JPH05204014A - 撮影装置の手ぶれ防止装置 - Google Patents

撮影装置の手ぶれ防止装置

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JPH05204014A
JPH05204014A JP1137292A JP1137292A JPH05204014A JP H05204014 A JPH05204014 A JP H05204014A JP 1137292 A JP1137292 A JP 1137292A JP 1137292 A JP1137292 A JP 1137292A JP H05204014 A JPH05204014 A JP H05204014A
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signal
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の撮影装置の手ぶれ防止装置にあっ
ては、変化する装置や撮影者の状態を加味して露光中の
手ぶれを予測する精度を高めて防振効果を高めるため
に、予測演算のための係数をリアルタイムに可変設定可
能とすることを特徴とする。 【構成】この発明は、手ぶれ振動を手ぶれ信号検出部1
で検出して手ぶれ信号記憶部2に記憶し、撮影時の手ぶ
れ信号を予測する予測係数を手ぶれ予測係数記憶部3に
記憶する。演算部4では、手ぶれ信号検出部1の出力及
び/または手ぶれ信号記憶部2の出力と、手ぶれ予測係
数記憶部3の出力を、各々の対応する過去のデータにつ
いて演算し、予測手ぶれ信号を得る。加えて、手ぶれ予
測係数再設定部5で、手ぶれ信号検出部1の出力に基い
て手ぶれ信号記憶部2に記憶している係数を再設定す
る。また、上記手ぶれ予測係数再設定部5の動作を有効
とするモードと無効とするモードを、手ぶれ予測係数再
設定選択部6で選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は撮影装置の手ぶれ防止
装置に関し、特にカメラやビデオカメラ等の被写体の画
像を記録する光学装置に於ける撮影者と被写体の相対的
な移動により画質を劣化させる、所謂手ぶれ振動の振動
影響を補正防止する撮影装置の手ぶれ防止装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、撮影した画像の手ぶれによる
劣化を防止する装置が種々提案されている。これらの装
置は、手ぶれ振動を検出するために、機械的な振動セン
サ(角速度センサや加速度センサ等)を用いていたり、
CCD等の画像信号センサの出力の時系列変化や被写体
の輝度の変化を検出している。
【0003】また、具体的に手ぶれによる画質の劣化を
防ぐ方法として、光学系をぶれがないように補正駆動し
たり、ぶれの大きい場合に撮像を禁止したり、一つの画
像の取込みのための時間を短くするようにしている。ま
た、画像データを一旦記憶装置に記憶し、ぶれの信号に
応じて画像の読出すアドレスを変更して、ぶれのない画
像データを出力する方法も提案されている。
【0004】ここで、CCD等の画像センサでぶれを検
出する場合には、画像信号の取込みのための画素上での
光電流の積分時間や時系列データから、被写体像の移動
を検出するための時間により、手ぶれ信号検出の時間的
遅延が生じる。
【0005】また、機械的な振動センサ等であっても、
センサ信号にハム等によるノイズが重畳する場合に、そ
の有害成分の除去のためのフィルタが必要になり、その
ために有効な手ぶれ信号が遅れてしまうこともある。こ
の遅れを補正するためには、手ぶれの予測ということが
必要となる。
【0006】更に、手ぶれを検出してその値が大きいと
きに露光を禁止し、手ぶれが小さくなる場合に露光を許
可する場合にも、露光する前にその露光中のぶれの大き
さを知る必要があることから、露光開始以前に露光中に
起きるであろう手ぶれの大きさを予測する必要がある。
【0007】この手ぶれ信号予測の方法として、従来、
手ぶれ振動を単振動に近似してその周期や周波数を検出
して手ぶれを予測したり、ぶれの無くなるタイミングを
予測する方法が考えられている。或いは、刻々変化する
手ぶれ振動の時系列データを、最小自乗法等を用いて、
直線や二次以上の高次の回帰線に近似し外挿する方法が
提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手ぶれ
の振動はきれいな単振動ではなく、像の位置の次元では
10Hz以下の振動が複雑に重ね合わさったランダムな
振動状態であり、また、その重なり具合は刻々変化する
ため、上述した従来の方法の如き単振動による予測では
精度を十分に得ることができない。
【0009】一方、回帰線近似の方法は、統計的な手法
を用いるためそれなりの精度を得ることができるが、演
算が複雑であると共にその演算量も大きなものになって
しまう。また、回帰の係数はその演算時のみ有効で、係
数自体が、ぶれに合わせて刻々大きく変化するため、リ
アルタイムに手ぶれを予測するためには、予測の毎に回
帰演算を行う必要がある。したがって、カメラやビデオ
カメラのような小型な普及品に応用する場合には、必要
以上の高性能なコンピュータ等の実装が必要になり、コ
スト的に実用的でないものになってしまう。
【0010】このように、従来の手ぶれ信号の予測で
は、手ぶれ信号の推移に注目して手ぶれ信号を単振動、
或いは回帰式等の時間の関数として扱っている。そし
て、その関数の係数や定数が刻々変化するために、予測
を行う毎に係数の設定が必要になり、演算量が増してリ
アルタイムに精度の高い予測を行うことができない。
【0011】一方、撮影者の状況、すなわち立った姿
勢、座った姿勢、乗り物上、或いは各撮影者の個性によ
って、ぶれの発生の具合は変化する。したがって、その
状況に応じた予測を行うことで予測の精度は向上するは
ずであるが、従来のようにある時間の関数に置換えて予
測する場合、その関数自体が撮影者の状況によらずに大
きく変化するため、大まかな撮影者の状況をつかむこと
も困難である。
【0012】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、カメラやビデオカメラ等の被写体の画像を記録する
光学装置に於ける手ぶれ振動の影響を補正防止する手ぶ
れ防止装置に於いて、撮影者の状況と予測する時間によ
り定まる係数を用いることにより、刻々変化する手ぶれ
信号に追従してその時々で最適な手ぶれ予測を行うこと
のできる精度の撮影装置の手ぶれ防止装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、図
