JPH06246650A - 撃発装置用のプラスチック製の薬筒 - Google Patents

撃発装置用のプラスチック製の薬筒

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JPH06246650A
JPH06246650A JP6006409A JP640994A JPH06246650A JP H06246650 A JPH06246650 A JP H06246650A JP 6006409 A JP6006409 A JP 6006409A JP 640994 A JP640994 A JP 640994A JP H06246650 A JPH06246650 A JP H06246650A
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JP
Japan
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flange
cover
bleach
ignition
charge
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JP6006409A
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English (en)
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Hans Jena
イェーナ ハンス
Kurt Ballreich
バルライヒ クルト
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Dynamit Nobel AG
Hilti AG
Original Assignee
Dynamit Nobel AG
Hilti AG
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Publication date
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    • F42AMMUNITION; BLASTING
    • F42BEXPLOSIVE CHARGES, e.g. FOR BLASTING, FIREWORKS, AMMUNITION
    • F42B8/00Practice or training ammunition
    • F42B8/02Cartridges
    • F42B8/04Blank cartridges, i.e. primed cartridges without projectile but containing an explosive or combustible powder charge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25CHAND-HELD NAILING OR STAPLING TOOLS; MANUALLY OPERATED PORTABLE STAPLING TOOLS
    • B25C1/00Hand-held nailing tools; Nail feeding devices
    • B25C1/08Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by combustion pressure
    • B25C1/10Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by combustion pressure generated by detonation of a cartridge
    • B25C1/16Cartridges specially adapted for impact tools; Cartridge and bolts units
    • B25C1/163Cartridges

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば特にボルト打込みガンのような撃発装
置用のプラスチック製薬筒を改良して、プラスチックが
ガス圧に耐えるのに充分な強度を有する必要がないよう
にする。 【構成】 薬筒本体23のフランジ84が、推進装薬6
0の起爆時に発生する圧力波の伝播方向に延びる区分に
おいて、該区分の少なくとも一部分にわたって伝播方向
にテーパを成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、推進装薬と該推進装薬
を起爆するための点火装薬とを収容するために一端の開
いたプラスチック製の筒体及び該筒体の開放端部を閉鎖
するためのプラスチック製のカバーを備えた薬筒本体を
有し、前記筒体のカバー寄り端部にフランジを設けた形
式の、特にボルト打込みガンのような撃発装置用のプラ
スチック製の薬筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記形式の(推進装薬用)プラスチック
製薬筒は種々の形式の撃発装置、特にボルト打込みガン
において使用される。この場合薬筒は少なくともマガジ
ンストリップ内に一体に組込まれている(薬筒用ベルト
マガジン)。しかしプラスチック製薬筒は、リムファイ
ヤー式火器だけでなく、センターファイヤー式火器にお
いても採用することができる。プラスチック製薬筒の利
点は特に、材料費及び製造費が比較的低額で済み、かつ
薬筒を射出成形法で製造できることである。冒頭で述べ
たプラスチック製薬筒もしくは冒頭で述べた薬筒用ベル
トマガジンはドイツ連邦共和国特許出願公開第3779
24号明細書に基づいて公知である。
【0003】プラスチック材料は、例えば金属に対比し
て著しく低い強度を有している。従ってプラスチック材
料の場合には、推進装薬又は火薬の燃焼時に発生するガ
ス圧に基づいて材料が押出されて流れるという問題が生
じる。材料の流れ押出しは、薬筒を収容する撃発装置の
ブリーチ、要するに薬倉(弾倉)とブリーチ底部とによ
って取り囲まれた薬室が、閉鎖されていないような所で
は委細構わず発生する。薬筒用マガジンストリップを用
いて作動される撃発装置は例えば、閉鎖されていないブ
リーチを有している。それというのはマガジンストリッ
プは、薬倉によって丁度収容された薬筒区域では、ブリ
ーチの2つの側で薬倉から導き出されており、しかも薬
倉とブリーチ底部との間の狭い間隙を介して導出されて
いるからである。更に薬筒、特にプラスチック製薬筒
は、装薬点火後に薬倉からの薬筒抽出のために該薬筒を
(手操作式又は機械式に)掴み得るようにするために、
薬倉から導出されたフランジ又は類似の張出し部を有し
ていなければならない。材料押出しの問題は、ボルトを
打込もうとする面に発射バレル(銃身)の前端部を載
せ、それによって薬倉をブリーチ底部に圧着させるよう
な撃発装置(アンロック式ブリーチ)の場合にも生じ
る。
【0004】このような操作の簡便な撃発装置におい
て、誤操作に基づいて、薬倉がまだ完全にはブリーチ底
部又はマガジンストリップに圧着されていなくても撃針
がトリガーされることがあるので、側方間隙が、撃発装
置において技術的に必要とされる以上に大きくなること
がある。
【0005】公知のプラスチック製薬筒の場合、材料流
れ押出しを防止するために薬筒本体はカバー寄り端部
を、要するにブリーチ底部に接触する端部を、より厚肉
に構成される。要するに、よりシンプルで、より強度の
低いプラスチック材料を薬筒のために使用する場合に
は、少なくとも或る所定の領域では、より厚肉の薬筒本
体が必要になる。しかしながら、この処置に問題がある
のは、火薬を収容するための有効スペースが単に小さく
なるからだけではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、例え
ば特にボルト打込みガンのような撃発装置用のプラスチ
ック製薬筒を改良して、プラスチックがガス圧に耐える
のに充分な強度を有する必要がないようにすることであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】冒頭で述べた形式のプラ
スチック製薬筒において前記課題を解決するための本発
明の構成手段は、薬筒本体のフランジが、推進装薬の起
爆時に発生する圧力波の伝播方向に延びる区分におい
て、該区分の少なくとも一部分にわたって伝播方向にテ
ーパを成している点にある。
【0008】
【作用】本発明のプラスチック製薬筒では要するに、薬
筒本体に一体成形されたフランジの肉厚が、薬筒本体か
らの距離の増大に伴って漸減し、しかもガス圧の方向
で、つまりフランジにかかる最大負荷の方向で必ずしも
フランジ全長にわたってではなく、少なくとも或る所定
区分にわたって漸減しているのである。従って撃発装置
寄りでも、フランジの位置しているところの薬倉とブリ
ーチ底部との間の間隙は少なくとも所定区分では楔状に
外向きにテーパを成すように構成されている。
【0009】本発明は、円錐横断面の大きい方の端部に
圧力を作用させた場合、可塑性材料も、円錐状にテーパ
を成して延びる通路又は間隙内に締め込まれるという認
識(推進装薬用のプラスチック製薬筒で適用される可塑
性プラスチック材料のための楔形ギャップ原理)に基づ
いている。テーパを成す円錐状通路内における摩擦に基
因した締付け作用によって、円錐横断面の小さい方の端
部で材料が流れ出ることはない。薬倉とブリーチ底部と
の間で延びる推進装薬用プラスチック製薬筒のフランジ
域において材料のスクイーズ圧を減圧するために楔形ギ
ャップ原理を活用することによって、金属製薬倉と金属
製ブリーチ底部との間でガス圧の伝播方向にテーパを成
