JPH05203395A - プラスチック製薬筒及びプラスチック製薬筒マガジンベルト - Google Patents

プラスチック製薬筒及びプラスチック製薬筒マガジンベルト

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JPH05203395A
JPH05203395A JP4195324A JP19532492A JPH05203395A JP H05203395 A JPH05203395 A JP H05203395A JP 4195324 A JP4195324 A JP 4195324A JP 19532492 A JP19532492 A JP 19532492A JP H05203395 A JPH05203395 A JP H05203395A
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firing pin
medicine
cover
strap
charge
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JP4195324A
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Hans Jena
イェナ ハンス
Kurt Ballreich
バルライヒ クルト
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Dynamit Nobel AG
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F42AMMUNITION; BLASTING
    • F42BEXPLOSIVE CHARGES, e.g. FOR BLASTING, FIREWORKS, AMMUNITION
    • F42B8/00Practice or training ammunition
    • F42B8/02Cartridges
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    • B25CHAND-HELD NAILING OR STAPLING TOOLS; MANUALLY OPERATED PORTABLE STAPLING TOOLS
    • B25C1/00Hand-held nailing tools; Nail feeding devices
    • B25C1/08Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by combustion pressure
    • B25C1/10Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by combustion pressure generated by detonation of a cartridge
    • B25C1/16Cartridges specially adapted for impact tools; Cartridge and bolts units
    • B25C1/163Cartridges
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    • F42AMMUNITION; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冒頭で述べた形式のプラスチック製薬筒及び
プラスチック製薬筒マガジンベルトを改良し、従来は金
属製薬筒を用いて、場合によっては該金属製薬筒を装填
ストラップに組込んで作動していた従来慣用の火器にお
いても該火器又は撃鉄機構を改変することなく使用でき
るようにする。 【構成】 薬筒本体16とカバー20とによって制限さ
れている室46,48内に、前記のカバー20と結合さ
れたプラスチック製発火ピン30が、軸方向で見て縦摺
動可能に配置されており、かつ、前記カバー20に対す
る圧力作用時に前記発火ピン30が、該発火ピン30と
の前記結合区域内で前記発火薬52に点火作用を及ぼす
ために可動である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】第1番目の発明は、推進装薬と発
火薬とを収容して該発火薬に対する圧力負荷の作用時に
前記推進装薬を点爆するための一端を開放したプラスチ
ック製薬筒本体と、該薬筒本体の開放端部を閉鎖するた
めのプラスチック製カバーとを有するプラスチック製薬
筒に関するものである。
【0002】第2番目の発明は、それぞれ推進装薬と該
推進装薬を点爆するための発火薬とを収容するために互
いに接合され一端の開放した複数個の薬筒本体を有する
プラスチック製薬筒本体ストラップと、前記薬筒本体の
前記開放端部を閉鎖するための互いに接合された複数の
閉鎖カバー部分を有するプラスチック製閉鎖カバースト
ラップとを備え、前記薬筒本体ストラップと閉鎖カバー
ストラップとを互いに結合した形式のプラスチック製薬
筒マガジンベルトに関するものである。
【0003】
【従来の技術】前記形式のプラスチック製の推進用薬筒
は、火器、特に多種多様のタイプの撃針作動式銃砲にお
いて使用される。この場合、薬筒は少なくともマガジン
ストラップに組込まれている(薬筒マガジンベルト)。
しかし該プラスチック製薬筒はセンターファイア式火器
でも使用することができる。プラスチック製薬筒の利点
は特に、材料費及び製造費が比較的低廉である点にあ
る。薬筒は射出成形技術で製造することができる。冒頭
で述べたプラスチック製薬筒もしくは冒頭で述べたプラ
スチック製薬筒マガジンベルトはドイツ連邦共和国特許
出願公開第377924号明細書に基づいて公知であ
る。プラスチック製薬筒における問題点は、撃針による
発火薬の起爆にある。この起爆に関わる問題点は第1
に、プラスチック材料の可塑性が撃針エネルギを減衰す
ることであり、従って撃針が薬筒カバー又は薬筒本体に
加える衝撃力を高めることが必要である。第2にプラス
チック製薬筒においては発火薬を起爆させにくい点が挙
げられる。それというのは2つのプラスチック材料層間
に発火薬が充填されているからである。撃針によって発
生される変形エネルギは、発火薬における圧搾作用(力
/面積)もしくは該圧搾作用下の変形作用がプラスチッ
クの許容限度以上に高くなるような条件下で始めて、充
分に高い温度上昇を発火薬内に生ぜしめる。発火薬の申
し分のない圧搾作用が実現されるのは、金属製薬筒の場
合のように発火薬が2つの金属部品間に収容されている
場合だけである。その材料上の特性に基づいて発火薬を
任意の変形能(力/距離)にすることはできない。ここ
で述べる特に熱可塑性プラスチックの特性に基づいて、
金属製薬筒の代りにプラスチック製薬筒を、金属製薬筒
のために設計された撃針式火器又はセンターファイア式
銃砲において無造作に使用することは不可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式のプラスチック製薬筒及びプラスチック製
薬筒マガジンベルトを改良し、従来は金属製薬筒を用い
て、場合によっては該金属製薬筒を装填ストラップに組
込んで作動していた従来慣用の火器においても該火器又
は撃鉄機構を改変することなく使用できるようにするこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第1番目の構成手段は、推進装薬と発火薬とを収容