1の基本構成を表す概念図に示されるように、被写体の
画像を記録する撮影装置に於ける手ぶれ防止装置に於い
て、手ぶれ振動を検出する手ぶれ信号検出部1と、この
手ぶれ信号検出部1からの出力を少なくとも1個以上記
憶する手ぶれ信号記憶部2と、撮影時の手ぶれ信号を予
測するための少なくとも2種以上の予測係数を記憶して
いる手ぶれ予測係数記憶部3と、上記手ぶれ信号検出部
1の出力及び/若しくは上記手ぶれ信号記憶部2の出力
と上記手ぶれ予測係数記憶部3の出力を各々の対応する
過去のデータについて乗算及び加算し予測手ぶれ信号を
演算する演算部4と、上記手ぶれ信号検出部1の出力に
基いて上記手ぶれ信号記憶部2に記憶されている係数を
再設定する手ぶれ予測係数再設定部5とを具備すること
を特徴とする。
【0014】また、この発明は、上記手ぶれ予測係数再
設定部5の動作を有効とするモードと無効とするモード
とを選択する手ぶれ予測係数再設定選択部6を更に具備
している。
【0015】
【作用】この発明の撮影装置の手ぶれ防止装置にあって
は、第1の構成例として図1(a)に示されるように、
被写体の画像を記録する撮影装置に於ける手ぶれ防止装
置に於いて、手ぶれ信号検出部1で手ぶれ振動が検出さ
れ、この手ぶれ信号検出部1からの出力が少なくとも1
個以上手ぶれ信号記憶部2に記憶される。また、手ぶれ
予測係数記憶部3には、撮影時の手ぶれ信号を予測する
ための少なくとも2種以上の予測係数が記憶される。そ
して、上記手ぶれ信号検出部1の出力及び/若しくは上
記手ぶれ信号記憶部2の出力と、上記手ぶれ予測係数記
憶部3の出力が、演算部4に於いて各々の対応する過去
のデータについて乗算及び加算されて予測手ぶれ信号が
演算される。加えて、手ぶれ予測係数再設定部5によ
り、上記手ぶれ信号検出部1の出力に基いて上記手ぶれ
信号記憶部2に記憶されている係数が再設定される。ま
た、上記手ぶれ予測係数再設定部5の動作を有効とする
モードと無効とするモードとが、手ぶれ予測係数再設定
選択部6にて選択される。
【0016】また、この発明の第2の構成例として、図
1(b)に示されるように、上記手ぶれ信号検出部1で
検出された手ぶれ信号と、上記演算部4で予測された手
ぶれ信号とを、上記手ぶれ予測係数再設定部5にて比較
して、最適な予測のための係数を上記手ぶれ予測係数記
憶部3で再設定するように構成することも可能である。
【0017】更に、この発明の第3の構成例として、図
1(a)に示されるように、上記手ぶれ予測係数再設定
部5の動作を行うか行わないかの手ぶれ予測係数再設定
選択部6を用いて、撮影装置の特定の動作時にのみ手ぶ
れ予測係数再設定部5の動作を行い、その他の場合には
予測係数の再設定を行わず迅速な予測手ぶれ信号の演算
を行えるようにしている。
【0018】この積和による予測は、予測値を時間の関
数として扱わないため、撮影者の状況をつかんで、その
状況下では同一の係数による予測が可能になる。また、
その演算の規模も小さなものである。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。実施例の詳細な説明に入る前に、先ずこの発明
に於ける手ぶれ予測の原理を説明する。
【0020】図2に示されるように、カメラに対して、
x、y、zの3つの軸を設定する。手ぶれは、画面の横
方向と縦方向に発生するが、説明を簡略化するため、画
面の横方向の手ぶれに対して補正を行う例について説明
する。尚、画面の縦方向についても同様に適用すること
ができる。
【0021】予測する量は、手ぶれ検出センサの遅れ時
間、アクチュエータの遅れ時間、及び演算に要する時間
の合計時間後の手ぶれの量である。いま、手ぶれ信号を
X(i)、予測した結果の予測手ぶれ信号を(Y)とす
る。ここで、(i)の値は、少なくとも0と1の値をと
り、予測するデータの必要な精度により、2以上のある
自然数(N)まで用いられる。現時点での手ぶれ信号を
X(0)、1時点過去の手ぶれ信号をX(1)、2時点
過去の信号をX(2)、i時点過去での手ぶれ信号であ
るならX(i)と表わす。
【0022】このX(0)の信号は、上記手ぶれ信号検
出部1から出力される。また、過去の手ぶれ信号X
(i)は、順次手ぶれ信号記憶部2に記憶されていき、
古くなって不必要なデータから破棄されて新しい手ぶれ
信号に更新される。次に、予測に用いる手ぶれのデータ
の時間間隔(Δt)について説明する。
【0023】この時間については、手ぶれの信号に対し
て、その軌跡を十分にトレースするサンプルを可能にす
る時間であればよい。十分に手ぶれを表わすためには、
手ぶれ信号の高周波の周波数に対して十分に検出できる
値であればよい。従来からの手ぶれについての現像解析
により、画像の劣化を招く手ぶれの周波数は、最大でも
10Hz程度と求められているので、この10Hzを正
確に検出することのできる間隔であればよい。これは、
一般的なサンプリングの行い方として、8倍以上の周波
数での検出を行えばよい。つまり、予測用のデータの時
間間隔は、12msecより高速であればよいと考えら
れる。また、予測の時間が長い場合には、この間隔は長
めに設定し、短時間の場合には、短めに設定すること
で、予測の精度は向上する。
【0024】いま、検出した手ぶれ信号についての階差
を考える。1階の階差をΔ1、2階の階差をΔ2、3階
の階差をΔ3とする。すると、数1、数2及び数3の関
係式のように表され、従って数4、数5及び数6の関係
式が求められる。
【0025】
【数1】
【0026】
【数2】
【0027】
【数3】
【0028】
【数4】
【0029】
【数5】
【0030】
【数6】
【0031】また、予測手ぶれ信号(Y)と、最新の手
ぶれ信号についての階差をΔ1(Y)とする。すると、
数7、数8及び数9の関係式より、数10、数11及び
数12の関係式が求められる。
【0032】
【数7】
【0033】
【数8】
【0034】
【数9】
【0035】
【数10】
【0036】
【数11】
【0037】
【数12】 更に、手ぶれ信号(X)の検出の時間間隔をΔt、予測
したい時間を(S)とする。また、その比を(k)とす
る。すると、数13の関係式が成立する。
【0038】
【数13】
【0039】手ぶれ信号の時間的な推移について、ある
程度滑らかに推移するとして、その滑らかさを、いま3
次の導関数が定数と仮定する。いま、離散的な手ぶれ信
号を扱っているために、手ぶれ信号は滑らかに推移する
ためには3次の階差はデータの間隔時間に比例するはず
である。つまり、数14の関係式のようになる。
【0040】
【数14】 この数14の関係式と上記の式から、数15、数16及
び数17の関係式が求められる。