す延びるフランジは、撃発時に発生するガス圧を吸収す
ることができ、しかもプラスチック材料流れ押出しが生
じることもない。なお、前記の金属製薬倉と金属製ブリ
ーチ底部は両者間に、テーパを成すフランジに相応して
テーパを成す間隙又は通路を形成している。前記のよう
にテーパ状のフランジが撃発時発生ガス圧を吸収するこ
とができるので、プラスチック製薬筒用の材料として、
強度の低いプラスチックを使用することが可能になり、
しかも、薬筒のフランジ域の肉厚を増大させる必要もな
い。従って、外側寸法の点から見て小型であっても薬筒
は、火薬(点火装薬及び推進装薬)を収容するのに充分
大きな収容スペースを提供することができる。フランジ
の肉厚は、ベルトマガジン式薬筒の場合、該薬筒がマガ
ジンストリップに充分の強度で固着されているような大
きさであればよく、或いは、撃発後にフランジ又はマガ
ジンストリップを掴むことによって薬筒を薬倉から抽出
することが可能になる程度であればよい。
【0010】薬倉並びにブリーチ底部とフランジとの間
の楔形又は円錐形の境界面によって、殊に構成部分が回
転対称形の場合には、材料のスクイーズ圧を減圧する楔
形ギャップ作用以外に、なお外部に対する著しく良好な
気密性も得られる。この外部に対する気密性は、アンロ
ック式質量ブリーチの場合にボルト打込みガンで生じる
ことがあるように、撃発時にブリーチになお小さな開口
が存在している場合でも依然として維持される。
【0011】本発明の有利な実施態様では、薬筒本体の
フランジは少なくとも所定の区分にわたって、カバーに
よる筒体の閉鎖時に、該筒体のフランジと前記カバーの
フランジとによって構成されており、互いに接し合う前
記の両方のフランジが少なくとも部分的に、薬筒本体の
フランジのテーパ区分を形成している。この場合、薬筒
本体のフランジとして構成された2つのフランジのうち
少なくとも1つは、外方に向かってテーパを成して延び
ている。この場合楔形ギャップ作用は、なお付加的に、
筒体のフランジとカバーのフランジとを気密に接触させ
るために利用することができる。すべてのカバーを1つ
のカバーストリップに、またすべての筒体を1つの筒体
ストリップに一体に組込んだベルトマガジン式プラスチ
ック製薬筒の場合、カバーストリップと筒体ストリップ
との間の間隙を介して高熱ガスが、薬倉内に位置してい
る点爆された薬筒から、隣接したなお未点火の薬筒内へ
流れて装薬を点爆させる危険がある。このために従来技
術は殊に前記のカバーストリップと筒体ストリップのい
ずれか一方のストリップ内に放出孔又は放出切欠き部を
設けている。該放出孔又は放出切欠き部は、その都度隣
接した2つの薬筒間のマガジンストリップの結合域に位
置している。放出孔又は放出切欠き部は要するに、高熱
ガスがなお未点火の薬筒に到達する以前に該高熱ガスを
流出させるために意図的にに設けられた切除部である。
これに対して本発明では、筒体のフランジとカバーのフ
ランジをシールするためにも前記楔形ギャップを利用す
ることによって、マガジンストリップ内に放出孔又は放
出切欠き部を全く設ける必要がなくなり、或いは設ける
としても小さくて済む。それゆえに該マガジンストリッ
プは、切除による材料弱化度が僅かになるので、一層安
定的にかつ一層大きな捩じれ剛さを有するように構成す
ることができる。
【0012】薬筒本体は、該薬筒本体の縦軸線に対して
鋭角を成して該薬筒本体のカバー寄り端部を超えて延び
ているのが殊に有利である。薬筒本体をこのように構成
した場合には、フランジは薬筒本体周壁の言わば延長部
を形成している。カバーは筒体内に比較的深く挿入され
ている。要するに薬筒本体のカバー寄り端部に、円錐状
にテーパを成す比較的深い凹設部が形成されており、該
凹設部は薬筒本体の(リング)フランジによって制限さ
れている。このような薬筒本体では、撃発装置の対応構
成部分をそれ相応に構成することが必要である。すなわ
ちブリーチ底部は、カバー寄り端部における薬筒本体の
凹設部に対応した凸設部を有している。薬筒本体を前記
のように構成することによって得られる利点は、フラン
ジによって形成された楔状部が比較的長くなることであ
る。従って楔形ギャップ内部にプラスチック材料に押出
し流れを生ぜしめる燃焼ガスによるスクイーズ圧を減圧
するための比較的長い経路が生じる。殊に有利には薬筒
本体のフランジはテーパ区分において、前記薬筒本体の
縦軸線に対して5°乃至20°の角度で、殊に有利には
10°の角度で延びている。すでに述べたようにフラン
ジは、薬筒本体を装填した場合に、薬倉とブリーチ底部
との間で外方へ向かって通じている間隙を閉鎖しようと
するものである。薬倉又はブリーチ底部の運動方向に前
記間隙及びフランジが平行に延びれば延びるほど、要す
るに間隙及びフランジが薬筒の縦軸線の方向に平行に延
びるに応じて、薬筒本体を装填した場合に完全には閉鎖
されていない薬倉は、薬倉とフランジとの間もしくはフ
ランジとブリーチ底部との間になお残存している自由ギ
ャップをそれだけ小さくする。薬倉とブリーチ底部との
間の間隙を薬筒の縦軸線の方向に延在させるのが理想的
である。それというのは、この場合は間隙がブリーチ開
口とは無関係に一定だからである。しかし他面において
撃発後に薬倉から薬筒を抽出(抽筒)するために薬倉は
円錐形であることが必要である。フランジについて(ひ
いては間隙の方位についても)その角度を前記のように
薬筒本体の縦軸線に対して5°乃至15°もしくは20
°、殊に有利には10°に限定したことは、前記の2つ
の条件間の妥協策を表わしている。
【0013】ボルト打込みガンで使用されるようなアン
ロック式質量型ブリーチではブリーチ開口を完全には排
除することはできないので、薬筒本体のテーパを成す楔
状のフランジ区分域においてカバーのフランジと筒体の
フランジとの間の境界面は、円筒状にか又は薬筒本体の
縦軸線に対して平行に延在しなければならない。薬筒の
点火時点においてブリーチ開口では、ボルト打込みガン
の操作が正しくても、薬倉とブリーチ底部との間の間隔
は短時間拡大される。この段階ではカバーは持ち上って
離間するが、カバーのフランジと筒体のフランジにおけ
る嵌合面がシフト方向に対して平行である場合、前記カ
バーの持ち上りによって薬筒本体のフランジの気密性が
損なわれることはない。
【0014】原則として本発明の薬筒では、薬筒本体の
フランジが連続的であるか、それともフランジが単に互
いに離隔した複数のウェブなどから成っているかは重要
なことではない。究極的にはフランジの構成は撃発装置
の設計上の問題である。該フランジは、ブリーチを閉鎖
したにも拘らず薬倉とブリーチ底部との間に開口が形成
されるような所では必ず配置されていなければならな
い。(なおフランジが前記のように単に複数のウェブか
ら成っている場合でも本明細書では単に「フランジ」と
呼ぶものとする。)該フランジの設計値は経験的に求め
ることができる(なおフランジ長及びフランジ肉厚が、
使用されるプラスチック材料にも関連しているのは勿論
のことである)。薬筒本体のフランジがそのテーパ区分
において形成するテーパ角度も、使用プラスチック材料
に関連している。勿論また発生ガス圧も設計上の重要な
ファクタとなる。
【0015】薬筒本体のフランジの更に有利な実施態様
では、薬筒本体のフランジは、前記薬筒本体のカバー寄
り端部から実質的に半径方向外向きに延びている。この
プラスチック製薬筒の実施態様では、該薬筒は、扁平な
カバー寄り端部を有し、該カバー寄り端部は前記実施態
様とは異なって凹設部を全く有していない。薬筒本体
の、殊に有利には楔状にテーパを成すフランジ区分は、
カバー寄り端部で直ちに始まりかつ実質的に半径方向外
向きに延びている。
【0016】燃焼ガスのスクイーズ圧による材料流れ押
出しを一層減少させるために、薬倉とブリーチ底部との
間の間隙内に変向ガイド部を設けておくことも可能であ
る。従って薬筒本体のフランジは殊に有利には、屈曲区
分を有し、しかも前記フランジは、屈曲区分の少なくと
も一部分にわたってテーパを成している。要するに薬筒
本体のフランジは、薬筒本体のカバー寄り端部を起点と
して折り返されている。屈曲区分は、薬筒本体の縦軸線
に対して、殊に有利には10°乃至30°の鋭角を成し
て延びている。この変向ガイドに基づいて、高いガス圧
に基因して流れ出ようとするプラスチック材料に対して
「流動抵抗」が作用する。該変向ガイド部は、場合によ
っては構成に応じて単に材料の流れ押出しだけを阻止す
ることもできる。しかし本実施態様の場合に設けたよう
に、変向ガイド作用に続いてフランジテーパ区分によっ
て、その都度材料の流れ押出しを防止する楔形ギャップ
効果を惹起させるのが、一層有利である。
【0017】カバーと筒体とは互いに係止可能であるの
が有利であり、この場合この係止は特に、カバーのフラ
ンジと筒体のフランジとの間で行なわれる。
【0018】フランジが薬筒本体のカバー寄り端部を超
えて後方へ向かって延びている場合、ブリーチ底部が、
本来のカバー上に載る前に、要するにカバーとブリーチ
底部との間になお間隙が介在している間に、ブリーチ底
部が、フランジ整合方向に適合した側面でもってフラン
ジに接触する場合には、なお一層強い楔形ギャップ効果
が生じる。要するに薬筒本体のフランジはすでに薬倉と
ブリーチ底部との間に締め込まれて保持されるのに対し
て、カバーの上位にはなお小さな間隙が存在している。
従って楔形のフランジには、楔形ギャップ効果を改善す
る元応力が与えられる。推進装薬の燃焼時に(ブリーチ
底部の方に間隙が存在しているゆえに)カバーがやや持
ち上り、その際にカバーのフランジが筒体のフランジに
圧着されることによって前記応力は一層強められる。
【0019】更にプラスチック製薬筒における問題点
は、撃発装置の撃針による点火装薬の点爆の点にある。
この問題点は第1に、プラスチック材料が可塑性である