して該発火薬に対する圧力負荷の作用時に前記推進装薬
を点爆するための一端を開放したプラスチック製薬筒本
体と、該薬筒本体の開放端部を閉鎖するためのプラスチ
ック製カバーとを有するプラスチック製薬筒において、
薬筒本体とカバーとによって制限されている室内に、前
記のカバーと結合されたプラスチック製発火ピンが軸方
向で見て縦摺動可能に配置されており、かつ、前記カバ
ーに対する圧力作用時に前記発火ピンが、該発火ピンと
の前記結合区域内で前記発火薬に点火作用を及ぼすため
に可動である点にある。
【0006】更に前記課題を解決する本発明の第2番目
の構成手段は、それぞれ推進装薬と該推進装薬を点爆す
るための発火薬とを収容するために互いに接合され一端
の開放した複数個の薬筒本体を有するプラスチック製薬
筒本体ストラップと、前記薬筒本体の前記開放端部を閉
鎖するための互いに接合された複数の閉鎖カバー部分を
有するプラスチック製閉鎖カバーストラップとを備え、
前記薬筒本体ストラップと閉鎖カバーストラップとを互
いに結合した形式のプラスチック製薬筒マガジンベルト
において、軸方向に可動の少なくとも1本の発火ピンが
前記の各閉鎖カバー部分と一体に結合されており、前記
の各薬筒本体内には、前記発火ピンと発火薬とを収容す
るための第1収容室が構成されており、前記発火ピンが
軸方向で見て縦摺動可能に前記第1収容室内でガイドさ
れていて圧力負荷時に前記発火薬に対して作用して該発
火薬を点火する点にある。
【0007】本発明の薬筒は、発火ピンを有し、該発火
ピンは、薬筒(カバー)に作用する撃針によって前進さ
せられ、この前進時に打撃端部によって発火薬に作用し
て該発火薬を起爆することができる。要するに撃針エネ
ルギは発火ピンのための運動エネルギに変換され、該発
火ピン自体は発火薬を変形することによって前記エネル
ギを該発火薬に伝達して発火薬を発火させることができ
る。要するに発火ピンは、撃針エネルギを発火薬に伝達
するための伝達エレメントとして機能する訳である。薬
筒壁を通しての撃針エネルギの伝達、つまり、その限り
では剛性のカバーを貫通する撃針エネルギの伝達は本発
明では全く考慮されてはいない。むしろ本発明の薬筒
は、撃針エネルギを運動エネルギに変換するエレメン
ト、すなわち発火ピンを装備している。これによってプ
ラスチック材料による撃針エネルギの減衰は、公知のプ
ラスチック薬筒に対比して著しく低減されている。同時
にまた本発明のプラスチック製薬筒は、金属製薬筒のた
めに設計された撃鉄機構を用いてレリーズされ、しかも
この場合、火器を改変する必要はない。
【0008】本発明の有利な構成では、発火薬に作用す
る発火ピンの打撃端部は円錐状に先細に終るように構成
されており、かつ、前記発火薬は、前記打撃端部の形状
に対応した薬筒本体の円錐形凹所又は切欠き部内に配置
されている。発火薬が薬筒本体内に収容されている区域
では該薬筒本体は漏斗形状を有している。円錐形凹所の
上面は発火ピンの打撃端部の外面に平行であるのが有利
である。発火薬に対して発火ピンの打撃端部が当接する
と、該打撃端部は圧力を発火薬に及ぼす。
【0009】しかもこれと同時に発火薬の粒子が互いに
摩擦し合うので、発火ピンの運動エネルギは発火薬内で
摩擦エネルギに変換される。発火ピンが円錐形に先細で
あり、かつ発火薬を収容する薬筒本体の凹所が漏斗状に
構成されていることに基づいて、長い摩擦距離が得られ
る。要するに本発明の薬筒における摩擦エネルギは第1
に、発火薬内への発火ピン打撃端部の侵入深さを拡大し
たことによって発生される。この摩擦エネルギは、発火
ピンの打撃端部と薬筒本体の円錐形凹所の前記構成によ
って助成される。本発明による「穿刺式発火原理」に基
づいて発火薬量が比較的僅少で摩擦剤分が減少されてい
ても推進装薬の申し分のない点爆が得られ、その結果、
火器の汚染、特に火器の腐食が、従来の薬筒に対比して
著しく減少される。
【0010】発火ピンの先細に尖った打撃端部が、該打
撃端部に対していわば負の形状又は対応形状にされた発
火薬内に侵入し、かつこのように成形された発火薬が、
打撃端部の形状に相当する円錐形凹所内に配置されてい
るところの、前記発火原理によって、比較的軟質の2つ
のプラスチック部分間に発火物質が配置されているにも
拘らず確実な点火が得られる。それというのは両プラス
チック部分の相対運動時に発火薬物質が摩擦され、その
際に加熱されるからである。摩擦エネルギは、著しく少
量の発火薬の接線方向ずれ移動(剪断作用)によって得
られ(凹所壁と打撃端部との間の層厚は僅少である)、
前記接線方向ずれ移動は、自ら形成する圧着系によって
生じる(発火薬層が受ける圧力は打撃端部と凹所との円
錐面によ連続的に大きくなる)。摩擦熱は主として、圧
力値の減少にも拘らず摩擦距離が増大することによって
得られる。
【0011】発火薬をプラスチック製薬筒の円錐形凹所
内に装填する際に該発火薬には中空円錐の形状が賦形さ
れる。発火ピンの先細の打撃端部が先ず、このように成
形された発火薬の円錐形の中空室内へ侵入する。この場
合、発火薬の物質をあらゆる側へ押し退けるエネルギは
必要ではない。発火ピンの前進時に該発火ピンのほぼ全
エネルギが、摩擦エネルギに変換される。
【0012】本発明のプラスチック製薬筒の別の利点
は、発火薬が薬筒本体の開口部に対して、又は薬筒カバ
ーに対して比較的大きな間隔をおいて配置されている点
である。このことは、大量生産工具で火工作業する場合
に特に有利である。それというのは今や、大量生産火工
作業において薬筒(カバー及び/又は薬筒本体)が、発
火薬の大きな装填深さのゆえに圧縮時に開口部から溢れ
出る発火薬物質によって汚されることは最早または殆ど
生じなくなるので、装入される発火薬ペレットの綺麗な
圧縮条件が得られるからである。殊に有利には湿式装薬
として装入される発火薬ペレットの圧縮は、ペレット押
込みプランジャの軸方向前進運動のみによって得られ
る。ペレット押込みプランジャは、殊に有利なことに
は、やはり円錐形状の尖頭を有しているので、発火薬ペ
レットの圧縮時に前記の中空円錐の形状が発火薬に賦形
される。
【0013】湿式装薬として発火薬を装入することの顕
著な利点は、ダストが発生しないことである。
【0014】発火薬の「硬質の」構成成分(例えば摩擦
剤としてのガラス粒子)は、薬筒内へ発火薬を装入する
際に、該薬筒壁の比較的軟質のプラスチック材料内に圧
入され、これによって発火薬は薬筒によって「しっかり
保持される」。従って湿式発火薬を乾燥後にも薬筒内に
保持するための接着剤の必要はない。本発明の薬筒の場
合、前記の効果は湿式装薬として発火薬を装入する場合
だけでなく、乾式装薬として発火薬を装入する場合にも
生じる。
【0015】本発明の有利な実施態様では薬筒本体は、
発火薬と発火ピンとを収容するために該発火ピンの横断
面に等しい第1収容室を有し、かつ前記発火ピンは前記
第1収容室内を縦方向に摺動可能にガイドされている。
第1収容室はこの場合殊に有利には盲孔の形を有してい
る。発火薬を(少なくとも部分的に)収容するための円
錐形凹所はこの場合、第1収容室の開口に対向して位置
する端部に配置されているのが有利である。発火ピンは
その外周面によって第1収容室の内周面に気密に接触す
ることができる。従って第1収容室も発火ピンも共に円
筒形であるのが有利である。第1収容室を前記のように
構成したことによって発火薬は特に容易に薬筒内へ装入
することができ、発火薬物質によって薬筒を汚すことは