【0041】
【数15】
【0042】
【数16】
【0043】
【数17】 したがって、数18及び数19の関係式が成立する。
【0044】
【数18】
【0045】
【数19】
【0046】この数19の関係式で表わされるように、
過去の手ぶれ信号と、現在の手ぶれ信号とに所定の係数
を乗じて、未来の手ぶれ信号を予測することができる。
この係数が、予測係数である。この例では、3階の階差
についての予測する時間とデータの時間間隔(Δt)と
の比で比例を考ているが、手ぶれ信号の予測の精度を上
げるために、更に、高次の階差について考えることも無
論可能である。
【0047】ここで、時系列の手ぶれ信号に乗じている
係数を、手ぶれ予測係数記憶部3にA(i)と記憶し、
演算部4で上記の手ぶれ信号と予測係数を乗じ、更に加
算して和をとると、数20の関係式の如くなる。。
【0048】
【数20】 この演算を撮影装置内で行うことで、簡単に手ぶれを予
測することが可能になる。
【0049】ところで、撮影者の状況により、手ぶれの
発生の状況が変化する場合がある。例えば、立っている
場合、座っている場合、乗り物に乗っている場合等であ
る。この場合、同じ予測係数を用いずに、各々の状況に
応じた係数を用いることにより、より予測精度を向上さ
せることが可能となる。ここで、実際に発生する手ぶれ
から最適な予測係数を求める例について述べる。具体例
として、現在と過去の手ぶれ信号による重回帰分析を行
うことで、各手ぶれ信号の重みの係数を最小自乗法で求
める方法について説明する。
【0050】手ぶれ検出センサの検出の遅れ時間を予測
する場合の予測係数の最適化を行う例について述べる。
尚、データの個数や測定の回数は必要に応じて増やすこ
とができる。
【0051】測定により得られた手ぶれ信号を考える。
いま、1msec毎のサンプル間隔で2秒間に得た20
01個の手ぶれ信号をB(j)(jは0から2000)
とする。また、この手ぶれ検出センサは、出力信号に3
0msecの遅延を有しているとする。
【0052】いま、同じ時点でのデータについて、同じ
値の添え字(j)で表された手ぶれ信号列C0(j)、
C1(j)、C2(j)、C3(j)について考える。
ここで、C0(j)には予測を行う時点の最新の手ぶれ
信号、C1(j)、C2(j)、C3(j)には、それ
ぞれ10msec過去の手ぶれ信号、20mec過去の
データ、30msec過去のデータが入るものとする。
また、予測したい時間後の実際の手ぶれ量をD(j)と
する。この信号列に上記の実測した手ぶれ信号を当ては
めると、表1に示されるようになる。
【0053】
【表1】 予測するために用いるデータと基準のデータの組は、1
941個になる。
【0054】ここで、予測係数をA0、A1、A2、A
3とする。これらは、それぞれ0msec、10mse
c、20msec、30msecの過去のデータに乗ず
るための係数である。予測のための演算式は、時点
(j)での予測値をY(j)とすると、数21の関係式
のように表される。
【0055】
【数21】 時点(j)での実際の手ぶれ信号と予測値の誤差e
(j)は、数22の関係式のようになる。
【0056】
【数22】 そして、誤差の平方和(E)は、数23の関係式のよう
に表される。
【0057】
【数23】
【0058】次いで、最小自乗法に基いて、この誤差の
平方和(E)を最小にする予測係数の組合わせを求め
る。そのために、数24の関係式で示される行列(G)
を考える。(j)は、ここでは0から1941の値であ
る。
【0059】
【数24】 次に、次の行列(H)を考えると、数25の関係式のよ
うに表される。
【0060】
【数25】 すると、数26の関係式のように表わすことができる。
【0061】
【数26】
【0062】つまり、行列(G)の逆行列(G)-1を求
めて、数27の関係式で表される演算を行って予測係数
を定めることで、実際の手ぶれの発生に合わせた予測係
数の最適化を行うことができる。
【0063】
【数27】 この係数を、手ぶれ予測係数記憶部3に記憶させればよ
い。上述した一連の演算が、手ぶれ予測係数再設定部5
の動作の一例である。
【0064】一方、この一連の演算に要する量と時間
は、リアルタイムでの手ぶれ信号の予測を阻害してしま
う可能性がある。それを防止するためには、手ぶれ予測
係数再設定選択部6を用いて、手ぶれ予測係数の再設定
が選択されている場合にのみ予測係数の再設定を行うよ
うに制限を与えるようにしてもよい。次に、この発明の
第1の実施例について説明する。
【0065】この第1の実施例は、角速度センサの手ぶ
れを検出して、その値に基いてアクチュエータを動か
し、アクチュエータに連動して撮像部材のレンズの光軸
に対する位置を変更して、撮影される写真の手ぶれによ
る劣化を防止する場合に適用したものである。
【0066】上述したように、手ぶれは画面の横方向と
縦方向に発生するが、説明を簡略化するために一方向の
みの説明を行う。図2に示されるように、カメラに対し
てx、y、zの3つの軸を設定する。同実施例は、画面
の横方向の手ぶれに対して手ぶれの補正を行う例につい
て述べる。
【0067】図3は、この発明の第1の実施例に従った
撮影装置の手ぶれ防止装置の基本構成を示すブロック図
である。角速度センサ11は、カメラの横方向の手ぶれ
を検出するために、図2のy軸回りの回転による角速度
を検出するようにその感度軸を合わせてある。
【0068】角速度センサ11は、出力段にA/Dコン
バータ(図示せず)を有し、その出力はデジタル化され
る。同実施例では、最新の角速度センサの手ぶれ信号を
含め、10msec毎のずれた時間での4個の手ぶれ信
号から予測するものとする。つまり、0msec過去の
データと、10msec、20msec、30msec
去過のデータとをそれぞれ用いて予測される。
【0069】上記角速度センサ11の出力は、後述する
シーケンス制御部17からの指示信号(S3 )に従い、
1msec毎に手ぶれ信号記憶部12に取込まれる。最
新の現在の手ぶれデータの記憶エリアを含め、この手ぶ
れ信号記憶部12の記憶エリアの大きさは、31個必要
になる。30msecを越える過去のデータは、新しい
データによって更新されるようになっている。
【0070】手ぶれ予測係数記憶部13には、現在の最
新の手ぶれ信号のための係数(A(0))と、それぞれ
10msec、20msec、30msec過去のデー
タに乗ずるための係数(A(1)、A(2)、A
(3))が記憶されている。
【0071】また、演算部14では、シーケンス制御部
17からの信号(S4 )に従い、現在の最新の手ぶれ信
号(X(0))と、手ぶれ信号記憶部12に記憶されて