ため、プラスチック材料が撃針のエネルギを減衰させる
ことになるので、撃針が薬筒本体に加える衝撃力を高め
る必要があることである。第2の問題点は、プラスチッ
ク製薬筒の場合には2つのプラスチック材料層間に点火
装薬が装入されているために点火装薬が点爆しにくくな
ることである。このような事情のもとで撃針によって発
生される変形エネルギが点火装薬内に充分な温度上昇を
生ぜしめことは、点火装薬内における面圧(力/面積)
作用もしくは該面圧に基づく変形作用がプラスチックの
許容値よりもはるかに高い場合に始めて可能になる。点
火装薬の充分な面圧作用は、金属製薬筒の場合のように
2つの金属部分の間に点火装薬が収容されている場合に
だけ実現される。点火装薬はその材料特性に基づいて変
形度(力/行程)を任意の所望値にすることはできな
い。特に熱可塑性プラスチックの前記特性に基づいて、
金属製薬筒のために設計されたボルト打込みガン又はセ
ンターファイヤー式火器において金属製薬筒に代えてプ
ラスチック製薬筒を無造作に採用することは不可能であ
る。
【0020】従ってその限りにおいて推進装薬並びに、
点火装薬に対して作用する圧力負荷時に該推進装薬を起
爆するための点火装薬を収容するために一端の開いた筒
体と、該筒体の開放端部を閉塞するたためのカバーとを
有するプラスチック製薬筒が有利であり、しかも該薬筒
では、筒体とカバーとによって制限された室内には、前
記カバーと結合されたプラスチック製の点火ピンが軸方
向にシフト可能に配置されており、かつ該点火ピンは、
カバーの受圧時に該カバーと点火ピンとの結合部の領域
で運動可能でありかつ点火装薬を点爆するために該点火
装薬に対して(機械的に)作用する。この場合点火ピン
はその軸方向に可動にカバーと結合されており、しかも
前記結合部は筒体を閉塞する本来のカバー領域及び/又
はカバーのフランジ領域に設けられている。このように
前記結合部を構成すれば、撃発装置の撃針によって点火
ピンを負荷したのちにも薬筒本体を気密にしておくこと
が可能になる。この気密性は、撃発装置側に設けること
のできる手段によっても保証することができ、この手段
については追って詳説する。
【0021】薬筒本体は、薬筒のカバーに作用する撃針
によって推動させられ、その推動時に打撃端部によって
点火装薬に対して作用して該点火装薬を点爆させる点火
ピンを装備している。要するに撃針エネルギは点火ピン
のための運動エネルギに変換され、該点火ピン自体は、
点火装薬の変形によって前記運動エネルギを点火装薬に
伝達して該点火装薬を点爆させることになる。要するに
点火ピンは、撃針エネルギを点火装薬に伝達するための
伝力エレメントとして機能する訳である。撃針のエネル
ギを薬筒壁を貫通して、つまりその限りでは剛性のカバ
ーを貫通して撃針エネルギを伝達することは本発明では
全く考慮されていない。むしろ薬筒本体は、撃針エネル
ギを運動エネルギに変換する伝力エレメント、すなわち
点火ピンを装備しているのである。この結果、プラスチ
ック材料による撃針エネルギの減衰は、公知のプラスチ
ック製薬筒に対比して著しく減少される。同時にまた本
発明のプラスチック製薬筒は、金属製薬筒のために設計
された撃針機構を用いてトリガすることができ、この場
合撃発装置に、いかなる改変加工も加える必要がない。
【0022】プラスチック製薬筒では、極度に不都合な
応力を受けただけで撃発装置の撃針領域において微量の
ガス漏れが生じることがある。このような発生例として
は、薬筒本体又はカバーが撃針の衝突によって損傷を受
けてガスが流出し、該ガスが次いで撃発装置の撃針とブ
リーチ底部の撃針ガイドとの間の間隙を介して漏出する
ような場合が挙げられる。この場合いかなるガス漏れも
撃針を介して防止できるような対応策を講じておくのが
有利である。この点に関連して撃針は、薬筒本体に当接
する拡径されてリング肩を形成する打撃端部を有してい
るのが有利である。この場合、段付け構成された撃針
は、ブリーチ底部に形成された対応構成の、つまりリン
グ肩を有する撃針ガイド内で案内されている。いま薬筒
本体の当接部位で流出するガスによって撃針が押し戻さ
れると、撃針のリング肩は撃針ガイドのリング肩に当接
する。これによって先ず第1に撃針の運動が制限され、
第2に、当接し合うリング肩を相応に構成することによ
って撃針ガイドのシールが得られる。要するに撃針自体
が謂わば弁の形式でブリーチ底部内の撃針ガイドを介し
てのガス流出を防止する訳である。
【0023】本発明の有利な実施態様では、点火装薬に
作用する点火ピンの打撃端部は、殊に有利には円錐形の
尖頭として構成されており、かつ、点火装薬は、前記打
撃端部に対応して筒体に形成された殊に有利には円錐形
の切欠き部又は窪み内に配置されている。筒体内に点火
装薬を収容した区域では、該筒体は漏斗形状を有してい
る。前記窪みの表面は点火ピンの打撃端部の外面に平行
に延びているのが有利である。点火装薬に対する点火ピ
ンの打撃端部の当接時に該打撃端部は点火装薬に対して
衝撃圧を加える。
【0024】衝撃圧を受圧すると同時に点火装薬の粒子
は互いに摩擦し合うので、点火ピンの運動エネルギは点
火装薬内で摩擦エネルギに変換される。点火ピンが円錐
状の尖頭を有しており、かつ点火装薬を収容する筒体の
切欠き部又は窪みが漏斗状に構成されていることに基づ
いて、それに伴って大きな摩擦距離が得られる。要する
に摩擦エネルギは先ず第1に、点火装薬内への点火ピン
の打撃端部の侵入深さの増大によって発生される訳であ
る。この侵入深さの増大は、点火ピンの打撃端部と筒体
切欠き部又は窪みを前記のように漏斗状に構成すること
によって助成される。本発明による「穿刺式点火原理」
に基づいて、摩擦剤の含有率を低減した比較的少量の点
火装薬によって推進装薬の充分な点火が得られ、その結
果、撃発装置の汚染、特に撃発装置の腐食が、従来の薬
筒に対して著しく低下されることになる。
【0025】点火ピンの打撃端部に対応した形、いわば
雄形の打撃端部に対応した雌形に成形された点火装薬内
へ点火ピンの打撃端部を侵入させる前記穿刺式点火原理
に基づいて、かつ、このように成形された漏斗状の点火
装薬を、打撃端部の形状に対応した切欠き部又は窪み内
に配置したことによって、2つの比較的軟質のプラスチ
ック部分間に点火物質を配置するにも拘らず確実な点爆
が得られる。それというのは両プラスチック部分の相対
運動時に点火物質が摩擦され、その際に加熱されるから
である。摩擦エネルギは、著しく少量の点火装薬の接線
方向移動(剪断作用)によって得られ(窪み内周壁と打
撃端部の外周面との間の層厚は僅かである)、前記接線
方向移動は、自ら形成される圧着系によって生じる。点
火装薬層が受ける圧力は、打撃端部及び窪みの円錐面の
ゆえに連続的に大きくなる。摩擦熱は主として、圧力値
を減少させる一方、摩擦行程を増大させることによって
得られる。
【0026】プラスチック製薬筒の円錐形窪み内へ点火
装薬を装填する際に該点火装薬を中空円錐形状に賦形す
るのが有利である。点火ピンの尖った打撃端部が先ず、
このように成形された点火装薬の中空室内へ侵入する。
この場合、点火装薬の火工物質をすべての側へ押し退け
るためのエネルギは必要ない。点火ピンのほぼ全エネル
ギを、点火ピンの推動時に摩擦エネルギに変換すること
が可能である。
【0027】本発明のプラスチック製薬筒の別の利点
は、点火装薬が、筒体の開口又は薬筒のカバーに対して
比較的大きな距離をおいて配置されていることである。
これは、大量生産用装填工具を用いて火薬装填作業を行
なう場合に特に有利である。それというのは、殊に湿式
装薬として装入される点火装薬ペレットの綺麗な圧縮成
形が今や保証されているからである。つまり湿式装薬の
装入深さが大きいために、火薬装填作業の場合に圧縮成
形時に流出する点火装薬の火工物質によって、薬筒(カ
バー及び/又は筒体)がもはや又はほとんど汚染される
ことがないからである。装填される点火装薬ペレットの
圧縮成形は、ペレット押込みプランジャの軸方向前進運
動のみによって得られる。ペレット押込みプランジャも
やはり有利には円錐形の尖頭を有しているので、点火装
薬ペレットの圧縮成形時に点火装薬は前記のように中空
円錐形状に賦形される。
【0028】湿式装薬の形で点火装薬を装填することに
よって先ず第1に、防災技術上の利点(火薬粉塵が生じ
ないという利点)が得られる。薬筒内への点火装薬装入
時に、該薬筒の比較的軟質のプラスチック材料内へ点火
装薬の「比較的硬質の」成分(例えば摩擦剤としてのガ
ラス粒子)を圧入することができるので、点火装薬は薬
筒に「しっかり噛みついて」固着する。この効果は本発
明の薬筒では、点火装薬を湿式装薬として装入する場合
にも、乾式装薬として装入する場合にも共に生じる。
【0029】本発明の有利な実施態様では筒体は、横断
面が点火ピンに相応していて点火装薬と点火ピンを収容
するための第1収容室を有し、かつ点火ピンは第1収容
室内で長手方向にシフト可能にガイドされている。この
場合、第1収容室は盲孔の形を有しているのが有利であ
る。点火装薬を(少なくとも部分的に)収容するための
円錐形の窪みはこの場合、第1収容室の開口に対向する
方の端部に配置されているのが有利である。点火ピンは
その外周面によって第1収容室の内面に気密に接してい
る。第1収容室も点火ピンも共に円筒形であるのが有利
である。第1収容室を前記のように構成することによっ
て点火装薬は薬筒内に特に簡便に装入することが可能に
なり、点火装薬の火工物質によって薬筒が汚染されるこ
ともない。第1収容室内において点火ピンをすべての側
でガイドすることによって、該点火ピンを傾斜させるこ
とのない確実なガイドが保証される。
【0030】更に本発明の有利な実施態様では点火ピン
は、カバー寄りの区域で第1収容室内を長手方向にシフ
ト可能にガイドするために拡大された横断面を有し、該