ない。前記第1収容室内における発火ピンを全面的にガ
イドすることによって、該発火ピンを傾斜させることな
く確実にガイドすることが保証される。
【0016】更に本発明の有利な実施態様では、第1収
容室内で発火ピンを縦方向に摺動可能にガイドするため
に該発火ピンは、カバー寄りの区域に拡大横断面積を有
しており、該拡大横断面積は第1収容室の横断面積より
も僅かに小であるか又は該横断面積に等しい。要するに
発火ピンの後方部分は横断面を拡大されており、かつ、
この拡大区域で第1収容室の内周面に接触する訳であ
る。発火ピンはその打撃端部区域では、より細く構成さ
れており、従って先細の打撃端部は、発火薬内に侵入し
た際には発火薬物質によって全面的に取り囲まれてい
る。
【0017】発火ピンは、第1収容室の内周壁に接触す
るために、一体に成形された円環状の半径方向のシール
リップを有している。その場合シールリップは、発火薬
の発火時に高い燃焼圧によって第1収容室の内周面に圧
着されるように構成されているのが有利である。これに
よって第1収容室から燃焼ガスが思いもよらない方向に
流出するような事態が防止され、また第1収容室の内周
面に対するシールリップの圧着力によって発火ピンの逆
戻り運動が阻止される。
【0018】本発明の有利な実施態様では、カバーは発
火ピンとの結合区域では高いフレキシビリティ(可撓
性)を有している。この高いフレキシビリティによっ
て、薬筒に撃針が作用した際に発火ピンを前進運動させ
ることが可能になる。発火ピンはカバーと一体に結合さ
れているのが有利であり、この場合の結合部は、カバー
との結合を維持したままの状態で発火ピンを軸方向に摺
動させ得るように構成されている。このような結合部は
例えば、発火ピンとの結合区域におけるカバーの弾性を
適当に選ぶことによって実現することができる。このた
めにカバーは、発火ピンの結合端部をめぐる周縁区域
を、カバーのその他の区域よりも薄肉に構成されている
のが有利である。薬筒のプラスチックの材料特性は、そ
の弾性によって薬筒との機械的な結合を維持した状態で
発火ピンの運動を可能にするように選ばれている。
【0019】発火ピンは、先細の打撃端部から離反した
方の端部で、カバーとヒンジ結合されているのが有利で
ある。このヒンジ結合は例えば、膜ヒンジ又はリング薄
膜によって実現することができる。前記結合部はすべ
て、発火ピンをカバーと一体にプラスチック射出成形部
品として製造することができる、という利点を有してい
る。
【0020】発火ピンとカバーとのヒンジ結合部は、発
火ピンの前進運動時にプラスチック材料がいかなる伸び
作用も受けないように構成されているのが有利である。
このような構成は、カバーが発火ピンをめぐるリング区
域において発火ピンの上端部へ向かって截頭円錐形状に
上り勾配を成して延びるように成形することによって実
現される。この場合発火ピンは、撃針の作用時に前進す
るために待機して占める後退位置にある。撃針が発火ピ
ンに作用すると直ちに該発火ピンは更に薬筒本体内部へ
前進運動させられ、その際前記リング区域は今度は発火
ピンの上端部に向かって下り勾配を成して延びることに
なる。それというのは発火ピンが前進位置にある場合に
はカバーの外表面は発火ピンの上端面よりも上方に位置
しており、要するに発火ピンは押込まれた状態にある訳
である。発火ピンとカバーとのヒンジ継手は、撃針エネ
ルギがプラスチック材料を伸長させるためには必要とさ
れず、要するに撃針が、より高いエネルギでもって発火
薬に(発火ピンを介して)打撃を加えることになるとい
う利点を有している。
【0021】本発明の有利な実施態様では第1収容室
は、発火ピンの横断面に等しい長く延びた第1部分室の
傍に第2部分室を有し、該第2部分室は第1部分室の円
錐形凹所の区域で該第1部分室に開口している。殊に有
利には湿式装薬として装入されて第1収容室内に押込ま
れる発火薬は火工時に押込みプランジャによって第1収
容室の第2部分室内へも、また第1部分室の円錐形凹所
の区域内へも共に装入される。その場合発火薬の物質は
両部分室を接続する連続的な薬層として延びる。著しく
少量の発火薬物質分が第1部分室の円錐形凹所内に位置
している。従って第1部分室内の発火薬物質が点火され
ると、第2部分室内に位置している発火薬物質も点火す
る。同時に発火薬の制限量分又は制限区域だけが自己着
火温度以上にまで加熱される。第1部分室内の発火薬物
質の質量又は容量が僅少であるため、発火ピンの作用時
の放熱は僅かになり、従って発火薬は一層早く点火す
る。
【0022】また本発明の薬筒では、発火薬と推進装薬
とが、完全に互いに仕切られて薬筒本体内に収容されて
いるのが有利である。このために発火薬と推進装薬とは
別個の収容室に収容されており、この場合両収容室を互
いに仕切る隔壁は、発火薬の点火時に裂開する炸裂壁と
して構成されているので、燃焼ガスは推進装薬に到達し
て該推進装薬を点爆する。前記炸裂壁は、第1収容室内
の特定の(燃焼)ガス圧以上での裂開を保証する壁厚又
はそれ相応の基準破断部位を有している。
【0023】薬筒本体は推進装薬用の第2収容室の区域
に、推進装薬の点爆時の薬筒の破裂を容易に可能にする
ために基準破断部位(星形圧刻部)を有しているのが有
利である。
【0024】薬筒や(演習用)カートリッジなどのため
にプラスチックを使用する場合の基本的な問題は、金属
製に比して材料強度が低い点にある。薬筒(カートリッ
ジ)が、薬筒弾倉部(カートリッジ弾倉部)内で(ほ
ぼ)全面的に該弾倉部によって内包されている限りで
は、プラスチック強度が比較的低くても、このことは、
大して重要でない二次的な問題である。しかしながらマ
ガジン化された薬筒、例えばマガジンベルト内に組込ま
れた薬筒で作動するような火器の場合には低いプラスチ
ック強度は無視できない問題点である。このような火
器、例えば撃鉄式銃砲の場合、薬筒弾倉部には、しかも
該薬筒弾倉部に対してマガジンベルトを進入・進出させ
るガイド部位には、薬筒を部分的に包囲していない区域
がある。このような弾倉部位でも、特にカバーから薬筒
本体への移行区域に位置している薬筒区分において、薬
筒周壁の充分な安定性と強度を得るために、本発明の有
利な実施態様では、カバーは、薬筒本体の内部へ侵入す
る比較的厚肉の円環状の縁部を有し、該縁部は、薬筒本
体の内周面又は推進装薬用の第2収容室の内周面に沿っ
て接触して延びている。それ自体殊に有利にはクランプ
式及び/又は係止式に薬筒本体内に嵌合されているカバ
ーは、推進装薬の点爆時に薬筒弾倉部によって剥離され
るのを防止されている。
【0025】殊に有利には、薬筒本体内に差し込まれる
カバー縁部は発火ピンのシールリップの下端部を超えて
下向きに張出しており、これによってカバーの嵌装が容
易になる。
【0026】すでに述べた本発明の薬筒は、リム・ファ
イア方式火器のためにも、またセンター・ファイア方式
火器のためにも採用することができる。火器の点火方式
に応じて発火ピンはカバーの種々異なった位置に、すな
わち前者の場合にはリム区域に、つまり偏心して位置
し、また後者の場合にはカバーの中心区域に位置してい
る。発火ピンの正確な配置は火器の撃針位置に関連して
いる。マガジン化された薬筒を使用する火器では薬筒の
前記安定性又は強度のためにリム区域に発火薬を偏心的
に配置するのが有利であり、この場合すべての発火ピン
はマガジンベルトの中心線に沿って配置されている。要
するに1個の薬筒の発火ピンは、これに隣接した薬筒寄
りの区域に配置されている訳である。この区域では薬筒
