるこ
とになる。

【００３１】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は前記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱
しない範囲において種々の変形が可能であることはいう
までもない。

【００３２】

【発明の効果】この発明に係るコイン選別装置によれ
ば、途中での詰まりが極力防止され、コイン選別が迅速
かつ適切に行なえることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例に係るコイン選別装置の正面斜視図であ
る。

【図２】実施例に係るコイン選別装置の内部でのコイン
の流れを示す図ある。

【図３】実施例に係るコイン選別装置の前部を示す分解
斜視図である。

【図４】実施例に係るコイン選別装置の後部を示す分解
斜視図である。

【図５】実施例に係るコイン選別装置のモータおよび動
力伝達機構の分解斜視図である。

【図６】実施例に係るコイン選別装置の枚葉フィーダの
取付状態を示す下面斜視図である。

【図７】実施例に係るコイン選別装置の枚葉フィーダの
作用状態を示す下面図である。

【図８】実施例に係るコイン選別装置の枚葉フィーダの
作用状態を示す下面図である。

【図９】実施例に係るコイン選別装置の枚葉フィーダの
作用状態を示す下面図である。

【図１０】実施例に係るコイン選別装置のコイン選別ス
ロープの正面図である。

【図１１】実施例に係るコイン選別装置の選別コイン収
納室およびその近傍の縦断面図である。

【図１２】実施例に係るコイン選別装置の繋ぎ部材およ
びコイン掃落し機構の斜視図である。

【図１３】実施例に係るコイン選別装置の解除レバーの
斜視図である。

【符号の説明】

１コイン選別装置２コイン投入口３コイン４コイン選別スロープ６コイン収納室１２回転ドラム１３枚葉フィーダ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】コイン投入口から投入されたコインを、
コイン選別開口を持つコイン選別スロープ上で滑らせて
種類毎に選別して所定の選別コイン収納室に収容するよ
うにしたコイン選別装置において、前記コイン投入口と
前記コイン選別スロープとの間に、投入コインの受止め
・受渡しを行うためのホッパと、このホッパから受け渡
されたコインを重畳状態に並べる回転ドラムと、この回
転ドラムによって並べられたコインを下側から一枚ずつ
取りコイン選別スロープへ供給するための枚葉フィーダ
とが設けられていることを特徴とするコイン選別装置。
【請求項２】前記選別コイン収納室上には、当該コイ
ン収納室がコインで満杯となった場合に余分なコインを
前記コイン収納室の裏側に掃き落すコイン掃落し機構が
設けられ、また、前記コイン収納室の裏側には、掃き落
されたコインを余剰コイン排出口まで導くための余剰コ
イン排出用スロープが設けられていることを特徴とする
請求項１記載のコイン選別装置。