横断面は、第1収容室の横断面に等しいか又は該横断面
よりも僅かに小さい。要するに点火ピンの後方部分は横
断面が拡大されておりかつこの拡大区域で第1収容室の
内面に接触している。点火ピンはその打撃端部の区域で
は細く構成されており、従って円錐形に尖った打撃端部
は、点火装薬内への侵入時に全面的に点火装薬の火工物
質によって包囲されている。
【0031】点火ピンは、該点火ピンに環状に一体成形
されていて第1収容室の内壁面に接触するための半径方
向のシールリップを有しているのが有利である。この場
合殊に有利には該シールリップは、点火装薬の点爆時に
燃焼ガス圧の増圧によって第1収容室の内壁面に圧着す
るように構成されている。これによって、意図されない
方向で第1収容室から燃焼ガスが流出する不都合が防止
されかつ該第1収容室の内壁面に対するシールリップの
圧着力によって点火ピンの戻り運動も阻止される。
【0032】本発明の有利な実施態様では、カバーは、
点火ピンとの結合部の領域で、より高い可撓性を有して
いる。この高い可撓性によって、薬筒に対する撃針の作
用時に点火ピンの推動運動が可能になる。殊に有利には
点火ピンはカバーと一体に結合されており、この結合部
は、点火ピンがカバーとの結合を維持しつつ軸方向にシ
フトできるように構成されている。このような継手は例
えば、点火ピンとの結合部の領域でカバーの弾性をそれ
相応に構成することによって実現される。このためにカ
バーは、該カバーと結合された点火ピンの端部をめぐる
環状縁域がその他のカバー域よりも薄肉に構成されてい
るのが有利である。薬筒のプラスチックの材料特性は、
薬筒との機械的な結合を維持しつつ点火ピンの推動運動
を許容するような弾性を有している。
【0033】点火ピンは、カバーと結合されていて打撃
端部から離反した方の端部においてカバーとヒンジ結合
されているのが有利である。このヒンジ継手は例えば膜
ヒンジ又はリングダイヤフラムによって実現することが
できる。前記のすべてのヒンジ継手は、点火ピンをカバ
ーと一体にプラスチック射出成形部品として製造できる
という利点を有している。
【0034】点火ピンとカバーとのヒンジ継手は、点火
ピンの推動時にプラスチック材料が決して伸長しないよ
うに構成されているのが有利である。この構成を得るた
めに、点火ピンをめぐるカバーの環状縁域は該点火ピン
の端面の方に向かって截頭円錐形状に上り勾配を成して
延びている。この場合点火ピンは、撃針の作用時に推動
できるような後退位置を占めている。撃針が点火ピンに
作用すると即座に、該点火ピンは更に筒体内へ侵入し、
それによって今度は前記環状縁域は点火ピンの端面に対
して下り勾配を成して延びる。それというのは、点火ピ
ンが前記推動位置にある場合カバーの外面は点火ピンの
端面よりも上位に突出して位置し、要するに点火ピンは
押し込まれた状態にあるからである。点火ピンとカバー
とのヒンジ継手は、プラスチック材料を伸長させるため
の撃針エネルギを必要とせず、要するに、より高いエネ
ルギで撃針が点火ピンに当接するという利点を有してい
る。
【0035】本発明の有利な実施態様では第1収容室
は、点火ピンの横断面に相応した細長い第1部分室の傍
に第2部分室を有し、該第2部分室は第1部分室の円錐
形区域で該第1部分室へ開口している。殊に有利には湿
式装薬として装填されて第1収容室内へ押込み成形され
る点火装薬は、ペレット押込みプランジャによる装填時
に、第1収容室の第2部分室内にも第1部分室の円錐形
区域内にも共に装入される。その場合、点火装薬の火工
物質は、両部分室を互いに接続する連続層として延びて
いる。著しく小比率の点火装薬の火工物質が第1部分室
の円錐形の窪み内に位置している。従って第1部分室内
の点火装薬の点爆時に、第2部分室内に位置している点
火装薬の火工物質も点爆する。従って点火装薬の限られ
た部分又は容積範囲だけが摩擦によって自己点火温度以
上にまで加熱される。第1部分室内の点火装薬の質量又
は容量が僅かであるために点火ピンの作用時の熱導出も
僅かになり、それゆえに点火装薬の点爆が一層早くな
る。
【0036】本発明の薬筒では、点火装薬と推進装薬と
を互いに完全に隔離して筒体内に収容しておくのが有利
である。このために点火装薬と推進装薬とは別個の収容
室内に収容されており、この場合両収容室を互いに仕切
る隔壁は、炸裂壁として構成されており、該炸裂壁は点
火装薬の点爆時に炸裂するので、燃焼ガスは推進装薬に
達して該推進装薬を伝爆する。炸裂壁は、第1収容室内
の所定の(燃焼)ガス圧以上での裂開を保証する壁厚又
は適当な基準破断部位を有している。
【0037】筒体は、推進装薬の起爆時に薬筒の炸裂を
可能にしかつ容易にするために、推進装薬用の第2収容
室の領域内に基準破断部位(星形圧刻部)を有している
のが有利である。
【0038】すでに述べたように本発明の薬筒は、リム
ファイヤー式撃発装置及びセンターファイヤー式撃発装
置の何れにも使用することができる。撃発装置のタイプ
に応じて点火ピンはカバーの異なった位置にあり、すな
わち前者の場合にはリム区域に、つまり偏心して位置
し、後者の場合にはカバーの中央区域に位置している。
点火ピンの正確な配置は撃発装置の撃針の位置に関連し
ている。ベルトマガジン式薬筒を使用する撃発装置の場
合には、薬筒の前記の安定性と強度のためにリム区域に
点火装薬を偏心配置するのが有利であり、この場合すべ
ての点火ピンはマガジンベルトの中心線に沿って配列さ
れている。要するに各薬筒の点火ピンは、隣接した薬筒
寄り区域に配置されている。この区域では薬倉は筒体を
完全には包囲していない。薬筒の点火時に点火ピンは、
強度を増強するように作用する。それというのは点火ピ
ンは、推進装薬と薬倉の「側方の開いた」区域との間に
配置されているからである。
【0039】薬筒のリム区域に点火ピンを配置すること
によって得られる別の利点は、点火装薬が周辺に対して
筒体周壁のみによって保護されていることである。この
保護は、外部からの機械的な作用に対して充分であり、
かつ薬筒に対して熱が作用しても、筒体のこの区域の壁
厚が薄肉であるため点火装薬を危険なく焼失させること
ができ、しかも点火装薬と推進装薬との間の炸裂壁によ
って、推進装薬への伝爆が防止される。プラスチックの
熱伝導性が不良であることに基づいて点火装薬は短期間
の熱作用に対しては耐えることができる(130°以上
の温度であっても何れにしても危険はない)。マガジン
ストリップの長手方向中心軸線上に点火装薬を有利に配
置した場合には、点火装薬は特に良好に防護されてい
る。
【0040】薬筒の前記の有利な構成は、個々の薬筒を
マガジンベルトに保筒装備する場合にも得られる。薬筒
用ベルトマガジンは実質的に2部分で構成されており、
かつ、プラスチック製ストリップ内に一体に組込まれた
多数の筒体と、ブリーチカバーストリップ内に一体に組
込まれていて前記筒体の開放側を閉塞するための多数の
ブリーチカバー部分とから成っている。筒体間の間隔と
ブリーチカバー部分間の間隔との間隔差を補償し得るよ
うにするために、薬筒用ベルトマガジンの有利な実施態
様では、個々のブリーチカバー部分は(可撓性の膜ヒン
ジによって)弾性的に互いに結合されている。プラスチ
ック製ブリーチカバーストリップはその膜ヒンジの区域
で、アーチ状に、つまり筒体ストリップに対して間隔を
おいて延びている。従って隣合ったブリーチカバー部分
の間隔は所属の隣合った筒体の間隔に適合することがで
きる。膜ヒンジの区域ではブリーチカバーは、前記ブリ
ーチカバー部分に全く等しい幅に構成することができ
る。しかし又、膜ヒンジの側縁が縁部切欠きを有するよ
うに構成することも可能である。従ってブリーチカバー
ストリップの上面の方に向いた(縁部)放出孔又は放出
口が生じる。ブリーチカバー部分と筒体との間で薬筒か
ら万一ガスが流出するような場合、ブリーチカバー部分
が持ち上って離間したり或いは隣接薬筒へ伝爆したりす
るような不都合な事態は、ガスが隣の薬筒に達する以前
に前記膜ヒンジの区域で放出孔又は放出口を介してガス
を逃がすことによって避けられる。
【0041】しかし前記膜ヒンジは、中間に空隙を介在
させた可撓性の舌状片又はウェブの形式で構成されてい
てもよい。その場合、前記の空隙は放出孔又は放出口を
形成する。
【0042】ブリーチカバーストリップはクランプ・係
合可能に筒体ストリップに保持されているのが有利であ
る。このために筒体ストリップは両縦辺に沿って筒体開
口を備えた上側面から張出す厚肉の縁部条片を有してい
るのが有利であり、該縁部条片は横断面で見て実質的に
正方形又は長方形である。ブリーチカバーストリップ
は、その外側縁が、フランジの形に構成された縁部条片
の互いに向き合った内面にクランプ・係合式に接するよ
うに嵌込まれている。
【0043】プラスチック製筒体ストリップの一方の端
部では両方の縁部条片は、互いに離反する方向に外側方
に向いている。筒体ストリップの縁部条片とその他の部
分との間には、前記端部で空隙が形成されている。互い
に離反する方向に向いた縁部条片端部は、間違った向き
で薬筒用ベルトマガジンを導入するのを防止する阻止機
構を形成している。
【0044】薬筒用ベルトマガジンの前記例では、ベル
トマガジンの長手方向縁部に沿って設けられるべきベル
トマガジン位置決め手段(縁部切欠きなど)を筒体スト
リップにか又はカバーストリップに設けることが可能で
ある。また薬筒用マガジンはリングマガジンとして構成
されていても、また直線的なベルトマガジンとして構成
されていてもよい。
【0045】
【実施例】次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説す
る。
【0046】図1及び図2には薬筒用プラスチック製ベ
ルトマガジンが側面図及び平面図で図示されている。ベ