いる過去の手ぶれ信号のうちの10msec、20ms
ec、30msec過去のデータについて、それぞれX
(1)、X(2)、X(3)として、またiを0から3
までの自然数として、数28の関係式で表される演算を
行うことにより予測手ぶれ信号(Y)を演算する。
【0072】
【数28】
【0073】手ぶれ予測係数再設定部15は、手ぶれ予
測係数再設定選択部16の指示によるシーケンス制御部
17からの信号(S2 )に従って予測係数を求め、それ
を手ぶれ予測係数記憶部13に記憶させるものである。
また、上記手ぶれ予測係数再設定選択部16は、スイッ
チ16aを有しており、シーケンス制御部17に手ぶれ
予測係数の再設定の指示信号(S1 )を発する。
【0074】シーケンス制御部17は、撮影装置の一連
の動作を制御するものであるが、同実施例に於いては、
この発明に関係ある点のみ述べることにする。このシー
ケンス制御部17には、カメラの表示やピント調節等の
起動を指示するためのスイッチR1と、ぶれ防止用の手
ぶれ防止機構の起動を指示するためのスイッチR2が接
続されている。
【0075】シーケンス制御部17からの信号(S5
に従って、アクチュエータ制御回路18は、演算部14
で求められた予測手ぶれ信号(Y)に基いて、この予測
された手ぶれ信号を打消す方向にアクチュエータ19を
速度駆動制御する。上記アクチュエータ19には、撮像
部20が機械的に連結されている。この撮像部20は、
アクチュエータ19の動作に応じて、カメラのレンズに
対する光軸のx方向の位置を移動させる。これにより、
撮像部20上の被写体の像の手ぶれによる劣化を防止す
る。
【0076】次に、図4のフローチャートを参照して、
第1の実施例の動作を説明する。ここでは、手ぶれ信号
記憶部12、手ぶれ予測係数記憶部13、演算部14、
手ぶれ予測係数再設定部15、シーケンス制御部17を
マイクロコンピュータを中心に構成した場合のプログラ
ムの流れについて説明する。
【0077】カメラの電源が投入されてプログラムがス
タートされると、先ずステップS1で、マイクロコンピ
ュータのハードウェア的な各ポート等の初期設定やソフ
トウエア的な変数等のリセット、スタックポインタ等の
初期設定が行われる。また、手ぶれ防止機構の初期位置
へのリセット動作等の撮影装置の機構についても撮影準
備の動作が行われる。
【0078】次に、ステップS2に於いて、スイッチ1
6aが操作されてオン状態になっているか否かを信号S
1 により判定する。ここで、信号S1 がスイッチ16a
の操作が起きたことを示す場合には、ステップS3に進
み、上記信号S2 の指示がなされて「予測係数再設定」
のサブルーチンがコールされる。そして、実行後はステ
ップS2へ戻る。言い替えればこのサブルーチンのコー
ルが、信号S2 を意味している。
【0079】一方、上記ステップS2に於いて、スイッ
チ16aが操作されていなければステップS4に進んで
スイッチR1を調べる。ここで、スイッチR1も操作さ
れていなければ、ステップS2へ戻り、以後これを繰返
す。上記ステップS4に於いて、スイッチR1の操作を
検出した場合、ステップS5以下を実行する。
【0080】先ず、ステップS5でサブルーチン「予測
初期設定」を実行する。次に、ステップS6で、上記信
号S3 の指示に相当するサブルーチン「手ぶれ信号記
憶」を実行する。続いて、ステップS7にて手ぶれ信号
の予測を行うために必要な、過去の手ぶれ信号の手ぶれ
信号記憶部12への記憶の蓄積が十分か否かを評価す
る。この場合、後述するプリデータカウンタが利用され
る。
【0081】ステップS7にて、必要なデータが蓄積さ
れていない場合には、ステップS11へ移行する。これ
に対し、十分に過去のデータが蓄積されている場合に
は、ステップS8へんでスイッチR2の操作がなされて
いるか否かを判定する。このステップS8にて、スイッ
チR2の操作が無い場合には、ステップS11へ移行す
る。
【0082】上記ステップS8で、スイッチR2が操作
されていると判定された場合は、続くステップS9及び
ステップS10で、それぞれ上記信号S4 及びS5 の指
示に相当するサブルーチン「予測演算」の実行と、アク
チュエータの駆動信号の出力を行う。
【0083】そして、ステップS11に於いて、再度ス
イッチR1の状態を判定する。ここで、引続きスイッチ
R1が操作状態、つまりオン状態であればステップS6
へ戻り、上述した動作を繰返す。一方、スイッチR1が
オフ状態であれば、撮影者が手ぶれ防止の動作の中断を
行ったと判断してステップS1へ戻り、最初からプログ
ラムの実行をやり直す。
【0084】次に、図5のフローチャートを参照して、
サブルーチン「予測係数再設定」を説明する。ここで
は、上述した重回帰法による最小自乗法を利用した予測
係数の最適化を行う。
【0085】先ず、ステップS21にて手ぶれデータの
測定を、所定時間行う。同実施例では、上述した通り、
2秒間の1msec毎のデータ2001個の測定を行
う。表1は、実測値(B)である。これにより、最適化
に用いる30msec、20msec、10msec、
0msec過去のデータと、基準に用いるデータ(D)
の意味する測定値が定まる。
【0086】次に、ステップS22で、上述した数24
の関係式で表した行列(G)を演算して求める。同様に
ステップS23にて、上述した数25の関係式で表した
行列(H)を演算する。
【0087】また、ステップS24では、ステップS2
2で求めた行列(G)から行列(G)-1を演算する。次
いで、ステップS25で、上述した数27の関係式で表
した演算を行い、予測係数(A0、A1、A2、A3)
を求める。そして、ステップS26にて、求めた予測係
数を手ぶれ予測係数記憶部13に記憶設定した後リター
ンし、このサブルーチン「予測係数再設定」を終了す
る。次に、図6のフローチャートを参照して、サブルー
チン「予測初期設定」について説明する。
【0088】先ず、ステップS31で、手ぶれ予測係数
記憶部13から手ぶれの予測のために必要な係数(A
(0)、A(1)、A(2)、A(3))を読出す。次
いで、ステップS32で、手ぶれ信号をマイクロコンピ
ュータの書込み読出し自由な記憶領域(RAM)に書込
む際に使用するためのデータポインタに、手ぶれ信号を
格納するための連続的なRAM領域の先頭アドレス(#
V0)から1つ小さいアドレス(アドレス#V00)を
代入する。#V0は、最新の手ぶれ信号を含めて、31
個のデータの格納がなされる領域の先頭アドレスであ
る。
【0089】ステップS33では、予測を行うために必
要な手ぶれ信号が手ぶれ信号記憶部2(上記RAM領
域)に記憶されたことを検出するためのカウンタとして