弾倉部は薬筒本体を完全には包囲していない。薬筒の点
火時に発火ピンは、強度を高める作用を及ぼす。それと
いうのは発火ピンは、推進装薬と前記弾倉部の「側方の
開いた」区域との間に配置されているからである。
【0027】そればかりでなく薬筒のリム区域に発火ピ
ンを配置することは、発火薬が、外界周辺に対しては単
に薬筒本体の周壁のみによって保護されているという利
点を有している。この保護は、外部からの機械的な作用
に関して充分であるばかりでなく、この区域の薬筒本体
の周壁が薄肉であるために薬筒に対して熱が作用した場
合にも発火薬を危険なく燃焼させることができ、その場
合、発火薬と推進装薬との間の前記炸裂壁が推進装薬へ
の伝爆を阻止する。プラスチックの熱伝導率は不良であ
るため発火薬は短時間の熱作用に耐える(130℃以上
の温度でも危険はない)。マガジンストラップの縦中心
軸線上に発火薬を有利に配置した場合には該発火薬は特
に良好に保護される。
【0028】薬筒の前記の有利な構成手段は、本発明の
薬筒マガジンベルトの場合にも採用することができる。
本発明の薬筒マガジンベルトは実質的に、2部構成式で
ありかつ1本のプラスチックストラップ内に組込まれた
複数個の薬筒本体と、該薬筒本体の開放側を閉塞するた
めに1本の閉鎖カバーストラップ内に組込まれた複数の
閉鎖カバー部分とから成っている。複数の薬筒本体の相
互間隔と複数の閉鎖カバー部分の相互間隔との差を補償
できるようにするために本発明の薬筒マガジンベルトの
有利な実施態様では、個々の閉鎖カバー部分は(フレキ
シブルな膜ヒンジによって)互いに弾性的に接合されて
いる。膜ヒンジの区域ではプラスチック製閉鎖カバース
トラップは円弧状に、つまり薬筒本体ストラップに対し
て間隔をおいて延びている。これによって隣接した閉鎖
カバー部分の相互間隔は、所属の隣接した薬筒本体の相
互間隔に適合することができる。
【0029】閉鎖カバーはその膜ヒンジの区域では、閉
鎖カバー部分と全く等しい幅に構成することができる。
しかし又、膜ヒンジの側縁部が外縁切欠き部を有するよ
うに構成することも可能である。このように構成すれ
ば、閉鎖カバーストラップの上面側に向いた縁部放圧穴
又は縁部放圧開口が生じる。或る閉鎖カバー部分と或る
薬筒本体との間で薬筒から万一ガスが流出するようなこ
とがあっても、流出ガスが隣の薬筒に到達する前に膜ヒ
ンジの区域で該ガスが放圧穴又は放圧開口を介して逃げ
ることができることによって閉鎖カバー部分の離間又は
隣接薬筒への伝爆が避けられる。
【0030】膜ヒンジは、空隙を介在させた複数の舌状
片又はウェブの形式で構成することもできる。この場合
の空隙は前記の放圧穴又は放圧開口として作用する。
【0031】閉鎖カバーストラップは薬筒本体ストラッ
プにクランプ式及び係止式に保持されているのが有利で
ある。このために有利な実施態様では薬筒本体ストラッ
プは、両縦辺側に、薬筒本体開口を有する上側面から張
出した厚肉の縁条片部を備え、該縁条片部は横断面で見
て実質的に正方形又は長方形である。閉鎖カバーストラ
ップはその外側縁でもって、フランジ状に構成された縁
条片部の互いに向き合った内面にクランプ・係止式に接
触嵌合されている。
【0032】プラスチック製薬筒本体ストラップの一方
の端部では、両方の縁条片部は外側方に互いに離間する
方向に延びるように方向づけられている。この端部では
縁条片部と薬筒本体ストラップのその他の部分との間に
は空隙が形成されている。互いに離間するように方向づ
けられた縁条片部端部は、薬筒マガジンベルトを間違っ
た方向で装填するのを防止するロック機構を形成してい
る。
【0033】本発明の薬筒マガジンベルトはリング(輪
帯)マガジンとしても、直線状のマガジンベルトとして
も構成することができる。薬筒本体ストラップを平面図
で見た場合、発火薬用の収容室はストラップ中心線に沿
って配置されているのが有利である。
【0034】
【実施例】次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説す
る。
【0035】図1乃至図3にはプラスチックから成る薬
筒マガジンベルトが側面図、平面図及び正面図で示され
ている。マガジンベルト10は、互いに係止結合された
2条のプラスチックストラップ、すなわち薬筒本体スト
ラップ12と閉鎖カバーストラップ14とから成ってい
る。薬筒本体ストラップ12は、複数個の並列的に配置
された薬筒本体16を有し、これらの薬筒本体は、薬筒
本体ストラップ12のプラスチック縁部17を介して互
いに結合されており、かつ、閉鎖カバーストラップ14
から離反した方の側に丸い底部分18をもった円錐帽状
の形状を夫々有している。閉鎖カバーストラップ14の
方に向かって開いている薬筒本体16は閉鎖カバー部分
20によって閉塞されており、該閉鎖カバー部分は互い
にヒンジ結合され、かつ閉鎖カバーストラップ14のプ
ラスチックベルト21内に組込まれている。薬筒本体ス
トラップ12はその両縦辺に沿って隆起状の縁条片部2
2を有している。両方の縁条片部22は上向きに閉鎖カ
バーストラップ14を超えて突出して該閉鎖カバースト
ラップを係止しつつ間に締め挟む。薬筒本体ストラップ
12も閉鎖カバーストラップ14も共にプラスチック射
出成形部品として一体に製作されている。薬筒本体16
は閉鎖カバーストラップ20と相俟って薬筒(カートリ
ッジ)23を形成する。
【0036】マガジンベルト10の両ストラップ、つま
り薬筒本体ストラップ12及び閉鎖カバーストラップ1
4の、より詳細な構造は図4乃至図7に示されている。
実質的に長方形の閉鎖カバー部分20は、膜ヒンジ24
として作用する薄膜を介して互いに接合されている。膜
ヒンジ24の範囲では閉鎖カバーストラップ14はその
肉厚が減じられている。膜ヒンジ24は露出した両縁に
縁切欠き部26を有している。この縁切欠き部26の存
在理由については追って詳説する。
【0037】閉鎖カバー部分20(すべての閉鎖カバー
部分を代表して以下にただ1つの閉鎖カバー部分につい
てのみ説明する)は、下向きに直角に張出してほぼ三日
月状に閉じたカラー縁部28をそれぞれ有している(図
4参照)。該カラー縁部28によって限定された範囲内
では閉鎖カバー部分20は、その他の範囲よりも厚い肉
厚を有している(図5参照)。カラー縁部28の内壁面
はその自由端部に向かって円錐状に先細になっている。
しかしカラー縁部28の外周面は閉鎖カバー部分20の
上面に対して垂直に延びている。
【0038】閉鎖カバー部分20にはプラスチック製発
火ピン30が一体に結合されており、該発火ピンは前記
カラー縁部28と同様に閉鎖カバー部分20から下向き
に張出している。円柱状の発火ピン30は、閉鎖カバー
部分20と接合した端部に続く区分では、その(打撃)
自由下端部32の区分よりも大きな直径を有している。
該発火ピン30の自由下端部32は円錐尖頭形を成すよ
うに構成されている。発火ピン30の拡径区分から縮径
区分への移行区域に該発火ピン30は、軸方向に開いた
環状溝34を有しているので、拡径区分に一体成形され
たシールリップ36が生じる。
【0039】図4及び図5から判るように発火ピン30
は、閉鎖カバー部分20の前記三日月状に閉じたカラー
縁部28に並んで位置し、しかも該カラー縁部28の発
火ピン寄り区分は該発火ピン30を部分的に包囲しかつ
発火ピン30の周面に平行に延びている。発火ピン30
の、閉鎖カバー部分20に接合した上端部40をめぐる
環状区域38では閉鎖カバーストラップ14の肉厚は減