ルトマガジン10は、互いに係止結合された2つのプラ
スチックストリップ、つまり筒体ストリップ12とブリ
ーチカバーストリップ14とから成っている。筒体スト
リップ12は、並列して配置された複数の筒体16を有
し、該筒体は、前記筒体ストリップ12のプラスチック
縁部17を介して互いに結合されており、かつ各筒体
は、前記ブリーチカバーストリップ14から離隔した扁
平な底部部分18を備えたキャップ状の截頭円錐形状を
それぞれ有している。ブリーチカバーストリップ14寄
りで開いた筒体16はブリーチカバー部分20によって
閉鎖されており、該ブリーチカバー部分は互いにヒンジ
結合されておりかつブリーチカバーストリップ14のプ
ラスチックベルト21内に一体に組込まれている。筒体
ストリップ12はその両縦辺側にビード状の縁部条片2
2を有している。両側の縁部条片22はブリーチカバー
ストリップ14を超えて上方に突出し、かつ、両縁部条
片間に係止式に該ブリーチカバーストリップを挟持して
いる。筒体ストリップ12及びブリーチカバーストリッ
プ14は共にプラスチック射出成形部品として一体に製
造されている。筒体16はブリーチカバー部分20と相
俟って薬筒本体23を形成している。実質的に方形のブ
リーチカバー部分20は、膜ヒンジとして作用する薄膜
(ダイヤフラム)を介して互いに結合されている。膜ヒ
ンジ24の領域ではブリーチカバーストリップ14は減
少された肉厚を有している。膜ヒンジ24は両方の自由
縁部に縁部切欠き26を有している。この縁部切欠き2
6の存在理由については追って説明する。
【0047】薬筒本体23のより詳細な構成を以下、図
3に基づいて説明する。ブリーチカバー部分20は、下
向きに直角に張出す閉じたリムカラー28を有し、該リ
ムカラーは平面図で見れば、いわば大鎌状に延びてい
る。リムカラー28によって制限された区域ではブリー
チカバー部分20は、その他の区域よりも大きな肉厚を
有している。リムカラー28はその自由端部に向かって
円錐状にテーパを成している。リムカラー28の円筒形
の外周面28aはブリーチカバー部分20の上面に対し
て垂直に延び、従って薬筒本体23の縦軸線29に対し
て平行に延びている。
【0048】ブリーチカバー部分20には、プラスチッ
ク製の点火ピン30が一体に結合されており、該点火ピ
ンはリムカラー28と同様にブリーチカバー部分20か
ら下向きに張出している。円筒状の点火ピン30は、ブ
リーチカバー部分20と結合された端部に続く区分で
は、打撃端部32を形成する自由端部の区域よりも大き
な直径を有している。点火ピン30の打撃端部32は円
錐形状でありかつ先細の尖頭状に構成されている。点火
ピン30の拡径区分から縮径区分への移行区域において
該点火ピン30は、軸方向下向きに開いた環状溝34を
有しているので、前記拡径区分に一体に成形されたシー
ルリップ36が生じる。
【0049】点火ピン30はブリーチカバー部分20の
大鎌状に延びるリムカラー28の傍に並んで位置し、こ
の場合、点火ピン寄りのリムカラー28の区分は、点火
ピン30を部分的に囲みかつ点火ピン30の外周に対し
て平行に延びている。ブリーチカバー部分20と結合さ
れた点火ピン30の端部をめぐる環状区域38では、ブ
リーチカバーストリップ14は減少した肉厚を有してい
る。前記環状区域38は、リングダイヤフラム又は膜ヒ
ンジの形式で構成されており、該リングダイヤフラム又
は膜ヒンジは、ブリーチカバーストリップ14又はブリ
ーチカバー部分20との結合を維持しつつ点火ピン30
の軸方向運動を可能にする。前記環状区域38は、点火
ピン30の端部40の方に向かって上り勾配を成して延
び、それによって点火ピン30の端部40の端面は、該
点火ピンが図3に示した後退位置又は初期位置にある場
合に、ブリーチカバーの外面42と整合している。後述
したように、この初期位置おいて例えばボルト打込みガ
ンの撃針が点火ピン30の端部40に作用し、これによ
って打撃端部32が、筒体16内に収容された点火装薬
に対して機械的に作用するところの推動位置へ点火ピン
30を軸方向に前進させることが可能である。点火ピン
30が前記推動位置に位置する場合には、点火ピン30
の端部40の端面は、ブリーチカバー部分の外面42よ
りも下位にあり、しかも環状区域38は、点火ピン30
の端部40へ向かって下り勾配を成して延びている。図
3から判るように、ブリーチカバー部分20は円環状の
ノッチ44を有し、該ノッチの領域内で点火ピン30は
膜ヒンジの環状区域38を介してブリーチカバー部分2
0と結合されている。
【0050】次に筒体ストリップ12の筒体16の構成
を図3に基づいて説明する。筒体16は第1収容室46
と第2収容室48とを有している。第1収容室46と第
2収容室48とは隔壁50によって互いに仕切られてお
りかつ筒体16の周壁によって制限されている。第1収
容室46は、点火ピン30とすでに述べた点火装薬52
とを収容するために使用される。従って第1収容室46
は、実質的に円筒形の盲孔状に形成された第1部分室5
6を有し、この場合盲孔の基底は円錐状窪み53として
構成されている。第1収容室46はその開口54の区域
に拡径部を有し、該拡径部に基づいて、筒体ストリップ
12上にブリーチカバーストリップ14を載設する際に
点火ピン30の導入が容易になる。第2収容室48は開
口55を有している。
【0051】すでに述べた実質的に円筒形の第1部分室
56以外に第1収容室46は第2部分室58も有し、該
第2部分室は、第1部分室56の円錐状窪み53の領域
で該第1部分室に開口している。第1部分室の円錐壁を
介して第1と第2の部分室56,58は互いに結合され
ている。第2部分室58は点火装薬52を収容するため
に使用され、該点火装薬の一部分は第1部分室56内
に、しかも前記円錐状窪み53の領域内にも収容されて
いる。第2部分室58は隔壁50によって第2収容室4
8から仕切られている。
【0052】第2収容室48は推進装薬60を収容する
ために使用され、該推進装薬は、点火装薬52の点爆時
に発生する燃焼ガスによって起爆される。第2収容室4
8は筒体16の底部部分18の領域にまで達し、該領域
では筒体16はその内面側に(図3において符号62で
示唆したにすぎないが)基準破断部位としての星形圧刻
部を有している。
【0053】図3に基づいて薬筒本体23の別の細部も
読み取ることができる。ブリーチカバー部分20はリン
グ状のフランジ80を有し、該リング状のフランジはブ
リーチカバー部分20の上面42から張出している。ブ
リーチカバー部分20は、前記リング状のフランジ80
が筒体16の内面に接触するように筒体16内に嵌め込
まれている。また筒体16もフランジ82を有し、該フ
ランジは、実質的に筒体16の周壁の延長部をなしてい
る。両方のフランジ80,82の寸法設計、特に肉厚寸
法は、両方のフランジが相接する区域においてフランジ
楔形区分84が生じるように選ばれており、該楔形区分
は、ブリーチカバー部分20の上部外面42から隔たる
につれてテーパを成している。この点は、追って説明す
る図4及び図5に基づいて特に良く認識することができ
る。両方のフランジ80,82はその自由端部86,8
8に互いに噛み合う歯を有し、該歯は、各ブリーチカバ
ー部分20と所属の筒体16との間の係止継手として働
く。図2に示した平面図からも判るように、要するに各
薬筒本体23当り1つの凹設部90が形成されている。
薬筒本体23の縦軸線29に対するブリーチカバー部分
20及び筒体16の両フランジ80,82の整合は、両
フランジ80,82を組合せて成る薬筒本体23のフラ
ンジ84(図4及び図5を併せて参照)が前記縦軸線2
9に対して10°の角度を成して延びるように選ばれて
いる。従って薬筒本体23のフランジ84の楔形区分
は、その整合に関して薬筒本体23の円錐形に相応して
いる。薬筒本体23はフランジ84を介してベルトマガ
ジン10の送りストリップと結合されている。薬筒本体
23のフランジ84の楔形区分は、薬筒本体がブリーチ
内に位置している場合に、薬倉とブリーチ底部との間の
間隙を介して外方へ向かってブリーチの外部にまで達し
ている区分である。
【0054】ブリーチカバー部分20と筒体16とを組
合せて成る薬筒本体23を横断面図で示した図4及び図
5に基づいて該薬筒本体の機能態様を次に説明する。
【0055】この場合薬筒本体23は、(部分的に図示
した)閉鎖されたボルト打込みガン部分内に位置してお
り、該ボルト打込みガン部分は薬倉94とブリーチ底部
96とから成っている。
【0056】ブリーチカバーストリップ14を筒体スト
リップ12上に差し嵌めてベルトマガジン10が組合て
られた場合、ブリーチカバー部分20のリムカラー28
は第2収容室48内に侵入した状態にあり、この場合該
リムカラーの外周面28aは、第2収容室48の開口5
5の区域を制限する筒体16の内周面50aと隔壁50
とに密着している。前記の外周面28aと内周面50a
とは互いに平行に延びかつ嵌合面として構成されてい
る。ブリーチカバー部分20が筒体16内に嵌込まれた
場合、点火ピン30は第1収容室46の第1部分室56
内に侵入した状態にあり、この場合点火ピンの打撃端部
32は、円錐状窪み53に対して間隔をおいて第1部分
室56の下端部に配置されている。点火ピン30は先ず
差当っては、ブリーチカバー部分20と結合された端部
40の端面がブリーチカバー部分20の上部外面42を
超えて張出す後退位置にある。推進装薬60が、ブリー
チカバー部分20のリムカラー28の下位にある第2収
容室48の領域を完全に埋めている間、点火装薬52
は、打撃端部32に対面した方の側にキャビティ64を
有している。該キャビティ64は、火薬装填時の点火装
薬52の装入方式によって生じる。点火装薬56は湿式
装薬ペレットとして先ず第1収容室46の第1部分室5
