JPH05204182A - トナー及びその製造方法 - Google Patents

トナー及びその製造方法

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JPH05204182A
JPH05204182A JP4013678A JP1367892A JPH05204182A JP H05204182 A JPH05204182 A JP H05204182A JP 4013678 A JP4013678 A JP 4013678A JP 1367892 A JP1367892 A JP 1367892A JP H05204182 A JPH05204182 A JP H05204182A
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JP
Japan
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toner
monocarboxylic acid
silica
fluidity
coated
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4013678A
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English (en)
Inventor
Akira Makabe
晃 真壁
Makoto Araki
信 荒木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05204182A publication Critical patent/JPH05204182A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、電子写真記録装置の現像器で使用
されるトナー及びその製造方法に関し、製造ロット間で
の流動性ばらつきが生ぜず、帯電特性も安定状態に保持
することのできるトナー及びその製造方法を提供するこ
とを目的としている。 【構成】 トナー1は、表面に、モノカルボン酸金属塩
の表面改質剤16をコーティングして構成されている。
このコーティングは、疎水基Rと金属から成るモノカル
ボン酸塩溶液を加熱により気化し、これを直接トナー表
面上に吸着させて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真記録装置の現
像器で使用されるトナー及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電子写真記録装置では、感光ドラム等の
静電潜像担持体上の静電潜像を可視化するための現像器
に、トナーと呼ばれる着色微粒子粉体を用いている。こ
のトナーに求められる重要な特性として、流動性,帯電
特性等が挙げられる。この流動性を持たせるために、従
来一般にシリカ微粉体をトナーに添加している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子写真方式において
は、トナーの帯電特性が重要となる。トナーの帯電性に
は、帯電制御剤,カーボンブラックの分散性、並びにシ
リカ等の流動性向上剤の外添の均一性が大きく影響す
る。シリカ(粒径1μm程度の粉体)の外添において
は、シリカが微粉体であることから、シリカとシリカの
間には図4に示すようにチクソトロピー(分子内の水が
脱水し、凝集する)という状態が起こる。
【0004】すなわち、シリカは容易にシラノール基
(SiOH)を形成し、さらに脱水することにより凝集
を起こす。このため、トナー表面上でシリカが凝集した
りして均一にトナーを被覆しない。このように一部にシ
リカが固まって付くと、流動性にばらつきが生じる。
【0005】これによる第1の問題点は、トナー製造工
程上でロット間での流動性のばらつきが生じ、製品管理
並びに装置上の構成を再検討しなければならないという
ことである。また、ミクロ的にトナーを見ると、シリカ
とシリカの間には空隙が存在して、この空隙に吸着する
水に電子がトラップされ、帯電特性が吸着水によって大
きく影響を受けるという不安定な現像が起こる。水がト
ナー表面に吸着する場合、トナーの帯電量は小さくなり
現像プロセス(潜像の可視化)における感光ドラム上の
かぶり(印字背景部の汚れ)を引き起こす。つまり、第
2の問題点として、従来法により製造されたトナーの帯
電特性の不安定性が挙げられる。
【0006】本発明は、製造ロット間での流動性ばらつ
きが生ぜず、帯電特性も安定状態に保持することのでき
るトナー及びその製造方法を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明では、表面に、モノカルボン酸金属塩の表面
改質剤をコーティングして成ることを特徴とする構成と
する。
【0008】また、疎水基と金属から成るモノカルボン
酸塩溶液を加熱により気化し、これを直接トナー表面上
に吸着させてコーティングすることを特徴とする構成と
する。
【0009】
【作用】トナー表面にはモノカルボン酸金属塩がコーテ
ィングされており、この構造は表面に疎水基を持つた
め、水を吸着せず、均一にトナー表面をコーティングす
ることができる。このため、製造ロット間のトナーの流
動性のばらつきを解決することができる。また、トナー
表面を分子の層で均一にコーティングすることができる
ため、環境に対して帯電特性を安定させることができ
る。
【0010】
【実施例】以下、図1乃至図3に関連して本発明の実施
例を説明する。
【0011】本発明のトナーは、表面に表面改質剤をコ
ーティングして形成されている。この表面改質剤は、モ
ノカルボン酸の金属塩で、一般式R−COO−Me(R
は疎水基であるアルキル基、Meは金属)で表すことが
できる。これは、一般的に低分子量のときは水に溶解す
るが、高分子量になるとエタノールに溶解する。エタノ