少されている。該環状区域38は薄膜状に、つまり膜ヒ
ンジ状に構成されており、この構成によって発火ピン3
0は閉鎖カバーストラップ14又は閉鎖カバー部分20
との接合を維持しつつ軸方向に運動することが可能にな
る。前記環状区域38は発火ピン30の上端部40の方
に向かって上り勾配を成しており、しかも発火ピン30
の上端部40の端面は、該発火ピン30が図5に示した
後退位置つまり初期位置にある場合には、閉鎖カバー外
面42を超えて突出している。この初期位置において、
なお後述するように、例えば撃発機構の撃針が発火ピン
30の上端部40に作用し、その結果、発火ピンの自由
下端部つまり打撃端部32を薬筒本体16内に収容され
た発火薬に機械的に作用させる前進位置へ発火ピン30
を軸方向前進させることが可能になる。発火ピン30が
前進位置に在る場合、該発火ピンの上端部40の端面は
閉鎖カバー部分20の外面42よりも下位にあり、しか
も環状区域38は発火ピン30の上端部40へ向かって
下り勾配を成している。特に図5に基づいて判るよう
に、閉鎖カバー部分20は円環状ノッチ44を有し、該
円環状ノッチの区域において発火ピン30は膜ヒンジ式
の環状区域38を介して閉鎖カバー部分20と結合され
ている。
【0040】次に薬筒本体ストラップ12の薬筒本体1
6の構成を、図6及び図7に示した薬筒本体16に基づ
いて説明する。薬筒16は第1の収容室46と第2の収
容室48とを有している。両収容室46,48は隔壁5
0によって互いに仕切られており、それ以外では薬筒本
体16の周壁によって制限されている。第1の収容室4
6は、発火ピン30と前記の発火薬52を収容するため
のものである。従って該第1の収容室46は、盲孔状に
構成された実質的に円筒形の部分室56を有し、しかも
該盲孔の孔底は円錐形凹所53として構成されている。
第1の収容室46は開口54の区域に拡径部を有し、こ
れによって閉鎖カバーストラップ14を薬筒本体ストラ
ップ12上に装着する際に発火ピン30の導入が容易に
なる。第2の収容室48は開口55を有している。
【0041】すでに述べた実質的に円筒形の部分室56
以外に第1の収容室46は第2の部分室58を有し、該
第2の部分室は第1の部分室56の円錐形凹所53の区
域で該第1の部分室に開口している。第1の部分室の円
錐壁を介して両部分室は互いに接続されている。第2の
部分室58は、第1の部分室56内、しかもその円錐形
凹所53の範囲内でも部分的に収容されている発火薬5
2を収容するためのものである。第2の部分室58は前
記隔壁50によって第2の収容室48から仕切られてい
る。
【0042】第2の収容室48は、発火薬52の点火時
に発生する燃焼ガスによって点爆される推進装薬60を
収容するためのものである。第2の収容室48は薬筒本
体16の底部分18の区域にまで達しており、該区域で
は薬筒本体16はその内面に、図7に略示した目標(基
準)破断部位を生ぜしめるための星形エンボッシング
(圧刻)部62を有している。
【0043】次に図8及び図9に示した組立て済み薬筒
23の横断面図に基づいて該薬筒の機能態様を説明す
る。
【0044】薬筒本体ストラップ12上に閉鎖カバース
トラップ14を嵌装した、マガジンベルト10の組立て
状態においては、閉鎖カバー部分20のカラー縁部28
は第2の収容室48内に侵入した状態に在り、この場合
カラー縁部の外周面は、第2の収容室48の開口55の
区域を制限する薬筒本体16の内周面と隔壁50とに接
触している。この状態にあっては発火ピン30は第1の
収容室46の第1の部分室56内に侵入した状態に在
り、しかも該発火ピンの自由下端部(打撃端部)32
は、第1の部分室56の下端部に設けた円錐形凹所53
に対して間隔をおいて配置されている。発火ピン30は
差し当たり、閉鎖カバー部分20に結合された上端部4
0の端面が前記閉鎖カバー部分20の上面42を超えて
突出した後退位置に在る。推進装薬60が閉鎖カバー部
分20のカラー縁部28より下位の第2収容室48の範
囲を完全に埋めているのに対して、発火薬52は打撃端
部32寄りの側に空隙64を有している。該空隙64
は、火工作業時の発火薬の装填形式によって生じる。発
火薬52は湿式火薬ペレットとして先ず第1収容室46
の第1部分室56内に装入される。次いで該湿式火薬ペ
レットは、円錐形端部を有する押込みプランジャによっ
て第1収容室46内にまで押込まれ、その際、発火薬5
2の物質は第1収容室46の第2部分室58にも、また
第1部分室56の円錐形凹所53内にも共に押込まれ
る。押込みプランジャの端部を円錐形に構成したことに
基づいて、第1部分室56内に位置している発火薬52
の物質は、図6及び図8に示した形状に成形され、該形
状は実質的に中空円錐形に等しい。要するに第1収容室
46の第1部分室56の端部に設けた円錐形凹所53は
比較的薄い層厚の発火薬物質で被覆される。湿式火薬ペ
レットとして装入された発火薬52は、乾燥してもその
形状を維持する。
【0045】薬筒を点火レリーズするためには、図8及
び図9に符号66で略示した撃針が、閉鎖カバー部分2
0と結合された発火ピン30の上端部40に作用し、こ
れに基づいて該発火ピンは第1収容室46の内部を長手
方向で軸方向に推動される。これに伴って円錐形の打撃
端部32が第1収容室46の円錐形凹所53の発火薬層
に作用する。この作用によって該発火薬層内には摩擦熱
が発生し、究極的には発火薬物質を発火させるに至る。
摩擦熱の圧倒的な部分は、発火薬層内における打撃端部
32の摩擦行程が比較的長いことに基づいて得られる。
発火ピン30の打撃端部32が発火物質に作用する圧力
は、むしろ二次的な役割を果たすにすぎない。薬筒本体
16の材料(プラスチック)の選択は発火薬52の発火
を助成する。それというのは該発火薬内で発生する摩擦
熱が、プラスチックの熱伝導性が比較的不良であるため
に殆ど導出されないからである。発火薬52が点火され
ると直ちに燃焼ガスが発生する。第1収容室46内で急
上昇するガス圧は、発火ピン30のシールリップ36を
第1収容室46の内周壁に圧着し、これによって外部に
対して第1収容室46を気密に密封し、かつ、後退位置
へ向かっての発火ピン30の移動を防止する高い圧着力
を生ぜしめる。ガス圧の昇圧によって究極的に隔壁50
は破裂され、該隔壁はその限りでは(また)炸裂壁の機
能も受け持つ。第1収容室46から第2収容室48内へ
オーバーフローする高熱燃焼ガスは推進装薬60を伝爆
し、その結果、薬筒本体16は底部分18で裂開してガ
ス流を開放する。ここで述べた状況は図9に図示した通
りである。
【0046】図8及び図9に基づいて判るように、発火
ピン30の打撃端部32はその後退位置(図8)では第
1収容室46の円錐形凹所53に対して間隔をおいて位
置しているのに対して、発火ピン30が前進位置(図
9)にある場合には打撃端部32の円錐面は第1収容室
46の円錐形凹所53の円錐面に当接している。発火ピ
ン30が軸方向で第1収容室46の円錐形凹所53に当
接するために前進移動できるようにするために、第1収
容室46の開口54の位置している平面は、発火ピン3
0を閉鎖カバー部分20と結合する環状区域38から隔
たって位置している。発火ピン30が前進位置にある場
合、前記環状区域38は、第1収容室46の開口54よ
り上位の自由空間内で発火ピン30の上端部40を部分
的にめぐって延びている(図9参照)。
【0047】図10には、薬筒本体ストラップ12と閉
鎖カバーストラップ14との緊締・係止継手が図示され
ている。各閉鎖カバー部分20のカラー縁部28は、第