6内へ装入される。次いで湿式装薬ペレットは円錐形端
部を有するペレット押込みプランジャによって第1収容
室46内にまで押込まれ、その場合、点火装薬52の火
工物質は第1収容室46の第2部分室58内にも第1部
分室56の円錐状窪み53内にも押込められる。ペレッ
ト押込みプランジャの円錐形端部の構成に応じて、第1
部分室56内に位置する点火装薬の火工物質は、図6及
び図8に示した形状に成形され、該形状は実質的に中空
円錐体に等しい。要するに第1収容室46の第1部分室
56の円錐状窪み53は点火装薬の火工物質によって比
較的僅かな層厚で被覆される。湿式装薬として装入され
た点火装薬52の乾燥時に前記の形状は維持される。
【0057】薬筒のトリガー時には、図4及び図5に略
示した撃針66が、ブリーチカバー部分20と結合され
た点火ピン30の端部40に作用し、これによって該点
火ピンは第1収容室46内を長手方向つまり軸方向に推
動される。撃針66はブリーチ底部96のガイド孔98
内で軸方向に摺動可能にガイドされている。該撃針66
は、薬倉94から離隔した側にリング肩100を有し、
前記撃針66が、ブリーチカバー部分20と結合された
点火ピン30の端部40に該撃針の自由端面を当接させ
る後退位置に位置する場合に、前記リング肩100は、
薬倉94に対面した対応リング肩102に気密に接触す
る。撃針66を推動させるために、薬筒本体23から離
反した方の撃針端部(図示せず)に対して力がパルス状
に作用する。要するに撃発装置の撃針機構は謂わば2分
割されている。撃針66の作用に基づいて点火ピン30
が推動する場合、点火ピン30の円錐形の打撃端部32
は、第1収容室46の円錐状窪み53の点火装薬層に作
用する。その際に点火装薬層内には摩擦熱が発生し、該
摩擦熱が点火装薬の火工物質を点爆することになる。前
記摩擦熱の大部分は、点火装薬層内における打撃端部3
2の摩擦行程が比較的長いことに基づいて得られる。点
火ピン30の打撃端部32が点火装薬に作用する圧力
は、むしろ二次的な役割を果すにすぎない。筒体16の
材料(プラスチック材料)の選択は点火装薬52の点爆
を助成する。それというのは、プラスチックの熱伝導性
が比較的不良であるため、点火装薬内で発生した摩擦熱
がほとんど導出されないからである。点火装薬52が点
爆されると直ちに燃焼ガスが発生する。第1収容室46
内における急速に上昇するガス圧は、点火ピン30のシ
ールリップ36を第1収容室46の内周壁に圧着するの
で、第1収容室46を外部に対して気密に密封するた
め、かつ又、高い圧着力を生ぜしめるために役立ち、か
つ該圧着力によって点火ピン30は後退位置へ向かって
の移動を防止される。ガス圧の上昇は究極的には隔壁5
0を炸裂させ、その限りでは該隔壁は炸裂壁の機能も果
たす。第1収容室46から第2収容室48へ流動する高
熱の燃焼ガスは推進装薬60を起爆し、次いで筒体16
は底部部分18の星形圧刻部において裂開してガス流を
解放する。いま述べた状況は図5に図示されている。
【0058】撃針66の機械的な作用に基づいてブリー
チカバー部分20の環状区域38が漏れ可能又は弱化さ
れている場合には、第1収容室46を介して点火ピン3
0に沿ってガスは薬筒本体23から上方へ逃げることが
できる。その結果、撃針66の戻り運動が生じる。その
場合撃針66のリング肩100がブリーチ底部96内の
ガイド孔の対応リング肩102に当接する。リング肩1
00と対応リング肩102との当接は気密であり、それ
ゆえに撃針66はブリーチ底部96を弁状にシールす
る。
【0059】次に、薬筒本体23の円錐状にテーパを成
すフランジ84の楔形区分において適用される楔形ギャ
ップ原理を図5に基づいて簡単に説明する。該フランジ
84の楔形区分において、薬筒本体23の内部で発生し
たガス圧がフランジの延在方向に作用する。筒体16及
びブリーチカバー部分20のプラスチック材料の可塑性
に基づいて、薬筒本体23のカバー寄り端部区域におい
てプラスチック材料の圧縮(スクイーズ圧)が生じる。
この材料圧縮によって常態では、薬倉94とブリーチ底
部96との間の間隙を介して材料押出しが生じ、該間隙
は前記フランジ84の楔形区分によって埋められる。し
かしながら前記間隙は、両方のフランジ80,82から
構成されているフランジ84の楔形区分と同様に、燃焼
ガスの圧力波の伝播方向にテーパを成しているので、楔
形ギャップ効果が生じ、該楔形ギャップ効果を介してプ
ラスチック材料のスクイーズ作用は、ブリーチカバー部
分20から離反した方の、フランジ84の楔形区分の端
部では減少され、該端部ではプラスチック材料の可塑性
は前記圧縮作用に耐える。
【0060】図4及び図5から判るように、点火ピン3
0の打撃端部32が、点火ピンの後退位置(図4)では
第1収容室46の円錐状窪み53に対して間隔をおいて
位置しているのに対して、点火ピン30が推動位置(図
5)にある場合には打撃端部32の円錐面は第1収容室
46の円錐状窪み53の円錐面に接触している。点火ピ
ン30が、第1収容室46の円錐状窪み53に当接する
ために軸方向に推動できるようにするために、第1収容
室46の開口54の位置している平面は、点火ピン30
をブリーチカバー部分20と結合している環状区域38
から離隔している。点火ピン30が推動位置にある場合
には、点火ピン30の端部40をめぐる環状区域38は
部分的に、第1収容室46の開口54より上位の空隙内
に延びている(図5参照)。
【0061】図2から判るように、筒体ストリップ12
の両側の縁部条片22は複数の外縁切欠き72を有し、
該外縁切欠きは、個々のブリーチカバー部分20を結合
する膜ヒンジ24の高さに配置されている。外縁切欠き
72は縁部条片22の肉厚全体には及んでいない。前記
外縁切欠き72によって、次の薬筒を装填するためにベ
ルトマガジン10を送るべき送り尺度が規定されてい
る。
【0062】両側の縁部条片22は筒体ストリップ12
の一方の端部では該筒体ストリップの残りの部分から分
離されておりかつ互いに離反する方向に外向きに開いて
いる。要するに前記端部における筒体ストリップ12の
幅は、筒体ストリップ12のその他の区域よりも大であ
る。これによって撃発装置へのベルトマガジン10の誤
導入が防止される。
【0063】図面に図示したベルトマガジン10又は該
ベルトマガジンに一体に組込まれた薬筒は、以下に述べ
るような特徴及び特性を有している。全ベルトマガジン
10はただ2つのプラスチック射出成形部品、すなわち
筒体ストリップ12とブリーチカバーストリップ14と
から成っているにすぎない。従って各薬筒本体23はそ
れぞれ、単にプラスチック製筒体16とプラスチック製
ブリーチカバー部分20とから成っているにすぎない。
点火ピン30の円錐形の打撃端部32と、点火装薬52
の一部分を収容した円錐状窪み53とによって、点火装
薬52を点爆するために必要な、点火装薬に対する前記
打撃端部32の作用時の摩擦エネルギは、比較的大きな
摩擦行程によって発生される。この穿刺式点火原理に基
づいて、点火装薬52が2つの比較的軟質のプラスチッ
ク部分間、つまり点火ピンの打撃端部32と第1収容室
46の円錐状窪み53の周壁との間、に配置されている
にも拘らず、点火装薬52はそれ相応の小さな点火力に
よって確実に点爆することができる。点火ピン30はブ
リーチカバー部分20と一体に結合されている。
【0064】点火装薬52は筒体16内に比較的深く装
填されているので、筒体16の第1収容室46の開口5
4及び第2収容室48の開口55の領域で汚染が生じる
ことはなく、従ってまたブリーチカバー部分の漏れが生
じることもない。点火装薬52は、装薬ペレットを単に
軸方向に装填することによって第1収容室46内に収容
することができる。この軸方向装填は製造技術的に見て
極めて簡便に、従って低廉に行なうことができる。この
ために使用される工具は、装薬ペレットを第1収容室4
6の円錐状窪み64内にまで軸方向に押込める押込みプ
ランジャである。この形式の多数の押込みプランジャ
は、多数の薬筒に同時に点火装薬を装填するために同時
に稼働することができる。この点火装薬装填方式は、回
転式のねじドライバー状工具を用いて筒体又は薬筒の底
部襞内へ点火装薬を「塗込む」ことによって点火装薬を
装填する従来慣用の方式よりも、著しく簡便・迅速かつ
低廉に実施することができる。点火装薬を側方にずらし
て配置したことによって、撃発装置の外部で火災発生又
は加熱事故発生が生じた場合にも、推進装薬への伝爆を
生ぜしめることなく、点火装薬を危険なく燃焼させるこ
とが可能になる。
【0065】第1収容室46の円錐状窪み64の領域で
は筒体16の壁は、図面に符号74で示したように比較
的薄肉であり、これは、円錐状窪み53の周辺に形成さ
れた切欠き部76によって生じる。点火装薬を特に漏斗
状に配置したことと前記の点火原理とに基づいて、少量
の点火装薬によって推進装薬を確実に起爆することが可
能になる。これに伴って撃発装置内に生じる残滓も少な
くなり、かつ有毒物質のエミッションも一層僅かにな
る。ひいては薬筒内に一層大きな推進装薬収容スペース
が得られることになる。
【0066】ブリーチカバー部分20の、シールリップ
として作用するリムカラー28は、推進装薬の起爆時に
ガス圧によって筒体内周壁に確実に圧着されるので、ブ
リーチカバー部分20を介してガスが流出することはな
く点火ピン30は、緊締状態に保持される。圧力伝播方
向で薬倉94によってもブリーチ底部96によっても閉
鎖されていない間隙、つまり薬筒本体23のフランジ8
4が配置されているところの間隙では、楔形ギャップ効
果に基づいて気密性が維持されてプラスチック材料の流
れ押出しが防止される。従って薬筒本体23の筒体16
及びブリーチカバー部分20のためのプラスチック材料
としてポリプロピレンを使用することが可能である。ブ