のプリデータカウンタをクリアする。この後、このカウ
ンタは最初に31個のデータが格納されるまでカウント
アップを行う。その後リターンして、「予測初期設定」
のサブルーチンを終了する。
【0090】図7は、サブルーチン「手ぶれ信号記憶」
を説明するフローチャートである。同図に於いて、ステ
ップS41で、データポインタの値を、次のデータのエ
リアを示すためにインクリメントする。次いで、ステッ
プS42に於いて、データポインタの値が手ぶれ信号を
格納するエリアから越えていないかを調べる。同実施例
の場合、上述したように、最新の手ぶれ信号を含んで合
計31個のデータを記憶しているため、先頭アドレスか
ら記憶領域が30個越えた場合に、ステップS43に進
んでデータポインタの値を上述したアドレス(#V0)
に再設定する。
【0091】次に、ステップS44で、手ぶれ信号とし
て角速度センサ11の出力を読込む。そして、ステップ
S45に進んで、一般的な間接アドレッシングの手法を
用いて、上記データポインタの示すRAMのエリアに、
この角速度データを記憶させる。
【0092】次いで、ステップS46に於いて、プリデ
ータカウンタの値を調べ、予測するために十分なデータ
の個数を既に手ぶれ信号記憶部12に記憶しているか否
かを調べる。ここで、まだ十分なデータが記憶されてい
ない場合にはステップS47へ、進んでプリデータカウ
ンタを1進める。一方、必要なデータがそろっている場
合にはリターンして「手ぶれ信号記憶」のサブルーチン
を終了する。次に、図8のフローチャートを参照して、
「予測演算」のサブルーチンを説明する。
【0093】先ず、ステップS51にて、現在のデータ
ポインタの値が意味する最新の手ぶれ信号の格納アドレ
スからデータを読出して、変数X(0)に代入する。次
に、ステップS52からステップS54に於いて、10
msec過去のデータを読出す。そのため、先ずステッ
プS52にて、現在のデータポインタの値から10個以
前のデータアドレスが、現在のデータポインタから10
個分小さなアドレスが、手ぶれ信号を格納しているRA
M領域の先頭アドレス(#V0)より小さいか否かを調
べる。
【0094】このステップS52にて、小さくない場合
には、そのままステップS53に進んで間接アドレスに
より、データポインタより−10分小さな値のアドレス
情報を用いて10msec過去のデータを読出し、変数
x(1)に代入する。一方、ステップS52で、先頭ア
ドレス(#V0)よりデータポインタ−10の値が小さ
くなってしまった場合は、現在のデータポインタの値よ
り21個分大きなアドレスに10msec過去のデータ
が格納されているので、ステップS54に進んで、その
値を読出して変数X(1)に代入する。
【0095】次いで、ステップS55からステップS5
7に於いて、上記と同様の方法で20msec過去のデ
ータを読出し、変数X(2)に代入する。更に、ステッ
プS58からステップS60に於いて、上記と同様の方
法で30msec過去のデータを読出し変数X(3)に
代入する。
【0096】こうして求められた、現在と、過去10m
sec、20msec、30msecの4個の手ぶれ信
号と、上述したステップS31で読出した予測係数とを
用いて、ステップS61からステップS64に於いて、
予測手ぶれ信号(Y)を演算する。
【0097】すなわち、ステップS61で乗算(X
(0)×A(0))を行い、結果を予測手ぶれ信号の変
数(Y)に代入する。続いて、ステップS62、ステッ
プS63、ステップS64にて、変数(Y)に、乗算X
(1)×A(1)の結果、乗算X(2)×A(2)の結
果、乗算X(3)×A(3)を、順次加算代入する。こ
の結果、求められた変数(Y)が、予測される手ぶれ信
号の値である。こうして、これらの演算の終了後、リタ
ーンして「手ぶれ信号記憶」のサブルーチンを終了す
る。
【0098】尚、上述した実施例では、手ぶれ信号検出
部として角速度センサを使用したが、これに限られるも
のではなく、CCD等の撮像装置を用いた手ぶれ検出で
あっても、無論、原理的にその方法、効果に差異がある
ものではない。
【0099】このように、同実施例では、手ぶれの予測
のための予測係数を最適化するモードを備えたため、撮
影の状況や撮影者の個性に合わせて手ぶれの予測を正確
に行うことができる。次に、この発明の第2の実施例に
ついて説明する。
【0100】この第2の実施例は、単に手ぶれ検出手段
出力に基いて手ぶれ予測係数を再設定するものではな
く、予測演算結果の値とこの予測時間後に於ける実際の
手ぶれ量とを比較し、その比較結果に基いて係数を再設
定するようにしたものである。
【0101】検出手段を具体的に説明すると、この第2
の実施例は、カメラに於いて手ぶれ信号として被写体輝
度の変化を測定し、輝度変化が大きいときに手ぶれが大
きいと判断して撮像系の露光を禁止し、輝度変化が小さ
いときに手ぶれが小さいと判断して露光を許可すること
で、手ぶれによる画質の劣化の無い被写体像を得ようと
した手ぶれの防止装置である。被写体輝度変化は画面の
平面上でのぶれの大きさに比例して発生する。つまり、
この信号は画面の横方向縦方向に限らずぶれの情報を提
供する。また、露光時間の中央での手ぶれが小さい場合
に露光を行うことで、効果的に手ぶれの少ない撮影が行
われる。
【0102】図9は、この第2の実施例の基本構成を示
すブロック図である。同図に於いて、手ぶれ検出部21
は、被写体の輝度の変化を検出することで手ぶれ信号を
検出するものである。この出力は、手ぶれ信号記憶部2
2に記憶されると共に、後述する手ぶれ予測係数再設定
部28により手ぶれ予測係数の再設定に利用される。
【0103】演算部24では、手ぶれ信号記憶部22に
記憶されている手ぶれ信号と、手ぶれ予測係数記憶部2
3に記憶されている手ぶれ予測係数から、予測手ぶれ信
号を演算してシーケンス制御部29に出力する。また、
手ぶれ予測係数記憶部23に記憶されている予測係数
は、当初、露出時間設定部25と手ぶれ信号遅延情報記
憶部26のデータに基いて、手ぶれ予測係数設定部27
により求められた値に設定される。この際、予測すべき
時間の量(S)も求められる。その後、手ぶれ予測係数
再設定部28の動作に合わせて修正更新される。
【0104】この手ぶれ予測係数再設定手段28は、上
記手ぶれ予測係数設定部27で求められた予測すべき時
間のデータ(S)に基いて、予測演算結果と予測すべき
時間(S)が経過した後の手ぶれ検出部21の値を比較
して、予測係数を修正する。
【0105】また、上記シーケンス制御部29は、手ぶ
れ検出と予測の動作の開始を指示するために撮影者が操
作するスイッチR21と、撮影者が露光動作を指示する