2収容室48を規定する各薬筒本体16の内面に締付け
られて接触している。薬筒本体ストラップ12の両側の
縁条片部22は、閉鎖カバーストラップ14の上面を超
えて張出しており、かつ互いに向き合った内面にアンダ
ーカット切欠き部68を有し、該アンダーカット切欠き
部内には、閉鎖カバーストラップ14の対応成形された
側縁部70が係止されている。
【0048】図2に基づいて判るように、薬筒本体スト
ラップ12の縁条片部22は複数の外縁切欠き部72を
有し、該外縁切欠き部は、個々の閉鎖カバー部分20を
結合する膜ヒンジ24のレベルに配置されている。外縁
切欠き部72は縁条片部22の全厚にはわたっていな
い。該外縁切欠き部72によって、次の薬筒23を火器
弾倉部に装填するために必要なマガジンベルト10の送
り尺度が規定される。
【0049】両側の縁条片部22は薬筒本体ストラップ
12の一方の端部で該薬筒本体ストラップのその他の部
分から分離されて外向きに互いに離間する方向に延びて
いる。要するに該端部における薬筒本体ストラップ12
の幅は該薬筒本体ストラップの他の範囲よりも大であ
る。これによって火器へのマガジンベルト10の誤装填
が避けられる。
【0050】図示のマガジンベルト10もしくは該マガ
ジンベルト内に組込まれた薬筒23は以下に列挙した構
成上の特徴と特性を具備している。マガジンベルト10
全体は単に2つの射出成形されたプラスチック部分、す
なわち薬筒本体ストラップ12と閉鎖カバーストラップ
14とから成っている。従って各薬筒23は、プラスチ
ック製薬筒本体16とプラスチック製閉鎖カバー部分2
0とから成っているにすぎない。発火ピン30の円錐形
打撃端部32と、発火薬52の一部分が収納されている
円錐形凹所53とによって、発火薬52に対する打撃端
部32の作用時に発火薬52を発火させるために必要な
摩擦エネルギは比較的大きな摩擦行程によって発生され
る。穿刺式発火原理に基づいて発火薬52は、該発火薬
が比較的軟質のプラスチック部分間、つまり第1収容室
46内で発火ピンの打撃端部32と円錐形凹所53の内
周壁との間に配置されているにも拘らず、僅かな発火力
で確実に点火される。発火ピン30は、閉鎖カバー部分
20と一体に結合されている。
【0051】発火薬52は薬筒本体16内に比較的深く
収容されているので、薬筒本体の第1収容室の開口54
及び第2収容室の開口55の範囲における汚染、ひいて
は又、閉鎖カバー部分において漏洩が生じることはな
い。発火薬52は、事実上単に軸方向に火薬ペレットを
第1収容室46内に装入することによって収容すること
ができる。この軸方向装入は製造上の観点から見て簡単
に、従って低コストで実施することができる。この装入
のために使用される工具、例えば軸方向に移動可能なプ
ランジャは第1収容室46内でその底部の円錐形凹所に
まで火薬ペレットを軸方向に押込む。複数本のこのよう
なプランジャは、複数個の薬筒に発火薬を装填するため
に同時に作動することができる。この発火薬装入操作
は、回転スクリュードライバー型の工具を用いて薬筒の
条溝内に発火薬を「塗りつける」ことによって発火薬を
装入していた従来慣用の方式に対比して迅速・簡単に実
施することができ、ひいては製造コストを一層低廉にす
ることができる。発火薬を推進装薬の側方に配置したこ
とによって、火器の外部で火災又は加熱が発生した際に
は、推進装薬への伝爆を起こさせずに発火薬の危険のな
い爆燃が生じる。第1収容室46の円錐形凹所53の区
域では薬筒本体16の肉厚は比較的薄く、これは図6に
肉薄部74で示したように、円錐形凹所53に形成され
たレセス76によって生じる。発火薬物質を特に漏斗状
に配置したことによって、かつ前記発火原理に基づいて
少量の発火薬物質で推進装薬を確実に点爆させることが
可能になる。従って火器の内部に生じる燃焼残滓は少な
く、有毒物質の放出も僅少になる。更にまた薬筒内には
推進装薬のために従来よりも広いスペースが得られる。
【0052】シールリップとして役立つ閉鎖カバー部分
20のカラー縁部28は、推進装薬の点爆時にガス圧に
よって薬筒本体の内周壁に確実に圧着されるので、閉鎖
カバー部分20を介してガスが流出することはなく、発
火ピン30はロック状態に保たれる。適正なプラスチッ
ク材料、例えばポリカーボネートの選択によって、かつ
閉鎖カバー部分20のカラー縁部28を適正な肉厚と高
さに構成することによって、薬筒弾倉部によって部分的
にしか包囲されていない薬筒本体の上部区域において薬
筒23が側方へ破裂・裂開するような事態が充分にさけ
られる。また発火ピン30は、推進装薬60の点爆時に
は、閉鎖カバー部分20のカラー縁部28の圧着力が隔
壁50を介して発火ピン30に作用することによってロ
ック状態に保たれる。
【0053】前記手段にも拘らず燃焼ガスが閉鎖カバー
部分20を介して流出するような事態が生じた場合に
は、隣接薬筒への該燃焼ガスの移送伝達は、閉鎖カバー
ストラップ14の膜ヒンジ24の縁切欠き部26に基づ
いて阻止される。該縁切欠き部26はすでに述べたよう
に複数の放圧穴又は放圧口のように作用し、該放圧穴又
は放圧口を介して前記燃焼ガスは、隣接薬筒23に到達
する以前に流出することができる。ベルトとして製作さ
れた薬筒本体ストラップ及び閉鎖カバーストラップは、
製造時に極めて単純な手段で多重処理を可能にするよう
にグリッド内で射出成形される。要するに複数本の薬筒
本体ストラップと複数本の閉鎖カバーストラップとが互
いに別々のグリッド内で製造される。射出成形後、薬筒
本体用グリッド内に配置された薬筒本体には発火薬と推
進装薬が装填される。次いで閉鎖カバー部分用グリッド
が薬筒本体用グリッドの上に載設される。この場合薬筒
本体の開口54内への発火ピンの挿入は、第1収容室の
開口区域が拡径されていることによって簡便化される。
発火ピン30が後退位置にある場合には、閉鎖カバー部
分20のカラー縁部28が前記発火ピンのシールリップ
36を超えて下方へ張出しているので、閉鎖カバー部分
の軽率な載設によって発火ピンが押圧される以前に、カ
ラー縁部28は、すでに薬筒本体内に侵入した状態にあ
る。従って発火ピン30が第1収容室46に共軸に延び
ていないようなことがあっても、該発火ピンはマガジン
ベルトの製造時に第1収容室46内へ確実に何の問題も
なく導入することができる。薬筒23の作動時に、第1
収容室46内に漏斗状に配置された発火薬量及び円錐形
凹所53は、発火ピン30が変形している場合でも、該
発火ピンを「雷管センター」へ強制的にもたらし、これ
によって正しい機能を保証する。
【図面の簡単な説明】
【図1】10個の薬筒を装備した直線的な薬筒マガジン
ベルトを組立て状態で示した側面図である。
【図2】閉鎖カバーストラップの表面を認知できる薬筒
マガジンベルト表面の平面図である。
【図3】図1の矢印IIIの方向に見た薬筒マガジンベ
ルトの正面図である。
【図4】薬筒本体ストラップを省いた状態で示した閉鎖
カバーストラップ端部の下面図である。
【図5】図4のV−V線に沿った閉鎖カバーストラップ
の一方の端部の断面図である。
【図6】閉鎖カバーを省いて示した薬筒本体の縦断面図
である。
【図7】閉鎖カバーストラップを省いた状態で示した薬
筒本体ストラップの一方の端部の平面図である。
【図8】薬筒に対して未作用の状態にある撃針と共に示
したマガジンベルト縦中心軸線に相当する図2のVII
I−VIII線に沿った薬筒マガジンベルトの薬筒の断
面図である。
【図9】図8に示した薬筒に作用する撃針によって点火