リーチカバー部分20のフランジ80と筒体16のフラ
ンジ82との間の境界面における気密性も、同じく薬筒
本体23の楔形区分を形成するフランジ84における楔
形ギャップ効果に基づいて得られ、つまり、この場合薬
倉94とブリーチ底部96とに作用する強い圧縮作用に
基づいて前記の両フランジ80と82の気密な接触が得
られる。点火ピン30は、推進装薬60の起爆時にも、
隔壁50を介して点火ピン30に作用するブリーチカバ
ー部分28の圧着力によって緊締状態に維持される。
【0067】それにも拘らず燃焼ガスがブリーチカバー
部分20を介して流出するようなことがあっても、ブリ
ーチカバーストリップ14の膜ヒンジ24の縁部切欠き
26に基づいて、隣接薬筒への燃焼ガスの伝播は阻止さ
れる。該縁部切欠き26は、すでに述べた放出口又は放
出孔のように作用し、燃焼ガスが隣の薬筒本体23に達
する以前に該縁部切欠きを介して燃焼ガスを流出させる
ことができる。
【0068】ベルトとして製造された筒体ストリップ1
2とブリーチカバーストリップ14は、製造時に極めて
単純な手段でもって多重操作を可能にするように、ラチ
ス(格子状体)内で射出成形される。要するに複数の筒
体ストリップと複数のブリーチカバーストリップは互い
に別々のラチスで製造される。次いで、筒体用ラチス内
に配置された筒体に、点火装薬と推進装薬が装填され
る。この装填に続いて、ブリーチカバー部分20を装備
したラチスが前記筒体用ラチス上に被せ嵌められる。こ
の場合、筒体16の開口54内への点火ピン30の導入
は、該開口区域の拡大された第1収容室46によって容
易になる。点火ピン30が後退位置にある場合には、ブ
リーチカバー部分20のリムカラー28が点火ピン30
のシールリップ36を超えて下方に突出しているので、
前記リムカラー28は、ブリーチカバー部分20を軽率
に被せ嵌めたとしても点火ピン30が押し曲げられる以
前にすでに筒体16内へ侵入した状態にある。従って、
点火ピン30が第1収容室46に対して共軸に延びてい
なくても該点火ピンは、ベルトマガジンの製造時に確実
にかつ何の問題もなく第1収容室46内へ導入すること
ができる。
【0069】薬筒がトリガーによって作動される場合、
第1収容室46内に漏斗状に配置された量の点火装薬と
円錐状窪み53とは、たとえ点火ピン30が変形してい
ても該点火ピンを「雷管センター」へ強制運動させるの
で、これによって正しい点火機能を保証する。
【0070】次に図6乃至図11に基づいて薬筒本体2
3のフランジ84における楔形ギャップのための別の実
施例を説明する。なお図中、各実施例において形成され
る楔形ギャップは、それぞれ一点鎖線で示唆されてい
る。また、図1乃至図5に示した構成部分に構造的・機
能的に等しい構成部分は、可能な限り同一符号を付して
図示した。
【0071】図1乃至図5に示した薬筒本体23の実施
例の場合と同様に、図6に示した薬筒本体106のリン
グ状のフランジ104も、薬筒本体106のカバー寄り
端部を超えて後方に(図面で見て上方に)張出すように
構成されている。該フランジ104はこの場合は、薬筒
本体106の縦軸線29に対して約10°の角度を成し
て延びている。ブリーチ底部96は、図1乃至図5に示
した実施例の場合と同様に、リング状のフランジ104
によって包囲された空間内に侵入する凸設部を有し、該
凸設部の側面はフランジ104の内面に接触し、また凸
設部の前面はブリーチカバー部分108上に載設されて
いる。ブリーチカバー部分108のフランジ110と筒
体114のフランジ112とを組合せて成るリング状の
フランジ104は、単に筒体114の側壁の延長部を形
成するばかりでなく、筒体114に対して半径方向で外
方に向ってずらして配置されている。リング状のフラン
ジ104と筒体114との間の移行区域においてプラス
チック材料は外向きに変向されているので、段状のオフ
セット区域116が生じる。該オフセット区域116に
続いて、ブリーチカバー部分108が筒体114から隔
たるにつれて円錐形にテーパを成すフランジ104が接
続している。オフセット区域116は、ガス圧によって
負荷される薬筒本体106のプラスチック材料の抵抗部
を形成する。この手段自体によってすでにプラスチック
材料の流れ押出し傾向が低下され、該プラスチック材料
の流れ押出し傾向は、円錐形にテーパを成すフランジ1
04における楔形ギャップ効果によって完全に抑止さ
れ、該フランジ104は、薬倉94とブリーチ底部96
との間で円錐状にテーパを成す間隙を埋める。
【0072】図7には、テーパ状のフランジに前置され
たオフセット区域116の別の実施例が図示されてい
る。本実施例における該オフセット区域116はほぼ1
80°、図示例では約160°〜170°にわたってい
る。従って図7に示した薬筒本体120では折り返され
たカフス状のフランジ118が形成されている。下向き
のフランジ区分、要するにオフセット区域116に続く
フランジ区分ではフランジ118は楔状にテーパを成し
ている。プラスチック材料の流れ押出しを防止するため
の薬筒本体120の作用態様は、図6に示した実施例の
場合と同様である。薬筒本体120のブリーチカバー部
分122はフランジ118の自由端部の上方で延びてい
る。従ってブリーチ底部96は凹設部を有し、ブリーチ
閉鎖時にはブリーチカバー部分122が前記凹設部内に
侵入した状態になる。薬倉94は、ブリーチ底部96に
対面したカラーを有し、該カラーは筒体124とフラン
ジ118との間の間隙内に突入している。図7に示した
実施例では、マガジンベルト送り用の外縁切欠き72を
有するベルトマガジン10の縁部条片22は、ブリーチ
カバー部分122に一体に成形されたフランジによって
形成されている。これとは異なって図9に示した実施例
では、マガジンベルト送り用の外縁切欠き72を有する
縁部条片22は、筒体124に接続するフランジ126
によって形成されている。該フランジ126の自由端部
128は、ブリーチカバー部分133と結合されたフラ
ンジ132の自由端部130をめぐって折り返されてい
る。図9に示した薬筒本体134のブリーチカバー部分
133はフランジ126の自由端部128の上で延びて
いる。フランジ136はやはりオフセット区域137を
介して本来の薬筒本体134と結合されている。前記オ
フセット区域137に続くフランジ136の区分では該
フランジは楔形ギャップ効果を得るためにフランジ12
6,132の自由端部128,130の方に向かって円
錐状にテーパを成すように構成されている。
【0073】楔形に構成されたフランジの別の実施例が
図8に示されている。薬筒本体140のブリーチカバー
部分138の上面はマガジンストリップの上面と整合す
るように構成されている。筒体142には筒体フランジ
144が接続し、該筒体フランジの区分には、ブリーチ
カバー部分138のテーパを成す縁部区分として構成さ
れたカバーフランジ146が接している。筒体フランジ
144は、薬筒本体140の縦軸線29に対して約50
°乃至60°の角度を成しており、この場合筒体フラン
ジ144の外面とカバーフランジ146の外面(ブリー
チカバー部分138の上側)とは互いに角度を成して延
びている。この領域において薬筒本体140の楔状のフ
ランジ148が生じる。このようにして構成される楔形
ギャップは前記実施例の場合に対比してフラットであ
る。
【0074】図10及び図11には薬筒本体の楔形フラ
ンジの構成の別の実施例が図示されているが、この場合
は、楔形のフランジの元応力によって楔形ギャップ効果
をどのように高め得るかを本実施例に基づいて説明しよ
うとするものである。図1乃至図6に示した実施例の場
合と同様に、薬筒本体150においても、楔形のフラン
ジ152は、薬筒本体150のカバー寄り端部を超えて
後方へ張出しており、しかも該フランジはいわば筒体1
54の壁の延長部を成している。薬筒本体150のフラ
ンジ152は、筒体154のフランジ156とブリーチ
カバー部分160のフランジ158とを組合せて成って
いる。ブリーチ底部96はやはり凸設部162を有し、
ブリーチ閉鎖時にブリーチ底部は前記凸設部162でも
って、ブリーチカバー部分のフランジ158によって制
限された凹設部内に侵入する。この侵入時にブリーチ底
部96の凸設部162の側面164はブリーチカバー部
分160のフランジ158の内面166に接する。ブリ
ーチカバー部分160に対面した、ブリーチ底部96の
凸設部162の前面168は、前記側面164と前記内
面166とが互いに相接した場合に(図10参照)ブリ
ーチカバー部分160に対して間隔をおいて配置されて
いる。薬筒本体150内の推進装薬が起爆すると、ブリ
ーチカバー部分160に対して、該ブリーチカバー部分
をブリーチ底部96に圧着する力が作用する。これと同
時にフランジ158及び156の元応力の増大が生じる
ので、フランジ156と158とから成るフランジ15
2がこ領域では楔形に延びていることに基づいて生じる
楔形ギャップ効果は一層増強される。要するに撃発装置
と図10に示した薬筒とを、ブリーチ閉鎖時にブリーチ
カバー部分160とブリーチ底部96の凸設部162と
の間にギャップを形成させるように構成することによっ
て、フランジ156の領域で楔形ギャップ効果を一層増
強することが可能である。
【0075】次に薬筒本体150の実施例においてブリ
ーチカバー部分160と筒体154との間の嵌合面17
0,172を互いに平行にかつ薬筒本体150の縦軸線
29に対して同心的に延在させることの意味と目的を図
11に基づいて説明する。すなわち嵌合面170と17
2が薬筒本体150の縦軸線29の方向に延在する場
合、ブリーチカバー部分160と筒体154とは、薬筒
150の内部におけるガス内圧の発生に基づいてブリー
チカバー部分160が筒体154から離間される場合で
も互いに気密に接触している。このようなブリーチカバ