ために操作するスイッチR22を有している。そして、
シーケンス制御部29の出力を受け、露光部30が撮像
を開始するようになっている。次に、各ブロックの詳細
について説明する。
【0106】図10は、手ぶれ検出部21の詳細を示し
た図である。手ぶれ検出部21は、図示の如く被写体輝
度検出部21iと、被写体輝度微分演算部21jと、A
/Dコンバータ21hから成っている。
【0107】被写体輝度検出部21iは、被写体光を受
光し、被写体の輝度を検出するための受光手段として、
同実施例では比較的低コストのSPDを使用している。
SPD21aは、カメラの測光に用いられている部分測
光用の受光素子である。また、ダイオード21b及び2
1cは、SPD21aの光電流を対数圧縮するためのも
のであり、その個数は電源電圧により異なる。また、S
PD21aとダイオード21bのアノードとの接続部に
は、バッファアンプ21dが接続されて被写体輝度信号
を出力している。
【0108】一方、被写体輝度微分演算部21jは、微
分回路21e、ローパスフィルタ21f、アンプ21g
で構成され、被写体輝度信号を被写体輝度変化信号に変
換演算している。すなわち、微分回路21eが被写体輝
度信号を変化信号に変換する。更に、ローパスフィルタ
21fにより、光源のフリッカノイズ等の高周波のノイ
ズ成分を除去して、アンプ21gで必要な信号サイズに
規格化する。更に、被写体輝度微分演算部21jにて規
格化された信号は、A/Dコンバータ21hによってデ
ジタル信号化される。
【0109】これらの回路のうち、ローパスフィルタ2
1fは、入力信号に対して出力信号に遅れを有してい
る。その遅れは、入力信号の周波数と、フィルタのカッ
トオフ周波数と、フィルタの次数により異なる。カット
オフ周波数を手ぶれの周波数よりも十分に高くしておく
ことで、異なる入力される手ぶれ信号の周波数でも一率
の遅れ時間を有する。
【0110】いま、蛍光灯等のフリッカノイズを除去す
るために、フィルタをカットオフ周波数25Hzで8次
の構成で用いた場合、約40msecの遅延が生じる。
この輝度の変化の信号の遅延に関する情報を、上記手ぶ
れ信号遅延情報記憶部26に記憶しておく。
【0111】露光時間設定部25は、フィルムに露光を
与える露出時間(シャッタスピード)を設定する手段で
あり、カメラの露出モードに従って、マニュアル露出モ
ードとシャッタスピード優先モードでは撮影者の手動操
作により指示された値から、また、絞り優先モードとプ
ログラム優先モードでは、被写体の輝度の情報から若し
くは被写体輝度情報に撮影者の絞りやプログラムシフト
等の操作量を加味した情報から、露出時間を設定する。
【0112】また、手ぶれ信号遅延情報記憶部26に
は、上記手ぶれ検出部21の遅延時間に関する情報と、
上記露光部30が露光開始の信号を受けてから実際の露
光が開始されるまでのタイムラグに関する情報と、各種
予測演算に要する時間に関する情報が記憶されている。
【0113】上記手ぶれ予測係数設定部27は、上記露
出時間設定部25と上記手ぶれ信号遅延情報記憶部26
の信号を受けて、予測のための係数を設定するものであ
る。このため、先ず予測したい時間(S)を、露光時間
の2分の1と、信号の遅延時間を加算して求める。次に
予測したい時間(S)と手ぶれ信号の検出時間間隔(Δ
t)に応じ、上述した数13の関係式を用いて数19の
関係式の各項の係数を求める。そして、これを予測係数
として手ぶれ予測係数記憶部23に記憶させる。
【0114】更に、露光部30は、露光を行うためのシ
ャッタが、図示されないアクチュエータを介して取付け
られているが、通常の機械構造は機械的時定数を有し、
起動時等に遅れを有している。また、シャッタには露光
に寄与しない助走の範囲が設定されるために、その区間
を移動する時間が必要である。そのため、露光開始の指
示信号を受けても実際に露光が開始するのは速くても1
0msec程度必要である。この遅れの情報も、手ぶれ
信号遅延情報記憶部26に記憶される。
【0115】また、シーケンス制御部29は、スイッチ
R21の操作を検出し、スイッチR1がオン状態の場
合、手ぶれ検出と手ぶれ信号予測の動作を開始させる。
また、更に、スイッチR22がオンした場合には、演算
部24の出力の絶対値が所定値(Th)であるか判断
し、所定値以下の場合には露光中の手ぶれは小さいと判
断して露光部30に露光開始を指示する。ところで、こ
の第2の実施例では、以下のように手ぶれ信号を決め
る。
【0116】すなわち、最新の被写体輝度変化による手
ぶれ信号を含め、10msec毎のずれた時間での4個
の手ぶれ信号から、予測するものとする。つまり、0m
sec過去のデータと、10msec、20msec、
30msec過去のデータをそれぞれ用いて予測され
る。また、手ぶれ検出部21の出力は、1msec毎
に、手ぶれ信号記憶部22に取込まれる。最新の現在の
手ぶれデータの記憶エリアを含め、この手ぶれ信号記憶
部22の記憶エリアの大きさは、31個必要になる。
尚、30msecを越える過去のデータは、新しいデー
タによって更新されるようになっている。
【0117】上記手ぶれ予測係数記憶部23には、現在
の最新の手ぶれ信号のための係数(A(0))と、それ
ぞれ10msec、20msec、30msec過去の
データに乗ずるための係数(A(1)、A(2)、A
(3))が記憶されている。これらの一連の動作は、1
msec以内に行われ、1msec毎の予測手ぶれ信号
に基いて、手ぶれ防止が行われる。
【0118】また、手ぶれ予測係数再設定部28は、上
記手ぶれ予測係数設定部27で求められた予測すべき時
間のデータ(S)に基いて、予測演算結果と予測すべき
時間(S)が経過した後の手ぶれ検出部21の値を比較
して、予測係数を修正する。そのため、演算部24は、
先ず1回目予測演算時に、4種の予測係数(A0、A
1、A2、A3)について微小変化値をそれぞれ所定値
(ΔA0、ΔA1、ΔA2、ΔA3)に設定し、各々の
項について、A0、A0−ΔA0、A0+ΔA0のよう
に3種の値を設定し、手ぶれ信号を予測演算する。
【0119】つまり、予測した手ぶれ信号について、3
4 種の演算結果を得ることになる。予測時間(S)が経
過するまでの次回からの予測演算は、予測係数(A0、
A1、A2、A3)でのみの予測演算を行う。予測時間
(S)が経過した場合、そのときの手ぶれ検出信号と、
前回34 種の演算を行ったときの演算結果を比較して、
誤差の最小になった予測演算値を捜し、更に、そのとき
に用いた予測係数の組合わせを予測係数として手ぶれ予
測係数記憶23に記憶させる。以後、この予測係数の評
価と補正を予測時間(S)毎に行い、予測係数を最適化
する。