される発火薬並びに推進装薬への作用経過状態を示した
部分断面図である。
【図10】図2のX−X線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 マガジンベルト、 12 薬筒本体ストラッ
プ、 14 閉鎖カバーストラップ、 16 薬筒
本体、 17 プラスチック縁部、 18底部分、
20 閉鎖カバー部分、 21 プラスチックベル
ト、 22縁条片部、 23 薬筒(カートリッ
ジ)、 24 膜ヒンジ、 26縁切欠き部、 28
カラー縁部、 30 発火ピン、 32 自由
下端部(打撃端部)、 34 環状溝、 36 シ
ールリップ、 38環状区域、 40 上端部、 4
2 閉鎖カバー外面、 44 円環状ノッチ、 4
6 第1の収容室、 48 第2の収容室、 50
隔壁、52 発火薬、 53 円錐形凹所、
54 第1の収容室の開口、 55 第2の収容室
の開口、 56 第1の部分室、 58 第2の部
分室、 60 推進装薬、 62 星形エンボッシ
ング部、 64 空隙、66 撃針、 68 ア
ンダーカット切欠き部、 70 側縁部、 72外縁
切欠き部、 74 肉薄部、 76 レセス

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進装薬(60)と発火薬(52)とを
    収容して該発火薬(52)に対する圧力負荷の作用時に
    前記推進装薬(60)を点爆するための一端を開放した
    プラスチック製薬筒本体(16)と、該薬筒本体(1
    6)の開放端部を閉鎖する(54,55)ためのプラス
    チック製カバー(20)とを有するプラスチック製薬筒
    において、薬筒本体(16)とカバー(20)とによっ
    て制限されている室(46,48)内に、前記のカバー
    (20)と結合されたプラスチック製発火ピン(30)
    が軸方向で見て縦摺動可能に配置されており、かつ、前
    記のカバー(20)に対する圧力作用時に前記発火ピン
    (30)が、該発火ピン(30)との前記結合区域内で
    前記発火薬(52)に点火作用を及ぼすために可動であ
    ることを特徴とする、プラスチック製薬筒。
  2. 【請求項2】 発火薬(52)に作用する発火ピン(3
    0)の打撃端部(32)が円錐状に先細に終るように構
    成されており、かつ、前記発火薬(52)が、前記打撃
    端部の形状に対応した薬筒本体(16)の円錐形凹所
    (53)内に配置されている、請求項1記載の薬筒。
  3. 【請求項3】 薬筒本体(16)が、発火薬(52)と
    発火ピン(30)とを収容するために該発火ピン(3
    0)に対応した横断面の第1収容室(46)を有し、し
    かも前記発火ピン(30)が該第1収容室(46)内で
    縦摺動可能にガイドされている、請求項1又は2記載の
    薬筒。
  4. 【請求項4】 第1収容室(46)が、その開口(5
    4)から離反した方の端部(53)で、円錐形に先細に
    終るように構成されている、請求項2又は3記載の薬
    筒。
  5. 【請求項5】 発火ピン(30)が、第1収容室(4
    6)内で該発火ピンを縦摺動可能にガイドするためにカ
    バー(20)寄りの区分に、拡張された横断面を有し、
    該横断面が、前記第1収容室(46)の横断面よりも僅
    かに小であるか又はこれに等しい、請求項3又は4記載
    の薬筒。
  6. 【請求項6】 発火ピン(30)が、発火薬(52)の
    点火時に第1収容室(46)の内周面に接触して圧着す
    るために一体成形された円環状のシールリップ(36)
    を有している、請求項3から5までのいずれか1項記載
    の薬筒。
  7. 【請求項7】 カバー(20)が可撓性増大区域を有
    し、該区域において前記のカバー(20)に発火ピン
    (30)が接している、請求項1から6までのいずれか
    1項記載の薬筒。
  8. 【請求項8】 発火ピン(30)が、カバー(20)と
    一体に結合されていて、該結合を維持したままで軸方向
    に摺動できるように構成されている、請求項1から7ま
    でのいずれか1項記載の薬筒。
  9. 【請求項9】 カバー(20)寄りの発火ピン(30)
    の端部(40)が環状の膜ヒンジ又はリングダイヤフラ
    ム(38)によって前記のカバー(20)と結合されて
    いる、請求項1から8までのいずれか1項記載の薬筒。
  10. 【請求項10】 カバー(20)が、発火ピン(30)
    を中心とする環状区域(38)に、減少された肉厚を有
    している、請求項9記載の薬筒。
  11. 【請求項11】 発火ピン(30)にまだ圧力が負荷さ
    れていない状態ではカバー(20)が、前記発火ピン
    (30)を中心とする環状区域(38)では、該発火ピ
    ン(30)へ向かって截頭円錐形状に上り勾配を成して
    いる、請求項10記載の薬筒。
  12. 【請求項12】 カバー(20)と結合された方の、発
    火ピン(30)の端面が、該発火ピン(30)の圧力未
    負荷状態では前記カバー(20)の外表面を超えて張出
    している、請求項1から11までのいずれか1項記載の
    薬筒。
  13. 【請求項13】 第1収容室(46)が、円錐形凹所
    (53)の区域に開口する部分室(58)を有し、か
    つ、発火薬(52)が第1収容室(46)の前記部分室
    (58)及び円錐形凹所(53)内に装填されている、
    請求項3から12までのいずれか1項記載の薬筒。
  14. 【請求項14】 薬筒本体(16)内には、発火薬(5
    2)用の第1収容室(46)の傍に推進装薬(60)用
    の第2収容室(48)が構成されており、両方の収容室
    (46,48)が隔壁(50)によって互いに仕切られ
    ており、しかも該隔壁(50)が、発火薬(52)の点
    火時に炸裂して燃焼ガスを推進装薬(60)に到達させ
    該推進装薬を点爆させる、請求項13記載の薬筒。
  15. 【請求項15】 カバー(20)から離反した方の薬筒
    本体(16)の端部で、推進装薬(60)用の第2収容
    室(48)を制限する周壁の区域が、前記推進装薬(6
    0)の点爆時に該周壁を炸裂させるために弱化されてい
    る、請求項1から14までのいずれか1項記載の薬筒。
  16. 【請求項16】 カバー(20)が、薬筒本体(16)
    内へ内向きに侵入する円環状のカラー縁部(28)を有
    し、該カラー縁部が、推進装薬(60)用の第2収容室
    (48)を制限する薬筒本体(16)の内周面に接して
    いる、請求項1から15までのいずれか1項記載の薬
    筒。
  17. 【請求項17】 発火ピン(30)が圧力負荷を受ける
    前の引出し位置にある状態ではカバー(20)のカラー
    縁部(28)が前記発火ピン(30)のシールリップ
    (36)よりも下方に張出している、請求項6から16
    までのいずれか1項記載の薬筒。
  18. 【請求項18】 第1収容室(46)が薬筒本体(1
    6)の周縁区域で偏心配置されている、請求項1から1
    7までのいずれか1項記載の薬筒。
  19. 【請求項19】 薬筒本体(16)が、発火薬(30)
    を装填した第1収容室(46)の壁区域を薄肉に構成さ