ー部分の離間が生じるのは例えば、撃発装置のブリーチ
がまだ閉鎖されていないにも拘らず薬筒が点爆される場
合である。また図11に基づいて判ることは、撃発装置
のブリーチが完全には閉鎖されていなくても、薬倉94
とブリーチ底部96の凸設部62との間の間隙がさほど
拡大されないことである。その理由は、フランジ152
が薬筒本体150の縦軸線29に対して小角度で、殊に
有利には約10°の角度で延びるように設定されている
ことに基づいている。
【図面の簡単な説明】
【図1】組合せた状態で示した10個の薬筒を備えた直
線状の薬筒用ベルトマガジンの側面図である。
【図2】ブリーチカバーストリップの上面も併せて示し
た薬筒用ベルトマガジンの上面の平面図である。
【図3】薬筒用ベルトマガジンの閉鎖カバーストリップ
と筒体ストリップとを互いに未係止状態で示した薬筒用
ベルトマガジンの図1のIII−III線に沿った断面
図である。
【図4】撃発装置のブリーチ内に装填された薬筒に対す
る撃針の未作用状態で示した薬筒用ベルトマガジンの薬
筒を図2のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】図4に示した薬筒と該薬筒に作用する撃針と点
火された点火装薬並びに推進装薬の部分断面図である。
【図6】撃発装置のブリーチ内に装填した状態で示した
薬筒の異なった実施態様図である。
【図7】撃発装置のブリーチ内に装填した状態で示した
薬筒の異なった実施態様図である。
【図8】撃発装置のブリーチ内に装填した状態で示した
薬筒の異なった実施態様図である。
【図9】撃発装置のブリーチ内に装填した状態で示した
薬筒の異なった実施態様図である。
【図10】撃発装置のブリーチ内に装填された別の実施
態様による薬筒の完全気密性と楔式元応力とを明示する
ための縦断面図である。
【図11】カバーのずれにも拘らず完全気密性と楔式元
応力とが存在していることを明示する図10に示した薬
筒の縦断面図である。
【符号の説明】
10 ベルトマガジン、 12 筒体ストリップ、
14 ブリーチカバーストリップ、 16 筒
体、 18 底部部分、 20 ブリーチカバー部
分、 21 プラスチックベルト、 22 縁部条
片、 23 薬筒本体、 24 膜ヒンジ、 26
縁部切欠き、 28 リムカラー、28a 外
周面、 29 縦軸線、 30 プラスチック製の
点火ピン、 32 打撃端部、 34 環状溝、
36 シールリップ、 38環状区域、 40 端
部、 42 上部外面、 44 円環状のノッチ、
46 第1収容室、 48 第2収容室、 50
隔壁、 50a内周面、 52 点火装薬、 5
3 円錐状窪み、 54 第1収容室の開口、 5
5 第2収容室の開口、 56 第1部分室、 5
8 第2部分室、 60 推進装薬、 62 基
準破断部位、 64 キャビティ、 66 撃針、
72 外縁切欠き、74 薄肉の壁部位、 76
切欠き部、 80,82 フランジ、 84 楔形
区分を形成するフランジ、 86,88 自由端部、
90 凹設部、 94 薬倉、 96ブリーチ底
部、 98 ガイド孔、 100 リング肩、 1
02 対応リング肩、 104 リング状のフラン
ジ、 106 薬筒本体、 108ブリーチカバー部
分、 110,112 フランジ、 114 筒
体、116 オフセット区域、 118 カフス状
のフランジ、 120薬筒本体、 122 ブリーチ
カバー部分、 124 筒体、 126フランジ、
128,130 自由端部、 132 フランジ、
133ブリーチカバー部分、 134 薬筒本体、
136 フランジ、 137 オフセット区域、
138 ブリーチカバー部分、 140 薬筒本
体、 142 筒体、 144 筒体フランジ、
146 カバーフランジ、 148 楔形フラン
ジ、 150 薬筒本体、 152 楔形のフラン
ジ、 154 筒体、 156,158 フラン
ジ、 160 ブリーチカバー部分、 162 凸
設部、 164 側面、 166 内面、168
前面、 170,172 嵌合面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス イェーナ ドイツ連邦共和国 フュルト ペーター− フレートナー−シュトラーセ 9 (72)発明者 クルト バルライヒ ドイツ連邦共和国 ニュルンベルク ヘル スブルッカー シュトラーセ 10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進装薬(60)と該推進装薬(60)
    を起爆するための点火装薬(52)とを収容するために
    一端の開いたプラスチック製の筒体(16;114;1
    24;142;154)及び該筒体の開放端部を閉鎖す
    るためのプラスチック製のカバー(20;108;12
    2;133;138;160)を備えた薬筒本体(2
    3;106;120;134;140;150)を有
    し、前記筒体(16;114;124;142;15
    4)のカバー寄り端部にフランジ(84;104;13
    6;148;152)を設けた形式の、特にボルト打込
    みガンのような撃発装置用のプラスチック製の薬筒にお
    いて、薬筒本体(23;106;120;134;14
    0;150)のフランジ(84;104;136;14
    8;152)が、推進装薬(60)の起爆時に発生する
    圧力波の伝播方向に延びる区分において、該区分の少な
    くとも一部分にわたって伝播方向にテーパを成している
    ことを特徴とする、撃発装置用のプラスチック製の薬
    筒。
  2. 【請求項2】 薬筒本体(23;106;120;13
    4;140;150)のフランジ(84;104;13
    6;148;152)が少なくとも所定の区分にわたっ
    て、カバー(20;108;122;133;138;
    160)による筒体(16;114;124;142;
    154)の閉鎖時に、該筒体のフランジ(82;11
    2;126;144;156)と前記カバー(20;1
    08;122;133;138;160)のフランジ
    (80;110;132;146;158)とによって
    形成されており、互いに接し合う前記の両方のフランジ
    (82;112;126;144;156;80;11
    0;132;146;158)が少なくとも部分的に、
    薬筒本体(23;106;120;134;140;1
    50)のフランジ(84;104;136;148;1
    52)のテーパ区分を形成している、請求項1記載の薬
    筒。
  3. 【請求項3】 薬筒本体(23;106;120;13
    4;140;150)のフランジ(84;104;13
    6;148;152)が、該薬筒本体(23;106;
    120;134;140;150)の縦軸線(29)に
    対して鋭角を成して該薬筒本体のカバー寄り端部を超え
    て延びている、請求項1又は2記載の薬筒。
  4. 【請求項4】 薬筒本体(23;106;120;13
    4;140;150)のフランジ(84;104;13
    6;148;152)が、該薬筒本体のカバー寄り端部
    を起点として下方へ折り返されて屈曲区分を形成し、し
    かも前記フランジは、屈曲区分の少なくとも一部分にわ
    たってテーパを成している、請求項1又は2記載の薬
    筒。
  5. 【請求項5】 薬筒本体(23;106;120;13
    4;140;150)のフランジ(84;104;13
    6;148;152)がテーパ区分において、前記薬筒
    本体(23;106;120;134;140;15
    0)の縦軸線(29)に対して5°乃至15°の角度で
    延びている、請求項1から4までのいずれか1項記載の
    薬筒。
  6. 【請求項6】 薬筒本体(23;106;120;13
    4;140;150)のフランジ(84;104;13
    6;148;152)が、前記薬筒本体(23;10
    6;120;134;140;150)のカバー寄り端
    部から実質的に半径方向外向きに延びている、請求項1
    又は2記載の薬筒。
  7. 【請求項7】 カバー(20;108;122;13
    3;138;160)が、該カバーを筒体(16;11
    4;124;142;154)の開放端部に嵌め込んだ
    状態で外側接触面(28a)でもって前記筒体の内側接
    触面(50a)に接触し、かつ、前記の外側接触面(2
    8a)と内側接触面(50a)とが薬筒本体(23;1
    06;120;134;140;150)の縦軸線(2
    9)に対して平行にかつ同心的に延びている、請求項1
    から6までのいずれか1項記載の薬筒。
  8. 【請求項8】 カバー(20;108;122;13
    3;138;160)が筒体(16;114;124;
    142;154)と係止可能である、請求項1から7ま
    でのいずれか1項記載の薬筒。
  9. 【請求項9】 カバー(20;108;122;13
    3;138;160)と筒体(16;114;124;
    142;154)が、互いに係止可能なフランジ(8
    2;112;126;144;156;80;110;
    132;146;158)を有している、請求項8記載
    の薬筒。
JP6006409A 1993-01-26 1994-01-25 撃発装置用のプラスチック製の薬筒 Pending JPH06246650A (ja)

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