【0120】このように構成し、各構成要素が作用する
ことで、手ぶれの発生の状況が変化しても最適な予測係
数を用いて精度よく手ぶれを予測し、実際の被写体光の
露光時間内の手ぶれが小さな場合にのみ露光を行うよう
な装置を構成することができる。
【0121】次に、図11乃至図13のフローチャート
を参照して、露光部30に露光開始の指示信号を出力す
る動作について説明する。ここでは、露光部30に露光
開始の指示信号を出力する動作を、手ぶれ信号記憶部2
2、手ぶれ予測係数記憶部23、演算部24、手ぶれ予
測係数設定部27、手ぶれ予測係数再設定部28、シー
ケンス制御部29を、マイクロコンピュータを中心に構
成した場合のプログラムの流れについて説明する。図1
1は、この第2の実施例の全体の概略のフローチャート
である。
【0122】先ず、ステップS71で、マイクロコンピ
ュータのハードウェア的な各ポート等の初期設定や、ソ
フトウェア的な変数等のリセット、スタックポインタ等
の初期設定が行われる。次いで、ステップS72で測光
や表示等の一般的なカメラの動作が行われる。
【0123】そして、ステップS73に於いて、スイッ
チR21が操作されてオン状態になっているか否かを判
定する。操作されていなければステップS72へ戻り、
この動作を繰返す。一方、スイッチR21がオンの場
合、ステップS74へ進んで予測のための初期設定とし
て、手ぶれ信号記憶のためにマイクロコンピュータの書
込み読出し自由な記憶領域(RAN)に書込む際に使用
するためのデータポインタに、手ぶれ信号を格納するた
めの連続的なRAM領域の先頭アドレス(#V0)から
1データ分遡ったアドレス(#V00)を代入する。
【0124】アドレス(#V0)は、最新の手ぶれ信号
を含め、31個のデータの格納がなされる領域の先頭ア
ドレスである。同時に、このステップS74では、予測
を行うために必要な手ぶれ信号が、手ぶれ信号記憶部2
2(上記RAM領域)に記憶されたことを検出するため
のカウンタとしてのプリデータカウンタをクリアする。
このカウンタは、最初に31個のデータが格納されるま
でカウントアップを行う。また、予測係数を再設定する
タイミングを取るための再設定カウンタをクリアする。
【0125】次に、ステップS75でサブルーチン「手
ぶれ信号記憶」を実行し、手ぶれ信号として被写体輝度
変化データを手ぶれ検出部21から読込む。そして、一
般的な間接アドレッシングの手法を用いて、上記データ
ポインタの示すRAMのエリアに、この手ぶれ信号を記
憶する。次いで、ステップS76に於いて、プリデータ
カウンタの値を調べ、予測するために充分なデータの個
数を、既に手ぶれ信号記憶部22に記憶しているか否か
を調べる。
【0126】ここで、まだ充分なデータが記憶されてい
ない場合には、ステップS84へ移行して、プリデータ
カウンタをインクリメントした後、ステップS80へ進
む。一方、必要なデータがそろっている場合にはステッ
プS77へ進む。そして、このステップS77では、再
設定カウンタの値が0か否かを判定する。再設定カウン
タの値が0である場合、ステップS78へ進んでサブル
ーチン「多重予測演算」を行い、少し値の違った手ぶれ
予測係数を用いて計81個の予測手ぶれ信号を演算す
る。次いで、ステップS79にて再設定カウンタをイン
クリメントしてステップS80へ進む。
【0127】上記ステップS77に於いて、再設定カウ
ンタが0でないと判断された場合は、ステップS85に
移行して再設定カウンタが意味する時間が予測時間
(S)と同じ時間の値を示しているか否かを判定する。
このステップS85で、再設定カウンタによる時間測定
値が予測時間と等しく、再設定カウンタをクリア後に予
測時間分経過していると判断される場合には、ステップ
S86へ進んでサブルーチン「係数再設定演算」を実行
し、予測係数を最適値に更新する。更に、ステップS8
8で再設定カウンタをクリアして、ステップS89で予
測係数を読出し、ステップS90にてサブルーチン「予
測演算」を実行し、その後ステップS80へ進む。
【0128】上記ステップS84にて、再設定カウンタ
がまだ予測時間に達していないことを判定した場合は、
ステップS87へ進み、再設定カウンタの値をインクリ
メントする。そして、ステップS89へ進んで予測係数
を読出し、ステップS90で「予測演算」のサブルーチ
ンを実行した後、ステップS80へ進む。
【0129】このステップS80に於いて、スイッチR
21がオン状態か判定する。ここで、オフ状態であれ
ば、予測演算を中断してステップS72へ戻り、上述し
た動作を繰返す。一方、スイッチR21がオン状態であ
れば、ステップS81でスイッチR22の状態を判定す
る。このスイッチR22がオフ状態であれば、ステップ
S205へ戻って上述した動作を繰返す。もし、オン状
態であれば、更にステップS82に進んで、予測された
手ぶれ信号(Y)が所定値(Th)以下であるか否かを
判断する。
【0130】このステップS82に於いて、予測された
手ぶれ信号(Y)が所定値(Th)以下であれば、ステ
ップS83に進んで露光開始信号を出力して露光部30
に露光を開始するように指示し、その後ステップS72
へ戻る。一方、予測手ぶれ信号(Y)が所定値(Th)
より大きな場合には、ステップS75へ戻る。上述した
サブルーチン「手ぶれ信号記憶」と「予測演算」につい
ては、上述した第1の実施例1に準ずるので、ここでは
説明を省略する。次に、図12のフローチャートを参照
して「多重予測演算」のサブルーチンについて説明す
る。
【0131】先ず、ステップS91で、手ぶれ予測係数
記憶部23から予測係数(A0、A1、A2、A3)を
読出す。次いで、ステップS92でカウンタ(i)、ス
テップS93でカウンタ(j)、ステップS94でカウ
ンタ(k)、更にステップS95でカウンタ(m)に、
それぞれ(−1)を代入する。
【0132】そして、ステップS96では、4つの予測
係数として(A0+i・ΔA0)、(A1+j・ΔA
1)、(A2+k・ΔA2)、(A3+m・ΔA3)を
用いて、過去の手ぶれデータと上述したように積和演算
を行い、予測手ぶれ信号(Y(i、j、k、m))を求
める。更に、この予測手ぶれ信号 (Y
(i、j、k、m))を、ステップS97にて記憶す
る。
【0133】次いで、ステップS98からステップS1
01に於けるカウンタ値の判定、また、ステップS10
3からステップS106の各カウンタのインクリメント
の動作により、i、j、k、mのカウンタの値につい
て、それぞれ−1、0、−1の3つの値の81個の組合
わせの演算がなされ、記憶される。
【0134】そして、これらの演算の終了後、ステップ
S102にて、通常の予測手ぶれ信号(Y)に、上記の