    れている、請求項18記載の薬筒。
  20. 【請求項20】 カバー(20)が、薬筒本体(16)
    の開口(54,55)内に係止式に嵌め込まれている、
    請求項1から19までのいずれか1項記載の薬筒。
  21. 【請求項21】 それぞれ推進装薬(60)と、該推進
    装薬(60)を点爆するための発火薬(52)とを収容
    するために互いに接合され一端の開放した複数個の薬筒
    本体(16)を有するプラスチック製薬筒本体ストラッ
    プ(12)と、前記薬筒本体(16)の前記開放端部を
    閉鎖するための互いに接合された複数の閉鎖カバー部分
    (20)を有するプラスチック製閉鎖カバーストラップ
    (14)とを備え、前記薬筒本体ストラップ(12)と
    閉鎖カバーストラップ(14)とを互いに結合した形式
    のプラスチック製薬筒マガジンベルトにおいて、軸方向
    に可動の少なくとも1本の発火ピン(30)が前記の各
    閉鎖カバー部分(20)と一体に結合されており、前記
    の各薬筒本体(16)内には、前記発火ピン(30)と
    発火薬(52)とを収容するための第1収容室(46)
    が構成されており、前記発火ピン(30)が軸方向で見
    て縦摺動可能に前記第1収容室(46)内でガイドされ
    ていて圧力負荷時に前記発火薬(52)に対して作用し
    て該発火薬を点火することを特徴とする、プラスチック
    製薬筒マガジンベルト。
  22. 【請求項22】 第1収容室(46)がそれぞれ、先細
    に終る円錐形凹所(53)を端部に有する孔として構成
    されており、かつ各発火ピン(30)の、所属の閉鎖カ
    バー部分(20)から離反した方の自由下端部(32)
    が、前記円錐形凹所(53)に対応して先細に終る円錐
    形に構成されている、請求項21記載の薬筒マガジンベ
    ルト。
  23. 【請求項23】 発火ピン(30)の表面と第1収容室
    (46)の凹所(53)の表面とが互いに平行に延びて
    おり、前記発火ピン(30)の圧力負荷時に互いに接し
    合う、請求項22記載の薬筒マガジンベルト。
  24. 【請求項24】 各発火ピン(30)が、発火薬(5
    2)の点火時に第1収容室(46)の内周面に対してシ
    ールして圧着するためのシールリップ(36)を有して
    いる、請求項21から23までのいずれか1項記載の薬
    筒マガジンベルト。
  25. 【請求項25】 各閉鎖カバー部分(20)と接合され
    た所属の発火ピン(30)の上端部をめぐる該閉鎖カバ
    ー部分(20)の細い環状区域(38)が、第1収容室
    (46)内での前記発火ピン(30)の軸方向運動を可
    能にする膜ヒンジ又は薄膜の形でフレキシブルに構成さ
    れている、請求項21から24までのいずれか1項記載
    の薬筒マガジンベルト。
  26. 【請求項26】 所属の発火ピン(30)をめぐる各閉
    鎖カバー部分(20)の細い環状区域(38)が前記閉
    鎖カバー部分(20)のその他の区域よりも薄肉に構成
    されておりかつ前記発火ピン(30)の上端部へ向かっ
    て上り勾配を成している、請求項25記載の薬筒マガジ
    ンベルト。
  27. 【請求項27】 第1収容室(46)が、閉鎖カバー部
    分寄りの端部では横断面積を僅かに拡大されている、請
    求項21から26までのいずれか1項記載の薬筒マガジ
    ンベルト。
  28. 【請求項28】 第1収容室(46)が夫々、円錐形凹
    所(53)の区域に境を接する部分室(58)を有し、
    発火薬(52)が、前記円錐形凹所(53)の区域内及
    び第1収容室(46)の前記部分室(58)内に共に装
    填されている、請求項22から27までのいずれか1項
    記載の薬筒マガジンベルト。
  29. 【請求項29】 各薬筒本体(16)が第1収容室(4
    6)の傍に推進装薬(60)用の第2収容室(48)を
    有し、前記第1と第2の収容室(46,48)が、発火
    薬(52)の点火時に炸裂する隔壁(50)によって互
    いに仕切られている、請求項21から28までのいずれ
    か1項記載の薬筒マガジンベルト。
  30. 【請求項30】 各閉鎖カバー部分(20)が、円環状
    に下向きに張出したカラー縁部(28)を有し、該カラ
    ー縁部が、推進装薬(52)用の第2収容室(48)を
    制限する所属薬筒本体(16)の内周面に接触してい
    る、請求項21から29までのいずれか1項記載の薬筒
    マガジンベルト。
  31. 【請求項31】 閉鎖カバーストラップ(14)の個々
    の閉鎖カバー部分(20)が膜ヒンジ(24)によって
    互いに接合されており、前記閉鎖カバーストラップ(1
    4)が前記膜ヒンジ(24)の区域では薬筒本体ストラ
    ップ(12)に対して間隔をおいて配置されている、請
    求項21から30までのいずれか1項記載の薬筒マガジ
    ンベルト。
  32. 【請求項32】 閉鎖カバーストラップ(14)が、隣
    り合った閉鎖カバー部分(20)をそれぞれ互いに接合
    する膜ヒンジ(24)の区域に放圧穴又は放圧開口を有
    している、請求項31記載の薬筒マガジンベルト。
  33. 【請求項33】 放圧穴又は放圧開口が膜ヒンジ(2
    4)の縁切欠き部(26)として構成されている、請求
    項32記載の薬筒マガジンベルト。
  34. 【請求項34】 薬筒本体ストラップ(12)が、個々
    の薬筒本体(16)を形成する深鉢状の凹設部を一体成
    形したプラスチックストラップから成っている、請求項
    21から33までのいずれか1項記載の薬筒マガジンベ
    ルト。
  35. 【請求項35】 プラスチックストラップが、両縦辺に
    沿って装着されたフランジ状に構成された厚肉の縁条片
    部(22)を有している、請求項33記載の薬筒マガジ
    ンベルト。
  36. 【請求項36】 閉鎖カバーストラップ(14)が両方
    の外側縁によって、縁条片部(22)の互いに向き合っ
    た内面に、クランプ・係合式に接触している、請求項3
    5記載の薬筒マガジンベルト。
  37. 【請求項37】 両縁条片部(22)がプラスチックス
    トラップの一方の端部で、互いに外向きに離間する方向
    に延びている、請求項35又は36記載の薬筒マガジン
    ベルト。
  38. 【請求項38】 閉鎖カバーストラップ(14)と薬筒
    本体ストラップ(12)が夫々直線状である、請求項2
    1から37までのいずれか1項記載の薬筒マガジンベル
    ト。
  39. 【請求項39】 閉鎖カバーストラップ(14)と薬筒
    本体ストラップ(12)が夫々、閉じられたリングスト
    ラップとして構成されている、請求項21から37まで
    のいずれか1項記載の薬筒マガジンベルト。
  40. 【請求項40】 第1収容室(46)が、薬筒本体スト
    ラップ(12)を平面図で見ればストラップ中心線に沿
    って配置されている、請求項21から39までのいずれ
    か1項記載の薬筒マガジンベルト。
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