ールのbp(boiling point)は78℃な
ので、70℃程度の温度でモノカルボン酸エタノール溶
液を加熱すると、気化が起こり、トナー表面にモノカル
ボン酸金属塩が図1に示すように吸着してコーティング
される。
【0012】モノカルボン酸としては、ラウリル酸(C
1123COOH),ミリステック酸(C1327COO
H),パルミチン酸(C1531COOH),マーガリッ
ク酸(C1633COOH),ステアリン酸(C1735
OOH)等が用いられる。また、金属としてはMg,N
aが、有機溶媒としてはメタノール,エタノール,アセ
トン等が、それぞれ用いられる。
【0013】上記コーティングは、図2の乾燥機10に
より行われる。乾燥機10の両側には表面改質剤16収
納用の容器11が配置されている。表面改質剤16とし
ては、ステアリン酸ナトリウム10gをエタノール90
g溶液に入れた10wt%溶液が用いられる。また、1
2はトナー1を入れるためのトナー容器で、常温に保っ
ておくことができる。トナー容器12は、図示しない上
下動機構を有する支持部13,14上に支持されて矢印
で示すように上下動可能である。
【0014】コーティングに際しては、乾燥機10の温
度を70〜80℃の一定温度に設定し、支持部13,1
4を交互に上下動させて、スチレン−アクリル系のトナ
ー1の入ったトナー容器12を左右方向に対し連続的に
傾斜させる。これにより、トナー1は左右に転がる。そ
して、気流15により、容器11内の表面活性剤16を
送り込む。気流15は0.7kg/m2 の圧力で一定と
する。これにより、トナー1の表面には、疎水基が均一
に付着する。これを一昼夜続けることにより、トナーの
表面に表面改質剤を均一に再現性良くコーティングする
ことができる。
【0015】上記説明では、表面改質剤としてステアリ
ン酸ナトリウムを用いた例について述べたが、ステアリ
ン酸マグネシウムを用いても同様にコーティングするこ
とができる。この場合は、ステアリン酸マグネシウム1
0gをエタノール90g溶液に入れて10wt%溶液を
作り、これを容器11に入れてコーティングを行う。
【0016】この方法により、トナー表面に表面改質剤
が均一にコーティングされるため、トナーの製造ロット
間での流動性のばらつきを改善して流動性を向上させる
ことができる。図3はこの効果説明図で、横軸にはトナ
ー名(A,B,C,D)を、縦軸には安息角(de
g.)をとっている。本図に明らかなように、実線で示
す改質前より点線で示す改質後の方が安息角が減少して
おり、改質による流動性は向上している。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、疎
水基を持ったモノカルボン酸塩溶液をトナー表面に均一
にコーティングすることができ、ロット間の流動性のば
らつきを解決することができる。また、トナー表面を分
子の層で均一にコーティングすることができるため、環
境に対して帯電特性を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のトナーの表面改質説明図であ
る。
【図2】本発明の実施例の表面改質剤コーティング装置
の構成,作用説明図である。
【図3】本発明の効果説明図である。
【図4】シリカのチクソトロピー状態図である。
【符号の説明】
1 トナー 16 表面改質剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に、モノカルボン酸金属塩の表面改
    質剤をコーティングして成ることを特徴とするトナー。
  2. 【請求項2】 疎水基Rと金属から成るモノカルボン酸
    塩溶液を加熱により気化し、これを直接トナー表面上に
    吸着させてコーティングすることを特徴とするトナーの
    製造方法。
JP4013678A 1992-01-29 1992-01-29 トナー及びその製造方法 Withdrawn JPH05204182A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7384722B2 (en) 2003-06-23 2008-06-10 Ricoh Company Limited Method for preparing functional particulate organic material, toner using the functional particulate organic material, and image forming method and apparatus using the toner
JP2009069535A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷現像用トナー及びその製造方法、静電荷現像用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7384722B2 (en) 2003-06-23 2008-06-10 Ricoh Company Limited Method for preparing functional particulate organic material, toner using the functional particulate organic material, and image forming method and apparatus using the toner
JP2009069535A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷現像用トナー及びその製造方法、静電荷現像用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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Effective date: 19990408