演算で求めた予測手ぶれ信号(Y(0、0、0、0))
を代入する。その後、リターンしてこのサブルーチンの
実行を終了する。次に、図13のフローチャートを参照
して、「係数再設定」のサブルーチンを説明する。
【0135】初めに、ステップS111で最新の手ぶれ
信号を手ぶれ信号記憶部22から変数X0として読出
す。次いで、ステップS112で再設定係数データ(i
0、j0、k0、m0)を0にクリアする。そして、ス
テップS113にて、数29の関係式で示されるよう
に、予測値と実測値の誤差の最小値を示す変数(Er
r)に、「多重予測演算」のサブルーチンで求めた予測
手ぶれ信号 (Y(0、0、0、0))と手ぶれ信号
(X0)との差の絶対値を代入する。
【0136】
【数29】
【0137】続いて、ステップS114でカウンタ
(i)、ステップS115でカウンタ(j)、ステップ
S116でカウンタ(k)、そしてステップS117で
カウンタ(m)に、それぞれ(−1)を代入する。次い
で、ステップS118では、手ぶれ信号(Y(i、j、
k、m))を読出す。
【0138】そして、ステップS119に於いて、誤差
の最小値(Err)と予測値と実測値の差の絶対値(|
X0−Y(i、j、k、m)|)を比較する。現在の最
小値(Err)よりこの差が小さい場合には、ステップ
S120に進んで、最小値(Err)を、数30の関係
式で示されるように更新する。
【0139】
【数30】 更に、ステップS121では、再設定係数データ(i
0、j0、k0、m0)にi、j、k、mを代入する。
【0140】次に、ステップS122からステップS1
25のカウンタ値の判定、またステップS126からス
テップS129に於ける各カウンタのインクリメントの
動作により、i、j、k、mのカウンタの値について、
それぞれ−1、0、−1の3つの値の81個の組合わせ
の予測値全体に対し、上記の判定演算がなされる。
【0141】これらの結果、再設定係数データ(i0、
j0、k0、m0)には、予測値と実測値の誤差が最小
の場合の係数の補正係数が入るので、ステップS130
に進んで各々の係数に、数31の関係式で示される演算
と代入を行う。
【0142】
【数31】 次いで、ステップS131で新しく設定された予測係数
を手ぶれ予測係数記憶部23に記憶させる。その後、リ
ターンしてこのサブルーチンの実行を終了する。
【0143】この第2の実施例で述べたように、手ぶれ
信号の予測動作を行いながら、予測の為の予測係数を撮
影の状況に合わせて最適化し、予測の精度を向上させる
ことができる。
【0144】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、信号の
予測について、撮影者の状況や撮影者の個性に合わせ、
刻々変化する手ぶれに追従して精度の高い予測を行うこ
とができ、撮影時の手ぶれによる画質の劣化を防止する
ことができる。また、複雑な演算を必要とする場合に、
手ぶれの予測係数の最適化を行うモードを設定したた
め、その時々リアルタイムに手ぶれを予測する場合の演
算量が減り、カメラやビデオカメラのような小型な普及
品に応用する場合にコンピュータ等への負荷が小さくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の撮影装置の手ぶれ防止装置の基本的
な構成例を示すブロック図である。
【図2】カメラに対するx軸、y軸及びz軸の関係を示
した図である。
【図3】この発明の第1の実施例に従った撮影装置の手
ぶれ防止装置の基本構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施例の動作を説明するフローチャート
である。
【図5】予測係数演算の動作を説明するフローチャート
である。
【図6】予測初期設定の動作を説明するフローチャート
である。
【図7】手ぶれ信号記憶の動作を説明するフローチャー
トである。
【図8】予測演算の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図9】この発明の第2の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図10】図9の手ぶれ検出部21の詳細を示した図で
ある。
【図11】第2の実施例の動作を説明するフローチャー
トである。
【図12】多重予測演算の動作を説明するフローチャー
トである。
【図13】係数再設定演算の動作を説明するフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…手ぶれ信号検出部、2、12、22…手ぶれ信号記
憶部、3、13、23…手ぶれ予測係数記憶部、4、1
4、24…演算部、5、15、28…手ぶれ予測係数再
設定部、6、16…手ぶれ予測係数再設定選択部、11
…角速度センサ、17、29…シーケンス制御部、18
…アクチュエータ制御回路、19…アクチュエータ、2
0…撮像部、21…手ぶれ検出部、25…露出時間設定
部、26…手ぶれ信号遅延情報記憶部、27…手ぶれ予
測係数設定部、30…露光部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の画像を記録する撮影装置に於け
    る手ぶれ防止装置に於いて、 手ぶれ振動を検出する手ぶれ信号検出手段と、 この手ぶれ信号検出手段からの出力を少なくとも1個以
    上記憶する手ぶれ信号記憶手段と、 撮影時の手ぶれ信号を予測するための少なくとも2種以
    上の予測係数を記憶している手ぶれ予測係数記憶手段
    と、 上記手ぶれ信号検出手段出力及び/若しくは上記手ぶれ
    信号記憶手段出力と上記手ぶれ予測係数記憶手段出力を
    各々の対応する過去のデータについて乗算及び加算し予
    測手ぶれ信号を演算する演算手段と、 上記手ぶれ信号検出手段出力に基いて上記手ぶれ予測係
    数記憶手段に記憶されている係数を再設定する手ぶれ予
    測係数再設定手段とを具備することを特徴とする撮影装
    置の手ぶれ防止装置。
  2. 【請求項2】 上記手ぶれ予測係数再設定手段は上記手
    ぶれ信号検出手段と演算手段の出力との比較結果に基い
    て上記手ぶれ予測係数記憶手段に記憶されている係数を
    補正する請求項1に記載の撮影装置の手ぶれ防止装置。
  3. 【請求項3】 上記手ぶれ予測係数再設定手段の動作を
    有効とするモードと無効とするモードとを選択する選択
    手段を更に具備する請求項1に記載の撮影装置の手ぶれ
    防止装置。
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